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<ビエンチャン(Vientiane)のおすすめの観光スポット>
1. アヌサーワリー・パトゥーサイ(Anousavary Patuxay・ປະຕູໄຊ)
2. タート・ルアン(Pha That Luang・ທາດຫລວງ)
3. ブッダ・パーク(Buddha Park・Wat Xieng Khuan・ ວັດຊຽງຄວນ)
<バンビエン(Van Vieng)のおすすめの観光スポット>
2. タム・チャン洞窟(Tham Phu Kham Cave)
<ルアンプラバン(Luang Prabang)のおすすめの観光スポット>
1. ワット・シェントーン(Wat Xieng Thong・ວັດຊຽງທອງ)
3. タート・クアンシー(Tat Kuangsi・ ນ້ຳຕົກຕາດ ກວາງຊີ)
1. プラーサート・ワット・プー(Wat Phou・ວັດພູ)
2. シーパンドン(Si Phan Don・ສີ່ພັນດອນ)
2. ジャール平原(Plain of Jars・ ທົ່ງໄຫຫິນ)
ラオスは東南アジア・インドシナ半島に位置する、ASEAN加盟国唯一の内陸国です。
面積は日本の63%に相当し、うち70%は高原や山岳地帯となっています。
国土を貫くメコン川は、海のないラオスにとってかけがえのないものです。
「メコンに抱かれる国」と表現されるほど、食生活や交通、そして文化に欠かせないものとなっています。
同じ旧フランス領だったベトナムやカンボジアと共に「インドシナ3国」と言われていますが、民族・文化的にはタイと最も近い関係にあります。
比較的古い歴史を持った国で、14世紀後半に建国された統一王朝・ラーンサーン朝が国のはじまりとされています。
その後、分裂王朝が続き、タイやカンボジアに支配されていた時期もありますが、最終的にフランスの植民地となりました(フランス領インドシナ)。
1953年に王国として独立を達成しましたが、隣国で起こったベトナム戦争に巻き込まれて、内戦状態に陥ってしまいます。
ベトナム戦争が終結した1975年、ラオスは王政を廃止し、社会主義国・「ラオス人民共和国」として生まれ変わりました。
市場経済は導入しましたが、現在も共産政党・ラオス人民革命党による一党独裁体制が続いている状態です。
ラオスは世界最貧国のひとつに数えられます。
目立った産業もなく、アジアのエネルギッシュな熱気もあまり感じられません。
しかし、暮らしている人々は困窮することなく、素朴でのんびりとした生活を楽しんでいます。
どこか懐かしくてホッとする、アジアの原風景のような安らぎがこの国最大の魅力です。
ラオスは、ラーオ族が過半数を占める多民族国家です。
ラーオ族はタイ族の一派で、タイでは北部を中心にラオスの人口を上回る人が住んでいます。
したがって、ラオスとタイは親戚のようなもので、言語を含め密接な繋がりがあります。
ラオスの公用語はラーオ語です。
ラーオ語もまたタイ語との共通点が多く、使用している文字も酷似しています。
完全ではないにしろ、タイ語(特にチェンマイなど北部)を使ってラオス国内での意思疎通は可能です。
英語はあまり普及していませんが、主要観光地やホテル、レストランでは比較的通じます。
旧宗主国の言語であるフランス語はほとんど通用しません。
社会主義体制を維持しているにも関わらず、ラオスは敬虔な仏教国です。
街中の至るところで、仏教寺院や托鉢をしてまわる僧侶を見かけます。
仏教に馴染みが深い日本人にとっては、とても親しみやすい国だと言えるでしょう。
由緒ある寺院が多く存在しているので、パワースポット巡りも楽しいかもしれません。
日本ではほとんど馴染みのないラオス料理。
国境を接するタイやベトナム、中国の影響を受け、しかもフランスの影響まで受けているのだから、美味しくないわけがありません。
現地で本場の味を楽しみましょう。
ラオス料理はタイ東北地方(イーサーン)の料理に近いのですが、味付けはイーサーン料理ほど辛くなく、マイルドな味わいです。
もち米をふんだんに使用した料理が多く、肉や野菜、ハーブ、川魚を素材として使用しています。
蒸ごはん「カオニャオ」や挽肉のサラダ「ラープ」、ベトナムのフォーに似た麺料理「カオ・ピヤック・セン」などが代表的な料理です。
