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アイルランドは、ヨーロッパ西部、イギリス(グレート・ブリテン島)の横にあるアイルランド島の南部、北西部に位置する国です。
アイルランド島は過去、イギリスからの移民たちによる植民地支配を受けていました。
このことから、島の北東部は”北アイルランド”という別の国となっていて、イギリス領に属しています。
アイルランドはヨーロッパの中でも特に青々とした自然豊かな国で、「緑の島」や「エメラルドの国」とも呼ばれています。
国土の半分以上が農地や牧場として使われており、郊外をドライブしていると羊や牛が放牧されている姿を見る機会もたくさんあります。
都市近辺でものどかな風景が多く、穏やかでのんびりとした居心地の良い国です。
また、アイルランドは紀元前より古代ケルト人が住んでいた国で、独特なケルト文化が今も根付いています。
例えば、ケルト楽器を用いたノスタルジーな雰囲気を醸し出すアイリッシュ・ミュージック。
日本でも多くのアーティストが取り入れています。
ファンタジーゲーム内の音楽でもよく使われているので、耳なじみのある人も多いのではないでしょうか。
自然崇拝の多神教で、生きとし生けるものすべてに神や霊的な存在があると信じられていた古代ケルト文化。
ケルト神話には多数の巨人や妖精たちが登場し、日本でいう妖怪のように今も広く言い伝えられています。
ハロウィンもまた、アイルランド発祥の行事。
死者の魂が現世に戻ってくる10月31日、悪霊に連れ去られないよう悪魔や不気味なものに仮装したのがはじまりと言われています。
アイルランドには独自の言語である”アイルランド語”が存在します。
公用語は第一言語がアイルランド語、第二言語が英語と定められているものの、今ではアイルランド語を話せない人も多いのが現状。
英語を使う人が大半を占めているため、大体の観光地では英語で問題なくコミュニケーションを取ることができます。
なお、街の看板や標識、バスや電車の電光掲示板などには、今でも英語とアイルランド語の2つの表記があります。
アイルランドの人々は自身のルーツを誇りに思い、伝統的な文化を長年愛し続けています。
アイリッシュダンスにアイリッシュウィスキー、濃厚な泡を乗せたギネスビールにアイリッシュコーヒー。
アイルランドに来たら、パブに入って現地の人と交流できるのも楽しいところです。
また、ノーベル賞作家のイエーツや小泉八雲といった小説家など、文学的に優れた人物を多く輩出している国でもあります。
日本〜アイルランド間は残念ながら直行便がないため、 ロンドン や パリ 、 アムステルダム 、 フランクフルト 、中東などを経由する乗り換え便を使用します。
主な国際空港は下記の4つです。
それぞれ行きたい旅行先に合わせて選択することができます。
なお、おおよその所要時間は日本〜ロンドンまでが約12時間、ロンドン〜ダブリンが1時間20分ほどかかります。
海外旅行の際、気になるのがビザや通貨、気候、治安などの問題ですよね。
ここでは、アイルランド旅行において事前に知っておきたい情報をまとめてお伝えします。
アイルランドに観光で入国する場合、ビザは不要です。
90日以上の滞在であれば学生ビザなど長期滞在ビザが必要となりますが、旅行で90日を超えることはなかなかないので、ほとんどの人はパスポートのみで入国可能です。
アイルランドはEU圏内のため、通貨はユーロです。
ほとんどのお店はクレジットカードやApple Payなどのキャッシュレス決済に対応しています。
ただ、田舎の方や昔ながらの個人経営店、アジアンマーケットなどキャッシュオンリーのお店もあるため、ある程度ユーロ紙幣を持っておくと安心です。
アイルランドは、夏は涼しく冬は比較的暖かいため過ごしやすい気候です。
真夏の日中でも20〜25℃までしか上がらず、真冬でもマイナスになることはありません。
アイルランドは冬が長く春夏が短い国で、9月に入ると肌寒く雨量も増え、どんよりとした天気の日が続きます。
そのため、5月下旬から8月末までがアイルランド観光のベストシーズン。
そうとはいえ、夏でも夜になると肌寒くなるので、羽織ものを持っておくと良いでしょう。
また、一日のうちで天候がコロコロと変わるのもアイルランドの特徴。
通り雨も多いので、折り畳み傘や撥水加工のフード付きジャケットを用意しておくことをおすすめします。
アイルランドと日本の時差は、通常9時間。
日本の方が進んでいます。
なお、3月下旬から10月下旬のサマータイムでは時刻が1時間早まるため、日本との時差は8時間となります。
アイルランドは、ヨーロッパの他の国に比べると人が親切で治安も良い国です。
長期で住んでいても、今のところ危険な目にあったことはありません。
ただ、それでも他の都市同様若者のドラッグ問題が問題視されていたり、首都ダブリンの中心街ではスリや置き引きにあうこともあり、日本と同じような感覚でいると危ない目にあう可能性もあります。
上記のことを心がけて過ごす必要があります。
