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宮島は広島県南東部にある島です。
廿日市(はつかいいち)市に所属し、市街地沖の瀬戸内海にあります。
県庁所在地である広島市の南東に位置し、 山口県 との県境に近い場所で、瀬戸内海全体の北西にあたります。
元々は宮島全体が佐伯(さえき)郡宮島町という単独の自治体でしたが、2005年に廿日市市へ編入合併しました。
正式名称は嚴島(いつくしま)で、面積は約30平方km、人口は約1800人です。
島は北東から南西にかけて長細い形をしており、島の北側にある本州との間の海は、大野の瀬戸(おおののせと)と呼ばれています。
宮島は「安芸の宮島」とも呼ばれ、日本三景のひとつとして知られています。
島の中心部には、世界遺産になっている嚴島神社が鎮座しています。
それ以外にも大小の神社・寺院が島内にあり、古くから信仰の対象となった島です。
戦国時代には、毛利元就(もうり もとなり)と陶晴賢(すえ はるかた)との間で嚴島合戦が行われました。
また、島の大部分を山地が占めており、最高峰の弥山(みせん)には多くの登山客が訪れています。
弥山の頂上から望む瀬戸内海の景色は絶景で、嚴島神社とならぶ宮島を代表する景観です。
伊藤博文は「日本三景の一の真価は弥山頂上からの眺望に有り」と言ったほど。
さらに、もみじの名所としても有名です。
弥山の北のふもとには、紅葉谷というもみじの名所があります。
嚴島神社は宮島のシンボル的存在で、地域を象徴する景観。
宮島という名前も、嚴島神社に由来しています。
また、国内外から多くの観光客が訪れる広島県最大の観光名所です。
宮島の観光の歴史は江戸時代から始まりました。
現在では、観光客数は年間約300万人に及びます。
伝統工芸品では、古くから杓子づくりが盛んでした。
宮島では、杓子とはしゃもじのことです。
「飯取る」と「召し取る」を連想させて、縁起物として扱われています。
そのため、しゃもじは宮島土産の定番として定着しました。
名物・銘菓としては、もみじ饅頭が有名です。
宮島銘菓として全国的に知られ、いまや広島県を代表する土産物となりました。
もみじ饅頭は、宮島がもみじの名所であることに由来しています。
ほかに、アナゴを使った「あなごめし」や杓子にちなんだ「杓子せんべい」も人気です。
宮島は離島で、橋で繋がっておらず空港もありません。
そのため、宮島へのアクセスは船のみです。
宮島への渡船場は、対岸の宮島口(みやじまぐち)と呼ばれる地区になります。
JR山陽本線、および広島電鉄の宮島口駅から、200mほどの場所です。
目の前を国道2号線も通過しています。
フェリーは JRフェリー と 松大汽船 の2業者が運行しています。
料金はどちらも同じです。
また、カーフェリーを利用すれば車で渡れますが、宮島島内は道路が狭い場所が多く、駐車場が非常に少ないので、荷物の多いレジャー施設利用を除いて車での渡船はしない方が無難です。
なお、宮島口周辺には駐車場が多数あります。
JRフェリーの運航航路は長いですが、船上からの景色がよい航路を通ります。
大鳥居や社殿などの景観を楽しみたいならJRフェリーがおすすめです。
一方、松大汽船は運航航路が短いのが特徴。
所要時間を短縮したい場合は、松大汽船がおすすめです。
目的に応じて使い分けてくださいね。
宮島は小さな島です。
その中で観光スポット島の中心でもある嚴島神社の周辺と、島の大部分を占める弥山(みせん)などの山地に集中しています。
そこで今回は、「嚴島神社周辺」「弥山周辺」に分け、さらにこれらの地域より離れている「東部」の3エリア構成で宮島の観光スポットを紹介していきます。
宮島最大の見どころである嚴島神社を中心に、歴史的な見どころが多く集まるエリア。
宮島桟橋に向かうフェリーが到着する宮島旅客ターミナルの西側に位置しており、人気のグルメスポットや土産物屋が多く軒を連ねています。
宮島観光の拠点はこちら。
まずは嚴島神社を参拝して、ご当地グルメの食べ歩きや買い物を楽しみましょう。
