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金沢のお土産の特徴は、一言でいえば「和菓子」と「伝統工芸品」です。
江戸時代の加賀金沢藩は「加賀百万石」と呼ばれ、財政が豊かな藩でした。
文化振興にも熱心だったため、茶道などの文化が育ちます。
また、裕福な財政だったことから当時高価だった砂糖が手に入り、和菓子づくりも盛んに行われました。
現在でも金沢市、および石川県には菓子文化が根付いています。
総務省の統計によれば、「品目別都道府県庁所在市及び政令指定都市ランキング」で菓子類、他の生菓子、ケーキ、プリン、スナック菓子、アイスクリーム・シャーベットなどの様々なスイーツの分野で金沢市が全国1位となっています。
さらに、金沢藩は工芸品製造の普及にも力を入れていました。
そのため、今でもその頃に生まれた産業が伝統工芸として多く残っています。
代表的なものが金箔や加賀友禅、九谷焼など。
他にも加賀麩、加賀八幡起き上り人形などが知られています。
全国的でも有名な和菓子処である金沢。
金沢にしかない魅力にあふれたお菓子がたくさんありますが、だからこそ「一体なにを買うのが正解なの?」と悩んでしまう方も多いのではないでしょうか。
ここでは、そんな方におすすめしたい金沢のお土産にピッタリのお菓子を厳選してご紹介します。
シーンに応じた品をチョイスしてくださいね。
長生殿(ちょうせいでん)は、金沢を代表する銘菓です。
歴史は古く、森八(もりはち)という江戸時代から続く老舗和菓子店が江戸時代より作っています。
長生殿は落雁の一種で最高級品とされていて、「日本三大銘菓」のひとつ。
加賀藩の第3代藩主・前田利常が、七夕のための落雁を作らせたのが始まりと言われています。
名前は小堀遠州が付けたとされ、唐の白居易という詩人の「長恨歌」という詩が由来です。
長生殿は縦長の札状の形をしていて、表面に「長生殿」の文字が刻まれています。
徳島産の阿波和三盆やもち米粉などをブレンドして、こねるようにしながら木型でもみ、何度も何度もこれを繰り返して作られます。
千歳(ちとせ)は、長生殿の製造元である江戸時代からの老舗和菓子店・森八が作っている菓子です。
長生殿とならぶ森八の看板商品で、金沢を代表する銘菓として人気があります。
千歳は餡を求肥で包んで紅白の和三盆糖をまぶした和菓子です。
やや三角錐っぽい形をしているのが特徴で、これは富士山をモチーフにしていると言われています。
中の餡はしっとりなめらかな舌触りですが、甘さは後に引かず食べやすいのが特徴。
見た目が華やかで、かわいらしい形をしているため、女性へのお土産に向いています。
鍔(つば)もなかは、金沢市にある中田屋という和菓子店の名物です。
中田屋はきんつばやもなかの人気があります。
そんな中田屋は、餡づくりに力を入れているのが魅力。
中田屋の餡をめいっぱい堪能できるのが「鍔もなか」です。
刀の鍔の形をした見た目が特徴で、パリパリとした軽やかな食感をしています。
中には中田屋自慢の粒餡がたっぷり。
粒餡はしっとりとした舌触りで、小豆の風味を強く感じグッとくる甘さです。
くるみは、金沢市にある清香室町(せいか むろまち)という菓子店が作っているもなかです。
一口サイズで、地元だけでなく観光客やビジネス客からも人気です。
形がクルミなだけでなく、中にはクルミの実が入っているのもポイント。
サクサクの皮の中に、滑らかな舌触りと上品な味のこし餡を楽しめます。
福うさぎは蒸し饅頭の一種です。
生地の色は白と薄桃色の2種類で、紅白で縁起が良いとして人気です。
生地は薄めであるものの、意外にもフワッとした食感。
中には上品な風味の餡がたっぷりと詰まっています。
餡は五郎島金時・能登大納言小豆・棒茶・能登産カボチャ・石川県産柚子・さくらの6種類があり、バラエティーに富んでいるのも魅力です。
かわいらしい見た目とコンパクトなサイズなので、お子様向けのお土産としておすすめです。
紙ふうせんは、高木屋という菓子店が作っています。
和菓子と洋菓子を上手く組み合わせているのが特徴で、カラフルでおしゃれな見た目や包装で人気のお菓子です。
紙ふうせんは一口大の球状のもなかの皮の中に、錦玉と呼ばれる和風のゼリーが入っています。
