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キャンプのハイライトの一つとも言える「焚き火」。
料理をしたり、暖をとったり、また明かりとしての役割だったりと、キャンプの夜にはなくてはならない存在です。
焚き火といえば、着火剤や販売されている薪で楽しむものを想像しますよね。
ただ、近年では自然にある素材と火打ち石(ファイアスターター)で焚き火を楽しむブッシュクラフトもトレンドになっており、非常に奥が深い世界になっています。
グランピング・キャンプブームとともに、焚き火関連のギアはとても充実しており、ギア好きにとっても心くすぐるアイテムがたくさんあります。
そんな奥が深い焚き火の世界の一端を、本記事で紹介していきます。
焚き火を始める前に、まずは注意点やマナーを確認していきましょう。
焚き火は火を扱いので、危険も伴います。
ルールを守って楽しむようにしてください。
ほとんどのキャンプ場では、地面に直接薪をくべて火をつける「直火」スタイルでの焚き火は禁止されています。
そのため、焚き火を楽しむためには「焚き火台」は必須アイテムと言えます。
さまざまなメーカーから焚き火台は発売されていますが、中にはリーズナブルなものもありますので、ぜひ一つ購入しておきましょう。
※合わせて読みたい: キャンプといえば「焚き火」! 焚火の楽しみ方と、おすすめ「焚き火台」厳選8選!
それでもオーセンティックな「キャンプファイヤー」として、直火スタイルでの焚き火を楽しみたい方は、キャンプ場に確認してみましょう。
キャンプ場内に直火OKのエリアを備えているキャンプ場もあります。
寝ている時間はもちろん焚き火を消しましょう。
焚き火や焚き火台は消えた後もかなりの熱を持つので、目安としては就寝の30分前には消火すること。
次の日も使うことを考えて、水で消火したりせず、できれば燃え尽きるまで待つのがベストです。
一般的なタープ、チェアやアウトドアウエアなどはポリエステル製です。
ポリエステルは熱に弱いため、火の粉や焚き火の熱で穴が空いてしまうこともあります。
そのため、ポリエステル製のものはできるだけ焚き火から遠ざけるのが無難です。
中でも特に気を付けたいのがタープです。
雨を心配して火の上にタープを張りたい気持ちはわかりますが、タープに穴が空いたり、最悪の場合全焼してしまったりと大事故に繋がります。
タープからは十分な距離をとって使いましょう。
焚き火をとことん楽しみたいという方は、コットンでできた難燃性のタープやチェア、ウエアを用意するようにしましょう。
初心者の方が「難しい」と感じてしまいがちなのが「焚き火の着火」です。
ただ、「小さい薪から大きい薪に火をつけていく」ということさえ意識すれば、決して難しいものではありません。
ここでは、焚き火の着火や燃料について詳しく見ていきます。
キャンプ場では、木を切って乾かしただけの「薪」と、木材に熱を加えて製造された「炭」が売られています。
それぞれの違いは以下のとおりです。
大きく立派な薪はなかなか着火しにくいもの。
また、使用している焚き火台によっては大きな薪が乗り切らないこともあります。
そういったときは、アックス(斧)やソー(ノコギリ)で薪をカットして使うようにしましょう。
なかなか火がつかない炭と異なり、薪の着火はそこまで難しいものではありません。
焚き火台の上に薪を組み、落ち葉・小枝に着火し、そこから小さな薪に火を移し、大きな薪へ・・・と火を大きくしていってください。
心がけてほしいのは以下の2点です。
冒頭でも触れましたが、いちばん大事なのがこのポイント。
表面積が異なるため、「小さい薪=着火しやすいがすぐ燃え尽きる」「大きい薪=着火しにくいが持続性がある」という特徴があります。
落ち葉や小枝などを着火剤として最初は小さい薪に着火し、その炎を大きい薪に移してあげましょう。
効率的に火を広げるために、空気が通りやすいように空間をあけて薪を配置しましょう。
