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勝浦市は 千葉県 の南東部にある市です。
人口は約1万7000人で、面積はおよそ93平方kmにおよびます。
1958年(昭和33年)に夷隅郡の勝浦町・興津町(おきつまち)・総野村(ふさのむら)・上野村の4自治体が対等合併して勝浦市が新設されました。
ちなみに、勝浦市は千葉県だけでなく、関東地方でもっとも人口の少ない市です。
勝浦市は房総半島の南島にあたり、太平洋に面しています。
沿岸部はリアス式海岸が続き複雑な地形で、内陸部は大部分が山地・丘陵地で平地はごくわずかです。
中心市街地をはじめ、沿岸部では古くから漁業が盛んで漁港が多く、一方で内陸では農業が盛んです。
近年は勝浦独自のタンタンメンが注目され、「勝浦タンタンメン」というご当地グルメで売り出されています。
勝浦タンタンメンは漁業が盛んな勝浦ならではのグルメで、漁師や海女たちの冷えた体を、熱さと辛さで早く温める料理として定着したものです。
通常のタンタンメンと違い醤油スープでラー油をたくさん使ったタンタンメンは珍しく、一気に全国に知られるようになりました。
勝浦が栄え始めたのは戦国時代頃と言われています。
正木氏が勝浦城主となり勝浦周辺を治めると、勝浦は海上貿易の中継地として発展していきました。
また、勝浦城が廃城となった後に植村氏が治めるようになると、天正19年(1591年)に漁業と農業の奨励のために朝市が始まります。
この朝市は現在も続き「勝浦朝市」として勝浦の名物行事になり、「日本三大朝市」のひとつに数えられるほどになりました。
江戸時代には植村氏を藩主とした勝浦藩が治めましたが、短期で大岡氏に藩主が代わり、さらに大岡氏が岩槻藩(いわつきはん)主になったため、勝浦は岩槻藩の飛地として幕末を迎えています。
勝浦市の中心市街地へ鉄道で行くには、JR東日本の外房線を使ってアクセス可能です。
勝浦駅をはじめ、市内には外房線の駅が合計4駅あります。
外房線へはJR千葉駅で乗り換えてください。
自動車では、首都圏中央連絡自動車道(圏央道)を利用するのが便利です。
市原鶴舞インターチェンジで一般道へ連絡し、国道297号線を南下すれば勝浦市街地へアクセスできます。
勝浦市は面積が広いため、1958年(昭和33年)の勝浦市新設以前の自治体をもとに下記の4地域に分かれます。
勝浦(かつうら) | 旧勝浦町だった地域で、市内の南東部 |
---|---|
興津(おきつ) | 旧興津町だった地域で、市内の南西部 |
総野(ふさの) | 旧総野村だった地域で、市内の北東部 |
上野(うえの) | 旧上野村だった地域で、市内の北西部 |
今回勝浦のおすすめ観光スポットを紹介するにあたり、上記の地域分けを元にご紹介しています。
ただ、総野・上野は今回観光スポットを紹介していないために割愛しています。
自然に歴史と見どころがたっぷりな勝浦では、実際どこを訪れればいいのか迷ってしまうことも。
そこでここから先では勝浦でぜひおすすめしたい観光スポットをまとめてご紹介します。
勝浦城跡は、八幡岬(はちまんみさき)という岬の上にあった城の跡です。
勝浦城は築城年代こそ不明ですが、真里谷武田(まりやつ たけだ)氏が砦として築いたものが始まりでした。
その後、次第に城の形態に整備されていきます。
戦国時代の天文8年(1539年)から天文10年(1541年)の間に、正木時忠が進行して勝浦城は正木氏の居城になりました。
しかし、1590年(天正18年)に徳川方の本多忠勝に攻め落とされて、廃城になっています。
勝浦城は岬にあったので、三方を海に囲まれた天然の要塞でした。
現在では、城の跡は八幡岬公園(はちまんみさき こうえん)として整備されています。
かつての天然の要塞は、現在海の見渡せる絶景が楽しめるスポットとなり、市民や観光客に親しまれるようになりました。
住所 : 千葉県勝浦市浜勝浦221
マップ: Googleマップ
電話番号 : 0470-73-6665(勝浦市 社会教育課 社会教育係)
公式URL : 勝浦城跡
勝浦では朝市が町の名物です。
この朝市は戦国時代から続いていて、400年以上の歴史があります。
