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遺跡の宝庫として有名なカンボジアですが、その歴史について知っている人は意外に少ないのではないでしょうか。
第二次世界大戦下でヨーロッパ列強の植民地になったカンボジアには、戦争や独立運動による痛ましい傷跡が各地に刻まれています。
後にご紹介するおすすめ観光スポットでも戦乱の歴史を物語る博物館などを取り上げているので、知っておくとより観光を楽しめるでしょう。
カンボジアは、 タイ ・ ラオス ・ ベトナム に囲まれた東南アジアのインドネシア半島南部に位置する国です。
カンボジアには、9世紀初期に最初の王朝といわれている「クメール朝」が誕生し、12~13世紀で最盛期を迎え、そのときに建てられたのが後の世界遺産「 アンコール・ワット 」。
15世紀頃には、首都のアンコールが陥落してしまうこともありましたが、遷都を繰り返しながら国家を維持し続けました。
その後、スペイン人やオランダ人、フランス人が到来するようになり、19世紀にはカンボジアを含めた一部の領域がフランス領の植民地に。
支配された後も王国体制は維持されたものの、タイとの争いでカンボジアの一部がタイに割譲されるなど近隣国に振り回されてきた歴史があります。
第二次世界大戦ではドイツがフランスに攻め入り、忖度したカンボジアは日本軍の味方となり、独立を水面下で進めていました。
ただ、知っての通り日本は第二次世界大戦に敗戦。
カンボジアは再度フランスの植民地になりましたが、独立運動を絶えず続けました。
そして、ついに1953年、カンボジアは完全に国家として独立を果たしたのです。
多くの国に振り回されながらも独立を手にした、そんな国と言えるでしょう。
紙幣には国を代表する人物が描かれているのが一般的ですが、カンボジア紙幣には日の丸が描かれているのをご存知でしょうか。
これには、カンボジアの歴史と日本に関わりがあるからです。
カンボジアの歴史を語る上で欠かせない人物といえば「ポル・ポト」。
世界でも稀に見る、共産党の独裁主義者です。
彼は職業や技術を全否定する原始共産主義を唱え、少しでも逆らった多くの人を虐殺しました。
虐殺された人数は、数年でおよそ200万人と言われています。
徐々に無茶な政治は衰退していくわけですが、その過程で日本は自衛隊派遣による復興支援や交流、地雷除去を実施。
国を挙げての援助活動はカンボジアで現在も語り継がれ、多くの方が親日思考になったのです。
大虐殺があったことから、教師や医師のような将来を担う若者は当時ほとんどおらず、教育レベルの低下が著しいカンボジア。
今では多くの企業がカンボジアで教育支援活動やボランティア活動をすることにより、親日がさらに深まっています。
国名:カンボジア王国(首都:プノンペン)
国土面積:181,035㎢
人口:15,300,000人
公用語:クメール語(カンボジア語)
宗教:上座部仏教
通貨:KHR(カンボジア リエル) ※1リエル=0.03円(2023年1月現在)
日本との時差:‐2時間
現在日本からカンボジアまでの直行便がないため、首都のプノンペンや観光名所のシェムリアップに行くためには乗り継ぎが必要です。
日本からは日本航空(JAL)や全日本空輸(ANA)、ベトナム航空、タイ国際航空、シンガポール航空などを利用し、 バンコク 、 ハノイ 、 ホーチミン 、 香港 などのアジア諸国を経由して入国が可能。
カンボジアまでの所要時間は乗り継ぎ時間を含め10時間ほどです。
※ 2023年1月現在の情報です
カンボジアに入国する際には、パスポートの残存有効期間が6ヶ月以上のパスポートが必要です。
パスポート申請にかかる時間を考慮し、旅行計画の際は早めにパスポートの残存期間を確認するようにしましょう。
観光または商用(一般)目的でカンボジアに入国する際には、アライバルビザの取得が必要になり、取得すると最大30日間の滞在が許可されます。
ビザの取得は日本で行う必要がなく、到着後空港にあるビザ発給カウンターにて取得を行います。
まず、現地の空港に到着したらビザ発給カウンターの列に並びます。
空港職員にパスポートを提示し、簡単な質問(滞在ホテルや滞在日数、目的など)に回答後、アライバルビザ申請料金(観光 30USドル / 商用 35USドル)を支払います。
申請が認められるとビザが発給され、その後イミグレーションにて通常の入国審査を行います。
出入国カードと税関申告書はカンボジア行きの機内で配布されるため、日本から事前に用意する必要はありません。
英語での記入になるため、機内で書き終えておくと入国がスムーズです。
出入国カードは氏名や生年月日、入国目的など簡単な質問ばかり。
経由便のため、搭乗地の欄には「Tokyo」ではなく、直前に乗り換えた場所(例:「Ho Chi Minh」)を記入します。
入国の際に出国カード(右側)は返却されるので、出国時まで大切に保管しておきましょう。
もうひとつの税関申告書は、申告する、しないに関わらず提出が必要です。
申告するものがある場合はYesにチェックし、裏面に詳細を記入しましょう。(申告するものがなければ表面だけ記入)
カンボジアから日本へ帰国する際、有効なワクチン接種証明書(有効なワクチンを3回接種済み)を保持していれば、出国前の検査をせずに入国できます。
有効なワクチン接種証明書を保持していない場合は、出国前72時間以内のPCR検査と陰性証明書の提出が必要になるので、滞在中早めに病院や検査場の手配をしておきましょう。
日本帰国前に「Visit Japan Web(入国手続きオンラインサービス)」の登録をする必要があります。
ファストトラック(検疫手続き)の登録にプラスして、入国審査や税関申告もWEB上で登録できるようになり、以前よりも入国審査がスムーズになりました。
Visit Japan Webを利用できる空港は、成田空港、羽田空港、関西国際空港、中部空港、福岡空港、新千歳空港、那覇空港です。
