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高山は「飛騨の小京都」とか「日本の原風景」と言われる人気の観光地ですが、観光する前に高山とはどういう所か事前に確認しておきましょう。
高山市は岐阜県北部の中心的な市で、人口は9万人弱です。
そして、市の面積としては日本で一番大きく、 東京都 全体と同じくらい、 大阪府 より大きいのも特徴です。
本記事では高山市の中心部だけでなく、穂高岳・乗鞍岳など自然豊かなエリアも含めて観光名所をご紹介します。
まず、高山の歴史を簡単にご紹介します。
岐阜県の北部は古くは「飛騨国(ひだのくに)」と言われ、江戸時代の初めには高山藩があり、城下町が作られました。
その後、徳川幕府の直轄となって代官所が置かれ、古い町並みと共に代官所も現在まで残っています。
幕府直轄領となった理由は明らかではありませんが、山林資源が豊富であったことが背景にあったのかもしれません。
明治になり、現在の高山市の中心部とその周辺が旧・高山町となり後に市になっていきます。
そして、2005年に周辺の9町村を合併し、前記のように大きな高山市となりました。
地形的には集落のある所以外はほとんどが山地や森林で、標高としては市の中心部では500m台ですが、最高点の奥穂高岳は3,190mもあります。
気候的には日本海型の気候とされ、標高も高いため夏は岐阜市より3℃くらい涼しく、冬は厳しくなります。
積雪は山間部では豪雪となり、また荘川地区では寒冷地に入る所もあるという状況です。
高山市といっても広いため行き先によっても変わりますが、代表的なポイントとして高山市の中心部への行き方をご案内します。
JR高山本線があり、高山駅まで名古屋駅から特急で約2時間20分、富山駅から特急で約1時間30分です。
高速バスが高山駅前まで運行されており、東京・新宿から約5時間30分、大阪・なんばから約5時間25分、名古屋・バスセンターから約2時間35分、富山駅前から約2時間25分です。
また、松本バスセンターから平湯経由高山バスセンターまで特急バスで約2時間25分で行くことができます。
名神高速道路の一宮JCTから東海北陸自動車道の飛騨清見IC経由高山清見道路の高山ICまで約1時間50分です。
なお、高山ICから高山駅前までは約10分です。
次に北陸自動車道の小矢部砺波JCTから東海北陸自動車道の飛騨清見IC経由高山清見道路の高山ICまで約1時間20分です。
松本からはバスと同じルートで、安房トンネルを経由して約2時間で行くことができます。
中心部の観光スポットの多くはJR高山駅から数百メートル、遠くても1.5km程度の範囲にあり、コンパクトに小京都といわれる町を楽しむことができます。
元は高山城の城下町として、そして幕府直轄領の代官所がある陣屋町として古い町並みが保存され、伝統的な文化・行事も残っていて観光でも見ることができます。
高山の町並みは高山を代表する景観の一つで、高山観光には欠かせません。
その主な部分は宮川の東側にあり、国から「三町重要伝統的建造物群保存地区」に指定されています。
町名としては、上三之町・上二之町・上一之町・片原町・神明町4丁目が該当し、東西約150m、南北約420mのエリアですが、通称は「さんまち通り」と呼ばれます。
なお、10年ほど前に周辺の町も保存地区に追加されています。
これらの町は、古くから商人のエリアして栄えてきた場所です。
現在でも民芸品・土産物などの商店や食べ物の店などが並んでいて、店の様子を眺めながら散策を楽しめますよ。
このエリアでは古いまんまの民家や古民家を一部改造した商店などが軒を連ねており、タイムスリップしたような感じです。
そこで商品を眺めたりショッピングしたり、あるいは美味しい食べ物を探したりお楽しみください。
資料などでは宮川に架かる筏橋の東の通りを「さんまち通り」としているものもありますが、それと交わる通り(宮川と平行する通り)に多くの商店が並んでいます。
エリア内の見どころの一つとしては、「 飛騨高山まちの博物館(郷土館) 」(電話番号:0577-32-1205)があり、高山市の成り立ちや文化が豊富な資料で展示されています。
この施設は酒造りの永田家から土蔵などが市に寄贈されたことも興味深い所です。
