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東京・上野にある「国際子ども図書館」は、日本唯一の国立の児童書専門図書館です。
「子どもの本は世界をつなぎ、未来を拓く！」という理念のもと、児童書を中心に国内外の本や雑誌を所蔵しており、その数はなんと40万冊以上にものぼります。
明治39年に帝国図書館として建設された建物は、ネオ・ルネサンス調の重厚なデザインになっており、レンガ作りの壁面や鋳鉄製の大階段、美しいシャンデリアなど建築としての見ごたえもたっぷり。
現在の建物は昭和期、平成期に増築・改修されたもので、改修には建築家の安藤忠雄氏も参画していました。
本の閲覧や貸出サービスはもちろん、子どもの本に関する展示会や講演会などの各種イベントを実施しており、子どもが本に親しむ場所を提供すると共に、児童書の魅力を広めていく活動も行っています。
国際子ども図書館専用の駐車場がないので、近隣の駐車場を利用する必要があります。
ただし、体の不自由な方向けの駐車スペースは用意されています。
台数に限りがあるため、利用する際は事前に連絡しておくようにしましょう。
住所 ： 〒110-0007 東京都台東区上野公園12-49
マップ： Googleマップ
電話番号 ：
03-3827-2053（代表）
03-3827-2069（録音テープによる案内）
定休日 ： 月曜日、国民の祝日・休日（5月5日のこどもの日は開館）、年末年始、第3水曜日
営業時間 ： 9:30~17:00
料金 ： 無料
公式URL ： 国際子ども図書館
児童書研究資料室や研究室のあるアーチ棟と、子ども向けの本を中心に集めた部屋が集まるレンガ棟の2棟からなる国際子ども図書館。
ここでは、一般の人が主に訪れるレンガ棟の見どころをフロアごとに解説していきます。
レンガ棟の1階には、小学生以下の子ども向けの部屋が並んでいます。
休憩スペースには授乳室やおむつを替えるスペースなども準備されているため、小さなお子さんがいても安心です。
お弁当席や飲食スペースもあり、持参した離乳食を食べさせてあげることもできる他、カフェテリアで休憩することもできます。
主に小学生以下を対象とした本が約1万冊も集められている「子どもの部屋」。
世代を超えて広く親しまれてきた本が選ばれており、お父さん・お母さんにとっては懐かしい本も並んでいるため、子供だけではなく大人も一緒に楽しめます。
図書館は静かに過ごすルールのところが多いですが、このスペースでは声を出して本を読むことができるため、読み聞かせをすることもできます。
天井全体が照明で、どこにいても手元に影ができにくい設計になっているため、閲覧席のどこにいても読み聞かせがしやすいのも嬉しいところ。
靴を脱いでマットの上で本を読める「ちいさな子どものための絵本コーナー」もあるので、小さなお子さんと一緒でも過ごしやすいです。
「世界を知るへや」には、世界の国や地域の地理・歴史・文化を紹介する本、各国の文字や数字を紹介する本など、子どもたちが世界に興味や関心を持ち、国際理解を深めることを目的とした本が並んでいます。
外国そのものについて知ることはもちろん、日本の本の各国翻訳版を展示しているスペースもあり、日本語版と外国語版との違いを比べてみるという楽しみ方もあります。
また、外国語の絵本も展示されているので、文字が読めなくても安心です。
なかなか触れることのない外国の文化について書かれた本の内容は、大人でも勉強になるものも多く、お子さんと一緒に眺めながらつい読み込んでしまうなんてことも。
世界に向けたお子さんの興味を広げに、ぜひ立ち寄ってみてください♪
「おはなしの部屋」は、子どもたちが本にふれるためのイベントを実施する部屋です。
覚えたおはなしを見ないで語る「ストーリーテリング」や絵本の読み聞かせを行う「子どものためのおはなし会」、親子で楽しめるわらべうたを紹介する「ちいさな子どものためのわらべうたと絵本の会」が開催されています。
他の参加者と一緒にものがたりやわらべうたを共有することで、1人で本を読むのとは異なった体験をすることができるので、楽しみの幅も広がります♪
開催日は国際子ども図書館の公式ホームページに掲載されているため、興味のある方はぜひチェックしてみてください。
レンガ棟の2階には、中学生・高校生向けの「調べものの部屋」と常設の展示室である「児童書ギャラリー」が並んでいます。
「児童書ギャラリー」には荷物を持ち込むことができないため、入室の際は注意しましょう。
荷物は廊下にあるロッカーに預けることができます。
「調べものの部屋」は中学生・高校生向けの資料室。
レポートや調べものに役立つ本が約1万冊も揃っています！
広さのあるテーブルとイスも置かれているため、じっくりと調査をしながら収集した情報をメモやノートにまとめることもできます。
