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1. 花の小径(Calleja de las Flores)
2. ローマ橋・カラオーラの塔(Torre de Calahorra)
3. アルカサール(Alcázar De Los Reyes Cristianos)
コルドバのパティオ祭りに行こう!(La Fiesta de los Patios)
1. NH コレクション アミスタッド コルドバホテル(NH Collection Amistad Córdoba Hotel)
スペインが好き、または世界遺産が好きという方なら一度は耳にした事があるはずの「メスキータ」。
スペインの南、アンダルシア地方の主要都市の一つである「コルドバ」という街にあります。
まずは地図でコルドバの場所をご覧ください。
地中海を渡ると、そこはアフリカ大陸。
すぐ対岸がアラブの国々というのは、スペインの歴史、そしてコルドバの歴史、メスキータの成り立ちを知る上でのキーポイントになります。
観光スポットの宝庫であるアンダルシア地方を旅するなら、最寄りの国際空港はセビーリャとマラガ。
日本からのアクセスはヨーロッパ経由か、マドリードやバルセロナからの国内線で入るのが一般的です。
20年近く日本路線から撤退していたイベリア航空が、再就航をしたのは2016年のこと。
ただ、残念ながら2023年3月現在は運休しています。
詳しい運航スケジュールなどはこちらから→ イベリア航空
スペイン国内を旅行する際は、長距離バスや列車が安くて便利です。
特にマドリードからなら、スペイン新幹線AVEが「速い、キレイ、快適」でおすすめ。
マドリード(アトーチャ駅)⇔コルドバ間は最速で1時間40分、1日平均24便、約45分間隔で運行しています。
1等は2-1配列で軽食付き、2等でも2-2配列でゆったり、車内にはカフェテリアもあります。
ちなみに、時間だけを見るとマドリードからの日帰りも可能ですが、セビーリャ、グラナダ、できればマラガも含めたアンダルシア地方はスペイン観光のハイライト的な存在。
最低でも3〜4日かけて周って欲しい場所なので、日帰りはおすすめしません。
コルドバ自体は小さな町なので、時間があれば1泊、時間がなければ半日観光のあと、セビーリャかグラナダに移動するのが効率的です。
外観はこんな感じです。
スペインによくある教会に見えますか?
それでは、ちょっと角度を変えて見てみましょう。
教会の手前部分に三角屋根が付いた建物がいくつも連なっているように見えますよね。
これは一体何なのでしょうか。
もっと手前には大きな「オレンジの中庭」があります。
175m×135mの外壁にぐるっと囲まれたメスキータ。
これら3枚の写真は全て、メスキータ付属の「アミナールの塔」から撮影されています(左側に塔の影が写っていますね)
さあ、いよいよ中に入ります。
入ってすぐのところにパンフレットが置かれたラックがあります。
日本語版もあるので貰っておきましょう。
チケット売り場で貸し出しているオーディオガイドは、残念ながら日本語はありません。
一歩建物の中に入ると、あちこちから聞こえてくる「うわ~」「WOW!」といった感嘆の声。
よく見ると少しずつ色が違う古い柱、その上には石灰石と赤レンガで作られた二重のアーチが見渡す限り続く、独特の光景が広がります。
柱の森と称されるそのデザインはまさにアラブスタイル。
このメスキータとはもともとイスラム教徒の礼拝の場、モスクだったのです。
古代 ローマ 時代から属州として栄えていたコルドバ。
5世紀には西ゴート族に、6世紀には東ローマ帝国の支配を受けていました。
そんなコルドバに、ターレック将軍率いる7000名のイスラム軍がアフリカ大陸からジブラルタル海峡を渡り、コルドバに侵攻してきたのは711年のことでした。
イスラム軍の目的は土地を奪うことではなく、イスラム教の布教でした。
あっという間にイスラム化が進んだコルドバに大きなモスクが必要だと考えたカリフ「アブデルラフマーン一世」は、西ゴート時代の「聖ビセンテ教会」があった場所を買い取り、785年にモスク建設をスタートさせています。
入口からすぐが初期に造られた部分です。
