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現在の下関市は2005年(平成17年)の合併により新設されたもので、非常に面積が広いです。
本記事では下関の観光スポットを取り上げるにあたり、旧自治体を基準に市内を以下の地域に区分して紹介します。
下関は三方を海に囲まれ、緑も多く豊かな自然に恵まれている開放的な立地です。
年間を通して気温差の少ない温暖な気候、そして山口県は地震発生頻度が相対的に少ないなど、安定した自然環境が整っています。
九州の中央部に位置しているため、車やJRを利用したアクセスの良さもポイント。
ここでは、そんな下関のおすすめ観光スポットを厳選してご紹介します。
「赤間神宮(あかま じんぐう)」は下関市の南部、海の近くにある神社です。
文治元年(1185年)に壇ノ浦の戦いで命を失った安徳天皇を祀るため、建久2年(1191年)に建立されました。
赤間神宮の「赤間」は、下関が古くは赤間関と呼ばれていたからです。
元々は阿弥陀寺というお寺で、貞観元年(859年)に開かれました。
赤間神宮は阿弥陀寺と一体となった神仏習合の施設でしたが、明治になり神仏分離令によって赤間神宮と阿弥陀寺は別の施設となります。
やがて阿弥陀寺は衰退し、赤間神宮のみが残りました。
また、赤間神宮は怪談「耳なし芳一」の舞台としても知られています。
境内には芳一堂という建物があり、中に芳一の木造が安置してあることで有名です。
なお、現在の赤間神宮の社殿は、まるで竜宮城を思わせるような見た目でインパクトがあります。
以前の社殿は、第二次世界大戦の戦火で焼失してしまいました。
戦後に再建されたのが今の社殿です。
赤間神宮は下関屈指の歴史がある神社でパワースポットとしても人気があり、参拝客が後を絶ちません。
現在、夜間には社殿がライトアップされ、夜の美しい景観を楽しむ人も多く訪れます。
住所 : 山口県下関市阿弥陀寺町4-1
マップ : Googleマップ
アクセス : JR下関駅からバスで10分(赤間神宮前下車)
電話番号 : 083-231-4138
公式サイト : 赤間神宮
下関市の唐戸町を中心に南部町・中之町・阿弥陀寺町・観音崎町のあたりを唐戸(からと)地区と呼びます。
唐戸地区は古くから港町・宿場として繁栄し、かつての下関周辺の商業の中心地でした。
現在、下関の商業地は下関駅周辺や郊外に移り、唐戸地区に往時の賑やかさはありません。
しかし、南部町周辺には明治〜昭和初期に書けてのレトロな建築物が現在も残されています。
これらのレトロ建築をめぐる散策コースは「唐戸レトロ」と呼ばれ、観光スポットとして人気ですよ。
唐戸地区にある主なレトロ建築は、旧下関英国領事館、旧秋田商会ビル、下関南部町郵便局、山口銀行別館、下関市立近代先人顕彰館などがあります。
なかでも旧下関英国領事館は、現存する国内最古の領事館として国の重要文化財に指定されました。
また、旧秋田商会ビルは下関観光情報センターとして利用されています。
旧英国領事館をはじめ一部の建物は夜間ライトアップが実施されており、昼間とは異なる雰囲気が味わえるのも魅力です。
「唐戸市場(からといちば)」は、下関の南部にあたる唐戸町にある地方卸売市場です。
唐戸地区は長らく下関地方の経済の中心でした。
1924年(大正13年)に現在の唐戸市場の前身の「唐戸魚市場」が誕生しています。
それ以来、移転や改築・改称をされながら市民の台所として愛されてきました。
現在は一般客も市場で買い物ができ、観光スポットとしても注目されるようになっています。
新鮮な魚介類や付近で採れた野菜など、たくさんの商品が並び、多くの買い物客でごった返すほど。
毎週金・土・日と祝日には、「活きいき馬関街(ばかんがい)」というイベントが開催されています。
活きいき馬関街は、新鮮な魚介がいつも以上にリーズナブルに購入でき、さらに海鮮料理の屋台が並ぶ人気のイベントです。
フグをはじめ、その日にあがった新鮮なネタが握り寿司や海鮮丼になって登場するとあって、多くの人が詰めかけます。
