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箱根神社は、神奈川県の中でも観光地として名高い、箱根にある関東屈指の名社です。
鎌倉幕府を開いた武将・源頼朝が深く信仰していたことで知られ、現在も家内安全・交通安全・心願成就などのご利益がある運開きの神様として、国内外から厚い信仰を集めています。
そんな箱根神社には、ご利益を頂こうと訪れる芸能人も多いそう。
仕事がなくて困っていた芸人が参拝したところ、仕事が増えていった…という逸話もあるそうです。
また、開運・縁結びのご利益があることから、近年は良縁を望む女性の参拝者も増えています。
箱根神社は。奈良朝の初期・天平宝字元年(757年)に、箱根大神様の御神託を受けた万巻上人によって創建された神社です。
箱根の山中にあることから、創建当初は仏教(修験道)の修行の場として使われていました。
平安時代になって箱根路が開通すると、旅人が立ち寄っては道中の安全を祈る場所になりました。
そして、鎌倉時代には源頼朝に深く信仰されるようになり、毎年正月に箱根神社と伊豆山神社を参詣する 「二所詣」 (にしょもうで)の風習が生まれたそうです。
その後も北条早雲や徳川家康など歴代の武家によって敬われ、今現在も多くの信仰を集めています。
ここまで箱根神社の歴史を紹介しましたが、参拝する時はどのようにアクセスすれば良いのでしょうか。
当項目では、箱根神社へのアクセス方法をご紹介します。
公共交通機関を使用する場合は「小田原駅」や「三島駅」から、元箱根方面行きバスに乗車しましょう。
他にもJR「熱海駅」、箱根登山鉄道「箱根湯本駅」からもアクセスすることが可能です。
箱根神社はもちろん、元箱根の街は多くの観光客が訪れる場所です。
土日祝日は非常に道や駐車場が混みあうため、自動車でアクセスする場合はなるべく時間に余裕をもって移動することをおすすめします。
境内や神社周辺は、平日でも多くの参拝者や観光客で賑わっています。
筆者が訪問した日は平日かつ雨でしたが、それでも境内には多くの参拝者と観光客がいました。
箱根神社は土日祝日のほか、例大祭の日や七五三の時期、年末年始になると特に混雑します。
混雑する時期に参拝をしたい方は、なるべく公共交通機関を利用することをおすすめします。
箱根神社の境内には、3つの駐車場が用意されています。
参拝する場合は第1、もしくは第2駐車場のどちらかに駐車しましょう。
第3駐車場は車のお祓いをする方など、許可された方以外は駐車できないので注意してください。
箱根神社の駐車場が満車になってしまった時は、元箱根の街中にある駐車場を利用しても良いでしょう。
街中には一般的なコインパーキングのほか、観光客向けの無料駐車場も用意されています。
<駐車場の基本情報>
駐車場台数:180台
駐車場料金:無料
利用時間:7:00~17:00
住所:〒250-0522 神奈川県足柄下郡箱根町元箱根80−1
マップ: Googleマップ
電話番号:0460-83-7123
定休日:年中無休
営業時間:参拝自由(御守所:8:00~17:00)
参拝料:無料
ホームページ: 箱根神社
ここまでは古くから要人や里人に愛されてきた箱根神社について、その歴史やアクセス方法について説明してきました。
ここからは箱根神社に行ったらぜひ立ち寄って頂きたい、見どころを紹介していきます。
階段を上るポイントも多いので、歩きやすい靴で行くことをおすすめします。
箱根神社に到着したら、まずは手水舎で手を清めて本殿に参拝しましょう。
本殿に向かう道のりは階段を90段ほど上る「正参道」のほか、階段のないゆるやかな坂道を上る「脇参道」、宝物殿にあるエレベーターの3つがあります。
階段を上ることが辛い方、車椅子の方は脇参道やエレベーターを利用すると良いでしょう。
階段や脇参道を上った先にある鳥居をくぐると、本殿にたどり着きます。
本殿の目が覚めるような美しい朱色と、境内を囲むたくさんの緑のコントラストは思わず見とれてしまう美しさです。
なお、御神印(御朱印)は駐車場の傍にある御札所(南)で頂くことができます。
御神印を頂きたい方は、本殿に向かう前に御朱印帳を預けておくことをおすすめします。
御札所(南)では箱根神社のほか、九頭龍神社、恵比寿社の御神印を頂くことも可能です。
平和の鳥居は、芦ノ湖に立つ大きな鳥居です。
