本ページに掲載のリンク及びバナーには広告(PR)が含まれています。
2. ホテル エスプラネード ザグレブ(Hotel Esplanade Zagreb)
ここ数年で日本からの観光客がぐっと増えたクロアチア。
2018年のサッカーワールドカップでは準優勝を飾り、2022年には日本とベスト8をかけた戦いをしてPK勝ちを収めたので、もはやクロアチアの名前を知らない人はいないのではないでしょうか。
クロアチアは、1991年に旧ユーゴスラビアから独立してまだ日が浅い人口430万人の小国です。
西に旧ユーゴ時代には同じ国だったスロベニア、北にハンガリー、東にボスニア・ヘルツェゴビナ、セルビアと国境を接しています。
アドリア海を挟んだ対岸は イタリア 。
風光明媚なクロアチアは、ヨーロッパのビーチリゾートとして知られ、年間1300万人以上の観光客が訪れる観光立国です。
国名:クロアチア共和国 Republic of Croatia
首都:ザグレブ
国土:5万6,594平方キロメートル(九州の約1.5倍)
人口:約430万人
言語:クロアチア語
人種:クロアチア人、セルビア人、その他
宗教:カトリック、セルビア正教
通貨:ユーロ(2013年1月からユーロ)
時差:日本よりマイナス8時間
観光資源に富んだクロアチアには、小国ながら世界遺産が10か所もあります。
大自然に恵まれ、様々な歴史的な背景を持つクロアチアには、魅力的な観光スポットがいっぱい!
今回はクロアチアのおすすめ観光スポットを、下記の5つの地域順に紹介していきます。
クロアチア旅行の定番ルートといえば、ザグレブから南下しながら観光するルートです。
下に進むにつれてエリアが南下していきますので、旅行気分に浸りながら読み進めてくださいね。
クロアチア旅行のスタートは、こじんまりとしていて搭乗手続きも早く終わるザグレブ国際空港から。
名前にもあるザグレブはクロアチアの北西部に位置する「首都」です。
街並みからしても、教会や古くからの建物が多い印象を受けます。
ヨーロッパ周遊で陸路からクロアチアに入るという方以外は、このザグレブから旅をスタートするといいのではないでしょうか。
ゴルニィグラード地区(旧グラデツ地区)の象徴とされていたネオ・ゴシック様式の教会、聖マルコ教会。
建てられたのはなんと13世紀とのことで、800年以上前から存在する古い教会です。
可愛らしい屋根の左側の紋章はクロアチア王国を、右側はザグレブ市の紋章を示しています。
よくよく目を凝らして見てみると、教会の右にそびえ立つ塔の上には「1841」と書いてあります。
13世紀に建てられた際のゴシック様式から、ネオ・ゴシック様式の建物に改築されたのが1841年。
塔頂に記された数字は、改築記念として残された年号のことなんですね。
聖マルコ教会の周辺には国会議事堂や首相官邸もあり、国葬などの行事はこちらの教会で行われます。
教会の入り口には、当時の生活を表した彫刻が多く並んでいます。
しかし、さらに圧巻なのは教会内部のデザインの美しさです。
ゴシック様式で建築されたアーチは、他の教会でもなかなか見られません。
また、あたりを見渡すと、綺麗なステンドグラスの数々が。
これらは、当時の女王に仕えていた家来や王族が、女王に手を差し伸べているシーンが描かれた物です。
住所 : Trg Svetog Marka 5, 10000, Zagreb, Croatia
マップ : Googleマップ
アクセス : イェラチッチ広場から徒歩10分
電話番号 : +385 1 4851 611
定休日 : 不定休
料金 : 無料
注意点 : 内部解放は基本的に夏季シーズンのみ
公式サイト : 聖マルコ教会
続いて紹介するスポットは、カトリック教会の中心・聖母被昇天大聖堂(別名:ザグレブ大聖堂)です。
多くの観光客が、「ガイドブックで見るよりももっと大きく感じた!」というほどの大聖堂。
それもそのはず、2つの塔の高さはなんと105mもあるんですよ。
そしてびっくりなのは、この塔が砂岩をベースの素材として作られているということです。
