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「シェムリアップ」は、首都プノンペンから約300km離れた、カンボジア北西に位置する小さな街です。
観光地として有名な アンコールワット遺跡群 があるのが、このシェムリアップ。
9~15世紀に栄えたクメール王国の遺跡「アンコール遺跡群」を訪れる際の拠点になっており、今では世界中から多くの観光客が訪れるようになりました。
都市名のシェムリアップの由来は、「隣の国のタイ(シェム)」を「追い出す(リアップ)」から来ています。
カンボジア人が17世紀にアユタヤ王朝の軍隊に勝利し、この地から追い出したことが由来になっているのだそう。
現在のシェムリアップには、アンコールワット遺跡群をはじめとした歴史的建築物や、ナイトマーケット、地雷にまつわる博物館など、多くの観光スポットがあります。
アンコールワット遺跡群への観光起点となる街で、高級ホテルやゲストハウスも点在していますよ。
日本からシェムリアップまでは、成田空港から週2便で直行便が就航していましたが、2023年1月現在は運休しています。
乗り継ぎの場合は、 バンコク や ハノイ などアジアの国々で1度乗り継ぐことになります。
日本航空(JAL)、全日本空輸(ANA)、シンガポール航空、ベトナム航空、タイ国際航空など、多くの航空会社が成田空港や羽田空港、関西国際空港から就航しているため行きやすいですよ。
また、最近では大手航空会社だけでなく、LCCで行くことも可能に。
LCCはセールを狙うとさらに安くなり、エアーアジアで タイ や クアラルンプール 、セブパシフィックで マニラ 、ベトジェットエアーでハノイ乗り継ぎでも行けます。
ここでは、シェムリアップの「時差」「治安」「ベストシーズン」について詳しく紹介します。
シェムリアップに行く前に基本的な情報を確認し、充実させてください。
日本とカンボジアのシェムリアップとの時差は 2時間 。
カンボジアの方が日本より2時間遅いです。
日本との時差はそこまで開きがないため、時差ボケの心配は要りません。
また、サマータイムも実施してないので年間を通じて同じ時差です。
シェムリアップの治安は比較的良好です。
基本的には安全で、日中の一人歩きや夜も人通りのある道なら出歩いていても問題ありません。
そうとはいえ、 パブストリートのような繁華街や、寺院でのスリやバイクで後ろから狙ってくるひったくりには注意してください。
荷物や貴重品の管理にはくれぐれも気を付けましょう。
暴行や命に関わる事件は多くありませんが、片言の日本語で話しかけてる人に安易について行ったり、人気の少ない道はなるべく通らないことも大切です。
特に夜間の女性の一人歩きは控えた方が良いでしょう。
シェムリアップのベストシーズンは、乾季の12月と1月頃です。
また、乾季末の3月~4月は1年でもっとも気温が高くなります。
この時期は遺跡を巡るには体力的に少し厳しいので、極力避けた方が良いです。
シェムリアップ観光で注意しておきたいのは、「トゥクトゥク詐欺」と「肌の露出」の2点です。
トゥクトゥク詐欺とは、ぼったくりツアーのことです。
空港やバス停からトゥクトゥクに乗り、ホテルやゲストハウスまで向かっている最中にツアーの勧誘をしてきます。
筆者はタイからバスでカンボジアまで来た際に、降ろされたバス停で同様の手口に遭いました。
筆者の場合は無視したので未遂で済みましたが、対策としては無視が無難。
ツアーは現地のホテルや、ゲストハウスで申し込むのがおすすめです。
アンコールワット遺跡群を訪れる際に、肌の露出が多いと入場できないことがあるので注意しましょう。
アンコールワットの入場券を買う時に、服装のチェックがあります。
ノースリーブや半ズボンなど肌の露出が高く、薄着の服装は規定に反し、入場券が発行されないため注意してください。
筆者は、下はジーンズに上は半袖のTシャツで訪れましたが、このような服装であれば問題ありません。
念のため、アンコールワットに行く時はカーディガンを持参するか、露出が少ない服装で行くことをおすすめします。
夏場は暑いので 熱中症対策のために帽子を持参し、水分をこまめに取ることを忘れないようにしてください。
シェムリアップ北部には、アンコール・ワットやアンコール・トムをはじめ、アンコール遺跡群が集中しています。
ホテルや商店が立ち並ぶシェムリアップ中心部からアンコール遺跡群までは6〜7kmほど離れているため、車やトゥクトゥクをチャーターする必要があると覚えておきましょう。