登録方法については、厚生労働省ホームページの Visit Japan Web(入国手続きオンラインサービス) にてご確認お願いします。
外務省海外安全ホームページ によると、カンボジアの治安は危険レベル1「十分注意してください」となっています。
十分注意というのは、お金を持っていると思われている観光客を狙ったスリや、トゥクトゥクによる転落事故などです。
カンボジアに限らず、スリや窃盗といった犯罪は日常的に行われているので、観光中に見かけることもあるかもしれません。
人通りの多いところではリュックはできるだけ後ろで背負わず、前で持つようにしましょう。
また、日本人なら普段行いがちな、食事中に荷物を置いたまま席を外す行為や、財布や携帯電話をテーブルに放置することはとても危険な行為です。
荷物はまるごと肌身離さず持っておきましょう。
カンボジア滞在中の移動手段となるトゥクトゥクは、ぼったくられるのは当たり前という感覚でいることが大切です。
金額の相場や行先の確認など、乗る前にしっかりとすり合わせをしてから乗車するようにしてくださいね。
これらの注意点は、海外ならある程度当たり前のこと。
自分の身は自分で守り、快適に過ごしたいものです。
インドシナ半島の南部に位置しているカンボジアの気温は、 1年中暑くて湿度が高いのが特徴です。
首都のプノンペンとシェムリアップなど、都市による気温差はほぼありません。
カンボジアのベストシーズンは、 乾季の前半にあたる11月と2月頃です。
乾季は雨が少ないので、アンコール遺跡群で夕日や朝日を見るにも適しています。
また、この時期は比較的涼しいため、長時間遺跡内を散策しても暑い時期に比べると体力の消耗は少ないでしょう。
乾季末の3月~4月は、1年でもっとも気温が高くなります。
この時期はアンコール遺跡群を巡るには体力的に少し厳しいので、極力避けた方が良いかもしれません。
観光シーズンに関わらず、日焼け対策や店内の冷房対策のために 薄手のカーディガンやパーカーなどを持参していくと重宝します。
カンボジアの観光スポットといえば、なんといっても遺産巡りです。
遺産は現在もなお新たに発見されるものも多く、これからも進化し続ける生きている遺産とも言われています。
その他にも現地の生活を肌で感じることができるスポットもあるんです。
ここからは、カンボジアでおすすめ人気観光スポットを厳選してご紹介します。
誰もが知る世界遺産「アンコール・ワット」。
カンボジアのシェムリアップ都市に位置する「アンコール遺跡」の一部です。
その建築技法は、現在のカンボジアの建築物や寺院の基盤になったと言われています。
アンコール・ワットは、12世紀におよそ30年もの歳月をかけて王朝によって建造されました。
ヒンドゥ教寺院で左右対称に作られたデザインは圧巻そのもの。
また、アンコール・ワットはカンボジアで「大きな寺」という意味があり、その名の通り東西1,500m、南北1,300mに伸びた建物は想像をはるかに超える大きさがあります。
外観の迫力もさることながら、多くの観光客を魅了するのはその内部。
壁に描かれた壁画には、当時彫刻したとは思えな細かいところまで表現されたレリーフがあります。
その一つが、回廊内で見ることができる3人の女神(アプサラ)が踊っているレリーフです。
アンコール・ワットが建設されている当時から、カンボジアの舞踏はただのお祭りごとではなく、神へ捧げるものとされていました。
農作のような神からの恵みに対して舞踏で感謝を示すといった風潮があり、神とのコミュニケーションの一環として踊っていたのだそう。
踊り子の壁画は、アンコール・ワットの中以外にもいくつか見られ、いかに重要な役割を担っていたかがわかります。
少し笑みを浮かべた柔和な表情の女神たちは、一体一体顔の作りも服装も異なります。
ネックレスや顔の凹凸、装飾品などが細かく彫られており、目を奪われます。
よく見ると当時の染料が壁画にも残っているのがわかり、当時の面影を感じることができる貴重な歴史物です。
その他に有名なものとしては、カンボジアの神話が描かれた壁画「天国と地獄」があります。
横長に彫られており、3層展開になっているのが特徴です。
なんといっても見どころは「地獄」の場面。
地獄の王「ヤーマ」が、逝ってしまった王や貴族を裁判しながら西から東へ向かって描かれています。
裁判を行い火炙りになったり、棒でたたかれている様子は、恐怖を感じ印象に残るものとなるでしょう。
1922年に世界遺産に認定された「アンコール・ワット」。
それも納得できる造りと歴史を肌で感じることができる遺産です。
そうとはいえ、アンコールワットの広大な面積は、なんと400平方キロメートルにも及び、東京ドームおよそ1万個分に匹敵します。
その中に散りばめられたおよそ600もの遺跡を1日で見るのは厳しいですし、アンコール・ワットは言わずと知れた屋根のない遺跡です。
カンボジアの炎天下の中、長時間外にいると強烈な紫外線に慣れていない日本人は重度の日焼けになることも。
できるだけ陽が陰っている時間や天候を見ながら行くようにしてくださいね。
また、アンコール・ワット遺跡の足元はがれきで荒れているところがたくさんあるため、スニーカーなど動きやすい靴で行くことをおすすめします。
名称(クメール語) : អង្គរវត្
名称(英語) : Angkor Wat
住所 : Angkor Ruins, Siem Reap
マップ : Googleマップ
アクセス :
シェムリアップ中心部よりトゥクトゥクで約13分
東京からプノンペン乗継便(往路約9時間、復路8時間)国内線でシェムリアップへ(50分)電話番号 : なし
定休日 : 仏日第3回廊のみ入場不可
営業時間 : 8:30〜18:00
料金 : アンコールパス1dayチケット37ドル、3dayチケット62ドル、7dayチケット72ドル
注意点 : 露出の多い服装だと入場できない可能性があるので、注意してください。
公式サイト : アンコールワット
