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地区名:中華人民共和国マカオ特別行政区
面積:30.5平方キロメートル(2015年)
人口:63.6万人(2015年)
人口密度:2万500人(2015年)
民族:華人、ポルトガル人、マカイエンサ
言語:広東語、ポルトガル語
宗教:民族宗教、仏教、キリスト教
日本との時差:マイナス1時間
通貨:マカオ・パタカ(MOP) ※1マカオ・パタカ=14.11円(2018年11月時点)
北側は中国本土、珠海、国境と接し、西側は西江、東側は珠江に挟まれ、南側は南シナ海を臨みます。
東側の珠江の向こう側には、世界的な金融都市として知られる香港が位置しており、フェリーで約1時間ほどで結ばれています。
そんなマカオは北から順にマカオ半島部、タイパ島、コタイ地区、コロアン島の4つの地区に分けられます。
タイパ島とコロアン島の間を埋め立てて出来たコタイ地区には、巨大なカジノやショッピングモールが存在しており、「アジアのラスベガス」と呼ばれる所以が伺えます。
当時イギリス領であった 香港 に続いて1999年に 中国 に返還されるまで、マカオは ポルトガル によって統治されてきました。
約450年もの間ポルトガルのアジア貿易の拠点として活躍した港町マカオは、他のアジア諸国とは違った文化を歩んできたという背景があるため、街中にはポルトガル領時代の面影が伺えます。
例えば、町の中心セナド広場から東洋でもっとも美しい建築物と言われた聖ポール天主堂跡までの道には、西洋式の建造物のところどころに漢字の表記が見られるという独特の街並みが広がっています。
2005年には、8つの広場と22の歴史的建造物が世界文化遺産として登録されました。
ここからは、マカオの膨大なおすすめ観光スポットをマカオ半島、タイパ島、コタイ地区、コロアン島の4地域に分けてそれぞれご紹介します。
マカオ半島は中国本土の珠海と陸続きであり、玄関口の役割を担っています。
また、ポルトガル領時代の面影を残す街並みが見られるのもこのエリアであり、8つの広場と22の歴史的建造物が世界文化遺産として登録されています。
それだけではなく、多くのカジノも分布しているエリアです。
まずは、マカオで最も有名な歴史的建造物の聖ポール天主堂跡です。
17世紀にイエズス会によって建築されたこの天主堂は、イエスの使徒である聖パウロに捧げられた、当時アジアで最大のカトリック教会でした。
江戸幕府からの弾圧を逃れてマカオに渡った日本人キリスト教徒も、その建築に携わったと言われています。
完成当時は東洋一美しいと言われた聖ポール天主堂でしたが、1835年の台風時の火事によってファサード(正面の壁)のみを残して焼け落ちてしまいました。
ファサードの下から2段目のキリスト教の4名の聖人像の内、右から2番目には日本でも有名なフランシスコ・ザビエルを見ることもできます。
住所:澳門大三巴街
マップ: Googleマップ
アクセス:セナド広場から徒歩10分~15分
電話番号:+853 6238 6441
定休日:なし
営業時間:ファサードの見学は24時間 ※天主堂芸術博物館、地下納骨堂は9:00~18:00
入場料:無料
世界遺産に指定されたマカオ歴史地区の中心に位置するセナド広場です。
セナド広場はポルトガル統治時代の名残りを色濃く残す建物や、美しい波形模様のカルサーダス(石畳)に囲まれており、周囲にはマカオのシンボルである聖ボール天主堂跡や聖ドミニコ教会など、数々の観光名所が点在しています。
また、広場の中央にはポルトガルの大航海時代を象徴する地球儀をモチーフにした噴水があり、広場のシンボルとなっています。
このセナド広場から聖ポール天主堂跡までの道はショッピングストリートとなっているので、ここから世界遺産の建造物巡りを始めるのがおすすめです。
住所:澳門議事亭前地
アクセス:マカオ・フェリーターミナルからタクシーで約10分~15分
淡い黄色の壁と緑のドアや、白い漆喰の装飾の色合いが非常に美しいファサードを持つこの教会は、聖ドミニコ教会です。
1587年にメキシコのドミニコ会の修道士によって創建されました。
中に祀られている聖母マリア像が「バラの聖母」とも呼ばれているため、別名「バラ教会」とも言います。
