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春の訪れを告げる風物詩として古くより親しまれる桜。
子どもがクリスマスを待ち侘びるように、いくつになっても桜の開花は待ち遠しいものです。
気候が穏やかになるにつれて北上する桜前線は、人々に不思議な高揚感をもたらします。
桜といえば、万葉集や古今和歌集でもお馴染みの日本文化・伝統と深く関わりのある存在ですが、その品種を詳しく知る人は少ないはず。
現在、日本には野生種から園芸種を合わせると約300種以上の桜があるとされています。
そのうちの約8割は、最も一般的な品種として知られる「ソメイヨシノ」が占めています。
仙台で見られる桜は、ソメイヨシノやしだれ桜、ヒガンザクラなど、約50品種を超えるそう。
開花時期は年によって異なりますが、例年4月初旬頃に咲き始めます。
なお、見頃は桜の品種ごとに異なりますが、4月上旬から下旬にかけて楽しむことができますよ。
開花予想や満開の時期を知りたい方は ウェザーマップ や お天気ナビゲータ などをチェックしてみてください。
※仙台の観光関連記事: 仙台の外せないおすすめ観光名所30選!穴場スポットや日帰りモデルコースも
ここでは、仙台市内に位置する桜の名所をご紹介します。
県内には全国的に有名なお花見スポットがいくつかありますが、その中でもやはり仙台市内で名所とされる場所はアクセスの良さが抜群です。
すべて公共交通機関を利用して行けるので、誰でも簡単に訪れることができますよ。
また、最も遠い場所でも市内中心部から車で片道30分ほどの距離なので、気軽に足を延ばせます。
1日にいくつかのスポットを訪れることも可能なので、景観だけでなく品種ごとに異なる色や形も見比べてみてください。
最初にご紹介するのは、JR仙台駅より南へ約5〜6kmほど離れた場所にある「三神峯(みかみね)公園」です。
ここは、市内で最も多くの桜が見られる名所として知られています。
気になる桜は、ソメイヨシノやカスミザクラ、サトザクラなど全部で48種類・約750本。
早咲きの桜から遅咲きのものまで様々な品種があるので、4月中旬頃から約1ヵ月という長い期間に渡って楽しめるのが特徴です。
ここなら、いつ訪れても何かしらの品種は見頃でしょう。
敷地内で見られる桜を詳しく知りたい方は こちら をご覧ください。
公園の敷地は東京ドームの約1.8倍に相当する面積で、中央には大きな芝生の広場が設けられています。
普段は多くの家族連れで賑わう公園ですが、春先はお花見ムード一色に染まる場所です。
住所 : 宮城県仙台市太白区三神峯1丁目15
マップ : Googleマップ
アクセス :
電話番号 : 022-247-1111(仙台市太白区役所建設部公園課)
営業時間 : 常時開放
公式サイト : 三神峯公園
「榴岡(つつじがおか)公園」は、仙台でも有数のお花見スポットです。
JR仙台駅・東口より徒歩11分という便利なロケーションであるにも関わらず、400本近い桜を見ることができます。
この地の歴史は江戸時代まで遡り、陸奥国仙台藩の4代藩主・伊達綱村がシダレザクラなど1,000本あまりを植えたのが始まりと言われています。
規模としては現在でも申し分ないですが、当時は大変見事な景観を誇ったに違いありません。
現在は約400本とその数を大きく減らしてしまいましたが、それでも見応えは十分です。
榴岡公園には少し遅めに咲くシダレザクラが多く、4月中旬から下旬にかけて見頃を迎えます。
その他にもソメイヨシノやヤエザクラ、ヒガンザクラなど、多彩な品種が楽しめます。
中には、薄い黄金色の花を咲かせる「ウコンザクラ」という珍しい桜もあるのだそう。
ちなみに、現在見られるものは明治期に植樹されたものがほとんどです。
それ以前に植えられたシダレザクラは「仙台市の保存樹木」に指定されています。
開花期間中は「 桜まつり 」が開催されていて、21時頃まではちょうちんが灯りライトアップが施されます。
シダレザクラならではの幻想的な夜桜をお楽しみください。
住所 : 宮城県仙台市宮城野区五輪1丁目301-3外