その他の見どころとしては、民芸玩具を展示する「 郷土玩具館 」、高山城の門のイメージを入り口とする「 藤井美術民芸館 」などもおすすめです。
住所 : 岐阜県高山市上三之町 さんまち通り
マップ : Googleマップ
アクセス : JR高山駅より徒歩12分
定休日 : 店舗により異なる
営業時間 : 店舗により異なる(だいたい17:00頃閉店)
飛騨は江戸時代のはじめには高山藩の統治下にありましたが、その後幕府の直轄領となりました。
高山藩主・金森氏の居城である高山城は壊され、幕府の代官によって地域が治められましたが、その拠点となった役所が高山陣屋です。
なお、高山陣屋の建物は明治以降は、高山県庁、郡役所などとして使われてきましたが、主な建物が当時のまま残っており、国の史跡に指定されています。
宮川を挟んで三町地区ともすぐ近くであり、高山を代表する観光スポットですのでお訪ねください。
高山陣屋の屋根は全て板葺きで、材料となる榑板は陣屋内で職人さんが製作しています。
役所の事務を行った御役所・御用場や、年中行事等に使われた大広間、そして吟味を行った白洲などを見ることができます。
役所・役宅に面して中庭があり、正面左手には年貢米を収めた米蔵があり、資料展示室となっています。
中には米俵を積み上げて当時の様子を再現した部屋もあります。
住所 : 岐阜県高山市八軒町1丁目5番地
マップ : Googleマップ
アクセス : JR高山駅、高山濃飛バスセンターから徒歩10分
電話番号 : 0577-32-0643
定休日 : 年末年始(12月29日〜1月1日)
営業時間 : 8:45~17:00(11月~3月は8:45~16:30)
料金 : 大人440円、高校生以下無料
備考 :
公式サイト : 高山陣屋
高山の朝市は輪島市・ 千葉県 勝浦市と共に三大朝市(他の説もあります)の一つとされ、人気のスポットとなっています。
農家のおばさんたちが野菜などを持ち寄って市を開いており、現在では宮川沿いと陣屋前の広場の2か所で開かれています。
基本的に毎日開かれていますので、お好みの地元の産物をお求めください。
お店の方々の飛騨弁も素敵ですよ。
宮川朝市 は、宮川に架かる鍛冶橋と弥生橋の間の川沿いの道路に40店あまりが出店しています。
お店は直線的に並んでいて、買い物や散策がしやすいです。
毎日開催されており、時間は6時から12時まで(11月~3月は7時から)となっています。
陣屋前朝市 は高山陣屋前の広場にテントの店が並ぶもので、50店あまりが出店しています。
こちらも毎日開催され、時間も時間は6時から12時まで(11月~3月は7時から)です。
住所 : 岐阜県高山市下三之町
マップ : Googleマップ
アクセス : JR高山駅から徒歩約10分
電話番号 : 0577-32-3333
定休日 : 年中無休
営業時間 : 7:00~12:00(12月~3月 8時~12時)
備考 :
公式サイト : 宮川朝市
高山祭りは豪華絢爛な屋台が曳き廻され、日本の三大美祭の一つ(他は京都の祇園祭、秩父の夜祭)に挙げられる大人気のイベントです。
高山祭りは春と秋に行われますが、祭りのとき以外でも祭屋台は常時展示されていますので、これについては後で具体的にご案内します。
なお、祭屋台は動く陽明門とも言われており、からくり人形も演じられますが、これらには飛騨の匠の技が凝縮されています。
まず 春の高山祭 は山王祭とも呼ばれますが、城下町の南半分の氏神である日枝神社(山王様)のお祭りとして、毎年4月14日・15日に行われます。
ハイライトである祭屋台は山王祭用の11台が登場し、お旅所前(陣屋前)や三町で2日間共曳き揃えが行われます。
また、からくり人形はお旅所前で午前午後に1回ずつ奉納されます。
さらに、14日の夜は提灯で飾られた屋台が町内を曳き廻され、幻想的な世界が出現します。
次に 秋の高山祭 は八幡祭とも呼ばれますが、城下町の北半分の氏神である桜山八幡宮のお祭りとして、毎年10月9日・10日に行われます。
八幡祭用の屋台11台が登場し、八幡宮での曳き揃えの他、一部の屋台は町内のに曳き廻しが行われます。
また、からくり人形は八幡宮の境内で行われます。
その他、宵祭には提灯で飾られた屋台が参道から三町などの町内を曳き廻され、秋の高山の夜を演出します。
