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1. ワット・プラ・マハータート(วัดพระมหาธาตุ )
2. ワット・プラシー・サンペット(วัดพระศรีสรรเพชญ์)
3. ワット・ヤイ・チャイ・モンコン(วัดใหญ่ชัยมงคล)
4. バーン・パイン離宮(พระราชวังบางปะอิน)
アユタヤはタイ・バンコクの北側80km離れたところにあり、チャオプラヤー川の中州にあります。
1350年から1767年に隣国ビルマに滅ぼされるまでの417年間、アユタヤ王朝の首都として栄えてきました。
仏教を丁重に保護していたので、あちらこちらに仏教寺院や寺院跡があります。
これら遺跡は世界的にも貴重なものとされ、1991年にユネスコ世界文化遺産に登録されました。
仏教に馴染みのある方々には、心安らぐ観光地かも知れません。
アユタヤへはバンコクから長距離バスやロットゥー(ミニバス)、もしくは現地のツアーで行くのが便利です。
長距離バスはバンコク北バスターミナルより30分~1時間おきに出ており、56バーツ程度で行けます。
バンコク市内を回る庶民的バス(通称:赤バス)と違って、エアコンが効いているバスが殆どなので、快適なバス旅行を楽しめます。
ロットゥー(ミニバス)は戦勝記念塔のロータリーから出てますが、乗り合いバスなので、時間はまちまちです。
60バーツ程度で行けます。
しかし満席にならないと、バスは出発してくれません。
急ぎでお金に大変余裕があるときは、空いてる席の料金も払うことで出発してくれるそうです。
現地のツアー料金は2000バーツ近くかかり、自力でバスを探すよりずいぶん高額ですが、日本語が十分通じるツアーが殆どなので、言葉の心配はほぼありません。
また、アユタヤの街中はとてもとても暑い時期が多いので、冷房の効いたバスに乗って観光地を移動されるのをおすすめします。
ちなみに、ホアランポーン駅から鉄道を使うという方法もありますが、日本の鉄道と違ってダイヤがとても乱れてます。
あえて鉄道旅行を楽しみたいという目的がなければ、長距離バスやツアー申込みを断然おすすめします。
さあ、それではアユタヤとっておきの観光地5つを紹介しましょう!
ワット・プラ・マハータートは、罰当たりかもしれませんが、何といってもこの仏頭で有名です。
この仏頭は、ビルマがアユタヤを侵略した際、近くの仏像から切り落とされたものです。
時間がたつにつれ、いつのまにか近くの菩提樹の茎が絡んで仏頭の首を持ち上げるようになり、ご覧のようにあたかも菩提樹の中ほどに仏像の首が据えられているようになったものです。
ここでの撮影マナーとして、必ず膝まづいて、自分の顔が仏頭を見上げる位置になるようにして撮影するように、ということになってるそうです。
ここへ来ると、何とも言えない神秘な雰囲気を感じます。
そそうなことをしたら、罰が当たりそうです。
このように、頭が切り落とされた仏像・・・
切り落とされた仏像と、切り落とされなかった仏像・・・
数多くの仏塔もアユタヤ王朝隆盛のころは、てっぺんは黄金色に輝いていたそうです。
多くの仏像も黄金色に輝いていたとのこと。
これらの多くも、1767年のビルマの侵略に遭ったときに打ち壊され、こんな程度しか残ってません。
傾いたり崩れ落ちたりしていて、とても物悲しいです。
歴史書の記述によると、1956年にこの寺院の修復工事が行われた際、打ち壊された塔の跡地の地中深くから、数多くの仏像や宝飾品などが発掘されたとのこと。
これらはアユタヤ市内にあるチャオ・サン・プラヤー国立博物館に収蔵されているそうです。
アユタヤ朝の全部が破壊や盗掘に遭ってなくて、よかったと思います。
ということで、この寺院は、アユタヤの過去に浸りたいときには、とても素晴らしい場所です。
住所: Chikun Tha Wasukri Phra Nakhon Si Ayutthaya
マップ: Googleマップ
※英語表記の住所を、お泊りのホテルのフロントスタッフにお願いして、タイ文字表記に書き直したメモをもらいましょう!タクシーなどに乗る際、運転手にメモを渡すとスムーズに伝わりますよ。
開場時間 8:00 ~ 18:00
入場料 50バーツ(外国人価格)
ここで有名なのは何といっても、アユタヤ王朝時代の3代の王様を祀った廟でしょう。
いかがでしょう?この壮大感。
ここはアユタヤ王朝の王宮に併設してあった寺院で、現代のタイ王朝(チャクリー王朝)でいうところの、バンコク王宮寺院「ワット・プラケオ」に相当するものです。
本来は仏像が祀られているわけではないので、正式な寺院とは言えないという説もあります。
たしかに祀られているのはアユタヤ王朝最盛期の三代の王様(トライローカナート王、ボーロマラーチャーティラート3世、ラーマーティボーディー2世)です。
しかし、アユタヤ王朝では、王様が仏陀と同一視されていたので、ここも寺院と定められているとのことです。
寺院自体は、特にこの三塔がしっくいなどの保存状態もよく、アユタヤ王朝の栄華を現世によく伝えています。
その一方、隣接していた王宮は、ビルマ侵攻の際に徹底的に破壊されてしまい、今では基礎部分ぐらいしか残ってません。
ご覧のように、廃墟だらけです。
この廃墟ですが、廃墟の真ん中には樹木が全く生えていないので、木陰というものがありません。
3月~5月の暑い時期に訪れる際は、くれぐれも直射日光に気を付けてください。