※アンコールワットの関連記事: 【カンボジア】アンコールワットの見どころや周辺のおすすめ観光スポットを紹介
カンボジアの夜と言えば、シェムリアップの中心地で毎晩行われている「ナイトマーケット」です。
パブストリートを中心とし、その周りのいくつかの通りで行われています。
今回ご紹介するのは「アンコール・ナイトマーケット」で、数あるナイトマーケットの中でも最も古くから存在するのが特徴です。
外国のナイトマーケットというと「怖くないのかな…大丈夫かな…」と心配する方もいるかもしれませんが、マッサージ店やお土産屋など居酒屋以外のお店も多く出店しているため、安心して楽しむことができます。
日本人が経営している雑貨屋もあり、洗練されたデザインは目の超えた日本人女性でも買いたくなるアイテムがたくさんあります。
Tシャツやアクセサリー、ストール、筆箱、バックなど様々なアイテムが揃っており、出店を覆いつくす商品数は選ぶのも一苦労。
大人数用のバラマキ土産も容易に調達できます。
ドクターフィッシュを体験できるお店やBBQができるお店、マッサージのお店など、ナイトマーケットの枠を超えた様々なジャンルのお店が見受けられ、現地の雰囲気を味わうにはもってこいです。
アンコール・ナイトマーケットの近くにあるローカル遊園地「キョンギュウ」もおすすめです。
地元の人向けの娯楽施設で、屋台をはじめゴーカートやバルーンといったアトラクションがいくつかあります。
日本人が想像している遊園地とは程遠いものの、賑やかな雰囲気は海外であることを感じさせます。
夜に光るアトラクションのネオンは、イルミネーションのように綺麗です。
名称(クメール語) : ផ្សាររាត្រីអង្គរ
名称(英語) : Angkor Night Market
住所 : Angkor Night Market St, Stung Thmey Village, Sangkat Svay Dangkum, Siem Reap
マップ : Googleマップ
営業時間 : 17:00~24:00
公式URL : アンコール・ナイトマーケット
シェムリアップから少し離れた場所に位置する「ロリュオス遺跡群」。
アンコール・ワットやアンコール・トムは、かつてこのロリュオスにあったそうです。
クメールの初代王朝によって建設され、それら一帯に残っている寺院は、まとめて「ロリュオス遺跡群」と称されています。
アンコール最古の寺院やアンコール・ワットの元になったといわれる寺院、他の遺産には見られないユニークなものまで、見ていて飽きない遺跡が多くあるのが特徴です。
最古の寺院「プリア・コー」は、879年にインドラヴァルマン1世によって建てられ、遺跡にしてはとてもコンパクトですが、力強いレリーフと凝られたデザイン性は多くの観光客が見入ってしまいます。
「聖なる牛」の意味を持つプリア・コーには、聖牛「ナンディン像」が正面に置かれており、当時の様子を想像できます。
多少外壁は崩れていますが、レースのような繊細な彫りをした扉やレリーフは、当時の技術の高さを感じられるほどです。
アンコール・ワットの元となった「バコン」。
プリア・コーに続いて作られた寺院で、当時の都城とされ重要な役割を担っていたのだそう。
ピラミッド型の寺院はバコンが初といわれていますが、その出で立ちは実に立派で初めての作品とは思えません。
アンコール・ワットを縮小したそっくりな造りですが、劣化が進んでいるためレリーフが残っている部分はわずかです。
柱の下にも彫刻が細々と残っており、カンボジア人の細かさや繊細さを感じることができます。
バコンの頂上はそこまで高くはありませんが、上から見る夕日は哀愁ある綺麗な景色です。
休憩のついでに寺院に行くのもおすすめです。
他にも岩に彫刻されたものが数多くあり、その表情は一体一体異なるため、どの様な表情をしているのか見て回ると面白いかもしれません。
アンコール・ワットなどの世界遺産に比べると観光客も少ない方なので、ゆっくり見れるのも嬉しいポイントです。
名称(クメール語) : ប្រាសាទលលៃ
名称(英語) : Roluos temples Remains
住所 : Prasat Bakong, Cambodia
マップ : Googleマップ
営業時間 : 6:30~18:00
入場料
: 無料
「観光で湖…!?」と思われる方もいるかもしれませんが、遺跡群が多いカンボジアの観光スポットを見た後は、現地の生活を感じられる湖は観光地として人気です。
トンレサップ湖は、東南アジア最大規模の大きさが特徴で、タイの首都バンコクをも埋め尽くしてしまう大きさを誇ります。
雨季はさらに水笠が増し、より大きな面積になります。
トンレサップ湖へは、主にクルーズ船やボートに乗って観光をするのが一般的。
カンボジアのボートクルーズは、海外ツアーでよく見かける水上マーケットとな異なり、より現地に密着しています。
水上にある小学校で子供たちと触れ合うことができたり、日本では見たことがないような超高床式住宅を見れたりします。
湖は決して綺麗とはいえませんが、お土産屋も数多くあり店内は観光客向けでとても綺麗です。
観光客向けなので料金は高めに設定されています。
お土産屋自体は、プノンペンやシェムリアップなどの屋台で売られているものと変わらないため、ここでの購入はあまりおすすめできません。
お店の二階からはトンレサップ湖が一望でき、遺跡巡りの後では清々しく癒されます。
超高床式住宅は、水面から最大でおよそ8mの高さがあり、立ち並んでいる様子はまさに圧巻です。
ちょっとした水害や地震が起きたらすべて崩れ落ちそうな造りで、日本人はカルチャーショックを受ける人も多いかもしれません。
トンレサップ湖は、自分でボートをチャーターすることもできますが、おすすめはツアーに参加することです。
メジャーな観光スポットとして有名なトンレサップ湖は、現地住民の対応もかなりビジネスライク。
個人で行けば、チップをせがまれることや物乞いをする子供に囲まれてしまうこともあります。
