top > 東アジア・中国・台湾 > 日本 > 千葉 > 木更津/君津/富津/袖ヶ浦
本ページに掲載のリンク及びバナーには広告(PR)が含まれています。
濃溝の滝は、まるでジブリの世界から飛び出てきたような風景だとインスタグラムで話題になり、房総半島で屈指の観光地となりました。
今ではツアー客が大型バスで押しかけるほどで、SNSの影響力の大きさが凄まじいですね。
濃溝の滝というと洞窟の中から光が差し込む風景を想像する方が多いと思いますが、それが見られるのは実は「亀岩の洞窟」であり、本来の濃溝の滝は別のスポットを指します。
どちらも千葉県君津市の山間に位置する「清水渓流広場」内で見ることができます。
公園内には亀岩の洞窟と濃溝の滝をはじめとして、ホタル、紫陽花、紅葉などが綺麗なインスタ映えする撮影スポットが多数あり、休日は多くの観光客で賑わいます。
徒歩15分~20分程度で散策することができるため、軽い気分転換にいいですよね。
木々に囲まれた遊歩道を歩いて、清々しい気分を味わいましょう。
住所 : 君津市笹1954
マップ: Googleマップ
電話番号 : 0439-56-1325 (君津市経済部経済振興課観光振興係)
料金 : 無料
公式URL : 濃溝の滝
清水渓流広場は君津市の山間に位置するため、車でのアクセスが便利です。
もちろん電車やバスといった公共交通機関でも訪れることができます。
最近では団体ツアーのプログラムの中に組み込まれていることも多いので、団体ツアーに参加して効率よく回るのもおすすめです。
<東京・千葉方面から>
木更津JCTー館山自動車道君津ICにて下り、房総スカイラインを進む。
または、木更津JCTー圏央道木更津東ICにて下り、国道410号・465号・県道24号(千葉鴨川線)を進む。
駐車場は、お土産センターがある第1駐車場が便利ですが、他にも第2駐車場、第3駐車場があります。
シーズン中や休日は混雑する恐れがあるため午前中に訪れるのが良いでしょう。
いずれも無料で駐車できます。
JR内房線「木更津駅」からJR久留里線に乗り換え「上総亀山駅」下車よりデマンドタクシーで約10分。
東京駅八重洲口から「アクシー号」、または千葉駅から「カピーナ号」乗車、「君津ふるさと物産館」下車よりデマンドタクシーで約10分。
デマンドタクシーとは、君津市内の指定された乗車場所から目的地まで、利用者の希望時間帯や乗降場所などの要望に応じて利用できる交通サービスです。
利用にあたっては3日前までに利用者登録が必要です。
利用者登録が済んだら、利用の1週間前から30分前までに事前予約しておきましょう。
運賃は大人400円、小・中・高校生・65歳以上500円。
電話番号0439ー27ー3188より予約が可能です。
房総半島の奥まった地域にある清水渓流広場ですが、時間をかけて訪れた分、その感動や迫力を大きく感じられるでしょう。
清水渓流広場内には濃溝の滝だけではなく、さまざまな見どころがあります。
自然豊かな地で思いっきり自然と触れ合ってみましょう。
ややこしいですが、インスタグラムで「濃溝の滝」として一般的に知れ渡っているのは亀岩の洞窟です。
亀岩の洞窟は、350年前の1600年ごろ、水田耕作のために岩を削って作られた洞窟で、内側に亀に似た岩があることからその名が付けられました。
洞窟が人工的に作られたものだったとは驚きですね。
どの岩が亀の形をしているのか判断することが難しいですが、案内板によると三段の岩がある内の1番上がおんぶ亀だそうです。
真ん中の岩の淵が黄金の淵で、1番下には菩薩様が安置されているようです。
訪れた際はぜひ亀を探してみてください。
そして、せっかく訪れるなら、写真のようなハート形の光を見てみたいですよね。