やはりここにも切り落とされた仏像はありました・・・・
王宮ですが、敷地内に王宮のミニチュアが展示されていました。
ここから、アユタヤ朝往時の華やかさを感じ取ることが出来ます。
とても多くの寺院建築や仏塔が建ち並んでいたのが想像できます。
この施設でも、アユタヤ王朝当時の栄華を感じられますね。
住所: Amphur Muang, Ayutthaya 13000
マップ: Googleマップ
開場時間 7:00 ~ 18:00
入場料 50バーツ
ワット ヤイ・チャイ・モンコンは、先述の2つの寺院とは違って、チャオプラヤー川の中州地域には建立されてません。
それが幸いしたようで、ビルマの攻撃から逃れることが出来ました。
従って、先述の2つの寺院ほどは破損がありません。
ここの寺院にはご覧のような、大きな涅槃仏像がいます。
日本の仏像と違って、とてもにこやかなお顔をされています。
黄色い布をまとってますが、この布は寺院の僧侶が定期的に洗濯して交換されているそうです。
この涅槃仏像も、日本の鎌倉大仏と同様、建立された当時は大きなお堂の中にいらっしゃったそうです。
やはり、この寺院の仏像はビルマの攻撃を逃れてますので、あまり仏像が破壊されていません。
残念ながら、こちらの仏塔は頂上が破壊されています。
もしかしたら人為的な破壊ではなく、経年劣化による倒壊なのかもしれません。
並んでいる沢山の仏像を眺めるのは壮観です。
先程の二つの寺院も、往時はこのように沢山の仏像が並んでいたことだろうと想像できます。
さらに、ビルマ軍による破壊攻撃から逃れることができた恩恵は大きく、ご覧のような立派な大仏像も残っています。
ここで気が付かれたかも知れませんが、仏像の頭の真ん中にあるもっこり(肉髻(にっけい)という)が、日本の仏像と違って、炎のように立ち上がってます。
同じ仏教でも、伝来の経路によって仏像の顔立ちや髪形が変わるんですね。
ちなみにタイの仏教は上座部仏教と呼ばれています。
50年以上前までは小乗仏教と呼ばれていましたが、小乗という呼び方が差別用語だと問題視され、改めたとのことです。
大きな仏塔も、かなりきれいな形で残っています。
すがに見ごたえがありますね!
この仏塔の階段を昇れば中に入れますが、ひたすら暑いのであまり無理しないでくださいね。
さらにこの寺院は今までの二つの寺院と違って、普通の本堂(礼拝堂)がありますので、タイ国内の人々も参拝に訪れています。
あと、ここのページに写真は載せられませんが、ドラえもんのぬいぐるみを沢山奉納しておるお堂もありました。
難病をもつ子どもの親御さんたちが、病気の平癒を祈って参拝し、昔はおもちゃをお供えしていたそうです。
そこに、ここ最近はドラえもんのぬいぐるみを奉納しているそうです。
住所: Khlong Suan Phlu Phra Nakhon Si Ayutthaya Amphoe Phra Nakhon Si Ayutthaya
マップ: Googleマップ
開場時間 8:00 ~ 17:00 年中無休
入場料 20バーツ
アユタヤの中心地から、バンコクの方向へ20㎞近く離れたところにある宮殿です。
アユタヤ王朝時代の24代目のプラサート・トォン王によって建設された、王族用の夏の離宮だそうです。
何分アユタヤ王朝時代のものなので、アユタヤ中心部の寺院・王宮などと同様、1767年のビルマ侵攻時に徹底的に破壊され、しばらく放置されていました。
しかし、現在のバンコク王朝(チャクリー王朝)になって、ラーマ4世・ラーマ5世の治世にこの離宮が再建され、現在のようになりました。
湖の真ん中に光り輝くタイ王国風の宮殿は、「プラ・アイサワン・ティッパート」です。
この宮殿の中に立てられている銅像は、ラーマ5世像です。
池の中央の小島の上に建てられている非常に豪華な見栄えの宮殿で、1876年に完成しました。
離宮内部には、ご覧のように西洋風の建物もあります。
これは『プラ・ティナン・ワローバート・ピマーン』という名前で、王の居室および謁見の間として使用されてました。
タイ風、西洋風の建物がありましたが、中華風の建物もあります。
これは、プラ・ティナン・ウェーハート・チャムルーンという名前の宮殿で、主に雨季や冬季の住居として使われてました。
この天井のある間は建物入り口の中国風の大広間で、ここだけは写真撮影OKです。
この奥にも見学できる場所はあるのですが、写真撮影は禁止です。
なお、この建物は資材もすべて中国製で、「明天殿」という名前も付けられています。
そのほかにも、バーン・パイン離宮には見どころがいっぱいあります。例えば・・・
離宮内部の公園には、このようにマンゴーが普通に並木として植えられています。これだけでも、タイという南国に旅行に来た気持ちになります。
このような植木の中をよく見てみますと、たまにカメレオンに出くわすこともありますよ。
カメレオンはたまにしか会えないので、いつでも会えるように、象をかたどった植木が飾ってあります。
なかなか丁寧に整備されています。さすが王の離宮と言われるだけのことはあります。
離宮の公園内部には、とても神聖に崇められている菩提樹があり、その樹だけ沢山お供え物が置いてありました。
その菩提樹に近寄ってみると・・・
とても小さな仙人がいらっしゃいました。
この木はこの公園内部の「隠れたパワースポット」のようです。
残念ながら、英文で書かれた資料が一切ありませんでした。
この離宮を訪れた際には、是非この菩提樹も探してみてください!