そのため、ツアーに参加し、ツアーガイドに案内してもらうのがおすすめです。
名称(クメール語) : បឹងទន្លេសាប
名称(英語) : Tonle Sap lake
住所 : Tonle Sap Lake Cambodia
マップ : Googleマップ
アクセス : アンコールワットから、チャールズ・ドーゴール通りをルート63沿いに沿って歩くこと約20分
電話番号 : 012‐772656
営業時間 : 7:00~18:00
クルーズ所要時間 : 約1時間
クルーズ料金 : 20〜30USドル(定期的な価格変更あり。現地にて要確認。)
アンコール遺跡のひとつ「バンテアイ・スレイ」。
スレイとは「女性」を表し、この遺跡は「女の砦」といった意味が込められているのだそう。
すべて赤砂と赤岩で作られた「女の砦」は、その名の通り女性の繊細や優美な様子が遺跡にも顕著に表れているのがわかります。
バンテアイ・スレイはアンコール・ワットとはまた異なる美しさで、一つひとつが精巧に造られながらも、彫りが深くボリューム感のある遺跡はグラマーそのもの。
レリーフが「東洋のモナリザ」と呼ばれることや、遺跡の出来栄えが「アンコール美術の至宝」と呼ばれているのも納得です。
バンテアイ・スレイは、すべて東向きに建設されているため、朝など午前中に訪れると日光に照らされたデバター(女神)を綺麗に見ることができます。
とはいえ、午後は逆光になりますが、夕日と遺跡のコントラストや遺跡の凹凸がよりわかりやすく映えます。
デバターばかりに目が行きがちですが、注目すべきは門の上部や建造物の片隅に描かれているレリーフ。
神を表しており、シヴァの神や蛇神ナーガなどを目を凝らして見ると、繊細に描かれているのがわかります。
インドやカンボジアの神話について事前に勉強しておくと、より遺跡巡りを楽しむことができますよ。
比較的どのデバターやレリーフも、一般的な遺跡の中では保存状態が良いのが印象的です。
バンテアイ・スレイは、室内博物館などがない屋外遺跡なので、長時間滞在には向いていません。
気温が上昇する前の午前中や涼しくなる夕方に、歩きやすい服装で行くのがおすすめです。
名称(クメール語) : បន្ទាយស្រី
名称(英語) : Banteay Srei
住所 : 40km North from Siem Reap Town
マップ : Googleマップ
定休日 : なし
営業時間 : 7:30~17:30
入場料 :
せっかくカンボジアを観光するなら、歴史についても知ってほしいものです。
「トゥールスレン虐殺博物館」、別名「S21」とも呼ばれているのは、ポルポト政権の独裁政治が残した傷跡そのもの。
当時小学校だったこの施設を使用し、およそ3年弱の間で2万人もの人々が拷問・収容された場所です。
「革新に学問や知識人は不必要」といった考えのもと、医師や教師、学芸員などの優秀な人たちがここで命を落としていきました。
カンボジアが発展に遅れているとされる原因は、ここにあると言われています。
敷地内に入るとまずはじめに目に入るのは、白い14基のお墓です。
これは、当時この収容所が発見されたときに無残な姿で亡くなっていた人たちに敬意をこめて建てられてたお墓なんだそう。
校庭にはブランコのような遊具があり、その下には壺と男性の人形が置かれています。
想像するのも辛いような拷問をされたという形跡を残しているのです。
校内は当時の様子がそのまま残っており、民衆を縛りつけていたベッドやそのときの写真、犠牲になった人々の顔写真、拷問器具などが並んでいます。
ショッキングな光景ですが、多くの観光客が訪れ当時の歴史を肌で感じています。
校内を抜けると、そこには多くの犠牲者の頭蓋骨が並べられた慰霊塔があります。
中には、虐殺で使用されたとされるナタや斧も保管されています。
国民の4分1がここで殺された、世界から見ても異例な黒歴史。
非常にショッキングですが、カンボジアと繋がりがある日本だからこそ知るべき歴史でもあります。
名称(クメール語) : សារមន្ទីរ ឧក្រិដ្ឋកម្មប្រល័យពូជសាសន៍ទួលស្លែង
名称(英語) : Tuol Sleng Genocide Museum
住所 : Street 113,Phnom Penh
マップ : Googleマップ
電話番号 : 023‐211875
定休日 : 無休
営業時間 : 7:00~17:30
入場料 : $2
公式URL : ユネスコHP
「キリング・フィールド」は、ポル・ポト政権下に大量虐殺が行われた場所のひとつです。
ポル・ポトは「農民こそ英雄である」という信念を持っており、農民ではない人々(教師や医師などの有識者)を次々と殺害していきました。
キリング=殺人、フィールド=場所を意味しており、カンボジア全土でキリング・フィールドはなんと300ヶ所以上あると言われています。
その一部が今でも見られる貴重な場所です。
中心にそびえ立つ慰霊塔を中心に、公園のような造りが特徴的。
正面入口から入ると右側に博物館があり、館内ではポル・ポト派についての展示物が見られます。
敷地内には死体を放り投げるために掘られた穴や、処刑時に使用されたヤシの木が至るところにあります。
当時は財政的に厳しかったことから、銃殺ではなく、ナタや刃物などを使用した痛みを伴う残虐な殺害方法でした。
敷地内を歩いていると、地面が隆起した不自然なくぼみがある場所があります。
その場所は当時死体を埋めたところで、腐敗した死体がガスを発して土が膨らんだそうです。
敷地内には犠牲になった方たちの衣類も展示されています。
入口で日本語を含む各言語に翻訳された音声ガイドを借りられます。
音声ガイドを聴きながら、カンボジアの負の歴史に触れられる良い機会です。
見学時間はしっかりガイドをつけて聴くと1時間半ほど、ビデオ上映も入れると約2時間かかります。
音声ガイドを利用した方が理解しやすいので、音声ガイドの利用をおすすめします。