開催は金・土は10:00~15:00、日曜 8:00~15:00なのでご注意ください。
また、唐戸市場の中には、市場の食材をつかった飲食店もあります。
お寿司や海鮮丼、フライなどの惣菜といった料理が楽しめるのが魅力です。
市場の目の前は海で、敷地は公園のように整備されています。
天気が良い日には大勢の観光客が芝生に座って、買った海鮮料理を食べて楽しむ姿が唐戸市場の風物詩です。
住所 : 山口県下関市唐戸町5-50
マップ : Googleマップ
アクセス :
電話番号 : 083-231-0001
定休日 : 不定(公式サイトを参照)
営業時間 :
公式サイト : 唐戸市場
「みもすそ川公園」は下関市南部にある公園で、壇ノ浦沿岸に位置しています。
壇ノ浦の戦いにちなんで源義経と平知盛の対決シーンをイメージした像が建てられていることで有名です。
また、みもすそ公園のある場所は、幕末の下関戦争のときに長州藩が砲台を設置したところ。
そのため、5つの大砲のレプリカが海側に向けて設置されています。
この中の1つの大砲は、有料で大砲の発射音と煙が楽しめる仕掛けがあり、子供に人気です。
みもすそ川公園のすぐ真上には関門橋が架かっています。
源義経・平知盛像と関門橋・壇ノ浦を一緒に写真に収めるのが、みもすそ川公園での定番です。
その他、公園内からは関門海峡を一望できます。
関門海峡潮流の速さや荒々しさを間近で感じることができるのがポイントです。
さらに、俳優・滝沢秀明の手形も見逃せません。
大河ドラマの主役を演じた縁で公園の除幕式に滝沢秀明が参加し、記念に手形を残しています。
住所 : 山口県下関市みもすそ川町1番
マップ : Googleマップ
アクセス :
電話番号 : 083-231-1933
公式サイト : みもすそ川公園
「船島(ふなしま)」は下関市南西にある無人島です。
巌流島(がんりゅうじま)という名前でも知られています。
船島は下関の南西端にある彦島(ひこしま)という島の東部に浮かんでいます。
面積は約0.08平方kmで、最高標高はおよそ6mという小さな島です。
菱形の形をしているのが特徴で、下関の唐戸桟橋から船が出ていて約10分で到着します。
船島は、宮本武蔵と佐々木小次郎が対決した巌流島として全国的に有名です。
島内には宮本武蔵と佐々木小次郎の対決シーンの像が設置されています。
1980年(昭和55年)に島の約半分が公園となり一般に開放されました。
それ以来、歴史ファンが多く船島を訪れています。
また、公園内にはBBQ施設も設けられていて、関門海峡の形式を眺めながらバーベキューを楽しめると人気です。
島内には釣りデッキや人工海浜もあり、現在の船島はレジャーを楽しめる島になっています。
住所 : 山口県下関市大字彦島字船島648
マップ : Googleマップ
アクセス : 唐戸桟橋から関門汽船(巌流島連絡船)で10分
電話番号 : 083-231-1350(下関市役所 観光交流部 観光政策課)
公式サイト : 巌流島
「下関市立しものせき水族館 海響館(かいきょうかん)」は、下関市南部にある水族館です。
唐戸地区に隣接する「あるかぽーと」というエリアにあります。
前身である下関市立下関水族館は、1956年(昭和31年)に市内東部の長府地区に開館しました。
そして2001年(平成13年)、老朽化の影響で現在地に移転し、新たにオープン。
下関を代表する魚のフグの展示は、種類数世界一を誇ります。
さらに、下関市が近代捕鯨発祥の地であることから、世界で数体しか現存しないシロナガスクジラの全身骨格標本(本物)が展示されているのも見どころです。
建物自体も鯨をイメージしたデザインになっています。
また、国内でも珍しいイルカとアシカの共演ショーも必見。
ダイナミックなパフォーマンスに釘づけになってしまいます。
2Fには「フンボルトペンギン特別保護区」としてフンボルトペンギンが展示してあり、自然な状態を観察することができます。
