本ページに掲載のリンク及びバナーには広告(PR)が含まれています。
ヨーロッパの中でも目覚ましい発展を遂げているオスロ。
この10年でオスロの街は驚くほどの進化を遂げています。
特にウォーターフロントは開発が進み、オペラハウスをはじめ、ファッション、アート関連の様々な人気スポットが登場しています。
そんなオスロも、周りを見渡せば森があり川が流れ、美しいオスロフィヨルドが広がる自然に囲まれていて、一国の首都とは思えないほどの落ち着きを持ち、のんびりとした雰囲気があります。
フィヨルド観光の基点として訪れる方が多いオスロの街。
主な見どころはメインストリートであるカール・ヨハン通りに集中しているので、徒歩での移動も可能。
少し離れた場所でも交通網が発達しているため、さっと移動ができて便利です。
現在、日本とノルウェーの間には直行便がないので、ヨーロッパ各地の経由が一般的です。
機内から北欧気分を味わいたければ、 スカンジナビア航空 か フィンエアー がおすすめ。
スカンジナビア航空は羽田からコペンハーゲンまで毎日4便運航しています。
フィンエアーは夏期スケジュールにて、羽田からヘルシンキまで毎日1便、成田から週に6便、関西からは週に5便、名古屋からは週に2便運航中。
冬期スケジュールはまた変更になるので、公式サイトでチェックしてください。
オスロまではコペンハーゲンからもヘルシンキからも所要約1.5時間なので、日本からトータルの搭乗時間は短くて済みますね。
各航空会社のスケジュールはよく変更になるため、各社の公式サイトでご確認ください。
フィヨルド観光目的なら夏、オーロラ観光ならば冬、オスロ観光だけなら通年観光は可能ですが、やはり日が長くて過ごしやすい夏(6月~8月)がベストと言えます。
白夜とまでは行かないですが、夜の10時でやっと日没という貴重な経験ができます。
夏と言っても最高気温が20℃程度なので、朝晩のために長袖の羽織る物は必要です。
ノルウェーの通貨はノルウェークローネ(NOK)で、1NOKが約14.06円です。(2024年8月時点)
物価が高いことで知られる北欧諸国の中でも、1番と言われるノルウェー。
ただし、物価に合わせて給与も高く、税金が高くても学費が生涯無料、医療費も一定の個人負担額をオーバーすると全て国が負担など、高福祉国家としても知られています。
そのため、国民の幸福度が世界2位とも言われているので、国民にとっては物価の高さ、税率の高さは納得せざるを得ないでしょう。
しかし!観光客にとっては大問題。
人件費が高い国なので、カフェやレストランでの食事はかなり割高になります。
ファストフードでも1,000円は軽くオーバー、カフェでケーキとコーヒーを飲めば1,500円超え、レストランで食事となると、サンドイッチと飲み物のような軽食でも3,000円程度はかかり、前菜とメイン料理を選ぶと5,000円コースになるでしょう。
また、アルコール類はかなり高いので要注意です。
一番安い種類のビールでも一杯1,500円程度なので、気軽に一杯とはいかないですよね。
ノルウェーでは、お酒やタバコは社会に悪影響を与えるとみなしているので、アルコール度数に比例して税金が上がります。
ちなみに、タバコもマルボロひと箱が1,500円少しで、日本の約3倍です。
スーパーでパンやハムを買って食べれば少しは安くなりますが、それでは味気ないですよね。
マクドナルドで一番安いセットでも1,000円はするので、ファストフードでもそれほど安くはありません。
ならば!節約は日本に帰ってからと割り切って、せっかくのノルウェー滞在なら地元の料理を食べてみてはいかがでしょうか。
ボイルした海老や、サーモンがたっぷりのったオープンサンド、フィッシュスープ、タラ料理、珍しいトナカイ肉の料理など、美味しい料理が盛り沢山。
おすすめはフィッシュスープで、量が多めなので、スープとパンだけで十分お腹がいっぱいになります。
各入場料も軒並み1,200円超えなので、オスロをじっくり観光する予定なら、お得な「オスロパス」がおすすめです。
「オスロパス」は、30の美術館、博物館とアトラクション、バス、トラム、地下鉄、郊外電車など公共交通機関が無料になり、様々な施設やツアー、レストランで割引特典がある観光パスです。
【大人】
24時間券 520NOK
48時間券 760NOK
72時間券 895NOK
【子供】
24時間券 260NOK
48時間券 380NOK
72時間券 450NOK
一見かなり高額に見えますが、オスロで入場料が発生する場所はほとんどが100NOKを超えています。
ざっと、4箇所と交通費で元が取れる計算になりますね。
