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4. ワット・シェントーン(Wat Xieng Thong)
ラオス人民民主共和国 (以下ラオス)は、東南アジアのインドシナ半島に位置する国です。
人口は約649万人と、日本でいうと 千葉県 の人口と同じほどで多くはありません。
中国、ミャンマー、タイ、ベトナム、カンボジアの5ヵ国に囲まれた、ASEAN唯一の内陸国です。
国としてはそれほど大きくないラオスですが、そんなラオスの中の小さな街・ルアンパバーンの魅力に近年ハマる人が増加しています。
「アジア最後の桃源郷」と呼ばれ、なんと街全体が世界遺産登録されているのです。
ルアンパバーンはラオスの首都ヴィエンチャンから320kmと離れていることもあり、静かでどこか昭和を感じさせるような、のどかな環境が訪れる人の心を癒してくれます。
空、山、川のコントラストがとても美しいので、せっかくなら天候に恵まれた時期に観光したいですよね。
ラオスは日本のように四季はなく、11月〜2月の「乾季」、3月〜5月上旬頃の「暑季」、5月〜10月の「雨季」の3つに分かれており、暑季の時は気温が40度近くなる日もあります。
そのため、効率よく見どころのスポットを周りたい場合は、比較的過ごしやすく動きやすい乾季がオススメ。
旅行時は天候もそうですが、言語が通じるのかも気になるところ。
現地で聞きたいことが聞けるのか、トラブルが起きた時に言語が通じるのかの不安もありますよね。
ラオスの公用語はラーオ語ですが、観光地のレストラン、ホテル、ショップなどでは英語も通じるので安心してください。
英語が話せない場合はラーオ語とひらがながセットになっている、「旅の指差し会話帳」の本やアプリを常備しておくと便利です。
残念ながら、日本からルアンパバーンまでの直航便は就航していません(2020年7月現在)。
そのため、日本の各国際空港より東南アジアの主要都市へ行き、トランジットする方法のみとなります。
所要時間は タイ・バンコク 経由であれば約8時間、 ベトナム・ハノイ 経由であれば約7時間ほどとなります。
直航便がないから不便…と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、東南アジアには面白い国が沢山あります。
トランジットで空港のみの利用でもよし、せっかくならトランジットする国も旅行していこう!という方法も良いでしょう。
実際に、筆者がルアンパバーンを訪れた際は、東南アジア諸国を2ヶ月半かけて周遊していた時であったため、タイからビエンチャンまで飛行機で移動し、ヴィエンチャン→バンビエン→ルアンパバーンと1つずつ観光しながら移動しました。
1週間あれば、タイ・ラオスの2ヵ国を周遊することが可能です。
日本→バンコク(3日間)→ルアンパバーン(3日間)→バンコクへ戻り日本へ帰国
このルートは、周りやすいおすすめのモデルコースです。
個人的には、ルアンパバーン空港がとても好きでした。
空港内は特に目立ったものはないのですが(何もないに等しいです…)、こんなに空港周辺が良い意味で空港らしくない場所はあまりないと思います。
田んぼが広がっている田舎道を走っていると、突然空港が出てくるようなイメージです。
ラオスは、観光目的で15日以内の滞在の場合は出入国時のビザは不要、15日以上滞在の場合はビザが必要となります。
ビザ取得の方法は2通りあります。
旅行前に日本のラオス大使館でビザを取得しておく方法と、ヴィエンチャン・ルアンパバーンの各空港でアライバルビザとして取得する方法です($30)。
どちらも最長30日間滞在することが可能なビザです。
東南アジアの諸国から陸路で入国する場合でビザを取得したい場合は、国境によっては取得できる場所、そうではない場所があるため、事前に調べておく必要があります。
ルアンパバーンは小さな街のため、ほとんどの人が移動手段としてバイク、自転車を利用しています。
また、東南アジアの醍醐味であるトゥクトゥクもありますが、 カンボジア や タイ などと違い台数も少なく、基本的に都度値段交渉をしなければいけません。
観光客の場合、かなり高値を交渉してくる可能性も高いです。
そのため、離れた観光地へはミニバンで乗り合わせして行くツアーか、もしくは自身でバイクや自転車を借りて観光する方法が良いでしょう。
ほとんどの観光地が市内から遠くなくまとまっているため、観光しやすいのが嬉しいポイントですね。
ルアンパバーン市内のいたるところにレンタサイクル、レンタルバイク店があり、観光客も気軽にレンタルすることが可能です。
実際に、私も友人とバイクを一台借り、2人乗りで利用しました。
借りる際の注意点としては、ブレーキや各パーツの安全点検をお店の前で自分で1度確認しておくということ。
また、利用している最中に何かトラブルがあった場合の連絡先などを聞いておくことも大切です。
バイクの盗難防止などの観点から、借りている期間はパスポートを預かられました(コピーではなく原本)。
実際にバイクを走らせていた時に思ったことは、市内は道も比較的広く走りやすいですが、山道は完璧に綺麗に舗装されていなかったり、カーブが頻回にあったり、茂みなどで少し見えづらい箇所もありました。
スピードを出しすぎず、安全運転していれば問題はない程度ですが、地元の方々はバイクや車を結構なスピードを出してくるため注意は必要です。
バイクに2人乗りの場合、後ろの人は景観も楽しめますが、運転手はわき見運転をせず安全運転で!