建設費用を抑える為に、各地から集められたローマ神殿の大理石柱などを再利用しているので、台座部分、柱頭部分のデザインや色がマチマチなのが分かります。
天井を支えるために、緻密な計算により設計された二重アーチは、石灰岩と赤レンガが使用されています。
古代ローマの水道橋のデザインを参考にしたと言われると、なるほどと思いますよね。
スタートは小さなモスクでしたが、後のカリフ、アブデルラフマーン3世がミナレットの建設を命じ、モスクはどんどん立派になっていきました。
ミナレット(英語、アラビア語ではメッザア)とは、「アザーン」という礼拝の呼びかけを行うために作られたモスクに付随する塔のこと。
昔は礼拝時間の度に人が塔に登り、大きな、そして美しい声で呼びかけを行っていました。
現在は塔に拡声器が取り付けられ、呼びかけはモスクの中からマイクで行うのが一般的です。
よく見ると塔の上部には鐘が取り付けられており、尖塔にはコルドバの守護聖人ラファエルの像があります。
これは16世紀になり取付けられた物なので、モスクの時代には四角柱の部分まで(約40m)だったと想像しておいてください。
さて、また内部に戻ります。
イスラム教徒への改宗者が増えるにつれ、手狭になってきたので、961年アルハカーム2世の手により大規模な増築が行われました。
最初の建設から150年以上経っていたにも関わらず、初期の雰囲気を崩す事がないように工夫され、増築されました。
ただし、既に神殿の柱を使う事はなく、台座もなくなっており、同じサイズに造られた柱を使っているのがわかりますよね。
アルハカーム2世の命により、こちらの豪華な「ミフラーブ」が建設されました。
モスクに絶対に必要なミフラーブとは、メッカの方向(キブラ)を示す場所。
全世界のイスラム教徒は現在のサウジアラビアのメッカにあるカアバ神殿の方向に向かい、1日5回の礼拝をしています。
もう少し近づいて美しい装飾を見てみましょう。
偶像崇拝をしないイスラム教では、装飾のモチーフと言えば草花や幾何学模様。
ビザンチンスタイルのモザイク職人が呼び寄せられ、金や青のモザイク装飾が施されました。
四角い部分には、右下から左下にかけてぐるりとコーランの一節が記されています。
ちょっと華美すぎるような気もしますが、当時のコルドバの栄華を良くあらわしているとも言えます。
屋根の部分は八角形になっていて、天井部分は音響効果を考慮した貝殻のような形。
このミフラーブの前で礼拝を先導するイマームの声が、後ろの方まで響き渡るようにと計算された造りです。
史料によると、10世紀のコルドバは人口が100万人近く、モスクの数は300とも600とも、1000以上だったとも言われています。
医学、天文学、哲学、文学など学問の都としても栄え、多くの留学生を抱えていました。
まだヨーロッパに大学がなかった時代に、コルドバには大学ができ、学者が集められ、図書館には60万冊もの蔵書がありました。
コルドバの学者によって作られた様々な文献は翻訳家集団により翻訳され、ヨーロッパ諸国へと流布されており、学問の中心地として非常に繁栄していたのです。
ヨーロッパ随一の学問の都へ、多くのユダヤ人も移住をし、当時はイスラム教徒、キリスト教徒、ユダヤ教徒が共存する社会が形成されていました。
モスクとして最後であり、最大規模の拡張を行ったのは、987年、アルマンソールによるものでした。
前述のミヒラーブの前方にはグアダルキビール川が広がり、これ以上前方へは拡張できないのでバランスは崩れますが、横への大増築になりました。
こちらが最後の拡張の時に造られた部分のアーチ。
人口増加に伴い、急を要していた事もあり、白い石灰石に赤い色を塗っただけの、安っぽい造りになっています。
この大増築により、10世紀末には2万5千人もの人が一度に礼拝できるほどの規模になっていました。
イベリア半島に入り、あっという間に広がっていったイスラム勢力。
キリスト教徒も黙ってみていたわけではありません。
イベリア半島の歴史のキーワードともなる、「レコンキスタ(スペイン語では再征服という意味)」。
国土再征服運動と世界史で習いましたよね。
地図を使って簡単に解説します。