アンコール遺跡群の中で真っ先に思い浮かぶのは「アンコール・ワット」ですよね。
アンコールワットは、スーリヤヴァルマン2世が建立したヒンズー教寺院の遺跡で、カンボジアの国旗にもデザインされている国のシンボルとも言える遺跡です。
アンコール・ワットの魅力の一つに、クメール建築の美しさが挙げられます。
クメールとは、メコン川中・下領域に分布するカンボジアの主要民族のことです。
そんな彼らが築きあげたクメール建築様式のアンコール・ワットは、神の神殿は耐久性のある砂岩やレンガをベースに、人間を祀る王の神殿は木造をベースに作られています。
建物ごとに、使う材料をわけているなんてビックリですよね。
しかも30年以上もの年月アンコール・ワットを支え続けており、その作りの強靭さには感動を覚えます。
アンコール・ワットといえば、湖に反射する神殿の画を思い浮かべる方も多いでしょう。
もちろんそれも素晴らしいのですが、訪れたときにはぜひ「クメール建築様式」の神殿にも注目してみてください。
名称(クメール語) : អង្គរវត្
名称(英語) : Angkor Wat
住所 : Angkor Ruins, Siem Reap
マップ : Googleマップ
アクセス :
シェムリアップ中心部よりトゥクトゥクで約13分
東京からプノンペン乗継便(往路約9時間、復路8時間)国内線でシェムリアップへ(50分)電話番号 : なし
定休日 : 仏日第3回廊のみ入場不可
営業時間 : 8:30〜18:00
料金 : アンコールパス1dayチケット37ドル、3dayチケット62ドル、7dayチケット72ドル
注意点 : 露出の多い服装だと入場できない可能性があるので、注意してください。
公式サイト : アンコールワット
※アンコール・ワットの関連記事: 【カンボジア】アンコールワットの見どころや周辺のおすすめ観光スポットを紹介
アンコール遺跡群の一つである「アンコール・トム」は、日本語に訳すと「大きい都」を意味します。
各祠堂は一辺あたり約3kmで、形状はほぼ正方形の形をしている遺跡です。
そんなアンコール・トムは、クメール時代最大の王城であったと言われています。
しかし、クメール時代の1177年に、ベトナムのチャンパ族によって一時的に王都を奪われてしまいます。
そんな窮地を救ったジャヤバルマン7世が王座を奪還し、その祝いに建設されたのがこのアンコール・トムなんです。
アンコール・トムに来たらぜひ見てほしいのが、「バイヨン寺院」です。
バイヨン寺院はアンコール・トムの中央に位置しており、二層の回廊に囲まれている構造となっています。
早速中に入ると、第一回廊の壁画には当時の生活やチャンパ族との死闘の様子が描かれています。
対して、第二回廊の壁画にはヒンドゥー神話が描かれています。
見ているだけで、当時の様子がありありと伝わってきますよ。
あまりの迫力につい見惚れすぎて、時間をとりすぎないよう注意が必要です。
ぜひみなさんも直接見てみてくださいね。
名称(英語) : Angkor Thom
住所 : Angkor Ruins, Siem Reap
マップ : Googleマップ
アクセス : シェムリアップ中心地よりトゥクトゥクで約15分(駐車場がないため、トゥクトゥクがおすすめ)
定休日 : なし
営業時間 : 5:00〜17:30
料金 : アンコールパス1dayチケット37ドル、3dayチケット62ドル、7dayチケット72ドル
アンコール・ワットから歩いてすぐのところにあるのがプノンバケン遺跡。
このプノンバケン遺跡は、綺麗な夕日を見ることができることで有名です。
プノンバケン遺跡で夕日を楽しんでいただきたい最大の理由は、「カンボジアで最も高いところ」から夕日を楽しめるため。
しかも、アンコール・ワットを観光した後にすぐ立ち寄れる、アクセスの良さも大きなポイントです。
小高い丘から見えるシェムリアップの街並みは、これまでの旅疲れすらも吹き飛ばしてしまうほど綺麗ですよ。
注意すべきポイントは、「1日最大300人までしか入場できない」こと。
それ以降の人は入場を拒否されてしまうので、アンコール・ワットの観光を早めに終え、16時くらいからは移動し始めておきましょう。
登れた暁には360°見渡してもきれいな夕日が待っていますので、ぜひ絶景を満喫してくださいね。
名称(英語) : Phnom Bakheng