春秋の高山祭に行くことができれば幸いですが、大変な人出となり宿が確保できないこともありますので、他のシーズンに行かざるをえないかもしれませんね。
その時には、上記桜山八幡宮にある「 高山祭屋台会館 」で、本物の屋台を見ることができます。
ここでは、秋の高山祭で使われる11台の内、常時4台ほどが展示され、年に3回入れ替えも行われています。
住所 : 岐阜県高山市桜町178番地
マップ : Googleマップ
アクセス : JR高山駅から徒歩約20分
電話番号 : 0577-32-5100
営業時間 : 9:00~17:00 ※12月~2月は16:30まで
定休日 : 年中無休
料金 : 高山祭屋台会館・桜山日光館2館共通券 大人1,000円、小中学生 500円
公式サイト : 高山祭屋台会館
国府は高山市国府町のことで、合併前の吉城郡国府町を指します。
高山中心部から北の方向にあり、JR高山本線で高山駅から2つ目に飛騨国府駅があります。
このエリアは、昔飛騨国の国府があったと伝えられ、古墳群や古代の寺院の遺跡、国分尼寺(大仏)がありますが、実は国府の確実な所在地は確認されていません。
歴史好きの人にはそれらを訪ねるもおすすめですが、一般的な観光名所としては下記をご紹介します。
宇津江四十八滝は、JR飛騨国府駅から西方の山地にあります。
宮川の支流の宇津江川が渓谷を作り、多くの滝を生んでいる所です。
また、一帯が岐阜県立自然公園となっており、「21世紀に残したい日本の自然百選」などにも選ばれています。
滝の他に紅葉の名所としても人気のスポットとなっています。
四十八滝といわれ多数の 滝 がありますが、主な滝は13ほどで、「滝めぐりハイキングゴース」が設けられています。
特別にスケールの大きな滝があるわけではありませんが、大小の滝が数十メートルの間隔で現れ、途中には展望台もあり、片道1時間ほどの楽しいハイキングコースとなっています。
滝の例は、平滝(高さ約3mの平な滝)、大滝(高さ約19mで最大)、瑠璃滝(差し込む太陽光が瑠璃色に見える)などです。
その他、入り口手前には花の森といわれる野草公園やキャンプ場、 温泉 施設などもありますよ。
住所 : 岐阜県高山市国府町宇津江3235-86
マップ : Googleマップ
アクセス :
電話番号 : 0577-72-3948
定休日 : 冬季は降雪のため滝めぐり不可、売店は12月~3月休業
営業時間 : 8:30~17:15
料金 : 清掃協力金 大人200円、子ども100円
公式サイト : 宇津江四十八滝・遊湯館
このエリアは高山市の上宝町と奥飛騨温泉郷のことで、合併前の吉城郡上宝村を指します。
そして、高山市と富山・長野両県との県境に聳える飛騨山脈の野口五郎岳・槍ヶ岳・穂高連峰・乗鞍岳などに囲まれています。
それらの山については本格的な 登山 でなくても、山岳の観光ができる所があります。
また、麓は奥飛騨温泉郷などいくつもの温泉がある魅力的なエリアとなっています。
安房トンネルの開通によって長野方面からも行きやすくなっていますので、出掛けられてみてはいかがでしょうか。
新穂高ロープウェイは奥飛騨の奥にある新穂高温泉(標高1,117m)から、西穂高の中腹(標高2,156m)までロープウェイで行くものです。
このロープウェイは第1と第2を乗り継ぐものですが、所用時間はそれぞれ約5分と約7分のため、乗り継ぎ時間を別にすれば10数分で山頂駅に到着します。
そこでは、日本では他に見られないヨーロッパアルプスのような岩峰の北アルプスを眺めることができます。
ロープウェイは年間を通して運行され、四季折々の感動を与えてくれますが、シーズンによっては乗車するのにかなり待ち時間があるかもしれません。
最大の見どころは山頂駅付近からの北アルプスの眺望です。
山頂駅の屋上が展望台になっており、目の前に穂高連峰やその奥に槍ヶ岳、南側に焼岳や乗鞍岳などを堪能できます。
また、山頂駅は売店や食堂もありますので、ゆっくりお過ごしください。
シーズンとしては、残雪の残る大型連休のころは雪山が綺麗で、秋の紅葉の頃も変化があって 絶景 となります。
なお、5月~10月は山頂駅周辺の原生林を散策することができますが、それから先は本格的な登山となります。
山頂駅付近に雪がある場合も、駅近くは散策路が踏み固められていますが、それから先は危険な雪山となりますのでご注意ください。