街の中心であるセナド広場からすぐの場所に位置しているので、連日多くの観光客で賑わっています。
イースターやクリスマスの時期にはクラシックコンサートが開かるので、その時期にマカオを訪れる方は必聴です。
住所:澳門板樟堂前地
アクセス:セナド広場から徒歩2分
電話番号:+853 2836 7706
定休日:なし
営業時間:10:00〜18:00
入場料:無料
高さ338メートルを誇るマカオタワーは、2001年にオープンして以来、マカオの新しいシンボルとして人気を博しています。
233メートルの高さの展望台からはマカオを一望できるほか、なんとバンジージャンプをすることもできます。
この高さからのバンジージャンプというのは、なんと世界第2位の高さ。
他にもスカイウォーク、タワークライムなど多くの絶叫アトラクションを体験することができます。
展望台や絶叫アトラクションだけではなく、レストランやイベントホール、映画館、ショッピングモールが併設されているので、心臓の弱い方も安心です。
住所:澳門觀光塔前地
アクセス:セナド広場からタクシーで約10分、マカオフェリーターミナルからタクシーで約15分
電話番号:+853 2893 3339
定休日:なし
営業時間:10:00~21:00(週末・祝日は9:00~)
入場料:大人:135マカオ・パタカ、3歳~11歳、65歳以上:70マカオ・パタカ、2歳以下:無料 ※他、アトラクションは別料金必要
いわゆる古参のマカオカジノの代表格と言えばこの「カジノ・リスボア」
旅行好きに愛読者が多い紀行小説「深夜特急」で、著者沢木耕太郎氏が旅の序盤にも関わらず「大小」というカジノに没頭し、危うく一文無しになりかけたのがここカジノ・リスボアです。
マカオのカジノは21歳未満入場禁止ですので、お若く見られる方はパスポートの携帯をお忘れなく。
1970年に建てられたこのカジノ・リスボアの道路を挟んで向かい側には、同じグループが2008年にオープンしたこのグランド・リスボアというカジノもあります。
なんとその高さは261メートル、そして53階建てという超高層ビルで、マカオのカジノの発展を象徴するランドマークとなっています。
このド派手で独特なデザインは蓮の花をイメージしたもので、約50万個もの発光体によってライトアップされたグランド・リスボアは、マカオの夜に不思議な光を放っています。
ちなみに、建物下部のドームが大規模なカジノ、その上のタワー部分がホテルとなっています。
住所:澳門葡京路2-4號
アクセス:セナド広場から徒歩10分
電話番号:+853 2888 3888
定休日:なし
営業時間:24時間営業
入場料:無料(カジノ)
マカオ国際空港のあるタイパ島。
マカオ半島に位置するマカオの中心地「セナド広場」からは、バスで約30分で到着します。
そんなタイパ島はかつて漁村であったため、その頃のからの古い町並みや、ノスタルジックな雰囲気が残っています。
ここタイパ島には、マカオでよく取り上げられる話題のカジノばかりでなく、博物館やポルトガルが統治していた時代の雰囲気が残る、パステルカラーの建物が広がります。
ポルトガル領時代にポルトガル人高級官僚たちが住んでいたエリアを、そのまま博物館にしましたものです。
ペパーミントグリーンの西洋式の邸宅が5軒並んでいます。
当時の家具や内装などが復元されており、20世紀初頭のポルトガル人たちの生活様式を見学することができます。
住所:澳門氹仔海邊馬路
アクセス:マカオ国際空港からタクシーで約5分/セナド広場からバスで約30分
電話番号:+853 2882 7103
定休日:月曜日
営業時間:10:00~19:00
入場料:5マカオ・パタカ 日曜日は無料
北帝廟(パッダイミュー)はタイパ島で最も古い道教の寺院で、北方真武玄天上帝、そして金花夫人、財帛星君などの神様が祀られています。
タイパの人々の守り神として信仰を集めており、通りがかりの地元の人がふと足を止めて祈りを捧げていきます。
中国の他の寺院ではあまりお目にかかれない渦巻き線香を見ることもできます。
住所:澳門氹仔地堡街嘉妹前地
アクセス:マカオ国際空港からタクシーで約5分/セナド広場からバスで約30分
定休日:なし
営業時間:7:00〜17:00
入場料:無料