日本人の舌にもよく合います。
最近では新たな旅行先として注目されつつあるラオスですが、まだまだ知られざる謎の国。
長く続いた戦乱と鎖国政策も終わり、近年になってようやく外に門戸を開きました。
そんなラオスへの旅行・観光情報をご紹介します。
東南アジアの秘境・ラオスはまだ遠い国です。
日本からラオスへは直行便が就航しておりません。
そのため、周辺国を経由して入国する方法が一般的です。
バンコク経由で最短8時間、ハノイ経由で6時間40分のフライト時間となりますが、乗継ぎが悪いと20時間以上かかってしまう場合もあります。
このことから、タイやベトナムでの観光を加えたプランを練るのも良いでしょう。
※2019年11月に熊本空港からラオス国営航空の直行便が就航する計画があります。
政治体制が異なるラオスへの入国は難しそうな気がしますが、現在では煩わしい手続きは必要ありません。
パスポートの有効期限が6か月以上あり、かつ観光目的で15日以内の滞在であれば、ビザなしで入国することができます。
しかし、現地での滞在延長の申請はできないので、一度ラオスを出国する必要があります。
現在、ラオス国内には地下鉄を含む鉄道がありません。
そうといっても、タイとの国境を結ぶ3.5kmの鉄道はあるのですが、ラオス国内を網羅する鉄道は存在しません。
国内での移動手段は長距離バスか、市内ならタクシーか「トゥクトゥク」での移動となります。
また、メコン川を移動手段としたボートも人気があります。
ラオス国内で流通している通貨は、キープ(kip)です。
2019年9月現在の為替レートは、1キープ=0.02円(1円=50キープ)となります。
タイバーツや米ドルも流通しており、紙幣であればそのまま使用できますが、おつりがキープで返ってくることが多いです。
物価は東南アジアの中では高いですが、日本と比べると安く、物によって異なりますがおよそ1/2程度です。
現地で食事をした場合300〜400円程度、ミネラルウオーターが30円程度、ビールが100円程度が相場となります。
ラオスと日本との時差は2時間です。
日本が正午であれば、ラオスは午前10時となります。
熱帯地方に位置するラオスでは、5〜10月までの雨季と、11〜4月までの乾季と気候が明確に分かれます。
旅行する場合は、晴れの日が続く乾季のシーズンがおすすめです。
常夏の国とはいえ、冬にあたる乾季は朝晩冷え込むので防寒対策が必要となります。
世界的に有名な観光地がほとんどないラオスですが、知られざる魅惑のスポットが豊富に存在します。
手つかずの大自然を満喫したり、仏陀の微笑みに会える寺院を参拝したり、素朴な田舎町を散策したり。
癒しの国・ラオスのおすすめ観光スポットを、ラオス全域から厳選してご紹介します。
ラオスを訪れる外国人のほとんどが足を踏み入れる首都・ビエンチャン。
首都といっても高層ビルもなく、他のアジアの都市にみられるような喧騒や活気は感じられません。
1560年に首都として定められ、現在80万人の市民が暮らしています。
多くの仏教寺院とフランス植民地時代の建築物が融合しており、散策するには楽しい街です。
アヌサーワリー・パトゥーサイとは「凱旋門の記念碑」を指し、ビエンチャンのランドマーク的存在です。
ビエンチャンの目抜き通り・ラーンサーン通りにあり、大統領府へと繋がっています。
1962年に内戦の終結と革命軍の勝利を記念して着工されました。
フランスの凱旋門をモデルに建造され、ラーンサーン通りをシャンゼリゼ通りに見立てて計画したと言われています。
ところが資金難に陥り、現在でも未完成という代物です。
下から見上げた天井には、神々や3頭のゾウなどラオス伝統のモチーフが施されているなど、この国の建築様式を知ることができます。
パトゥーサイの6-8階部分は展望室になっており、ビエンチャン市内の眺望を楽しめます。
住所 : P.D.R, Vientiane
マップ: Googleマップ
電話番号 : 8:00-17:00(展望室)
ビエンチャン市内には、とても多くの仏教寺院があります。
数ある寺院の中で、最も格式の高い寺院が「タート・ルアン」です。
タート・ルアンとは「大きい仏塔」という意味で、高さ約45m、外壁の一辺約85mとラオス最大規模を誇ります。