ここまで長持ちしているのが信じられないですね。
こちらの聖母被昇天大聖堂も13世紀にゴシック様式で建築されましたが、1880年に町が大火で燃えてしまいます。
その影響で建築され直してからは、ネオ・ゴシック様式の建物として存在しています。
ちなみに、大聖堂の正面に噴水があるのですが、ここにはオーストリアの彫刻家・フェルンコルンによって金メッキを施された聖母マリアと4人の天使が置かれています。
4人の天使は、信頼・希望・謙虚・純潔を表現しています。
日本ではあまり馴染みのない城壁。
ヨーロッパではお城の周辺に当たり前のようにある城壁ですが、それぞれ理由や歴史があります。
聖母被昇天大聖堂の場合は、1512年から1521年の間、オスマン・トルコ軍の侵略に備えて要塞として築かれたのがきっかけでした。
この城壁は、大聖堂はもちろんのこと、周辺のカプトル地域まで保護するために築かれました。
たどっていくとキリがないほど、長い道を囲っている城壁。
日本ではまず見られない光景なので、ぜひ一度ご覧になってください。
住所 : Kaptol 31, 10000, Zagreb, Croatia
マップ : Googleマップ
アクセス : 「ザグレブ中央駅」より徒歩18分
電話番号 : +385 1 481 4727
定休日 : なし
営業時間 :
料金 : 無料
公式サイト : ザグレブ大聖堂
ザグレブは首都といっても小さな町で、主な観光スポットはザグレブの中心と言えるイェラチッチ広場周辺に集まっています。
滞在期間にもよりますが、短い滞在ならこの中心地の周辺のホテルに泊まるのが一番便利。
ザグレブには高級ホテルから、格安ホテル、アパートメントタイプのホテルまで様々なタイプのホテルがあるので、予算に合わせてお気に入りのホテルを見つけてくださいね。
観光メインで便利な場所を探している方におすすめしたいのが「ホテルドヴロブニク」。
ザグレブ旧市街の中心、イェラチッチ広場に面して建っているので、これ以上無いというくらい便利な立地です。
1929年に建てられた旧館とモダンな新館が繋がった独特な外観が特徴。
近くにはレストラン、カフェ、スーパーなどもあり、トラム停留所もすぐなので観光はもちろん、ビジネスでの滞在にも最適です。
客室は全222室。
無料Wi-Fi、32インチテレビ、デスク、セーフティーボックス、ミニバー、バスアメニティなど必要なものはしっかり揃っています。
基本的にシングルルームはシャワーのみ、他はバスタブ付きになっていますが、気になる方はホテル予約時に再確認しましょう。
街一番便利な場所にある4つ星ホテルですが、料金は意外にリーズナブル。
観光の途中に荷物を置きに戻ったり、ちょっと休憩したりできる場所にあるのはポイント高いですよね。
何よりもスタッフの方々がフレンドリーで親切なので、快適な滞在が楽しめると評価が高いホテルです。
住所 : Gajeva ul. 1, 10000, Zagreb
マップ : Googleマップ
アクセス :
電話番号 : +385 1 4863 555
営業時間 : チェックイン 15:00~/チェックアウト~11:00
予約サイト : Expedia Booking.com Hotels.com Trip.com
ザグレブを代表する高級ホテルと言えば、「エスプラナーデザグレブ」の名前が必ず挙がります。
1925年、当時パリ⇔イスタンブール間を走っていたオリエント急行に乗ってザグレブにやってくる乗客のために、ザグレブ中央駅のすぐ隣に建てられた歴史のある5つ星ホテルです。
2004年に全面改装されていますが、優雅な雰囲気は当時のままで、老舗ホテルの風格もあり、特別感があります。
中央駅のそばなので、街の中心地までは徒歩10~15分程度。
有名5つ星ホテルでも、意外にリーズナブルなので、ヨーロッパらしい雰囲気のある高級ホテルに泊まってみたい方におすすめしたいホテルです。
客室は全208室。
カテゴリーによって広さが違いますが、どのお部屋もエレガントで上品な雰囲気。