その他、第1ロープウェイと第2ロープウェイの乗り継ぎ地点は、鍋平高原と呼ばれ、車でも行けるエリアとなっています。
ここには、ネーチャートレイルという散策路や高山植物が見られる山野草ガーデン、天然温泉などの施設がありますので、ゆっくり楽しむことができます。
住所 : 岐阜県高山市奥飛騨温泉郷新穂高温泉
マップ : Googleマップ
アクセス :
・松本からバスで約2時間10分
【車の場合】定休日 : 無休(悪天候時・点検の際は休業あり)
電話番号 : 0578-89-2252
営業時間 :
料金 :
注意点 : 駐車場:新穂高温泉駐車場 1回500円~
公式サイト : 新穂高ロープウェイ
奥飛騨温泉郷にはロープウェイのある新穂高温泉の他、中尾温泉、栃尾温泉、新平湯温泉、福地温泉そして平湯温泉などがありますので、できたらこの辺りで温泉に泊まってゆっくりしたい所です。
そして、その一つの平湯温泉からほど近い所に、ご紹介する平湯大滝があります。
平湯は 長野 方面につながる安房峠道路の起点でもあり、平湯大滝も行きやすい所にあります。
平湯大滝は、日本滝百選にも選ばれる名瀑で、冬も見事な光景を見せてくれる所です。
平湯大滝は乗鞍岳方面から流れる平湯川(下流で神通川となります)に架かる滝で、落差が約64m、幅が約6mあります。
日光の華厳の滝と同様に滝口から垂直に落下しており、水量も豊富ですので、見応えがあります。
また、木々の緑とマイナスイオンで癒やされるスポットで、秋は紅葉も素敵な所です。
さらに、厳冬期には滝が氷結し、「平湯大滝氷結まつり」が行われ、ライトアップされた幻想的な世界を楽しむことができます。
なお、期間中は平湯温泉バスターミナルから途中までシャトルバスが運行されますが、大滝まで20分程度徒歩となります。
住所 : 岐阜県高山市奥飛騨温泉郷 平湯大滝
マップ : Googleマップ
アクセス :
電話番号 : 0578-89-2614(奥飛騨温泉郷観光協会)
定休日 : なし
営業時間 : 明るい時間帯
料金 : 無料
備考 : 自家用車の場合滝見展望広場までの車の乗り入れが可能(駐車台数20台)
丹生川とは高山市丹生川町のことで、市の中心部から東側にあり、合併前の大野郡丹生川村を指します。
エリアの中央を高山中心部と平湯方面を結ぶ国道158号線が通り、ほとんどが山地あるいは高原で、南東部には乗鞍岳があります。
乗鞍岳は長野県との境界にありますが、観光道路の乗鞍スカイラインは大半を丹生川エリアを通り、頂上付近の峰も多くは丹生川エリアにあります。
観光としては、乗鞍方面のほか高原の散策、冬のスキー、トマトなどの高原野菜も魅力のポイントです。
乗鞍岳は大昔に何回も火山が噴火してできた山で、20以上もの峰があり、それらを総称して乗鞍岳といいます。
最高点は剣ケ峰と呼ばれ標高は3,026mありますが、他にも大日岳(3,014m)をはじめ2,000m台の山々があり、山頂付近には10か所以上の火口湖があります。
アクセスは平湯峠から乗鞍スカイラインがあり、標高2702mの畳平(たたみだいら)までバス(マイカーは禁止です)で行くことができます。
手軽に3000m級の山岳地帯を楽しめますよ。
麓の「ほおのき平」からシャトルバスに乗り45分ほどで畳平バスターミナルに到着します(バスは平湯発もあります)。
このターミナルには総合案内所、売店、レストランや乗鞍自然館(写真やジオラマで展示)があり、乗鞍岳観光の拠点となります。
まず、バスターミナルの前には高山植物のお花畑があり、30分ほどで一周できる木道が設けられています。
花の種類はハクサンイチゲ・ミヤマキンバイなどで、花の見頃は7月中旬から8月上旬です。
その他畳平には、鶴ヶ池もあり、池に映る山岳風景を楽しむことができます。
畳平は平らな所ですが、手軽に山に登るなら魔王岳(標高2,763m)があり、15分ほどで登ることができます。
さらに高い所を目指すなら、最高点の剣ケ峰には約1時間30分~2時間ほどで登ることができます。
なお、畳平と剣ケ峰との中間付近に肩の小屋がありますが、そこから上は傾斜もきつくなりますので、そのつもりでチャレンジしてください。
肩の小屋の近くには大雪渓があり、8月中旬ころまでスキーをする光景も見られのも魅力です。
普通の景色以外にご来光や星空を楽しむのも格別で、その場合は宿泊施設(山小屋)が畳平から頂上までに4施設あります。