1885年に完成した、タイパ島唯一のカトリック教会。
司教ベルナルド・デ・サウザ・エネスがタイパ島に住むカトリック信者のために建てさせ、130年以上経った今でも非常に保存状態が良いです。
北にタイパ・ビレッジ、そして南にコタイ地区を見下ろす丘の上に建っています。
内部の見学は日曜日のみとなっているため気を付けてください。
住所:澳門氹仔嘉模前地
アクセス:マカオ国際空港からタクシーで約5分/セナド広場からバスで約30分
電話番号:+853 2882 7566
営業時間:日曜日のミサの時間のみオープン
入場料:無料
官也街は、タイパビレッジの中央部を南北に走るメインストリートです。
150メートルほどの細い通りには、多くの伝統料理屋やお土産屋さんがぎっしりと建ち並んでいます。
昔から観光名所として知られており、地元の人たちにも人気です。
そののことから、マカオで初めて歩行者天国と呼ばれるほどの通りとなりました。
アクセス:マカオ国際空港からタクシーで約5分/セナド広場からバスで約30分
営業時間:レストランは23時、お土産屋さんは21時まで営業しているところが多いです
北側はタイパ島、南側はコロアン島と接し、西側はロータスブリッジで中国珠海市の横琴島と繋がっているコタイ地区。
タイパ島とコロアン島の間を埋め立てて出来たこのコタイ地区は、坂の多いマカオの中では珍しく平坦な土地が広がっています。
ちなみに、その名前は隣接する2つの島の名前に由来します。
コ(ロアン)+タイ(パ)→コタイ マカオ政府は、コタイ地区を世界的競争力のあるIR(Integrated Resort=統合型リゾート)として発展させることを目標としており、カジノ付き大型リゾートホテルやエキジビションセンターが立ち並んでいます。
お次は、イタリアのベネチアを紹介...ではなく、なんとここはホテルの中。
2007年8月にオープンしたこのアジア最大のリゾートホテルであるベネチアン・マカオは、なんと全室スイートルーム。
内部に写真のようなグランドカナルショップのショッピングモールがあり、ルイヴィトンやシャネルなどの高級ブランドショップから、マクドナルドをはじめとする大衆店まで様々な店舗が軒を連ねます。
そのうちの1つには「ロード・ストーズ・ベーカリー」というマカオで1番美味しいと言われる名物エッグタルト屋もあるので、ショッピングの途中で小腹が空いたら是非食べてみてください。
そして忘れてはならないのがカジノです!
カジノフロアの面積はなんと51,000平方メートルと東京ドーム1個分よりも広いほどで、世界最大の面積を誇ります。
それだけの土地を保有しているだけあって、バカラ、大小、ブラックジャック、スロット、ルーレットなどの定番ゲームはもちろんのこと、カリビアンポーカー、3カードバカラ3カードポーカーなどの、ややマイナーなゲームも楽しむことができます。
住所:澳門望德聖母灣大馬路
アクセス:マカオ・フェリー・ターミナルからタクシーで15〜20分、無料シャトルバスで約25分
電話番号:+853 2882 8888
定休日:なし
営業時間:24時間(カジノ)日曜日~木曜日8:00~23:00、金曜日~土曜日8:00~24:00(レストラン)
入場料:無料
ギャラクシー・マカオは、2011年にオープンした55万平方メートル(約東京ドーム12個分)の敷地面積を誇る巨大複合リゾート施設です。
敷地内には6つのホテル、テーブル600個とスロットマシン1500台を備えた大型カジノ、世界最大級の流れるプール、レストラン、エンターテイメント施設などが存在し、その魅力に世界中から注目が集まっています。
プールは世界一大きい波の出るプール、世界一長い流れるプール、ウォータースライダーなどがあるので、カジノのイメージが強いマカオではありますが、子連れの方でも十分に楽しめる施設となっています。
住所:澳門望德聖母灣大馬路路氹城
アクセス:マカオ・フェリー・ターミナルからタクシーで15分、無料シャトルバスで約20分
電話番号:+853 2888 0888
定休日:なし
営業時間:24時間(カジノ)
入場料:無料
唯一マカオでしか観られないショーがここにあります。
世界最大級の劇場一体型プールを舞台に繰り広げられるこのショーでは、ついさっきまで平らだった舞台に突如海が広がり、帆船が沈むという、ここマカオ以外では到底ありえないことが目の前で起こります。