無料Wi-Fi、薄型テレビ、デスク、セーフティーボックス、ミニバー、レインフォールシャワー、バスローブ、スリッパ、バスアメニティ(ロクシタン)、ピローメニューなど、充分な設備とアメニティが揃っています。
館内のレストラン「ジンファンデルズ」では、クロアチアの伝統的な料理を中心に、幅広いジャンルのお料理が楽しめます。
何を食べても絶品ですが、ジンファンデルズの名物といえばクロアチアの伝統パイ料理「シュトゥルクリ」なので、一日はホテルディナーを味わってみてくださいね。
住所 : Mihanoviceva ulica 1, 10000, Zagreb
マップ : Googleマップ
アクセス : ザグレブ中央駅から徒歩1分
電話番号 : (01) 4566666
営業時間 : チェックイン14:00〜/チェックアウト~12:00
予約サイト : Expedia Booking.com Hotels.com
続いて、ザグレブから長距離バスで移動すること約2時間半。
ザグレブとは異なり自然が更に豊かな町・プリトヴィッチェに着きます。
ボスニア・ヘルツェゴビナの国境ともかなり近いこの町では、なんといっても最大のおすすめスポット・プリトヴィッチェ湖畔国立公園の観光が楽しめます。
早速、プリトヴィッチェ湖畔国立公園をご紹介します。
プリトヴィッチェ湖畔国立公園は、木々と湖の美しさが融合した幻想的な雰囲気が特徴のスポットです。
また、大小合わせて16もある湖と、92か所にある滝で構成されているのでビックリ。
実際に行ったことのある観光客の中には、「エメラルドグリーンの世界を初めて見た」という方もいらっしゃったほどです。
プリトヴィッチェ湖畔国立公園と言えば、1979年に自然遺産として世界遺産に登録されたことでも有名ですが、実は1991年に「世界危機遺産リスト」に登録されたことがあったんです。
1991年3月当時、プリトヴィッチェ湖畔国立公園は、クロアチア紛争の最初の衝突であったプリトヴィッチェ湖畔事件の舞台となってしまいました。
公園内はウクライナ・セルビア人の軍隊で占領。
周辺施設まで危険に晒されたとか。
地雷の撤去や無事が確認された1997年に危機遺産リストからは除去されましたが、極めて特殊な歴史的背景を持っている公園なんです。
先ほどもご紹介したように、プリトヴィッチェ湖畔国立公園には16の湖と92の滝があります。
そんな湖畔を楽しめる場所は遊歩道。
南北に流れる水流に沿って続く遊歩道からは、壮大なスケールの滝や湖の風景が楽しめます。
一番高い地点は636m、最も低くても503mの地点から水が流れているので、とても迫力を感じます。
なお、川の水は高濃度の炭酸カルシウムを多く含みます。
1億年以上も前から石灰岩地域として有名で、透き通った水との組み合わせは圧巻です。
住所 : Plitvicka jezera, Plitvice Lakes National Park 53231, Croatia
マップ : Googleマップ
アクセス : ザグレブからバスで2時間~2時間30分
電話番号 : +385 53 751 015
定休日 : 無休
営業時間 : 季節により異なる
料金 :
公式サイト : プリトヴィッチェ湖畔国立公園
クロアチアには、5つ空港があります。
そのうちの一つが、今回ご紹介する街「スプリット」にあるスプリット空港。
他の町だと移動手段が限られてしまうため、ザグレブやプリトヴィッチェから南の方へ移動する際は、まずはスプリットを目標に移動してみることをおすすめします。
ザグレブからスプリットへ移動する際は、飛行機もしくは特急列車での移動がおすすめ。
特急列車だと、ザグレブから約5時間半。
飛行機の場合はフライトが40分ほどで、市内へのバス移動も合わせると1時間20分ほどで済みます。
そんなスプリットは、3世紀に建てられた、ローマ皇帝・ディオクレティアヌスの宮殿に人々が住み着いた旧市街。
とてもユニークな起源を持つ街です。
世界遺産も多く、大聖堂や宮殿が立ち並ぶ町・スプリットはどんなところなのか?