西ゴート王国の血をひく貴族と自称していた伝説の王ペラヨは、718年、現スペインの北西部にキリスト教国のアストゥリアス王国を建国しました。
アストゥリアス王国は722年、ゴバドンガの戦いにより初めてイスラム勢力に勝利、これが実質的レコンキスタのスタートとなったのです。
914年にはレオン王国、1035年にはアラゴン王国、カスティーリャ王国が建国されています。(地図の黄色い部分)
度重なるキリスト教国の侵攻によって、後ウマイヤ王朝(当時のイスラム王朝)は揺らぎ始めていましたが、統治能力に優れたアブデルラフマーン3世が即位すると(912年)、勢力は安定し経済も発展。
コルドバを中心としたアンダルシア地方は最盛期を迎えています。
976年に即位したヒシャーム2世は未成年だったため、後見人となったムハンマドが、キリスト教国間の分裂に乗じて戦力を結集し、バルセロナ、パンプローナといった北部や、現 ポルトガル のポルトまでを制圧、後ウマイヤ王朝に臣従を誓っています。
レコンキスタに大きな動きが出たのは、戦略に長けていたムハンマドの死後。
10年もたたないうちに、後ウマイヤ王朝は分裂、衰退、1031年ついに滅亡してしまいました。
これに乗じて、キリスト教国連合軍は動きを強め、1085年トレド陥落、その後南下を進め、1236年にはコルドバ、1248年にはセビーリャを奪回しています(地図の茶色い部分)
この頃には、残るイスラム勢力はグラナダ王国のみでしたが、シエラネバダ山脈に遮られ難攻不落の地だったことや、キリスト教国内での激しい分裂や意思の不一致のために、やっと陥落させたのは1492年のことでした。(地図の緑色の部分)
長い長いレコンキスタの間に、スペイン王国とポルトガル王国が誕生。
そして、両国は大航海時代へと突入していくのです。
さて、1236年、再びキリスト教国になったコルドバ。
コルドバで活躍していたイスラム学者たちは、トレドに集められ、厚遇され、様々な知識がキリスト教世界へと広まっていきました。
当初はイスラム教徒もこの地を追われることもなく、モスクの内部に礼拝堂が作られ、日曜日にはキリスト教徒が礼拝をし、金曜日にはイスラム教徒が集団礼拝をするというように共存していました。
時は流れ、君主が変わると事情も変わってきました。
特に、カトリック両王と呼ばれたイザベル女王とフェルナンド王の時代になるとユダヤ人は追放され、イスラム教徒は改宗を迫られ、迫害を逃れて多くの人がアフリカ大陸へと逃げ渡りました。
そして、16世紀、メスキータを取り壊して、大聖堂を建立するという計画が持ち上がったのです。
メスキータの歴史的価値、芸術的価値が分かっていたコルドバ市民は取り壊しに猛反対しましたが、当時のスペイン王カルロス1世(神聖ローマ帝国ではカルロス5世)は建築許可を与えます。
大聖堂建立のために、もともと1056本あった二重アーチの円柱は850本までに減らされ、大きな祭壇や、パイプオルガンを備えた絢爛豪華な礼拝堂などが作られました。
所狭しと飾られたフレスコ画や、金装飾の祭壇、緻密な彫刻が施された聖歌隊の椅子など、完成までには時間がかかったため、ゴシック、ルネッサンス、バロックなど建築様式も混在しています。
モスク時代には19の身廊全てに入り口があり、中庭で身体を清めた人たちがスムーズに中に入れるようになっていましたが、これらの入り口もほとんど塞がれてしまいました。
後にこの地を初めて訪れたカルロス1世は「どこにでも作れる物の為に、どこにもない物を破壊してしまった」と建築許可を後悔する発言をしたと伝えられています。
ちなみに、カルロス1世はグラナダの世界遺産アルハンブラ宮殿の中にも、自分の名を冠したルネッサンス様式の「カルロス5世宮殿」を作らせています。
歴史的価値の高いモスクの中にスペインのどこにでもあるようなタイプの大聖堂が建立された事になりましたが、結果的には「モスクの中にあるキリスト教会」という世界で類のない特異な空間が生まれたのです。
1984年にメスキータが、そして1994年にはアルカサル、ユダヤ人街などコルドバの旧市街全体が世界遺産登録されています。
月曜日~土曜日の朝8:30~9:30の1時間は無料で見学できます。
この時間をめがけて行列ができますが、入れないという事はないので焦らずに。