黄金に輝く寺院はとても美しく、ラオスの紙幣や国章のデザインに採用されています。
タート・ルアンの歴史は古く、紀元前3世紀にインドのアショーカ王によって建造されたと伝えられています。
その際に仏陀の胸骨が仏塔に安置されたと言われています。
その後、クメール様式の寺院となりましたが、しばらくして廃墟と化してしまいました。
タート・ルアンを再建したのが、16世紀後半にラーンサーン王国の国王として君臨したセーターティラート王です。
四方を四つの寺院に囲まれる壮大な建物でしたが、現在残るのは北と南の寺院のみです。
現在のまばゆい建物は、1930年代に再び再建されたものです。
観光客は入場料を払って敷地内に入ることはできますが、寺院の中へ入ることはできません。
隣接する宮殿「ワット・タートルアンヌア」はラオス仏教最高位の僧が住まう場所、赤と金で彩られた内装が美しく、こちらは内部見学が可能です。
タート・ルアンでは毎年11月に盛大な祭りが催されます。
ラオス全土から僧侶や巡礼者が集まり、多くの屋台で賑わいます。
ライトアップや花火も開催されるので、この時期のタート・ルアンもぜひ見ておきたいものです。
住所 : Pha Thatt Luang Vientiane
マップ: Googleマップ
アクセス : ナンプ広場からトゥクトゥクで15分
電話番号 : (020) 95210600
営業時間 : 8:00-17:00
料金 : 大人10000kip
注意点 : 肌を露出するタンクトップやショートパンツは避けること
テーマパークがほとんど存在しないラオスにおいて、ひときわ異色を放つスポットが「ブッダ・パーク」です。
テーマパークといっても娯楽施設ではなく、仏像やヒンズー教の神々の彫刻が所狭しと並んでいます。
その数は200体以上で、とても摩訶不思議な庭園です。
ブッダ・パークはビエンチャン郊外、東へ25kmの場所に位置しています。
正式な名称は「ワット・シェンクアン」と名乗っていますが、実際には寺院ではありません。
1958年にタイ出身の芸術家ブンルア・スリーラットが、仏教とヒンズー教を融合した独自の宗教観に基づいて建設したテーマパークです。
彫刻はプロの芸術家が造ったものではなく、スリーラットの信者が奉仕活動の一環として造ったものなので、素人感たっぷりのユーモアがあります。
全長40mの涅槃仏や高さ3mのパンプキンツリーなど、巨大な彫刻群も必見です。
天上界・地上界・地獄を表現した三層の建物があり、この屋上からはプッダパークを一望できるほか、雄大なメコン川の眺望も楽しめます。
住所 : Buddha Park(Wat Xiengkuane)Deua, Thanon Tha, Vientiane
マップ: Googleマップ
アクセス : ビエンチャン市内からバスで1時間
電話番号 : 021 212 248
営業時間 : 8:00-17:00
料金 : 15000kip
バンビエンはビエンチャンから北で160km、ビエンチャンとルアンプラバンのちょうど中間点にある小さな街です。
のどかな田舎町ですが、手つかずの大自然が残り、絶景とアクティビティーを満喫できる街として欧米人バックパッカーを中心に人気があります。
アジアの原風景に身を任せ、何もせずに、のんびりと過ごす人も多く見かけます。
最近では観光地化が進み、ラオスの主要な観光地のひとつになっています。
名前から珊瑚礁の海を連想するかもしれませんが、ここは内陸国ラオスの田舎町で海はありません。
川の水がエメラルドグリーンに輝き、まるで珊瑚礁の海のように見えることから名前がついたと言われています。
その絶景から、バンビエンで一番の観光スポットとなっています。
ブルー・ラグーンは、バンビエンの街から約7kmほど離れた場所にあります。
この場所を訪れるにはレンタル自転車を利用するのが一般的で、30分ほどの道程です。
サイクリング途中で眺める田園風景も心癒されます。
エメラルドグリーンが美しいブルーラグーンの楽しみ方は、木の上からのダイビング。
最も高い木で8m近くあり、スリリングな体験を楽しむことができます。
住所 : West of Vang Vieng,Vang Vieng 1003,Laos
マップ: Googleマップ
アクセス :
ビエンチャンからバンビエンまでバスで4時間