ラスベガスで人気のウォーターショーやシルク・ド・ソレイユなど、様々なショーを手がけた監督が、7年もの歳月と200億円の総制作費をかけて送る、唯一無二のショートなっています。
開演日時:17:00、20:00(月・木・金・土・日)
休演日:毎週 火・水曜 および特別連休など
料金:大人 約8000円〜約25000円(VIP席、A席、B席、C席あり)
フランス ・ パリ をテーマにしたIR(統合型リゾート)であるザ・パリジャン・マカオ内にそびえ立つエッフェル塔。
高さは約160メートルとパリに建つ本物のエッフェル塔の1/2ですが、塔内には7階と37階の2つの展望台やレストランが設けられており、その魅力は本家に引けをとりません。
展望台からは中国本土やコタイ地区の素晴らしい眺めを楽しむことができます。
夜通しライトアップされており、また1日に15回もショーが行われているため、昼も夜も楽しめます。
住所:澳門路氹連貫公路
マップ: Googleマップ
アクセス:マカオ・フェリー・ターミナルからタクシーで15〜20分、無料シャトルバスで約25分
電話番号:+853 2882 8833
定休日:なし
営業時間:11:00〜23:00
カジノが林立するコタイ地区から南に行くと、豊かな自然が残るマカオ最南端の島であるコロアン島があります。
ここではトレッキングや海水浴などの自然を活かした楽しみ方ができるので、コタイ地区やマカオ半島で都会に疲れたら、コロアン島にリフレッシュしにくるのも良いでしょう。
マカオにはジャイアント・パンダがいます。
2009年末の澳門特別行政区政府成立10周年(返還10周年)を記念して、中国とマカオの友好の象徴としてジャイアント・パンダが2匹贈られたのです。
こうしてオスの「開開(カイカイ)」とメスの「心心(サムサム)」は2011年にオープンしたマカオ・ジャイアントパンダ・パビリオンにて飼育されることとなりました。
入場料はなんと10パタカ(約140円)という驚きの価格設定なので、お時間ありましたら是非足を運んでみてください。
住所:澳門石排灣馬路
マップ: Googleマップ
アクセス:マカオ・フェリー・ターミナルからタクシーで約20分
電話番号:+853 2888 0087
定休日:月曜日
営業時間:10:00〜17:00
入場料:10マカオ・パタカ
聖フランシスコ・ザビエル教会は、1928年にフランシスコ・ザビエルを記念してコロアン・ビレッジに建てられました。
日本史の教科書にも頻出のフランシスコ・ザビエルは、イエズス会のメンバーで、日本にも布教したキリスト教徒です。
かつては、ザビエルの遺骨がこの小さな美しい教会に安置されていたこともありました。
住所:澳門路環意度亞瑪忌士廣場
マップ: Googleマップ
アクセス:マカオ・フェリー・ターミナルからタクシーで約25分
電話番号: 定休日:なし
営業時間:9:30-17:00
入場料:無料
ハクサビーチという名前ですが、中国語で書くと「黑沙海灘」であるこのビーチは、その字面の通り黒い砂が広がっています。
休日には多くの地元の若者がBBQ目当てに集まります。
ビーチ沿いにはイカ、鶏、とうもろこしなどの串焼きを売る屋台が並んでおり、ホッと一息つくことができますよ。
住所:澳門路環黑沙海灘
マップ: Googleマップ
アクセス:マカオ・フェリー・ターミナルからタクシーで約25分
コロアン島の東部にある小さな村です。
村全員が顔見知りではないかというような小さなコミュニティから成り立っており、カジノが参入してくる前の、昔ながらのマカオの雰囲気を堪能することができます。
野良犬が村のメインストリートで昼寝をしていたりという、ローカルな雰囲気を感じられますよ。
住所:澳門九澳村
マップ: Googleマップ
アクセス:マカオ・フェリー・ターミナルからタクシーで約25分
本記事を読んで「マカオはカジノしかないと思っていたけど、他にも魅力がいっぱいあることが分かった」であったり「カジノに行ってみたいとは思っていたけど、ますます興味が出てきたから、今度の休みに行ってみよう!」と思って頂けたら嬉しいです。
少しでもマカオ旅行のお役に立てることを願っています。