ただし、ゆっくり写真を撮りながら見学したい方は、1時間でちょうど位なので、8:30開門と同時に入れるように到着しましょう。
イスラム時代にはお祈りの時間を人々に告げるミナレット、現在は大聖堂の鐘楼として使用されている塔。
ここからの眺めが抜群なので、ぜひ登ってみてください。
メスキータとは別料金になっており、人数制限があるので時間が決められるシステムです。(変更の可能性あり)
また、「ソウル・オブ・コルドバ」というナイトツアーも人気があります。
メスキータのオレンジの中庭に集合し、映像によるメスキータの歴史についてのレクチャーを受けてから入場。
順路に沿ってライトアップされ、オーディオガイド(日本語あり)が流れるシステムで、昼間とは全く違った雰囲気を味わえます。
開催時刻は季節や曜日によって違うので、 公式サイト の オンラインチケット 購入ページで確認してください。
メスキータ、鐘楼、ナイトツアーすべて オンライン で事前購入ができます。
鐘楼、ナイトツアーは時間予約制のため、当日窓口ではお目当ての時間に入れない場合もあるので、事前購入をおすすめします。
スペイン語名 : Mezquita
住所 : Calle del Cardenal Herrero, 1, 14003 Córdoba
マップ : Googleマップ
アクセス : コルドバ駅からバス3番でトリウンフォ下車すぐ
電話番号 : 957-470512
定休日 : なし(不定休あり)
営業時間 :
料金 :
公式サイト : メスキータ
コルドバの見どころは旧市街に集中していて、全て徒歩で観光できます。
メスキータ観光を終えたら、バルで休憩しながら散歩がてらブラブラと街歩きを楽しんでみてはいかがでしょうか。
イスラム時代には地位を確保され、厚遇されていたユダヤ人。
1492年にグラナダが陥落し、レコンキスタが完結すると事情は一変しました。
カトリック両王と呼ばれたイザベル女王とフェルナンド王の命により、ユダヤ人は町から追放されたのです。
アンダルシア地方の家屋の特徴である、中庭付きの家々の軒先には可愛い鉢植えの花が飾られています。
中でもメスキータ観光の後で必ず観光客が訪れるのが、「花の小径」と呼ばれる細い路地。
ここから振り返るとメスキータの塔「アミナールの塔」54mが美しく見える人気の写真スポットです。
スペイン語名 : Calleja de las Flores Alley
住所 : Calleja de las Flores
マップ : Googleマップ
アクセス : メスキータの北側すぐ
アンダルシア地方最大の川、グアダルキビール川にかかるローマ時代の橋。
太い橋脚と16のアーチが特徴で、2008年に修復されて美しく生まれ変わっています。
グアダルキビールとは、アラビア語で「大いなる川」という意味。
スペインには、アラビア語の名前が多く残っていて、イスラム時代が長かったことを物語っています。
橋を渡った対岸は、メスキータの全景を収めることが出来る絶好の写真スポット。
橋の中央部には、コルドバの守護聖人ラファエルの像が立っています。
また、12世紀に造られたとされるイスラム時代の要塞「カラオーラの塔」は、現在アルアンダルス博物館になっていて、イスラム時代のイベリア半島の歴史や文化に関する展示がされています。
屋上からは、グアダルキビール川、対岸のメスキータやアルカサールが良く見えます。
スペイン語名 : Puente romano de Cordoba
住所 : Puente Romano s/n Plaza Santa Theresa, Cordoba
マップ : Googleマップ
アクセス : メスキータからすぐ
定休日 : 無休
営業時間 :
料金 : 大人 €4.5、学生€3、8歳未満は無料
公式サイト : カラオーラの塔
もともと古代ローマ時代の要塞だった場所で、イスラム時代には、後ウマイヤ王朝のアブデルラフマーン1世がアラブ式庭園、図書館、浴場などをつくらせ、宮殿として使用していました。
レコンキスタ後の14世紀に、アルフォンソ11世が再建を命じ、現在のアルカサールになりました。
この地に残っていたイスラム教徒の職人を使い、イスラム美術を取り入れたキリスト教徒の装飾法、ムデハル様式で建てられています。