上皇陛下の立太子礼と日本の独立(サンフランシスコ平和条約締結)を記念して、1952年に建立されました。
鳥居に掲げられている「平和」の扁額(へんがく)の文字は、吉田茂元首相が書いたものだそう。
1964年に箱根神社御鎮座1200年と東京オリンピック開催を記念して掲げられ、それ以来この鳥居は 「平和の鳥居」 として親しまれています。
芦ノ湖と深い木々の中に凛と立つ平和の鳥居は美しく、その鮮やかな朱色は目にも鮮やかです。
景観が素晴らしいことはもちろん、SNS映えすることもあり、参拝者や海外の方に大人気の撮影スポットとなっています。
鳥居の前には長蛇の列ができるため、写真撮影をしたい場合は時間に余裕をもっておいた方が良いでしょう。
九頭竜神社は箱根神社の境内にある、九頭龍大神をご祭神とした神社です。
ご祭神である 「九頭龍大神」 は、もともと芦ノ湖に住み、民に害を与える9つ頭の毒龍でした。
しかし、毒龍は奈良時代の僧・萬巻上人に調伏され、今までの行いを懺悔して龍神・九頭龍大神へと姿を変えました。
その後は開運隆盛・金運守護・商売繁盛・縁結びの神として、多くの信仰を集めています。
ただ、龍神が奉られている九頭竜神社の本宮は、箱根神社からやや離れた芦ノ湖の湖心にあります。
そこでより多くの方が参拝できるようにと、1999年に箱根神社境内に建てられたのが九頭竜神社の新宮です。
箱根神社に来た時は、ぜひ九頭竜神社の新宮にも参拝してください。
時間や移動手段がある場合は、九頭竜神社の本宮も参拝するとより良いでしょう。
龍神水は、箱根山から湧き出る不浄を洗い清めてくれる霊水です。
境内の右手、九頭竜神社の前にあり、9つの龍の口からこんこんとわき出しています。
九頭竜神社に参拝する前は、ぜひ霊験あらたかな龍神水で手や口を清めてください。
清め方の作法については、一般的な手水舎と変わりません。
なお、この龍神水は持ち帰ることもできます。
持ち帰った龍神水を神棚に備えると、家内を清浄し、縁起を養生してくれるそう。
もちろん、飲んでも構いませんが、生水なのでなるべく早く飲み切りましょう。
容器は持参するか、あるいは境内にある御札所でお水取り用のペットボトルを購入すると良いでしょう。
また、龍神水の左手には「 成就水盤」 があります。
成就水盤に “願いごと” と、その願いごとを叶えることを誓う “起請文(誓約文)” を記した誓願符を溶かしこむと、九頭竜神社のご祭神である芦ノ湖の九頭龍大神に届くと言われています。
誓願符はほかの御守りやお札などと同じく、御札所で販売されていますよ。
叶えたい願いごとがある方は、九頭龍大神の力を借りてみてはいかがでしょうか。
安産杉は本殿を前に見た時に、境内の右手にある大きな杉の木です。
この大杉は古くから神籬(ひもろぎ・神様を迎えるための依代となるもの)として崇められてきました。
里人の信仰を集めていたこの大杉は、いつしか健全な母体の象徴とされるようになったそう。
それ以降、子孫繁栄を祈る子授け安産の杉として敬われ、信仰されるようになりました。
かつて源頼朝も安産祈願をしたという安産杉。
子どもが欲しい方、妊娠している方は安産を祈願してみてはいかがでしょうか。
曽我神社は本殿に向かう正参道の途中、左手にある神社です。
ご祭神は「曽我兄弟の仇討ち」で知られる曽我兄弟で、心願成就の守護神として信仰されています。
箱根神社に参拝する際は曽我神社にも立ち寄り、自分たちの信念を貫いて父の仇を討ち、若くして亡くなった兄弟に思いを馳せてみてはいかがでしょうか。
箱根神社の宝物殿は資料を収蔵・展示する目的で、1907年に開設された施設。
現在の建物は箱根神社の御鎮座1250年並び宝物殿解説100周年を記念して、2007年に新築されたものです。
宝物殿には箱根神社の歴史に関する品はもちろん、国や箱根町の重要文化財が多数展示されています。
源頼朝や北条早雲、豊臣秀吉や徳川家康などの名だたる戦国武将にまつわる品、赤穂義士の仇討ちに関する品など貴重な品も多く収蔵されていますよ。
定休日:年中無休
営業時間:9:00~16:30 (入館は16:00まで)
入館料:
大人(中学生以上) 500円
小人(小学生) 300円
箱根神社の敷地内には、龍神水を使用したメニューを提供している食事処があります。
名物は毎日その日提供する分だけつきあげる餅 「権現からめもち」 。
その美味しさと柔らかさが口コミで広がり、毎日午後には売り切れてしまうそうです。
