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1. ガンガーのボートトリップ(Ganga/Ganges River)
3. ヴィシュワナート寺院(Vishvanath Temple)
5. インターナショナルミュージックセンター アシュラム(International Music Center Ashram)
ヒンドゥー教・仏教の聖地である「 バラナシ 」。
インドと聞いて、まずバラナシにあるガンジス河の沐浴を想像する方も多いのではないでしょうか。
バラナシ(VARANASI)はヒンドゥー語表記であり、英語ではベナレス(BENARES)と呼ばれています。
現地の発音に近づけて、「ワーラーナシー」や「バラーナス」と書かれていることもありますよ。
ちょうど首都 デリー と、東インドの大都市コルカタの間に位置するバラナシは、ガンジス河が三日月型に曲がった左岸に作られた街です。
この聖地には 毎年100万人以上の巡礼者 が、ガンジス河・ガンガーを目指してインド全土から訪れます。
また、沐浴や火葬場として使われる階段状の ガート は、約500kmにも渡って河岸に伸びています。
ガートでは、熱心にお祈りをしている人がいると思えば、子どもたちが川遊びをしていたりします。
火葬された方の遺灰や動物の死体が流れている横で、地元の方が洗濯をしていることも…
何もかもを包みこみ、ただただ緩やかに流れていくガンガーの存在感に圧倒されます。
もちろん、衛生的な面でいえば水質は良くはないでしょう。
それでも聖なる水で体を清めるため、インド中から人々が集まります。
母なるガンガーの宗教的な立ち位置や、心の拠り所になっている姿を垣間見ることができますよ。
特にガンガーの向こう岸から昇る朝日や、バラナシの街に沈む夕日は、ヒンドゥー教徒でなくとも心に留めておきたい景色です。
その他、バラナシ市内には、約1,500ものヒンドゥー教寺院があります。
ヒンドゥーの神様を祀ったお祭りも頻繁にあり、観光客が目にできる機会も多いです。
筆者が訪れた時にも、子どもたちがお祭りの準備をしていました。
異文化の面白みにあふれたバラナシは、旅好きにとって憧れの場所と言えるでしょう。
この神秘的な雰囲気は、日本の名だたる作家にもインスピレーションを与えており、物語の舞台として描かれています。
遠藤周作の「 深い河 」、三島由紀夫の「 豊饒の海 」といった作品にバラナシは登場します。
また、「 ガンジス河でバタフライ 」というタイトルを聞いたことがある方も多いのではないでしょうか。
作者の「たかのてるこ」本人がバラナシでの旅を綴ったエッセイで、読みやすく面白いですよ。
宗教と切り離せないバラナシですが、一歩路地に入ると露店や市場のにぎやかな声が聞こえてきます。
迷路のような小道をたくさんの人々が練り歩き、リクシャーが縦横無尽に走る様子からは、ガンガーで目の当たりにした「死」ではなく、たくましい「生」が感じられます。
このギャップや混沌とした雰囲気は、ぜひ現地で味わいたいですね。
バラナシの歴史は、紀元前6世紀に「カーシー王国」の首都であったという記録までさかのぼります。
古代インド時代にあった十六大国のうち、カーシー王国は最大の勢力を持っていて、中でもバラナシには多くのバラモンが修行に訪れていました。
その後、ヒンドゥー教を国家の柱としたグプタ朝による統治が始まり、5世紀にはシヴァ神を祀る「黄金寺院・ヴィシュヴァナート寺院」が建てられます。
こうして、バラナシは シヴァ崇拝の聖地 として確立されていくのです。
しかし、12世紀以降からはイスラムの侵攻が始まり、17世紀にはヒンドゥー教寺院のほとんどが壊されました。
破壊と再建が繰り返された後、今のバラナシの街がつくられたのは18世紀ごろであり、古くから残る建物は意外と少ないのだそう。
当時からの建物は残っていなくとも、どこか古都ならではの雰囲気が感じられるのが不思議です。
3000年以上に渡る歴史 が脈々と受け継がれているのかな…とつい考えてしまいます。
一言では表せない複雑な背景もあいまって、独特の魅力を生み出しているのかもしれませんね。
ヒンドゥー教の聖地・バラナシ(ベナレス)を満喫するために知っておきたい、アクセス情報やベストシーズンをご紹介します。
鉄道・バスの予約サイトや航空会社のリンクも載せているので、ぜひ旅の計画に役立ててくださいね。
日本からバラナシまでの直行便はないため、インド国内から向かう必要があります。
ニューデリーからのルートを中心に、バラナシ(ベナレス)までのアクセスをご紹介します。
鉄道でバラナシにアクセスする際には「 バラナシ・ジャンクション駅 」(Varanasi Junction ・BSB)を利用しましょう。
駅からは旧市街までは、オートリクシャーを使うと便利です。
デリーから普通列車でバラナシまで行く場合、約12時間ほどかかります。
しかし、特急列車の場合は、バラナシが3つ目の駅になるため約8時間で到着!
