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1. 山を歩く贅沢なアクティビティ「トレッキング」に挑戦しよう!
「山歩き」であるトレッキング。
「登山」とは異なり、山頂を目指すのではなく、山の中(トレイルコース、トレイルルート)を歩くことを目的にしています。
言うなれば「ハイキング」と「登山」の中間にあるアウトドア・アクティビティ。
山頂を通ることがあっても、その目的が「山を歩くこと」であればそれはもう「トレッキング」なのです。
「ハイキング」じゃ物足りない、もっと本格的に山を歩きたい。
けれど「登山」をするには体力に自信がない・・・そんな方はぜひ「トレッキング」に挑戦してみませんか!?
日本では「トレッキング」と「登山」の定義がかなり曖昧になってしまっており、トレッキングルートを検索しても山頂へ到達するコースが出てきてしまうこともしばしば。
ここでは、「山を歩く・トレイルコースを歩く」ことに特化した全国のトレッキングルートの中から、初心者におすすめのルートを紹介します!
関東近郊で初心者におすすめのトレッキングルートといえば丹沢の「大山(おおやま)」。
神奈川県 にある標高1,252mの山で、新宿から登山口までは電車とバスで2時間ほどというアクセスの良さからとても人気の山です。
山頂からは富士山も見ることができ、また紅葉や滝なども楽しめるバリエーション豊かなコースです。
ロープウェイで下りることもできるので、初心者の方にオススメです。
群馬県 ・ 福島県 ・ 新潟県 にまたがる、2,000m級の山々に囲まれた日本最大の湿原。
東西12km、南北9kmの湿原の中に沼や滝、吊り橋やそれを囲む山々・・・と壮大な大自然が広がっています。
ルートも湿原保護を目的として歩きやすく整備されているので、初心者にぴったりのトレッキングコースです。
アルプスといえば、急峻な岩場や3,000m級のハードなコースが中心。
トレッキングを始めたばかりの初心者の方にとってハードルは高いですが、そのアルプスの山々に囲まれた「上高地」を楽しむトレッキングなら、道も整備されているので初心者の方でも問題なく行くことができます。
定番は、上高地のシンボルである「河童橋」から梓川沿いに明神岳まで見に行くコース。
上高地を囲む3,000m級の山々に囲まれた道を、清流のせせらぎの音を楽しみながら歩くことができます。
都会では考えられないような大自然が広がっていますよ♪
北海道 最高峰・2,291mの旭岳を中心に広がる火山群・大雪山。
アイヌ語で「カムイミンタラ(神々が遊ぶ庭)」という神秘的な異名を持っています。
1,100mの山麓から、1,600mの「姿見」と呼ばれる場所までロープウェイで上がることができ、そこから登山道を登れば山頂まで到達できます。
ただ、手軽にアクセスできる2,000m級の山とはいえそこは北海道。
山頂付近は本州の3,000m級の気候で、強風や雨が吹き荒れることも多いですので、山頂を目指す場合には装備・知識に十分な準備をしてから望みましょう。
姿見付近はコースが整備されているので、初心者の方でも楽しむことができます。
トレッキングの定番といえば世界遺産「屋久島」。
有名な縄文杉やウィスソン株をめぐるトレッキングコースは定番かつ人気です。
ただ、屋久島は雨量が多く、また日帰り縄文杉をめぐるトレッキングコースは約22kmを10時間で往復するというもの。
ツアーで行くとしても山歩きの体力が必要です。身近な山を歩くなどで準備してから望みましょう。
基本的には経験者に連れて行ってもらうか、ガイドがつくツアーを利用しましょう。
もし周りに経験者がいない場合はせめて誰かと行ってください。
初心者が一人で山に入るのは、いくら「登山」ほど過酷ではない「トレッキング」とはいえ危険です。
また、未経験者と行くなら特にですが、人気の山やコースに行くようにしましょう。
誰も登らないような里山に行ってしまうと道に迷ってしまうリスクも高いですし、もしものことがあった時に危険です。
長時間山に入るトレッキングの服装は、登山の服装と同じと考えてください。
登山・トレッキングの服装の基本は「重ね着」です。
登りで暑く感じたら服を脱ぎ、休憩中などで寒く感じたら着込む、といったように時々に応じて脱ぎ着しやすい服装を心がけましょう。
また、涼しい綿素材のものを着たくなりますが、乾きにくい綿素材はNG。
速乾性の高い化繊のものを使用しましょう。
トレッキングに初めて行った人がよくなってしまうのが「下りのとき膝が痛い」ではないでしょうか。
ここでは、下りの際に膝を痛めない・登りでも疲れにくい・楽な歩き方を紹介します!
