top > 東アジア・中国・台湾 > 日本 > 神奈川
本ページに掲載のリンク及びバナーには広告(PR)が含まれています。
マリンスポーツのメッカとして、またドライブデートの定番として全国的にも人気のある神奈川・湘南エリア。
その東端に位置する藤沢市は湘南のシンボル・江の島をはじめ、湘南の魅力的なスポットがぎっしり詰まったした人気観光都市です。
この街の魅力に惹かれて、首都圏を中心に年間1,500万人もの観光客が訪れているといわれています。
温暖な気候と素晴らしい景観に恵まれた藤沢の海岸は、「東洋のマイアミビーチ」と絶賛されるほど。
実際に米国フロリダ州にあるマイアミビーチ市とは姉妹都市提携をしており、国内有数のマリンリゾート地となっています。
また、ビーチバレーや国内サーフィン発祥の地ともいわれるなど「マリンスポーツの聖地」、さらには首都圏最大級の海水浴場があることでも有名です。
令和3年(2021年)の東京オリンピックで、セーリング競技会場となったことは記憶に新しいところですね。
そんな藤沢の観光スポットといえば、江の島をはじめとした湘南海岸域だけと思いきや、そんなことはありません。
南北に長く広大な市域を持ち、長い歴史がある藤沢には、市の全域に渡って見逃せないスポットが点在しているんです。
東海道の宿場町として栄えた藤沢駅周辺には、当時の面影を残す文化財や全国的にも知られる名刹など、歴史的な見どころが満載。
緑豊かな里山の景観を残す市の北部地域を訪ねれば、今までの藤沢のイメージが一変するような観光を満喫できることでしょう。
海だけでなく、里山の大自然や歴史散策、ショッピングやグルメと、多種多彩な滞在が楽しめる点も藤沢観光の魅力です。
藤沢の玄関口となるJR東海道線の藤沢駅までは、東京駅から直通で約46分と都心からのアクセスも良好です。
市内には他にも小田急線、相鉄線、横浜市営地下鉄、江ノ電や湘南モノレールが乗り入れており、各観光スポットへの移動にも不自由しません。
主要観光地である江の島までは、藤沢駅から小田急線経由で約7分、江ノ電経由で約10分で到着します。
バス路線も充実しているので、最寄駅から離れたスポットを訪問する際には利用してみるのもおすすめですよ。
市内中心部を経由する高速道路の出口はありませんが、国道1号線など一般道路線が充実しており、車でのアクセスも良好。
特に逗子方面から鎌倉の由比ヶ浜・七里ヶ浜などを経由して江の島に至る国道134号線コースは、ドライブデートの定番として人気です。
全体的に言えることですが、藤沢市内の道路は慢性的に渋滞していることが多いので、その点は覚悟しておきましょう。
湘南のシンボルであり、藤沢を代表する観光地として知られる江の島は、見逃せない観光資源の宝庫です。
島全域に渡って絶景スポットやパワースポット、絶品グルメスポットが点在しており、小さい島ながら一日では周りきれないほど。
今回は数ある江の島の観光スポットの中から、ぜひとも足を運んでおきたいおすすめスポットを厳選してご紹介します。
今では全国的に有名な観光地となった江の島ですが、元々は「信仰の島」でした。
そんな江の島信仰の礎となっているのが「江島神社」で、江の島を訪れる人が必ず立ち寄るといっても過言ではないほどの人気スポットです。
江島神社といっても1か所ではなく、実は島内に3か所点在しており、祀っている神様もそれぞれ違います。
江の島の入り口(江の島大橋側)から近い順に以下の通りです。
この3社を総称して「江島神社」と呼んでいます。
御祭神は天照大神が須佐之男命と誓約されたときに生まれた三姉妹の女神で、福岡の宗像大社や広島の厳島神社と同じ神様です。
「江の島弁財天」の名前でも知られ、滋賀の竹生島神社・広島の厳島神社とともに「日本三大弁天」のひとつにも数えられています。
江島神社の3宮はそれぞれ離れた場所に鎮座していますが、頑張ってすべて参拝したら3倍のパワーを授かること間違いありません。
まずは観光客で賑わう江島神社の参道・「弁財天仲見世通り」を散策しながら、「辺津宮」にお参りすることにしましょう。
風情ある通り沿いには飲食店や土産店などが立ち並び、江の島名物「たこせんべい」などの食べ歩きも楽しめますよ♪
辺津宮の入口にある「瑞心門」は、龍宮城を模した楼門です。
その名前は訪れる人々が瑞々しい心で参拝できるようにとの願いが込められているそうです。
延寶3年(1206年)、源実朝によって創建された辺津宮は、江島神社で一番下に鎮座していることから「下之宮」とも呼ばれています。
航海安全や旅の安全、金運の御利益が期待できるそうです。
筆者が訪れた時は「江の島春祭り」の開催期間中で、社殿前には武者行列の「戦勝祈願」が行われていました。
弁財天を祀る「奉安殿」も辺津宮境内の必見スポットです。
御堂内には「八臂弁財天」や「裸弁財天」などの宝物が安置されており、有料(大人200円)で見学することができます。
辺津宮から5分ほど歩けば、次の旧上之宮・「中津宮」に到着します。
江の島の頂上付近に近づきましたが、途中から見下ろす眼下の相模湾も絶景ですね。
仁寿3年(853年)に慈覚大師によって創建された中津宮は、元禄2年(1689年)に徳川綱吉によって朱色の権現造に改修されました。
現在の社殿は平成8年(1996年)に全面改修されたもので、元禄当時の様式を再現しています。
厄除けや縁結びのほか、芸能・音楽向上や商売繁盛にご利益があるそうです。
中津宮に祀られている市寸島比賣命は、江島神社三姉妹のなかで最も美しい女神様なんだそうです。
美人神にあやかり、美しい恋をしたい女性にも大人気なんだとか。
芸能の神様らしく、平成11年(1999年)にされた江の島歌舞伎を記念して作られた「江の島歌舞伎記念碑」もありますよ。
中津宮から徒歩約10分、いよいよ最後の宮、旧本宮の「奥津宮」に到着しました。
江島神社で最も高い位置に鎮座していますが、すぐ真下は江島神社発祥の地とされる「岩屋本宮」。
岩屋本宮に海水が入ってしまう4~10月の期間中、本宮の神様が休憩をする御旅所とされています。
手前の鳥居は源頼朝が寄進したものだそうです。
奥津宮で祀っている神様は、江島神社三姉妹の長女・多紀理比賣命。
海を守る女神様のため、航海安全や交通安全、ほかにも金運や復縁・もめ事仲裁などにご利益があるそうです。
奥津宮のすぐ隣りに鎮座する「龍宮(わだつみのみや)」は、江島神社最強のパワースポットだともいわれています。
龍神を祀る岩屋の真上に鎮座しており、龍神様の強力なパワーを授かれるとのこと。
北条政子が子宝祈願を行って成就したことから、特に子宝や安産の御利益が高いそうです。
屋根の上から睨みをきかせる龍像がキュートと、大勢の外国人観光客で賑わっていました。
住所 : 神奈川県藤沢市江の島2丁目3-8
マップ : Googleマップ
アクセス : 江ノ電バス「江の島バス停」より徒歩5分
電話番号 : 0466-22-4020
参拝時間 : 参拝自由(社務所 8:30〜17:00、奉安殿 8:30~16:30)
拝観料 : 奉安殿は大人 200円、中高生100円、小学生50円
公式サイト : 江島神社
江の島のほぼ真ん中の高台に位置する「江の島サムエル・コッキング苑」は、植物園を中心に造営された複合観光施設です。
今や江の島のシンボルとなった展望塔「江の島シーキャンドル」も、実はこの公園内にあります。
江の島のなかでも頂上付近に位置しているため、この公園からの眺望も抜群!