2019年に新しく開通した列車のため、エアコンやWi-Fiはもちろん、車内食とお水まで付いていて快適です。
ただし、北インドはよく霧が発生するエリア。
線路で動物と接触することも少なくないため、 基本的に2時間程度は遅れる と考えておいた方が良いでしょう。
移動日の前後は、余裕をもった旅行計画が必要ですね。
その他、アグラやコルカタ、ムンバイ、チェンナイなどの各都市からも、バラナシ行きの鉄道が走っています。
料金や所要時間は、列車の種類や時間帯によって少しずつ変わるので、事前にチェックしておくと安心です。
チケットは、駅の外国人専用窓口や旅行代理店、 インド鉄道の公式HP 、 Clear Trip という旅行サイトなどから検索・購入することができます。
バラナシ駅にも、外国人専用の窓口がありますよ。
ネットで時刻表を確認するのは簡単ですが、チケット購入にはアカウント作成が必要です。
海外からの購入方法はほぼ毎年変わってしまうので、少しやりづらいかもしれません…
自力でチケットをおさえる場合は、早めに動き出しましょう。
確実におさえておきたい方は、宿泊先や信用できる旅行代理店に相談してみるのも一つの手ですね。
バラナシの「 ラール・バハードゥル・シャーストリー空港 」から市内までは、車で約40分〜1時間。
旧市街までは、プリペイドタクシーやシェアタクシー、配車アプリやオートリキシャーなどでアクセスできます。
デリーからバラナシまでの飛行時間は1時間30分で、「 Air India 」「 indiGo 」「 GoAir 」などが就航しています。(2023年1月現在)
首都デリーからの便数が多く航空券代もあまり高くないので、短期旅行の方にはおすすめです。
ちなみに、日本とインドの時差は3時間30分。
そこまで時差は大きくありませんが、インド周遊中にバラナシで体調を崩す旅行者は意外と多いです。
旅行の後半にバラナシに行く日程を組む方が多いからかもしれませんね。
ぜひ拠点都市でしっかりと体を休めてから、バラナシに向かいましょう。
バラナシの大きなバス停は、鉄道のバラナシ駅近くにあります。
安くすむバス移動ですが、デリーからは約16時間ほどかかり遅延の可能性があるので注意です。
夜17時〜21時頃にデリーを出発し、朝の9時〜11時頃にバラナシに到着する夜行バスが主流ですよ。
ネット予約は、 Redbus 、 Busindia 、 Ixigo などのサイトを通してできます。
所要時間や座席のグレード、電源やアメニティの詳細などを料金と照らし合わせてみると良いでしょう。
バラナシまでの道のりは長いため、座席ごとに仕切りがあるタイプのバスが多いです。
バラナシ(ベナレス)を周るのに1番使い勝手が良いのは オートリクシャー です。
三輪バイクの後ろに乗るため車よりも小回りがきき、路地が多いバラナシ市内でもスムーズに移動できます。
鉄道のバラナシ・ジャンクション駅から旧市街に向かう場合、料金の相場はRs.125程度。
