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2. 2002年にリニューアル!足湯も完備された「鬼石坊主地獄」
地獄巡りは、観光地、温泉地としても知られる別府市内にある観光スポットです。
一か所ではなく、7つの異なる地獄(温泉)によって形成されています。
それぞれの地獄ごとにコンセプトがあり、地獄によって異なる景色を楽しめるのが魅力です。
歴史を遡ると、1000年以上前から温泉による蒸気が噴き出し、人々が近寄りがたい土地だったことから地獄と呼ばれているそうです。
そんな地獄と呼ばれる温泉噴出口を利用した地獄巡りは、国内外からの観光客から人気があります。
また、7つの地獄の中には、国指定の名称に選ばれたここでしか鑑賞できない景色を眺められる場所もあります。
気になる地獄を観光したり、7つの地獄をぐるっと回ってみたりと、それぞれの楽しみ方ができるのも魅力です。
写真映えするスポットから、レトロな雰囲気を楽しめる地獄まで、その見どころやチケット情報、穴場などを詳しくご紹介します。
別府地獄巡りの営業時間、チケット料金や混雑情報について紹介します。
割引制度やお得なチケット情報も満載です。
営業時間、定休日共に7つの地獄全て統一されています。
一年を通して営業時間が変わることがない点は安心です。
観光をする際で気になるのが、ゆっくり地獄巡りを楽しめる穴場の時間です。
比較的空いている時間に行けば、施設内での写真撮影や散策もスムーズにこなせます。
別府地獄巡りの穴場といえる時間は、営業したばかりの午前中8:00~10:00です。
国外からの観光客も多い地獄巡りは、平日、土日問わず、ツアー客や観光客が多く訪れています。
その中で、ホテルや旅館に宿泊した観光客が少なく、ツアー客もあまり訪れない午前中がおすすめです。
空いている時間ならば、施設内の足湯、お土産ショップといった施設も利用しやすいです。
地獄巡りの当日チケットは、各地獄の入り口で購入できます。
当日券は、1つの地獄のみを巡れるものか、7つの地獄全てを回れる共通チケットから選んで購入しましょう。
どの売り場でも購入できるため、初めて入場する地獄入り口での購入がおすすめです。
別府地獄巡りでは、お得な前売り券や割引制度があります。
訪れる日にちがあらかじめ決まっている場合、ローソンチケット、JTBから前売り券の購入が可能です。
JFA会員の方や、公式サイトのクーポンを印刷した方は、当日窓口で提示すれば10%割引料金で入場できます。
その他にも会員制クーポンサイト、デイリーplusのクーポンなど、豊富な割引制度を利用しましょう。
JR別府駅や亀川駅すぐ近くにあるのが地獄巡りです。
7つの地獄は隣接するものや少し離れた場所にあるものが様々なため、観光の際は車やバスを利用しましょう。
基本的にどの地獄も無料の駐車場が完備され、自家用車での観光も便利です。
徒歩だと別府駅から25分程かかるため、バスや車、タクシーの利用が便利です。
海地獄、鬼石坊主地獄、白池地獄、かまど地獄、鬼山地獄の間は徒歩で移動できます。
血の池地獄と龍巻地獄間も徒歩での移動が可能です。
観光地としても知られる別府温泉と隣接したスポット、地獄巡りは別府を代表するスポットです。
日本でもトップクラスの湯量を誇る別府温泉ならではの観光スポットを満喫しましょう。
7つの地獄はそれぞれに個性があり、観光客を飽きずに楽しませてくれます。
グツグツと煮えたぎる温泉の暖かさを感じさせる鬼石坊主地獄、別府地獄巡りのメインともいわれる海地獄など、ユニークな地獄が満載です。
お土産スポット、足湯など利用したい館内設備やその見どころも紹介します。
別府温泉、地獄巡りの中でも最大の広さを誇るのが海地獄です。
爽やかなコバルトブルー色の地獄は国の名勝にも選ばれています。
鮮やかな色合いは、酸化鉄が溶解したことによる自然なものです。
温泉の熱を利用したオオオニバスの栽培など、メインの海地獄の他にも見所満載なエリアです。
大きな赤い橋を越えて、地獄散策に出かけましょう。
海地獄の入り口付近にあり、訪れた人を出迎えるのが熱帯性睡蓮です。
アマゾン原産の睡蓮は、11月上旬までは昼頃になると鮮やかな色の花を咲かせます。