ここからは、アイルランドのおすすめ観光スポットをエリアごとにご紹介します。
東部は首都ダブリンが位置するエリアで、アイルランド旅行には欠かせない地域です。
ダブリンの中心街(シティセンター)は人が賑わう都市ですが、少し離れるとのどかな風景が広がるところも魅力です。
アイルランドの首都であり最大の都市・ダブリン。
現代的な街でありながらも、古き良き建物が残る美しい都市です。
ダブリン市内には、ハリーポッターのモデルとも言われるトリニティ・カレッジの図書館「ケルズの書」
ギネスビール醸造所&博物館「ギネス・ストアハウス」
独立戦争の歴史の跡を学べる「キルメナイム刑務所」など、多数の観光スポットがあります。
夜になったら、パブがひしめき合う「テンプルバー」で音楽とお酒を楽しみましょう!
街の至るところには緑あふれる公園もあり、栄えすぎない”ほどよい”都会を気疲れせずに楽しむことができます♪
住所 : Dublin City, Dublin, Ireland
マップ : Googleマップ
アクセス : ダブリン空港からバスで約30〜45分
公式サイト : Visit Dublin
※ダブリンの関連記事: 留学生がおすすめする!自然豊かな街アイルランド・ダブリンの観光スポットを徹底解説
ダブリン・シティセンターから電車で25分ほどにある「ホウス(Howth)」は、山と港がミックスされた街。
フィッシュ&チップスが有名で、街で食べる何倍もホクホクで美味しいんです!
週末にはマーケットが開かれ、コーヒーやアクセサリーなどが販売されています。
また、ホウス・クリフウォーク(Howth Cliff Walk)というトレイルコースがあり、ダブリンの人々に人気のハイキングエリアです。
周回すると大変ですが、丘まで登るだけなら普段着の観光スタイルでも問題ありません。
コーヒー片手に、鳥や花々などを見ながらピクニック気分もできるスポットです♪
住所 : Howth Rd, Howth, Dublin, Ireland
マップ : Googleマップ
アクセス : ダブリン市内から電車で25分
定休日 : なし
営業時間 : 24時間
料金 : 無料
公式サイト : Visit Howth
「ダブリンの庭」とも称される、ウィックロー(Wicklow)。
中でも、自然保護指定地域である「ウィックロー・マウンテン国立公園」は、ダブリンから日帰りで行けちゃう国立公園として現地の人にも人気です。
山の中には、「ラフ・タイ(Lough Tay)」という黒色をした池があり、ギネス・レイクと呼ばれています。
国立公園近隣には、サリーギャップ(Sally Gap)という、映画「 P.S.アイラブユー 」のロケ地も。
レンタカーはもちろん、ダブリンからのバスツアーも頻繁に開催されています。
住所 : Kilafin, Laragh, Co. Wicklow A98 K286
マップ : Googleマップ
アクセス : ダブリン市内より車で30分
電話番号 : +353 761 002667
定休日 : なし
営業時間 : 24時間
料金 : 無料
公式サイト : National Parks
ウィックロー・マウンテンのほとりにある「グレンダロッホ(Glendalough)」も、有名な観光地。
過去には”7つの教会がある街”と呼ばれたエリアで、6世紀頃の修道院が今でも残っています。
一番の見どころは「グレンダロッホ大聖堂跡」。
120歳まで生きたとされる聖人・聖ケヴィンによって建てられ、アイルランド最古の教会とされています。
また、ケルティック・ハイクロスが立ち並ぶ墓地も壮観。
ヴァイキングが攻め入るのを見張る監視塔であったラウンドタワーも、そのままの姿で残っています。
住所 : Glendalough, Bray, Co. Wicklow
マップ : Googleマップ
アクセス : ビジターセンター前バス停より徒歩5分
電話番号 : +353 0404 45352
定休日 : クリスマス休暇あり
営業時間 : 9:30〜18:00の間で季節変動あり
料金 : 無料
公式サイト : Glendalough Official Website
ダブリンの北側にあるミース県の遺跡「ニューグレンジ(Newgrange)」は、アイルランド屈指のパワースポット。
世界遺産登録の「ボイン渓谷の遺跡群」に属し、なんと約5,000年も前よりここにあるそう。
エジプトのピラミッドやイギリスのストーンヘンジよりも、さらに歴史が古い隠れた歴史的名所なんです。
1年で最も日が短い冬至の日には、日の出の光が約17mある通路に差し込み、部屋の床を明るく照らすよう設計されています。
紀元前から、そのような造りになっていたのは驚きですね。
アーチ状のドームのような形や、入り口付近の壁に描かれた渦巻き模様など、美術的観点からも見どころのある遺跡です。
なお、ダブリン市内から出ているバスは本数が少ないため、レンタカーかツアーでアクセスするのが良いでしょう。
遺跡の敷地内には、ガイドツアーに申し込む必要があります。
住所 : Donore, Co. Meath.