ゴードウリヤー・チョーク(Godowlia Chowk) という大きな交差点まで、オートリクシャーで入ることができます。
また、自転車を使った「サイクルリクシャー」の場合、オートリクシャーの半分ほどの値段で利用できます。
場所によってはオートリクシャーでは通れない道路があるので、入り組んだ旧市街を巡る際に使うと便利ですよ。
リクシャーは大きな道路や交差点、駅などにたくさん止まっているのですぐに見つかります。
乗る前に、行き先と値段の交渉を忘れずに。
目的地が同じ方面であれば、相乗りもできますよ。
ガンジス河周辺は車での通行ができないため、基本的に移動はリクシャーです。
しかし、バラナシ空港から旧市街の大通りまでアクセスする場合は、タクシーが利用できます。
空港からは プリペイドタクシー (Rs.700前後)や シェアタクシー (Rs.200前後)が利用できます。
市内から利用する場合は、大きなレストランやホテルなどで呼んでもらいましょう。
また、車の利用はあまり主流ではないため、エアコンが付いていないタクシーもあります。
長時間の乗車になる場合は、あらかじめ確認しておくと安心ですよ。
インターネットが使える環境であれば、配車アプリがおすすめ!
インドでは「 Uber 」や「 Ola Cabs 」といった配車サービスが利用できます。
タクシーより安く利用でき、 事前に目的地を指定して値段や距離を確認できる ため便利。
Googleマップ上の検索から、そのまま配車することもできます。
さらに、ドライバーの評価とプロフィール、顔写真を予約前に確認できるので安心です。
中でも「Ola Cabs」は、オートリクシャーの配車も可能。
すぐに乗りたい場合は客待ちをしているリクシャーを使った方が早いですが、値段交渉が苦手という人にはおすすめです。
一方「Uber」は世界的に利用されているアプリなので、日本語対応になっていて使いやすいですよ。
移動が長くなる際には、ぜひ使ってみてくださいね。
暑いイメージのあるインドですが、季節や地域によって気候がぐっと変わります。
北インドにあるバラナシでも、猛暑の夏からコートが必要な冬までさまざま。
比較的過ごしやすいのは、 乾季である10月~3月 です。
降水量が少ないこともあり、北インド観光のハイシーズンと言えるでしょう。
ただし、12月〜1月は冷え込みます。
特に朝夕は寒くなり寒暖差があるため、脱ぎ着できるジャケットやコートを準備してくださいね。
反対に4~6月頃の暑季は、最高気温が40度を超えるほどの酷暑になることも…
人混みの中で暑さに耐え続けると、体調を崩してしまうこともあるでしょう。
日中に出歩くのは避け、なるべくリクシャーを使うことをおすすめします。
水分補給も日除け対策も、念入りにしておきましょう。
6月からは少しずつ気温が下がりますが、6月末から9月頃まで雨季に入ります。
雨季は、川の水位が高いまま引かないことがあるので注意!