バーン・パイン離宮は現在タイ王朝(チャクリー王朝)でも、王族の別荘として、各国要人の迎賓館としても使用されています。
そのため、出入り口はとても厳重に警備されているだけでなく、たとえ観光客でも露出の多い恰好(ノースリーブ、ミニスカート、短パン、ビーサンなど)は許されていません。
ただし、もしそのような格好をしか持ち合わせがなくても、離宮入り口の警備室で、袖のあるシャツや丈の長いスカートを有料で貸してくれます。
入場の際の服装制限や、離宮内を軍警察がパトロールしている以外は、他の観光地と同様に気持ちよく訪問できます。
住所: Ban Len, Bang Pa-in, Phra Nakhon Si Ayutthaya
マップ: Googleマップ
開場時間 8:00 ~ 17:00 年中無休(ただし切符購入時間は 8:00 ~ 15:45)
入場料 100バーツ
アユタヤ市内で、ゾウ乗り体験できる場所は複数個所あります。
しかし、個人旅行でしかも暑い中を単独で場所を探すのではひどい熱中症になる可能性があります。
・オプショナルツアーに「ゾウ乗り体験」がついているものを選び、参加する
・アユタヤ市内有名観光スポットに隣接しているゾウ乗り場を選ぶ
といった点に注意するといいかと思います。
例として、「2. ワット・プラ・シー・サンペット」の近くにあるゾウ乗り場を紹介します。
まずゾウ乗り場は、ワット・プラ・シー・サンペットから歩いてすぐ近くにあります。
ご覧のように、階段を上がってゾウの背中にある「屋根付き椅子」に乗せてもらう形になります。
ご覧のように、ゾウの上に乗りながらの写真撮影はフリーです。
しかし、ゾウに乗っている自分たちを撮ってもらうとなると有料で、ゾウ乗り場にもよりますが百バーツ以上はかかります。
これは注意ですが、10分程度のゾウ乗り体験なら遭わなくてすみそうですが、30分以上のゾウ乗り体験だと、ゾウ使いの方が記念写真撮ってあげるよと声かけてくれることがあります。
でも決してその話には乗らないように。
お世辞にも上手とは言えない写真を撮って、一枚数百バーツを請求してくる悪いゾウ使いもいます。
でも最近はそのようなトラブルが表面化したことを受け、ゾウ乗り場でも「ゾウ使いには写真撮影を頼まないように」という注意書きが置かれるようになりました。
なお、ゾウ乗り場の順番待ちなどしていると、子供のゾウが待合室を歩いてきて、思わず一緒に写真を撮りたくなりますが、こちらも有料です。
この写真を撮った場所では、ご覧のような子ゾウと一緒に写真を撮ると40バーツ請求するそうです。
写真の上の端に映っているひさしをよく注意して見ると、ちゃんと書いてありますね。
あと、ゾウ乗り体験をした後で、ゾウから降りた直後にゾウの鼻がスーッと私たちの前に伸びてきます。
ゾウ使いが「チップをよこせ」と請求してくるのです。
まあ、無視するという手段もありますが、タイという国がチップを渡すという習慣で成り立っている国なので、20バーツ札一枚をゾウの鼻に「ごくろうさん」と言って渡してやるくらいで気持ちよく立ち去れるかと思います。
ゾウさんもうまく調教されているので、お札を鼻先でつまむのがとても上手になってます。
なお、くれぐれも「チップはおいくら?」とは聞かないで下さいね。
チップは言い値の世界ですから、沢山ふっかけてきますよ。
住所: Amphur Muang, Ayutthaya 13000
マップ: Googleマップ
開場時間: 隣接する観光スポットに合わせてます。
費用:
ゾウ乗りそのものは300バーツ程度
ゾウへの餌やりは20バーツ
アユタヤは、「アユタヤ歴史公園」としてほぼ市内全域が世界遺産に登録されています。
日本の京都のようなところでありながら、1767年のビルマ侵攻でそのほとんどが廃墟となってしましましたが、残っているものを大切に保存している様が心を打ちます。
観光スポットはまだまだ沢山あります。
みなさんもまずはこの5つの定番スポットを足がかりにして、アユタヤの郷愁に浸ってみてはいかがでしょうか。