ここでは、嚴島神社周辺にあるおすすめの観光スポットをご紹介します。
表参道商店街(おもてさんどう しょうてんがい)は、嚴島神社の門前町となる商店街です。
通称は「清盛(きよもり)通り」。
通り沿いには飲食店・土産物店が連なり、多くの観光客が行き交います。
表参道商店街のシンボルが、商店街の中ほどにある「宮島の大杓子」。
長さが7.5m、重さは2.5トンもある巨大な杓子が飾られています。
杓子は宮島の伝統工芸品。
それに因んだ展示品です。
食べ歩きや土産物購入の合間に忘れないように見学してみてくださいね。
住所 : 広島県廿日市市宮島町535
マップ : Googleマップ
アクセス : フェリー乗り場「宮島改札口」より徒歩5分
電話番号 : 0829-44-2011(一般社団法人 宮島観光協会)
公式サイト : 宮島表参道商店街
町家通りは、表参道商店街のすぐ東側の通りです。
表参道商店街の裏通り的な印象ですが、実は以前はこちらの町家通りが門前町でした。
昔からある古い建物と、新しく建て直された建物が入り交じり、表参道商店街よりも生活感のある町並みです。
通りからは五重塔が見え隠れする景観も風情があります。
表参道商店街と同じく、飲食店や土産物店が多い通りです。
住所 : 広島県廿日市市宮島町幸町
マップ : Googleマップ
アクセス : JR山陽本線「宮島口駅」からJR宮島フェリー「宮島桟橋」下船、徒歩5分
電話番号 : 0829-44-2011(一般社団法人 宮島観光協会)
公式サイト : 町家通り
豊国神社(ほうこく じんじゃ)は、嚴島神社の北側の丘の上に鎮座している神社です。
祭神は豊臣秀吉です。
天正15年(1587)に、豊臣秀吉が毎月1度千部経を読誦するために安国寺恵瓊に命じて建立しました。
「千畳閣(せんじょうかく)」と呼ばれる大経堂です。
これは、宮島島内で最大面積の建築物。
中の広さが畳857枚分あるので、千畳閣と呼ばれています。
なお、この千畳閣は実は未完成の状態。
秀吉が急死し、工事が中止されたためです。
そのため、御神座の以外は天井が張られていません。
未完成といっても、千畳閣の巨大さは圧巻ですので必見ですよ。
住所 : 広島県廿日市市宮島町1-1
マップ : Googleマップ
アクセス : JR山陽本線「宮島口駅」からJR宮島フェリー「宮島桟橋」下船、徒歩10分
電話番号 : 0829-44-2020(嚴島神社社務所)
休観日 : なし
拝観時間 : 8:30〜16:30
昇殿料 : 大人 100円/小・中学生 50円
公式サイト : 豊国神社・千畳閣
豊国神社のすぐ隣には、五重塔(ごじゅうのとう)が建っています。
高さは約27.6m。
朱塗りの柱や垂木は遠く船の上からもよく見え、周囲の木々の緑とよく映えます。
なお、五重塔の建つ場所は、嚴島合戦で陶軍が陣を構えた場所との伝承もあります。
五重塔は、応永14年(1407)の建立とされる古い建築です。
その後、幾度かの改修がされています。
明治33年(1900)には、国の重要文化財に指定されました。
なお、中に入って見学することはできません。
住所 : 広島県廿日市市宮島町1-1
マップ : Googleマップ
アクセス : フェリー乗り場「宮島改札口」より徒歩9分
電話番号 : 0829-44-2020(嚴島神社社務所)
公式サイト : 五重塔
嚴島神社(いつくしま じんじゃ)は、町の中枢にあり、古い歴史を持っています。
海に突き出して建てられた配置構成、寝殿造りで廻廊によって結ばれている朱塗りの社殿は、満潮時には海に浮かんでいるように見えます。
その風景は美しく、多くの人が魅了されています。
平成8年(1996)には、ユネスコの世界文化遺産に認定されました。
御祭神は市杵島姫命(いちきしまひめのみこと)、田心姫命(たごりひめのみこと)、湍津姫命(たぎつひめのみこと)の三女神で海上安全の神様です。
創建は、飛鳥時代と言われます。
推古天皇元年(593)に佐伯鞍職が社殿を建て、佐伯氏が初代神職となりました。
古くより島が御神体との信仰があったため、潮が満ち引きする現在のような社殿に建て替えられました。