トゥールスレン虐殺博物館(S21)と一緒に回ると、理解が深まるのでおすすめです。
プノンペンのホテルやゲストハウス、ツアー会社などでセットのツアーがあるので、ぜひ二つ合わせて足を運んでみてください。
名称(英語) : Killing Fields
住所 : Roluos Village, Sangkat Cheung Aek, Phnom Penh, Cambodia
マップ : Googleマップ
アクセス : プノンペン市内から車で約40分
電話番号 : +855-23-305371
定休日 : なし
営業時間 : 8:30~17:30
料金 : US$3(音声ガイダンス代US$3)
公式URL : キリング・フィールド
「パブ・ストリート」はシェエムリアップの中心街にあり、夜になると多くの観光客で賑わいを見せる繁華街です。
日中はアンコール遺跡巡りを楽しみ、夜はパブ・ストリートに行くとシェムリアップを満喫できますよ。
そんなパブ・ストリートには、わずか100mほどの通りにレストランやバー、クラブ、お土産屋など、多種多様なお店があります。
昼間は落ち着いていますが、夜になるとネオンが辺り一面に光り、きらびやかな雰囲気になります。
カラフルなネオンが気分を盛り上げ、歩いているだけでも楽しめます。
食事やお酒を楽しむのも良いですが、お土産探しもおすすめ。
タイパンツやTシャツなどが売られており、値札がないお店では店員と価格交渉するのも旅の醍醐味です。
パブ・ストリートはクラブ好きな人にはたまらない場所で、通りにいくつかクラブがあります。
中でも「Temple」というクラブが、パブ・ストリート内では有名で、現地の若者や観光客で賑わっています。
2階席では、毎晩19:30からアプサラダンスをはじめとしたカンボジア伝統舞踊のショーが見られますよ。
店内で飲食をするだけで、無料で楽しめることから観光客に人気があります。
ダンサーを間近で見られるのも魅力のひとつ。
21時半頃にはショーが終わってしまうので、余裕を持って入店するとショーを楽しめます。
パブ・ストリートは楽しい場所ですが、客引きやお酒の飲み過ぎには気を付けましょう。
お酒が入って気が緩むと、スリや窃盗の被害に遭ってしまうこともあります。
レストランやクラブの入店時には、貴重品の管理を徹底するようにしてくださいね。
比較的健全な繁華街なので、女性旅や家族連れの方でもおすすめです。
住所 : Street 8 Krong Siem Reap, Cambodia
マップ : Googleマップ
アクセス : オールドマーケットの川辺から歩いてすぐ
営業時間 : 24時間
「アンコール・トム」は、アンコール・ワット遺跡から北西に約1.5km離れた場所にあります。
アンコール遺跡群の一部として世界遺産に登録されている超巨大遺跡で、大きさはなんと東京ドーム60個分ほど。
アンコール・トム内には、バイヨン寺院や南大門、像のテラスなど多くの遺跡があり、それらを総じてアンコール・トムと言います。
アンコール・トムには東西南北にある4つの大門と勝利の門を合わせた5つの門があり、通常観光客は南大門から入ります。
この南大門がもっとも保存状態が良いのだそう。
12世紀の末頃に、アンコール朝の「中興の祖」であるジャヤーヴァルマン7世がアンコール・トムを建設しましたが、その中心地にあるのがバイヨン寺院です。
バイヨン寺院のバイヨンは「美しい塔」を意味し、中央には観世音菩薩を彫り込んだ中央祠堂が堂々とそびえ立っています。
アンコールワットが正統派の遺跡とするなら、バイヨン寺院はとても異端な遺跡。
南大門にある面を向いた尊顔など、他の遺跡では決して見られない世界感が広がっていて面白いですよ。
バイヨン寺院の見どころのひとつが、微笑みを浮かべた最大2mほどある大きな顔が彫られた「四面像」。
通称「クメールの微笑み」といわれており、観世音菩薩像(かんのんぼさつ)を模しています。
この微笑みの前で写真を撮る人も多く、絶好のフォトスポットです。
敷地内は迷路のようになっており、冒険している気分に浸れますよ。
ゆっくり歩いて散策を楽しんでください。
全体的にこじんまりとした遺跡ですが、アンコール・トムには魅力が詰まっています。
住所 : Angkor Thom Angkor Archeological Park, Krong Siem Reap, 17000 カンボジア
マップ : Googleマップ
アクセス : 市内から車で約15分
定休日 : なし
営業時間 : 7:30~17:30
料金
: アンコールパス1dayチケット37ドル、3dayチケット62ドル、7dayチケット72ドル
「ベンメリア宮殿」はシェムリアップ郊外にあり、近年観光客から人気を集めている観光スポットです。
アンコール・ワットが完成する前の11世紀末~12世紀初頭にかけて造られたといわれており、「東のアンコール」とも呼ばれることもあります。
クメール王朝の遺跡群「アンコール」のひとつで、1992年にユネスコの世界文化遺産に登録され、同時に危機遺産リストにも登録されました。
ジブリ映画「天空の城ラピュタ」のモデルにもなったといわれており、日本人観光客にも人気です。
数あるアンコール遺跡の中で1番良いという人もいるほど、ベンメリア宮殿には魅力がたくさん詰まっていますよ。
壊れた遺跡は、いまだに修復されることなく発見当時のまま残っています。
苔がたくさん生えていたり、崩壊していたりするからこそ歴史の重みが感じられるでしょう。
まるで時間が止まったかのような感覚に陥入ります。
敷地内はジャングルのようで、冒険家の気分を味わえます。
そうとはいえ、ベンメリア宮殿内は見学できる場所が限られており、道も舗装されてないため安全とは言えません。
中を散策する際は、足元に十分に注意してください。
ベンベリア宮殿まではシェムリアップから車で約1時間半で行くことができ、アンコールパスで入場できます。
ゆっくり写真撮影を楽しみたい場合は、観光客が少ない開場時間に行くのがおすすめ!