バンビエンから自転車で30分
営業時間 : 7:00-17:30
料金 : 10000kip
ブルー・ラグーンと双璧をなすバンビエンの観光スポット・「タム・チャン洞窟」は、町の中心部から2kmほどの場所にあります。
洞窟に辿りつくには、147段の急階段を登っていかなければなりません。
この階段がきついですが、登るに従って下界の絶景を楽しむことができます。
洞窟の中は涼しく、巨大な鍾乳洞の世界が広がっています。
所々ライトアップが施され、とても幻想的です。
「青の洞窟」を彷彿させるような水域もあり、バンビエンを訪れたら必ず見てほしいスポットです。
住所 : Tham Phu Kham Cave,Van Vieng
マップ: Googleマップ
アクセス : バンビエン中心部から自転車で10分
料金 : 15000kip
首都ビエンチャンから北に360km離れたルアンプラバンは、この国で一番の観光地です。
14世紀からラーンサーン王国の首都として栄えた古都であり、貴重な歴史的建造物が多く残っています。
その歴史的・文化的な観点から、街全体がユネスコの世界遺産に指定されています。
ラオス屈指の都市とはいえ、住民が6万人程度しか暮らしていない長閑な街です。
郊外には美しい自然景観が豊富にあり、市内観光も含めて数日は滞在するのがおすすめ。
この街の名物となっている早朝の僧侶托鉢儀礼、夜間に開かれるナイト・マーケットは必見です。
ルアンプラバン空港までは、バンコクやハノイ、シンガポールなど近隣諸国から直行便が運航しています。
ビエンチャンからルアンプラバンまでの空路移動は、国内線で40分程度です。
陸路を利用した場合、バスで7〜8時間程度かかります。
メコン川を遡るボートを利用する方法もあり、11時間位かかりますが、安全上あまりおすすめできません。
由緒ある名刹が多いルアンプラバンの中でも、最も格式が高く美しい寺院が「ワット・シェントーン」です。
ルアンプラバン様式といわれる極端に傾斜した屋根が特徴で、壁に描かれた「生命の樹」の装飾も荘厳で見応えがあります。
この寺院は1560年、ラーンサーン王国のセーターティラート王により王室の菩提寺として建立されました。
セーターティラート王は、既にご紹介したビエンチャンの「タート・ルアン」を再建した人でもあり、仏教への帰依が深かった人です。
この場所は、ビエンチャンの商人チャンターパニットの自宅があったところだと言われ、寺院建立には次のような伝承があります。
チャンターパニットはある日、御仏から「北部に塩を持っていくと金持ちになれる」との夢のお告げを受け、ルアンプラバンへ塩を運ぶ商売を始めて大成功します。
その話を聞いた王が、チャンターパニットの偉業を称え、この地にワット・シェントーンを建立することになったと言われます。
以来王室との関わりが深く、1959年に薨去したラオス王国国王・シーサワンウォン王の葬儀が行われた際に使用された霊柩車も、境内に納められています。
古代インドの叙事詩「ラーマーヤナ」が描かれた黄金の霊柩車も必見です。
住所 : Sakkaline Rd., Luang Prabang
マップ: Googleマップ
アクセス : 市内中心部から徒歩10分
営業時間 : 7:00-18:00
料金 : 30000kip
母なる川・メコンに抱かれた、世界遺産の街ルアンプラバンを一望できるスポットが「プ―シ―の丘」です。
市内南西部にある150mの小高い丘ですが、実際は海抜700mとかなり高めです。
この丘の頂上からは360℃パノラマの展望が楽しめ、特に西側からのメコンに沈む夕日の眺望は見逃せません。
また、頂上に聳える黄金の仏塔タート・チョムシーは1804年に建立された歴史あるもので、市内のどこからでも目に入ります。
プ―シ―の丘には、2人の仙人が神の導きによってこの丘に辿りつき、ルアンプラバンの街を造ったという伝説があります。
そのため、古くは「プー・ルーシー」と呼ばれており、やがて「プーシー」に変化しました。
プーシーの丘の頂上までは、328段の階段を登っていく必要があります。
きつい道程になりますが、登り切った末に待っている絶景は、今までの苦労が報われるほど素晴らしいものです。
夕日の名所であるものの、階段には街灯が設置されていないので、なるべく早めの下山をおすすめします。