オスロパス利用での入場料無料箇所、割引箇所については 公式サイト で確認しておきましょう。
購入場所は、オスロ中央駅のビジターセンター、主要ホテル、アーケシュフース城、ノルウェー海洋博物館、ノーベル平和センターなど。
オスロパスアプリでのオンライン購入もありますが、ビジターセンターでパスの実物と引き換えが必要です。
最初に使用した時間から24時間、48時間というカウントで、使用時にパスに日時が記入されます。
それでは早速、オスロ市内を観光していきましょう。
お城や王宮、公園や絶景ポイント、博物館に美術館など見どころが沢山あるので、最低でも2日は滞在したいところです。
オスロの小高い丘の上に位置する王宮は、現国王ハーラル5世夫妻の居城として使用されています。
高い柵や塀などもなく、北欧らしい開かれた王室の象徴とも言える建物です。
宮殿の裏にある庭園は年間を通じて自由に散策が可能。
月曜から金曜の13時半からは衛兵の交替セレモニーが行われており必見です。
時間の少し前から人が集まりだすので、早めに良い場所をキープしましょう。
内部は、夏季限定で催行されるガイド付きツアーでのみ見学することができます。
毎年3月からチケットが販売されていますが、大変人気があるので事前購入がおすすめ。
チケットは、オスロ観光局やノルウェーのコンビニNarvesenでの購入か、こちらのサイト( チケットマスター )からとなります。
当日でもキャンセルや余りがあれば現地購入可能です。
ノルウェー語名 : Det kongelige slott
住所 : Slottsplassen 1, Oslo
マップ : Googleマップ
アクセス : トラム12・13・19番、地下鉄ナショナルテアートレ(Nationaltheatret)駅から徒歩5分
電話番号 : +47 22 04 87 00
営業時間 :
料金 : 大人220NOK、学生・シニア 110NOK、6~17歳 110NOK、5歳以下無料
公式サイト : 王宮
毎年12月10日にノーベル平和賞の授賞式が行われることで知られるオスロ市庁舎。
平和賞以外の授賞式は、スウェーデンのストックホルムで行われています。
レンガ造りの重厚な市庁舎は、2つの塔が向かい合うように立つ印象的な外観が特徴です。
正面玄関を入ると、大きなメインホールが広がり、その壁面は大きな絵画で埋め尽くされています。
特にヘンリク・ソーレンセン作の油絵「働き楽しむ人々」は、建て2m、横12mとヨーロッパ最大級の大きさで圧巻。
絵画のみならず、北欧神話の場面を描いた木彫りのレリーフや、バイキング時代からの伝統的な幾何学模様など、ノルウェーの画家や彫刻家の作品で彩られた明るい空間はまるで美術館のようです。
2階のムンクの間には、1910年にムンクが描いた「人生」が展示されており必見です。
セレモニーホールや議事堂も自由に見学することができるので、ぜひ足を運んでみてください。
ノルウェー語名 : Rådhuset i Oslo
住所 : Fridtjof Nansens Plass 29, Oslo
マップ : Googleマップ
アクセス : バス31番、ロードフーセ(Radhuset)から徒歩1分
電話番号 : +47 23 46 12 00
定休日 : 不定休
営業時間 : 9:00~16:00
料金 :
公式サイト : オスロ市庁舎
オスロ市庁舎のすぐ向かいにある「ノーベル平和センター」は、ノルウェーの独立100周年を記念して2005年に開館しました。
現代的な展示内容や展示方法が特徴で、ノーベル平和賞の歴代の受賞者の写真がデジタル表示されたり、資料やプロフィールがタブレットで展示されています。
世界各地で絶える事がない戦争や紛争について、そして平和について考えさせられるひと時になるでしょう。
センター内は有料ですが、ミュージアムショップは誰でも入ることができます。
中でも「ノーベル賞メダルチョコレート」はオスロ土産の必需品。
ノーベル賞関連グッズやフェアトレード商品など、ちょっと珍しいグッズがあるので一度覗いてみてください。
ノルウェー語名 : Nobels Fredssenter
住所 : Brynjulf Bulls Plass 1, Oslo
マップ : Googleマップ
アクセス :
電話番号 : +47 48 30 10 00
定休日 : 9/1~5/15は月曜休館
営業時間 : 10:00~17:00
料金 :
公式サイト : ノーベル平和センター
通称「オペラハウス」と呼ばれるこの美しい建物は、2008年に完成したオスロの人気の観光スポットです。