今回は「王道」な観光スポットを紹介していきます。
先ほどご紹介したディオクレティアヌス王が、隠居するために3世紀に建設した宮殿・ディオクレティアヌス宮殿。
そもそもなぜ、宮殿に人々が住み着くようになったのでしょうか。
まず、人々がこのディオクレティアヌス宮殿に住むようになったのは7世紀からだと言われています。
この時期にローマ帝国が滅亡してしまい、その影響で南スラブ民族が大挙してスプリット・サロナ地区に流入。
そして、サロナから逃げ出した人々が助けを求めたどり着いたのが、このディオクレティアヌス宮殿なのです。
人々が住み始めるにつれ、この宮殿は増築されていきました。
その影響もあってか、地下は古代ローマ、地上は中世の建造物が見られる面白い仕組みになっているのもポイントです。
ディオクレティアヌス王が私邸として使っていたとされている地下空間は、とてもユニークなのでぜひ行ってみてください。
この地下空間はもともとは1階にあったそうですが、毎年1mmずつ地盤沈下が起こっているために、いつの間にか地下フロアになったという伝説があります。
現在、地下は有料の博物館になっているそうで、当時の生活がありありと伝わってきますよ。
地下の南側は王様が生活していて、北側は兵士や使用人が使っていたとのこと。
有料博物館では、その様子が見れるのでぜひ一度行ってみてくださいね。
住所 : Dioklecijanova 1, 21000, Split, クロアチア
マップ : Googleマップ
アクセス : ナロドニ広場から徒歩1分
電話番号 : +385 21 348 600
定休日 : 1月1日、12月25日、イースター(移動祝祭日)
営業時間 : 24時間(公衆トイレの利用は7:00~翌0:00まで)
料金 : 無料 ※地下宮殿は有料
公式サイト : ディオクレテイアヌス宮殿
ディオクレティアヌス宮殿の敷地内にある、八角形の独特な形をしたキリストの聖地・聖ドムニウス大聖堂。
この大聖堂は、もともとディオクレティアヌス王が亡くなった4世紀に霊廟として建てられたものです。
しかし、この霊廟は7世紀に大聖堂へと生まれ変わります。
キリスト教を迫害したことでも有名なディオクレティアヌス王が「悪人」であることに気付かれ、キリスト教徒によって破壊されてしまったのです。
霊廟が潰された後はキリスト教徒が通う大聖堂へと変化しましたが、祀られている人は「アンチ・キリスト」という不思議な建物なんです。
外観はシンプルな聖ドムニウス大聖堂ですが、建物内は元・霊廟というだけあってとても豪華です。
王としての威厳を後世に伝えていくため、天井はなるべく煌びやかで綺麗に飾ることが当時のコンセプトでした。
王様のために祭られていたものは全て排除されたようで、遺体すら残っていないという建物内。
説教壇や祭壇はゴシックやバロックなど、様々な様式で造られています。
特に、祭壇はユーライ・ダルマティナッツという有名建築家によって手がけられたもので、クロアチア内で最も価値のある宗教美術品だと言われているそうですよ。
豪華で不思議な歴史を持つ聖ドムニウス大聖堂に、ぜひ一度行ってみてください。
住所 : Ul. Kraj Svetog Duje 3, 21000, Split, クロアチア
マップ : Googleマップ
アクセス : ディオクレティアヌス宮殿内部、銀の門から徒歩1分
定休日 : なし(日曜日はミサのため9:30~11:00は閉館)
営業時間 : 7:30~18:00(日曜日は8:00~9:30/11:00~18:00)
料金 : 45kh(宝物殿のみ15kh)
公式サイト : 聖ドムニウス大聖堂
スプリットからバスで約50分ほどのところにあるクロアチア南西部の街・トロギール。
街の起源を遡ると、古代ギリシャ時代まで遡ると言われています。
街自体は、南北300m、東西500mほどの小さな島です。
城壁が見えるトロギールですが、この城壁は海の見張り機能も兼ね備えています。
中心部を囲むようにそびえ立つ城壁。
13世紀に建てられたという領収宮殿や多くの教会等の建築物。
トロギール最大の建築物である聖ラウレンティウス教会をはじめとする、極めて保存状態の良いロマネスク=ゴシック建築群。
トロギールでは、島の至る所に古代ギリシャ、古代ローマ、ヴェネツィア共和国の影響を受けた文化遺産が存在します。
そのため、島全体が"古都トロギール"として1997年に世界遺産に登録されているんです。
町自体が文化遺産として登録されているのも納得、町の建物もユニークです。
古都トロギールは、歩いて散策してみることが最大の楽しみ方と言えます。
高いところから見渡すと、赤い屋根がとても目立つトロギール市内。