マップ : Googleマップ
アクセス : JR在来線・東北新幹線「仙台駅」東口から徒歩11分
電話番号 : 022-299-2361(お花見期間)
公式サイト : 榴岡公園
「西公園」は、JR仙台駅の西口側に位置する桜の名所です。
こちらはソメイヨシノが中心なので、例年4月中頃~下旬頃が見頃となります。
ソメイヨシノといえば、日本各地で最もよく見られる品種。
全国で桜の開花宣言を行う目安となる「標本木」は、原則としてソメイヨシノが用いられています。
この公園は明治8年に開園した市内最古の都市公園です。
かつては「桜ヶ丘公園」という名でしたが、町の西側にあることからいつしか西公園と呼ばれるようになったのだとか。
桜ヶ丘公園と称されていた事実に相応しく、春には美しい桜が咲き誇ります。
その数はおよそ200本、中でも2017年に植樹された「東北ふるさと桜並木」は必見です。
桜の品種は、ヤエベニシダレザクラ(宮城)・ベニシダレザクラ(福島)・シダレザクラ(岩手)・シロシダレザクラ(秋田)・ソメイヨシノ(青森・秋田)の5種類。
東北六県の桜が一度に楽しめるので、ぜひご覧ください。
住所 : 宮城県仙台市青葉区桜ケ岡公園1-3外
マップ : Googleマップ
アクセス : 仙台市地下鉄・東西線「大町西公園駅」下車徒歩すぐ
電話番号 : 022-225-7211(青葉区役所公園課)
営業時間 : 常時開放
公式サイト : 西公園花見協賛会
仙台で早めの時期にお花見を楽しみたい方は、「錦町(にしきちょう)公園」を訪れてみてください。
こちらは西公園より徒歩15分の場所に位置しています。
比較的小さな公園ではありますが、桜が咲き誇る景観は大変見事です。
錦町公園には「コヒガンザクラ」と呼ばれる早咲きの品種が多く植えられています。
ソメイヨシノに比べると全体的にピンク色が強いので、普段とは少し異なるお花見気分を味わいたい方におすすめです。
敷地内にはベンチが設けられており、軽食を食べながら過ごす人の姿も。
桜の名所といえばお花見を目的に多くの人が集まるイメージですが、こちらの公園は観光客というよりも地元の人によく知られた場所です。
桜の見頃はひと足早く、3月下旬から4月上旬が目安。
例年、標本木のソメイヨシノより約1週間ほど早く開花しているので、お花見ムードが本格化する前に楽しみたい方はぜひどうぞ。
住所 : 宮城県仙台市青葉区本町2丁目21
マップ : Googleマップ
アクセス :
電話番号 : 022-214-8392(建設局百年の杜推進課)
営業時間 : 常時開放
公式サイト : 錦町公園
「仙台東照宮」は、承応3年(1654)に仙台藩の2代目藩主・伊達忠宗(だて ただむね)公によって創建された神社です。
全国には日光や久能山など「東照宮」と呼ばれる建造物が多くありますが、こちらは他の東照宮と区別するために『仙台東照宮』と呼ばれています。
御祭神として祭られているのは、天下の将軍・徳川家康。
主に開運厄除や必勝祈願、学業成就、商売繁盛などにご利益があるとされ、古くより親しまれています。
境内にある建造物は古く、その多くが国の重要文化財に指定されています。
春にはこれらの歴史的建造物が美しい桜に彩られ、雅な趣を漂わせます。
特に参道の赤い橋とソメイヨシノが織りなす景観は、思わずため息が出てしまうほどの美しさです。
桜の見頃は4月上旬から中旬が目安。
開花時期がやや遅めのシダレザクラもありますが、参道と桜の美しい姿を見るならソメイヨシノの満開時期が狙い目です。
住所 : 仙台市青葉区東照宮1-6-1
マップ : Googleマップ
アクセス :
電話番号 : 022-234-3247
定休日 : なし
営業時間 :
公式サイト : 仙台東照宮
お次は、「仙台の奥座敷」として親しまれる人気温泉地・秋保(あきう)に位置する桜の名所をご紹介します。
温泉地と言っても市内中心部から遠い訳ではなく、車で約30分の距離です。
もちろん、人気の温泉地であるだけに路線バスも頻繁に運行しているので、公共交通機関を利用する方でも安心して訪れることができます。
秋保温泉は「奥州三名湯」の1つに数えられ、約1,500年の歴史を誇る名湯です。