住所 : 7 Makara Street, Wat Bo Village, Salakamreuk Commune, Siem Reap , Cambodia
マップ : Googleマップ
アクセス : シェムリアップ中心地よりトゥクトゥクで約16分、アンコール・ワットよりトゥクトゥクで約3分
営業時間 : 7:00〜18:30(17:30には入山禁止)
料金 : 無料
2004年にアンコール遺跡群を構成する遺跡の1つとして、世界文化遺産に登録されたヒンドゥー教寺院が「プレ・ループ」です。
プレは「変化」、ループは「体」を意味しており、かつて境内で火葬をしていたことが名前の由来になっています。
プレ・ループは、961年にラージェンドラヴァルマン王がヒンドゥー教の寺院として設立しました。
ラージェンドラヴァルマン王がコー・ケーから首都をアンコールに戻し、初めに造られたのが国家寺院のプレ・ループです。
中央伽藍(がらん)には、火葬により死者を弔うために使用されていた石槽があります。
死者を荼毘に付し、その灰で死者を描く儀式が行われていたそうです。
プレ・ループは、夕日とアンコールワットが同時に見られるスポットとして人気があり、夕方頃になると多くの観光客が訪れます。
午前中や日中の明るい時間帯に行くのも良いですが、 実はアンコールワット以上に綺麗にサンセットが見える場所でもあります。
筆者はシェムリアップ滞在中に明るい時間帯と夕日のタイミングと2回行きましたが、同じ場所でも2度楽しめました。
頂上から見る景色は、圧巻の一言。
夏頃なら18時前に行くのがおすすめです。
日没時間は現地の方に聞いたり、ネットで確認してから行くと良いですよ。
プレ・ループまでは、シェエムリアップ市内から車で約15~20分で行けます。
多くのホテルや宿では、ツアーを手配してくれてることが多いので、頼んでみるのも良いでしょう。
名称(英語) : Pre Rup
住所 : Angkor Archaeological Park, Krong Siem Reap, Cambodia
マップ : Googleマップ
アクセス : シェムリアップ中心地よりトゥクトゥクで約20分
定休日 : なし
営業時間 : 5:30〜17:30
料金
: アンコール・パス 1日券 37USドル、3日券 62USドル、7日券 72USドル(周辺遺跡への入場可)
「タ・プローム遺跡」は、12世紀末にクメール人の王朝ジャヤーヴァルマン7世が母を弔うために1186年創建されました。
アンコールワット遺跡群の1つとして世界遺産にも登録されており、先程紹介したアンコール・トムの東部に位置しています。
タ・プローム遺跡は、 カンボジア・シェムリアップの遺跡の中で、アンコール・ワット、バイヨンに次いで人気があるスポット。
映画『 トゥームレイダー 』の撮影にも使われたことがあり、隠された秘境感が漂っています。
タ・プローム遺跡の特徴は、多くの建造物がこれでもかいうほど崩壊していること。
今でも発見当時の姿を残しており、どこか神秘的な雰囲気を感じます。
遺跡内には、樹齢300~400年と言われる大蛇のような巨木があります。
巨大な木の根っこや苔に覆われている遺跡の壁面は、全てを飲み込むかの様で自然の偉大さを感じるでしょう。
現在、遺跡の侵食のために修復の計画も検討されていますが、ユネスコを中心に修復方針について議論がされているところです。
今の形が変わる前に、アンコールワットと合わせて観光しておきましょう。
名称(クメール語) : តាព្រហ្ម
名称(英語) : Ta Prohm
住所 : Angkor Archaeological Park, Krong Siem Reap, Cambodia
マップ : Googleマップ
アクセス : シェムリアップ中心地よりトゥクトゥクで約20分
電話番号 : 855 12 406 909
定休日 : なし
営業時間 : 7:30〜17:30
料金 : アンコールパス1dayチケット37ドル、3dayチケット62ドル、7dayチケット72ドル
公式サイト : タプローム
「プリヤ・カーン」は、ジャヤヴァルマン7世がチャンパ軍との戦勝を記念して建てた、アンコール遺跡群の一つである仏教寺院です。
アンコール・トムの北大門から、北東へ約1.5km進んだ右側にあります。
仏教とヒンドゥー教の寺院で、敷地は東西800m、南北700mの広さを誇っているのが特徴です。
プリヤカーンは「聖なる剣」という意味で、かつて境内で発見された剣に由来しているのだそう。