仁安3年(1168)に、佐伯景弘が平清盛の援助を得て寝殿造の社殿に修造。
当時、平清盛は嚴島神社を篤く信仰していました。
平家が滅亡してから、鎌倉幕府や室町幕府に2度の再建を経て崇敬されましたが嚴島神社は衰退。
戦国時代には大内氏の後、宮島で嚴島合戦がおこなわれ、毛利元就が勝利すると、毛利氏は嚴島神社を崇敬し、保護しました。
大内氏や毛利氏の力を得て、再び嚴島神社は隆盛になります。
安土桃山時代には、天下統一寸前の豊臣秀吉も参詣。
そして、大経堂(千畳閣)を建立しました。
江戸時代には「安芸の宮島」として観光名所となり、多くの旅人が嚴島神社に参拝するようになります。
その影響で、宮島の門前町がにぎわいました。
嚴島神社の代表的な見どころは、何といっても大鳥居です。
本州側からでも見える海に浮かぶ朱色の大きな鳥居は、宮島の象徴的存在。
高さは奈良の大仏とほぼ同じ16m。重量は約60tです。
主柱は樹齢600~800年のクスノキの自然木を使っています。
干潮時には、鳥居のそばまで歩いて行くことができます。
ぜひ、その大きさを体感してみてくださいね。
鳥居と同じくらい代表的なポイントは社殿。
御祭神を祀っている建物のことです。
切妻両流造りという様式で、屋根に神社によくある千木・鰹木という部分がないのが特徴。
現在の本社の本殿は元亀2年(1571年)に、毛利元就が改築したものです。
他にも平舞台(ひらぶたい)、高舞台(たかぶたい)、能舞台、廻廊、反橋などの見どころが沢山あります。
本殿・高舞台・平舞台は国宝、大鳥居・能舞台・反橋は重要文化財に指定されています。
また、海が満潮のときと干潮のときで雰囲気が変わります。
時間があれば、ぜひ両方のときに参詣してみて、違いを楽しんでみるのもおすすめです。
住所 : 広島県廿日市市宮島町1-1
マップ : Googleマップ
アクセス : フェリー乗り場「宮島改札口」より徒歩12分
電話番号 : 0829-44-2020(嚴島神社社務所)
定休日 : なし(高潮の場合は拝観中止)
営業時間 : 6:30〜18:00(季節により変更あり)
料金 : 大人 300円/高校生 200円/小・中学生 100円
公式サイト : 嚴島神社
清盛神社(きよもり じんじゃ)は、嚴島神社の西側およそ300mの場所に鎮座する神社です。
昭和29年(1954)に平清盛没後270年を記念し、清盛公を祭神として建立されました。
鎮座している場所は「西ノ松原」と呼ばれています。
嚴島神社の裏側を流れる川が運んだ土砂が河口沖に堆積して、できました。
昭和20年(1945)の枕崎台風での土石流災害の土砂を運んで西松原を延長して整備されました。
そして、境内地に清盛神社は創建されました。
清盛神社自体は小さな神社ですが、かつて嚴島神社を深く信仰した、宮島とゆかりのある清盛に思いを馳せてみてはいかがでしょうか。
住所 : 広島県廿日市市宮島町1-1(西松原)
マップ : Googleマップ
アクセス : フェリー乗り場「宮島改札口」より徒歩17分
電話番号 : 0829-44-2020(嚴島神社社務所)
公式サイト : 清盛神社
大願寺(だいがんじ)は、嚴島神社の西側にある真言宗の寺院。
建立時期は不詳ですが、建仁年間(1201~1203年)に再興されたと伝わる古い歴史のあるお寺です。
明治時代初期の神仏分離までは、嚴島神社や豊国神社などを管理していました。
大願寺には弁財天の秘仏が残されています。
これは弘法大師が制作したと伝えられていて、日本三弁財天のひとつです。
他にも国の重要文化財に指定されている仏像が4体あり、その中の薬師如来坐像は、弘法大師がつくったものとの伝承があります。
また、本堂の奥にある書院は、幕末に勝海舟と長州藩士らが講和会議をした場所。
大願寺は、みどころがたくさんの歴史あるお寺ですので、歴史に興味がある方はぜひ訪れてみてくださいね。
住所 : 広島県廿日市市宮島町3番地
マップ : Googleマップ
アクセス : JR山陽本線「宮島口駅」からJR宮島フェリー「宮島桟橋」下船、徒歩15分
