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この白亜の大きなモスク、その名をシェイク・ザイード・グランドモスクと言います。
年間約150万人もの観光客が訪れるシェイク・ザイードグランドモスクについて、詳しく紹介していきます。
7つの首長国からなる、アラブ首長国連邦の首都アブダビにあります。
アブダビ首長国は、7つの首長国の中で最大の面積(80%)、人口、収入を誇る超リッチ国。
アブダビ首長国の観光地と言えば、ドバイ首長国の有名ホテル、ブルジュ・アル・アラブに対抗して作った7つ星のエミレーツパレス、アルアインの文化的遺跡群(世界遺産)、フェラーリ博物館、そしてシェイク・ザイード・モスクが挙げられます。
日本からアブダビまでは、エティハド航空の直行便が就航しています。
以前は国内の複数都市から直行便が運航していましたが、2022年12月現在は東京〜アブダビの路線のみとなっております。
直行便を利用する場合の所要時間は12時間30分です。
※詳しくはこちら: エティハド航空日本語サイト
日本ではアブダビよりも、ドバイの方が観光地として知られていますよね。
実はドバイとアブダビは車で2時間ほどの距離なんです。
ドバイの観光中に日帰りでアブダビに行くというのもアリ。
ドバイまでは成田からと、関西からエミレーツ航空・JALが毎日運航しています(2022年12月現在)
※詳しくはこちら: エミレーツ航空日本語サイト
ドバイとアブダビ間のアクセスについては、後半にご紹介します。
日本国籍を持っていれば、アラブ首長国連邦への入国に際して事前に査証を取得する必要はありません。
空港到着時に、30日間有効の観光ビザのスタンプがパスポートに押されます。(無料)
他にも、下記の国籍の方も同様です。
アンドラ、 オーストラリア 、ブルネイ、カナダ、 香港 、アイルランド、 マレーシア 、モーリシャス、モナコ、ニュージーランド、 中国 、ロシア、サンマリノ、シンガポール、韓国、英国、米国、バチカン市国。
イスラム教徒が礼拝をする場所です。
モスクはアラビア語でマスジド、サジダをする場所という意味があります。
サジダとは、礼拝の際に額を地につける姿勢のこと。
イベリア半島にイスラム勢力が侵攻した時に建てられたマスジドは、スペインでメスキータと呼ばれ、それが訛って英語ではモスクと呼ばれるようになりました。
モスクは人々が集まって礼拝をする大切な場所ではありますが、そこに神様が祀られていたり、絵や彫刻などの偶像的な物は一切ありません。
礼拝をするのは、メッカの方向へ向かうと決められているので、世界中のイスラム教徒が同じ方向に向かってお祈りをしていることになります。
イスラムでの義務の礼拝は一日5回で、時間とセット数が決まっています。
実際はセットとは言わず、ラカーと言い、決まったクルアーンの一節+自分で選ぶクルアーンの一節、それに伴う文言や動作で1ラカーとなり、それを決まった数だけ繰り返します。
「1日5回も?」と思われるかもしれませんが、1番長い4ラカーの礼拝でも所要時間は5分もかかりません。
礼拝は、全てアラビア語で行います。
母国語が何であっても、礼拝はアラビア語と決められているので、イスラム教徒はまず礼拝に必要なアラビア語を覚える必要があります。
ちなみに、イスラム教徒の五行と呼ばれる、行わないとならない物とは…
3の断食はラマダン月に行われるので、「ラマダン」として知られていますよね。
この時期にイスラム圏を旅するのは、国によっては日中レストランが閉まっていたり、観光施設が閉まっていて大変な面もありますが、ラマダン月の独特の雰囲気を味わいたい方にはおすすめです。
ラマダン期間だけ食べるご馳走や飲み物、スイーツもありますよ。
入場無料で、9時~22時まで自由に見学できます。
金曜日だけはお昼に集団礼拝があるので信者のみ、一般の入場は16時半~22時になるので注意してください。
ちなみに、イスラムの国では金曜日が休日です。
公的機関は閉まり、レストラン、モール、遊ぶ場所などは地元の人で混み合います。
シェイク・ザイード・グランドモスクについてより詳しく知りたいという方は英語ガイドツアーはいかがでしょうか。
無料ガイドツアー(所要約1時間)
日曜日~木曜日:10時、11時、17時
金曜日:17時、19時
土曜日:10時、11時、14時、17時、19時
8人以下なら予約は不要です。
希望時間の15分前に、回廊側の正面入り口付近のツアー看板に集合してください。
シェイク・ザイード・グランドモスクは、誰でも中を自由に見学することができます。
ただし、中に入る際は服装に注意が必要です。
男性の場合、TシャツはOKですが、タンクトップ、短パンは不可。
女性の場合は、手首、足首まで隠すので、当然長袖、長ズボンかロングスカートになりますが、ぴったりした体のラインが出るものはNGです。
女性用のアバヤと呼ばれるスカーフの付いたゆったりした服の無料貸し出しがありますので利用してください。
ご自身の服でOKという方も、女性は髪を隠すスカーフが必要です。
日差しの強いアブダビの街を歩くのに、一枚スカーフを持参されるか、お土産代わりに現地調達がおすすめ。
外の暑さと対照的に、建物の中は冷房が効きすぎている場所も多いので、羽織ったり首に巻くのにも便利ですね。
アラブ首長国連邦の最初の大統領「ザーイド・ビン・スルターン・アール・ナヒヤーン زايد بن سلطان آل نهيان」(1918年~2004年)の命によって造られたシェイク・ザイード・グランドモスク。
シェイクとは、アラビア語で年長者、指導者という意味があるので、シェイク・ザイードと呼ばれていました。
モスクが完成したのは2007年なので、彼はモスクの完成を見ることなく亡くなりましたが、現在はモスクの敷地内に埋葬されています。
総工費は約550億円!