現在、この聖なる剣はプノンペンの国立博物館にあります。
建築的には、タ・プロームやバンテアイ・クデイによく似た造りです。
プリヤ・カーンでは、 アンコール遺跡群には珍しく、円柱状の柱や石造の二層構造の経蔵がいまだに残っています。
その他にも、大蛇の欄干で縁取られたテラスや、仏教の観音菩薩像(ぼさつぞう)、リンドゥー教の壁画像など、見どころもたくさんあります。
また、門からの壁は、本殿に近づくと間口と高さを狭め、遠近法を使うことで寺院が広く見えるようにできているのが特徴です。
このような造りであることから、寺院の雰囲気も神秘的です。
プリヤ・カーンを観光するには、ゆっくり回ると1時間くらいかかるでしょう。
名称(英語) : Preah Khan
住所 : Krong Siem Reap, Cambodia
マップ : Googleマップ
アクセス : シェムリアップ中心よりトゥクトゥクで約25分
定休日 : 日曜日
営業時間 : 7:30~17:00
料金 : アンコール・パス 1日券 37USドル、3日券 62USドル、7日券 72USドル(周辺遺跡への入場可)
シェムリアップ中心部は、シヴァタ通りを中心に、ナイトマーケットやレストランが軒を連ねるエリアです。
昼も夜も観光客が絶えず往来し、活気に満ち溢れています。
夜遊びも楽しみたい人は中心部のホテルに宿泊すると、徒歩でホテルに戻れるためスムーズですよ。
夜といえば、やはりナイトマーケットですよね。
今回ご紹介するオールドマーケットは日中からも開かれていますが、シェムリアップを代表するナイトマーケットの一つでもあります。
このオールドマーケットは、もともとは観光客向けではなく地元民、ローカル向けのマーケットだったんです。
そのため、現地の人々が明るく振舞っている様子が伺えて、とても賑やかな雰囲気なんです。
オールドマーケットは、魚や果物が売られていたり、カンボジア料理のレストランがあったりとグルメが充実しています。
ただ、なんといっても楽しいのはズバリ「お土産選び」です。
こちらのナイトマーケットでは、小物や雑貨などの露店の店員さんまで日本語を話せます。
筆者も1度このマーケットに行ったことがあるのですが、店員さんの日本語のボキャブラリーの多さに驚きました。(そうとはいっても、少し難しいカタコトを話せる程度です。)
また、店員さんたちは自ら商品の値段を値切ってくれます。
もし欲しいお土産があれば、たくさん買っていくのもおすすめですよ。
住所 : Psar Chaa Road, Siem Reap, Cambodia
マップ : Googleマップ
アクセス : パブストリートより徒歩約3分
営業時間 : 6:00〜20:00(店舗によって異なる)
料金 : 入場は無料
オールドマーケットを存分に楽しんだ後に欲しいものは、やっぱり「お酒」ですよね。
オールドマーケットにある川辺からすぐ近くのパブストリートには、外国人観光客向けのパブやクラブ、レストランが多く並んでいます。
そんなパブストリートのあたりは昔から西洋人が多かったため、お店も年々ヨーロピアンな感じに変わっていったのだそう。
ストリート内でのお店では、安くて美味しいビールが楽しめますよ。
夜のシェムリアップを楽しむ上で欠かせないのが、なんといってもビールです。
そもそも、カンボジアのビールはとても値段が安いことで有名です。
500mlの缶に置き換えると、日本円にして高くても70円ほど。
そして、パブストリートのお店で提供しているビールも、日本と比べて格段に安いですよ。
肝心な味ですが、日本のビールに比べて、サッパリしていて飲みやすいのが特徴です。
ただ、現地のパブでは氷をたくさん入れられるので要注意。
味が薄くなることはもちろんですが、お店によっては衛生的に良くないので、お腹をこわす原因になってしまうこともあります。
住所 : Street 8 Krong Siem Reap, Cambodia
マップ : Googleマップ
アクセス : オールドマーケットの川辺から歩いてすぐ
営業時間 : 24時間
シェムリアップ西部は中心部より西側に位置し、シェムリアップ国際空港にも近いエリア。
国道6号線沿いにホテルや日本人宿、コンビニなどがあり、緑豊かながら利便性も高いのが特徴です。
中心部の治安が気になる方や、夜は静かな場所でゆっくり体を休めたいという方は、西部にホテルを取るのも良いでしょう。