電話番号 : 0829-44-0179
休観日 : なし
拝観時間 : 8:30~17:00
料金 : 無料
公式サイト : 大願寺
大元神社(おおもと じんじゃ)は、嚴島神社の西およそ500mの場所に鎮座する神社です。
その歴史は古く、嚴島神社よりも前の創建と言われています。
宮島の地主神として信仰される神社です。
祭神は、国常立命(くにとこたちのみこと)、大山祇神(おおやまづみのかみ)、保食神(うけもちのかみ)、嚴島神社の初代神主の佐伯鞍職。
社殿の屋根は「大元葺」と呼ばれる独特のもので、中世の絵巻物にみられる様式ですが、現存するのは大元神社だけ。
また、毎年1月20日には百手祭という祭が行われています。
この祭は、平和を祈願しながら弓矢で的を射るというものです。
毎年この時期には、祭を見学するために参拝客が増加します。
住所 : 広島県廿日市市宮島町大元
マップ : Googleマップ
アクセス : フェリー乗り場「宮島改札口」より徒歩20分
電話番号 : 0829-44-0179
公式サイト : 大元神社
宮島歴史民俗資料館は、大願寺の西側にあります。
宮島の歴史や文化に関連するいろんな資料や文化財を保存・展示している施設です。
資料館として使われている建物は、江戸時代から明治にかけて醤油醸造業を営んだ豪商の江上家の邸宅と蔵でした。
そのため、国の登録有形文化財となっています。
展示物の中でも必見なのが、平清盛坐像。
これは、京都の六波羅蜜寺にある重要文化財の平清盛坐像を許可を得て模刻したものです。
奈良の仏師・白石義雄により昭和48年(1973)に制作されました。
展示物も貴重なものばかりで見応えがありますが、歴史ある建物にも注目してみてくださいね。
住所 : 広島県廿日市市宮島町57
マップ : Googleマップ
アクセス : フェリー乗り場「宮島改札口」より徒歩15分
電話番号 : 0829-44-2019
休館日 : 月曜(祝日の場合は翌日)/12月26日~31日
開館時間 : 9:00〜17:00(最終入館 16:30)
料金 : 一般 300円/高校生 170円(小・中学生以下 無料)/65歳以上 150円
公式サイト : 宮島歴史民俗資料館
宮島水族館は、嚴島神社の西およそ400mの場所にあります。
宮島水族館の西側、大元神社の東側、清盛神社の北側です。
「みやじマリン」の愛称で呼ばれています。
見どころは、アシカショーや空を飛んでいるような展示をされているペンギン、愛嬌のあるイルカやコツメカワウソなど。
また、カキ、アナゴ、タチウオなど、宮島周辺の広島県でよく食べられている魚介類の展示もあり、地域の食文化が学べます。
宮島水族館は規模こそ小さいですが、クジラやイルカ、ペンギンなどのたくさんの海洋生物がみられるのが魅力です。
お子様連れの方におすすめですよ。
住所 : 広島県廿日市市宮島町10−3
マップ : Googleマップ
アクセス : フェリー乗り場「宮島改札口」より徒歩18分
電話番号 : 0829-44-2010
休館日 : 原則無休(臨時休館あり)
営業時間 : 9:00〜17:00(最終入館 16:00)
料金 : 一般(高校生を含む)1,420円/小・中学生 710円/幼児(4歳以上の未就学児)400円/4歳未満 無料
公式サイト : 宮島水族館(みやじマリン)
嚴島神社の宝物館(ほうもつかん)は、嚴島神社の南西にあります。
嚴島神社に伝わる、貴重な美術工芸品の数々を展示しています。
平清盛をはじめ、それぞれの時代の崇敬者が奉納した美術工芸品を一部展示しており、どれも歴史的にも重要なものばかりです。
住所 : 広島県廿日市市宮島町1−1
マップ : Googleマップ
アクセス : フェリー乗り場「宮島改札口」より徒歩14分
電話番号 : 0829ー44ー2020
開門時間 : 8:00〜17:00
拝観料 : 大人 300円/高校生 200円/小・中学生 100円
公式サイト : 嚴島神社宝物館
多宝塔(たほうとう)は、嚴島神社の南西およそ150mの場所にあります。
宝物館のすぐ西側に丘の上です。