それでは、魅力と癒したっぷりのルアンパバーン観光に出かけましょう!
読み終えたあとはラオスへの航空券を調べていること間違いなし。
ルアンパバーンのノスタルジックな街並みをを一望できるのが、「プーシーの丘」。
市内の真ん中に位置しているため、大きく市内を外れた宿ではない限り、徒歩で行くことも可能です。
筆者は夕陽の時間に合わせて登り始めましたが、意外と階段数が多く息があがってしまいました…!
暑季に行く場合は休みながら、マメに水分補給を摂ることをオススメします。
この時はあいにく雲が少しかかってしまっており、綺麗に夕陽を見ることはできませんでしたが、メコン川や街並み、遠くにそびえる山々が凛々しく、時間を忘れて滞在してしまいました。
写真撮影を忘れずっと眺めていたいと思える素敵な場所でした。
住所 : Sackarin road,Luang Prabang
マップ: Googleマップ
アクセス : メインストリートから歩いてすぐ
入場料 : 20,000キープ
注意点 :
階段を登っていく点、また蚊や虫がいるためズボンがオススメ。
安全面を考えるとビーサンなどのサンダルより運動靴がベター。
ルアンパバーンで最も美しい滝と呼び名の高い「クアンシーの滝」。
ルアンパバーン郊外に位置しています。
エメラルドグリーンの美しい色をした滝を眺めたり、遊泳も可能です。
筆者は市内からバイクで向かいましたが、おおよそ片道30kmで約1時間ほどでした。
写真で見ていたエメラルドグリーンそのもので、こんなに美しい色の滝があるのかと目にした時はとても感動しました。
入り口から森の中を進むと、メインの大きな滝が現れます。
メインエリア以外も、滝を横目に散策することも可能です。
とても涼しく、森のマイナスイオンとエメラルドグリーンの滝で心身ともに癒されること間違いなしです。
快適に過ごせますが、足元は大きな石があったり、水気による足場の滑りやすさがあるため、サンダルより運動靴で行く方が良いでしょう。
アクセス : ルアンパバーン市内からバイク・車で片道約1時間
営業時間 : 8:00〜17:30
入場料 : 20,000キープ
注意点 :
入り口からクアンシーの滝まで約15〜20分ほど歩くことや、水場で滑りやすいため運動靴がベター。
森の中のため蚊よけスプレーなどがあると尚良い。
ルアンパバーンに訪れたのなら、必ず見学するべきなのが「托鉢儀礼」。
旧市街中心部の通り沿いでは、夜明け前から地元の人が僧侶の到着を待っています。
そもそも「托鉢儀礼」とはどういったものなのでしょうか。
托鉢とは、仏教において僧侶が信者から必要最低限の食料などを乞うことをいいます。
仏教国であるラオスでは、男性は一生に1度は必ず出家し、僧となる慣習があります。
一般的に少年期に行う人が多いため、托鉢僧の中にはまだ幼い見た目の少年僧もいます。
僧侶達には、お布施として主にもち米、お菓子などを渡します(これを喜捨といいます)。
ラオスでは、喜捨することで自分のご先祖様にお布施を届けてくれると信じられています。
観光客でも、以下の注意点やマナーを遵守すれば喜捨することが可能です。
<注意点>
夜明けの街にオレンジ色の衣を纏った僧侶たちが列をなして歩く姿はとても厳かで、朝焼けのように清々しい気持ちを味わうことができます。
ぜひ、目で見て実際に体験もしてみてください。
アクセス : シーサワンウォン通り(Sisavangvong Road)からサッカリン通り (Sakkaline Rd)
托鉢の開始時間 : 明け方5:30〜6:00の間(あくまで目安です、確認必須)
料金 : 見学は無料、喜捨を行う際はお布施代
注意点 : 上記参照
ルアンパバーンには数多くのお寺がありますが、ラオスで最も美しいと言われているお寺が「ワット・シェントーン」。
すそ野が広がっているような形をしている屋根が特徴的で、装飾や鮮やかな外壁に目を奪われます。
ワット・シェントーンは、かつて王家の儀式が行われていたと言われているお寺。
王様が逝去した時に使用された黄金の霊柩車も境内に納められており、見学することができます。
ラオスを含む東南アジア諸国を旅行中、その国の信仰されている宗教や歴史を知りたいのであれば、まずお寺を訪れてみることをオススメします。
祈りや儀式をしている現地の方々の姿はとても厳かで神秘的で、知られざる魅力や歴史について知ることができるでしょう。
住所 : Kounxoau Road, Luang Prabang, LAO P.D.R
マップ: Googleマップ
アクセス : メイン通りであるサッカリン通り(Sakkaline Rd)の突当りすぐ
開園時間 : 7:00~18:00
入場料 : 20,000キープ
注意点 : 肌の露出が少ない服装がマストです。(タンクトップ、短パンなどはNG)
日が暮れてきたら、メコン川のサンセットクルーズに参加してみるのはいかがでしょうか。
もちろん、川辺に座り見ることもできます。
しかし、せっかくなら船に揺られ、心地いい風に吹かれながらルアンパバーンの景色を楽しむことをオススメします!