ゼリーの味はブドウやレモン・白ワイン・黒糖など。
皮はパリッとした軽やかな食感で、中にはトロッとした柔らかなゼリーという新食感の菓子。
一度食べたらきっとやみつきになることでしょう。
雪吊り(YUKIZURI)は、ル ミュゼ ドゥ アッシュという洋菓子店が作っています。
ル ミュゼ ドゥ アッシュは、世界的に有名なパティシエの辻口 博啓(つじぐち ひろのぶ)氏が在籍するお店で、雪吊りは辻口氏が監修しています。
名前の通り「雪吊り」をモチーフにした洋菓子です。
雪吊りというのは、冬に樹木の枝が雪の重みで折れないようにするために縄で木をしばる作業のこと。
洋菓子の雪吊りは、金沢にある日本三名園のひとつ・兼六園の雪吊りの縄をモデルにしています。
表面には、雪吊りの縄に積もった雪を思わせる砂糖がまぶされていて、とてもきれいな見た目です。
サクサクとした食感とシュガーの甘さ、その中に感じる梅の風味で人気があります。
洋菓子でありながら、和の雰囲気も感じられる金沢らしいお土産と言えるでしょう。
はなことたろうは、金沢市にある茶菓工房たろうが作っている洋菓子です。
一口サイズのケーキで、おしゃれなお菓子として人気があります。
抹茶味のカステラとカカオチョコ味の羊羹を重ねている、直方体の小さなケーキです。
また、ケーキの上には金箔が散らされていて、金沢らしさを演出しています。
抹茶ケーキ部分はしっとりとしたながらもフワフワとした食感で、抹茶の風味と甘さがバランスが絶妙。
一方、羊羹部分は滑らかな舌触りで、カカオの芳醇な香りと甘さが特徴的です。
石川県の中心にある金沢駅周辺は、経済・文化・人の流れが集中しているため、多彩なグルメが揃います。
ここでは、金沢のご当地グルメの中でも特にお土産におすすめの品をご紹介します。
金沢のご当地グルメの代表格と言える金沢カレー。
ドロッとした粘りの強いルーと、キャベツの千切り、ソースのかかったトンカツが特徴です。
また、ステンレスの皿や先割れスプーンで提供されているものが多いです。
そんな金沢カレーのルーがレトルトとなって登場しました。
ルーのみなので、トンカツやキャベツといった具材は別途用意してくださいね。
ルーは昔ながらのカレールーに近く、とろみがありながらも甘さとしょっぱさがちょうど良いバランスで味わえます。
辛さは極端に強くなく、後口に辛さを感じる程度。
ご飯との相性も抜群のコクのあるカレールーと言えます。
加賀麩(かがふ)は、金沢市の伝統的な食べ物です。
江戸時代に金沢藩に使えていた料理人・舟木 伝内包早(ふなき でんないかねはや)が「すだれ麩」を考案するなど、江戸時代からすでに麩が名産でした。
楽しみ方は味噌汁や鍋の具材にしたり、生麩を刺身のようにして食べたり、天ぷらにしたりと多種多様。
中でもおすすめは生麩で、低カロリー・高タンパクの健康食品としてダイエットにも効果的です。
グルメな方へのお土産におすすめの一品です。
金沢のご当地グルメとして知られる「金沢おでん」。
もともと金沢の老舗居酒屋などで提供されてきましたが、北陸新幹線の開通により金沢グルメが取り上げられるようになり、おでんも注目されるように。
金沢おでんの定義は特になかったのですが、2018年に創業50年以上の老舗が集まり「金沢おでん老舗50年会」を発足させ、初めて定義を決めました。
<金沢おでんの定義>
車麩、赤巻、ふかし、バイ貝、カニ面、金沢銀杏(ぎんなん)を使ったひろず、源助大根などの加賀野菜といった金沢独特の具と、各店が大切にするだしを用いたものを「金沢おでん」とする。
そんな金沢おでんが自宅でも楽しめるようになりました。
金沢の台所、近江町市場からすぐという場所にある「浅田屋」は、創業350余年という老舗料亭旅館。
ふわふわの車麩、コリコリの梅貝、ぷりぷりのタコブツなど、金沢らしい具材が昆布の旨味たっぷりの薄味で煮込まれています。
お鍋で袋のまま熱湯に入れて4分間湯煎、または耐熱皿に移してラップをして電子レンジで温めるだけ。
冷凍すると味と風味が落ちるので気を付けてくださいね。
金沢でお茶と言えば、焙じ茶。
中でもお茶の茎を焙じて作る「棒茶」は金沢が発祥と言われ、地元の人々に愛用されています。
文久3年(1863年)創業、丸八製茶場の「献上加賀棒茶」は、その名の通り昭和天皇に献上していたという逸品です。