15世紀末には、イザベル女王とフェルナンド王がイスラム最後の砦となっていたグラナダ王国を陥落させるための拠点として使用しています。
また、あのコロンブスが新大陸航海の前に資金援助を仰ぐためカトリック両王に謁見したのもこのアルカサールでした。
庭園には、その時の様子をあらわした像が建てられています。
コロンブスの打ち出した西回り航路の計画に、カトリック両王が賛同せずに資金援助をしなかったら…世界の歴史は変わっていたかもしれませんね。
スペイン語名 : Alcázar de los Reyes Cristianos
住所 : Plaza Campo Santo de los Mártires, Cordoba
マップ : Googleマップ
電話番号 : (957)420151
定休日 : 毎週月曜、12/25、1/1、1/6
営業時間 :
料金 : 大人 €4.91、学生 €2.66、14歳以下は無料
公式サイト : アルカサル
スペインはお祭りが楽しい国。
バレンシアの火祭り、セビージャの春祭り、牛追いで知られるパンプローナのサンフェルミン祭り、この3つがスペイン三大祭りとして知られています。
コルドバのお祭りと言えば、パティオ祭りです。
暑いアンダルシア地方では、涼しく過ごせる中庭を作り、そこに水路や噴水を作って目でも涼をとるのが昔からの特徴です。
そんな中庭(パティオ)の美しさを競うコンテストが、パティオ祭りのメインイベント。
毎年5月の上旬~中旬の約2週間、公式参加したパティオは一般公開され、その美しさがお披露目されます。
パティオは開催期間中の11:00~14:00、19:00~23:00(金・土は~24:00)一般公開され、自由に見学できるようになっています。
各パティオは工夫がされていて、バイオリン奏者を雇って雰囲気を出していたり、タパスやワインでおもてなしをする家も。
毎年6軒の美しいパティオが選ばれ賞が与えられます。
観光案内所で地図を貰って、いくつかのルートから選んでパティオ巡りを始めましょう。
到底一日で全てを巡るのは無理ですが、旧市街だけなら15軒くらいは周れるかもしれません。
パティオ祭り期間中は、街角の広場などで毎晩フラメンコや音楽が奏でられ、お祭りムード一色。
コルドバ旅行を計画するならば、パティオ祭りの時期が楽しくて美しくておすすめです。
スペイン料理=郷土料理。
地方ごとに特色があるので、ぜひその土地の名物を味わってくださいね。
ここからは、コルドバの郷土料理をご紹介します。
コルドバ名物として知られているのが、トマトの冷製スープ「サルモレホ」です。
有名なガスパチョとの違いは、ガスパチョには玉ねぎやピーマン、きゅうりなどが入りますが、サルモレホの主材料はトマトのみ。
トマト、ニンニク、オリーブオイル、パンをミキサーで混ぜて出来上がりというシンプルさ。
パンが入っているので、とろりとしていてまるでソースのような仕上がりです。
トッピングには生ハムとゆで卵が一般的。
家でも簡単に作れちゃいますが、やはり本場の味を一度は味わっておきましょう。
アンダルシア地方全般で人気のあるフライ料理、フラメンキン。
豚肉の薄切り肉に生ハムを巻いたロールカツです。
シンプルに生ハムだけを巻いたものや、赤ピーマンや茹で卵を巻いたものなどバリエーションがあります。
ニンニクのアリオリソースをつけたり、レモンを絞ったり、もちろんそのまま食べてもOK。
コルドバのバルの定番ランチメニューなので、ぜひ試してみてくださいね。
コルドバ郷土料理でイチオシのラボ・デ・トロ(牛テールの煮込み)です。
しっかり下処理されて臭みなどがない牛テールを、ワインやドライフルーツなどでじっくりと煮込んだ料理で、ご覧の通りボリューム満点。
さらに、必ずといってよいほどフライドポテトと一緒に提供されるので、さらにボリュームアップされています。
フォークを刺しただけで、ほろほろっと崩れる程柔らかく煮込まれた牛テールは、ジューシーでご飯にのせて食べたくなります。
残念ながらご飯はないので、スペインの固いパン(スペインのレストランやバルで出てくるパンは固いのがデフォルト)に浸して食べると美味しいですよ!