今では「勝浦朝市」と呼ばれ、勝浦の代表的な伝統文化として有名になりました。
朝市は天正19年(1591年)に当時の勝浦を治めていた植村氏によって始まめられたと伝えられています。
もともと勝浦の朝市は、住民に漁業や農業を奨励する目的で開始されました。
勝浦朝市では漁港として栄えてきた勝浦ならではの、新鮮で豊富な種類の魚介類が揃っています。
その他にも、野菜をはじめとした農産物もリーズナブルに販売されています。
勝浦朝市は 石川県 輪島の朝市、 岐阜県 高山 の朝市とともに「日本三大朝市」にも数えられています。
勝浦を代表する文化で、伝統的な庶民の台所を覗いてみてください。
住所 :千葉県勝浦市浜勝浦下本町・仲本町
マップ: Googleマップ
電話番号 : 0470-73-6641(勝浦市 観光商工課 観光商工係)
休業日 : 水曜日、1月1日
開催時間 :6:30~11:00(変更の場合あり)
公式URL : 勝浦朝市
遠見岬神社(とみさき じんじゃ)は、勝浦市街地の近くにある神社です。
もともとは江戸時代初期まで八幡岬の近くにあった島に建てられており、富大明神と呼ばれていました。
しかし、大波で倒壊し、万治2年(1659年)に今の場所に建てられています。
遠見岬神社がもっとも賑わうのは、3月のひな祭りの時期です。
勝浦市内で「かつうらビッグひな祭り」という祭が開催されます。
市内各地に合計約30000体ものひな人形が飾られるというイベントです。
遠見岬神社の参道の60段ある石段には、約1500体のひな人形がところ狭しと並べられ、迫力ある光景となります。
夜にはライトアップもされ圧巻の光景です。
住所 : 千葉県勝浦市浜勝浦1
マップ: Googleマップ
電話番号 : 0470-73-0034
受付時間 :8:00~16:00
公式URL : 遠見岬神社
アクアパレスは勝浦市街に近い勝浦海岸にある施設です。
眺めの良い展望温泉やスパ、岩盤浴、お食事が楽しめて、宿泊施設の三日月シーパークホテル勝浦もあります。
1日中アクアパレスにいても楽しめる場所です。
また、勝浦観光の拠点としてもおすすめです。
住所 : 千葉県勝浦市墨名820
マップ: Googleマップ
電話番号 : 0470-73-1241
受付時間 :9:00~21:00
公式URL : 三日月シーパークホテル勝浦
青い海に白い砂浜、まさに絵に描いたような美しいビーチが広がる興津。
外せない海岸の観光情報を含めて、おすすめのスポットをピックアップしました。
かつうら海中公園は、勝浦市鵜原沖が勝浦海域公園の中心施設として造られました。
陸地から沖へ向けて約60mのスロープがあり、その先には海中展望塔があります。
1980年に開園し、敷地は約14.5haもあり広大です。
海中展望塔は、海中公園のメインともいえる施設です。
高さはおよそ24.4m、満潮時の水深は約8mあります。
海中の生き物たちの生活する様子を観察できるのがポイントです。
お子様たちからの人気が高い場所なので、子連れの方はぜひ立ち寄ってみてください。
住所 : 千葉県勝浦市吉尾174
マップ: Googleマップ
電話番号 : 0470-76-2955
休園日 : 年中無休
入園時間 :9:00~17:00(受付は16:30まで)
料金 :
大人(高校生以上) 980円
小・中学生 480円
4才以上・小学生未満 220円
公式URL : かつうら海中公園・海中展望塔
尾名浦は、勝浦湾の西の方にある景勝地です。
もっとも印象的なのはトンネルのような穴の空いた岩で、この岩は通称「めがね岩」と呼ばれています。
長い間波によって浸食されていき、さらに風化によって穴が生まれました。
迫力のある岩と荒波の作り出す景観は、勝浦有数の絶景スポットです。
住所 :勝浦市松部1984
マップ: Googleマップ
電話番号 :0470-73-6641(勝浦市役所 観光商工課)
公式URL : 尾名浦
鵜原地区にある明神岬一帯は、リアス式海岸が続く場所です。
自然によって生み出された複雑な地形と美しい景観は、古くから多くの文人たちが訪れました。
詩人の与謝野晶子も鵜原理想郷を訪れていて、76首もの歌を残しています。