安全面から ガンジス河のボートに乗ることができなかったり、ガートが水に浸かっていたりする場合も…
短期滞在の中でボートトリップを考えている方は、雨季を避けた方が確実です。
ガンジス河のたもとにあるバラナシは小路が多く、どこも人で溢れているため驚いてしまうことでしょう。
しかし、基本的な注意さえおさえておけば、自分で楽しく街歩きができますよ。
観光のメインになるガンガー付近は入り組んでいて、迷うことがほとんど。
Googleマップで表示される経路の通りに歩いても、たどり着かないことがあります。
しかし、車やオートリクシャーは、大きな交差点までしか入ることができません。
混雑する時間帯には通行止めエリアがより広がることもあり、 徒歩でのアクセスは必須。
まずは宿までたどり着けるよう、ピックアップを頼んでおいたり、宿までの経路をダウンロードしておいたりするとスムーズです。
それでも筆者は迷ってしまい、宿に電話をすることになってしまいましたが…
また道を聞く場合、 相手から流暢に話しかけてくる人は避けましょう。
お店の人や、立ち話をしている現地の方に自分から話しかけることで、トラブル回避に繋がります。
親切に接してくれる人はたくさんいるため安心してくださいね。
安くて観光スポットに近い宿は、迷路のような旧市街に集まっているので、まずは到着を目指して頑張りましょう。
バラナシ観光で必ず使うリクシャーは、料金が交渉制です。
現地の方と同じ値段まではいかなくとも、ぼったくられるのは避けたいですよね。
距離や目的地から、事前に料金の相場を調べておく と良いでしょう。
宿や駅のインフォメーションで聞けば大体の値段がわかるので、交渉の目安になります。
また、筆者はリクシャーからの下車時、「それは50ルピーじゃなくて50ドルだ!」と言い張られたことがありました。
あまりにも高いのでそれはおかしいと伝えると、すぐに引き下がってくれましたが…
数字だけでなく、お金の単位まではっきりと伝えておくと良いのだなと学びました。
条件が合わない場合には、早めに断わって違うリクシャーを探すのも手です。
引き際に、値段を下げてくるケースも多いですよ。
旧市街の観光スポットやガート周辺には、日本語で話しかけてくるガイドや客引きがいます。
基本的に、観光客を土産屋やツアー会社に連れて行きマージンをもらうことが目的です。
ガイドと一緒だと結局料金が高くつくことがほとんどなので、断るのが無難です。
また、にこやかな表情で断ろうとすると、相手はまだチャンスがあると感じてついて来てしまいます。
毅然とした態度ではっきりと断る よう心がけましょう!
ヒンドゥー教の聖地であるバラナシ(ベナレス)は、聖なるガンジス河・ガンガーが1番の見どころ。
インド各地から巡礼に訪れる人々の様子を垣間見ることができ、時間帯によって雰囲気の違いを味わえます。