マップ : Googleマップ
アクセス : ダブリン市内よりバスで約1時間15分
定休日 : 公式サイトより要確認
営業時間 : 公式サイトより要確認
料金 :
公式サイト : Heritage Ireland
映画「 風と共に去りぬ 」の劇中での有名なセリフ「タラへ帰ろう。」
このセリフのもととなったのが、このアイルランドの「タラの丘(Hill of Tara)」です。
アイルランドの伝説の上王が6世紀頃、タラの丘を居住地としていたとされています。
その際、写真にある「立石(Stone of Destiny)」の前で即位式が執り行われたそう。
また、「捕虜の墓(The Mound of the Hostages)」という新石器時代の羨道墳もあり、人骨や装飾具などが発掘されています。
なだらかな丘陵は見晴らしもよくアイルランドの土地を見渡せるので、天気のいい日にぜひ訪れてくださいね。
住所 : Dunsany, Navan, Co. Meath, Ireland
マップ : Googleマップ
アクセス : 最寄りバス停より徒歩1分
電話番号 : 046 902 5903
定休日 : なし(要確認)
営業時間 : 10:00〜18:00
料金 :
公式サイト : Heritage Ireland
次にアイルランド西部を見ていきましょう。
西部は自然豊かでこじんまりとした街が多く、現地の人との交流を楽しむにはうってつけのエリアです。
アイルランド西部の都市といえば、港町「ゴールウェイ(Galway)」。
こじんまりとした街は観光地というよりも、地元の人たちとの交流やリアルなアイリッシュの暮らしを肌で感じられる街です。
エド・シーランの「Galway Girl」のモデルとなり、実際にMV撮影地でもあるゴールウェイ。
ゲール語地域にも近く、音楽と伝統色濃い都市なので、現地のパブでギネスビールを飲みながらアイリッシュミュージックを楽しむ過ごし方がおすすめです。
もちろん、ゴールウェイ大聖堂や教会など美しい建造物もたくさんありますよ♪
ゴールウェイ土産としておすすめなのが、「クラダリング(Claddagh Ring)」。
王冠をかぶったハートを両手が包むデザインには、“Let Love and Friendship Reign.(愛と友情に支配させよ)”という意味が込められています。
ダブリンのお土産屋さんでも買えるのですが、立ち寄れるならば発祥の地・ゴールウェイでゲットしたいところですね。
住所 : Galway, Ireland
マップ : Googleマップ
アクセス :
公式サイト : Galway Tourism
ゴールウェイの街から湾に沿って車で一時間ほど南下したところにあるクレア州。
そこに広がるバレン高原は、石が自然と敷き詰められためずらしい土地で、ツアリストに人気のスポットです。
高度が上がるにつれて緑地から石畳へと変わる、美しい自然のグラデーションは必見です。
そして、バレン高原に来たら見るべきなのが、「プールナブローン・ドルメン」と呼ばれる巨石墓地。
ドルメンとは巨大墓地のことで、日本語でいうところのいわゆる古墳です。
このドルメン、なんと新石器時代(紀元前4,000年ほど)に作られたもの。
実はアイルランド、先史時代の遺跡の数はヨーロッパ随一なんです。
大きな石を積んだその姿は「巨人のテーブル」とも呼ばれ、近くで見ると圧巻ですよ!