実は、光が池に向かってハート形に反射する光景は、時期や時間がずれると見えなくなってしまいます。
ハート形の光が1番見えやすいのは、3月と9月の早朝の時間帯と言われています。
基本は1日のうち早朝の1度しかハート形が現れませんが、条件が合えば2度見ることもできるようです。
まさに神秘的で幻のような光景なのですね。
亀岩の洞窟から川辺までは少し距離がありますが、川辺は下りることができるため、近付いて写真を撮ることをおすすめします。
濡れている岩の上は滑りやすいので、くれぐれも注意して安全にお楽しみください。
駐車場から亀岩の洞窟に向かって歩いていると、洞窟に続く川辺に降りる階段の手前に、幸運の鐘が見えてきます。
その下に見えるのが本来の濃溝の滝です。
SNSやテレビで間違った名前で紹介されるたびに、地元の方は本来の名前を知ってほしいという思いが強くなったそうです。
そのため、こちらが本来の濃溝の滝、ハート形の光景が見られるのは亀岩の洞窟としっかり分けて覚えておきましょう。
濃溝の滝の滝壺はハート型になっていて、初めはどこがハート型なのか分かりにくいですが、凝視していると段々とハート型に見えてきます。
この滝は立ち入り禁止になっているので下まで降りれませんが、上から吸い込まれるように流れる姿をご堪能ください。
濃溝の滝の上にある幸運の鐘も必見!
この鐘は、2011年11月に市民から寄贈されました。
鐘の音が亀岩の向こうから開運福寿をもたらすようにと願いを込めて設置されたもので、付属している金づちで金を鳴らすと「カーン」という高らかな鐘の音が公園内に響き渡ります。
実際にこの鐘の脇には結婚報告に訪れるカップルの写真がいくつも掲示されていて、幸運をもたらしているようです。
パートナーができた際は、ぜひ鐘を鳴らして2人の間に幸運をもたらしましょう。
濃溝の滝までの道のりは紅葉が綺麗でした🍁 #紅葉 #ファインダー越しの私の世界 #濃溝の滝 pic.twitter.com/U49bqaZi7T
— ノラネサギ (@kz38c0fn) November 23, 2016
また、濃溝の滝周辺は紅葉スポットとしても人気があり、見ごろは11月下旬~12月上旬と言われています。
君津市から館山周辺は関東地方で最も紅葉が遅く、千葉県北部の紅葉が終盤になった頃に見ごろとなるため、紅葉を見逃してしまった方でもここに来れば楽しめます。
赤やオレンジ、黄色に染まった紅葉を背景にすると、滝に水が流れる自然の美しさが倍増しそうですね。
亀岩の洞窟から駐車場に戻る際に通るのが、木の板でできた長い道が続くホタルの里です。
ホタルの里は道湿地帯となっていてるため、様々な生物が生息しています。
木の枝などに泡状の卵を産むモリアオガエル、美声が特徴的なカジカガエル、サワガニ、ウグイといった水辺に生息する生き物、ゲンジボタル、ヘイケボタル、カブトムシ、クワガタ、オニヤンマなどの昆虫など、都会ではなかなか見ることのできない生物を簡単に見つけることができます。
中には絶滅危惧種に指定されている生物もいるので、生き物にとって非常に住みやすい環境が整っていることが分かります。
神秘的な場所
— ゆきこ(白玉❤︎.*ゆっこ) (@corwathab79103y) July 15, 2019
濃溝の滝
亀岩の洞窟
ホタルの光
まだ夜は、行けてないな pic.twitter.com/SKIqAiDA60
何よりの楽しみが、日本の風物詩を感じるホタル観賞ですよね。
清水渓流公園はホタルの生息数の多さでは千葉県屈指と言われており、ホタルの里周辺ではゲンジボタル、ヘイケボタルが最も多く見られます。
2017年ホタルVol.10
— ヤガー (@yager) June 16, 2017
.