登る時にどうも疲れるなぁ、という方には「歩幅を狭くして歩く」ことをオススメします。
狭い歩幅で登るほうが、負荷が軽減されます。
階段を1段飛ばしなどで登ると普段よりきつく感じるのと同じですね。
下りの際に膝を痛めてしまう大きな原因は「かかとから着地している」ことです。
かかとから着地すると、膝にダイレクトに負担がかかり、痛めてしまうことにつながるのです。
コツはつま先から着地すること。
このようにするとふくらはぎの筋肉を使って下ることができます。
下りの際につま先から着地する・・・と心がけていても膝が痛くなってしまう方はトレッキングポールを利用しましょう。
荷重が足だけでなく腕にも分散されるため楽に下りることができます。
トレッキングにあたっては山でのマナーを守りましょう。
ここでは守らなければならない最低限の注意点について紹介します。
山でのトレッキングの際に出たゴミは自分で持ち帰りましょう。
たいていの山にゴミ箱などはありませんので、ゴミ袋を持参してください。
また、カップラーメンの汁などについても同様です。
飲み干すか、ペットボトルのような容器に入れて持ち帰る必要があります。
山を歩く際は、トレッキングコースを外れないようにしましょう。
トレッキングコースよりはみ出て歩いてしまうと、そこに生えている草木などが枯れる原因になってしまいます。
トレッキング中は野草などを採取しないようにしましょう。
野草などの採取には、所有者の許可を得なければいけません。
「登山」ほどハードではない「トレッキング」ですが、山に入ることに変わりはありません。
基本的には「登山」とほぼ同じものが必要です。
ウエア |
必要度 |
備考 |
インナーウエア |
○ |
速乾性のある化繊のもの。 できれば登山用のインナーで。 |
行動用ウエア |
△ |
ジャージなどでも代用可能。 |
トレッキングパンツ |
○ |
ジャージなどでも代用可能。 |
防寒着 |
△ |
夏以外は持っていきましょう。コンパクトになるダウンやフリースなどがオススメです。 |
トレッキングシューズ |
◎ |
マストアイテム。スニーカーで代用は×です。 |
レインウエア(上下) |
◎ |
夏でも万が一に備えて持って行きましょう。 |
装備 | 必要度 | 備考 |
登山用リュック |
○ |
日常使い用リュックでも良いですが、できれば登山用リュックを用意しましょう。 |
ザックカバー |
○ |
リュックの雨対策として。 |
地図、コンパス |
◎ |
必須。 |
救急用品 |
◎ |
絆創膏、ガーゼ、三角巾、エマージェンシーシートなど。 |
懐中電灯 |
◎ |
もしも暗くなった時用に。ヘッドライトがオススメです。 |
時計 |
△ |
スマートフォンなどでも代用可。 |
スマートフォン |
◎ |
念のためバッテリーを持って行った方が良いでしょう。バッテリーの無駄を防ぐため、行動中は機内モードにしておくなどしておきましょう。 |
水筒 |
◎ |
もちろん必須なのが水分。個人差はありますが、夏山なら1.5〜2L、冬山なら500ml〜1L程度用意しましょう。 |
トレッキングポール |
△ |
必須ではないですが、膝が痛む方はぜひ一度トライしてみては。 |
携行食 |
◎ |
行動中に食べられるお菓子を持っていきましょう。ピーナッツチョコなど、高カロリー高タンパクのものがオススメです。 |
さて、ここからはトレッキングのオススメ装備を紹介します!