名物料理尽くしで、最初に1.のサルモレホを頼みたくなりますが、サルモレホとラボ・デ・トロの組み合わせはややヘビー。
暑い日はさらりとしたタイプのガスパチョか、サラダにしておくのが賢明かも知れません。
コルドバに宿泊するのなら、なんといってもメスキータの周辺、旧市街のど真ん中が一番雰囲気があっておすすめ。
主な観光スポットは旧市街に集まっているので、どこに行くにも歩いて行けるのも嬉しいポイントです。
また、日中訪れる観光客も、大半が宿泊せずに他都市に移動していくので、静かになった夕方、夜、そして朝の旧市街散歩が楽しめます。
メスキータの北側に広がるユダヤ人街と呼ばれる一帯は、観光スポットでもご紹介した「花の小路」をはじめ、入り組んだ小さな通りが続き、散策するのに楽しいエリア。
ユダヤ人街の名の通り、1314年に建てられたユダヤ教徒の礼拝所、シナゴーグがあり、見学する事ができます。
そんなシナゴーグに隣接して建つのが「NH コレクション アミスタッド コルドバホテル」。
18世紀に建てられた2軒の邸宅を改装しているので、雰囲気が良く、人気が高い4つ星ホテルです
敷地内には2つのパティオ(中庭)があり、小さいですがプールがあり、猛暑のコルドバで一息ついて水遊びを楽しむのにぴったり。
観光客で賑わうユダヤ人街の中でも、奥まった場所にあるので、静かな時間を過ごすことが出来ます。
客室は全83室。
白やベージュといったナチュラルカラーで統一されていて、落ち着いた雰囲気です。
無料Wi-Fi、テレビ、デスク、セーフティーボックス、ミニバー、コーヒー/ティーメーカー、レインフォールシャワー、バスアメニティなど、必要な物はしっかり揃っています。
ホテルまでの道はかなり狭いため、車で行く方は要注意。
地下駐車場も上級者向けなので、自信がない方はスタッフの方にお願いしましょう。
住所 : Pl. Maimónides, 3, 14004 Córdoba
マップ : Googleマップ
アクセス :
電話番号 : +34 957 42 03 35
営業時間 : チェックイン 15:00~/ チェックアウト ~12:00
予約サイト : Expedia Booking.com Hotels.com
メスキータのすぐ目の前に位置する「ユーロスターズ マイモニデス ホテル」は、抜群の立地の割にはリーズナブルな3つ星ホテルです。
都会の3つ星ホテルと違って、アンダルシアの地方都市コルドバなら、3つ星ホテルでも十分な設備と清潔さが伴っているので、狙い目と言えるでしょう。
メスキータを挟んで反対側には姉妹ホテルの「ユーロスターズ コンキスタドール」があり、こちらは4つ星ホテルとなっています。
客室は全82室。
無料Wi-Fi、テレビ、デスク、セーフティーボックス、ミニバー、バスアメニティなど、必要最低限の物は揃っているので安心です。
メスキータが見える部屋と、そうではない部屋があるので、ホテル予約サイトでしっかり確認しましょう。
ただし、夏の観光シーズンになると、道路に面した部屋では外から賑やかな声が聞こえて来るので、気になる方は中庭に面した部屋がおすすめです。
全体的に古めな感じは否めませんが、早期予約をすれば1万円少しという部屋もありコスパが良いので、ぜひ候補に入れてみてください。
住所 : C. Torrijos, 4, 14003 Córdoba
マップ : Googleマップ
アクセス :
電話番号 : +34 957 47 15 00
営業時間 : チェックイン14:00~/ チェックアウト ~12:00
予約サイト : Expedia Booking.com Hotels.com
旧市街からローマ橋を渡った対岸に位置する「エスペリア コルドバ」は、眺望自慢の4つ星ホテル。
外観はシンプルなアメリカンタイプのホテルですが、コルドバの旧市街、特にローマ橋とメスキータを一枚の絵のように眺められるホテルは他にはありません。
メスキータまでは橋を渡って約10分程度。
屋上には屋外プールと、ルーフトップバーがあり、ちょっとしたリゾート気分を味わうこともできます。
こちらが自慢のメスキータビュー。
メスキータもローマ橋もライトアップされるので、夕方から刻々と色を変えるマジックアワーから、夜景までを客室または、ルーフトップから眺められるのが醍醐味です。
客室は全152室。
無料Wi-Fi、テレビ、デスク、セーフティーボックス、ミニバー、バスローブ、バスアメニティなど、必要なものはしっかり揃っているので安心です。
肝心の眺望は、メスキータが見える側とそうではない客室もあるので、ホテル予約サイトでしっかり確認してください。
このホテルを選ぶなら、メスキータ側をぜひ選ぶようにしてください。
朝食ビュッフェは別料金ですが、種類が豊富でクオリティも高くおすすめです。
住所 : Av. Fray Albino, 1, 14009 Córdoba
マップ : Googleマップ
アクセス :
電話番号 : +34 957 42 10 42
営業時間 : チェックイン 15:00~翌0:00/チェックアウト ~12:00
予約サイト : Expedia Hotels.com
世界中の観光客を魅了する世界遺産「メスキータ」についてご紹介しました。
スペインを旅するならば、マドリードもバルセロナも良いですが、筆者のおすすめはアンダルシア地方。
旅行の前にスペインの歴史をちょっと調べて行くと、より一層理解が深まり、楽しさも倍増することでしょう。
次の旅行はスペインにしてみませんか?
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最終更新日 : 2023/03/20
公開日 : 2018/06/20