高さは約15.6mあり、建立は戦国時代の大栄3年(1523年)と言われています。
多宝塔が建っている丘は、戦国時代に大内義興が安芸勝山城を築城した場所。
また、毛利元就と陶晴賢との間で行われた嚴島合戦のときには陶氏が陣を構えたところです。
明治になり、神仏分離により管理者が不在となって荒廃しました。
しかし、有志の力により復興し、本尊の薬師如来像は大願寺に移りました。
多宝塔は、上層部分が円形で下層部分は四角形、さらに屋根は上下とも四角形という貴重な構造です。
丘から見える風景は、宮島を代表する景色のひとつ。
なお、桜の名所としても知られ、毎年桜の開花時期には大勢の観光客が訪れます。
その時期には、夜間ライトアップされ、嚴島神社との組み合わせた風景は必見です。
住所 : 広島県廿日市市宮島町121
マップ : Googleマップ
アクセス : フェリー乗り場「宮島改札口」より徒歩19分
電話番号 : 0829-44-2020(嚴島神社社務所)
公式サイト : 多宝塔
大聖院(だいしょういん)は、真言宗御室派の大本山となっている寺院です。
場所は、弥山の北のふもと、嚴島神社の南にのびる谷の奥。
大聖院は、弥山の山中にある弥山本堂・霊火堂などの管理もしています。
明治初期の神仏分離まで、嚴島神社の別当として祭祀を担ってきた、宮島の総本坊となるお寺。
歴史は古く、大同元年(806)に弘法大師(空海)が三鬼大権現を勧請して弥山(みせん)を開基したときに創建されました。
1200年以上の歴史を持っているのです。
境内は広く、弥山三鬼大権現の本坊御祈祷所である摩尼殿や勅願堂、仁王門などの建造物が多数あります。
住所 : 広島県廿日市市宮島町210
マップ : Googleマップ
アクセス : JR山陽本線「宮島口駅」からJR宮島フェリー「宮島桟橋」下船徒歩20分
電話番号 : 0829-44-0111
開門時間 : 8:00〜17:00
料金 : 無料
公式サイト : 大聖院
弥山(みせん)は、宮島の南側にそびえる標高535mの山。
1200年以上前に弘法大師によって開基されたのち、古くから山岳信仰の対象として崇められたパワースポットです。
原子林は国の天然記念物に指定されており、山頂付近にはかつて嚴島神社の別当であった大聖院の弥山本堂や巨大な岩などスピリチュアルな雰囲気が漂う見どころが点在しています。
嚴島神社とは正反対の場所にありますが宮島ロープウェイを利用して簡単にアクセスできるので、ぜひ足を運んでみてください。
ここでは、弥山周辺にあるおすすめ観光スポットをご紹介します。
紅葉谷(もみじだに)公園は、弥山の北側のふもとにある公園です。
宮島桟橋からは徒歩で約20分。
園内には名前の通りたくさんの紅葉があります。
種類も色々あり、イロハカエデが約560本、オオモミジ約100本、ウリハダカエデやヤマモミジなどが約40本。
見頃は、11月中旬から下旬ごろ。
たくさんの葉が赤や黄色の鮮やかな色に染まります。
また、春から夏の新緑・深緑の青紅葉もおすすめです。
園内には遊歩道が整備されており、紅葉を鑑賞しながらゆったりと散策を楽しむことができます。
休憩所も2ヶ所あり、飲み物や軽食も販売されています。
住所 : 広島県佐伯郡宮島町紅葉谷公園
マップ : Googleマップ
アクセス : JR山陽本線宮島口駅 宮島口桟橋よりフェリーで「宮島港」下船、徒歩20分
電話番号 : 0829-44-2011(宮島観光協会)
公式サイト : 紅葉谷公園
弥山(みせん)は宮島の大部分を占める山地です。
標高は約535m。
山頂からは視界が360度開けており、瀬戸内海の多島美、四国の山並み、本州の町並みなどを見渡すことができます。
そこから見える景色は古くから絶景として知られます。
伊藤博文は、宮島が日本三景のひとつといわれる理由はこの風景にあるとしました。
弥山は、嚴島神社と並ぶ宮島の代表的な観光スポットです。
弥山には弥山展望台や獅子子岩展望台などの展望台があります。
そのうち弥山展望台からの景色は、なんと「ミシュラン・グリーンガイド・ジャポン 」で三つ星を獲得しているんです!