9時頃から徐々に観光客が増え、写真が撮りにくくなります。
早朝に宿を出ればゆったり観光できますよ。
住所 : Prasat Beng Mealea, Angkor Archaeological Park, Cambodia
マップ : Googleマップ
アクセス : シェムリアップから車で約1時間30分、トゥクトゥクで約2時間
電話番号 : +855-63-760-079
定休日 : なし
営業時間 : 7:00〜17:30
料金 :
カンボジアのグルメは、隣国や植民地時代の影響を受けているものが多くありますが、オリジナリティあふれる料理もたくさんあります。
よくいわれるのは、味付けが濃すぎず、日本人の舌にも合うということです。
調味料や香辛料にクセがなく、優しい味のクメール料理は安心して食べられます。
「ロックラック」とは、カンボジア風サイコロステーキです。
粗めにカットされた脂肪分少なめの牛肉に、胡椒を効かせ甘辛ソースで炒めた料理。
使われている食材は、牛肉の他に玉ねぎ、人参など日本人が好みそうなベーシックなものばかりです。
お店によっては、ロックラックの上に目玉焼きを乗せていたり、トマトやきゅうりが付け合わせされていたりします。
ソースはカンボジア定番の魚醤ベースで、多少臭みを感じるかもしれませんが、しっかりめの甘辛ソースと混ぜることで臭みが飛び、より食べやすくなります。
とにかくご飯が進む一品です。
こってり肉料理がカンボジアの伝統料理になっているのも、植民地時代に欧米人向けに作られていたからです。
そのため食べ応え抜群で、若い男性からも人気の料理と言われています。
ロックラックは、クメール料理を提供するお店なら大抵どこでも食べることができます。
屋台などではあまり見かけないので、食べたいときはレストランに入ることをおすすめします。
味にクセがないことから、子供も食べられる幅広い世代に愛される料理です。
絶対ハズさないカンボジアの土鍋料理「チュナンダイ」。
カンボジアの定番料理としてもサイトやガイドブックなどに必ず載っている料理のひとつです。
「こんな暑い国で鍋!?」と思う方もいるかもしれませんが、一度食べると病みつきになる人が続出する人気料理。
日本で食べられる鍋のように、出汁の中に野菜、肉、きのこなどを入れるまでは一緒ですが、最後に溶き卵を回し入れ、ふわふわに仕上げるのがカンボジア風です。
締めにはお米で作られた平麺を入れるのですが、これがまたモチモチしていて食感を楽しめます。
お店によっては、鍋の締めにご飯を入れ雑炊にしてくれるところもありますよ。
出汁は牛のスープですが、こってりしすぎていないため、小食な人や濃厚な出汁が苦手な人でもぺろりと完食できます。
鍋の具材の中にライムやレモン、胡椒など、ちょっとした調味料がついてくるお店が多いので、味の変化を楽しめるのも魅力的なポイント。
チュナンダイは、クメール料理店やローカル食堂であれば提供しているお店がほとんどです。
カンボジアの朝ごはんといえば「クイティウ」。
麺好きの人やお腹に優しいものを食べたい人には特におすすめです。
クイティウは隣国ベトナムから影響を受けて誕生した料理と言われています。
豚骨ベースのスープは透き通っており、塩味が効いてあっさりとした味が特徴。
アクセントが足りない人は、付け合わせのライムやレモンを絞ったり、魚醤やチリソースなどの香辛料を適宜加えたりすると、味に変化をもたらすことができます。
具材はお店によって幅が広いのが特徴で、薄切りの牛肉と海老、ネギなどの具材が一般的ですが、中には細切れの豚肉や肉団子、骨付き牛肉、半生の肉など、バリエーションが豊富なのも面白いところです。
「半生の肉はちょっと怖い…」という方は、海鮮だけを具材にしたクイティウもあるので、お店のスタッフに聞いてみてください。
カンボジアのホテルでは朝食メニューにあるほどの定番料理。
スーパーのフードコートや屋台でも提供しているお店が多く、比較的お店を探さなくても食べることができます。
パン好きなら一度は食べておきたいバケットサンドが、「ヌンパン(ノンパン)」です。
アジアでパンが名物なのは珍しいことですが、カンボジアはかつてフランスの植民地だったことが影響しているのだそう。
ヌンパンは、フランスパンを半分にカットし、その中にレタスや肉、青パパイヤなどの具材をサンドした食べ物です。
サクサクで歯ごたえの良いフランスパンと、ピリッと後からくるチリソースの辛味、それぞれの具材のバランスが取れている意外性のある調理パンです。
カンボジアでは朝からこのヌンパンを持っている人をよく見かけるほど、メジャーな朝食といわれています。
中には、フランスパンの中に焼き鳥や牛串をそのままサンドしたものもあり、ビールのおつまみとしても相性抜群です。
他のクメール料理に比べ、屋台やお店で見かけることも少ないので、見かけたときにはぜひ立ち寄ってみてくださいね。
「プラホック」は主役の料理というよりも、調味料のひとつとして提供されていることがほとんどです。
カンボジアでは、カレーライスやスープ、何かにプラホックを付けて食べるのが一般的と言われています。
味付けはカンボジア料理の中で唯一クセがあり、好き嫌いが分かれるかもしれません。
日本でいう醤油のようなコクがある香りで、味は魚を熟成発酵させたような独特な臭みがあります。
プラホックを使用した料理には、生野菜や茹でた豚肉を直接プラホックにディップして食べる「プラホック・ティス」や、豚肉をプラホックで炒めた「プラホック・リン」などがあります。
どちらもプラホックを最大限に活かした料理なので、魚醤の味が大好きという人にはおすすめです。
プラホックをマイルドに食べたい人は、ココナッツとプラホックを炒めた「プラホック・クティッヒ」や、プラホックに色々なスパイスを混ぜバナナの皮に包んで蒸した「プラホック・アン」が良いかもしれません。
「これぞクメール料理!」といったクセのある料理を、現地で味わってみるのもいいかもしれませんね。
ビール激安国カンボジアに行ったら、地ビールがおすすめです。
その中でも居酒屋や出店、スーパーで最もよく見かけるポピュラーなビールが「アンコールビール」。
現地だとおよそ70円くらいで飲むことができますが、日本の居酒屋で飲もうとすれば軽く1,000円を超える高級ビールと言われています。
関税が課せられているのが主な原因ですが、だからこそ現地に行ったら飲んでおいて損がないビールです。
ボトルにはカンボジアの世界遺産アンコールワットがあしらわれているのが目印。
クセがない口当たりの良いビールで、飲み始めはなめらかでフルーツのような酸味が効いています。
最後は少し苦みが感じられ、すっきりまとまるといった印象です。