特に専門的なアイテムについて入門のオススメ装備について解説していきます。
トレッキングにおいて他の何よりも大切な道具が「トレッキングシューズ」です。
しっかりと自分の足にあったものを選びましょう。
選ぶときのコツは、「普段よりも少し大きめサイズ」を選ぶこと。
つま先が靴の先に当たるようだと、下りの際につま先に負担がかかり痛めてしまう原因となります。
また、アウトドアショップなどで試着を行うのであれば、足がむくむ夕方をオススメします。
なお、山に行く前には必ず「履き慣らし」を忘れずに。
靴ずれを起こしてしまうと大変ですので、近場の山に行くか、難しければアスファルトの坂などで慣らし履きをしましょう。
日本の老舗アウトドアブランド「Caravan(キャラバン)」のエントリーモデル。
防水透湿素材GORE-TEX(ゴアテックス)を採用したコストパフォーマンスの高い一足です。
日本のアウトドアメーカーのため、日本人の甲高盤広な足型に合う製品を作っているのもオススメポイントです。
履きやすさ、歩きやすさにおいてピカイチのシューズです。
デザイン性の高いマウンテンブーツやサンダルを製造していることで有名です。
この「ピレネー」は防水性も備えた初心者にオススメのモデル。
そのぼてっとしたかわいいデザインが男女問わず人気で、普段使いにもオススメの一足です。
トレッキングを始めたての時は普段使いのものでも大丈夫ですが、慣れてきて荷物が増えてきたら登山用(トレッキング用)リュックを購入しましょう。
登山用のものは腰のホールドがしっかりしており、荷重が肩と腰に分散されるので長時間歩いても疲れません。
選ぶときは、各社身長(=背面の長さ)に合ったサイズを設定していますので、自分にあったサイズを選びましょう。
また、登山用(トレッキング用)リュックは用途によって容量が異なります。一般的な容量選びの目安を記載しておきます。
初心者の方はまず30L程度のものを購入するといいでしょう。
その背負い心地の良さから、「アウトドア・バックパック界のロールス・ロイス」とまで言われる「GREGORY(グレゴリー)」。
エントリーモデルが、「ZULU 30」です。
背中がメッシュになっており風通しがよく、またフレームの構造も効率良く荷重を分散するよう設計されているので歩いていても疲れにくいリュックだといえます。
「トレッキングに誘われたけど、そこまで頻繁に行くつもりもないし、日常使いもできるデザインのものがほしい・・・」、と考えている方も多いのではないでしょうか。
そんな方にはスウェーデンが誇るアウトドアブランドKLATTERMUSEN(クレッタルムーセン)の「GNA 25L」がオススメです。
北欧らしい高いデザイン性が特徴ですが、見た目だけでなく機能性も◎。
特徴的なショルダーベルトは、荷重を肩、首、腰の骨に分散させる独自構造となっています。
また、本体は防水素材で作られており、少々の雨ならレインカバーも不要、と盛りだくさんの機能性なのです。
バックパックとしては高価ですが、日常とトレッキング両方に使える、と考えるとお得ではないでしょうか・・・!?
クラシックなスタイルに合うバックパックならニュージーランド発、macpac(マックパック)のリュックがオススメです。
マックパックの特徴は、素材に撥水加工を施していないこと。
他のほとんどのアウトドア用品が陥ってしまう湿気による劣化(加水分解)少ないのです。
破れたりしない限りずっと使えるヘビーデューティーアイテムなので、これから始めるトレッキングを見守ってくれる「相棒」として最適です。
クラシックなデザインは日常使いにも◎。一石二鳥のアイテムです。
シューズ、リュックと並び、「トレッキングの3種の神器」といえば「レインウエア」。
山は天気が変わりやすいので、トレッキング用のレインウエアは必須です。風が強い時にウィンドブレーカーとして着用することもできます。
通常防水透湿素材でできたトレッキング用のレインウエアを用意しましょう。
特に屋久島トレッキングなどでは雨が降りやすいので、レインウエア上下・ザックカバーなどの雨対策は抜かりなく行いましょう。
急峻な岩場や3,000mの山々に行くわけでないトレッキングなら、ウィンドブレーカーとレインウエアの間の性能を持つ「OUTDOOR RESEARCH(アウトドアリサーチ)」の「ヘリウム2ジャケット」がオススメです。
特徴はその商品名の通り軽量なこと。
160g程度の重さにして防水透湿素材を用いており、通常300g程度あるレインウエアに比べて圧倒的な軽さ・コンパクト性を誇っています。
屋久島など雨の多い場所に行くなら高性能のレインウエアが必須です。
オススメはアウトドア・レインウエア界におけるシェアNo.1のGORE-TEX(ゴアテックス)と呼ばれる防水透湿素材を用いたレインウエア。
性能は間違いありません。
品質の高い国産アウトドアブランドmont-bell(モンベル)の「レインダンサー」はそのGORE-TEXを使った製品の中でもバツグンのコストパフォーマンスを誇る名品。