また、弥山は手つかずの原生林が多数残っており、天然記念物に指定されています。
島自体が信仰の対象であったことや、小さな離島のため開発がしにくかったことなどが影響したためです。
奇岩や巨岩なども多く、それを見学するのも楽しいですよ。
弥山への登山は人気ですが、原生林のため、決められたコース以外の登山は危険ですので注意してくださいね。
コースは複数用意されています。
弥山の山中には信仰の対象だった名残があり、今も霊火堂や弥山本堂、仁王門などの仏教施設が点在しています。
歴史は古く、弘法大師(空海)が開山したと伝わります。
山中にある仏閣を巡る観光もおすすめです。
弥山へは登山で登る他に、
宮島ロープウェイ
を利用して登る方法があります。
ふもとには、紅葉谷公園奥に紅葉谷駅があり、途中の榧谷(かやたに)駅で乗り換えて、山上側に獅子岩駅があります。
片道の所要時間は約15分(待ち時間含まず)。
獅子岩駅から山頂へは徒歩で約30分です。
住所 : 広島県廿日市市宮島町紅葉谷公園
マップ : Googleマップ
アクセス :
電話番号 : 0829-44-0316(宮島ロープウェー)
定休日 : なし
営業時間 : 【 ロープウェー】 9:00~16:00(下り最終時間 16:30)
料金 : 【ロープウェー】大人 2,000円(片道 1,100円)/6~11歳 1,000円(片道 550円)
備考 : 多客時はロープウェイの乗車予約が必要
公式サイト : 宮島ロープウェー
弥山本堂(みせん ほんどう)は、弥山展望台の直線距離でおよそ200m南にある仏教施設です。
平安時代初期、弘法大師(空海)が創建したと伝えられています。
唐の留学から帰国し、宮島に立ち寄った弘法大師が、山の見た目がインドの聖山・須弥山(しゅみせん)に似ているとして弥山と命名。
堂を建立して100日間の求聞持(ぐもんじ)の修法を行いました。
なお、弥山の名前は、山に尊称をつけて呼んだ「御山」が変化したものという説もあります。
江戸時代には御山本堂は求聞持堂(ぐもんじどう)と呼ばれていました。
本尊は虚空蔵菩薩を本尊で、不動明王と毘沙門天を祀っています。
また、境内にある梵鐘は国の重要文化財です。
現在、御山本堂はふもとの大聖院が管轄。
山の中にどっしりとたたずむ本堂は、とても荘厳な雰囲気を醸し出しています。
住所 : 広島県廿日市市宮島町弥山
マップ : Googleマップ
アクセス : 宮島ロープウェイ「獅子岩駅」より徒歩16分
電話番号 : 0829-44-2071
拝観時間 : 8:00〜17:00
公式サイト : 弥山本堂
霊火堂(れいかどう)は、御山本堂のすぐ北にある仏教施設です。
弥山を開山した弘法大師(くうかい)が、護摩焚きの修行をした場所に建てられています。
そのときの火は弟子によって守られ、1200年後の現在も燃え続けているのです。
そのため、「消えずの火」と呼ばれています。
このエピソードから、「恋人の聖地」のひとつに認定されました。
もともと、消えずの火は弥山本堂にありました。
昭和25年(1950年)に霊火堂が建てられて、霊火堂に火が移されています。
堂内には囲炉裏があり、釜が火で温められています。
沸いている湯は飲むことができ、万病に効くとも言われています。
なお、霊火堂は恋人の聖地だけあって、カップルの観光客が多いのが特徴です。
住所 : 広島県廿日市市宮島町弥山
マップ : Googleマップ
アクセス : 宮島ロープウェイ「獅子岩駅」より徒歩16分
電話番号 : 0829-44-2071(弥山本堂)
拝観時間 : 8:00~17:00
公式サイト : 霊火堂
多くの観光客で賑わう宮島ですが、比較的空いているエリアもあります。
島の東側にはサイクリングコースやキャンプ場のほか波の穏やかな海水浴場などがあり、瀬戸内ならではの自然環境に囲まれてアウトドアを楽しむことができます。
これまでに何度か宮島を訪れたことがある人でも、新たな魅力を発見できるのが東部。
穴場の観光スポットをお探しの方にはとてもおすすめです。
宮島包ヶ浦(つつみがうら)自然公園は、宮島の東部の海岸沿いにある公園です。
また、レジャー施設・宿泊施設でもあります。
他の観光スポットとは少し離れた場所にあり、宮島桟橋からは約3km東になります。
荷物の多い方は、徒歩よりもカーフェリーを利用し、車で宮島へ上陸するのが良いでしょう。
公園内には大きな海岸が広がり、夏には海水浴場としてにぎわいます。