住所 : Phou Si Hill,Luang Prabang
マップ: Googleマップ
アクセス : 市内中心部から徒歩20分
営業時間 : 6:00-18:00
料金 : 20000kip
ルアンプラバン市街地から30kmの場所に位置する「タート・クアンシー」は、エメラルドグリーンの滝つぼがとても美しい滝です。
メコン川の支流域でもあり、3層からなる滝は、さらに小さな段々上の岩肌を滑り落ちています。
滝つぼ付近は天然のプールとなっていて、泳いだり飛び込んだりと川遊びを楽しむことができます。
タート・クアンシーに行くには、ルアンプラバン市内から車かトゥクトゥクで1時間程度の道程となります。
滝の周辺は自然公園に指定されており、落差50mの大滝まで遊歩道が整備されています。
この辺りは植生も豊かで、熱帯アジア原産の多年草・トーチジンジャーなど多くの熱帯植物を鑑賞できます。
ツキノワグマのレスキューセンターも近くにあるので、檻に入ったクマを間近で見られるなど、ちょっとした動物園気分も味わえます。
タート・クアンシーには水遊びが楽しめる滝つぼが3か所あります。
透明度抜群の水を満喫しながら、周囲の絶景とたっぷりのマイナスオインで癒されましょう。
住所 : Kuang Si Falls,Luang Prabang
マップ: Googleマップ
アクセス : 市内中心部から車で1時間
営業時間:8:00-17:00
料金 : 20000kip
メコン川下流域にあるラオス南部は、タイだけでなくカンボジアとも国境を接している地域です。
最大都市パークセーは、かつてチャンパーサック王国が栄えたところであり、今でも南部地方の中核を担っています。
クメール民族発祥の地とされるなど隣国カンボジアとの関わりが深く、ユネスコ世界遺産に指定されている「ワット・プー」もクメール人によって建設されたものです。
少数民族が多く暮らすボーラベーン高原や、4000もの島が存在すると言われるメコンの中洲・シーパンドンなど、スケールが大きな見どころがたっぷり。
本格的な観光地化はされていませんが、素朴なラオスの素顔に触れることができます。
ラオス南部観光の拠点・パークセーまではビエンチャンから国内線で1時間程度です。
その他、バンコクやシェムリアップ、ホーチミンからも乗入れ可能です。
陸路を利用する場合は、ビエンチャンから高速バスで12時間程度、バンコクやダナンなど近郊諸国の都市からも運行されています。
ラオス南部・チャンパーサックにある寺院遺跡で、ユネスコ世界遺産に指定されています。
ワット・プーは「山の寺」という意味で、聖なる山・カオ山の麓にあるヒンズー教の寺院跡です。
この周辺は5世紀くらいからクメール人(カンボジア人)が王朝を築き、信仰しているヒンズー教様式の城塞を建設しました。
カオ山をシヴァ神の家に見立て、メコン川をガンジス川に例えたと言われています。
現在ある建物は11〜12世紀頃に完成したと考えられ、これはアンコールワットが築かれるずっと昔のことです。
13世紀頃になってラオ族がこの地を支配するようになると、神聖なる城塞は上座部仏教寺院に変貌を遂げました。
それ以来、プラーサート・ワット・プーと呼ばれるようになったのです。
現在のワット・プーは損傷が激しく廃墟と化していますが、その規模の大きさに当時の栄華を偲ぶことができます。
ヒンズー教の教えを説いたレリーフが状態よく残り、このスケールと精巧な彫刻は圧巻です。
ヒンズー教と仏教が融合した不思議な空間で、現在でも多くの信者から篤く崇敬されています。
年に数回、満月の夜に開催されるお祭りも必見です。
住所 : Champasak,Pakse
マップ: Googleマップ
アクセス : パークセーからバス乗継で2時間のコースが一般的
営業時間 : 8:00-18:00
料金 : 50000kip
カンボジアとの国境にほど近い、メコンの秘境・シーパンドン。
この地域はメコン川下流域にあたり、川幅が10km近くにも及びます。
ゆったりと流れるメコン川は、急流かつ複雑になり、川の中にいくつもの中洲(島)ができます。
シーパンドンとは「4000の島」という意味で、非常に多くの中州があることを示しています。
のんびりとした南国ムードがたっぷりで、ビーチリゾートにいるような快適なバカンスが楽しめます。