カンボジアでは、至る所でこのアルコールビールの旗や看板を見かけます。
値段は安いですが、日本のビールと遜色ないクオリティが高い味とのど越しなので、ぜひ食事と一緒に一杯頼んでみてくださいね。
カンボジアといえば、遺跡の宝庫で魅力的ですが、食べ物やグッズも多くの観光客が絶賛する注目ポイントのひとつです。
物価も日本と比べ破格に安いため、たくさん買い物をしても負担になりません。
そんな魅力あふれるカンボジアでおすすめの人気土産を厳選してご紹介します。
「クロマー」とは、カンボジアでタオルや日よけ、時にはバックなどさまざまな用途で使用されてきた万能布です。
スカーフとしても、またインテリアにも良く馴染むので、女性を中心にお土産として長年人気を集めています。
赤ちゃんのおむつを変えるときに敷物にするなど使い方はさまざま。
日本でいう手ぬぐいのようなものですが、おしゃれな柄はファッションアイテムとしても活躍してくれる優れものです。
肌に直接つけることを考慮し、コットン100%やシルク配合のものなど、肌に優しい材料のクロマーも多く取り揃えられています。
模様は日本ではあまり見かけないアクセントが効いたものが多い印象。
染料は天然素材を使用しており、手織りや手染めもクロマーでは決して珍しくありません。
完全ハンドメイドの品が安くで手に入るとは驚きです。
お店によっては、糸から選別しオーダーメイドで作れることもあります。
100%カンボジア産のクロマーを購入できるは魅力的なポイントです。
カンボジア土産の定番といえば、「アンコール・クッキー」。
現地のスーパーマーケットや空港、免税店など、カンボジア内でよく見かける超定番土産です。
アンコール・ワットをあしらったパッケージが目印で、クッキー自体もアンコール・ワットの形をしています。
アンコール・クッキーは、2004年にある日本人の女性がカンボジアの雇用を促進しようと起業した会社で作られたそうです。
日本人が作ったクッキーということもあり、繊細な味で日本人好みの仕上がり。
一番人気のオリジナル味は、カンボジアの特産品でもあるカシューナッツをふんだんに練りこみ、香りや歯応えも楽しめます。
一つひとつ個別包装されているため、バラマキ土産としても大活躍。
プチクッキーシリーズには、黒コショウ味やコーヒー味など、カンボジアならではのフレーバーも豊富に取り揃えているので、珍しい味をプレゼントしてみるのも良いかもしれません。
カンボジアの高級ハンドメイド石けん「クメールラビット」は、ここ最近お土産として人気を集めています。
店舗は少ないですが、首都プノンペンとシェムリアップで購入可能です。
クメールラビットの最大の特徴は、材料はすべてカンボジアで採れる天然素材のみで、製造方法も3ヶ月ほどかかり手間暇をかけて作られているということ。
石けんに含まれているハチミツは、ハニーハンターと呼ばれる職人がカンボジアの密林を数日かけて手に入れる貴重なものだけを使用。
他にもココナッツオイルや薬草などこだわりの成分をたっぷり配合し、これらもすべてカンボジア産のものだけを厳選しています。
高級と言われるこれらの石けんは、ひとつあたり日本円で5,500~8,800円ほどと高価。
そうとはいえ、値段に相当するのは泡のボリュームとしっかりとした保湿感です。
泡立ちが良くとにかく濃密!
天然素材のみで作られているため香りが良いとはいえませんが、肌に優しいのがよくわかり、洗い上がりからしっとりしたもちもち肌を実感できます。
テレビ番組「マツコの知らない世界」でも取り上げられていたのが「クラタペッパー」。
中世には「世界一美味しい胡椒」といわれていた最高級の胡椒で、現在でも知る人ぞ知るとっておきのお土産品です。
カンボジア料理にもふんだんに使われており、透き通るような香りとピリッと食材を引き立てる味の良さは、一度食べるとクセになる人が多いようです。
内戦によって一度衰退しかけた胡椒農業を再度復活させたのは、日本人の倉田さんだったということから、以後「クラタペッパー」と呼ばれるようになりました。
クラタペッパーは、袋詰めされたものやケース入りなどさまざまなタイプがあります。
クメール料理との相性はもちろん、味付けが濃すぎない日本料理との相性も抜群なので、お土産として喜ばれることでしょう。
おすすめは4種類の異なる胡椒が入った「カンポットペッパー」。
フレッシュ感のある「グリーンペッパー」、辛みが効いたお馴染みの「ブラックペッパー」、甘い香りと辛口の味のギャップが特徴の「ホワイトペッパー」、チリパウダーのような「レッドペッパー」が入っています。
魚や肉をはじめ、ドレッシングに混ぜれば野菜とも合う万能調味料です。
カンボジアの首都プノンペンや遺跡群があるシェムリアップには数多くのホテルがありますが、今回はその中でもカンボジアを代表するアンコール・ワットなど、遺跡巡りの観光に便利なシェムリアップ中心地のホテルを厳選。
ラグジュアリーな5つ星ホテルからサービスが充実したコスパの良いホテルまで、大手旅行サイトでも定評の良いホテルをご紹介します。
シェムリアップ中心部のワット・ボーエリアにあり、緑豊かな通りに位置する「ビロース ホテル」。
「トリップアドバイザー・トラベラーズ・チョイス」のトップランキングに3年連続でランクインしており、大手旅行サイトでも最高評価を獲得している5つ星ホテルでもあります。
シェムリアップ川近くの静かなエリアにありますが、オールドマーケットやパブ・ストリートにも徒歩10分以内で行くことができ、観光地へのアクセスも便利です。
ホテルは50年代風のモダンなつくりで、ホテルを囲む緑あふれる庭園が魅力。
こだわりあるインテリア空間で、ラグジュアリーな滞在ができます。
広々したプールサイドのダイニングエリアと、ガラス張りのスペースで構成されたレストランは朝食からディナーまで利用でき、西洋料理や季節にインスパイアされたクメール料理を楽しめるほか、プールサイドのバーでは搾りたてジュースや厳選されたワイン、シャンパンを味わえます。
食事はルームサービスを利用できるので、プライベートなバルコニーでゆっくり食事を堪能するのもおすすめです。
ウェルネスでは、20mの屋外プールや庭園が見られるフィットネスジム、メニュー豊富なスパやマッサージを利用でき、リラクゼーションやリフレッシュが可能です。
それぞれインテリアが異なる全35の客室には、ダブルまたはツインから選べる「デラックスルーム」や最大3名まで利用できる「デラックス・トリプルルーム」、広々したリビングやバスルームを備えた「スイート・プールビュー」など7タイプのお部屋を用意。
50年代をモチーフにしたスタイリッシュなお部屋には、カンボジアの工芸品や芸術品が飾られ、デザイン性のあるソファーやイス、テーブル、ワーキングデスク、緑あふれるプライベートバルコニーなどが備わっています。