国内最大級のペンギン展示施設「ペンギン村」も魅力で、世界最大級のペンギンプールがある亜南極ゾーンでは生き生きと水中を泳ぐペンギンたちの姿が、また野生の生息地を再現した温帯ゾーンではフンボルトペンギンの自然に近い暮らしぶりを見ることができます。
住所 : 山口県下関市あるかぽーと6-1
マップ : Googleマップ
電話番号 : 083-228-1100
料金 : 一般(高校生以上)2,090円、小・中学生 940円、幼児(3歳以上)410円
定休日 : 年中無休
営業時間 : 9:30~ 7:30(最終入館 17:00)
公式サイト : 海響館
平成8年(1996年)に関門海峡のランドマークとして誕生した「海峡ゆめタワー」は、全長153mで西日本一の高さを誇ります。
展望室は3層になっており、143mの最上階までは高速エレベーターで70秒。
最上階からは、開門海峡、巌流島、響灘(ひびきなだ)、瀬戸内海、九州の連山など壮大な景色を360度パノラマで見渡せます。
平成18年に、山口県初の「恋人の聖地」認定を受け、恋人達が訪れると幸せになれるデートスポットとして知られるようになりました。
28階展望室には、お願いすると恋愛が成就するといわれる「縁結び神社」があり、恋みくじが人気です。
ハート型の南京錠に名前や願い事を書いてラブネットに付ける「ラブネット・ラブロック」や、「恋人証明書」の発行、ハートイルミネーションの記念撮影スポットなど、楽しい時間が過ごせる仕掛けがいっぱい。
昼間の景色も素晴らしいですが、辺りが真っ赤に染まる夕暮れから夜景にかけての時間帯が特におすすめです。
住所 : 山口県下関市豊前田町3-3-1
マップ : Googleマップ
アクセス : JR下関駅からバスで1分(豊前田下車)
電話番号 : 083-231-5877
定休日 : 1月第4土曜日
営業時間 : 9:30~21:30(入館~21時)
料金 : 大人600円、小中学生300円
公式サイト : 海峡ゆめタワー
山口県下関市と福岡県北九州市を隔てる関門海峡。
現在両岸は、関門汽船、鉄道、関門橋(高速道路)、関門国道トンネル(国道2号線)で結ばれています。
中でも開門海峡のシンボルとも言えるのは、やはり関門橋。
全長1068mの吊り橋で、1973(昭和48年)の開通時は東洋一の長さでした。
開門橋の写真を撮ったら、開門国道トンネルに移動して、門司まで歩いて行ってみましょう。
関門国道トンネルは上下に区切られ、上部は車道、下部は歩いて通行ができるようになっています。
車道部分は全長3,461mで、人道部分は全長780m。
エレベーターで地下55mまで降りると、海底に作られた道があり、地元の人たちがウォーキングを楽しむ姿も見かけます。
ほぼ中間が県境になっていて、写真のような「山口県/福岡県」の表示があり、人気の写真スポットになっています。
下関、門司の両側のエレベーターホールに置いてあるスタンプを専用台紙に1つずつ押して、以下の場所で提出すると、「関門TOPPA!記念証」が貰えるのでチャレンジしてみてください。
※提出場所
下関側:JR下関駅観光案内所、JR新下関駅観光案内所、カモンワーフ事務局、長府観光会館
門司側:旧門司三井倶楽部
住所 : 下関市みもすそ川町
マップ : Googleマップ
アクセス : JR下関駅よりバスで12分(御裳川下車)
電話番号 : 083-222-3738
営業時間 : 6:00~22:00
料金 : 歩行者無料、自転車・原付20円
公式サイト : 関門トンネル
豊かな自然に恵まれた豊浦・菊川。
「どんな観光スポットがあるんだろう…」と気になっている方も多いのではないでしょうか。
豊浦・菊川は、知る人ぞ知る観光スポットが点在している名勝地です。
「福徳稲荷神社(ふくとくいなりじんじゃ)」は、下関市中部の豊浦にある神社です。
西に海を望む傾斜地に鎮座しています。
国道191号線沿いに参道口があり、そこから社殿までの参道には「千本鳥居」が並んでいます。
千本鳥居は真っ赤な鳥居がトンネルのように参道に建ち、写真の撮影スポットとして人気です。
