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MERELL(メレル) 「カメレオン7ミッド ゴアテックス」
THE NORTH FACE(ノースフェイス) 「ヴェルトS3 ゴアテックス」
HOKA ONE ONE(ホカオネオネ) 「TOR ULTRA LOW WP」
「登山を始めよう!」と思ったらまず必要なのが登山靴です。
防寒具や行動着、マウンテンパーカー、リュックなどは最初は登山専用のものでなくても何とかなりますが、こと登山靴に関して言えば代用が不可能と言えます。
中にはスニーカーやランニングシューズで登ればいいという方もいますが、そういったシューズでの登山は絶対にNGです。
スニーカーのソールは柔らかいので、地面からの激しい反発に耐えきれず足裏を傷めてしまう原因になりますし、ローカットタイプで本体も柔らかく作られているのため、足首を捻挫してしまう危険さえあります。
必ず自分に合った登山靴を購入し、登山を始めるようにしましょう。
一番大事なのは、登山靴を選ぶには「試着」が欠かせないということ。
自分の足に合っていない靴を購入してしまうと、靴ずれを起こしたりして、登山の際にかなりの負担になってしまいます。
購入の際は必ず実店舗へ行き、専門知識を持ったスタッフに相談しましょう。
好日山荘や石井スポーツなどのアウトドア専門店に行けば、専門的な知識を持ったスタッフがフィッティングしてくれます。
好きなブランドのアイテムが良いという人がいますが、それはあまり良くありません。
靴に関しては、ブランドで選ぶのではなく、フィッティングで選ぶのが正解と言えます。
正しいフィッティングをしないと靴ずれの原因となってしまい、命取りになりかねません。
また、これは一般的な靴を購入する際にも言えることですが、靴を試着するのは夕方がおすすめです。
足は夕方にむくむため、サイズ感やフィット感が微妙に異なってくるのです。
具体的に候補が決まったら、実際に履いて30分〜1時間ほど店内で履いてみてください。
坂道になった踏み台が設置されている店舗も多くあるので利用しましょう。
できるだけ実際に歩くのと近いシチュエーションで試すのが良いです。
登山靴のサイズ選びで重要なのが、履いた時に自分のつま先が靴の先に当たらないこと。
つま先があたってしまうと、山を下る際につま先に負担がかかってしまい、ツメが割れてしまうなどの怪我に繋がります。
サイズ選びの目安としては、かかとに指が一本入るくらいのサイズ感です。
また、登山靴を履いたらヒモをしっかり締めてみて、横から締め付けることでつま先が靴に当たらないかどうかをチェックして購入しましょう。
「さぁ、登山靴を買おう!」と思っても、ネットでは膨大な数の登山靴がありますし、専門店に行っても豊富にラインナップされています。
ここでは、初めて登山靴を購入するという方がどういったポイントを確認すべきなのかご紹介します。
これから登山を始めようという方にとって、まずわからないのが登山靴の丈ではないでしょうか。
登山靴は大きく分けて、くるぶしまでの「ローカット」、くるぶしを覆ってしまう「ハイカット」、その中間の「ミッドカット」の3タイプに分かれます。
それぞれのメリット・デメリットをまとめると以下のようになります。
足首の自由が利くため、スニーカー感覚で履くことができるのがメリット。
デメリットとしては、重い荷物を持った時に足首を傷めてしまうリスクが大きいこと、また上部からの水の侵入の可能性が高いということです。
足首が固定されるため、重い荷物を背負った下りでも足首を捻ってしまうリスクが少ない。
デメリットとしては、足首が固定されるため歩きにくいことが挙げられます。