アマゾン・アンコール・レストランは、アンコール・ワット近くにあるカンボジア料理のレストランです。
現地風の生春巻きや、すきやきスープ、フォーなど美味しい料理を楽しめますが、お楽しみはそれだけではありません。
アマゾン・アンコール・レストランでは、カンボジアの伝統舞踊である「アプサラ・ダンス」が楽しめるんです。
アプサラ・ダンスは、世界無形文化遺産にも登録されている歴史ある伝統舞踊です。
美しい音色に合わせて、煌びやかな衣装を着た女性が踊る姿が印象的です。
彼女らが演じているのは、古代インド神話に登場する「天女」だと言われています。
そして、音色を奏でているのはロニー・エクという木琴。
踊っている女性たちは、指先で古代インドを表現するよう訓練を受けていて、その華麗な舞と音色についつい酔いしれてしまいます。
アンコール・ワットからも近いので、ぜひみなさんも綺麗な音色と伝統ある踊りを楽しんでみてくださいね。
住所 : No.998, Salakanseng, Svay Dangkum, Siem Reap, Cambodia
マップ : Googleマップ
アクセス : シェムリアップ中心部よりトゥクトゥクで約5分
電話番号 : (012) 966988
定休日 : 年中無休
営業時間 : 11:00〜14:00/18:00〜21:00
舞踊時間 : 約50分(19:30〜20:20まで)
公式サイト : Amazon Angkor Restaurant
シェムリアップ南部は自然を思う存分味わいたい方にぴったりのエリア。
北部や中心部よりはあまり目立ちませんが、リラックスした時間を過ごしたい人はぜひ訪れてみてください。
水上クルーズで有名なトンレサップ湖もシェムリアップ中心部からほど近いので、旅程にも組み込みやすいですよ。
カンボジアにある東南アジア最大級の湖がこの「トンレサップ湖」。
トンレサップ湖は面積が琵琶湖の約10倍ほどでかなりの大きさです。
驚くことに、トンレサップ湖には約100万人の水上生活者がいるんです。
これだけ人口が多いにも関わらず、生活は水上。
そうなると、食料はどうしているのか気になりますよね。
実はこのトンレサップ湖は、漁業が盛んなことでも有名。
しかも、湖内の魚やプランクトンはかなりの栄養価を持っているため、人々は魚を捕まえて食料にしているそうです。
先述したように、トンレサップ湖は面積がものすごく広い水上の観光スポットなので、クルーズで一周することをおすすめします。
クルーズの所要時間は1時間ほどで、海外からのツアー客の方もたくさんいます。
クルーズがスタートすると、朝日に照らされながら水面に反射した太陽の光を感じることができますよ。
また、クルーズで周遊していると、水上の村で生活を営んでいる人々の様子も見ることができます。
そして、そこにはなんと警察や小学校が!
ガソリンスタンドなどもあり、まるで町がそのまま水の上に浮いているようです。
日本では決して見られない水上での生活ですが、村として秩序を保っている彼らの生活からは、日本にはない力強さと明るさを感じることができます。
また、クルーズの途中では、トンレサップ湖で捕れた魚料理が楽しめるレストランもあるので、ぜひ立ち寄ってみてください。
名称(クメール語) : បឹងទន្លេសាប
名称(英語) : Tonle Sap lake
住所 : Tonle Sap Lake Cambodia
マップ : Googleマップ
アクセス : アンコールワットから、チャールズ・ドーゴール通りをルート63沿いに沿って歩くこと約20分
電話番号 : 012‐772656
営業時間 : 7:00~18:00
クルーズ所要時間 : 約1時間
クルーズ料金 : 20〜30USドル(定期的な価格変更あり。現地にて要確認。)
女性におすすめの隠れた観光スポットをご紹介します。
「プレアガーデン」は、カンボジアでヨガやスパが楽しめるおすすめスポットです。
カンボジアで朝ヨガといえば、このプレアガーデンを思い浮かべる人もいるほど。
プレアガーデンはシェムリアップに誕生した「のんびりとした田舎を満喫できるリゾート」。
美しい田舎の景観を楽しみながら、ヨガやスパ、お店の周辺をトゥクトゥクで巡るいなかさんぽなどを満喫できます。
全てのメニューでホテルからの送迎が無料なのも嬉しいポイントです。
プレアガーデンのヨガは、「朝日ヨガ」「夕日ヨガ」そして「お寺ヨガ」の3種類あります。
中でも、壮大な蓮畑と朝日を眺めながら行う「朝日ヨガ」は格別!