その他、シヴァ神にゆかりのある寺院や伝統芸能も魅力的ですよ。
ガンガー(英語でガンジス河)は、インド中から巡礼に来るヒンドゥー教徒にとって聖なる川です。
この 河自体が「女神ガンガー」 として崇められており、沐浴することで全ての罪が清められると言われています。
人々の沐浴は早朝から始まり、少しずつ朝日に染まっていくガンガーと共に、神秘的な姿を目にすることができますよ。
ゆっくりと沐浴風景を眺めたい場合には、 ボートトリップ がおすすめ。
「ダシャーシュワメード・ガート」には、日の出前からたくさんの小舟がとまっています。
1時間Rs.500前後を目安に、あらかじめ値段交渉をしましょう。
宿泊先で手配することもできますよ。
いざ乗ってみると、手漕ぎボートの緩やかな速度がとても心地良かったです。
ボートは岸に沿って進んでくれるので、沐浴する姿をゆっくり見学することができますよ。
沐浴に来る人々は、川岸から延びている階段状の堤「ガート」に集まります。
一族全員で巡礼に訪れている方もいれば、地元の方が洗濯をしに来たりもしていて、目が離せませんでした。
特に「ダシャーシュワメード・ガート」は沐浴に訪れる人が最も多く、メインガートとも呼ばれます。
神話では、創造神ブラフマーがここで儀式を執り行ったと伝えられています。
ガンガーには合計84のガートがあり、いくつかは 火葬場 として使われています。
ヒンドゥー教では、ガンガーで火葬して荼毘に付し、遺灰を河に流すことで、死者が輪廻から解脱できるとされているためです。
遺体を焼く炎や、絶えず上っていく火葬の煙を見ると、「死」はすぐ目の前にあるのだと感じさせられます。
なかなかに衝撃的ですが、宗教観・死生観の違いが強く感じられる場です。
火葬場には外国人も近づくことができますが、写真撮影は厳禁。
トラブルにならないよう、使っていなくてもカメラはしまっておきましょう。
祈りを捧げている方の迷惑にならないよう、注意して見学したいですね。
ガートの風景を眺めた後は、 対岸 に向かいます。
カラフルな建物で賑やかなガート側とは打って変わり、対岸には広々とした砂地が広がっています。
砂地の一角では、「ディヤ」という鮮やかなオレンジ色の花で飾られた灯明皿が売られていました。
ディヤはお祈りの際に、ガンガーに流されていました。
中には、銀色の壺に入ったガンガーの水やお花を使って祈りを捧げている人も。
ガンガーの砂を、かるく額につけている方もいて新鮮でした。
また、対岸でも沐浴している方がいました。
水面越しにうっすらとガートや建物の影が見えて、風情のある景色が広がります。
ボートに戻るのはこちらのタイミングでOKなので、ゆっくりガンガーの雄大な姿を楽しんでくださいね。
ガンガーでは、毎日朝や夕方に礼拝(プージャー)が行われます。
中でも 日没から約1時間行われる礼拝「アールティー」 は見応えたっぷり!