ローカットタイプより重いですが、履いてしまえば意外と重さは感じずに歩くことができます。
ローカットとハイカットの特徴を併せ持っているため、そこそこ歩きやすく、重量にもある程度耐えられるモデルです。
ハイカットの登山靴の歩きにくさが苦手という方は、一度試してみてもいいかもしれません。
ローカットタイプは歩きやすいですが、重い荷物を持ったときに足首に負担がかかりやすいため、将来的にアルプスのような大きい山に挑戦したいという方や、テント泊にもチャレンジしてみたいという方にはおすすめしません。
ただ、軽い山歩きハイキング、基本的に晴れの日のみの山行を想定している方はローカットでも十分と言えるでしょう。
山の気候は変わりやすく、登山をしていると雨が降ることもしばしば。
また、小さい川を歩いて渡るといった登山道も少なくありません。
そのため、登山靴には防水機能はマストです。
登山中に靴に水が入ってくると不快ですし、足元から体温を奪われてしまうことで低体温症の原因にもなります。
登山靴の防水機能としておすすめなのは、やはり定番素材の「GORE−TEX(ゴアテックス)」でしょう。
詳しくは ゴアテックスについての記事 にまとめていますが、これは外側の水は通さずに、内側から発生する水蒸気は蒸発してくれるというフィルム素材のこと。
雨は防ぎつつかいた汗は蒸発してくれるので、長時間雨の中を歩いても、靴の中がムれてベタベタになることがないのです。
登山専門店で登山靴を購入すると、必ずと言っていいほど勧められるのが「登山用インソール」です。
歩き続けて疲労がたまってくると、足裏のアーチ(土踏まず)が下がってきます。
アーチが下がってしまうと、衝撃を吸収しきれなくなって足が疲れやすくなったり、怪我の原因になることもあります。
登山用のインソールは、このアーチをサポートしてくれる働きがあり、足の疲労を軽減してくれるという効果があるのです。
登山用インソールの難点は「価格が高い」ということ。
定番インソールの「superfeet(スーパーフィート)」も6,000円台ですし、中には1万円を超えるようなもっと高価なタイプも存在します。
ただ、あるとないとでは疲労度が全然違うので、靴の一部と考えて購入することをおすすめします。
ちなみに、スーパーフィートは購入時に自分の足に合わせてカットしてもらうのが良いですよ。
富士山や屋久島に挑戦したいと思って登山靴を検討している方も多いのではないでしょうか。
そんな方のために、ここでは富士山や屋久島登山で求められる登山靴の条件をご紹介します。
富士登山についての記事 を見ていただければおわかりかと思いますが、富士山の登山道はかなり整備されていて、そこまで複雑な岩場もありません。
また、テント泊が制限されており、山小屋泊がマストなので、そこまで荷物も多くないはずです。
重い荷重により足首を痛める可能性もそこまで高くないため、ソールが柔らかくても対応可能ですし、ローカットの登山靴でも行けなくはないでしょう。
ただ、富士山登山の下山の定番「御殿場ルート」では、大砂走りという砂に覆われた地帯を通過します。
この時、ローカットシューズだと上部から砂が入ってきてしまうため、ハイカット or ミッドカットシューズ+ゲイターという装備が必須です。
また、ローカットシューズだと急な雨の際に水も侵入しやすくなります。
以上のことから、富士山登山ではハイカットシューズまたはミッドカットシューズがおすすめです。
初心者の方は、ソールが柔らかくて比較的歩きやすいエントリーモデルの登山靴から検討するのが良いでしょう。
※合わせて読みたい: アウトドア初心者だけど登ってみたい! 富士山登山の服装・装備、徹底解説!