その他にもキャンプ場・レストハウス・バーベキューハウスなどがあり、レジャーを楽しむことも可能。
テニスコートや運動場も備えていて、スポーツも楽しむことができます。
ご家族連れで訪れて、観光をしながらレジャーも楽しめるので、宮島観光の拠点としておすすめです。
住所 : 広島県廿日市市宮島町包ヶ浦1195
マップ : Googleマップ
アクセス : フェリー乗り場「宮島改札口」よりタクシーで8分
電話番号 : 0829-44-2903
営業時間 : 9:00〜17:00(管理センター)
公式サイト : 宮島包ヶ浦自然公園
宮島グルメといえば、あなごめしともみじ饅頭が定番ですよね。
もみじ饅頭はお土産としても定番ですが、せっかくなら店先で揚げたてを購入して食べ歩きを楽しみましょう。
ふじたやは、あなごめしで有名な店です。
場所は嚴島神社の南西。
宝物館の南側です。
あなごめしは、宮島を代表するご当地料理。
あなごのアラのダシ汁で炊いたしょうゆ味のごはんの上に、あなごの蒲焼きを切って並べたものです。
宮島には数多くのあなごめし提供店があります。
その中でも人気が高いのがふじたや。
なんとふじたやは、ミシュランガイドで一つ星を獲得した店なのです。
行列のできる人気店ですが、こだわりのあなごめしは、香ばしいタレの香りが食欲をそそる絶品。
並んででも食べたい味です。
住所 : 広島県廿日市市宮島町125-2
マップ : Googleマップ
アクセス : フェリー乗り場「宮島改札口」より徒歩15分
電話番号 : 0829-44-0151
定休日 : 不定休
営業時間 : 11:00~17:00(売り切れ次第終了)
予算 : 1,000~2,000円
キャッシュレス決済 :
禁煙・喫煙 : 全席禁煙
予約サイト・口コミ・クーポン : 食べログ
紅葉堂(もみじどう)は、老舗の和菓子店です。
看板商品は、名前の通りもみじ饅頭。
しかし、近年は新たに開発された揚げもみじ饅頭(通称:揚げもみじ)で有名な店となりました。
揚げもみじ饅頭は、棒の先に刺したもみじ饅頭を油で揚げたもの。
こんがりサクサクの表面と、フワフワの生地の食感、中のあんなどの甘さ、全体の熱々感が一体となって独特の味わいを生み出しています。
中にはあん以外にもクリームやチーズなど数種類があります。
紅葉堂は、宮島に本店と弐番屋の2店舗を構えています。
どちらの店も表参道商店街の中です。
宮島散策の途中に揚げもみじ饅頭を楽しんでみてはいかがでしょうか。
住所 : 広島県廿日市市宮島町448-1
マップ : Googleマップ
アクセス : フェリー乗り場「宮島改札口」より徒歩7分
電話番号 : 0829-44-2241
定休日 : 不定休
営業時間 : 8:45~17:30(季節により変動あり)
予算 : ~1,000円
キャッシュレス決済 : 不可
禁煙・喫煙 : 全席禁煙
予約サイト・口コミ・クーポン : 食べログ
うえのは、あなごめしの専門店です。
また、あなごめしの発祥となった店でもあります。
うえのがあるのは、実は宮島ではなく本州側の宮島への渡船場所である宮島口です。
あなごめしは、明治30年(1897)に、宮島口駅で販売する駅弁として生まれました。
その後、店舗であなごめしを提供するようになり、宮島名物として人気に。
そして、現在のように宮島にたくさんのあなごめしのお店が生まれたのです。
今もうえのでは「あなごめし弁当」を販売しています。
うえのあなごめしは、タレ甘辛さが特徴。
宮島へ渡る前に、元祖の歴史とこだわりのあなごめしをぜひ堪能してください。
また、元々弁当だったので、うえののあなごめしは冷めてもおいしく食べられます。
宮島へ渡る前にうえのであなごめし弁当を買い、船の上や宮島へわたった後などに弁当を楽しむのもおすすめですよ。
住所 : 広島県廿日市市宮島口1-5-11
マップ : Googleマップ
アクセス : JR山陽本線・広電「宮島口駅」より徒歩5分
電話番号 : 0829-56-0006
定休日 : 無休(水曜は弁当のみの販売)
営業時間 : 10:00~19:00(水曜は18:00まで)
キャッシュレス決済 :
禁煙・喫煙 : 全席禁煙
予約サイト・口コミ・クーポン : 食べログ
宮島土産の定番といえば、もみじ饅頭。
今や広島全土で親しまれる人気のお土産ではありますが、そもそも宮島発祥であるのをご存知の方は少ないはず。
本場・宮島には、ここでしか買えない限定のもみじ饅頭がいくつかあります。