池一面に広がる睡蓮は、どこか日本らしい趣も感じらるのが魅力です。
オオオニバスと合わせて、温泉熱を利用した熱帯の植物を鑑賞しましょう。
睡蓮の池を先に進んでいくと、緑に囲まれた日本庭園と池が見えてきます。
池には8月ごろになると、小学生1人位なら乗れるというオオオニバスが浮かぶそうです。
オオオニバスのオフシーズンは、庭園の緑と池の織り成す豊かな景色を鑑賞しましょう。
池の周辺には木々が咲き誇り、季節によって異なる景色を楽しめます。
春になると梅や桜といった木々が花を咲かせ、色鮮やかな景色を楽しめるスポットです。
池の周辺には便利も置かれ、休憩を挟みながら散策を楽しめます。
一番のメインとなるのがコバルトブルーの地獄です。
爽やかな色合いの温泉は見た目は涼し気ながら、98度の高温となっています。
フォトジェニックな色合いをした地獄をバックに、記念撮影を楽しみましょう。
温泉からは常に湯けむりが上がり、風が吹くたびに湯けむりに包まれます。
アツアツの温泉熱を利用した温泉卵といったグルメも合わせていただきましょう。
海地獄を眺める際に穴場スポットとして紹介したいのが、お土産ショップ2Fにある展望台です。
湯けむりが上がる海地獄を高台から眺められます。
平地からは全体が見えにくい海地獄ですが、展望台に上るとコバルトブルーの美しい姿をはっきりと見ることが可能です。
海地獄を訪れた記念写真を撮るなら、この場所からがおすすめです。
昭和天皇が皇太子だった際に訪れたという絶景を鑑賞しましょう。
展望台ある建物は、1Fがお土産ショップ、2Fが展望台と地獄巡りにまつわるミュージアムです。
ミュージアムの壁には、地獄巡りの説明や歴史をまとめた年表のような展示があります。
地獄巡りに関するクイズが書かれている木箱には、タンスのようなものが付いています。
質問にまつわる答えや説明が隠されているので、遊びながら学んでみましょう。
鬼石坊主地獄は、733年の書物「豊後風土記」に登場するほど歴史ある地獄です。
海地獄と隣接しているため、海地獄からは徒歩2分程で訪れられます。
温泉を感じさせる硫黄の香りと坊主と形容される熱泥がブクブクと泡立つ姿を鑑賞しましょう。
入口付近から広がるのは地獄とは思えない緑あふれる庭園です。
晴れた日にはゆったり散策したくなる庭園の中には、鬼石坊主地獄や足湯といった見所があります。
バリアフリーのトイレやフラットな道、年齢を問わず楽しめる工夫も魅力の一つです。
庭園の中にある足湯は無料で利用できます。
程よい暖かさの足湯は、寒い季節になると多くの人で賑わう場所です。
足湯に浸かる際は、自前のフェイスタオルやバスタオルがあると入浴後に使用できます。
地獄巡りをして一息つきたいときにピッタリな癒しスポットです。
温泉熱を利用したグルメも鬼石坊主地獄ではいただけます。
入り口付近にある饅頭店では、あんこや大分名産の地鶏を生地に練り込んだ饅頭を味わいましょう。
木箱の中には温泉の蒸気でしっかり蒸されたアツアツのお饅頭がぎっしり置かれています。
数ある饅頭の中でも「冠地どりまんじゅう」は、地鶏の濃厚でまろやかな味を堪能できる一品です。
ふかふか生地のほのかな甘さもアクセントになっています。
鬼石坊主地獄は、灰色の熱泥がブクブクと沸き立つ温泉です。
海地獄と同じく、見た目とは異なり99度という高温の源泉となっています。
庭園内の至る所に温泉が湧き出ている、坊主の頭のような丸い泡を鑑賞しましょう。
灰色の泥が温泉熱で沸き立つその姿は、まさに地獄の池やマグマを想像させます。
敷地内には足湯だけでなく、「鬼石の湯」と呼ばれる日帰り入浴可の施設も完備。
地獄巡りをしながら温泉に浸かって体を休めることも可能です。
かまど地獄は、別府温泉の中でも数多くの宿やホテルが集まる鉄輪温泉のすぐそばにある地獄です。
海地獄や鬼石坊主地獄からは徒歩5分程でたどり着けます。
かまど地獄に向かう際は、レトロな雰囲気のお土産物屋や飲食店が立ち並ぶ温泉街を通ってみましょう。
かまど地獄入り口の目印は大きなかまどに地獄を感じさせる鬼です。
かまど地獄は複数の源泉が集まり、1丁目から6丁目まで色々な温泉をぐるっと巡れます。