真っ暗な空にろうそくや松明が灯され、インドの伝統楽器やお祈りの声が鳴り響く空間はとても幻想的です。
特にダシャーシュワメード・ガートでの礼拝は大規模で、巡礼者や観光客がたくさん集まりますよ。
椅子が置かれているので、早く行けば座って見ることができます。
ボートに乗り、ガンガーから祈祷の様子を見学している人もたくさんいました。
祈祷は御香がたかれ、一人の僧侶がお祈りを唱えることで始まります。
太鼓やドラの音が響き朗々とした歌声が加わると、6人の僧侶が並び祈りを唱えます。
その後等間隔に置かれた祈祷台にそれぞれ分かれ、燭台に火を灯してガンガーへの祈りを捧げる…
御香が白く立ち込める中、僧侶の動きによってガンガーの水が暗闇に舞う様子が印象的でした。
銀の壺に入ったガンガーの水は、祈祷の終盤で信者に向かってふりかけられます。
ちなみにこの祈祷は、 ボートのある岸と祭壇の間 からよく見えます。
肉眼でもはっきり見えるので、ボートは朝だけで良いという方にはおすすめですよ。
住所 : Dashashwamedh Ghat Rd, Ghats of Varanasi, Godowlia, Varanasi, Uttar Pradesh 221001
マップ : Googleマップ
アクセス : バラナシ駅より車で10分、ゴードウリヤ交差点下車徒歩10分
入場時間 : 24時間
入場料 : 無料
公式サイト : ダシャーシュワメード・ガート
ヴィシュワナート寺院 は、旧市街の賑やかなエリアにあるヒンドゥー教寺院で、「世界の主」という意味があります。
シヴァ信仰の中心として重要であり、巡礼者が必ず参拝する場所です。
寺院の歴史をたどると5世紀までさかのぼりますが、12世紀以降はムスリムの君主による攻撃と再建が続きました。
ムガル朝時代に元々あった建物は破壊され、跡地には今も大きなモスクが建っています。
18世紀になって、このモスクの横に再建された現在の寺院が建てられることになりました。
ヴィシュワナート寺院のドームは黄金に染められていることから、 「黄金寺院」(Golden Temple) とも呼ばれています。
寺院の中に入ることができるのはヒンドゥー教徒のみですが、境内には観光客も入場できます。
パスポートチェックがあったり、カメラが持ち込めなかったりといった制限があるうえ、巡礼者の行列ができることがほとんど。
境内に入る場合は、時間に余裕を持って行きましょう。
住所 : Shri Kashi Vishwanath, CK 37/40,41,42 Bansphatak, Varanasi-221 001
マップ : Googleマップ
アクセス : ダシャーシュワメード・ガートから徒歩5分
電話番号 : +91 54223 92629
拝観時間 : 4:00〜12:00/13:00〜23:00
拝観料 : 600ルピー
公式サイト : ヴィシュワナート寺院
旧市街 は、ガートの後ろに添うようにして広がっています。
特にヴィシュワナート寺院に続く大通りからは、細い道が迷路のように入り組んでいます。
徒歩でしか入れないほど細い路地に、お土産店や露店、寺院などがぎっしりあって賑やか。
中でもガートのすぐ裏手に延びる「 ベンガリー・トラ通り 」には飲食店やショップなどがあり、ぶらぶらと町歩きするのに持ってこいです。
露店も多く、気軽にストリートフードに挑戦できます。
現地の方がひっきりなしに訪れていたのは、 ドーサ(Dosa) を売っているお店でした。
薄くてカリッとしたクレープ状の皮に、ココナツ風味のタレをつけて食べましたよ。
お店によって入っているスパイスや野菜が違うので、食べ比べが楽しめます。
火が通った料理なので、気軽に試すことができますね。
その他、ラッシー専門店「 ババ・ラッシー 」や「 ジョティ・ハンドクラフト 」という小物や洋服などを取り扱ったお店が観光客に人気です。
ときどき、路地を曲がるとひょっこり牛に出会います。
同じ道を通っても、いつも新しい発見があるエリアですよ。
住所 : D31/178, Dashashwamedh Ghat Rd, Bhairavi ghat, Bangali Tola, Varanasi, Uttar Pradesh 221001
マップ : Googleマップ
アクセス : ダシャーシュワメード・ガートから徒歩3分
インドの古典音楽、古典舞踊が気軽に楽しめる「 インターナショナルミュージックセンター アシュラム 」。
ダシャーシュワメード・ガートから、歩いてすぐの場所にあります。
世界屈指の芸能大国・インドの中でも、バラナシは芸術の街として知られています。
演奏会が頻繁に開かれているのはもちろん、外国人がインド古典を学びに滞在することもあると聞きました。
このミュージックセンターでは夜にコンサートを開催していて、 北インドの弦楽器「シタール」と、大小が対になった太鼓「タブラ」 を中心とした演奏を聴くことができます。