住所 : 2 Church Street, Knockaunroe, Corofin, Co. Clare, V95 T9V6
マップ : Googleマップ
アクセス : ゴールウェイから車で1時間
電話番号 : (065) 682 7693
定休日 : なし
営業時間 : 24時間
料金 : 無料
公式サイト : National Parks
アイルランド屈指の観光スポットといえば「モハーの断崖(Cliffs of Moher)」。
垂直に削られた崖は最高地点で200m以上にも達し、”破滅の崖”という意味の名前を表しています。
映画ロケ地としてもよく使われ、『 ハリーポッターと謎のプリンス 』では、ダンブルドアとハリーの分霊箱を巡る旅路で登場しています。
海風がとても強く冬場は寒いため、訪れるのは暖かいサマーシーズンの晴れた日がおすすめです。
天気が良いと、アラン諸島やゴールウェイ湾を見渡せる絶景が楽しめますよ♪
住所 : Liscannor, Co. Clare, V95 KN9T
マップ : Googleマップ
アクセス : ゴールウェイよりバスで約25分
電話番号 : + 353 65 708 6141
定休日 : クリスマス休暇あり
営業時間 : 8:00〜21:00の間で季節ごとに変動
料金 :
公式サイト : Cliffs of Moher Visitor Experience
アラン諸島は、ゴールウェイ湾に浮かぶ3つの島からなる諸島。
ケルト文化が根強く残り、現地の人々はアイルランド語を話すという、アイルランドでも稀少な地域です。
また、アラン諸島は「アランセーター」発祥の地。
縄のような模様のセーターは、漁師の男たちの無事を祈りながら編まれたものでフィッシャーマンズセーターとも呼ばれています。
一番大きな島・イニシュモアには、ヨーロッパ最小の教会・聖ベナン教会や、古代ケルト人が築いた砦・ダンエンガスなどの観光地も。
レンタサイクルもあるので、島を巡ってアイルランドの伝統と自然を感じてみてはいかがでしょうか。
住所 : Benbulben, Cloyragh, County Sligo
マップ : Googleマップ
アクセス : ロッサヴェール港からフェリー45分
営業時間 : 24時間
料金 : 無料
公式サイト : THE Aran ISLANDS
次は、アイルランド南部のおすすめ・人気観光スポットを厳選してお伝えします。
南部は、他と比べて温暖な気候の地域です。
また、南部の人々は歌うようなイントネーションを持つ南部訛りを持っているため、違いを楽しむのもおすすめですよ♪
アイルランド南部にあるケリー県は自然いっぱいの観光エリア。
中でも、国内で最初の国立公園である「キラーニー国立公園(Killarney National Park)」は必見です!
100㎢を超える広大な敷地には、キラーニー湖に隆々とした山々、原生林などが広がっています。
アイルランド本土唯一アカシカの群れが生息していたり、様々な動植物が棲むため、ユネスコ生物圏保護区に登録されています。
ハイキングエリアでもありますが、とても広いので馬車やレンタルサイクルといったサービスが人気です。
途中までは車でも入ることができるので、レンタカーを借りて他の観光スポットとセットで回るのがベストでしょう。
住所 : Killarney, Co Kerry, V93 HE3C
マップ : Googleマップ
アクセス : ダブリンから電車で約3時間20分
電話番号 : +353 761002620
定休日 : なし
営業時間 : 24時間
料金 : 無料
公式サイト : National Parks
キラーニー国立公園とセットで回る定番スポットが「ケリー周遊路(the Ring of Kerry)」。
キラーニー中心街から国立公園を通り、ケリー州一帯をぐるりと回る、環状の道路です。
約180kmにもおよぶ周遊路なので、レンタカーを借りてドライブしたいところ。
なんと、自転車で数日かけて回る人もいるそうです。
海や砂浜を眺めながらのドライブは、とても気持ちが良くおすすめです。
なお、途中で「レプラコーン横断中!(Leprechaun crossing)」という看板があるので、見つけてみてくださいね!