新聞も置かれているため、直近に起きたニュースや出来事についても知ることができるほか、図書館に置かれている本を並べる際に使用される「分類法」の内容・目的の説明といった図書館ならではのミニ知識の紹介コーナーもあり、本以外からも様々な物事を知ることができます。
明治から現代までの日本のこどもの本の歩みをたどる常設の展示室である「児童書ギャラリー」。
ここでは児童文学史、絵本史のそれぞれについて、時代ごとの特色や代表的な作品が紹介されています。
展示されている約1,500冊の本はどれも手にとって見ることができ、紹介されているそれぞれの時代の特色を実際に自分の目で確かめられるのも面白いポイントです。
小学校の国語教科書に掲載された作品を教科書と合わせて紹介するコーナーもあるので、小学生や中学生の頃に読んだお話を見つけて、その頃のことを思いだしながらついつい読みふけってしまうなんてことも。
絵本作家の作品を紹介するコーナーもあるので、お子さんと一緒に色々な絵を見て楽しむのもおすすめです。
国際子ども図書館の建物としての魅力を味わえる「ホール」や「ラウンジ」、展示会というかたちで本について更に知ることができる「本のミュージアム」があるレンガ棟の3階。
ここでは、建物をじっくりと見ながら休憩をとったり、通常図書館に置かれているのとは異なるかたちで本について知ることができます。
解放感のある大窓と美しいシャンデリアのある「ホール」には、国際子ども図書館の魅力や歴史についての展示コーナーがあります。
国際子ども図書館のこれまでのあゆみを資料から知ることができるほか、建物のミニチュア模型も展示されており、外から見た建築物としての国際子ども図書館について知ることもできます。
また、子どもを対象とした音楽会も開催されており、演奏の後に音楽に関係する本の紹介や朗読をするというユニークなかたちで、音楽と本のコラボレーションを楽しむこともできるんです。
開催日は公式ホームページでチェックできるため、ぜひお子さんと一緒に気になるイベントを探してみてください。
ガラスのカーテンウォールに囲まれた「ラウンジ」にはソファが配置されており、外を眺めながら休憩することができます。
窓からは美しく弧を描く一面ガラス貼りのアーチ棟や中庭を見下ろすことができ、疲れた目を一休みさせるのにぴったりです。
「本のミュージアム」では、様々なテーマで子どもの本に関する展示会が行われています。
文学の歴史といった硬めのものからバリアフリー絵本の紹介といった少し変わったものまで、テーマのバリエーションも豊富で、展示会ごとに特色の異なる本の楽しみ方を味わうことができます。
開催予定の展示会は公式ホームページでチェックできるので、興味のあるものがないか覗いてみてください♪
国際子ども図書館の仕事や役割、所蔵している本、建物の歴史や見どころについて、図書館のスタッフの方が案内してくれる「ガイドツアー」も開催されています。
開催は火・木曜日の14時からの毎週2回。
参加枠に空きがあれば当日参加も可能ですが、事前の予約も可能なため、確実に参加するには電話で予約をしておくのがおすすめです。
図書館としての国際子ども図書館についてはもちろん、歴史ある建物についても詳しく知ることができるので、お時間のある方はぜひ参加してみてください。
年間5,000万人以上もの人が訪れるという上野には、国際子ども図書館以外にも訪れておきたい観光スポットがたくさんあります。
ここでは、そんな上野の観光スポットの中から国際子ども図書館に近いおすすめスポットをいくつかご紹介します。
国際子ども図書館から徒歩10分ほどで行ける「上野恩賜公園」は、明治６年の太政官布達によって、芝、浅草、深川、飛鳥山と共に、日本で初めて公園に指定された由緒正しい公園です。
総面積約53ヘクタールもある園内には、有名な西郷隆盛像をはじめとして複数の美術館や博物館、大噴水など見て楽しめるものがたくさん揃っています。
スワンボートのある不忍池ボート場や恩賜上野動物園など、子どもが楽しめる場所も揃っているためお子様連れでも安心です。
緑も多く、ゆっくりと歩いて見てまわるだけでも楽しむことができるので、国際子ども図書館の帰り道に立ち寄ってみてはいかがでしょうか。
住所 ： 〒110-0007 東京都台東区上野公園・ 池之端三丁目
マップ： Googleマップ
アクセス ：
JR上野駅より徒歩2分
東京メトロ銀座線、日比谷線上野駅より徒歩2分
京成本線京成上野駅より徒歩1分
電話番号 ： 03-3828-5644
定休日 ： なし
営業時間 ： 5:00~23:00（時間外は立入禁止）
料金 ： 無料
公式URL ： 上野恩賜公園
※合わせて読みたい： 上野公園の楽しみ方を解説！自然に美術に動物園まで、上野公園の見どころを徹底網羅
上野恩賜公園のなかにある「国立科学博物館」は、1877年に創立した唯一の国立の総合科学博物館です。