なお、7月中旬から9月中旬の早朝(3時台)に平湯温泉・ほうのき平発の「ご来光バス」もありますので、濃飛バス(電話番号:0577-32-1160)までご確認ください。
住所 : 岐阜県高山市丹生川町岩井谷1223
マップ : Googleマップ
アクセス : 平湯温泉バスターミナルからシャトルバスで畳平まで約1時間、ほおのき平から約45分
電話番号 : 090-3483-3192(現地携帯)
定休日 : 11月~開通まで(冬季閉鎖)
営業時間 : 8:00~17:00(ターミナル内施設はそれぞれ異なる)
備考 : 水洗トイレ使用料 1回100円
公式サイト : 乗鞍岳畳平バスターミナル
住所 : 岐阜県高山市丹生川町岩井谷
マップ : Googleマップ
アクセス :
電話番号 : 0577-78-2345(飛騨乗鞍観光協会)
定休日 : 年中無休
料金 :
駐車場 : 無料駐車場有
公式サイト : 乗鞍岳
飛騨大鍾乳洞は、丹生川地区を東西に走る国道158号線から2kmほど北側にあります。
1965年に大橋氏が発見した鍾乳洞で、約800mを観光のために公開し、その他に1000mほど未公開部分があると言われています。
標高が約900mの日本一高い所にある鍾乳洞であり、内容的に珍しいものもありますので是非ご覧ください。
また、大橋氏が収集した美術品などが大橋コレクションとして鍾乳洞に併設、公開されています。
鍾乳洞は第1洞・第2洞・第3洞に分かれていて、それぞれで出口に戻ることができるようになっています。
なお、第2洞の出口までの所要時間は約30分です。
まず第1洞では、「竜宮の夜景」と名付けられたスポットで、苔の繁殖を防ぐために設けられた赤や青の照明で幻想的な世界を見せてくれます。
また、「夢の宮殿」ではストローといわれる「つらら」のような細い鍾乳石が多数垂れ下がっていたり、ヘリクタイトというねじれた鍾乳石は非常に珍しいものされています。
第1洞から第2洞への通路はさまざまなLED電球の照明でロマンティックな空間を演出しており、愛深スポットと呼ばれています。
そして、第2洞ではフローストーンという流れるような鍾乳石が見どころになっています。
第3洞は月の世界と呼ばれる見どころがありますが、通路が狭くアップダウンもありますので、足が不安な人は避けたほうがいいかもしれません。
この鍾乳洞は神秘的で、愛深スポットや子宝神社があることから恋人の聖地サテライトとして認定され、モニュメントも設置されていますのでカップルにもおすすめです。
大橋コレクションについては美術品や装飾品が多数展示されていますが、中でも「戻ってきた金塊」は、一度盗難に遭ったものが戻ってきたという話題のものです。
住所 : 岐阜県高山市丹生川町日面1147
マップ : Googleマップ
アクセス :
電話番号 : 0577-79-2211
定休日 : 年中無休
営業時間 :
料金 : 【鍾乳洞・大橋コレクション共通券】大人 1,100円、子ども(小中学生)550円
備考 : 無料駐車場あり
公式サイト : 飛騨大鍾乳洞
高根は高山市高根町のことで、合併前の大野郡高根村を指します。
位置的には長野県との県境となる乗鞍岳と御嶽山の間のエリアですが、「高根」というのは「高嶺」からきており、文字通りほとんどが高地の地形です。
そして、乗鞍と御嶽の間の山間部の水が飛騨川の源流域の一つとなり西の方向に流れて行きます。
さらにこの川に沿うように昔から街道が設けられ、長野県との県境には野麦峠や長峰峠があります。
観光面では野麦峠の他、レンゲツツジが群生する子の原高原や、乗鞍や御嶽の眺望が素晴らしい日和田高原、イチイの木が天然記念物の一位森八幡神社などがあります。
野麦峠は飛騨と信濃を結ぶ道路の県境にあり、標高は1,672mの高い所にあります。
この道路は 鎌倉 街道、そして飛騨街道あるいは野麦街道などと呼ばれますが、古くは能登で獲れたブリを高山経由で信濃へ送るなど重要な街道でした。
その後も飛騨の女性が信濃に出稼ぎに行く街道でもあり、小説や映画の「ああ野麦峠」などで紹介され、広く知られるようになりました。
大正時代から昭和時代に高山本線が開通したために、旧街道は次第に利用者が減り、現在では観光道路といえますが、過去の歴史の一コマとしてこのルートを訪ねてみてはいかがでしょうか。