団扇で仰いでさらに空気を通せば、火が広がりやすくます。
なお、焚き火料理などで炭を使う場合、大きな火がついた薪の上に炭をおくのがおすすめです。
薪の火が炭に移り、効率的に炭を着火することができますよ。
ここではわかりやすく大きい薪を上に置いていますが、火が燃え移っていくにつれて大きいものを乗せていくイメージです。
薪に使われる樹木はさまざま。
スギやヒノキ、マツなどの針葉樹、クヌギやコナラ、カシなどの広葉樹までたくさんあります。
ざっくりと違いを述べてしまうと、針葉樹の薪か広葉樹の薪かによって大きく性能が異なります。
針葉樹の薪は、着火しやすいものの火持ちが悪いという特徴があり、広葉樹の薪はその逆という特徴があります。
また、サクラやヒノキは燃やす際に香りを楽しめたりといった、燃焼性能だけではない違いもあります。
ホームセンターやキャンプ場で手に入れられる薪は、スギをはじめとした針葉樹のものが多いです。
慣れてきたら薪をランクアップして、それぞれの違いを理解し使いこなせるようになれば、立派な焚き火マスターと言えるのではないでしょうか。
焚き火を楽しんだら、次は「焚き火料理」にチャレンジしてみましょう。
焼き芋やバーバキューをはじめ火力をダイレクトに使った焼料理や、ダッチオーブンを使った鍋料理、スキレットを使った鉄板料理など、たくさん応用が効くのが「焚き火料理」の良いところです。
キャンプ・バーベキューの定番レシピ「焼き芋」。
作り方はとてもカンタンで、芋をそのままアルミホイルでくるみ、炭の中に突っ込むだけ。
1時間〜2時間ほどすれば芋から蒸気が出てきますので、つまようじなどで刺して硬さを確認しましょう。
火力はそこまで不要なので、火力が必要な料理を作った後の炭などを使うのがおすすめです。
こちらもキャンプ・バーベキューの定番レシピ。
マシュマロを串に挿して火で炙ると、少し焦げ目がついて「外カリ、中フワ」のマシュマロが出来上がります。
バーベキューコンロのように、焚き火台の上に網をおいてバーベキューを楽しむこともできます。
焚き火台が2台あればダッチオーブンとバーベキュー、など応用が効くのも焚き火台の魅力ですね。
焚き火料理の中でアウトドアならではとも言える料理が鉄鍋「 ダッチオーブン 」や鉄フライパン「 スキレット 」を使った料理。
分厚い鉄でできた「ダッチオーブン」や「スキレット」は、蓄熱性が高く高温での調理が可能なので、「使うだけで料理が美味しくなる」という声もあります。
丸鶏を使った豪快なローストチキンや炭焼きピザ、ステーキを楽しむことができます。
焚き火台をカマドにしたり、ダッチオーブンを使うなどして楽しめるのが「炭火焼きピザ」や「炭火焼きパン」。
生地からこねてもいいですし、焼く前のピザを買って持っていってもOKです。
野外で食べる焼きたてのピザやパンは格別ですよ。
さて、ここからは焚き火に便利なアイテムを紹介していきます。
アウトドアブームもあり、近年焚き火関連のギアはとても充実しています。
冒頭でも述べた通り、日本のキャンプ場で焚き火を楽しもうと思うと「焚き火台」は必須アイテムです。
かなり高温にさらされる焚き火台は、金物技術に秀でた日本メーカーのものがおすすめ。
その中でも、ここでは超定番とも言えるものをご紹介します。
まずは日本のキャンプシーンを牽引する snowpeak (スノーピーク) の超定番アイテム「焚き火台M」をご紹介。
金物作りの町・新潟県燕三条にて創業したスノーピーク。
鋳造技術に定評があり、この焚き火台はとてつもない堅牢性が特徴です。
何度焚き火を繰り返しても歪むことのないステンレスは、他社の追随をゆるさない魅力となっています。
大量の薪やダッチオーブン料理などを積んでも、安定感が失われないのも大きなポイントです。
かなり頑丈に作られているため、10年、20年と愛用しているユーザーも多い一品です。
こちらは焚き火台Mと炭床、台、ケースがセットになった「スターターセット」。