日本茶として最も価値の高い一番茶の上質な茎の部分を使用。
遠赤外線バーナーで焦がさないよう芯から火を入れて焙煎して、ふっくら仕上がるよう浅煎りにしています。
素材の旨味を損なわず、豊かな香気とすっきりとした甘さをキープしているため上品な味わい。
カフェインが少ないので、お子様や妊婦さん、ご高齢の方にも安心です。
古都の風情と現代のセンスが調和した独特の文化が魅力な金沢。
少し街を散策しただけで、モダンでオシャレな雑貨・工芸品がたくさん見つかりますよ。
ここでは、その中でも特にお土産にピッタリの品をご紹介します。
他にはないハイセンスなお土産で、とびきりの笑顔をゲットしましょう。
加賀八幡起上り(かがはちまんおきあがり)人形は、金沢市周辺で古くから生産されている伝統工芸品。
縁起ものとして長年住民に親しまれてきた郷土玩具で、金沢市の希少伝統工芸に指定されています。
かつて加賀国に一国一社の八幡宮があり、八幡宮の近くに住む老人男性が、八幡宮の祭神である応神天皇が生まれたときに真紅の錦で包んだという伝承をモチーフにし、子供向けに人形を作ったと言います。
それが「加賀八幡起上り」の起源であり名前の由来です。
江戸時代になると金沢藩は工芸を積極的に支援・普及させたため、加賀八幡起き上りの製造も盛んになって技術も向上しました。
やがて、金沢周辺では子供の誕生や婚礼などのお祝いなどで加賀八幡起上りを贈ることが風習として定着したことで、加賀八幡起き上り製造は伝統になっています。
加賀水引は金沢市周辺の伝統工芸品で、津田水引とも呼ばれます。
祝儀袋に見られる鶴・亀や松竹梅などの立体的な水引の結び方(水引細工)は加賀水引が最初です。
加賀水引は水引細工を使った小物も販売しているのが特徴。
例えば、ピアスやイヤリング、ネックレス、ネクタイピン、カフスボタン、ヘアピン、かんざし、ブローチなどバラエティ豊か。
伝統的な和の工芸品を使ったアクセサリーは人気です。
加賀友禅(かが ゆうぜん)は着物の生地などに使われる染色技術で、古くからある金沢の伝統工芸の代表格です。
室町時代に梅染めとして始まったのが起源と言われており、江戸時代に現在の形式になったとされています。
加賀友禅を使ったグッズは色々ありますが、時代を反映している「手染め加賀友禅のマスク収納ポーチ」はいかがでしょうか。
上品なデザインで実用性もあるので、目上の方へのお土産にもおすすめです。
金沢は気候が金箔製造に最適な場所だったこと、浄土真宗が盛んな地域だったこと、金沢藩が工芸を奨励していたことなどがら、金箔製造が盛んになった理由と言われています。
現在では国内のほとんどの金箔を金沢周辺で製造しており、400年以上の歴史を持つ金沢の伝統工芸となりました。
現在では様々な金箔を使ったグッズが販売され、金箔入りの化粧品やアメニティグッズをはじめ、あぶらとり紙、折紙、アクセサリーなどバラエティ豊かです。
その中でもおすすめなのが金箔ボールペン。
価格も高価すぎず、見た目も豪華でインパクト抜群です。
九谷焼(くたにやき)は、金沢市など石川県南部を中心に製造されている伝統工芸品の磁器。
江戸時代初期に金沢藩の施策として奨励され、九谷村(現在の加賀市)で生まれましたが、わずか50年で一度衰退しました。
その後、江戸時代中期に九谷焼は復興し、地場産業となって今に至ります。
九谷焼の特徴は、鮮やかな色彩と大胆な絵付けにあります。
絵付けのモチーフは豊富にありますが、風景や草花・木・鳥・動物など絵画のようで、芸術作品といっても過言ではありません。
そのため、窯元によって個性が大きく表れるのも魅力。
お土産には小皿や湯飲み、コップなど、小さめの食器がぴったりです。
本記事では金沢のおすすめのお土産を紹介しました。
加賀百万石の城下町だった金沢には、歴史ある銘菓や伝統工芸がたくさん息づいています。
金沢の文化が長い時間をかけて育んできたお菓子や工芸品は、どれも奥深いものばかり。
もし金沢に来たら、金沢の歴史に触れながらお土産を選んでみてください。
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最終更新日 : 2022/11/02
公開日 : 2019/04/09