夕方からはサンセットを見るために多くの観光客が集まり、場所によっては混み合いますが、メコン川には多くのクルーズ船が出ているので、現地で気軽に申し込むことができます。
事前予約をしていなくてもクルーズ船に乗れる場合があるため、確認してみてくださいね。
なお、宿泊しているホテルの受付でメコン川クルーズツアー予約を承っているところもあるので、チェックイン時にフロントで聞いてみましょう。
何も考えず、風に吹かれてみる。
ぼーっと、遠くに見える山々から溢れる夕日を眺める。
少しノスタルジックな気持ちに浸ってみる。
そんな経験は、日々目まぐるしく流れる日常ではなかなか経験できないことです。
メコン川からの夕日を眺めながら、日常の忙しなさから少しだけ解放されてみましょう。
アクセス : 各クルーズ・ツアー会社の情報を確認
営業時間 : 要確認
料金 : 要確認
東南アジアの夜といえばナイトマーケット!
夕方になると、ルアンパバーン市内のメインストリート沿いでナイトマーケットが賑わい始めます。
アジアらしい雑貨はもちろん、ラオスのナイトマーケットは「カゴ屋さん」がとっても多い印象でした。
夏らしいカゴバッグが目白押し。
ひとつずつ手編みされており、形もサイズも様々でお土産に買って帰りたくなりましたが、バッグパック一つで旅行している私たちは泣く泣く断念…。
その他も、色彩鮮やかなワンピースやTシャツ、雑貨などお土産に最適な品々に出会うことができます。
食品の出店も多く、串に刺さって食べ歩きしやすくなっているものや、ラオス料理をお皿に何種類かとることができるビュッフェタイプのものも。
フランスの植民地であった背景から、パン屋さんで個装されたパンを販売されていたりしました。
ナイトマーケットの規模としては大きくない方ですが、こじんまりとしていて回りやすいです。
個人的には、他の東南アジア諸国のナイトマーケットの中でルアンパバーンが1番可愛いものが多かったです。
アクセス : ルアンパバーン市内のメインストリート、Sisavangvong Road沿い
定休日 : 基本的に無休
注意点:ナイトマーケットは基本的に現金払い。
営業時間 : おおよそ18:00頃〜22:00頃まで
朝市は、国内外問わず見てるだけでも楽しくなれますよね。
ルアンパバーンにも朝市はあります。
地元の方々の朝は早く、だいたい明け方5時くらいから托鉢儀礼をし、その後朝市に向かうというモーニングルーティンがあるようです。
時間は7:00前からは開いていますが、東南アジアのマーケットは一斉に開くというより、準備ができた店舗から開けていくスタイルが多いので、開いているところから覗いてみるのも良いでしょう。
ナイトマーケットは雑貨や洋服など、土産品がメインですが、朝市は逆で食品がメインとなります。
地元の方々が普段食べている料理に使う食材がずらっと並びます。
中には日本ではなかなか見ることができない物(ゲテモノ系)も…。
とにかく見ていて飽きないです。
野菜やフルーツなどを購入し、朝食としてゲストハウスやホテルで食べてみるのはいかがでしょうか。
アクセス : シーサワンウォン通り(Sisavangvong Road)から一本入った細い路地
定休日 : 不明
営業時間 : 7:00頃〜
注意点 : 現金のみ
世界遺産の街、ルアンパバーンでゆったり過ごせるおすすめ観光スポットをご紹介しました。
ルアンパバーンは旅人が口を揃えて「良かった、のんびりできた」と言います。
人々は温厚でとっても優しいので、初めての一人旅にもぴったりな場所だと思います。
ぜひ日頃の忙しさを忘れ、ルアンパバーンで心からリラックスして過ごしてみてください。