エジプトの新アレキサンドリア図書館の建築を機に結成された、ノルウェーの建築デザイン事務所スノヘッタが建築を手掛けています。
ノルウェーのフィヨルドに浮かぶ氷山をイメージした斬新な建物は、大理石とガラスを多用して作られています。
北欧建築好きなら内部の見学は欠かせませんが、そうでない方もぜひという場所がオペラハウスの屋上です。
建物の屋上にあがると聞くと普通ですが、地上からスロープ状の屋根の上を歩いて屋上まで行けるとなると、ちょっと珍しいですよね。
地元の人にならってスロープの途中で座ってのんびりしたり、屋上部分からオスロ市街やオスロ・フィヨルドの眺めを楽しんだりしてみましょう。
ノルウェー語名 : Operahuset
住所 : Kirsten Flagstads pl. 1, N-0150 Oslo
マップ : Googleマップ
アクセス : オスロ中央駅(Oslo Sentral Stasjon)から徒歩5分
電話番号 : +47 21 42 21 21
定休日 : 公式サイトにて確認してください
営業時間 : 平日9:00~23:00 土日11:00~23:00
料金 :
公式サイト : オペラハウス
一見、宮殿か劇場のように見える美しい建物は、ノルウェーの国会議事堂です。
1866年に古典様式で建てられました。
内部は春から秋にかけて催行される無料ガイドツアー(ノルウェー語&英語)でのみ見学することができ、個人で入場することはできません。
1時間かけて豪華な調度品が並ぶ部屋や国会議事堂の役割などを詳しくガイディングしてくれるので、ぜひ参加してみてください。
毎日1回のみ、定員30名の先着順なので希望の方は早めに行きましょう。
開催時間、集合場所については、公式サイトで確認してください。
ちなみに、ノルウェーは「公的委員会、審議会は4名以上で構成される場合、一方の性が全体の40%を下回ってはならない」とする「クオータ制度」を世界で初めて取り入れた国です。
これに対してはフェミニスト運動家から逆差別だと反対する意見も出ていますが、実際ノルウェーの国会議員、地方議員の40%以上が女性。
ちょっと日本では考えられない数字ですよね。
ノルウェー語名 : Stortinget
住所 : Karl Johans Gate 22, Oslo
マップ : Googleマップ
アクセス : 地下鉄ストールティンゲ(Stortinget)駅から徒歩1分
電話番号 : +47 23 31 30 50
定休日 : ガイドツアー催行日のみ見学可能
営業時間 :
料金 : ガイド付きツアー無料
公式サイト : 国会議事堂
ノルウェー南部のマンダールで生まれたヴィーゲランは、ノルウェーを代表する彫刻家として知られ、オスロ市の公共彫刻やノーベル平和賞のメダルのデザインも手掛けてきました。
ヴィーゲランとオスロ市は、オスロ市が制作環境を提供する代わりに作品の全てを市に寄贈するという特別な契約を結んでいます。
そのヴィーゲランが彫刻のみならず、公園そのものの設計を手掛けたのがヴィーゲラン公園です。
ヴィーゲランがその生涯をかけて制作した200点以上の彫刻作品が、公園のあちこちに点在しています。
彫刻はまずヴィーゲランが模型を作り、次に原寸大の粘度模型が制作され、それを青銅や花崗岩の像に仕上げて配置されています。
大変特徴のある彫刻ばかりですが、実は作品には名前や解説は一切が付けられていません。
中にはとてもユニークなポーズの彫刻もあるので、思わず同じポーズで写真を撮りたくなるのは世界共通のよう。
たくさんの観光客が足を止めてポージングしている姿を見かけます。
こちらは、誰が名付けたのか「おこりんぼう」の愛称で親しまれている銅像で、ヴィーゲラン公園内で一番の人気者。
ヨチヨチ歩きの子供が、こぶしを握りしめてものすごく怒っている姿が何とも言えませんね。
他にも人間が絡み合って出来ている塔や、人間の生涯を表現している彫刻群など、ちょっとシュールともとれる作品は見ているうちにどんどん引き込まれていくのが不思議です。
ヴィーゲランは公園の完成を見ること無く亡くなりましたが、公園のすぐ隣に彼のアトリエ兼自宅だった場所があり、ヴィーゲラン美術館として公開されています。
彼の作品はもちろん、公園にある彫刻の制作工程も見ることが出来るので、時間があれば覗いてみるのも良いでしょう。
ノルウェー語 : Vigelandparken
住所 : Nobels gate 32, 0268 Oslo, ノルウェー
マップ : Googleマップ
アクセス : トラム12番ヴィーゲランスパルケン(Vigelandsparken)駅から徒歩1分