ハイキングコースもありますので、勝浦の自然と景色を楽しみながら散策してみてください。
住所 : 千葉県勝浦市鵜原
マップ: Googleマップ
電話番号 : 0470-73-1658(勝浦市観光協会)
公式URL : 鵜原理想郷
守谷海岸には守谷海水浴場があり、夏には多くの海水浴客で賑わいます。
JR福山駅店上総興津駅から徒歩10分というアクセスの良さもポイントです。
守谷海水浴場は「快水浴場百選」や「日本の渚百選」などにも選ばれている人気の海水浴場で、特に水が透明かつ綺麗なことで知られています。
また、守谷海岸は景勝地としても人気があります。
中でも沖合約170mのところにある渡島(わたしま)が有名です。
年に数回、干潮時に渡島がと守谷海岸が一本の長い砂浜で繋がる現象が発生します。
住所 : 千葉県勝浦市守谷
マップ: Googleマップ
電話番号 : 0470-73-2500(勝浦市観光協会)
遊泳時間 :8:30~17:00
公式URL : 守谷海岸
おせんころがしは、大沢地区にある海沿いの断崖絶壁です。
高さは数十mの断崖が太平洋に向かって切り立つようにそびえており、迫力のある景観を生み出しています。
一方で、断崖の上は太平洋が一望できるすばらしい見晴らしです。
この場所には古くからの言い伝えがあります。
かつてこの近くを治めていた豪族の古仙家に「おせん」という娘がいました。
おせんの父は欲深く思いやりにかけていて、村人たちは困り果てていました。
娘は改心するように説得を試みますが効果はなく、村人に死をもってつぐなおうと、この断崖から身を投げたと言われています。
このようにおせんが転がり落ちた崖なので「おせんころがし」と呼ばれるようになったのです。
住所 : 勝浦市大沢
マップ: Googleマップ
電話番号 : 0470-73-6665(勝浦市 社会教育課 社会教育係)
公式URL : おせんころがし
海の博物館は房総半島の海をテーマとした博物館です。
勝浦周辺の海の自然を四季に合わせて学ぶことができます。
行事やイベントも積極的に行われていて、野外活動や自然観察をはじめ、自然と触れ合えるものが多いのもポイントです。
住所 : 千葉県勝浦市吉尾123
マップ: Googleマップ
電話番号 : 0470-76-1133
休館日 : 月曜日(祝日の場合は開館し翌日を休館)
開館時間 : 9:00〜16:30(最終入館は16:00)
料金 :
一般 200円
高校生・大学生 100円
中学生以下・65歳以上 無料
公式URL : 千葉県立中央博物館分館 海の博物館
自然に囲まれた勝浦には美味しいグルメが勢揃いしているんです。
今回は、現地を訪れたらぜひ食べたい絶品グルメとおすすめ店を解説します。
勝浦にはたくさんのタンタンメンのお店があり、それぞれが特徴を出したタンタンメンを出しています。
中でも「ぴかいち」は人気があります。
ぴかいちのタンタンメンは辛そうでありながらも意外と食べやすく、辛いのが苦手な人にも人気です。
住所 :千葉県勝浦市宿戸358
マップ: Googleマップ
電話番号 :0470-77-0500
定休日 :無休(臨時休業あり)
営業時間 :11:00〜20:30
丸竹都寿司(まるたけ みやこずし)は、寿司と海鮮料理のお店です。
勝浦は昔から漁業が盛んな土地ですので、新鮮な海鮮が手に入り、勝浦市内には寿司や海鮮のお店がたくさんあります。
寿司店は少し入りにくい印象がありますが、丸竹都寿司は気楽に入ることができる店構えです。
それでいて店内はおしゃれな空間で、店内にはクラッシック音楽が流れ落ち着いた雰囲気となっています。
住所 : 千葉県勝浦市勝浦158
マップ: Googleマップ
電話番号 : 0470-73-0280
定休日 :木曜日
営業時間 :11:30~14:00/17:00〜21:00
おさかな処 さわは勝浦で獲れた海鮮を使った料理をリーズナブルに楽しめるお店です。
フライや天ぷら・煮物・ご飯ものなどから、刺身・寿司まで色々なメニューが揃っています。
席数も多く、お子様連れやグループでも気軽に利用できるお店です。
住所 : 千葉県勝浦市出水1262
マップ: Googleマップ