別府地獄巡りの見どころをギュッと詰め込んだような地獄は、観光客がワクワクした気分にさせられるスポットです。
かまど地獄1丁目と4丁目は、茶褐色をした不思議な色の温泉です。
1丁目は温泉の成分によるもの、4丁目はさまざまな種類の粘土が溶け出し、茶色に変色しています。
1丁目は90度、4丁目は80度とそれぞれ、高温の源泉です。
1丁目のすぐ側には、足湯や温泉たまごをいただける売店もあります。
定番の温泉卵をはじめ、バニラソフトクリームに唐辛子粉をかけたユニークな一品など、個性的なグルメを味わいましょう。
かまど地獄のシンボルともいえるのが、大きなかまどと真っ赤な鬼です。
かまど温泉2丁目にある大きな鬼の真下には、100度にもなる高温の温泉が湧き出ています。
寒い季節もグツグツと煮えたぎる温泉の熱気を肌で感じましょう。
かまど地獄の3丁目は、海地獄を思わせるコバルトブルーの温泉です。
70年以上の歳月をかけて作られた、白い温泉沈殿物質の姿も鮮やかな青の中に見られます。
かまど地獄5丁目は、かまど地獄の中でも一番大きな池のような源泉です。
5丁目は年に数度、コバルトブルーからエメラルドグリーンまで、さまざまな色に変化します。
筆者が訪れた際は、海地獄のようなコバルトブルーに近い色でした。
温泉の色が変化する理由は、現在も解明されておらず、自然の神秘を感じさせます。
大きな5丁目の地獄をぐるっと一周して、あらゆる角度から鑑賞を楽しみましょう。
かまど地獄6丁目は、1丁目、4丁目と同じ熱泥地獄です。
色は真っ赤な赤色をしていて、温泉とは思えない色に驚かされます。
珍しい色になったのは、地中に含まれている鉄分が溶解したことによるものです。
かまど地獄の中には、地獄ではなく極楽と呼ばれるエリアがあります。
高温のため触れることもできない地獄とは違い、極楽では温泉を飲んだり蒸気で喉を潤したりできるのです。
80度の温泉を柄杓ですくって飲める場所も極楽のなかにあります。
硫黄の香りが鼻から抜ける飲泉の他にも、喉に温泉の蒸気を直接当てられるエリアで観光を楽しんでください。
鬼山地獄は、地獄巡りの中でも他とは一味違う刺激的な景色を眺められる場所です。
鬼山地獄の別名は、「ワニ地獄」といわれ、地獄の中にはアリゲーターやクロコダイルなど70頭前後のワニが飼育されています。
大正12年に日本で初めて温泉熱を使って、ワニの飼育を開始したスポットです。
鬼山地獄を訪れた観光客を出迎えてくれるのは真っ赤な鬼です。
大きな石に昭和23年から腰掛けて、観光客を歓迎してくれています。
鬼山地獄の見どころは、温泉熱を利用して飼育されているワニです。
施設内には、ワニの飼育されているケージがいくつもあり、70頭ものワニを鑑賞できます。
迫力満点のワニの餌付けは、時間を合わせて鑑賞しましょう。
ワニ園の中でもひときわ体格が大きく目立つワニは「イチロウ」と名づけられています。
体調は4m、体重は50kgにも及ぶその姿には圧倒されるはず。
鬼山地獄の中では、成長したワニだけでなく子ワニの展示も行われています。
鬼山地獄の中心付近にある小屋では、子ワニの展示やはく製といった展示を楽しみましょう。
子ワニは園内で生まれたものが展示され、瀬長するとその姿は眺められない貴重なものです。
2019年3月時点ではまだ展示が行われています。
小屋の中にはベンチもあり、地獄巡りの休憩ポイントにもピッタリです。
ワニ園内で飼われていた初代イチロウの大きなはく製も鑑賞できます。
71歳という年齢まで生きたイチロウは、世界最高齢のワニだそうです。
毎週水曜日の10:00~、毎週土・日曜日の10:00、14:30
静かな雰囲気の和風庭園内にある大きな温泉、熱帯魚と見どころ満載なのが白池地獄です。
白池地獄の中には、荒れていた地獄を収め、鉄輪温泉の基礎を築いたともいわれる一遍上人の像も置かれています。
鬼山地獄やかまど地獄から徒歩2分程の場所にあり、徒歩で移動もできる距離です。
白池地獄の中は和風の庭園が広がり、その中に熱帯魚館をはじめとする複数の施設があります。
庭園を順路通りに進んでいくと見える、大きな青白い池が白池地獄です。
国指定の名称にも選ばれているこの地獄は、噴出時は透明な湯が温度と圧力の低下により変色しています。