また、広々としたバスルームにはデザイナーバスアメニティや上質のバスローブ、スリッパなどが備わり、シャワールーム上部からは緑豊かなガーデンの一部を見ることができます。
ガーデンとインテリアが調和された空間で、ラグジュアリーなひとときを過ごしたい人におすすめのホテルです。
英名 : Viroth's Hotel
住所 : Old Market area Street 24, Wat Bo village Krong Siem Reap,Cambodia
マップ : Googleマップ
アクセス : シェムリアップ国際空港より車で約20分、パブストリートより徒歩約8分
電話番号 : +855 63 766 107
営業時間 :
備考 : 朝食無料、空港送迎無料(到着の24時間前までにホテルに要連絡)
予約サイト : Expedia Booking.com Hotels.com
伝統的なクメール様式の内装とモダンな快適さが融合した「ゴールデン テンプル ホテル」。
シェムリアップ中心地にあり、オールドマーケットやパブ・ストリートまでは川を渡り徒歩7分ほどで行くことができます。
プールを見下ろせる開放的なレストラン「Golden Temple Restaurant」では、王室のクメール料理など各国の料理を提供。
朝食では、コンチネンタルやアメリカンブレックファースト、アジア料理など、彩豊かなビュッフェ形式で楽しめます。
そのほかには屋外プールやテラス、バー、中庭、ビジネスセンター、スパも利用可能。
「センピドール・スパ」では、ハーブやミネラルなどローカルのものを厳選したトリートメントを使用し、シグネチャートリートメントやフットリフレクソロジー、クメール式のボディマッサージなどを体験でき、旅の疲れをリフレッシュできます。
全29の客室とスイートは、上層階からプールを眺められる「デラックス・プールビュー」や、プールに直接アクセスできる「デラックス・プールサイド」、55㎡で広々したリビングとバスルームを備えた「ロイヤルスイート・プールビュー」など、全6タイプのお部屋を用意。
オレンジまたはラベンダーを基調としたクメール風のお部屋にはカンボジアのアートが飾られ、カスタムされたカンボジアのリネンや革製の調度品などが備わっています。
客室設備には、ソファやテーブル、バルコニー、デスク、液晶テレビ、冷蔵庫、ミニバーなどがあり、シャワールームとトイレが分かれたバスルームには、デザイナーバスアメニティやタオル、バスローブ、スリッパなどが備わります。
カンボジアの工芸品やアートで飾られたプライベートバルコニーからは、緑豊かな中庭やプールを眺めることができ、ちょっとしたリゾート感を味わえます。
現代的なクメール様式のホテルで、快適かつ、カンボジアにいることをより楽しみたい人におすすめのホテルです。
英名 : Golden Temple Hotel
住所 : Angkor High School Road,Siem Reap,Combodia
マップ : Googleマップ
アクセス : シェムリアップ国際空港より車で約19分、パブ・ストリートより徒歩約7分
電話番号 : +855 96 242 7799
営業時間 :
備考 : 空港送迎無料(到着の72時間前までにホテルに要連絡)、朝食付きプランあり
予約サイト : Expedia Booking.com Hotels.com
サービスや設備に定評があり、大手旅行サイトの口コミで最高評価を獲得している4つ星ホテル「Two Seasons Siem Reap Hotel」。
植民地時代のカンボジアから着想を得て建てられたモダンなホテルで、周辺にはショッピングスポットやレストラン、カフェ、バーなどのお店が多くあるため、滞在中、観光やエンターテイメント、食事、ショピングを存分に楽しめます。
ホテル屋上には広々としたスカイバーとインフィニティプールがあり、そこからシェムリアップの街を一望できます。
プールサイドにはカスタムデザインされた大きなプールベッドが設置されており、ベッドでくつろぎながら朝と夕で表情が異なる景色を楽しめるのも、このホテルの魅力です。
ホテルに併設されたレストラン「Two Seasons Restaurant」では、クメール料理をはじめ、アメリカ料理やアジア料理、シーフードなど各国の料理を提供。
無料のコンチネンタルブレックファーストでは、洋食を中心としたビュッフェスタイルで楽しめます。
全30の客室とスイートは、ダブルまたはツインから選べるシティービューの「デラックス・ダブル」や、広々したリビングと独立したバスルームが特徴の「ジュニア・スイート」、スイートならではの豪華な内装と快適さを提供する「キング・スイート」の全4タイプ。
白とウッドを基調としたシックなお部屋には伝統的な彫刻が施されたハンドメイド製の家具や、プライベートバルコニーにはモダンなデザインのイスとテーブルが備わっています。
清潔感がある大理石調のバスルームは、ガラス扉でシャワールームとトイレが仕切られ、大きなバスタブが備わるスイートでは優雅なバスタイムを楽しめます。
無料の朝食をはじめ、アーリーチェックイン・レイトチェクアウトの無料サービスや空港送迎(片道無料)など、サービス面が充実しているのもこのホテルの魅力。
立地やサービス、費用など、コスパの良いホテルを探している人におすすめです。
英名 : Two Seasons Siem Reap Hotel
住所 : Angkor Night Market St, Krong Siem Reap,Combodia
マップ : Googleマップ
アクセス : シェムリアップ国際空港より車で約17分、パブ・ストリートより徒歩約3分
電話番号 : +855 87 778 000
ホテルポリシー :
備考 : 朝食無料、空港送迎無料(事前に要連絡)
予約サイト : Expedia Booking.com Hotels.com
カンボジアは決して目立つ国ではありませんが、世界を代表する遺産から近代の歴史に残る負の遺産まで、見どころ満載の国です。
また、現地の生活を感じながら観光できるトンレサップ湖や密林は、決して日本では味わうことができない経験ができるはず。
物価も安いので、カンボジアならではのグルメやお土産も思う存分楽しめるのも嬉しいポイントです。
近年新しく発見された遺産もあり、カンボジアがより注目されていくのはこれから。
ぜひ連休でカンボジアに行ってみてくださいね。
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最終更新日 : 2023/01/30
公開日 : 2019/03/22