前記のように野麦峠を有名にしたのは、飛騨の少女たちが岡谷などの製糸工場に働きに行き、故郷に帰るには難所の野麦峠を歩いて越さなければならなかったためです。
特にお正月に帰るときは、積雪や寒さが彼女たちを苦しめ、命を落とす(上の写真)こともあり、そのための避難小屋の「お助け小屋」が設けられました。
現在のお助け小屋は、野麦集落の民家を移築したもので、売店や食堂となっていますが、当時の困難を偲ばせる所です。
また、このような野麦峠の歴史や役割りなどを展示した野麦峠の館や、工女の碑、映画の「ああ野麦峠」の碑などが設置されていますのでご覧ください。
野麦峠周辺には散策路が設けられており、展望台もあって乗鞍岳や御嶽山などの絶景を眺めることができます。
もっと女工さんの歩いた街道を体験したい人向きには、約8kmのウォーキングコースもありますので、詳しいことはお助け小屋でお尋ねください。
訪ねるシーズンとしては、11月中旬から4月末までは道路が閉鎖されますので、5~6月の新緑や紅葉は特におすすめです。
住所 : 岐阜県高山市高根町野麦
マップ : Googleマップ
アクセス :
電話番号 : 0577-59-2409
定休日 : 11月11日~4月末
営業時間 : 【5月~11月10日】9:00~15:00
公式サイト : 野麦峠お助け小屋
朝日は高山市朝日町のことで、合併前の大野郡朝日村を指します。
位置としては、高山市中心部から東側に隣接するエリアです。
東に乗鞍岳山麓、南東に御嶽山の山麓があり、ほとんどが標高900m以上の高原になっています。
エリアの中央部を木曽街道が通り、野麦峠などへ繋がっています。
観光面では美女高原やカクレハ高原などがあり、高原のレジャーを楽しむことができますよ。
美女高原は高山中心部から朝日エリアに入って間もなくある高原で、その中にさまざまなスポットや施設があります。
なお、この辺りには美女峠とか美女ケ池など「美女」がついている所がありますが、美女ケ池にいた大蛇が美女に化けたという伝説からきていると言われています。
高原の中心に美女伝説のある美女ケ池があり、遊歩道を散策したりボートや釣りを楽しむことができます。
さらに、ここで注目されるのは池の周辺の湿地帯に水芭蕉が群生していることで、1万本ほどが毎年4月ころから白い花をつけ楽しませてくれます。
また、4月下旬には「水芭蕉まつり」も開催されます。
その他、キャンプ場があり、バンガローやテントサイトなどが整備されていますので、ゆっくりと高原ライフを楽しむこともできます。
キャンプ場の管理棟には売店や食堂もありますよ。
住所 : 岐阜県高山市朝日町見座
マップ : Googleマップ
アクセス :
定休日 : 毎週木曜日、11月~4月下旬(冬季休業)
営業時間 : 【4月下旬~10月末】9:00~16:00 ※売店・食堂の営業時間は17:00まで
料金 :
公式サイト : 美女高原
久々野は高山市久々野町のことで、合併前の大野郡久々野町を指します。
高山市中心部の南側に隣接しており、エリアの中央部にJR高山本線が通り、くぐの駅があったり国道41号線が通っています。
エリアのほとんどは、山地や高原であり、ナシ・モモ・リンゴなどの果樹栽培が盛んです。
地元では桃源郷と言っていますので、のんびりと旅してみるのもおすすめです。
エリアの中には飛騨富士と呼ばれる船山(標高1,480m)があり、眺めてよし、 トレッキング もよし、冬はスキーリゾートとなります。
上記のように自然豊かな久々野エリアですが、変わったスポットとして縄文遺跡を訪ねてみてはいかがでしょうか。
実は飛騨にも天孫降臨の言い伝えもあり、古代から人が住み着いていたと言われています。
いくつかの古代遺跡がありますが、久々野の堂之上遺跡も代表的なものです。
この遺跡は、出品などから縄文時代前期から中期の遺跡と考えられ、国の史跡に指定されている価値のある所です。
本格的な発掘調査により、43棟の竪穴住居を含む環状集落であったと確認されました。
そこには広場もあり、立石や土坑などの構築物や、クリなど果実の痕跡も見つかっています。
また、出土した土器などから古代においても関西・関東・北陸との文化的な関連性を窺わせる貴重なものであると言われています。
史跡の現状としては、当時の住居・集落を整備復元して分かりやすくなっています。