館内は「日本列島の自然と私たち」をテーマとする日本館と「地球生命史と人類」をテーマとする地球館とに分かれており、それぞれフロアごとに設定されたテーマに沿って、自然や人類の歩み、科学技術の発展についての展示を行っています。
物理や化学の実験を行うイベントや360°全方位に映像が映し出されるシアターなど、実際に体験したり変わったかたちで見たりしながら自然科学について学ぶこともでき、子どもから大人まで年齢を問わず楽しめる博物館です。
館内にはミュージアムショップもあり、動物をモチーフにしたグッズやお菓子、博物館らしい科学にまつわる本や限定グッズが販売されており、お土産探しにもぴったりです。
住所 ： 〒110-8718 東京都台東区上野公園 7-20
マップ： Googleマップ
アクセス ：
JR上野駅より徒歩5分
東京メトロ銀座線、日比谷線上野駅より徒歩10分
京成線京成上野駅より徒歩10分
電話番号 ： 050-5541-8600
定休日 ： 毎週月曜日（月曜日が祝日の場合は火曜日）、年末年始（12月28日～1月1日）
営業時間 ：
通常 9:00 ～17:00（入館は16：30 まで）、ゴールデンウィーク期間等変更あり
金・土曜日 9:00 ～18:00 （入館は19：30 まで）
料金 ：
■個人
一般・大学生 630円
高校生（高等専門学校生含む）以下 無料
■団体（20名以上）
一般・大学生 510円
高校生（高等専門学校生含む）以下 無料
公式URL ： 国立科学博物館
※合わせて読みたい： 上野の学んで遊べる観光スポット！『国立科学博物館』の見どころを紹介！
国際子ども図書館から歩いて15分ほど、各線上野駅からは歩いてすぐのところにあるアメヤ横丁商店街。
通称「アメ横」と呼ばれているこの商店街の名前の由来には2つの説があり、1つは飴屋が多かったため、もう1つはアメリカ軍の舶来品を売る店が多かったためといわれています。
約400ものお店が軒を連ねており、お菓子や野菜、魚などの食品から靴や洋服などの衣料品、バッグや文房具といった雑貨の店など、お店のバラエティーも豊富で、普段使うものの買い物はもちろん、お土産探しにもおすすめです。
ケバブや小籠包、カットフルーツなどテイクアウトして食べられるものの種類も多く、食べ歩きを楽しむこともできます。
海外からのお客さんも多く、平日でもたくさんの人で賑わっています。
昔から続く活気ある商店街の雰囲気を味わいに、ぜひ立ち寄ってみてください♪
住所 ： 〒110-0005 東京都台東区上野４丁目９−１４
マップ： Googleマップ
アクセス ：
JR 上野駅より徒歩1分
東京メトロ 銀座線、日比谷線 上野駅より徒歩1分
京成電鉄 上野駅より徒歩2分
電話番号 ： 03-3832-5053
定休日 ： なし
営業時間 ： 各店舗の営業時間に準ずる
公式URL ： 上野アメ横公式サイト
※合わせて読みたい： 上野・アメ横の楽しみ方ガイド！ショッピングからグルメまで楽しもう♪
広い図書館を歩きまわった後は、おなかもすいてきて休憩したくもなりますよね。
そこで、ここからは国際子ども図書館周辺のカフェ＆お食事どころを紹介していきます。
上野恩賜公園内にある「パークサイドカフェ」。
緑や水、風の音に囲まれた自然空間から心にもたらす「癒し」をテーマにした店内は、木の温かみを感じられるインテリアのあるリラックス空間になっています。
テラス席もあるため、晴れている日は外で上野公園の緑を眺めながら食事をすることもできるんです♪
“野菜の持ち味や旨みを最大限に活かす”をコンセプトにしており、厳選された旬の野菜を味わうことができるのが魅力。
また、専門農家から届く摘みたての新鮮ハーブを使ったハーブティや季節のフルーツを使用した鮮やかなデザートのメニューもあり、食事はもちろん、ティータイムの利用もできます。
ゆったりとリラックスした時間を過ごしに、ぜひ足を運んでみてください。
住所 ： 東京都台東区上野公園8-4
マップ： Googleマップ
アクセス ：
JR 上野駅より徒歩4分
東京メトロ 銀座線、日比谷線 上野駅より徒歩4分
京成電鉄 上野駅より徒歩8分
電話番号 ： 03-5815-8251
定休日 ： 不定休
営業時間 ：
月～金 10:00~21:00（L.O.20:00、ドリンクL.O.20:30）
土・日・祝日 9:00~21:00（L.O.20:00、ドリンクL.O.20:30）
予約サイト・口コミ・クーポン ： 楽天ぐるなび
絵本を読んだり、歴史のある建築物を見たり、展示室で普段とは異なるかたちで本を見たりと、子供から大人まで楽しめる魅力がたっぷりの国際子ども図書館。
周辺には本記事では紹介しきれなかった美術館や博物館も数多くあり、本以外にも絵や土器などを通じて昔の文化や海外の文化に触れることができます。
ぜひお子さんと一緒に、普段触れない文化と出合いに足を運んでみてください。
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