四季を通じて様々な植物鑑賞が楽しめるほか、カフェや土産店、記念広場なども設置され、年間を通じて楽しめるスポットとなっています。
江の島で開催される各種イベントの会場として利用されることが多いのですが、イベントがない日は終日無料で開放されています。
ただし、キャンドルのみは有料(大人500円)となっております。
サムエル・コッキング苑の前身は、明治15年(1882年)にアイルランド出身の貿易商サムエル・コッキングによって造営された植物庭園。
和洋折衷の植物庭園で、園内には築山や池、花壇などが設置され、総面積は約18,000㎡もあったそうです。
長らく「江の島植物園」として親しまれてきましたが、平成15年(2003年)に「サムエル・コッキング苑」としてリニューアルオープンしました。
手前にあるガラス張りの建物は旧サムエル・コッキング苑の「温室遺構」、奥にある三角屋根の白い建物はカフェ「LON CAFE」です。
LON CAFEは国内初のフレンチトースト専門店としても知られています。
温室遺構展示棟内では、ハーブの香りに包まれた快適な空間で、当時の植物園の様子を知ることができます。
ガラス張りの床下からも温室の遺構を確認できますよ。
レトロな近代遺産感たっぷりの温室遺構地下通路にも入場することができます。
サムエルコッキング苑内には、たくさんの記念広場も設置されており、それぞれ趣の異なる滞在を楽しめます。
こちらは姉妹都市・米国マイアミビーチ市を記念した「マイアミビーチ広場」です。
この広場も絶好のビュースポットで、江の島大橋や片瀬・腰越海岸付近の素晴らしい眺望を満喫できますよ。
中国庭園風の一角は、友好都市である中国・昆明市を記念して造られた「昆明広場(春澤園)」。
鵠沼海岸で客死した音楽家・聶耳(ニエアル)が昆明出身ということもあり、現地から招いた職人が造営した本格的な中国建築が見どころです。
なお、聶耳については後述の「湘南海岸公園」項で詳しく説明します。
他にも韓国やカナダなど友好姉妹都市を記念した広場がありますが、対象となっているのは海外の友好姉妹都市だけではありません。
国内の姉妹都市・長野県松本市を記念した「松本広場」には、こんな可愛らしい道祖神が置かれていました。
いよいよ江の島のシンボル、塔高60mの「江の島シーキャンドル」に到着しました。
間近に見上げると迫力がありますね。
エレベーターで海抜101.5mの展望室に向かいます。
大きなガラス張りの展望室からは、360度パノラマビューの素晴らしい絶景を満喫できます。
こちらの角度からは相模湾の大海原と富士山。
こちらからは江の島大橋や湘南海岸の絶景を鑑賞できました。
展望室から階段を上れば、開放的な屋外展望台に到着します。
爽やかな潮風を直に感じながら、江の島からの絶景を心ゆくまで満喫しましょう。
住所 : 神奈川県藤沢市江ノ島3丁目3-28
マップ : Googleマップ
アクセス :
電話番号 : 0466-23-2444
閉園日 : 無休(荒天時は営業を休止する場合あり)
開園時間 : 9:00~20:00 (最終入場 19:30)
料金 :
公式サイト : 江の島サムエル・コッキング苑
住所 : 神奈川県藤沢市江ノ島2丁目3-28(江の島サムエル・コッキング苑内)
マップ : Googleマップ
アクセス : 江ノ島エスカー3区降り口より徒歩11分
電話番号 : 0466-23-2444
定休日 : 年中無休、ただし悪天候の場合は安全のため営業を中止する場合もあります。
営業時間 : 9:00~20:00 (最終入場 19:30)
料金 : 大人 500円/子ども 250円 ※周辺施設との共通券もあり
公式サイト : 江の島シーキャンドル
江の島の入り口から最も遠い、島の西南端にある景勝地・稚児ケ淵。
押し寄せる波によって岸が浸食され、長い年月をかけて造られた海食台地で、一帯には荒々しい岩礁地帯が広がっています。
遮るものがない抜群のロケーションに恵まれ、江の島でも屈指のビュースポットとしても知られています。
特に太平洋の大海原に沈む夕日が特に素晴らしく、「かながわの景勝50選」にも選出されているほどです。
「稚児ケ淵」という名前の由来は、この場所に身を投じたといわれる稚児・白菊の伝説が元になっています。
はるか昔、建長寺の僧侶・自休は、江の島で偶然出会った鶴岡八幡宮の稚児・白菊に恋をしてしまったそうです。
思いをよせる自休の態度に追い詰められた白菊は、自休宛の歌を残して、この岩場から身を投げて命を絶ったとのこと。
白菊の歌を読んだ自休も後を追って入水し、以来この岩場は「稚児ケ淵」と呼ばれるようになったとのことです。
江の島の端にある稚児ケ淵までは、急な下り階段が続いています。
遊歩道を経由してこちらの階段を下りれば、ようやく稚児ケ淵の岩場です。
この日は波も静かだったため、岩の上を歩くことができました。
海の向こうには富士山の雄姿が確認できます。
岩場に沿って歩道も設置されているので、先端まで歩いて行くことができますよ。
歩道先端から望む景観です。
海外リゾートビーチのような海の青さが目を引きますね。
稚児ケ淵から見上げる赤い橋は、「江の島岩屋」まで繋がっています。
江の島最奥部にあるもうひとつの人気観光スポットにも、さっそく足を運んでみましょう。
住所 : 神奈川県藤沢市江ノ島2丁目5-2
マップ : Googleマップ