清水渓流広場の遊歩道で撮ったもう一枚。ホタルの写真を狙う時になるべく群れで集まっているエリアを切り取ることが多いですが、ここに関してはその必要なし。まさにホタルに囲まれているような状況であたり一… https://t.co/0bP8owwUSJ pic.twitter.com/Ze76gdV7aG
ホタルは種類によってみられる時期が異なり、ゲンジボタルは5月下旬から6月下旬、ヘイケボタルは6月中旬から8月下旬に最も多く見られます。
時間は日没後21時あたりまでさかんに飛び回り、前日に雨が降った日など湿気の多い日に多く見られます。
ホタルは人口の光を嫌うため、スマホなどは極力使用しないなど鑑賞マナーを守り、月夜に輝くホタルをお楽しみください。
清水渓流広場内の散策は30分~1時間もあればゆっくり楽しむことができます。
せっかくアクセスが便利とは言えない濃溝の滝や亀岩の洞窟を見に来たのなら、そのあとは周辺の観光スポットを回りましょう。
ここでは、清水渓流広場周辺の豊かな自然を活かしたグルメや観光スポットをご紹介します。
「濃溝温泉 千寿の湯」は、亀岩の洞窟と同じ清水渓流公園内にあるため観光後すぐに訪れることができます。
家族で亀岩の洞窟を見に来た場合、子供たちが川辺で水遊びをすることが多いため、濡れていてもそのまま直行できるのは楽ちんですね。
すぐ横を流れる笹川の河川敷から自噴していて、千葉県では珍しい源泉かけ流しが特徴の天然温泉です。
濃溝温泉「千寿の湯」
— ちぇりっぷ (@chelip4126) September 9, 2017
濃溝の滝の目と鼻の先にあります。源泉は16℃弱の重炭酸ソーダ泉で建物の入口で飲泉でき、玉子臭がして少しとろみあり。小さな内湯のみ。加温かけ流しで42℃弱の設定。淡黄色で白い湯の華が舞っています。浴槽の縁に木枠の水路を設け、源泉が万遍なく行き渡るように工夫 pic.twitter.com/CPgF7DVxdq
泉質は美肌効果があるとされる「重炭酸ソーダ泉」で、アトピー、皮膚病、肌荒れに効果があるほか、腰痛、神経痛、 関節痛にも効果が期待できると言われています。
浴室の大きな窓からは渓谷を眺めることができ、青々とした美しい新緑や季節によっては紅葉が望めます。
新緑、紅葉の時季には対岸の絶壁がライトアップされ、昼間とは違った風景を見ると心も体も癒されそうです。
この窓は開かないため、締め切られた浴室にはほのかな硫黄の臭いが漂います。
浴室は6~7人サイズの湯舟が1つしかなく、すぐに満員になってしまうため休日や人の多い時間帯には注意が必要です。
また、宿泊も可能で、大人は3,500円、子供は2,000円と大変リーズナブルです。
貴重な源泉かけ流しの千寿の湯でゆっくりとしたひと時をお楽しみください。
住所 : 君津市笹1954-17
マップ: Googleマップ
アクセス :
JR久留里線「上総亀山」駅下車よりデマンドタクシー利用で10分
館山自動車道・君津ICより40分
電話番号 : 0439-39-3791
定休日 : 火曜日
営業時間 :
【月〜金】10:30〜18:00
【土・日】10:30〜19:00
料金 : 大人 1000円、小人(5才以上)500円
公式URL : 濃溝温泉千寿の湯
卵料理が自慢の「風鈴堂」。
こちらも清水渓流公園内にあるため、観光後すぐに訪れることができます。
風鈴堂の売りは何といっても「卵」です。
あまり知られていませんが、千葉県は卵の生産量が全国2位で、その中でも君津市は県内でも卵生産量がトップクラスなのだそう。
店内では数種類の卵が使用されていますが、主に光永ファームの「永光卵」という玉子を料理に、スイーツには菜の花エッグの「菜の花たまご」が使われています。
永光卵は黄味の色は普通では考えられないほど濃く、菜の花たまごはクセがない味わいで、同じ卵でもその特徴は大きく異なります。
卵の特徴に合わせて料理やスイーツが提供されているんですね。
そんなこだわりが詰まった風鈴堂では、1日1,000本以上売れた「きみつソフト」や「きみつプリン」、 君津本店でしか味わえない「ゆうとのワッフル」「百年(ももとせ)バウム」など数々のスイーツが楽しめます。
そして、料理で外せないのが「究極の卵かけごはん」。
店長が厳選したお米・おだかけ米と永光卵この究極の組み合わせがシンプルながらも絶妙な味わいです。
採れたての卵を生のまま食べられるのは非常に贅沢ですね!