宮之浦岳へ続くルートなど、登山者向けコースを選ばなければ、基本的には登山道は整備されたルートが中心となります。
ただ、屋久島の特徴としてあげられるのが「雨が多い」ということ。
場合によってはしとしと降りつづけることも多いので、ローカットシューズでは水が侵入してきてしまいます。
こちらもハイカットシューズか、最低でもミッドカットシューズを用意しましょう。
もちろん、雨を防ぐためのレインウェア、ゲイターは必須アイテムです。
登山初心者の方にまず挑戦してほしい山といえば、関東なら高尾山、関西なら六甲山という近郊の低山。
こういった山であれば、スニーカーでなくトレッキングシューズであれば、ローカットでも十分対応可能です。
「まずは近郊の山で楽しみたい」、「ハイキングを楽しみたい」という方には歩きやすく、デザインによっては普段履きにも使えるローカットタイプがおすすめです。
購入した登山靴をいきなり登山で履くのはおすすめしません。
登山靴を購入したら、まずは履き慣らしとして街中を歩いてみてください。
アップダウンやアスファルトだけでなく、公園の土の上など、色々なところで歩いて、購入時には硬い登山靴を自分の足の形に合わせて柔らかくしていきましょう。
登山で使う際も、いきなりアルプスのようなハードな山行ではなく、近場の山へ行き、何かあったら対応できるようにしておきましょう。
登山靴はかなり丈夫に作られていますが、ハードな使用に耐えるものだけに、メンテナンスを怠ると劣化の原因となってしまいます。
普段からこまめな手入れをすることで、より長く愛用しましょう。
登山靴におけるメンテナンスの基本となるのが、毎回の登山後のメンテナンスです。
そうとはいってもたいした作業ではありません。
汚れを落としてしっかりと乾燥させるということを心がけるのが大切です。
雑巾やブラシなどで汚れを落とします。
湿気は登山靴の劣化を早めます。
通気性の良い場所でしっかり水分を飛ばします。
Collonil(コロニル)「レザープルーフ」
表面に軽く防水スプレーを塗布したらメンテナンスは完了です。
通気性の良い場所で保管してください。
M.MOWBRAY ピュアミンクオイル
革素材の登山靴については、乾燥してきたタイミングでオイルを入れてあげましょう。
一般的な革靴に用いられるミンクオイルやオイルを使ってください。
ソールがすり減ると、岩場で滑ってしまうリスクが増えるほか、身体に負担をかけることもあります。
ソールが交換できる登山靴の場合、購入した店舗やメーカーに相談するなどして交換してください。
ここからは初心者の方におすすめの登山靴を紹介していきます。
最近流行の普段履きもできるタイプから、信頼のブランド製品、憧れのオーダーメイドまで、たくさんの種類がラインナップされていますよ。
品質とコストとのバランスを考えるなら最右翼として挙げられるのは、日本のアウトドアブランド「 mont-bell(モンベル) 」です。
そんなモンベルのエントリーモデルが「ラップランドブーツ」です。
低山ハイクやキャンプなどを想定されて作られたシューズだけあって、片足475gと軽量かつ柔らかい履き心地がポイント。
入門登山靴とはいえ、アッパーにはゴアテックスを採用するなど対策はぬかりなくされており、雨や水場も存分にも対応してくれます。
定価15,500円(税抜)という価格設定はモンベルならでは。
最初の一足としてぴったりの登山靴です。
こちらもmont-bell(モンベル)と同じく老舗アウトドアブランドの「caraban(キャラバン)」。
キャラバンの登山靴の特徴は、その履きやすさです。
特にこの「C1_02S」は、キャラバンのラインナップの中でも入門登山靴という位置づけだけあり、初めての山歩きでも非常に使いやすいです。
履き口まわりに柔らかいクッション素材を採用していたり、足首が動きやすいようにかかと部分を浅めにカットするなどの工夫が施されています。
入門編とはいえ、富士登山や屋久島トレッキングにも十分対応できるという汎用性の高さも魅力です。
登山靴といえば、定番はイタリアシューズ。
ザンバラン、スカルパ、スポルティバなど、そうそうたる面々の一流ブランドがあります。
ただ、イタリア製の登山靴は横幅が狭いものが多く、日本人に合わないこともしばしば。
そんな方におすすめなのが、日本のブランド「SIRIO(シリオ)」の登山シューズです。