アクセス :
電話番号 : 0466-22-4141(藤沢市観光協会)
公式サイト : 稚児ケ淵
「江の島岩屋」は、稚児ケ淵に面した崖内にある天然の海食洞窟です。
洞窟探検という、神秘的かつ異質の江の島観光が楽しめるスポットとして高い人気を誇っています。
また、江の島信仰発祥の地ともされており、多くの著名な僧侶が修行場とし、時の為政者からも聖地とし崇められたパワースポットでもあります。
平成5年(1993年)から観光用に一般開放されるようになり、今では有料(大人500円)で内部を見学することができます。
岩屋は江の島龍神伝説の舞台でもあり、弁財天信仰・江島神社発祥の地といわれています。
奈良時代に役小角が修行して以来、弘法大師空海や日蓮、一遍などの高僧が修行し、源頼朝や北条時政ら有力為政者からも崇敬されてきました。
北条時政が一族の繁栄を願って参籠した際には、目の前に龍神が出現したといわれ、残していった3枚の鱗をもとに家紋を決めたと伝えられています。
この岩屋で修行した著名人がのちに心願成就したことを思えば、岩屋のパワーの強さがわかりますね。
岩屋は奥行き152mの「第一岩屋」と56mの「第二岩屋」から成り、それぞれ趣の異なる見学を楽しめます。
まずは手前の第一岩屋から入場してみましょう。
入り口付近には、明治の歌人・与謝野晶子の歌碑がありました。
明るい空間で、岩屋の成り立ちなどを勉強しておきましょう。
手燭(ろうそく)を借りて洞窟探検のはじまりです。
この手燭は無料で利用することができます。
手燭はムード満点で、探検気分が高揚してきますね。
この辺りで順路は二手に分かれます。
まずは左側に行ってみましょう。
洞窟内には石仏がずらりと並び、神秘的で厳かな雰囲気に包まれていますね。
最強のパワースポットといわれる理由がわかりますね、
これからの開運を願ってお祈りしておきましょう。
岩屋洞窟もここで行き止まり。
洞窟の奥は富士山の鳴沢氷穴まで繋がっているとか。
右にある石は、日蓮上人の寝姿石と呼ばれている自然石です。
続いて、海岸線を眺めながら第二岩屋に向かいます。
第二岩屋の入り口階段を下りると、第一岩屋とは全く異なる、煌びやかな光景が広がっていました。
何と洞窟全体が金色のイルミネーションでライトアップされているんです。
イルミネーションの最奥部では、紫色にライトアップした「龍神様」が待っていました。
この龍神像の前で手を叩くと…「何か」が起こるそうですよ。
住所 : 神奈川県藤沢市江の島2丁目5
マップ : Googleマップ
アクセス : 小田急江ノ島線「片瀬江ノ島」駅下車 徒歩30分
電話番号 : 0466-24-4141(藤沢市観光センター)
定休日 : なし ※天候などにより閉鎖の場合あり
営業時間 : 9:00~17:00(季節により変動あり)
料金 : 一般(中学生以上)500円、小学生 200円
江の島には「天女と五頭龍」という伝説が残っています。
むかし鎌倉の深沢に五つの頭を持つ悪い龍が棲んでおり、天災を起こすなど住民を苦しめ、子供をさらって食べるなどの悪行を繰り返していました。
ある日、海上から島が出現し、空から美しい天女に化けたが舞い降りてきました。
天女(弁天様)に恋をした五頭龍は、今までの悪行を悔い改めて住民を助けるようになり、やがて天女と結婚して土地の守り神になったとか。
そんな「天女と五頭龍」伝説に因んで造られたスポットが「恋人の丘・龍恋の鐘」です。
永遠の愛を誓うカップルの聖地として、江の島デートの定番でもあります。
相模湾を望む丘の上にありますが、すぐ真下には第二岩屋の龍神様が鎮座しているという因縁の場所なんですよ。
こちらの鐘を二人一緒に鳴らすと永遠の愛を約束できるんだとか。
目の前が海というロケーションも素敵ですね。
鐘の周りのフェンスには、恋人の名前や願いを書いた南京錠がぎっしりと架けられています。
江の島を代表するラブスポット・龍恋の鐘。
松本潤さん・上野樹里さん主演の映画『陽だまりの彼女』のロケ地になったことでも知られていますね。
「東洋のマイアミビーチ」と称される藤沢の海岸域は、開放的で贅沢なマリンリゾートを満喫できるエリアです。
大規模な水族館や広大な海浜公園などの魅力的な観光スポットも充実し、夏場の海水浴シーズンはもちろん、四季を通じて楽しむことができます。
また、注目の辻堂エリアには、複数の大型ショッピングモールやユニークなミュージアム等もあり、「海」以外の観光資源も充実。
江の島だけではない、湘南らしい滞在を存分に楽しみましょう。
「えのすい」の愛称で親しまれている「新江ノ島水族館」は、江の島の対岸・片瀬海岸に位置する大型水族館です。
昭和29年(1952年)に開業した旧江の島水族館を大幅リニューアルし、平成16年(2004年)にグランドオープンしました。
水族館全体で約540種26,000匹もの魚類や海獣類が展示されており、ここでしか体験できない展示コーナーやプログラムも充実しています。
特に多種類のクラゲを鑑賞できる「クラゲファンタジー」と、生きたシラスが群泳する「シラスサイエンス」は見応え充分。
イルカショーなどのイベントも充実しており、世代を問わす楽しめる水族館となっています。
新江ノ島水族館の入園料は大人2,500円とやや高めの料金設定となっていますが、リピートを考えている人には年間パスポートが絶対お得!