音の共鳴によって生まれる独特な響きが特徴的で、聴き入ってしまいました。
ベンチ席の他、絨毯に座って聴けるスペースがあり、瞑想をしている方や楽な姿勢で演奏を楽しむ方を見かけました。
休憩時間にはレモンティーが配られ、思った以上に和やかな雰囲気でしたよ。
また、筆者が訪れた日には インドの古典舞踊「バラタナーティヤム」 を見ることができました。
元々ヒンドゥー教寺院に仕えていた女性たちによって踊られていたものだそうで、インド舞踊の中でも1番歴史が古いとされています。
華やかな衣装とお化粧に身を包んだダンサーが、ダイナミックに舞う姿が印象的でした。
女性の表情や手の動きがくるくると変化していき、初めてでも十分に楽しめます。
コンサートは1年を通して 水曜日と土曜日 に開かれますが、祭日や演奏者に合わせて追加公演が行われることも。
筆者はシタール演奏家の追悼公演と重なり、4日連続で開かれたコンサートのうち1つを聴きに行きました。
特別公演の場合は街中にポスターが貼られることもあるため、 公式Facebook の情報と併せて見ておくと良いでしょう。
チケットはその場で購入できます。
会場はこじんまりとしている上に自由席なので、早めに行くようにしましょう。
このミュージックセンターでは、楽器や舞踊の個人レッスンも行っているそうです。
時間に余裕のある方は、ぜひバラナシならではの体験に挑戦してみてくださいね。
住所 : D.33/81 Khalishpura, Dashaswamedh Khalishpura, Bangali Tola Rd, Bangali Tola, Varanasi, Uttar Pradesh 221001
マップ : Googleマップ
アクセス : ダシャーシュワメード・ガートから徒歩4分
電話番号 : +91 94159 87283
上演日 : 水曜日・土曜日(その他、臨時公演日あり)
上演時間 : 20時開演(所要約2時間)
料金 : Rs.150
公式サイト : インターナショナルミュージック センター アシュラム
バラナシ・ヒンドゥー大学 は、インドの伝統舞踊や言語を学ぶ芸術学部をはじめ、医学部、農学部なども揃ったインドの名門校です。
緑豊かで広々とした構内には、一般の人でも立ち寄れる図書館や細密画が展示された美術館などがあります。
にぎやかな街中から少し離れて、一息つきたいときにおすすめのスポットです。
構内には、黄金寺院をモデルに造られた もう一つの「ヴィシュワナート寺院」 があります。
破壊される前の寺院を模していて、淡いピンク色と白色の塔が特徴的ですね。
ヴィシュワナート寺院内には、真っ白な大理石が敷かれていてひんやりとしています。
ご本尊の「シヴァリンガ」に向かってお祈りをする方々がおり、静かな時間が流れていますよ。
黄金寺院と違い、外国人や異教徒など、 誰でも出入り自由 なのが嬉しいですね。
ただし、12時から13時の間は入ることができないので気を付けてください。
寺院の周りにはラッシーやスナックを販売する露店やレストランや、寝転がるのにぴったりな芝生があり、のんびりとくつろぐことができます。
また、大学から車で10分ほどの場所には「 サンカト・モーチャン寺院 」があります。
毎年4月には大きな音楽祭が開催され、夜通し演奏が続きます。
観光客でも入場できるので、機会があったら参加してみるのも良いでしょう。
住所 : Ajagara, Varanasi, Uttar Pradesh 221005 インド
マップ : Googleマップ
アクセス : ダシャーシュワメード・ガートから車で20分
電話番号 : +915422368558
休館日 : 学校の休日(美術館は日曜日も)
開館時間 : 10:00〜18:00
拝観・入場料 : 無料
公式サイト : バラナシ・ヒンドゥー大学
バラナシ駅から車で6分ほどの場所にある「 バーラト・マーター寺院 」。
ヒンドゥー教の寺院でありながら、祀られているのは 大きなインドの立体地図 なんです!
762枚の大理石を組み合わせ、インドの地形そのままに作られていて見応えがあります。
ガンジス河の流れる北インド、南インドのデカン高原、そびえ立つヒマラヤ山脈などが緻密に表現されていますね。
この寺院の名前である「バーラト」には「インド」、「Mata」には「母」という意味があります。
ガンジス河自体を「女神ガンガー」として祀っているのと同じく、 インドの大地そのものを神様として崇めている のですね。
バーラト・マーター寺院を建てたのは、独立の父である「 マハトマ・ガンディー 」。
堂内には肖像画が、寺院の入り口には絵が描かれていました。
肖像画と地図がある本堂から地下に降りると、小さな窓が見えてきます。
横の角度から地図を覗くことができるので、立体地図ならではの高低差がよく分かりました。
拝観料はかかりませんが、靴を脱いで入る必要があり、預ける場合にはチップが必要です!