町の中心部にある「市庁舎」は、14世紀に建てられたルネサンス様式とゴシック様式が混在した建物。
まさに「文化の混在」を象徴していますよね。
クロアチアは基本的に天気が良いので、暑くなって歩き疲れたら近くのカフェで一服するのも楽しいですよ。
13世紀に建築が開始され、実際に完成したのは17世紀というほど時間がかかった聖ロブロ大聖堂。
完成に400年もかかるなんて驚きですよね。
それだけ時間をかけた大聖堂というだけあって、今やトロギール市内を代表する観光スポットの一つとなっています。
そのため、市内観光を楽しみたい方にとってもアクセスはかなり便利です。
いざ訪れてみると、何といっても特徴的なのは大聖堂の正面に掘られた彫刻の数々。
なんの彫刻なのかと思いよくよく見てみると、男女の絵が彫られています。
これは旧約聖書の物語、アダムとイブを描いたものです。
クロアチアに多く存在する大聖堂。
そのうち聖ロブロ大聖堂の特徴は、鐘楼から市内を眺めることができる点です。
しかもこの鐘楼、建物内部から階段を上っていくのですが、恐ろしいほど急な階段として知られています。
ある程度の高さまで行くと下のフロアまで筒抜けで見えてしまうため、恐怖のあまり動けなくなる人もいるんだとか。
しかし、登った先には綺麗な絶景が待っています。
聖ロブロ大聖堂と隣り合っている時計台や、近くにある市庁舎も見えるんですよ。
登るのがとても恐ろしいのですが、度胸試しも兼ねてぜひ鐘楼登りにチャレンジしてみてはいかがでしょうか。
住所 : Trg Ivana Pavla II,21220,Trogir
マップ : Googleマップ
アクセス : スプリット旧市街のバスに乗って約30~45分
定休日 : 無休
営業時間 : 8:00~19:00(日曜は12:00~18:00)
料金 : 鐘楼は有料 ※公式サイトで確認してください
公式サイト : 聖ロブロ大聖堂
スプリットから路線バスで4~5時間。城壁に囲まれた街・ドブロブニク。
ジブリ映画・「紅の豚」でモチーフにもされている、セルリアンブルーの鮮やかな空と海が綺麗です。
紅の豚のモデルにもなった街並みは、見ると思わず言葉を失いそうになります。
建物の白い壁とオレンジに反射した屋根と重なり、色彩がとても綺麗に写る街並みです。
そんなドブロブニクですが、スプリットからの直行便は毎週土曜日しか出ていません。
しかも、ドブロブニクからの直行便はザグレブ行きしか出ていないため、移動には注意が必要です。
スプリットから出ている路線バスは1時間に1本以上出ていて、道中トイレ休憩もあるようなので、移動手段としておすすめですよ。
「飛行艇乗りの連中ほど気持ちのいい男たちはいない。それは海と空の両方がやつらの心を洗うからだ。」
映画『紅の豚』でのワンフレーズです。
そのフレーズをまさに体現したようなドブロブニク旧市街ですが、この街も世界遺産に登録されています。
ドブロブニクはアドリア海に向かって飛び出したかのような半島ですが、街は約2kmの城壁に囲まれています。
この城壁が囲まれている範囲内は、全て世界遺産に登録されているエリアです。
旧市街の約半数が世界遺産に登録されているのですが、ドブロブニク旧市街は特殊。
その特殊性は建物の屋根にまで現れていて、全て瓦屋根で統一されています。
ドブロブニクは中世の頃から、海洋貿易で得た利益で街を発展させてきました。
当時はヴェネチアやジェノヴァと並ぶ海洋貿易都市でしたが、地形上、地中海沿岸国とバルカン内陸国の中継地にもなることが多かったそうです。
そんな海の街・ドブロブニクは、次第に権力争いに巻き込まれるようになってしまいます。
実際、1991年から1997年まで紛争に巻き込まれてしまったという歴史的背景があるのです。
複雑な争いから危機遺産にも登録されたドブロブニクですが、街を歩いていても、そのような暗い面影は微塵も感じません。
また、全長2kmしかない街なので市内観光にはぴったりです。
至る所に公共福祉施設や修道院が並んでいるほどなので、ぜひ散歩しながら歴史を感じてみてください。
住所 : ピレ門 Poljana Paska Milicevica, 20000, Dubrovnik
マップ : Googleマップ
アクセス : ドブロブ二ク空港から車で約25分
続いて、ドブロブニク市内のシンボル・ドブロブニク城壁を紹介します。
その前に、旧市街から城壁散策へ移る際のポイントを紹介させてください。
ドブロブニク旧市街への入り口は3つあると言われています。
西のピレ門・東のプロチェ門・北のブジャ門の3つです。
そのうち今回紹介するドブロブニク城壁の入門チケットを買えるのは北のピレ門。
したがって、旧市街散策はピレ門をゴールとして計画することがおすすめですよ。
いざ城壁散策!