年間パスポートは5,000円で販売されているので、2回足を運ぶだけで元がとれてしまうんです。
パスポート会員限定のイベント参加やショップなどの割引特典もあるので、検討してみる価値ありますよ。
新江ノ島水族館では、目の前にある相模湾から深海域、太平洋に棲息する様々な魚を鑑賞することができます。
特に「えのすいといえばクラゲ」と称賛されるように、幻想的なクラゲの展示コーナーは必見です。
カフェやレストランなど飲食コーナーが充実しているのも新江ノ島水族館の素敵なところです。
ここでしか販売されていないメニューも多いので、水族館での思い出にぜひ楽しんでみましょう。
住所 : 神奈川県藤沢市片瀬海岸2-19-1
マップ : Googleマップ
アクセス :
電話番号 : 0466-29-9960
休館日 : 不定休(施設点検日)
開館時間 : 9:00~17:00 ※季節や大型連休などは変動あり
料金 : 大人2,800円、高校生1,800円、小中学生1,300円、幼児(3才以上)900円
公式サイト : 新江ノ島水族館
「湘南海岸公園」は平塚市(市営)にも存在しているので紛らわしいのですが、こちらは藤沢にある神奈川県立の「湘南海岸公園」です。
湘南海岸公園は、片瀬西浜海岸から鵠沼海岸に沿って約2kmに延びる公園で、総面積は約17.4ヘクタールに及びます。
広大な園内には、海水浴場となる砂浜や先述の新江ノ島水族館のほか、芝生広場や噴水広場、ボードウォークなどが楽しい設備が充実しています。
目の前に広がる湘南の海を眺めながら、満足度が高い滞在を楽しめますよ。
湘南海岸公園は、小田急線の片瀬江ノ島駅から国道134号線を渡ってすぐの場所にあります。
江の島からも近いので、江の島観光と一緒に観光してみるのもおすすめです。
公園内には5か所の大型駐車場が完備されており、30分210円(7〜8月は260円)の駐車料金(最大料金設定あり)となっています。
公園はとっても広いので、端から端まで歩くと30分以上の時間を要します。
筆者は新江ノ島水族館のある江の島方面から散策することにしました。
新江ノ島水族館に隣接する「クラゲ広場」です。
地面に描かれた渦巻模様がキュートですね。
こちらの広場から海岸方面に向かいます。
海岸線から望む江の島!
ポスターなどでもお馴染みの、最も湘南海岸らしい景観ですね。
海岸線に沿って、全長2kmの長い遊歩道が続きます。
左手に江の島、右手には富士山という絶好のロケーションです。
晴れた日には海を眺めながらのんびりと寛ぎたくなりますね。
爽やかな潮風を感じながら、砂浜のビーチウォークも気分最高!
津波発生時には約100人が避難できる「津波避難タワー」は、平時には展望台として開放されています。
展望台の上からは、富士山や丹沢山系、光り輝く眼下の相模湾の絶景が楽しめますよ。
サーファー向けのレストハウス「サーフビレッジ」の周辺にも楽しいスポットがたくさんあります。
古代遺跡を彷彿させる「水の広場」は、夏季シーズンには噴水が演出され、訪れる人の癒しの空間となります。
多くの遊具が設置された「ちびっこ広場」は、ファミリー層に大人気。
ちびっこ広場に隣接している、広大な芝生広場です。
芝生を大海原に見立てたイルカのオブジェが可愛らしいですね。
公園の西端にある小さな広場が「聶耳記念広場」。
「耳」だらけで、一見なんと読むのかわからない奇妙な名前ですが、「ニエアル」と読みます。
聶耳(ニエアル)は20世紀初頭に活躍した中国の音楽家で、中華人民共和国国歌「義勇軍行進曲」を作曲した人物でもあります。
日本滞在中の昭和10年(1935年)に鵠沼海岸で遊泳中に溺れ、わずか23年の生涯を閉じました。
藤沢市では異国の地で亡くなった聶耳を悼み、昭和29年(1954年)にこちらの記念碑を建立することになったそうです。
このことが縁となり、聶耳の出身地である中国・昆明市と藤沢市は友好都市提携を結んでいます。
観光地・江の島と隣接していながら、普段は観光客等で混雑することの少ない湘南海岸公園。
湘南の海を満喫しながら、のんびりとリフレッシュするには最高のおすすめスポットです。
住所 : 神奈川県藤沢市鵠沼海岸1丁目17−3
マップ : Googleマップ
アクセス : 鵠沼海岸駅から徒歩10分
電話番号 : 0466-34-9912
営業時間 : 24時間見学自由
定休日 : 入場料無料
公式サイト : 神奈川県立湘南海岸公園
JR東海道線の辻堂駅から徒歩20分、辻堂海岸に隣接して設置された県立の都市公園です。
緑豊かな総面積約20ヘクタールの敷地内には、大型プール(夏期)や芝生広場、アトラクションや展示館などが設置され、アミューズメント性抜群!