寺院の周りは大きな公園のようになっていました。
筆者が訪れた際にはちょうど青空教室が開かれていたようで、英語の授業を見学できました。
のんびりと散策する人も多く、せわしいバラナシ市街から少し離れた穴場スポットですよ。
住所 : Vidyapeeth Road, Cannt Road Lalapura, Chanuwasatti Chandua Chittupur, Guru Nanak Nagar Colony, Chetganj, Varanasi, Uttar Pradesh 221001
マップ : Googleマップ
アクセス : バラナシ駅から車で6分
拝観時間 : 5:00〜12:00/14:00〜17:30
拝観料 : 無料
バラナシには、大きく分けて「新市街」と「旧市街」という2つのエリアがあります。
主要な観光スポットが集うのは、ガンジス川沿いに広がる旧市街。
この辺りは観光に便利なロケーションで、安宿も多いためバックパッカーなどの長期滞在者が多く見られます。
新市街は少し離れているのですが、治安を重視するならこの辺りでホテルを探すのが理想です。
本記事では、バラナシのおすすめホテルをエリア別にピックアップしました。
ホテル選びの際は、ぜひ参考にしてください。
「ブリジラマ パレス」は、ガンジス川沿いに位置する高級ホテルです。
建物は18世紀に築かれたもので、「バラナシ最古の建造物」の一つに数えられています。
重厚感の漂う佇まいは、独特の風格を感じさせます。
すぐ目の前には専用のガートが設けられており、ボートで観光するには絶好のロケーション。
バラナシならではの独特な雰囲気を堪能するなら、最適なホテルです。
客室は全部で32室あります。
写真は広さ21平米のデラックスルーム。
内装はシンプルながら、クラシカルで居心地の良い空間に仕上げられています。
館内にはレストラン・カフェのほか、スパやフィットネスも完備。
滞在中はハイティーのほか、伝統音楽の生演奏など各種アクティビティーが無料で楽しめます。
スタッフの心温かいホスピタリティーも評判なので、質の高いホテルステイを満喫するなら必見です。
バラナシでの滞在中にちょっと贅沢なひと時を過ごしたいという方は、ぜひ宿泊してみてください。
住所 : Darbhanga Ghat, Near Munshi Ghat, Dashashwamedh, Varanasi - 221001 Uttar Pradesh
マップ : Googleマップ
アクセス : バラナシ・ジャンクション(Varanasi Junction)駅より車で約20分
電話番号 : +91 70 8400 7007
営業時間 : チェックイン 14:00/チェックアウト 12:00
予約サイト : Expedia Booking.com Hotels.com
安全面を重視するなら、駅の北側に位置する新市街周辺に泊まるのがおすすめです。
バラナシには鉄道駅がいくつかあるのですが、最寄りは「バラナシ・ジャンクション(Varanasi Junction)」という駅になります。
旧市街まではリクシャーを利用して、約20分ほど。
喧騒に包まれたインド感の濃い街に1日中居るのは、意外と体力が要るものです。
観光スポットを巡りながら、街の雰囲気を肌で感じるくらいであれば、少し落ち着いたエリアに泊まるのも選択肢の一つ。
バラナシに限ったことではないのですが、インドのホテルは予約サイトに掲載されている写真と実物が異なることが珍しくありません。
レビューが高くても、基本的には1.0〜1.5程度を引いた数字が基準になると考えておきましょう。
インドのホテル選びには「安かろう悪かろう」といった暗黙の了解のようなものが付き纏います。
そうとはいえ、中には私たち日本人でも満足できるクオリティー、かつお手頃な料金で泊まれるホテルが存在するのも事実。
「ザ エレガンスホテル」は、新市街周辺に位置する4つ星ホテル。
ホテルの内装はモダンで清潔感があり、快適そのものです。
気になる宿泊料金は、1泊あたり4,000円前後と比較的リーズナブル。
プールやフィットネスなどの設備はありませんが、シンプルなホテルステイを楽しむなら十分でしょう。
バラナシでコスパの高いホテルをお探しの方は必見です。
住所 : Kakarmatta N.10/60 AM Kakarmatta, DLW Varanasi (U.P) 221106, Varanasi, Uttar Pradesh 221004
マップ : Googleマップ
アクセス : バラナシ・ジャンクション(Varanasi Junction)駅より車で約20分
電話番号 : 088107 19088
営業時間 : チェックイン 12:00/チェックアウト 11:30
予約サイト : Booking.com
母なるガンジス河を中心に広がるバラナシ。
神秘的な風景はもちろん、お祈りや日々の生活に励む人々の熱気にふれられるのも魅力的です。
一見ハードルが高そうに感じますが、基本的な注意さえおさえておけば十分に楽しめる街ですよ。
街中をぶらりと巡り、河岸を思うままに散策すれば、きっと新しい発見があるはず。
インド旅行の際には、ぜひバラナシまで足を伸ばしてみてくださいね!
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最終更新日 : 2023/01/13
公開日 : 2021/03/16