1人〜2人用のS、ファミリーキャンプにオススメのM、大人数でのキャンプにオススメのLと3種類のラインナップも嬉しいポイントです。
先ほど紹介したスノーピークと並び定番商品が ユニフレーム の「ファイアグリル」。
ユニフレームも、スノーピークと同じく新潟県燕三条市に拠点を置くブランドです。
こちらも「火に関するギア」作りには非常に定評があります。
一生使えるとも言われるスノーピークの「焚き火台」ほどではありませんが、ファイアグリルもその耐久性が評価されている商品です。
使っているとどうしても歪みは出てしまいますが、ある程度歪みが出ても耐えられる設計になっているのがファイアグリルのポイント。
40、50回と繰り返し使うことができます。
また、6000円台というコストパフォーマンスの良さも大きな魅力。
品質と価格のバランスの取れた商品と言えます。
焚き火料理を楽しみたいならダッチオーブンやスキレットを購入してみてください。
焚き火料理だけでなく、日常使いとしても大活躍しますよ。
なお、ダッチオーブンやスキレットなどの鉄製キッチンギアは、購入後、油をなじませる「シーズニング」を行う必要があります。
詳しくは ダッチオーブンについての記事 で紹介していますので、ぜひチェックしてみてください。
ダッチオーブンでオススメは、UNIFLAME(ユニフレーム)の「ダッチオーブン 12インチスーパーディープ」です。
表面に「黒皮」と呼ばれる酸化皮膜をつける加工がされているのが特徴で、洗剤で洗えるのが大きなポイント。
通常の鋳鉄製のダッチオーブンだと、水でしか洗えないため、匂いが少し気になりがち。
この点はかなり嬉しいですね。
アメリカの鋳鉄製キッチンメーカー「LODGE(ロッジ)」。
1896年に創業し、以来100年以上の歴史を誇るブランドです。
ロッジの「ロジック スキレット」は、最初に面倒なシーズニングをおこなわくてもよい「シーズニングフリー」なのが特徴。
購入後すぐに使うことができます。
もちろん、性能は折り紙つき。
焼料理でも揚げ物でも、使うだけで料理が1ランクアップします。
鉄フライパンといえば必ず名前の挙がる「turk(ターク)」。
職人が一枚の鉄板から作り上げた無骨な姿が特徴的です。
製品寿命が100年となっており、まさに「一生モノ」の調理ギア。
購入すれば焚き火はもちろんコンロでも使うことができますし、家庭でも大活躍しますよ。
こちらも購入後は油を馴染ませる「シーズニング」をする必要のあるアイテムです。
タープの下で焚き火を楽しむなら、難燃素材で作られたタープを購入しましょう。
主流は100%コットンではなく、ポリエステルとコットンを6:4程度の割合で混紡した「ポリコットン」と呼ばれる素材。
難燃なだけでなく、雨が降るとコットン繊維が膨れることにより防水性を持つという特徴も持っています。
アウトドアセレクトショップ「WILD-1(ワイルドワン)」が展開するプライベートブランドが「tent-mark DESIGN(テンマクデザイン)」。
ここ数年で一気にシェアを拡大しましたが、その火付け役となったのがこの「ムササビウイング」です。
1〜3人程度の少人数でのキャンプに対応したサイズ感と、ウィングタープならではの美しい形が特徴です。
さらにポリコットン素材でつくられることにより火のそばでも張れる耐久性を備えています。
ファミリーや大人数のキャンプであれば、オススメはドイツのアウトドアブランド「TATONKA(タトンカ)」の「1TC」。
「1TC」は445×425cmと大きいですが、このほかにも小さめのサイズもあり、全部で4サイズ展開となっています。
シンプルなレクタタープの形状が美しいですね。
張り綱やポールを追加することでアレンジも可能です。
キャンプ場で売られている薪は大きく、手持ちの焚き火台に乗らなかったり、着火には使えなかったりします。
そうしたときは、薪をカットして好みの長さにしてしまいましょう。
1902年にアメリカ・カンザス州で創業した「BUCK KNIVES(バックナイフ)」が、キャンプ用ナイフの中では定番アイテムです。