ファミリー層はもちろん、世代を問わず楽しめる公園となっています。
国道134号線に面した辻堂海浜公園は、湘南海岸のドライブで立ち寄るのにも最高のロケーションです。
総台数800台以上収容可能な2か所の大型駐車場を完備しており、1時間430円(夏季シーズン以外は一日最大料金1,250円)で開放されています。
広々とした園内は、大きく分けて「ジャンボプールエリア」「芝生エリア」「交通公園エリア」「しょうなんの森エリア」で構成されています。
入場口では、海浜公園らしくヨットのオブジェがお出迎え。
ヤシの並木が続く園内は、南国リゾート感たっぷりですね。
夏季シーズンに大型プールがオープンする「ジャンボプールエリア」です。
流れるプールや波のプールなど、6種類の多彩なプールが設置されており、シーズン中には多くの来訪者で賑わいます。
広大な芝生広場は、のんびりと滞在するのには最高の環境です。
テントを張って一日中寛いでみたいですね。
芝生広場の一角にはユニークな遊具が設置されており、子供たちの歓声で賑わっていました。
芝生広場の奥には、「しょうなんの森」に繋がる道があります。
緑豊かな防砂林が広がり、森林浴でリフレッシュするのにもぴったりです。
「しょうなんの森」は、国道134号線の上に遊歩道が設置されており、道路を横断することなく海岸までたどり着くことができます。
海を望む高台にはベンチと展望台が設置されていました。
展望台から眺める辻堂海岸の景観です。
ジャンボプールとともに辻堂海浜公園を代表する人気エリアとなっている「交通公園」です。
自転車の安全な乗り方や交通ルールを楽しむながら学ぶことをコンセプトにしています。
レンタサイクルや空中散歩が楽しめるスカイサイクル、ゴーカートや博物館など、交通に関する設備がとっても充実したエリアです。
レンタサイクルは無料で利用可能、広大な公園内で快適なサイクリングが楽しめます。
公園敷地内に信号機が設置されているのもユニークですね。
地上4m、一周390mの空中散歩が楽しめる「スカイサイクル」は、子供だけでなく大人(210円)も利用可能です。
小田急線の実物車両も展示されており、こちらも多くの子供たちで賑わっていました。
辻堂海浜公園から海岸まで直通で繋がっているコースは、しょうなんの森のほかにもう一か所あります。
公園の西側出入口(茅ヶ崎側)にある陸橋です。
陸橋を渡れば海岸まですぐに到着します。
「サーファーの聖地」としても知られる辻堂海岸は、ロケーションも抜群の素敵な海岸です。
トロピカルムードたっぷりで、設備がとっても充実した辻堂海浜公園は地元の人の憩いの場となっています。
湘南エリア以外での知名度は高くないかもしれませんが、観光客にも絶対おすすめの公園ですよ。
住所 : 神奈川県藤沢市辻堂西海岸3丁目2
マップ : Googleマップ
アクセス : 「辻堂海浜公園前」または「辻堂海浜公園入口」バス停から徒歩すぐ
電話番号 : 0466-34-0011
定休日 : なし
営業時間 : 24時間
公式サイト : 辻堂海浜公園
大型ショッピングモールが林立し、ショッピング環境が抜群のJR辻堂駅周辺。
なかでも駅直結のアクセスの良さと、湘南地区最大級の規模で圧倒的な集客力を誇っているのが「テラスモール湘南」です。
ファッションや雑貨、グルメ、映画館など280店舗以上のテナント数を有し、すべての買い物はここだけで完結できてしまうほど。
湘南らしい開放的でお洒落な外観も魅力的です。
総台数2,500台収容可能の専用駐車場が設置されているので、車でのアクセスも抜群です。
土日祝日は臨時駐車場も開放されるので、駐車場の空き待ちを心配することはほとんどありません。
駐車料金は全日1時間までは無料で、以降30分毎に50円加算されますが、ショッピング等の金額に応じて無料サービスが受けられます。
テラスモール湘南の敷地面積は東京ドーム3.6個分に相当し、湘南エリアのなかでも最大級の広さを誇ります。
4階建て構造で、1階は食料品、2階はファッション・雑貨、3階は量販店、4階部分は映画館とレストラン街を中心に店舗展開しています。
モール内はあまりにも広く、予め行きたいお店の場所を把握しておかないと迷ってしまうほどです。
天井も高く大きな吹き抜けのある空間が、とっても開放的ですね。
全部で10スクリーンを有する「109シネマズ」は、湘南エリア最大級の映画館です。
深夜24時まで営業しており、レイトショーにも対応しているので遅い時間からの鑑賞もバッチリですね。
食料品や総菜、スウィーツまで多くのグルメ店が集結している「湘南マルシェ」には、藤沢・湘南エリア限定のお店も数多く入店しています。
個性的でお洒落な戸建て店が並ぶプロムナード「湘南ヴィレッジ」。
テラスモール湘南はのんびり散策しているだけでも楽しくなる素敵なショッピングモールです。
住所 : 神奈川県藤沢市辻堂神台1-3-1
マップ : Googleマップ
アクセス : JR辻堂駅北口に直結
電話番号 : 0466-38-1000
定休日 : 不定休
営業時間 :
公式サイト : テラスモール湘南
東海道の藤沢宿や遊行寺、江の島などの名所を有する藤沢は、江戸の昔に多くの浮世絵の題材として描かれたきたところです。
「藤沢浮世絵館」は、そんな藤沢をテーマとした実物の浮世絵を鑑賞できる貴重なミュージアムです。
葛飾北斎や歌川広重など、浮世絵の巨匠が描いた作品を含む1,500点以上の所蔵品を有し、見応えもたっぷり。
しかも入場無料で楽しめるなんて嬉しい限りですね。
藤澤浮世絵館は、辻堂駅から徒歩5分の場所に位置するカルチャーセンター「ココテラス湘南」の7階にあります。
テラスモール湘南に隣接した大きな公園・神台公園の向かいにあるので、ショッピングの帰りに立ち寄ってみるのもおすすめです。
浮世絵館では常設の「東海道五十三次」「藤沢宿」「江の島」のほか、定期的に企画展示コーナーを設けています。
筆者が訪れた時には、歌川広重の「東海道五十三次」を中心とした人物描写作品を展示していました。
企画展は2ヶ月くらいのスパンで変わるので、何度も足を運びたくなりますね。
まず最初に展示されているのは「東海道五十三次」のコーナーです。
広重をはじめとした有名浮世絵師の力作が間近に展示され、見応えたっぷり!