電話番号 : +47 23 49 37 00
定休日 : なし
営業時間 : 24時間開放
料金 : 無料
公式サイト : ヴィーゲラン彫刻公園
大人気映画「アナと雪の女王」のアレンデール城のモデルとなったお城として、人気急上昇なのが「アーケシュフース城」です。
映画製作スタッフが二週間かけてノルウェーの各地を巡り、インスピレーションを受けた場所や風景が映画の中で生き生きと描かれています。
ピーペル湾に面した高台にそびえるアーケシュフース城は、スウェーデンからの防御目的の要塞として13世紀末、国王ホーコン5世により着工され、14世紀初頭に完成しました。
17世紀、デンマーク-ノルウェー王となったクリスチャン4世により、近代的なルネッサンス様式の宮殿に改修され、絵画やタペストリー、豪華な調度品が置かれるようになりました。
第二次世界大戦時は、ドイツ軍によるノルウェー侵攻により、戦争捕虜となった人々の牢獄や処刑場としても使われ、戦後は戦犯者たちの刑の執行が行われていたと言います。
そんな歴史を持つアーケシュフース城は、現在軍事施設として利用されていて、お城の東側にはノルウェー国防省が置かれています。
現役軍事施設ながら、公式行事や式典などがない時は一般公開されており、城や博物館の内部以外は無料で誰でも散策することができます。
城の内部はオーディオガイドを聞きながら、地下牢、応接室、宴会ホール、礼拝堂、王の居住の間などを巡ります。
内部は夏季限定なので、夏に訪れた方は展望台からの景色と合わせてどうぞ。
ノルウェー語名 : Akershus Slott og Festning
住所 : Akershus Festning, Oslo
マップ : Googleマップ
アクセス : オスロ中央駅(OSLO CENTRAL STATION)から徒歩15分
電話番号 : +47 23 09 39 17
定休日 : 9~4月の月~金曜
営業時間 : 6:00~21:00
料金 :
オスロの街は、オスロフィヨルドという複雑に入り組んだ入江に広がっています。
そのオスロフィヨルドを高台から眺めるならば、「エーケベルグ公園」がおすすめです。
2013年にオープンした新しいのスポットですが、実はムンクが描いた「叫び」のインスピレーションを受けた場所として知られていて、ムンクファンも訪れる場所。
公園から少し外れた道路がその場所だとされていて、道路の端には記念のプレートがかけられています。
方角的に、オスロ市街地越しに沈む夕陽を眺めることができる絶景スポットで、もちろん人気の夜景スポットでもあります。
ただし、ノルウェーは6月~8月は白夜のシーズン。
オスロの日没時間も22:00~あたりで、太陽は沈むかと思ったら水平線ギリギリで頑張るので、真っ暗にはなりません。
ちなみに、展望ポイントは公園ではなく、「エーケベルグレストラン」の前の広場。
キレイな景色を見ながら食事を楽しみたい方、記念のランチやディナーをという方におすすめの雰囲気の良いレストランです。
ノルウェー語名 : Ekebergparken
住所 : Kongsveien 23
マップ : Googleマップ
アクセス :
電話番号 : +47 21 42 19 19
定休日 : 施設により異なる
営業時間 :
料金 : 無料
公式サイト : エーケベルグ公園
ノルウェー人はスキー板を履いて生まれてくると言われるほど、スキーは身近なスポーツです。
過去も現在も多くのメダリストを輩出し、数多くの国際大会が行われる「ホルメンコーレンスキージャンプ台」は、地面から60m、海抜417mに位置し、隣接してクロスカントリーコース、ノーマルヒルがあり、ノルディックスキーの聖地と言われています。
スタートタワーの頂上は、オスロ市街とオスロフィヨルドが一望できる絶景ポイント。
ここからの写真撮影を目当てに訪れる人も少なくありません。
絶景の中を滑り降りる迫力満点のジップラインや、ダウンヒルを体験できるスキーシュミレーター、1923年にオープンした世界初のスキー博物館など見どころもたくさん。
特にスキー博物館は、ノルディックスキーの歴史に関する資料や貴重なスキー用具が展示されていて必見です。
アクセスは、オスロ市内からは地下鉄で30分。
地下鉄駅からは前方に見えているジャンプ台に向かって、上り坂を10分ほど歩くことになります。
ちょっと郊外へのピクニック気分で出かけてみてください。
ノルウェー語名 : Holmenkollen Skimuseum & hopptårn
住所 : Kongeveien 5, 0787 Oslo
マップ : Googleマップ