太陽の正面に向かっての礼拝は、身も心も清らかになる感覚がありおすすめです。
色々なポーズで身を清めた後は、ストレッチをして朝ヨガ終了となります。
ちなみに、朝が苦手な方や時間が無い方は、開始時間が選べる「お寺ヨガ」が最適です。
それぞれ所用時間は60分、料金は30USドルで、インストラクターの先生も簡単な英語を使って実演しながら説明してくれます。
日本人スタッフによる写真撮影と丁寧なおもてなし、ドリンクも付いてきます。
そして、撮影してもらった写真は後日データでプレゼントしてくれますよ。
ぜひ朝日を見ながら朝ヨガしてみてはいかがでしょうか。
住所 : Svay Prey Village Rd, Krong Siem Reap, Cambodia
マップ : Googleマップ
アクセス : シェムリアップ中心地よりトゥクトゥクで約15分、無料送迎付き
営業時間 : 11:00〜21:00 ※朝日ヨガの場合は時間が異なります
公式サイト : プレアガーデン ※日本語対応HP
旅程を長めに取れるなら、シェムリアップから少し離れたスポットにも足を運びましょう。
ここで取り上げる観光スポットは、トゥクトゥクを使ってシェムリアップ市街地から数十分〜2時間かかりますが、記憶に残る印象的な場所ばかりです。
カンボジアには、未だに600万個もの地雷が埋まっているそうです。
地雷は死に至るのではなく、片足をなくなしてしまう兵器と言われており、内戦による被害の証として今もなお語り継がれています。
地雷博物館の正式名称は「アキ・ラー地雷博物館」です。
名前の由来になっているアキ・ラー氏は、内戦時代に地雷を埋めていた兵隊の一人でした。
しかし、過去の自分の行いを悔いたアキ・ラー氏は、自分たちが埋めた地雷を掘り起こし、実際にこうして今も展示を行っているのです。
ここでは、実際に現地に訪れたことのある筆者がおすすめする地雷博物館ならでの見所をご紹介します。
地雷博物館では、アキ・ラー氏が実際に処理した地雷の山を見ることができます。
アキ・ラー氏は実際に地雷が埋まっている地域に出向き、自ら地雷の処理活動をしているのです。
そして驚くことに、彼はいまだに怪我も処理未遂もしていないということ。
そんな彼が処理した地雷の山は、博物館の入り口を入ったすぐのところに置かれています。
生で見る価値のある展示ですよ。
地雷博物館では、ボランティアの方が観光客にガイドを行っています。
また、ボランティアの方の中には日本人の方もいるので、当時の状況から内戦の話まで色々なお話を聞くことができます。
ガイドの方のお話を聴いていると、片足を失った現地の被害者の方がどれだけ苦しんでいるかが伝わります。
このようなお話を聞きながら、歴史を学ぶことができるのもアキ・ラー地雷博物館ならでは。
午前中は比較的空いている時間なので、もしガイドさんのお話を聞きたい方は午前中に行ってみるのが良いでしょう。
住所 : Angkor National Park, 7km, south of Banteay, Srey, Temple, SIem Reap, Cambodia
マップ : Googleマップ
アクセス : シェムリアップ中心地よりトゥクトゥクで約40分
営業時間 : 8:00〜17:00
料金 : 大人 5USドル、12歳未満は無料
ウェブサイト : アキ・ラー地雷博物館
みなさんもご存知、ジブリの名作「天空の城ラピュタ」のモデルになった遺跡が「ベンメリア宮殿」です。
ベンメリア宮殿は、まるでアニメにでも出てきそうな大木や独特な形をした遺跡を見られます。
現時点ではまだ大規模な観光地が進んでいないため、映画内に出てくる「茨のような道」も通ることができます。
最初の見どころポイントは入り口にあります。
「三つ巴の精霊・ナーガ」の銅像は、ベンメリア宮殿の入り口を守る精霊だと言われています。
なんとこのナーガの銅像は、11世紀から形を変えずに存在し続ける「奇跡の像」とも言われています。
そんな奇跡の像を崇めようとたくさんの観光客が像を触ってパワーをもらっています。
こちらはまだ観光地化していないので、もしかしたら触れられなくなる日も近いかもしれません。
入り口から更に宮殿の中の遺跡を進んでいくと、まるでアスレチックのような遺跡があります。
木々や岩が入り組んでおり、とても神秘的な雰囲気です。
所々ブロックが崩れていたり足場が悪かったりします。