この「104 キャンプナイフ」は、落としてしまっても見つけやすいようブレードが赤くコーティングされているのが特徴となっています。
ナイフを用い、薪に切れ込みを入れて「フェザースティック」を作り、着火を良くするのも焚き火マスターへのポイントです。
キャンプ用斧の定番が、スウェーデンのチェーンソーメーカー「Husqvarna(ハスクバーナ)」の斧です。
実売価格5,000円程度とコストパフォーマンスに優れており、かつ品質も高いということもあって人気のアイテムとなっています。
切れ味も良く、また柄も非常に持ちやすいとあって初心者におすすめのアイテムです。
コンパクトナイフが有名なフランスのメーカー「OPINEL(オピネル)」。
日本で言う「肥後守」のように、国民的に知られたナイフメーカーです。
そんなオピネルですが、ガーデニングやアウトドア用にコンパクトソーをラインアップしています。
自然にある素材を使って楽しむブッシュクラフトや、細かい薪のカットなど、一品あれば意外と重宝しますよ。
焚き火を楽しむにはグローブは必須アイテムです。
軍手でも大丈夫ですが、できれば雰囲気のあるアウトドア用グローブがおすすめです。
中でも、アメリカ生まれのブランド「GRIP SWANY(グリップスワニー)」のグローブが良いです。
強度の高い革素材を使用していながら、立体裁断で動きやすいのも特徴です。
使い込めば使い込むほど、キズやスス汚れがつき、ヤレ感も出て愛おしくなる「ヘビーデューティー」なアイテムとなっています。
薪を補充するための火ばさみ、灰を処理するためのショベル、薪をかき混ぜるための火かき棒がセットになった、まさに「たき火を楽しむための道具」です。
スチールでできているので、黒光りしたオトコマエな風貌が特徴。
とても頑丈で重いので、耐久性が高く、壊れ知らずのアイテムです。
焚き火を楽しむ際、活躍するのが難燃性のウエア。
ポリエステル素材のものだと火の粉や熱で溶けてしまい、穴があいてしまうこともあります。
WILD-1のプライベートブランド「tent-Mark DESIGNS(テンマクデザイン)」から、丈夫な帆布を使用し、焚き火や汚れにも強い「キャンプエプロン」が販売されています。
シンプルかつバランスのとれたデザインながら、革グローブが収納できる大型ポケットや、タオルや火ばさみが吊れるチェーン、トングが吊れる革製ベルトが付いており、機能性にも優れた一品です。
キャンプだけでなくガーデニングやDIYと汎用性も高く、2017年にはグッドデザイン賞も受賞しています。
また、これだけの性能・デザイン性を持ちながら定価が3,680円+税というグッドプライスが嬉しいポイント。
心置きなく使い倒したあとにできる、汚れた風合いもまたステキですよ。
先程グローブをご紹介したGRIP SWANY(グリップスワニー)。
近年アパレルにも力を入れており、焚き火用ウエアがラインナップされています。
この「ファイヤプルーフ ベスト」には、焚き火用ギアの数々を収納できるポケットがたくさん付いており、収納力はかなりのもの。
また、独特の存在感を放つオシャレさも特徴で、普段のコーデにもオシャレに着こなすことができます。
キャンプの醍醐味とも言える「焚き火」について説明してきました。
着火や薪のセレクトなど、焚き火は意外と奥が深いことがおわかりいただけましたでしょうか。
グランピング ブームとともに焚き火の人気も高まってきており、焚き火に強い難燃素材を用いたギアも続々登場しています。
最近では「焚き火専門店」として、焚き火に必要なギアをまとめて販売するセレクトショップも登場しているほどです。
本記事を読んで焚き火の基本がわかったところで、ぜひ実践してみてください。
燃料となる薪の違いがわかったり、着火剤や薪を使わずに自然にある落ち葉や木々を用いた焚き火ができるようになれば、あなたも焚き火マスターと言えるでしょう。
最終更新日 : 2022/12/02
公開日 : 2019/01/15