アクセス : 地下鉄1番線 ホルメンコーレン(Holmenkollen)駅から徒歩10分
電話番号 : +47 91 67 19 47
定休日 : 無休
営業時間 :
料金 :
公式サイト : ホルメンコーレンスキージャンプ台
2022年6月11日、これまでオスロ市内に点在していた国立美術館群の4つのミュージアムが統合された「国立美術館」が開館しました。
コレクションの展示室数は86、2フロアで展開。
古代から現代までの美術、建築、デザイン・工芸など、6,500点以上の作品が展示されます。
北欧最大規模、ヨーロッパではパリのルーヴル美術館、ロシアのエルミタージュ美術館に次ぐ規模を誇ります。
国立美術館の目玉と言えば、ノルウェーの国民的画家エドヴァルド・ムンクのコレクションです。
新設された「ムンクの部屋」には有名な「叫び」1893年作、をはじめ、「メランコリー」「マドンナ」「灰」「生命のダンス」などが展示されています。
エドヴァルド・ムンクは、子供の頃に母親と姉を亡くし、本人も病弱で精神的な危うさを抱えながら多くの作品を描き上げました。
ノルウェー美術以外にも、ピカソ、ゴッホ、ルノワール、モネ、セザンヌ、マティス、ゴーギャン、ロダン、モディリアーニなど近代ヨーロッパの画家たちの作品も所蔵しています。
ノルウェー語名 : Nasjonal Galleriet
住所 : Pb. 7014 St. Olavs plassN–0130 Oslo
マップ : Googleマップ
アクセス : 地下鉄Nationaltheatret 駅下車すぐ
電話番号 : +47 21 98 20 00
定休日 : 月曜日
営業時間 : 10:00~17:00 ※火水は20:00まで
料金 :
公式サイト : 国立美術館
エドヴァルド・ムンクの生誕100年を記念して1963年にオープンした「ムンク美術館」。
セキュリティ面での問題があり、作品の盗難も相次いだ事からウォーターフロントエリアに移転が決定され、2021年10月22日に新・ムンク美術館、その名も「Munch」として生まれ変わりました。
1人の画家に特化した美術館としては世界最大級。
13階建ての建物は、3〜4・6・7・9〜11階に企画展示室と常設展示室が配されています。
1階にはミュージアムショップ、12階にはレストラン、13階にはスカイバーがあり、誰でも気軽に立ち寄ることができるようになっています。
同館が所蔵するムンクの作品数は2万6700点で全体の所蔵作品数は4万2000点。
コレクションにはムンクがオスロ市に遺贈した印刷版や石版など数千点のほか、数千通の手紙や約1万点のムンク自身の遺品も含まれています。
ムンクは「叫び」を全部で5枚描いたと言われており、その中の、パステル画、リトグラフ、そしてテンペラ画を鑑賞することができます。
ノルウェー語名 : Munch
住所 : Munchmuseet Postboks 3304 Sørenga, 0140 Oslo
マップ : Googleマップ
アクセス : オスロ中央駅から徒歩10分
電話番号 : +47 23 49 35 00
定休日 : 夏期は無休、ただし不定休あり
営業時間 : 10:00~21:00 ※月火日は18:00まで
料金 :
公式サイト : Munch
ここから続く、ノルウェー海洋博物館、ヴァイキング博物館、ノルウェー民族博物館、フラム号博物館、コンティキ号博物館は、オスロ中心地より西、ビグドイ半島にあり、閑静な住宅街でもあるこの地は、博物館島の名で親しまれています。
オスロパスがあれば全て入場無料な上に、ほぼ近くにあるので、ちょっと覗いてみるという贅沢な見学方法もあり。
オスロパスがないという方は、「ノルウェー民族博物館」と、珍しいヴァイキング船が展示されている「ヴァイキング博物館」がおすすめです。
海沿いには静かなビーチがあり、ハイキングコースやサイクリングロードが森の中に巡らされています。
ビグドイまでのアクセスは、オスロ中心から30番のバスで約20分が一般的ですが、3月後半から10月初頭までならフェリーが運行していて景色も良いので、片道だけでも利用してみてください。
オスロ市庁舎前から乗船して、オスロフィヨルドを眺めているとあっという間に到着、こちらも約20分です。
停留所は2か所で、最初の「ドロンニンゲン/Dronnningen」からは、ヴァイキング船博物館とノルウェー民族博物館がすぐ。
次の停留所「ビグドイネス/Bygdøynes」からは、ノルウェー海洋博物館、フラム号博物館、コンティキ号博物館はすぐです。
フェリー料金は片道52NOKで、オスロパスで無料になります。