歌川広重が嘉永4年(1851年)頃に作成した、お隣の平塚宿の浮世絵です。
背景に見える小高い山は高麗山、山頂は湘南平として知られていますね。
続いて地元・藤沢宿のコーナーです。
江の島詣・大山詣の起点として栄えた藤沢をテーマとした浮世絵作品が数多く展示されています。
こちらも広重による遊行寺の雪景色を描いた作品です。
「江の島」コーナーの作品も充実しており、じっくり見学すれば1~2時間は滞在できそう。
浮世絵以外にも、貴重な江戸期の文献なども展示しています。
出口付近には図書コーナーや浮世絵が完成するまでのパネルコーナーが設けられており、浮世絵の知識を吸収することができますよ。
浮世絵は、ゴッホやクロード・モネなど西洋著名画家にも影響を与え、今もなお海外で高い人気があります。
藤澤浮世絵館は、日本が誇る芸術「浮世絵」を身近に、しかも無料で鑑賞できるおすすめの観光スポットです。
住所 : 神奈川県藤沢市辻堂神台二丁目2番2号 ココテラス湘南7階
マップ : Googleマップ
アクセス : 辻堂駅 北口から徒歩5分
電話番号 : 0466-33-0111
定休日 : 月曜日、年末年始、他臨時休館あり
営業時間 : 10:00~19:00(入館は18:30)
料金 : 入館料無料
公式サイト : 藤澤浮世絵館
賑やかな繁華街が広がる藤沢駅周辺にも、ぜひ足を運んでおきたいおすすめスポットが豊富にあります。
江戸時代に東海道の宿場町として栄えたエリアでもあり、周囲には当時の面影を感じさせる史跡などが点在しています。
「交流館」で藤沢宿の基礎知識を学んだら、さっそく周囲の歴史的なスポットを散策してみましょう。
このエリアには藤沢発祥の由来となった名刹や歴史上のヒーローが祀られている神社も鎮座しており、強力なパワースポット巡りも楽しめますよ。
正式名称の清浄光寺よりも「遊行寺」という名称で知られている、藤沢を代表する名刹です。
鎌倉時代末期の正中2年(1325年)に建立された仏教宗派・時宗の総本山で、藤沢の街はこの寺院から始まったといっても過言ではありません。
東海道の藤沢宿は、遊行寺の門前町を礎に発展したものであり、江戸時代には藤沢の名所として数多くの浮世絵に描かれてきました。
広大な境内には貴重な文化財など見どころが多く、藤沢を訪れたらぜひ足を運んでおきたいおすすめの観光スポットです。
「時宗」とは鎌倉時代に興った浄土宗の一派で、一遍上人を開祖として誕生しました。
阿弥陀仏を御本尊とし、各地を巡回して布教(遊行)しながら教えを説くスタイルが特徴です。
念仏踊りも特徴のひとつで、この念仏踊りは盆踊りの起源になったとも伝えられています。
遊行寺は一遍から数えて4代目にあたる遊行上人・呑海によって正中2年(1325年)に建立されました。
以降、時宗の総本山として時の権力者の庇護を受けながら発展し、現在に至っています。
藤沢駅から遊行寺までは歩いて15分程度の距離です。
参拝者用の無料駐車場がある東門の前には、国道1号線まで緩やかで長い坂道が続きます。
この坂が通称「遊行寺坂」、箱根駅伝の難所としても知られていますね。
こちらが遊行寺の入り口にあたる「惣門」です。
門の色から別名「遊行寺の黒門」とも呼ばれています。
惣門から境内まで続く石段は、阿弥陀仏の四十八願に例えて「参道四十八段」、地元では「いろは坂」の愛称で親しまれています。
冬の時期だったので閑散としていますが、両側に植えられた桜が満開になる頃には、絶景の花のトンネルに早変わり。
境内の入り口にあるイチョウの巨木は、樹齢700年ともいわれ、藤沢市の天然記念物にも指定されています。
木の周りにはぐるっとベンチが設けられ、のんびりと休憩できますよ。
本堂の前に佇む、時宗の開祖・一遍上人の銅像です。
一切の所有物を絶ち、布教のために全国を行脚したといわれる優しい人柄が偲ばれますね。
木造建築としては東海道随一といわれる本堂です。
御本尊の阿弥陀仏と対面することができました。
境内には他にも見どころがたくさんあります。
こちらの鐘楼は南北朝時代の延文元年(1356年)に造られたもので、国の登録有形文化財にも指定されています。
境内に現存する最古の建造物といわれる「中雀門」。
安政6年(1859年)に紀州藩主・徳川治宝によって建立されたものです。
建築年代が明確な近世建築で、現在も利用されていることが評価され、藤沢市指定の重要文化財に指定されています。
「放水池」にも、その名前にまつわるユニークなエピソードが残っています。
江戸元禄期、将軍徳川綱吉が発布した「生類憐れみの令」に伴い、江戸中の金魚がこの池に放生されたそうです。
室町時代中期の応永23年(1416年)に起きた「上杉禅秀の乱」では、幕府軍および反乱軍双方に多くの犠牲者が出ました。
遊行14代太空上人は、敵味方の区別なく負傷者を収容・治療し、戦没者も平等に供養したと伝えられています。
東門近くにある「敵味方供養塔」は、そんな遊行寺の博愛思想を称えて、大正15年(1926年)に国指定の重要史跡となりました。
長い歴史を持つ遊行寺境内は貴重な文化財の宝庫、参拝を兼ねてじっくりと見学したいものですね。
住所 : 神奈川県藤沢市西富1-8-1
マップ : Googleマップ
アクセス : 藤沢駅北口から徒歩15分
電話番号 : 0466-22-2063
定休日 : なし
営業時間 : 9:00~16:00
公式サイト : 遊行寺
旧東海道の藤沢宿は、起点の江戸日本橋から数えて6番目の宿場でした。
現在の遊行寺坂にあった江戸方見附から藤沢本町駅近くにあった京方見附まで約1.4kmが範囲だったとされ、45軒の旅籠があったそうです。
昔から遊行寺の門前町や交通の要衝として栄えてきましたが、江戸期には「大山詣」や「江の島弁財天詣」の起点として繁盛したといわれています。
そんな藤沢宿についての歴史や文化を楽しく学ぶことのできる施設が「ふじさわ宿交流館」です。
ふじさわ宿交流館は、遊行寺惣門のすぐ近くにあります。
江戸情緒溢れる2階建て建物の1階部分は郷土資料展示室と多目的ホール、2階部分は会議室となっています。
交流館の外には、情報発信の掲示板だった「高札場」が復元設置されており雰囲気も抜群!
