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1. GORE-TEX(ゴアテックス)内蔵で雨の日もへっちゃら
ダナー社の歴史はとても長く、1932年に遡ります。
創業当初は、ウィスコンシン州チペワフォールズにて、森林伐採用のワークブーツを製造するメーカーでした。
拠点をオレゴン州ポートランドに移し、1960年代からはアウトドアブームに乗りトレッキングブーツの製造を始めます。
そして、1979年に生まれたのが「ダナーライト」。
「靴に採用することが難しい」と言われていた防湿透湿性素材「ゴアテックス」を採用したブーツとして、業界を驚かせたのです。
以来、販売開始から40年近く経つ今も、ほとんど姿を変えることなく愛され続けています。
40年にも渡り愛され続けているダナーライト。
それほどまでに「定番」として愛される理由は何なのか、その魅力を徹底解剖します。
ダナーライト最大の特徴としてあげられるのが、アッパー部分に防水透湿性素材「 GORE-TEX(ゴアテックス) 」を採用していること。
ゴアテックスを採用することで、雨の日はもちろん、例え川の中へ入ったとしても、靴の中が浸水してしまうことがありません。
キャンプやハイキングなどアウトドア・アクティビティはもちろん、旅行や普段使いにおいても大活躍してくれますよ。
アッパーのゴアテックス同様、ダナー社が初めて採用したハイテク素材として知られているのがイタリアの「Vibram(ビブラム)」社のソールです。
今やアウトドアの定番として、各メーカーのハイエンドモデルでは必ず目にするビブラムソールとゴアテックス。
その2つを取り入れたのがダナー社ということで、業界のフラッグシップカンパニーとしての先見の明には驚かされますね。
ダナーライトの最大の特徴が、「どんなコーディネートにも合わせやすい」ということです。
アウトドアアイテムながら、ミリタリー要素もある反面、ぼてっとしたフォルムはどこか愛らしく、エイジング前であれば清潔感ある印象もあり、様々な表情があるアイテム。
その汎用性の高さが、ダナーライトがベーシックと言われる所以です。
アウトドアコーデやフェスコーデはもちろん、カジュアルやきれいめコーデまで合わせられるのです。
ダナーライトに用いられている牛革は、履き込めば履き込むほどツヤが出て味わい深くなる素材です。
色々なメンテナンス方法がありますが、基本的には定期的に汚れを拭き取り、オイルを入れてあげるという作業。
購入時のピカピカのダナーが、数年後には異なる佇まいに生まれ変わります。
エイジング方法や頻度によって、仕上がりは全く違うものに。
みなさんもぜひ自分だけのダナーライトを育てあげましょう。
ダナーライトといえば、足首元にあるUSAタグが有名ですね。
この点は、アジアに生産拠点を移すことによってコストダウンを可能にした「ダナーフィールド」との大きな違いです。
ダナーライトはアメカジの定番でありながら、様々なスタイルにマッチする優等生なのです。
メンズ・レディース問わず、おしゃれに履きこなしているスタイルをご紹介します。
まずはアメカジのド定番、デニム+ダナーライトという鉄板コーデ。
リーバイス501などストレートシルエットのデニムとの相性は抜群で、これだけでサマになります。
ヒッコリーストライプのオーバーオール+ダナーライト。
どんなパンツとも合わせやすいのがダナーライトらしさとも言えます。
全身グレーでまとめたキレイ系コーデとも相性が良いのがダナーライトの恐ろしいところ。
ダナーライトがいいアクセントになっていますよね。
ゴアテックスを搭載したダナーライトは、バイク用ブーツとしてもおすすめ。
ダナーライトのブラックを使ってモノトーンでまとめたコーデと、ハーレーダビッドソンのカラーリングがとてもクールです。
ダナーライトは、山登りコーデでもとてもおしゃれに決まります。
バギーズショーツ+レギンス+ダナーライトで、ボトムにボリュームを持たせた三角形のコーディネート。
ゴアテックス内蔵で浸水知らず、ビブラムソールで岩の上でも滑らないとあって、「ダナーライトを登山でも使いたい!」という方も多いのではないでしょうか。
普段使いもできるおしゃれでかわいいデザインなだけに、登山で使えると便利ですよね。
結論から言うと、ダナーライトは軽登山なら十分使えますが、本格登山ではおすすめしません。
ダナーライトは登山靴としてはソール部分が柔らかく、重い荷物を持って歩く本格登山においては地面からの反発を受けすぎ、足の裏を痛めてしまう危険があるのです。