イタリア 、ドイツ、モロッコ、中国などから職人を集め、自国からは3,000人を超えるマンパワーと、38の企業が関わって建設されました。
収容人数は4万人、82個のドーム、1300人の手によって作られた9億円相当のペルシャ絨毯、直径10メートル、100万個のスワロフスキーを使ったシャンデリアは7億円相当。
このお金のかけ方は、まさにアラブの富豪スタイル。
貧しい人に施す行いを重視しているイスラムとはかけ離れているので、この豪華絢爛さは、実は賛否両論といったところです。
モスクにはつきもののこの尖塔は、アザーンと言うお祈りの時間を呼びかけるためのもの。
アラビア語ではマアッザナで、アザーンを行う場所という意味です。
英語ではミナレットと言います。
昔マイクが無かった時代に、この塔の上から街の人々に向かって「もうすぐお祈りの時間ですよ~」と大きな声で呼びかけていた名残です。
今は人が塔に登ることはなく、モスクの中からマイクで呼びかけ、塔にはスピーカーが取り付けられています。
礼拝の前には心身ともに清浄するという意味でウドゥー(小浄)を行います。
シェイク・ザイード・グランドモスクを訪れた方のブログなどを見ると、水飲み場だとか、足湯があるとか、トイレの後に足を洗う場所だとか、想像を書かれている方を見かけますが、ここは身体を清める場というのが正解です。
最初に手首まで洗い、口をすすぎ、水を鼻孔に吸い込みすすぎ、髪を濡らし、耳の穴をぬぐい、足を指の間まで良く洗うという順番で清めます。
このウドゥーを行ってからでないと、礼拝をすることはできません。
豪華絢爛なモスク内部はまるで美術館のよう。
といっても、偶像崇拝を禁止しているイスラム教、モスクの装飾には一切の偶像はありません。
イスラムアートと呼ばれる、幾何学模様や花や植物を組み合わせた天井や壁の装飾、美しい大理石の床モザイクなどが必見です。
ギラギラの太陽に映える白亜のモスクも美しいですが、時間が許せば夜のライトアップをぜひご覧下さい。
暗くなってからではなく、夕暮れ前に到着するのがベストです。
夕陽が白い大理石をオレンジ色に染める、ステンドグラスを通して内部に差し込む夕陽。
辺りが暗くなり始めると、モスクはブルーにライトアップされ、息を呑むような幻想的な姿を見せてくれます。
便利なのはホテルからのタクシーですが、費用を抑えたい方は市バスを利用してみましょう。
アブダビのメインバスターミナルや、アルワダモールを通る54番に乗ります。
タクシー乗り場や駐車場に近い裏手と、陸橋を渡ると観光入り口という2か所が最寄りです。
女性の方でアバヤを借りる予定がある方は、駐車場側で降りてくださいね。
バスに何度か乗る場合は、バスのIC交通カード「ハラフィットカードHafilat smart card」を購入しておくと便利です。
バス内は前方が女性と子供、後方が男性と言う風に分けられているのでご注意ください。
住所 : Sheikh Rashid Bin Saeed Street, 5th St, Abu Dhabi
マップ : Googleマップ
電話番号 : +971 2 419 1919
休館日 : ラマダン期間中の金曜、イードアルフィトル初日、イードアルハドハー期間中
営業時間 : 【土〜木曜】9:00~22:00【金曜】9:00〜12:00/15:00〜22:00
料金 : 無料
公式サイト : シェイク・ザイード・グランドモスク
ドバイ⇔アブダビ間の移動で一番早いのはタクシーで1時間、約9,000円〜13,000円程度です。
数名でシェアするならばタクシーも便利ですが、もう少し安く…という方はバスを利用しましょう。
ドバイでの乗り場は二か所で、Al Ghubaibaと、Ibn Battutaです。
Al Ghubaibaは空港に近く、タクシーでも行きやすいので、とにかくバスに乗ってアブダビに行きたい時にはおすすめです。
Ibn Battutaはメトロに長時間乗る必要がありますが、結果的には早くアブダビに着けます。
どちらからも20分~30分に1本と便数は多いので、混んでいても1本待てば乗れるのでご安心を。
ドバイからの乗車の場合は、ノールカードというICカードを地下鉄駅で購入しなければなりません。
バスで直接や、バス停ではチケットを販売していないので注意してください。
観光客におすすめなのは、ノールシルバーカードです。
ノールシルバーカードはAED25で、AED19分利用可能、アブダビまでの料金はAED25なので、最低でも往復分のAED50は先にチャージしておきましょう。
アブダビでの発着は、アブダビ・センターバスターミナルで、Al Whada Mall が隣にあります。
バス内は冷房が効きすぎていることが多いので、1枚羽織る物を用意しておくと便利です。
ドバイに比べるとまだまだマイナーな旅行先と言えるアブダビですが、モスクの他にも、砂漠サファリ、フェラーリワールド、2017年にオープンしたばかりの ルーヴル美術館 (フランス国外でルーヴルを名乗るのは初!)、世界遺産のアル・アインの文化遺跡群など見どころいっぱいです。
まずはアラビア語圏での共通の挨拶「アッサラームアレイクム」を覚えて、アブダビに旅してみませんか?
最終更新日 : 2022/12/16
公開日 : 2018/03/07