その前に、事前の水分対策をバッチリしておくことをおすすめします。
なぜなら、ドブロブニク城壁は一度入場すると再入場ができなくなってしまうのです。
城壁内にはトイレはもちろん、カフェや小洒落た売店もあるのですが、やはり観光名所ということもありお値段が少し高めです。
旧市街散策時に、スーパーなどでペットボトルの水でも買っておくとかなりお得です。(500mlで平均4クーナ。日本円で40〜50円ほど。)
その他にも、サングラスや日焼け止めなど、事前に暑さ対策をしておくとスムーズに観光できますよ。
住所 : Ul. Ispod Minčete 9, 20000, Dubrovnik
マップ : Googleマップ
アクセス : プロチェ門側城壁入口から徒歩10分
電話番号 : 020 638 800
営業時間 :
料金 : 大人35ユーロ、子供15ユーロ
公式サイト : ドブロブニク城壁
ドブロブニク最後のおすすめスポットは、市内を一望できる観光スポット・スルジ山です。
スルジ山を登る際はケーブルカーを使って登るのですが、このケーブルカー、実は2010年までは使われていなかったんです。
1991年のクロアチア内戦から実に19年間、治安維持のために封印していたんだとか。
ケーブルカーが使えなかった当時は、城壁から1時間の徒歩で頂上へ向かうしかなかったと言います。
そう考えると体力的にきついですよね。
スルジ山に登るケーブルカーは山上に近づくにつれて街全体が見えるようになっています。
ボスニア・ヘルツェゴビナや国境の向こうにあるモンテネグロの山々まで見えるケーブルカーは、街が綺麗なドブロブニクだからこそ楽しめるといっても過言ではありません。
城壁散策で歩き疲れた後に眺める景色は、疲れまでなくなってしまうほどの絶景です。
不定期でケーブルカーのメンテナンスを行うため、使えない日もあるので日程には注意してくださいね。
最高の景色をドブロブニク・スルジ山のケーブルカーから楽しんでみてはいかがでしょうか。
住所 : Srd ul. 2, 20000, Dubrovnik
マップ : Googleマップ
アクセス : タクシーで約8分、ケーブルカーで約4分
定休日 : 2/1~2/30
営業時間 :
料金 : 公式サイトで確認してください
公式サイト : ドブロブニクケーブルカー
※ドブロブニクケーブルカーは現在休業中で、2023年4月再開予定です。
ドブロブニクの城壁の中にはホテルが2軒しかなく、雰囲気は抜群ですが料金は高めで、観光シーズンになると予約が難しいのが問題です。
もしドブロブニク滞在が1泊しかないとなると、予算的に頑張って旧市街に中に泊まるのが便利ですが、数日滞在予定の方や、宿泊費用を抑えたい方は、城壁から徒歩圏内、またはバスで30分以内のホテルを選びましょう。
ホテルが多い、ラパド地区、バビン・クック地区から旧市街のピレ門までは、夏のハイシーズンだと10分に1本とバスが頻発しているので安心です。
今回は、旧市街から徒歩圏内の5つ星ホテルと、バスで行くバビン・クック地区の人気ホテルをご紹介します。
「ホテル エクセルシオール」は、ドブロブニクの旧市街の入り口の一つ、プロチェ門まで歩いて約10分という立地を誇る5つ星ホテルです。
創業1913年、各国の著名人を迎えてきた歴史を持つ老舗ホテル。
2017年に数か月の改装工事を終えて、リニューアルオープンしているので、設備も客室も新しいのは嬉しいポイント。
ホテルの目の前はプライベートビーチで、屋内プールも屋外プール、スパ、フィットネスセンター、レストランも3軒あり、ホテルライフを楽しむのに最適です。