社殿は大きく、美しい朱と緑のコラボレーションとなっています。
また、社殿前からは海が一望できるため絶景スポットとしても有名です。
晴れたときには美しい夕焼けを見ることができます。
視界を遮るものがほとんどないので、息を飲むような絶景を楽しめるのが魅力です。
下関中部の豊浦町にある温泉郷「川棚温泉(かわたなおんせん)」。
笠ヶ岳の北のふもとに位置し、複数の温泉旅館や温泉ホテルが営業しています。
温泉街形成されていて、大正時代に建てられた玉椿旅館は登録有形文化財です。
川棚温泉は「下関の奥座敷」とも呼ばれ、「防長四湯」のひとつに数えられています。
川棚温泉の歴史は古く、平安時代末期の寿永2年(1183年)に当時の領主・平定盛(たいらのさだもり)によって開かれました。
江戸時代の三代目長府藩主・毛利氏や種田山頭火、アルフレッド・コルトーらも川棚温泉に入り、とても気に入ったと言います。
また、川棚温泉は青龍の伝説が有名です。
古く川棚一帯は大きな湿地帯でしたが、沼に青龍が住んでいたと言われていました。
青龍が亡くなり、住民が青龍を祀ったところ温泉が湧き出したと伝えられています。
川棚温泉では「瓦そば」が名物になっています。
瓦そばは瓦を熱し、その上で茶そばを焼いたものです。
この他にも「川棚まんじゅう」が土産物として有名で、山口名産のフグ料理も堪能することができます。
住所 : 山口県下関市豊浦町川棚5180 下関市川棚温泉交流センター内(川棚温泉観光協会)
マップ : Googleマップ
アクセス :
電話番号 : 083-772-0296(川棚温泉観光協会)
公式サイト : 川棚温泉
壮大な海を間近で見られる二見夫婦岩や、映画やCMのロケ地として有名な角島など、魅力が尽きない豊北・豊田。
SNS映え抜群のキレイな景色がたくさんあるので、日ごろの喧騒を忘れて開放的な気分になれることでしょう。
「二見夫婦岩(ふたみめおといわ)」は、下関市北部の豊北の海岸にある岩です。
豊北町と豊浦町との協会に近い場所で、響灘に面した古い漁師町である二見浦の国道191号線沿いにあります。
二つの巨大な奇岩が、まるで夫婦のように寄り添って立っています。
そのため、古くから夫婦円満を願ってお参りする人が後を絶ちませんでした。
二つの岩の間には注連縄がかけられ、祀られています。
響灘の絶景と巨大な奇岩の組み合わせはとても神秘的です。
「角島(つのしま)」は下関市北部の豊北地区にある島です。
響灘に浮かび、山口県の北西端に位置します。
島全体が北長門海岸国定公園の一部で、人口は約720人です。
角島は角島大橋と響灘・角島が作り出す景色で有名になりました。
本州側から角島に向かって続く角島大橋の姿は、美しい響灘とともに絶景と言える風景です。
そのため、写真撮影スポットとして一躍脚光を浴びることとなりました。
角島大橋の長さは約1,780mを誇り、通行料無料の橋としては日本屈指の規模です。
夜間は橋がライトアップされ、とても美しく幻想的な雰囲気に。
橋のたもとには公園が整備されており、角島や角島大橋を撮影したり、橋をバックに記念写真を撮ることができます。
また、角島島内には角島砲台跡や角島灯台があるため、合わせて観光するのがおすすめです。
住所 : 下関市豊北町神田~角島
マップ : Googleマップ
アクセス : JR山陰本線 特牛駅(こっとい)で下車。ブルーライン交通バス角島行きで約23分
電話番号 : 083-782-1914(下関市役所 豊北総合支所)
公式サイト : 角島大橋
下関のおすすめ観光スポットをご紹介しました。
色々な歴史の舞台となった下関ですが、歴史スポットはもちろん、海の景観や温泉など見どころは満載です。
本記事を参考に、ぜひ自分なりの下関観光の楽しみ方を見つけてみてください。
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最終更新日 : 2024/02/19
公開日 : 2019/03/22