シリオの登山靴は、日本人の甲高・幅広な足型を研究し尽くしたと言われる足型のフィット感が魅力。
ラインナップは「3E」「3E+」「4E+」の3つの幅で構成されており、たくさんのパターンの中から選べるのが嬉しいですね。
登山だけでなく、フェスやキャンプでも使えるおしゃれなのがほしいという方におすすめなのが、MERELL(メレル)の「カメレオン7」です。
ミッド丈になっているので履きやすく、そこまで「ガチ山感」も感じさせません。
ソールはビブラムソールを採用しており、アッパーはゴアテックスを採用しており性能も十分です。
アウトドアの定番ブランドといえば「 THE NORTH FACE(ノースフェイス) 」。
アメリカに拠点を置く総合アウトドアブランドで、そのスタイリッシュな世界観からファンがとても多いブランドです。
この「ヴェルトS3」もノースフェイスの世界観を存分に表したスタイリッシュなモデル。
その名の通りゴアテックスを搭載しているほか、ナイロンとスウェードレザーという2つの素材を使うことで軽量性・耐久性を両立させています。
2019年最も注目すべき登山靴としてあげられるのが、2009年にフランスで発祥し、今や世界のトレンドを作るシューズブランド「HOKA ONE ONE(ホカオネオネ)」。
マラソン・トレイルランニングシューズに厚底ソールを採用するという、業界の常識を覆したブランドです。
ホカオネオネが起こしたムーブメントを見逃すことはできず、ナイキなどがこぞって厚底のランニングシューズを開発するまでに至ったほど。
いかにホカオネオネのシューズの性能が高かったかがわかりますね。
そんなホカオネオネですが、近年トレッキング用シューズを開発しています。
それがこの「TOR ULTRA LOW WP」。
ローカットでスニーカー感覚で履くことができるのがポイントで、手軽なハイキングやライトトレッキングに最適のモデルです。
何より注目すべきは、そのファッション性の高さ。
普段履きでもおしゃれに履きこなせるのは他ブランドにはない魅力です。
普段履きやキャンプ・ハイキングなどライトなアウトドア・アクティビティを中心に考えているなら、おすすめは「ダナーフィールド」です。
「ダナーフィールド」は、「ダナーライト」の廉価版として販売されたモデルで、オールレザーのアウトドアブーツ。
廉価版とはいえ、ゴアテックス、ビブラムソールを採用しており、スペック上は登山靴としても対応可能なシューズに仕上がっています。
ただこの「ダナーフィールド」、普段履きを念頭に作られているため本体やソールが柔らかく、本格的な登山までは対応が難しいのが悲しいところ。
筆者は「ダナーライト」でアルプス登山をしたことがありますが、行けなくはないがおすすめしないといった感じです。
普段アウトドアファッションを楽しみたい、フェスでおしゃれに履きこなしたいという方にはうってつけのモデルです。
憧れの登山靴として紹介するのであれば、日本の老舗ブランド「ゴロー」が挙げられます。
1973年から続くゴローのウリは、何と言っても「オーダーメイドする登山靴」ということ。
フルオーダーやセミオーダー、既成品を微調整するという主に3つの方法があり、実際にお店を訪れると職人の方が採寸してくれ、それを元にオーダー靴が後ほど送られてくるというシステム。
オーダーやフルオーダーになると納期がしばらくかかるので、その点は要注意です。
オーダーメイドは東京・文京区の店舗で受け付けてもらえますが、遠方でなかなか行けないという方も多いはず。
そんな方のために、ゴローは 公式サイト からインターネットでのオーダーを受け付けています。
足型をとった紙と注文用紙、代金を送れば登山靴を作ってくれます。
登山を始めるのにまず必要になってくるアイテム「登山靴」についてご紹介してきました。
繰り返しになりますが、登山靴選びにあたって大切なのは「自分にあった靴を購入すること」。
自分の好みのブランドやデザインで選びたくなる気持ちはわかりますが、試着して自分に合う靴を購入するのが最も重要です。
メンテナンスを欠かさず行えば、長持ちして風合いと愛着の感じられる一足に仕上がっていきますよ。
みなさんもぜひ自分のお気に入りの一足を探してみてくださいね。
最終更新日 : 2023/08/28
公開日 : 2019/04/19