ただし、夏のハイシーズンにはかなり料金アップになるので、ホテル予約サイトで確認してください。
客室は19室のスイートを含む全158室。
無料Wi-Fi、プラズマテレビ、デスク、セーフティーボックス、ミニバー、電気ケトル、バスローブ、バスアメニティ(ロクシタン)など、必要な物はしっかり揃えられています。
カテゴリーによって、パーシャルオーシャンビュー、オーシャンビュー、オーシャンビュー+旧市街など様々。
もちろんおすすめはオーシャンビューと、ドブロブニクを代表する旧市街の景色も眺められるお部屋ですが、お部屋が無理でも、朝食のレストランのテラス席から美しい景色が眺められるのでご安心を。
海沿いのホテルでリゾート気分を味わいながら、ドブロブニクの旧市街へもお散歩感覚で行けるというおすすめホテルです。
住所 : Via Partenope 48, Lungomare Caracciolo Napoliと
マップ : Googleマップ
電話番号 : +(39)081 7640111
チェックイン/チェックアウト : 14:00〜24:00/12:00
公式サイト : ユーロスターズ ホテル エクセルシオール
予約サイト : Expedia Booking.com Hotels.com
前述のエクセルシオールホテルとは、旧市街を挟んで反対方向のラパド地区に位置する「ホテルコンパス」。
ツアーでも利用されている人気ホテルです。
ホテルからドブロブニク旧市街までは、バス停まで5分、バスに乗って約15分程度なので、意外と簡単にアクセスできます。
ホテルには屋内プール、屋外プール、スパ、サウナもあり、ホテルでリラックスするのにおすすめ。
周辺にはスーパーや飲食店もあるので、数日滞在しても困ることはありません。
何よりも人気の理由は、コスパの良さはもちろんですが、スタッフの方がフレンドリーで親切だという点で、ホテル予約サイトの口コミの良さが物語っています。
客室は全173室。
無料Wi-Fi、薄型テレビ、セーフティーボックス、ミニバー、デスク、バスローブ、バスアメニティ、スリッパなど必要な物はしっかり揃えられています。
バスタブ付きと、シャワーだけの部屋があり、眺望もオーシャンビューとそうでない部屋があるので、ホテル予約サイトでしっかり確認してください。
夏のハイシーズン(7,8,9月)には料金がぐっと上がるので、観光目的であれば少しだけ時期をずらすのがおすすめです。
住所 : Kardinala Stepinca 21, Dubrovnik
マップ : Googleマップ
アクセス : 旧市街までバスで15分
電話番号 : +385 20 300 300
営業時間 : チェックイン14:00〜/チェックアウト~12:00
予約サイト : Expedia Booking.com Hotels.com
※ドブロブニクについては下記記事で詳しく取り上げているので、ぜひご覧ください。
→ アドリア海に浮かぶ世界遺産の街!ドブロブニクのおすすめ観光スポット12選
今回は、クロアチアのおすすめ観光スポットを地域別に取り上げました。
冒頭にも記載したように、クロアチア旅行は首都ザグレブから南下していくコースが王道かつおすすめです。
もしドブロブニクから北上する場合は、路線バスや列車など、移動手段をしっかりと調べてから行くことをおすすめします。
ヨーロッパ他国にも引けを取らない、魅力あふれる国・クロアチア。
ぜひみなさんも一度訪れてみてくださいね。
※クロアチアのお隣スロベニア観光記事: ヨーロッパの穴場!自然豊かなスロベニアのおすすめ観光スポットとグルメを紹介
最終更新日 : 2023/04/04
公開日 : 2016/06/24