また、ハイカットではありますが、足首のホールド力も本格登山靴のそれと比べるとそれほどではないため、岩場では足首が変な方向に持っていかれてしまうこともあります。
ただ、ハイキングはもちろん日帰りの軽い登山など、荷物が少ない登山であれば問題なく活躍してくれます。
ガチ登山ではなく、おしゃれに山を楽しみたいという方は検討してみても良いでしょう。
ダナー社をはじめ、日本の国内代理店のエービーシー・マートは他ブランドとのコラボにも積極的です。
Snowpeak(スノーピーク) とのコラボを行った「Dannner Field Pro.」や Patagonia(パタゴニア) とのダブルネームで作り出したウェーディングブーツ、NEW Balance(ニューバランス)とコラボして生まれた「マウンテンライト」や「995」など、名作と言われるブーツの数々を世の中に生み出してきました。
ダナーブランドの中でも定番中の定番であるダナーライトにおいても、コラボアイテムを多数展開しています。
コラボアイテムは数量限定のものがほとんどなので、ビビッときた方はすぐにでも手に入れることをおすすめします。
ダナーライトは履きやすいのが特徴。
幅もそこまで狭くなく、足幅が締め付けられてきついといった話はあまり聞きません。
気になるサイズ感ですが、もちろん店頭で試着するのが一番です。
ダナーライトは全国のエービーシー・マートで取り扱いされているので、お近くにエービーシー・マートがある方は行って実際に履いてみてください。
試し履きする際は、足がむくんでくる夕方に履くのをおすすめします。
ダナーライトのサイズ感は、スニーカーと同じか少し大きめな印象。
レビューを見ていてもスニーカーからハーフサイズダウンか、スニーカーと同じサイズで履いているユーザーが多いです(筆者はスニーカーと同じサイズで履いています)。
少し大きい場合は中敷きで調整するのも手。
中敷きを使うことで、ダナーライトの内部の劣化も少なくなるのでおすすめです。
ダナーライトは天然革でできたブーツなので、定期的にメンテナンスを行えば5年、10年と長持ちします。
中には、何十年とダナーライトを履き続けている方もいらっしゃいます。
ゴアテックスは消耗品のため、ある程度経つと防水機能はどうしても劣化してきますが、ブーツ自体は何十年にもわたり履くことができるのです。
ただ、逆に言えばメンテナンスを行わないと革はひび割れて劣化してきます。
そうとはいえ、アウトドアブーツであるダナーライトはそこまでデリケートではないので、ガシガシ使って乾燥してきたらメンテナンスくらいに考えれば問題ありません。
まずはブラシでホコリを取り除きます。
革靴の手入れの基本は、オイルを入れる前に汚れを丁寧に取り除くこと。
汚れをキレイに拭き取らないと、オイルを入れても汚れが付着してしまいます。
革靴用のクリーナーで除去するのもおすすめですが、固く絞った雑巾でも十分汚れが取れます。
筆者はミンクオイルを使っています。
ただ、オイルはミンクオイルでなくても靴に塗るクリームなら何でもOK。
万能クリームとして名高い「M.MOWBRAY(M.モゥブレィ)」社の「デリケートクリーム」でも大丈夫です。
ちなみに、ミンクオイルは素手で塗るのがポイント。
手の熱でオイルを溶かしながら塗り込んでいきます。
オイルがギュンギュンと革に染み込んでいきます。
オイルを塗り込んだ後、一晩ほど寝かせたらオイルは革に染み込んでいます。
ウエスを使って余分なオイルを拭き取ってあげましょう。
余計にオイルがついていると、ホコリを呼び寄せてしまいます。
4までで基本的なメンテナンスは完了ですが、さらに防水スプレーを塗布することでダナーライトがコーティングされ、汚れがつきにくくなります。
ダナーライトはエイジングを楽しむブーツです。
履いていると傷がついてしまい、購入時に美しい革の仕上げはすぐに傷だらけに。
ただそこに、メンテナンスでオイルを入れることで独特の味が出てくるのです。
汚れたら拭き取る、乾燥したらオイルを入れるとメンテナンスを繰り返していくたび、あなただけの一足に仕上がっていきます。
ダナーライトは長く履ける一足ですが、ソールは定期的に交換しなければなりません。
目安は、一番外側に貼られているソール(アウトソール)がミッドソールに達するまでに交換すること。
こうすればかなり費用を抑えてソールを修理することができます。
修理は街にある靴修理店で受け付けてもらえます。
修理の際はダナーライトに採用されているビブラム・クレッターリフトソールを持っている靴屋なら、購入時のソールに元通りにしてくれます。
費用は靴屋にもよりますが、8,000円〜10,000円程度です。
ダナーは公式サイトにて、「ダナーリペアファクトリー」と呼ばれるリペアサービスを展開しています。