ガイドさんによると、ベンメリア宮殿の樹木は成長スピードが早いのだそう。
生命力の高さを感じさせられますね。
遺跡では、アスレチックのようにブロックや岩が入り組んでおり足場が危険です。
安全のためにトレイルに沿って進んでいくのも良いですが、足元に気をつけながらアスレチックのような遺跡を探索してみるのもおすすめですよ。
住所 : Prasat Beng Mealea, Angkor Archaeological Park, Cambodia
マップ : Googleマップ
アクセス : シェムリアップから車で約1時間30分、トゥクトゥクで約2時間
電話番号 : +855-63-760-079
定休日 : なし
営業時間 : 7:00〜17:30
料金 :
シェムリアップにはカジュアルに泊まれるホテルからラグジュアリーな5つ星ホテルまで、様々なタイプのホテルがあります。
今回は、その中でも観光に便利なシェムリアップ中心部に位置し、無料朝食付きでコスパの良いホテルを厳選してご紹介します。
シェムリアップ中心部に建つ5つ星高級ホテル「ホテル ソマデヴィ アンコール ブティック&リゾート」。
パブストリートやアンコール ナイトマーケットにも徒歩10分以内でアクセスができ、観光に便利なロケーションに位置しています。
朝食からディナーまで提供している「シャンパン ファイン ダイニング レストラン」では、エレガントな空間の中で西洋料理やクメール料理など多国籍料理を味わえます。
無料の朝食ではホットフードやサラダバー、フルーツ、スープなど、豊富な種類の日替わりメニューをビュッフェスタイルで提供。
その他にも、カクテルを飲みながらリラックスできるラウンジや軽食を楽しめるプールバー、自家製ベーカリーを味わえるコーヒーハウスが併設されており、ちょっとした休憩や夕食後のリラックスタイムにも利用できます。
敷地内にある「アロエ スパ」ではボディラップやオイルマッサージなどで心身ともに極上のリラックスを体験でき、宿泊者が無料で利用できる男女別のスチームサウナやジャグジーとあわせて、贅沢な癒しのひとときを過ごせます。
また、ホテル内には広々した屋外プールやカバナ、フィットネスセンター、ビジネスセンターなどの設備が整っており、リフレッシュしたり仕事をしたりなど宿泊者のニーズにあわせた滞在が可能です。
全52室の客室とスイートは、ダブルまたはツインのビジネスやレジャーに最適な「エグゼクティブ デラックス ルーム」と、大きなバスルームを備えた広さ60㎡の「ソマデヴィ スイート」を用意。
白とウッドを基調としたクラシックなデザインとモダンな家具を備えたお部屋には、快適な睡眠を得られる上質なベッドや広々したワーキングデスク、浴槽付きのバスルーム、プールまたは庭園を見渡せるプライベートバルコニーがあります。
5つ星ならではのホテルサービスとリラックスできる空間で、極上のホテルステイを楽しみましょう。
英名 : Hotel Somadevi Angkor Boutique and Resort
住所 : Oum Chhay St, Krong Siem Reap,angkor, Cambodia
マップ : Googleマップ
アクセス : シェムリアップ国際空港より車で約16分、パブ ストリートより徒歩約7分
電話番号 : +855 63 962 666
営業時間 :
備考 : 朝食無料、空港からの送迎あり(到着の72時間前までに要連絡)
予約サイト : Expedia Booking.com Hotels.com
各有名旅行サイトで最高評価を得ている4つ星ホテル「ビロース ヴィラ」。
シェムリアップ旧市街の緑豊かな地区に位置し、レストランやバー、ショッピングにもすぐにアクセスできる好立地にあります。
60年代建築のデザインを活かした外観からは優雅な雰囲気を感じられ、緑に囲まれながらリラックスした滞在が可能です。
ホテルに併設されたスパではクメール伝統のボディマッサージやアボカドを使用したボディスクラブ、ストレスを解放するアンチストレスリリースマッサージなど各種メニューを提供しており、安らぎの空間で心も体もリフレッシュできます。
ホテルにはレストランとバーが併設されており、プールサイドにある解放的なレストランでは、ペストリーやパンケーキ、ヌードル、卵料理など、ヨーロッパや地元の食材を使用した無料の朝食を提供。