また、出土品などは隣接する久々野町歴史民俗資料館に展示されていますので、合わせてご覧ください。
住所 : 岐阜県高山市久々野町久々野2270番地
マップ : Googleマップ
アクセス :
電話番号 : 0577-52-3111
定休日 : なし
営業時間 : 見学自由
備考 : 駐車場20台あり
住所 : 岐阜県高山市久々野町久々野2270番地
マップ : Googleマップ
アクセス : JR久々野駅より徒歩10分
電話番号 : 0577-52-3459
定休日 : 毎週月曜日(祝日と重なった場合は翌日)、12月~3月末(冬季休業)
営業時間 : 8:30~17:00
料金 : 無料
一之宮は高山市一之宮町のことで、合併前の大野郡宮村を指します。
高山市中心部から南西側に隣接しており、エリアの北東部を国道41号線やJR高山本線が走り、飛騨一之宮駅があります。
後にご紹介する飛騨一之宮神社があり、北東部は古くから開かれてきましたが、エリアの南西部は位山など1,500mを超える山岳地帯となっています。
その他、観光としては臥竜桜もおすすめのスポットです。
この神社の創建は不詳ですが、歴史に記されるのは平安初期であり、当時の延喜式という文書に飛騨国の一宮と記され、朝廷からも認められた神社です。
御祭神は水無神と呼ばれる御歳大神をはじめ15柱で、その他に位山(標高1,529m)を神体山としています。
神仏習合の期間もあり、また戦国時代などには苦しい時期もありましたが、その後神道の神社として住民の心の拠り所となっています。
また、生き雛祭りなど例祭も行われ、多くの人が参拝に訪れる神社です。
本殿・拝殿の他に多くの見どころがあります。
まず 神馬 ですが、木造の神馬2体(黒駒と白駒)が神馬舎に置かれています。
黒駒の作者は不詳ですが、一説には左甚五郎とも言われ、夜になると抜け出して田んぼの稲を食べていたと伝えられており、「稲喰神馬」とも呼ばれています。
次に 絵馬殿 は昔の拝殿で明治時代に取り壊され、これを惜しんだ氏子たちが間もなく復元再建したものです。
氏子たちの熱意がこもっていますね。
また、 大原騒動大集会の石碑 というものがあり、江戸時代の大規模な農民一揆に関する記念碑です。
それについては一揆の集会がこの神社で行われ、一揆を通して神職や農民が処刑されるなど大きな犠牲を払ったという歴史があります。
さらに、樹齢800年といわれる 銀杏の木 があり、乳頭が垂れて母親のようなイメージがあることから、子授けや安産・縁結びの パワースポット とされています。
その他にも大杉があったり、明治の文豪である島崎藤村の父親が一時期この神社の宮司を務めたことから、その歌碑が残されています。
住所 : 岐阜県高山市一之宮町5323
マップ : Googleマップ
アクセス :
電話番号 : 0577-53-2001
定休日 : なし
参拝時間 : 9:00~16:30
備考 : 無料駐車場100台
公式サイト : 飛驒一宮水無神社
清美とは高山市清見町のことで、合併前の大野郡清見村を指します。
高山市中心部の西側に隣接し、エリアの北西部では合掌造りの白川村に、そして南側では郡上市に接するエリアです。
ほとんどが標高数百メートルの高地・森林で占められていて、交通関係では北西部を東海北陸自動車道が通り、飛騨清見ICがあります。
その他、郡上市と高山市を結ぶ街道があり、その一部を「せせらぎ街道」と呼んでいますが、その沿道に多くの見どころがあります。
清見エリアの中央部を南北に走り、郡上市中心部と高山市中心部を結ぶ道路は、東海北陸自動車道ができる前は、名古屋や関西から郡上を経由して高山へ行くメインの道路として、大いに利用された道路です。
具体的には、郡上市八幡町から高山市清音町三日町の72kmが「せせらぎ街道」という愛称で呼ばれ親しまれています。
高山方面のドライブ旅行をする場合の選択肢として、せせらぎ街道を利用されてはいかがでしょうか。
せせらぎ街道は高地を縫うように道路が走り、また高低差が700mほどもある山岳道路ですが、といっても特別急なカーブや危険箇所もなく、ドライブを楽しむことができます。
なお、季節的にはどの季節も素敵な風景が眺められますが、特に紅葉は飛騨の名所にもなっています。
全般にカエデ・ミズナラ・カツラなどの広葉樹が多いためきれいな紅葉が随所で見られ、特には西ウレ峠付近や、おおくら滝付近などがおすすめです。