妖精の国ならではのユーモアにほっこりしますよ。
住所 : Co. Kerry, Ireland
マップ : Googleマップ
アクセス : ダブリンから電車で約3時間20分
公式サイト : the Ring of Kerry.com
アイルランド最西端にある「ディングル半島(Dingle Pennisula)」も、車があればぜひ訪れたいエリア。
海に囲まれた半島は、数少ないゲールタハト(ゲール語を話す地域)として保護されています。
気候も温暖で、海辺の砂浜でまったり過ごしたりサーフィンやダイビングができるため、アイリッシュにも人気のスポットです。
このディングルには、1983年から一匹のイルカ・ファンギー(Fungie)が住み着いており、船でのドルフィン・ウォッチングが楽しめる地域でもありました。
2020年10月以降、残念ながらファンギーは行方不明になってしまったのですが、イルカ以外にも海辺の街の美しさを楽しめます。
海沿いなので、フィッシュ&チップスも新鮮で絶品ですよ。
住所 : Dingle, Ireland
マップ : Googleマップ
アクセス : トラリー駅よりバスで約1時間
電話番号 : +353 (0)66 915 2448
公式サイト : Ireland’s Dingle Pennisula
アイルランド南部の都市「コーク(Cork)」は、アイルランド第二の都市。
欧州文化都市にも選出され、芸術や教育にも力を入れており、大学が多い街でもあります。
”ぬかるんだ場所”という意味のコークは、温暖な港町。
ローカルの人々は、コーク愛の強い人が多いのも特徴です。
タイタニック船が最後に立ち寄った街・コーヴ(Cobh)や、アイリッシュ・ウィスキーブランド”ジェムソン(Jameson)”の蒸留所、ゴシック様式が美しい聖フィンバー大聖堂など、観光名所も多く存在します。
ぜひパブで現地の人々と交流して、コークの歌うような南部訛りを聞いてみてくださいね。
最後は、アイルランド北西部のおすすめ観光スポットをご紹介します。
北アイルランドと国境でつながっている北西部は、エメラルドの国・アイルランドでも屈指ののどかな地域。
巨石の史跡や雄大な自然のパワーを感じたい人におすすめです。
まず訪れたいのは、アイルランド北西部最大の街「スライゴー(Sligo)」。
小さな都市ですが、アイルランドを代表する詩人「ウィリアム・バトラー・イェーツ」の故郷として有名な街です。
ノーベル賞を受賞しているイェーツの作品には、スライゴー近隣の島を詠った『湖上の島イニスフリー』など、スライゴーの街が多数登場します。
街には、イェーツの銅像や記念館など関連名所の他、13世紀に建てられた美しき廃墟・スライゴー修道院など見所も沢山あります。
サーフィンの街でもあり、近くのビーチにはサーファーの姿が見られます。
また、スライゴーからバスで10分ほど北上したドラムクリフ(Drumcliff)という街の教会にはイェーツの墓も。
ケルティック・ハイクロスもあり、建造物としても美しい教会です。
石でできた史跡が散らばるアイルランド。
スライゴーから5kmほど離れた場所にも、「キャローモア」という巨石墓地があります。
こちらの遺跡は、ニューグレンジ遺跡のストーンヘンジやバレン高原の巨石墓地のような大きなものではなく、広大な丘の上に点々といくつもの石が置かれています。
一見ただ無造作に置かれただけに見えるのですが、おそらく古い時代では配置に意図があったのだろうとされています。
妖精のすみかとして守られてきたのでは?というお話も。
天気が良ければ丘からの景色も美しく、スライゴー旅行と合わせて立ち寄ってみることをおすすめします。
住所 : Carrowmore, Co. Sligo, F91 E638
マップ : Googleマップ
アクセス : スライゴーより車で8分
電話番号 : +353 71 916 1534
定休日 : 冬季休業あり(公式サイト参照)
営業時間 : 10:00〜17:00
料金 : 無料
公式サイト : Heritage Ireland
スライゴーを象徴する山・ベンバルベンは、その珍しい形が目を引く山。
長い年月をかけて侵食され、急斜面の丘がテーブル状に残りました。
異世界へつながる場所と言われているベンバルベン、訪れた際には妖精に会えるかもしれませんね。
なお、詩人イェーツの作品にも登場するベンバルベンは、先述したイェーツの墓のあるドラムクリフの街から3.5kmほどの距離にあります。
住所 : Benbulben, Cloyragh, County Sligo,
マップ : Googleマップ
アクセス : スライゴーより車で13分
定休日 : なし
営業時間 : 24時間
料金 : 無料
公式サイト : Sligo Tourism
海外旅行地としてはちょっぴりマイナーなアイルランド。
しかし、一度踏み入れると「また来たい!」と虜になる人が多い土地なんです。
古代ケルト文化やノスタルジーを感じるアイリッシュ音楽。
エメラルドに輝く緑の豊かさに、妖精の影がひそむ…
そんな、どこか異世界のようなファンタジックな国・アイルランド。
訪れたら、きっとその雰囲気に魅了されることでしょう。
最終更新日 : 2021/11/22
公開日 : 2021/11/22