「ノルウェー海洋博物館「は、海洋王国ノルウェーの、2000年以上に及ぶ海運の歴史と海洋文化について知ることが出来る貴重な博物館です。
ノルウェーの繁栄と文化は、海なくしては語ることができません。
館内には、ヴァイキング時代から中世までの船や漁業、海洋考古学、造船などに関するコレクションが集められ、様々な船の模型や船具、航海用具、船の図面など、海、船好きには堪らない品ばかりです。
中でも注目すべきは、約2200年前の物とされるオーク製のカヌーで、ノルウェー最古の船と言われています。
船は時代別、そしてタイプ別に展示されているため、船舶技術の発展が良くわかります。
館内のシアターでは、ノルウェーの海岸を旅する映像が、5つの画面を使って上映されていて人気があります。
ノルウェー語名 : Norsk Sjøfartsmuseum
住所 : Bygdoeynesveien 37, Oslo
マップ : Googleマップ
アクセス : バス30番ビグドイネス(Bygdoynes)から徒歩1分
電話番号 : +47 24 11 41 50
定休日 : 5/17、12/24、12/25、12/31、1/1
営業時間 : 10:00~17:00(10月~5月中旬は16:00まで)
料金 :
公式サイト : ノルウェー海洋博物館
※現在ヴァイキング船博物館は改装工事のため休館中で、再オープンは2027年の予定です。
かつて人々を震え上がらせていたヴァイキング。
「ヴァイキング博物館」では、ノルウェーのヴァイキングがヨーロッパ各地を侵略した9世紀頃に造られた船が3隻展示されています。
1,000年以上たっても保存状態良く発見されたのは、ヴァイキングの首長たちが亡くなった際に、死後も首長を守るという目的で、木材が腐りにくい粘土の山中に埋められたためだと言われています。
死後の世界の為に持ち物を一緒に埋める慣習があったので、家庭用品からベッドやソリといった物までが一緒に埋葬されていて、これらの埋葬品も展示されています。
3隻にはそれぞれ発見された場所の名前が付けられています。
一番小さく、最初に発見されたのが「トゥーネ船」です。
1867年の発見時は考古学が未熟だったため、発掘作業中に激しく損傷し船体は断片的な状態です。
次に、1880年に発見された「ゴクスタ船」は、全長24mと3隻の中では最大。
1904年に発見された「オーセベリ船」は、全体の9割以上に元の木材を使用し、修復されて展示されています。
船には龍や蛇などをかたどった装飾がされており、身分の高い人、おそらく女王の遺体とともに埋葬されたと言われています。
ノルウェー語名 : Vikingskiphuset
住所 : Huk Aveny 35, Oslo
マップ : Googleマップ
アクセス : バス30番ヴァイキングスキピーネ(Vikingskipene)からすぐ
電話番号 : +47 22 13 52 80
定休日 : 12/24~26、31、1/1
営業時間 : 9:00~18:00(10~4月は10:00~16:00)
料金 : 大人100NOK、大学生・シニア 80NOK、18歳以下無料、オスロパスで入場無料
公式サイト : ヴァイキング船博物館
北極海流の研究の為に造られた極地探検船「フラム号」が展示されています。
フラム号は、1893年~ノルウェーの探検家フリチョフ・ナンセンの北極遠征に使われ、1898年~オットー・スヴェンドラップのカナダとグリーンランド間の海流調査、そして1910年~ローアル・アムンゼンの南極探検という重要な探検に使用された歴史的にも重要な船です。
全長39m、海氷の圧力に耐えられるように船底を丸くした造りが特徴で、史上最強の木造極地探検船と言われています。
中に入って、操舵室や機械室、キッチン、食堂、寝室などの見学ができるのが嬉しいですね。
各探検の貴重な資料もたくさん展示されており、ローアル・アムンゼンの南極到達のドキュメンタリー映像も楽しむことができます。
日本語のイヤフォン対応があるので、ぜひ聞いてみてください。
ノルウェー語名 : Fram Museet
住所 : Bygdoynesveien 36, Oslo
マップ : Googleマップ
アクセス : バス30番ビグドイネス(Bygdoynes)から徒歩1分
電話番号 : +47 23 28 29 50
定休日 : 12/24、12/25
営業時間 : 9:30~18:00 ※9月から12月は10:00~17:00
料金 :
公式サイト : フラム号博物館
ノルウェーの人類学者、海洋生物学者、探検家、トール・ヘイエルダー(1914年~2002年)は、1947年に筏船のコンティキ号にて漂流航海の実験を行いました。