レストラン内にあるバーは毎晩18時から21時まで、1杯注文すると1杯無料になるハッピーアワーを提供しており、音楽を聴きながらお酒を楽しめます。
全19室の客室とスイートは、シティービューまたはプールビューから選べる「デラックス ダブル ルーム」や、3名まで宿泊できる「デラックス トリプル ルーム」、45㎡で広々したお部屋の「ジュニア スイート プールビュー」を用意。
1950年代から1960年代のスタイルにインスパイアされた客室は、カラフルなベルベットのパッチワークが洗練された雰囲気を演出し、ビンテージ家具やモダンな芸術品が飾られています。
各部屋にあるプライベートバルコニーからは緑豊かなガーデンやプールを眺めることができ、グリーンに囲まれながら読書をしたりコーヒーを飲んだり思い思いの時間を過ごせます。
緑あふれる洗練された空間で、優雅な時間を過ごしたい人におすすめのホテルです。
英名 : Viroth's Villa
住所 : Street 23, Wat Bo Village, Siem Reap-angkor, Cambodia
マップ : Googleマップ
アクセス : シェムリアップ国際空港より車で約19分、パブストリートより徒歩約7分
電話番号 : +855 63 761 720
営業時間 :
備考 : 朝食無料、有料にて空港送迎サービスあり(到着の24時間前までに要連絡)
予約サイト : Expedia Booking.com Hotels.com
トロピカルガーデンに囲まれたカバナタイプのお部屋が特徴のラグジュアリーホテル「ザ プリビレッジ ブティック」。
シェムリアップでは珍しい高級日本食レストランが併設されているホテルでもあります。
プールを中心に緑豊かなガーデンには12室のカバナルームとスイートがあり、プライベートな空間で暮らすような滞在が可能です。
設備には屋外プール、テラス、プールサイドバーがあり、スパではボディトリートメントやアロマテラピー、ホットストーンマッサージなど癒しの時間を過ごせます。
ホテルにはレストランとカフェが併設されており、シェムリアップで唯一の高級日本食レストラン「The Hashi」では、寿司や鉄板焼きなど伝統的かつ現代的な日本料理を提供。
また、オーストラリアで人気のコーヒーチェーン「グロリア ジーンズ コーヒー」では、広々した解放的な店内でコーヒーと一緒に焼きたてペストリーやケーキを楽しむことができ、観光客はもちろん、地元民にも人気があります。
改装済みの全12室のカバナ ルームとスイートは、モダンなホテル設備を備えたダブルまたはツイン ルームの「カバナ ルーム B&B」や、浴槽付きの広々したバスルームを備えた「カバナ スパ スイート B&B」を用意。
白とウッドを基調とした鮮やかなブルーがアクセントの客室には、ソファやテーブル、無料アメニティ付きのバスルーム、プールを見下ろせるプライベートバルコニーがあり、リビングとベッドルームが分かれたスイートには、ワーキングデスクや大きなバスタブも備わります。
全てのお部屋が48㎡以上と広々したつくりなので、羽を伸ばしてゆっくりくつろげるのがこのホテルの魅力でもあります。
静かなプライベート空間で暮らすような滞在をしたい人におすすめのホテルです。
英名 : The Privilege Boutique
住所 : Street 22, Krong Siem Reap, Cambodia
マップ : Googleマップ
アクセス : シェムリアップ国際空港より車で約19分、パブストリートより徒歩約9分
電話番号 : +855 15 486 222
営業時間 : チェックイン 14:00〜翌0:00/チェックアウト 12:00
備考 : 朝食無料、片道空港ピックアップサービスあり(無料)
予約サイト : Expedia Booking.com Hotels.com
今回は、シェムリアップのおすすめ観光スポットをご紹介しました。
カンボジアの方は、優しくて心が温かい人ばかりです。
観光地も豊富で現地の人も優しいとなると、一度行くとやみつきになる人が多い理由もわかります。
そんなカンボジアはここ最近人気が急上昇中の観光地なので、みなさんもぜひ本記事を参考に足を運んでみてください。
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最終更新日 : 2023/01/24
公開日 : 2016/05/21