その他、せせらぎ街道沿いにあるオススメの立ち寄りスポットをご紹介します。
まず 道の駅パスカル清見 は、飛騨の西の玄関口とも言われますが、郡上市から清見エリアに入って間もない所にある魅力的な施設です。
休憩スポットとして便利ですが、レストランで飛騨牛を味わったり、川遊びも楽しむことができます。
また、この道の駅から近い大原地区では、カタクリの群生地やラベンダー園を訪ねることもできますよ。
次に道の駅パスカル清見から高山方面へ25kmほど進んだ所には 森林公園おおくら滝 があり、滝近くまで車で行くこともできます。
時間があれば、せせらぎ街道から遊歩道で散策するのもおすすめです(片道約40分)。
さらに、せせらぎ街道の終点(起点)となる三日町には ラベンダー公園 がありますので、6月下旬から7月上旬にはオススメのポイントとなります。
せせらぎ街道からはずれますが、国道158号線沿いに 小鳥峠 があり、そこには水芭蕉やザゼンソウの群生地があります。
住所 : 岐阜県高山市清見町大原858-1
マップ : Googleマップ
アクセス : 東海北陸自動車道の郡上ICから国道472号線で約35分、高山中心部から約45分
電話番号 : 0576-69-2321
定休日 :
営業時間 :
公式サイト : 道の駅パスカル清見
荘川とは高山市荘川町のことで、合併前の大野郡荘川村を指します。
高山市の西端となり、 福井県 ・ 石川県 と接し、南側は郡上市の高鷲エリアとなります。
北側は合掌造りの白川村で、かっては荘川村と白川村を白川郷と呼んでいましたが、荘川村が高山市に合併したこともあり、白川郷は白川村を指すようになっています。
荘川エリアは高い山岳に囲まれた高地がほとんどで、気候的にも寒冷地帯とされる地区もあり、豪雪地帯でもあります。
なお、エリアの中央部を庄川が流れ、御母衣ダムを作り、白川村を経て富山県に流れていきます。
交通面では、エリアの南部から東部を東海北陸自動車道が通り、荘川ICがあります。
庄川の最上流部に旧荘川村と白川村にまたがって電源開発のためのダムが作られ、現在の御母衣湖(御母衣ダム)となっています。
ちなみに、白川村との境界はダムの中央付近となります。
御母衣湖は1961年に完成されましたが、構造はコンクリート製ではなく、岩や土砂などを積み上げるロックフィル式であり、この構造のダムとしては有数の規模となっています。
ダムの高さは131mもあり下から岩を積み上げた光景は見応えがありますので、白川村となりますが足を伸してはいかがでしょうか。
御母衣湖の普通の観光としては、湖の西側の国道156号線沿いからとなり、その拠点としては、 ドライブインみぼろ湖 がおすすめです。
御母衣湖を眺めながらの散策や休憩ポイントとしても利用できます。
そして、そのすぐ近くの展望台に 荘川桜 があり、樹齢約500年といわれる2本の巨大で美しい桜として有名です。
実は、荘川桜はダム建設で沈む集落のお寺の境内にあったものをここに移植したものです。
ダム建設については地元から激しい反対活動があり、電源開発株式会社の総裁らの誠意ある説得で建設が進められました。
地元を訪れた総裁が大きな桜に目を留めて、この桜を移植することを提案し、専門家に頼んで苦労の末成功するという、地元の思いのこもった桜です。
荘川桜の見頃は例年4月下旬から5月上旬で、ライトアップも行われます。
住所 : 岐阜県 高山市荘川町中野770番地1
マップ : Googleマップ
アクセス : 東海北陸自動車道 荘川ICより車で20分
電話番号 : 0576-92-2272(荘川観光協会)
定休日 : なし
営業時間 : 24時間出入り可能
高山の観光名所をご紹介しました。
旧市内の古い町並みや朝市・高山祭りなど伝統が息づく町から、新穂高ロープウェイ・乗鞍・荘川桜などまで、幅広い見どころが沢山ある地域です。
交通的にはやや行きにくいところがあったり、季節的に制限されることもありますが、人々を惹きつけてやまない魅力に溢れていますので、ぜひ高山(飛騨)旅行をお楽しみください。
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最終更新日 : 2023/09/29
公開日 : 2018/07/22