その他、美味しいグルメはもちろん可愛い雑貨までバラエティー豊かなお土産が販売されているので、ぜひお見逃しなく。
もみじ饅頭は、宮島を代表する銘菓で、一番人気の宮島土産です。
いまや全国誰もが知る存在となり、広島市など周辺の市町村でもつくられるようになりました。
もみじの形をしたカステラ風の生地の中に粒あんやこしあんなどの餡がはいっています。
それを表面が茶色になるように焼き上げた「焼き饅頭」の一種です。
なお、もみじ饅頭の正式名称は「もみじ型焼き饅頭」といいます。
宮島の中には多くのもみじ饅頭製造店があり、また周辺市町村の製造店の商品も含めて、土産物店などでたくさん販売されています。
また、現在は中身があん以外にも、クリームやチョコが入ったものなどいろんな味のバリエーションが存在。
それぞれの店がしのぎを削っています。
色々な会社のもみじ饅頭や様々な味の種類のもみじ饅頭を食べ比べてみるのも楽しみのひとつです。
ぜひ、あなた好みのもみじ饅頭を見つけてみてくださいね。
元祖もみぢ饅頭は、高津堂が製造・販売するもみじ饅頭です。
高津堂は、もみじ饅頭の発祥の店。
そのため「元祖もみぢ饅頭」を名乗っています。
明治39年(1906)、宮島観光にたびたび訪れていた初代内閣総理大臣・伊藤博文が、紅葉谷にある茶店で店員に向かって「この紅葉のような可愛い手を食べてしまいたい」と冗談を言いました。
その話を紅葉谷近くの旅館から聞いた高津堂の初代が考案したのが「紅葉型焼饅頭」です。
この紅葉型焼饅頭は、たちまち人気商品となって行列ができるようになり、通称「もみぢ饅頭」として有名になりました。
しかし、初代がなくなった後、2代目が先代の味の再現はできないとして一度製造を中止します。
その後、3代目のときに復活させて、「元祖もみぢ饅頭」として販売を再開しました。
高津堂の「元祖もみぢ饅頭」は、他社のものと比べて造形が本物の紅葉に近いのが特徴。
やや左に曲がっているのも印象的です。
生地はしっとりとして、モチモチ感があるのも他社と違います。
中にはこしあん、粒あんだけでなく、現在では日本茶味やレモン味など豊富なバリエーションが展開されています。
ひと味ちがった元祖の味を食べてみてくださいね。
生もみじは、もみじ饅頭の代表的な製造店のにしき堂が販売しています。
新しいもみじ饅頭として開発された、紅葉型の生菓子です。
生地には広島県産の餅粉と米粉を使用。
そのため、とてももっちりとした食感が特徴です。
中には、もみじ饅頭と同じくこしあんや粒あんが入っています。
他には抹茶あんもあります。
もみじ饅頭よりたんぱくで上品な味わいに仕上がっています。
年輩の方や甘いのが苦手な方や、定番のもみじ饅頭には飽きた方などに向けたお土産としておすすめです。
桐葉菓(とうようか)は、もみじ饅頭の代表的な製造店のひとつ、やまだ屋が販売している饅頭です。
正方形の形をしていて、表面には桐の花の模様が施されています。
生地は餅米でできているので、もっちりとした食感。
中にはたっぷりの小豆あんが入っています。
自家製の小豆あんは、きれいな小豆色です。
地元では人気のお菓子で、もみじ饅頭よりこちらを勧める人も多いです。
杓子せんべいもみじ饅頭に次いで有名な宮島銘菓です。
宮島の伝統工芸品である杓子をかたどっています。
藤い屋ややまだ屋など、もみじ饅頭を製造・販売している店が杓子せんべいもつくっていることが特徴。
甘味せんべい(玉子せんべい)と呼ばれる甘く香ばしい種類のせんべいです。
杓子は縁起物とされて宮島土産として人気。
この杓子せんべいも同じく縁起物として人気があります。
お土産としてもらうと嬉しいお菓子です。
杓子は宮島の伝統工芸品です。
宮島では杓子とはしゃもじのこと。
今も昔ながらの木製のしゃもじが生産されています。
この宮島のしゃもじは、単にごはんをすくうための道具ではありません。
「飯取る」から「(敵を)召し取る」という語呂合わせで、縁起物としても扱われているのです。
そのため、必勝祈願・合格祈願・商売繁盛などを願って土産物として人気となりました。
宮島のおすすめ観光スポットをご紹介しました。
国内外から多くの観光客が訪れる宮島ですが、嚴島神社や弥山以外にも見どころはたくさんあります。
ぜひ宮島で観光を楽しんでみてください。
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最終更新日 : 2024/06/25
公開日 : 2018/07/18