地獄とは思えない爽やかな色合いですが、噴出口からは95度の温泉が噴き出ています。
白池地獄もう一つの見どころが温泉熱を利用した熱帯魚の展示です。
さまざまな源泉を見るだけでなく、その他の施設を鑑賞できるのが地獄巡りのおすすめポイントです。
熱帯魚館の中には、映画の影響もあり人食い魚としておそれられたピラニアの展示もあります。
実際のピラニアは非常に憶病で、生きた人間を襲うことはそれほどないそうです。
水槽越しに眺める分には、穏やかに泳ぐ熱帯魚なので安心して鑑賞しましょう。
熱帯魚館の中には、インスタ映えスポットを再現したかのようなペイントアートもあります。
ハートと羽、2つの絵柄があるので、好みの方を選んで記念撮影をしましょう。
熱帯魚館の隣には、アマゾンの中でもその大きな体で一目置かれるピラクルが展示されています。
成長すれば4mにもなる大きな魚が水槽を優雅に泳ぐ姿を眺めましょう。
熱帯でしか見られない貴重な魚ですが、温泉の熱によって一年を通して鑑賞できます。
JR別府駅からバスに乗り15分程の場所にあるのが血の池地獄です。
海地獄方向から地獄巡りをした場合、海地獄から徒歩では時間がかかるため、バスまたは車を利用しましょう。
血の池地獄は国指定名称にも選ばれている真っ赤な温泉の色が特徴的です。
血の池地獄入り口の脇には軽食をいただける「極楽亭」も完備されています。
だんご汁やとり天といった大分の料理をいただきましょう。
施設内にある足湯と合わせて、地獄巡りの休憩スポットとして利用可能です。
血の池地獄は、周囲を木々に囲まれた静かな地獄です。
木々の間の岩場から流れる小さな滝と石碑は趣を感じさせます。
血の池地獄から湧き出る粘土を使った軟膏販売所、無料の足湯など、敷地内の豊富なスポットで観光を楽しんでください。
血の池地獄の穴場スポットは、地獄後ろにある高台です。
坂道を少し上りますが、その場所からは血の池地獄全体を鑑賞できます。
湯けむりが程よく晴れた真っ赤な地獄を撮影したい方は、高台まで登ってみましょう。
血の池地獄は1,300年以上も前、733年の書物にも名前を記されている歴史ある場所です。
7つの地獄の中でも、日本最古の地獄だと言われています。
その希少性から平成21年には国指定の名称にも選ばれているそうです。
見た目にもインパクトのある真っ赤な地獄の正体は、赤い熱泥です。
真っ赤な地獄はいかにも熱そうですが、他の地獄に比べて温度が低い78度となっています。
赤一色の自然が織りなす景色を求めて、国内外から観光客が訪れる人気スポットです。
龍巻地獄は、血の池地獄から徒歩2分の場所にある地獄です。
別府市の天然記念物にも選ばれている間欠泉を間近で鑑賞しましょう。
入口の目の前には大きな駐車場も完備され、車でのアクセスも便利なスポットです。
龍巻地獄が噴出するタイミングは、20分から40分間隔です。
一度噴き出すと5分間はずっと温泉が噴き出しているため、タイミングを見計らって訪れましょう。
血の池地獄見学前に立ち寄り、案内板に書かれている噴出時間を確かめるのがおすすめです。
大きな岩の壁に囲まれた間欠泉は、壁に阻まれなければ地上50mまで吹き上がるそうです。
熱気と共にブシャーと吹き上がる間欠泉は迫力があります。
間欠泉が吹き上がる予定時刻付近になると人が集まります。
早めの時間から館内のベンチに座って待機し、時間が来たら間欠泉目の前を確保するのがおすすめです。
施設は程よい広さでバリアフリー完備の龍巻地獄は、障がい者の方も立ち寄りやすくなっています。
大分県 別府市の観光スポット、地獄巡りの見どころを紹介してきました。
それぞれ異なる景色や展示で観光客を楽しませる7つの地獄は見応え抜群です。
1つの地獄を見るも良し、共通チケットを使ってすべての地獄を制覇など、それぞれにあった巡り方をしましょう。
写真撮影にピッタリな展望台や高台、比較的混雑を回避できる時間といった情報も参考にどうぞ!
館内にある足湯や温泉施設をはじめ、周辺には日帰りでも利用できる温泉も満載です。
見た目は地獄ですが、回ってみると天国のような地獄巡り観光、そして周辺の観光スポットで一日中楽しみましょう。
公開日 : 2019/03/16