その起源が謎と言われているポリネシアの人々についての調査をしていたヘイエルダーは、南米の石像とポリネシアの石像が似ていることや、植物の呼び方が似ていることに注目。
ポリネシアの人々の起源は南米にあるという論文を発表しましたが、当時の技術では船で行き来するのは無理だと学会の反対を受けました。
これを受けて、南米のバルサ材を使ったコンティキ号を作り、1947年4月28日に5人の仲間と1羽のオウムと共に出発。
曳航船によってフンボルト海流を越えてから、漂流を開始し、イースター島を目指しました。
出航97日目にポリネシア諸島の1つに辿り着きましたが、出航102日目にラロイア環礁で座礁しています。
約8,000キロの漂流公開の記録をまとめた「コンティキ号探検記」は、世界62か国で翻訳され、大ベストセラーになりました。
この冒険自体の業績は認められていますが、実際は航行機器やアマチュア無線を使って各地と交信したりしていたことや、強力な海流であるフンボルト海流を曳航船で越えてから漂流を始めていることなどから、これでは立証実験にはならないという批判は多数。
また、現在の研究によれば、考古学、言語学、自然人類学や様々な観点、遺伝子分析の結果から、南米とポリネシアの関係性はなかったとされています。
博物館では、この漂流航海実験に使用された「コンティキ号」の実物を目の前で見ることができます。
簡単な造りの筏船を見ると、よくまあこの船でと驚くことでしょう。
さらに、古代エジプトと南米ペルーとの交流を証明するために、1969年にはパピルスで作った船、ラー号で大西洋横断を試みますが失敗。
翌1970年に再チャレンジし、6,100キロに及ぶ大西洋航海に成功した「ラー二世号」も展示されています。
ノルウェー語名 : Kon-Tiki Museet
住所 : Bygdoynesveien 36, Oslo
マップ : Googleマップ
アクセス : バス30番ビグドイネス(Bygdoynes)から徒歩1分
電話番号 : +47 23 08 67 67
定休日 : 1/1、5/17、12/24~25、12/31
営業時間 : 10:00~17:00 ※6月から8月は9:30~18:00
料金 :
公式サイト : コンティキ号博物館
1500年頃から近代までのノルウェーの伝統的な建物や衣装、工芸品が地域ごとに集められている「ノルウェー民族博物館」。
14ヘクタールという広大な敷地の中に、合計20万点もの展示物があり見応えがあります。
約160もの古い建物がそのまま移築されたり、復元されているため、まるで知らない国の知らない時代にタイムスリップしたような気分を味わえます。
建物の一部は内部公開されていて、民族衣装に身を包んだスタッフの方が解説してくれる場所もあり、雰囲気は抜群です。
ノルウェー民族博物館の目玉と言えるのが「スターブ教会」です。
11世紀~12世紀にかけてヨーロッパ北西部で建てられた木造教会の総称で、ネジや釘を一切使わず、支柱に厚板を垂直にはめ込んで造られています。
現在はそのほとんどが石造りの教会に建て替えられてしまったため、最も多く残っているノルウェー国内でも28棟のみで、何度も修復が繰り返されています。
ノルウェー国外では、スウェーデン、ノルウェーから移築されたものがポーランドに、そしてイギリスのエセックスの3棟のみと言われています。
ノルウェー民族博物館で見られるのは、オスロから北へ200キロのゴルから移築されたもので、1200年頃に建てられた「ゴルスターブ教会」です。
ノルウェーのスターブ教会の特徴は、教会の屋根が一面まるでウロコのようなこけら板で覆われていることや、屋根の両端に龍の頭がついていることなどが挙げられます。
教会の装飾には、龍や蛇の他、北欧神話の架空の動物も使われています。
龍はヴァイキング船の船首、船尾にあった物と同様、魔よけの意味を持っていました。
ノルウェー国内に点在しているスターブ教会ですが、オスロ市内ではここでしか見ることが出来ないので、ぜひ足を運んでみてください。
ノルウェー語名 : Norsk Folkemuseum
住所 : Museumsveien 10, Oslo
マップ : Googleマップ
アクセス : バス30番フォルケムセー(Folke Museet)から徒歩1分
電話番号 : +47 22 12 37 00
定休日 : 12/24、12/25
営業時間 :
料金 :
公式サイト : ノルウェー民族博物館
物価が高いノルウェーでは、ホテル代も決して安くはありません。