その他にも、龍神水を使って仕込んだ 「龍神あんぱん」 や神授の木でドリップした 「箱根コーヒー」 のほか、甘酒やソフトクリームも販売されています。
筆者は取材時に、おすすめメニューの”俺のつけ麺(赤)”を頂きました。
少しだけピリ辛のスープに麺が良く絡み美味しかったです。
住所:神奈川県足柄下郡箱根町元箱根80-1 箱根神社境内
マップ: Googleマップ
電話番号:0460-83-5122
定休日:不定休
営業時間:10:00~17:00 ※売り切れ次第終了
箱根神社の周辺には、芦ノ湖をはじめとした多数の観光スポットがあります。
この項目では、箱根神社周辺のおすすめ観光スポットを紹介していきます。
神社に参拝した後は、ぜひ元箱根の街を巡ってみてください。
1つ目に紹介するのは、「箱根神社の見どころを紹介」でも紹介した九頭竜神社の本宮です。
九頭竜神社の新宮は箱根神社の境内にありますが、本宮は箱根神社からやや離れたところにあります。
歩くと片道1時間近くかかってしまうため、車で行くことをおすすめします。
ただし、九頭竜神社付近は車での乗り入れができないため、箱根園の駐車場を利用すると良いでしょう。
九頭竜神社の本宮までは、箱根園から徒歩30分ほどで到着します。
神社に行くためには 「九頭龍の森」 を通る必要があり、森を通るためには入場料(500円)が必要です。
なお、毎月13日には月次祭が行われており、13日の午前中は入場料が無料となります。
芦ノ湖から九頭竜神社の本宮に向かう遊覧船も出るため、車がない方やより九頭竜神社のご利益を頂きたい方は13日に参拝すると良いでしょう。
住所 :〒250-0522 神奈川県足柄下郡箱根町元箱根 九頭龍の森内
アクセス: 箱根園(箱根プリンスホテル)から徒歩で30分ほど
電話番号: 0460-83-7123
定休日 : 年中無休
営業時間: 9:00~16:00
参拝料 : 無料 ※別途入場料(500円)が必要
公式URL: 九頭龍神社
箱根園水族館は、箱根プリンスホテルが運営するレジャー施設「箱根園」の中にある水族館です。
日本で一番標高が高いところにある水族館で、ゆったりとサメやエイ、ペンギンなどを観察することができます。
箱根園水族館の目玉は、1日2~3回行われるバイカルアザラシのショー。
ぜひロシアのバイカル湖出身、バイカルアザラシたちのユーモラスな姿を楽しんでください。
住所 : 〒250-0522 神奈川県足柄下郡箱根町元箱根139
アクセス: 伊豆箱根バス「箱根園」下車
電話番号: 0460-83-1151
定休日 : 年中無休
営業時間: 9:00~17:00
料金 : 大人1,500円、子ども(4才~小学生)750円
公式URL: 箱根園水族館
竜宮殿本殿は、富士山と芦ノ湖を同時に眺めることができる日帰り温泉施設です。
こちらで楽しめる温泉は1987年に噴出した箱根の中でも一番新しい温泉で、1993年に「蛸川温泉」と名付けられた箱根十七湯の1つです。
そんな竜宮殿本殿の敷地内には、箱根の「山の神」が奉られている祠があります。
開運のご利益があるとされていますが、こちらは入浴した方のみが参拝できます。
箱根神社にお参りした後は、竜宮殿本殿でゆったりと疲れをいやしてはいかがでしょうか。
住所 : 〒250-0522 神奈川県足柄下郡箱根町元箱根139
アクセス: 伊豆箱根バス「箱根園」下車
電話番号: 0460-83-1126
定休日 : 年中無休
営業時間: 8:00~20:00
料金 : 大人1,800円、小学生1,000円、幼児500円
公式URL: 竜宮殿本館
当記事では源頼朝をはじめとした時の要人、歴代の戦国武将に深く信仰されてきた神社、箱根神社を紹介してきました。
箱根の山中にある箱根神社は、参拝するだけで爽やかな気持ちになれる魅力的な神社です。
ただし、標高が高く、また芦ノ湖が近いことから、やや体感温度が低めであることに注意が必要です。
参拝する時は、1枚上着を羽織っていくと良いでしょう。
また、階段や坂も多いため、スニーカーなどの歩きやすい靴で行くことをおすすめします。
厄落としや縁結びをしたい方や、開運を願いたい方はぜひ参拝してみてください。
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最終更新日 : 2022/01/12
公開日 : 2019/12/03