普段は1パック200円前後と安くで買えてしまう卵ですが、たまにはこだわり抜かれた究極の卵を堪能するのも良いでしょう。
住所 : 君津市笹1954-17
マップ: Googleマップ
アクセス :
JR久留里線「上総亀山」駅下車よりデマンドタクシー利用で10分
館山自動車道・君津ICより40分
電話番号 : 0439-32-1015
定休日 : 水曜日、金曜日
営業時間 : 11:00~17:00
公式URL : 風鈴堂
千葉県房総半島の人気観光スポットといえば「鴨川シーワールド」ですよね。
各エリアにはイルカ、ベルーガ、アシカ、ペンギン、ウミガメ、アザラシなど、日常では出会えない生き物たちが暮らしています。
豊かな特徴や生態を持つ個体が生き生きと水槽を泳ぎ回る姿は、新鮮な驚きや純粋な感動さえも感じさせてくれます。
かわいい魚たちと触れ合えるアクティビティも満載で、大人も子どもも1日中どっぷり楽しめる人気スポットです。
鴨川シーワールドで最も人気があるものと言えば、シャチパフォーマンスです。
雄大な太平洋をバックに、海の王者・シャチが繰り広げる大迫力のスーパーパフォーマンスは、見る者を圧倒します。
巨大なシャチは横暴な性格かと思いきや、実は好奇心が旺盛でとっても優しいのだそう。
体をクルクル回してジャンプしたり、ヒレでバイバイするように場内を一周したり、たくさんの芸を披露してくれるシャチは、トレーナーとの息もぴったりです。
客席には「濡れる席」と「濡れない席」があり、濡れる席を選ぶと大量の水しぶもきが飛んでくるため、楽しさも倍増!
館内ではポンチョが売られているので、急な参加でも安心ですね。
良い席はすぐに埋まってしまうほどシャチパフォーマンスは人気があるため、早めの席取りをおすすめします。
この他にも直接イルカと触れ合える「イルカにタッチ」や一緒に写真撮影ができる「イルカと記念撮影」といった様々な有料プログラムが充実しているので、ぜひ参加して思い出を作ってみてはいかがでしょうか。
住所 : 鴨川市東町1464-18
マップ: Googleマップ
アクセス :
【車の場合ー東京・神奈川方面」
東京湾アクアライン君津ICー房総スカイライン・鴨川有料道路経由
【電車の場合】
JR「安房鴨川駅」無料送迎バスより約10分
電話番号 : 04-7093-4803
営業時間 : 9:00~17:00
料金 :
【大人(高校生以上)】3,000円
【小人(小学生・中学生)】1,800円
【幼児(4歳以上)】1,200円
【60歳以上】2,400円
公式URL : 鴨川シーワールド
※鴨川シーワールドの関連記事: 【徹底取材】鴨川シーワールドの見どころとは。ダイナミックなシャチショーに多様な生き物は気逃せない!
濃溝の滝・亀岩の洞窟の見どころや、周辺の観光スポットを紹介してきました。
君津市周辺は非常に自然が豊かな環境なので、ドライブで新鮮な空気を感じるのも良し、家族で自然学習で訪れるのも良いでしょう。
多様な目的で気軽に訪れられる最適の観光スポットです。
濃溝の滝・亀岩の洞窟の観光だけにとどまらず、ぜひ周辺観光スポットも合わせてお楽しみください。
▼千葉県の観光関連記事
・ 千葉旅行はこれで完璧!県内全域からエリア別に人気観光スポット40箇所を厳選!
最終更新日 : 2023/03/23
公開日 : 2020/11/10