5つ星ホテルが高いのは当たり前ですが、オスロでは3つ星クラスでも、街の中心にあればかなりのお値段。
オスロ滞在では割り切って、利便性や安全重視で街の中心に泊まることをおすすめします。
オスロを代表するホテルといえば、1874年開業の「グランドホテル」でしょう。
オスロのメイン通りに面し、オスロ市中心部、国立劇場や宮殿公園からすぐという便利な立地。
グランドホテルは、毎年12月10日にオスロ市庁舎で開催される、ノーベル平和賞授与式の際、受賞者が宿泊するホテルとして知られています。
受賞者は、パレードのあとホテルのバルコニーから集まった観衆に向けて手を振るのがお約束になっています。
全274室中、54室がスイーツという豪華な仕様で、ノーベル平和賞受賞者が宿泊するのは、ノーベルスイーツルームです。
スタンダードルームにあたるグランドPETITEというお部屋なら、グランドホテルの中では比較的リーズナブル。
各お部屋ごとにデザインが異なるので、予約の際は、公式サイトやホテル予約サイトからお部屋タイプを確認してくださいね。
オスロで最高級ホテルに泊まってみたいという方におすすめです。
住所 : KARL JOHANS 31, 31,Oslo
マップ : Googleマップ
電話番号 : +47 23 21 20 00
営業時間 : チェックイン 15:00~/チェックアウト~12:00
公式サイト : グランドホテルオスロ
予約サイト : Expedia Booking.com Hotels.com
オスロ中央駅より徒歩約4分、オスロ大聖堂までは徒歩5分という便利な場所に位置する「ラディソンブルプラザホテルオスロ」。
ラディソンホテルが運営するホテルチェーンで、Radisson Bluのブランド名は2009年にRadisson SASからのブランド変更により誕生しました。
遠くからでもガラス張りがキラキラと目立つ、オスロのランドマーク的な存在のホテルです。
明るく清潔感のある客室は、シンプルでモダンという北欧スタイルならではのすっきりとしたデザイン。
WiFiはもちろん、必要なものが全て揃っており、機能的で利便性に富んでいます。
高層階ならオスロの街並みが一望でき、美しい夜景も独り占めできます。
住所 : Sonja Henies Plass 3 Postboks 9206, Oslo
マップ : Googleマップ
電話番号 : +47 22 05 80 00
営業時間 : チェックイン 15:00~/チェックアウト ~12:00
公式サイト : ラディソン ブル プラザ ホテル オスロ
予約サイト : Expedia Booking.com Hotels.com
オスロの中心地にも、探せばリーズナブルなホテルがあります。
「スマートホテルオスロ」は、旅慣れた方に人気が高い3つ星ホテル。
周辺のホテルに比べるとコスパが良く、観光重視、ホテルは寝るだけという方におすすめです。
チェックインは自動チェックイン機にて。
お部屋はかなりコンパクトですが、清潔でベッドの寝心地も良く問題なし。
無料WiFi、薄型テレビ、デスクもあり、一人旅、ビジネス利用にもおすすめです。
「スマートホテルオスロ」は、共有スペースが充実しています。
おしゃれな空間で、旅人同士の交流が生まれるかもしれませんね。
住所 : St. Olavs Gate 26, 0166 Oslo
マップ : Googleマップ
電話番号 : +47 41 53 65 00
営業時間 : チェックイン 15:00~/チェックアウト~12:00
公式サイト : スマートホテルオスロ
予約サイト : Expedia Booking.com Hotels.com
日本ではあまり知られていないオスロの街、見どころがたくさんあるので驚いた方も多いかもしれません。
たしかにオスロはノルウェーの首都であり、美術館、博物館、そして絶景スポットもありますが、やはりオスロだけではもったいない!
ノルウェーの魅力は、フィヨルドとフィヨルドを取り巻く大自然にあるといっても過言ではないでしょう。
個人でフィヨルドを巡るにはかなりの日程が必要になるので、オスロ発着のツアー利用が便利です。
時間がたっぷりある方は、レンタカーでフィヨルド巡りをするのも良いですね。
▼北欧の観光関連記事
・ 【元添乗員が解説】北欧ノルウェーの観光ガイド!神秘のフィヨルドから北極圏のオーロラまで
・ 憧れのフィンランドを旅しよう!おすすめ観光地や最新情報を紹介
・ 【元添乗員が解説】スウェーデンに行こう!北欧好き必見のおすすめ観光スポット、ホテル、グルメ、お土産を紹介
最終更新日 : 2024/08/09
公開日 : 2019/07/10