これは、ダナーの本社があるオレゴン州ポートランドにてダナーの修理を学んだスタッフが専門修理を行ってくれるというもの。
内容は幅広く、磨き上げやソール交換から、ほつれた糸の叩き直し、紐をとおすアイレットやフックの付け直し、さらにはレザーの交換など、公式サービスだけあってかなり本格的な修理内容となっています。
金額は修理内容によってはかかってきてしまいますが、一足を大切に履き続けることで、歴史が刻み込まれたブーツになり、一層愛着が湧くことでしょう。
興味のある方はダナーの 公式サイト をご覧になってください。
2018年に登場し、アウトドアフリークの話題をかっさらったダナーの「ダナーフィールド」。
ダナーライトのデザインを踏襲しつつ、定価27,000円と驚きのコストパフォーマンスが注目されました。
アッパーにはゴアテックスが採用され、ソールもビブラムソール。
デザインも一見ダナーライトのデザインそのままに見えます。
シューレースを固定する部分が、ダナーライトはフックでダナーフィールドはホールになっていたりと細かな違いはあるのですが、最大の違いは「生産国」。
ダナーフィールドはコストを抑えるためにベトナム製になっているのです。
それに対し、ダナーライトは本国アメリカ製。
ハイカット部分に配置されたUSAタグが、ダナーフィールドでは「GORE-TEX」のタグになっています。
値段が半分程度と非常に安くなっており、コストパフォーマンスは抜群なため、気になる方はこちらもぜひチェックしてください。
ダナーライトの定番カラーと言えばカーキとブラックの2色。
ただ、その他にもたくさんの配色があり、また定番カラー以外は入れ替わることもあります。
おすすめは合わせやすい定番カラーですが、他のカラーも合わせ方によってはおしゃれに決まりますよ。
ダナーライトを代表するカラーといえばこの「カーキ」。
どんな服にも合う万能選手です。
色の変化を感じやすいカラーで、エイジングも楽しめます。
カーキと並んで定番カラーと言えばブラック。
黒のダナーライトは足元にボリュームを持ってきてくれ、コーディネートを引き締めてくれる効果があります。
ミリタリー感もあるクールなブーツです。
定番カーキよりも、赤みがかったブラウンのカラーリングが「セダーブラウン」。
少し高級感が漂う佇まいは独特で、きれいめコーデに合わせやすい印象です。
アッパーにオイルドスエードが用いられたダナーライトです。
ゴアテックス、ビブラム・クレッターリフトソール、USAメイドなど、基本スペックは他のダナーライトと同じ。
独特のカラーでおしゃれな配色。
カーキやブラックなど定番カラーに比べてコーディネートを選ぶ印象はありますが、上手く合わせればバッチリはまります。
なかなか見ないカラーなので、他の人とかぶってしまう可能性も少ないのが嬉しいところです。
ダナー社はタクティカル製品も製造しており、アメリカ軍、オーストラリア軍、メキシコ軍から日本の自衛隊にまでも採用されているほどの実績があります。
そんなミリタリー向けに作られているブーツの技術を、名作であるダナーライトに落とし込んだミルスペックモデルが「ダナーライト タクティカル」です。
ソールは「ビブラム360°ドライアイス」を採用し、-270℃〜270℃までの温度差に耐えられるという抜群の耐久性を誇ります。
アッパーにはウォータープルーフのオイルドスエードを用い、内部に張られたゴアテックスとともに、水に対して二重の防御がなされています。
シューレースも、着脱がしやすく瞬間的な締め上げが可能なスピードレーサーが採用されています。
カラーはタン、モハヴェ、セージ、ブラックの4色展開。
アウトドアはもちろん、サバゲーなどに使うのもおすすめです。
また、普段使いとしても合わせやすいという特徴は、ダナーライトならではの魅力です。
MADE IN USAにこだわり、ゴアテックスやビブラムといったハイテク素材を採用しつつも、ぼてっとしたかわいいデザインを兼ね備えたダナーライト。
性能、合わせやすさ、デザイン、どれをとっても一級品です。
また、ネックになるのが価格ですが、どうしても値段が気になるという方には「ダナーフィールド」もおすすめです。
アウトドアにもよし、旅にもよし、もちろん普段使いもよし。
使い込めば使い込むほど、傷が付き味となる、あなたの「歴史」を刻んでいくブーツです。
ぜひあなただけのダナーライトを育て上げてください。
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最終更新日 : 2021/03/01
公開日 : 2019/10/01