希少種のカワイルカやメコンナマズとも出会えるかもしれません。
「メコンのナイヤガラ」」とも呼ばれる迫力満点の滝です。
大小無数の滝が幅10〜11kmにわたって連続しており、世界一幅の広い滝としてギネスブックに認定されています。
滝には展望台が設置されていて、その瀑布を間近に見学することができます。
カンボジアとの国境まで2〜3kmほどです。
住所 : Champasak,Pakse
マップ: Googleマップ
アクセス : ナーカンサンからトゥクトゥクで20分
シーパンドン最大の島で、最近欧米人を中心に人気を集めているスポットです。
南北約24km、東西約8kmの大きさがあり、同じく観光スポットとして注目されているデッド島とは、旧鉄道跡の橋で結ばれています。
フランス統治時代の蒸気機関車や、ソンパミットの滝などの見どころがあります。
島の生活はゆっくりと流れており、のんびりとバカンスを楽しむには最高の島です。
近くにカワイルカの生息場所があり、カワイルカウォッチングのツアーも催行されています。
住所 : Champasak,Pakse
マップ: Googleマップ
アクセス : パークセーからバスで2時間30分
ラオス北部は、ベトナムやタイ、中国やミャンマーと国境を接しています。
インフラもあまり整備されておらず、治安にも問題があるため、旅行がしやすいエリアとは言えないかもしれません。
しかし、独自の文化を持った少数民族が多く暮らし、魅力的な地域でもあります。
最近では治安も改善傾向にあり、ディープなラオスを求めて観光客が増えてきています。
首都ビエンチャンから北東に320km、ベトナムとの国境に近いサム・ヌアは、標高1,200mの山岳地帯にあります。
交通の便が悪い場所で、残念ながら気軽に訪問するのは困難と言えるかもしれません。
この辺境の街は織物の産地として知られており、高い技術を誇るシルクの綾錦や染織を求めて、世界中からバイヤーが訪れる穴場スポットです。
この周辺はヤオ族やタイデン族などの少数民族が多く暮らしており、伝統的な手作業で繊細な織物を作っています。
民族によって独自の美しい模様やスタイルがあり、制作場を見学しながらショッピングするもの楽しいです。
ラオスの民族衣装である巻きスカート・「シン」はこの地で多く生産されていて、エキゾチックなお土産として喜ばれるかもしれません。
住所 : Xam Neua,Houaphanh
アクセス : ビエンチャンから国内線利用が一般的
マップ: Googleマップ
ラオス北部・シエンクアン郊外にあるジャール平原は、ミステリアスなスポットとして最近注目が集まっています。
この平原一帯に散らばる謎の石壷(Stone Jars)は、大きなものでは3m以上にも及び、全体で2,100近くも確認されています。
かつて巨人の国があり、巨人たちが勝利の祝いに造ったという伝説がありますが、いったい誰が何の目的で造ったものなのかはっきりしません。
食料やワインの貯蔵庫に利用されたなど諸説ありますが、今では石棺説が有力で、1500〜2000年前に造られたと考えられています。
この摩訶不思議な光景により、ラオス国内で3番目のユネスコ世界遺産にも指定指定されています。
ジャール平原の石壷を見学するには、シエンクアンの中心部の街・ポンサワンが拠点となります。
ビエンチャンから国内線で1日1便しかなく、陸路では悪路を12時間以上走り続けなければならない辺境の地です。
この周辺はベトナム戦争中の不発弾がいまだ残っている地域なので、安全のため現地で見学ツアーに参加することをおすすめします。
住所 : Plain of Jars,Xiangkhouang
マップ: Googleマップ
アクセス :
ビエンチャンからシエンクアンまで国内線で30分(1日1便)、またはバスで12-13時間
現地で車をチャーターするか、見学ツアーに参加
東南アジアの秘境とも呼ばれるラオスには、周辺の国のような有名観光地はあまりありませんが、この国を旅していると、今の日本人が忘れてしまったものを実感せずにはいられません。
どこか懐かしさを感じる国・ラオスで、心底から癒されてみませんか?
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