古くは、伊達政宗をはじめとする歴代藩主も疲れを癒しに訪れたと言われています。
「天守閣自然公園」は、温泉街の中心部から20分ほど歩いた場所にあります。
ここは、美しい日本庭園に天然温泉や足湯、お食事処などが併設された複合施設。
秋の紅葉で有名な場所ですが、桜の美しさも必見です。
開花期間中は、例年4,000人を超える人々が訪れます。
期間限定でライトアップも行っているので、温泉と夜桜を楽しみに訪れるのも良いでしょう。
住所 : 宮城県仙台市太白区秋保町湯元字源兵衛原10
マップ : Googleマップ
アクセス :
電話番号 : 022-398-2111
営業時間 : 10:00~17:00(施設によって異なる)
料金 : 大人(中学生以上)400円/子ども(4歳以上)100円 ※ライトアップ期間中は+100円
公式サイト : 天守閣自然公園
「陸奥国分寺」は、市内最古の木造建築物の1つとして知られる国指定の重要文化財です。
御本尊として祀られている薬師如来に因んで「薬師堂」と称され、知名の由来にもなっています。
創建は奈良時代と言われ、国内に点在する寺院でも有数の歴史を誇ります。
最寄り駅は、その名の通り「薬師堂駅」。
JR仙台駅から行く場合は、仙台市地下鉄・東西線で3駅です。
敷地を埋め尽くすほどの桜があり、満開になると「頭上に大きな桜の傘が開く」と言われるほど。
そのような表現がふさわしいほど多くの桜が咲き誇ります。
樹木同士の距離が他の場所に比べて、近いのかもしれませんね。
枝が密集することで、桜に包み込まれているような不思議な景観が生まれます。
桜の品種はソメイヨシノが中心で、シダレザクラはいくつか紛れている程度です。
そのため、こちらも見頃は例年4月中旬頃となります。
住所 : 宮城県仙台市若林区木ノ下3-8-1
マップ : Googleマップ
アクセス :
電話番号 : 022-291-2840
営業時間 : 9:00~16:00
公式サイト : 陸奥国分寺薬師堂
これまで紹介してきたスポットの他にも、市内には地元民に親しまれる穴場的な桜の名所が多く存在します。
桜の本数や規模こそ劣るものの、その見応えは十分。
春ならではの優美な景観を満喫しに、中心部から少しだけ足を延ばしてみませんか?
最後は、知る人ぞ知るお花見スポット「松音寺」をご紹介します。
こちらは榴岡公園より徒歩10分ほどの場所にある曹洞宗の寺院です。
松音寺(しょうおんじ)が位置するのは「新寺(しんてら)」と呼ばれ、幕末より寺町として親しまれる大変歴史深い地域です。
この界隈には由緒ある寺院が密集し、境内に桜を植えている場所も多くあります。
中でも桜の美しさで評判なのが、松音寺です。
山門前の参道を彩る桜並木が洗練された風情を感じさせます。
近所ではよく知られた桜の名所なのですが、市内全体としての知名度は低めといったところでしょうか。
境内は手入れが行き届いていてエネルギーが感じられます。
ちなみに、こちらで見られる桜はソメイヨシノが中心です。
桜の見頃は、例年4月上旬から中旬頃となります。
開花期間中はライトアップも行われているので、静かに夜桜を堪能したいという方は、ぜひ松音寺に足を運んでみてください。
住所 : 宮城県仙台市若林区新寺4丁目6-28
マップ : Googleマップ
アクセス : 仙台市地下鉄・東西線「連坊駅」西出口1より徒歩6分
例年の見頃 : 4月中旬頃
さくらの種類 : ソメイヨシノ・シダレザクラなど
駐車場 : 無料駐車場あり(12台程度)
仙台の桜の名所をまとめてご紹介しました。
地元では有名でも、まだまだ全国的な知名度には及ばない場所もありますが、それもまた"仙台の良いところ"。
仙台にお住まいの方は地元の魅力を再発見する「まち歩き」を兼ねて、桜を見に出かけてみませんか?
そして、観光でお越しの方はこの時期ならではの「彩」に満ちた仙台の姿をお楽しみください。
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最終更新日 : 2024/04/01
公開日 : 2022/03/04