さっそく交流館の「郷土資料展示室」のなかに入場してみましょう。
決して広いスペースではありませんが、東海道や藤沢宿に関する貴重な資料がぎっしりです。
藤沢宿の様子が模型で復元されていました。
藤沢宿の歴史が浮世絵とともに紹介され、その下のガラスケース内には当時の弁当箱や箱枕などもが展示されていました。
藤沢宿の知識を一通り学んだので、さっそく風情ある遊行寺橋を渡って現在の藤沢宿の様子を散策してみましょう。
今でも古い建物が現存していたり、復元されていたりして、歴史を感じる楽しい散策が楽しめます。
「旧桔梗屋」は藤沢宿で茶・紙問屋を営んでいた旧家跡で、国の登録有形文化財になっています。
こちらは明治30年(1897年)築の和紙問屋・旧鎌田商店の蔵跡です。
旧宿場町を歩けば、こんな素敵な景観に巡り合えますよ。
住所 : 神奈川県藤沢市西富1丁目3−3
マップ : Googleマップ
アクセス : 藤沢駅北口から徒歩14分
定休日 : 月曜日、年末年始
電話番号 : 0466-55-2255
営業時間 : 9:00~17:00(会議室は21:00まで)
料金 : 入館無料(会議室の利用は2時間100円)
公式サイト : ふじさわ宿交流館
日本の歴史上で最も人気のある人物のひとり・源義経。
天才的な軍略家といわれ、兄である源頼朝に尽くしながらも、後に兄と対立して悲劇的な最期を遂げてしまったことでも知られていますね。
「白旗神社」は、そんな義経とゆかりが深く、義経を御祭神として祀っている神社です。
江戸の昔から、江の島・遊行寺とともに藤沢を代表する名所として、多くの人から篤い尊崇を受けてきました。
創建年代は定かではありませんが、遥か昔から寒川神社の御祭神「寒川比古命」を祀る神社としてこの地に鎮座していたそうです。
文治5年(1189年)、義経が藤原泰衡よって奥州衣川で攻め滅ばされると、その首級は確認のため鎌倉に送られました。
伝説によると、義経の首級は夜のうちに白旗川を上ってこの場所にたどり着き、その死を悼んだ住民によって埋葬されたといわれています。
その話を聞いた頼朝が、その霊を鎮めるため義経を祭神として合祀したことが、今の白旗神社のはじまりだそうです。
白旗神社の主祭神は、元々の寒川比古命と源義経。
ほかに天照皇大神や大国主命、日本武尊など複数の神々を祀っています。
寒川比古命の御利益である厄除けや方位除けのほか、武芸や学問に優れた義経公により、学業成就・社運隆昌など多くの御利益を期待できるそうです。
年間を通じて祭事や行事が開催され、地元で深く親しまれている神社でもあります。
神社境内には、凛々しい騎乗姿の義経と忠誠を誓う武蔵坊弁慶主従の銅像が設置されています。
記念撮影に最適な、絶好のフォトスポットですね。
この巨石を持ち上げると願いが叶うといわれる「弁慶の力石」。
今ではこの石に触れるだけで健康になり、病気にならないといわれています。
境内の急な石段を上った奥に鎮座している本殿です。
提灯に描かれている社紋は、源氏の紋章である「笹竜胆」、白旗神社の名前も源氏の旗印である「白旗」に由来しています。
決して大きな社ではありませんが、堂々とした風格ですね。
神社参拝の際にぜひ立ち寄っておきたいスポットが、「義経首洗井戸」です。
境内から少し離れた住宅地の奥まった場所にあります。
漂流してきた義経の首級を住民が洗い清めた井戸と伝わっていますが、今では静かな旧跡となっています。
住所 : 神奈川県藤沢市藤沢2丁目4−7
マップ : Googleマップ
アクセス : 藤沢本町駅から徒歩7分
電話番号 : 0466-22-9210
定休日 : なし
営業時間 : 9:00~17:00
公式サイト : 白旗神社
藤沢北部には、緑豊かな里山の景観が残っています。
そんな里山の地形を利用した緑地公園も設置され、自然の恵みを感じながらの滞在が楽しめます。
あまり知られていない穴場的なスポットが多いですが、「海のまち・藤沢」のイメージとはひと味違った藤沢を満喫してみましょう。
藤沢市内有数のサクラの名所としても知られる「大庭城址公園」。
中世に存在した「大庭城」跡地の地形をそのまま利用して造られた都市公園です。
総面積約12.6ヘクタールにも及ぶ緑豊かな敷地内には、芝生広場やアスレチック広場などが設けられ、藤沢市民の憩いの場として親しまれています。
サクラだけでなく、バラやウメ、フジなど多くの植物が植えられ、四季を通じて楽しめる公園となっています。
大庭城跡は神奈川県南部における唯一の中世城郭跡。
平安末期に地元の豪族・大庭氏の館として造られたものでしたが、室町時代中期に太田道灌によって本格的な城郭に改修されたそうです。
相模に進出した北条早雲によって落城の憂き目に会い、やがて廃城になったと伝わっています。
今でも保存状態は良好で、空堀や土塁、館の柱跡などが残っており、その様子は公園内を散策しながら見学することができますよ。
大庭城址公園までのアクセスは、藤沢駅や辻堂駅など主要駅からバスが運行していますが、本数が少ないことが難点です。
マイカーで訪れる場合は正面口近くに駐車場が設置されており、終日無料で利用することができます。
正面口から入園してすぐの場所にある管理事務所です。
特に用事がなければ通過してしまいそうな管理事務所ですが、ぜひ立ち寄ってみましょう。
大庭城の歴史や、往時の大庭城の姿を詳しく知ることができますよ。
太田道灌や北条早雲らの有名戦国武将が、この城と関わってきたことがわかり感慨深いですね。
春先には花見客で賑わう「大芝生広場」です。
公園のシンボルツリーとなっているメタセコイアを囲むようにサクラが植樹されています。
公園内に植樹されたサクラの木は、ソメイヨシノを中心に300本以上!