電話番号 : 0470-73-7171
定休日 :不定休
営業時間 :11:30~14:00、17:00~22:00
観光の思い出に買っておきたいのが現地ならではの魅力がぎゅっとつまったお土産。
自分用はもちろん人に渡しても喜ばれること間違いなしなお土産の数々をまとめました。
古くから漁業がさかんな勝浦では、昔から魚を使った食品づくりが盛んです。
中でも干物は多くの業者が製造しており、お土産としても人気があります。
勝浦で作られている干物は、金目鯛、アジ、サンマ、カレイなど種類が多いのも魅力です。
あわびを使った食品も勝浦のお土産としておすすめです。
中でも酒蒸しは、あわびの柔らかい食感と磯の香りがクセになります。
お酒のお供にぴったりですよ。
はばのりは海藻の一種です。
食べる地域は全国に分布していますが、中でも千葉県東部は昔からはばのりをよく食べる地域として知られています。
はばのりは浅草のりと昆布を足して2で割ったような味で、独特の風味もあります。
地元で昔から食べられている郷土食です。
勝浦の歴史や文化に触れながら、勝浦について知るコースです。
【総所要時間:約4時間36分】
1. 勝浦城跡・八幡岬公園
八幡岬にある戦国時代の城跡です。
城跡は八幡岬公園として整備されています。
※見学時間の目安:40分
↓ 移動(自動車、距離:約1.5km、所要時間の目安:5分)
2. 勝浦朝市
勝浦の市街地で開催されている朝市です。
日本三大朝市のひとつで、戦国時代に始まった400年以上もの歴史を持ちます。
※見学時間の目安:1時間
↓ 移動(徒歩、距離:約0.2km、所要時間の目安:2分)
3. 遠見岬神社
勝浦の市街地の高台にある神社です。
3月のひな祭りの時期に行われる「かつうらビッグひな祭り」のときには多くの人が訪れます。
石段にズラッと約1500体のひな人形が並ぶ光景は必見です。
※見学時間の目安:40分
↓ 移動(自動車、距離:約5km、所要時間の目安:8分)
4. かつうら海中公園・海中展望塔
かつうら海中公園は勝浦海域公園の中枢施設として造られました。
公園のメインとなる海中展望塔は海の中を観察できるスポットです。
※見学時間の目安:1時間
↓ 移動(徒歩、距離:約0.1km、所要時間の目安:1分)
5. 千葉県立中央博物館分館海の博物館
海の博物館は房総半島の海と自然をテーマにした博物館です。
自然とふれあえる体験イベントも行われているので、お子様とともに参加してみてはいかがでしょうか。
※見学時間の目安:1時間
勝浦の自然に触れるスポットを巡るコースです。
【総所要時間:約4時間52分】
1. アクアパレス
アクアパレスは勝浦海岸にあるリゾート施設です。
中でも太平洋が一望できる展望温泉と展望スパは、海を眺めながら疲れを癒せるのでおすすめです。
※見学時間の目安:1時間
↓ 移動(自動車、距離:約3km、所要時間の目安:5分)
2. 尾名浦
尾名浦は「めがね岩」と呼ばれている奇岩が有名な海岸で、景勝地として知られています。
長い時間をかけて自然が作り出した景観を、じっくりと堪能してください。
※見学時間の目安:30分
↓ 移動(自動車、距離:約3km、所要時間の目安:5分)
3. 鵜原理想郷
鵜原理想郷は海岸沿いに広がる景勝地です。
リアス式海岸の迫力ある光景と、太平洋を一望できる眺めの良さがポイントです。
※見学時間の目安:1時間30分
↓ 移動(自動車、距離:約3km、所要時間の目安:5分)
4. 守谷海岸
守谷海岸は海水浴場として人気です。
また、沖合にある渡島は年に数回干潮時に陸続きとなることで知られています。
※見学時間の目安:1時間
↓ 移動(自動車、距離:約5km、所要時間の目安:7分)
5. おせんころがし
おせんころがしは海岸沿いの高い断崖絶壁です。
足がすくみそうですが景色は抜群で太平洋が見渡せます。
※見学時間の目安:30分
勝浦のおすすめ観光スポットをご紹介しました。
古くから海の町として発展した勝浦は、海や漁業が身近です。
観光スポットも海に関わるところが多いのも特徴と言えます。
ぜひ本記事を参考に、勝浦観光の計画を立ててみてください。
最終更新日 : 2024/07/03
公開日 : 2018/12/22