2万円を切る定価でGORE-TEXを搭載した製品を出しているのはモンベルのみ。
他ブランドのレインウエア・エントリーモデルとは1万円近い価格差があります。
アウトドア向けの雨具は、別名「アウターシェル」とも言われます。
文字通り、身体を守る「シェル=殻」のようなもので、雨や風、雪から身体を守ってくれる反面ストレッチ性がなく、ゴワゴワして動きづらいというのが定説でした。
ところが近年その常識を覆すアイテムが登場。それが「ストレッチ性のある雨具」である「エバーブレスフォトン」です。
GORE-TEXではない独自素材を使用し、ストレッチ性と防水透湿性を両立し、また軽量・コンパクト化(280g)も実現しています。
機能性と着心地を両立したアイテムの中ではパーフェクトといえます。
トレッキングポールを使用すると歩きにリズムが生まれ、また下りや上りでの足の負担を劇的に解消してくれます。
トレッキングポールは折りたたみ方によっておよそ4種類に大別されます。
初心者の方は長さが調整できるスクリュー式かレバー式を選ぶと良いでしょう。
登りではポールを短めに調節し、下りでは長めに調節して使用してください。
いずれも、背中が曲がらない長さに調整しましょう。
また、その素材によって2種類に分けられます。
初心者の方がまずはじめの1本を購入するなら耐久性に優れ安価な「アルミ製」をオススメします。
なお、山道を歩く時には先端部分で植物を傷つけないために「石突カバー」をつけてください。
特に屋久島など独自の生態系が広がっている山域については注意しましょう。
値段が3,000円程度、重さはとても軽い200gのスクリュー式アルミトレッキングポール。
コストパフォーマンスに優れており、初心者の方の「お試し」の1本としてオススメです。
クッション性もあり、性能面でも高い評価を受けているアイテムです。
1948年創業、ドイツのメーカー「LEKI(レキ)」。
トレッキングポール、スキー用ポール、ウォーキング用ポールなど「ポール専門」のメーカーです。
この「SPD2 ソフトライト」はレバー式トレッキングポール。
強度も高く軽量な高品質のアルミニウムを使っており剛性は◎。
またレバー機構もシャフトの全体を締め付ける構造のため、歪みが発生せずしっかりとした固定力を発揮します。
ポール専門メーカーなだけに、その質の高さは折り紙付き。
前に紹介した「DABADA(ダバダ)」のものと比べ5倍程度の価格差がありますが、その分耐久力やグリップの握りやすさ、クッション性など全ての面で段違いです。
インナーケーブル式のデメリットは「長さが調整できないこと」でしたが、この「Black Diamond(ブラックダイヤモンド)」の「ディスタンスカーボンFLZ」はインナーケーブル式とレバー式を組み合わせている仕様。
そのため、長さ調節が可能です。
折りたたんだときのサイズはとてもコンパクトな34cm〜40cm(サイズにより異なります)。
高価ですが、カーボン素材を使用していることもあり、重量も350g〜370gと軽量です。
重さは1gでも軽い方が楽にトレッキングを楽しむことができますよね。
最初は運動に使うようなジャージパンツなどでもいいですが、慣れてきたら是非トレッキングパンツを購入してみてください。
軽く撥水性・ストレッチ性があり、とても動きやすいです。
デザイン性の高いモノづくりで人気のTHE NORTH FACE(ノースフェイス)。
近年人気の高いのがトレッキングパンツ「アルパインライトパンツ」です。
ストレッチが効いておりとても履きやすく、かといって野暮ったくならず身体にあったシルエットがとてもキレイなトレッキングギアです。
その履きやすさからトレッキングだけでなく、日常使いにも手放せないユーザーが続出しています。
メンズはこちら。
合わせやすいカラーを9色展開しているのもノースフェイスらしいですね。
従来の常識にとらわれないモノづくりと徹底したテスト体制により、斬新で機能性の高いアウトドアギアを数々生み出している国産ブランド「finetrack(ファイントラック)」。
そのファイントラックの定番商品が、春〜初秋用トレッキングパンツ「カミノパンツ」。
トレッキングパンツにおいて負担のかかりやすい股部分を強化していたり、暑くなった時に風を通すためのベンチレーション用ポケットを採用していたりと、工夫が満載です。
また、デザイン性の高さもポイント。
シンプルで日本人の身体にフィットする美しいシルエットは、さすが国産ブランドです。
以上、森の大自然をスローに楽しむ「トレッキング」の醍醐味が伝わりましたでしょうか。
日常に少し疲れがたまっている方は、ぜひ挑戦してみてください!
また、普段山頂を目指して歩く「登山」や山を走る「トレイルランニング」に取り組んでおられる方にも、普段とは違う山の楽しみ方としてとてもオススメです。
時間がゆっくり流れる大自然に心癒されますよ♪
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公開日 : 2018/04/13