他にもウメやモクレン、コブシなどの花を散策路を巡りながら楽しむことができます。
複合遊具やターザンロープなどが設置された遊具広場もあるので、ファミリー層も大満足です。
今では面影が少なくなっていますが、この公園は元々お城があったところ。
この場所は「からぼり」跡だそうです。
上記からぼりをイメージした「てあらい」も趣がありますね。
この場所は大庭城の館が存在したところで、「館跡広場」として開放されています。
「足形広場」は藤沢市市制50周年を記念して、市民から募集した足形で制作したモニュメントがシンボルとなっています。
大庭城址公園は、サクラをはじめとした四季折々の花を楽しめるだけでなく、身近に歴史散策も体験できるおすすめの公園です。
住所 : 神奈川県藤沢市大庭5230
マップ : Googleマップ
アクセス :
電話番号 : 0466-46-7788
定休日 : なし
営業時間 : 8:30~17:00
料金 : 無料
「境川遊水池公園」は、藤沢市北部と横浜市戸塚区・泉区に跨る広大な公園で、その広さは東京ドーム6個分に相当する26.1ヘクタールにも及びます。
市内を流れる境川下流部の洪水被害を軽減するために造られた遊水池(貯水池)の上部空間を、平時は都市公園として有効利用したものです。
「今田(藤沢市)」「下飯田(横浜市泉区)」「俣野(横浜市戸塚区)」の3つの遊水地にはそれぞれビオトープが設置されており、その周囲に野球場やグラウンド、テニスコートや芝生広場などが設けられています。
鳥類や昆虫、水生生物も豊富に棲息しており、園内散策しながら自然観察を満喫できる公園です。
境川遊水池公園までのアクセスは、最寄り駅(小田急線・六会日大前、湘南台など)から徒歩20~30分とちょっぴり不便。
駐車場は各遊水池エリアごとに設置され、終日無料で利用することができます。
公園の敷地はあまりにも広いので、目的地に一番近い入園口を選ぶようにしましょう。
筆者は藤沢市域にある「今田遊水地」側から入園することにしました。
遊歩道の右側がビオトープ、左側が境川です。
ビオトープ周辺はバードウォッチングのベストスポットとなっています。
サギやカワウ、カワセミなどが飛来し、望遠カメラで撮影するバードウォッチャーで賑わっていました。
上記写真だとわかりづらいのですが、ビオトープ内の杭にはカワウが休憩しています。
ビオトープに面して広大な芝生広場が広がっており、多くのファミリー層がレジャーを楽しんでいました。
サイクリングロードを経由して、横浜市泉区内にある「下飯田遊水地」エリアに入ります。
早春ということもあり、ウメの花が満開を迎えていました。
公園のほぼ真ん中にある「鷺舞橋」は、シラサギが空を舞う姿をイメージした曲線吊り橋で、境川遊水池公園のシンボル的存在です。
この橋を渡った対岸には、テニスコートや多目的グラウンドが設置されています。
鷺舞橋のほとりにある休憩所「ポケットパーク」です。
この場所から眺める境川やビオトープの景観も絶景ですよ。
境川の河原に下りてみました。
都会とは思えない長閑な景観とせせらぎの音に心癒されます。
続いて最後の遊水地、横浜市戸塚区側の「俣野遊水地」エリアに向かいます。
「情報センター」ではレストハウス機能とともに、遊水地公園に関する様々な情報を発信しています。
遊水地公園内に棲む水生生物や採取された化石などが展示されているので、ぜひとも立ち寄ってみましょう。
俣野地区の一番奥にある噴水広場です。
夏場には湧水を利用した噴水で水遊びを楽しむことができます。
境川遊水池公園は、ゆっくりと外周を散策するだけでも2時間近い時間を要する広大な公園です。
整備された園内道路は、サイクリングやランニング、ウォーキングを楽しむのにも最高の環境となっています。
自分に合ったスタイルで滞在を満喫してみましょう。
住所 : 神奈川県横浜市泉区下飯田町5−5
マップ : Googleマップ
アクセス :
電話番号 : 045-805-0223
定休日 : なし
営業時間 : 8:30~18:00
料金 : 利用料無料
公式サイト : 境川遊水地公園
藤沢市内は観光資源がとても充実していますが、見どころが広範囲に点在しているため、一度に周遊するのは難しいかもしれません。
筆者も今回の取材では、数日間に分けて各地の観光スポットを周遊してきました。
海岸沿いの観光を例にとっても、江の島から辻堂まではかなりの距離があるので、別の日程で予定を組んだ方が無難です。
そんなわけで、観光都市・藤沢を効率よく、しかも充実した滞在が楽しめるおすすめのモデルコースをテーマ毎にまとめてみました。
小田急線・片瀬江ノ島駅からスタートし、江の島の主要観光スポットを周遊、湘南海岸公園でゴールするモデルコースです。
江ノ電の「江ノ島駅」から弁財天仲見世通りまでは徒歩約18分、マイカーの人は湘南海岸公園を利用して15分程度の所要時間となります。
江の島内の移動時間は徒歩を基準としましたが、エスカーを利用すれば時間の短縮になりますよ。
もちろん、湘南海岸公園から観光するのもいいかもしれません。
途中での滞在時間や食事・買い物などを含めれば、ほぼ一日観光コースとなります。
藤沢駅北口をスタートし、遊行寺や旧東海道の名所を周遊、白旗神社でゴールするモデルコースとなります。
所要時間は1~2時間と短いのですが、旧藤沢宿などかつての藤沢の中心部を隈なく観光することができます。
藤沢駅北口
遊行寺(徒歩15分)
ふじさわ宿交流館(徒歩1分)
白旗神社(旧東海道経由15分)
旧海東海道(国道467号藤沢町田線)沿いには、旧桔梗屋や本陣跡、義経首洗い井戸などの見どころがあります。
ショートコースとなりますので、江の島等の観光コースと絡めても充分楽しめますよ。
JR辻堂駅をスタートして駅周辺の観光スポットを周遊、辻堂海浜公園でゴールするコースとなります。
辻堂海浜公園までは徒歩での移動を基準としましたが、バス(10分)、マイカー(5分)を利用すれば大幅な時間の短縮となります。
なお、「神台公園」は広大な芝生広場が整備された開放感抜群の公園で、休憩するには最高の環境です。
各スポットでの滞在時間にもよりますが、ゆっくり滞在して半日から一日コースとなる計算です。
また、辻堂駅周辺には湘南モールフィルやLuz湘南、なぎさモールなどショッピングセンターが豊富にあるので、ショッピング目的で周遊してみるのも楽しいかもしれません。
里山の自然を満喫できるおすすめの公園として、今回「大庭城址公園」と「境川遊水地公園」を取り上げました。
こちらは他の観光スポットと離れているうえ、見どころも豊富なため、公園訪問を目的としてじっくり滞在してみるのも楽しいでしょう。
江の島をはじめ、湘南海岸の魅力がぎっしり詰まった魅惑の観光地・藤沢。
海岸域だけでなく、市内全域にわたって魅力的な観光スポットが点在しています。
都心からも気軽に足を運べる藤沢に、できれば何度か足を運んでみてください。
訪れるたびに、きっと新しい発見があるはずですよ。
▼藤沢の観光関連記事
・ 江ノ島観光はこのコースで決まり!江の島のおすすめスポット19選
最終更新日 : 2024/04/08
公開日 : 2024/04/04