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1. 干しダラの卵とじ(バカリャウ ・ア・ ブラシュ Bacalhau a Bras)
2. 干しダラのコロッケ(パステイシュ・デ・バカリャウ Pasteis de Bacalhau)
3. 干しタラのフライ(バカリャウ・ア・ブラガ Bacalhau à Braga)
1. タコの雑炊(アローシュ デ ポルボ Arroz de Polvo)
2. 鴨入りご飯(アローシュデパト Arroz de pato)
2. ハムチーズサンドイッチ(フランセジーニャ Francesinha)
2. ポウサーダ デ リスボア プラサ ド コメルシオ(Pousada de Lisboa, Praça do Comércio)
リスボンに最初にやってきたのは、海の遊牧民と名高いフェニキア人でした。
この頃から海上交易の拠点として栄え、紀元前3世紀にはローマ帝国が、8世紀以降はイスラム勢力が街を統治しました。
レコンキスタ(国土再征服運動)により、キリスト教徒の支配下となり、1255年にポルトガル王国の首都になります。
その後に訪れた大航海時代に最も栄えて栄華を極めたポルトガル、そしてリスボンの街。
この輝かしい時代の遺産を巡るのが、リスボン旅行の醍醐味と言えるでしょう。
現在日本からポルトガルまでの直行便は就航していないので、ヨーロッパや中東の経由便となります。
ヨーロッパならモスクワ、 アムステルダム 、 ヘルシンキ 、 フランクフルト 経由、中東なら ドバイ の経由便が比較的乗り継ぎも良く安価です。
もちろん、時期や期間によっても航空券の値段は変わるので、本記事の一番最後にご紹介する航空券の予約、比較サービスを利用して、ぴったりの航空券を見つけてくださいね。
ポルトガル入国に際しては、90日以内の観光目的の場合はビザ(査証)は不要です。
パスポートの残存有効期限は、出国時に3か月以上必要なので事前に確認するようにしましょう。
リスボン市民の足となるのは、地下鉄、路面電車(トラム)、電車、路線バス、ケーブルカー、タクシーなど。
交通網が発達しているのは旅行者にとって嬉しいポイントです。
利用する可能性が高いのは、ホテルから観光地への地下鉄、市中心の移動にトラム、観光も兼ねてのケーブルカーあたりでしょうか。
リスボンにもsuicaのようなICカードがあり、移動が多い日は1日券(24時間)が便利です。
主に地下鉄利用が多い場合に便利なのがこちらのICカード。
シングルチケット、チャージ、1日券があります。
シングルチケット:1回券1.50ユーロ
チャージ:
チャージできるのは3,5,10,15,20,30,35,40ユーロで、シングルチケットより割安になります。
ただし、余っても払い戻せないのでご注意ください。
1日券:
メトロ、バス、路面電車 6.45ユーロ
メトロ、バス、路面電車、フェリー 9.60ユーロ
メトロ、バス、路面電車、ポルトガル鉄道 10.70ユーロ
購入できるのは地下鉄駅構内の券売機か窓口です。
券売機には英語での案内があるので、画面を切り替えれば大丈夫です。
わからない場合は、近くの係員に聞くと親切に教えてくれるため心配いりません。
公共交通機関(地下鉄・バス・路面電車など)と、主な観光地の入場料が無料または割引になるツーリストカード。
使用開始時刻から1日券、2日券、3日券があり、最初の使用時に時刻をカードに記入する方式です。
購入できるのは、リスボン市内の観光案内所と、リスボン空港の観光案内所。
リスボン到着時に購入しておくと便利ですね。
他都市のツーリストカードと違う点は、観光地でも入場券と引き換えが必要な場所が多いことでしょう。
入場の行列ができているような場所(ジェロニモス修道院、ベレンの塔)などでは並ぶ前にカードを見せて確認してください。(仕様が良く変わるため)
おすすめはベレン地区観光の1日。
トラムでの往復に、ジェロニモス修道院、ベレンの塔が無料、発見のモニュメントは30%オフ。
定番以外にも、筆者おすすめの国立馬車博物館もベレン地区にあります。
リスボン中心地に戻ったら、人気の「サンタジュスタのエレベーター」も無料なので、同じ日に利用しましょう。
トラム往復とジェロニモス修道院、ベレンの塔の2ヶ所だけでもしっかり元が取れます。
料金:
1日券(24時間有効)大人21ユーロ、子供(4歳~15歳)13.50ユーロ
2日券(48時間有効)大人35ユーロ、子供19.50ユーロ
3日券(72時間有効)大人44ユーロ、子供23ユーロ
公式サイト: リスボアカード
リスボンのアイコン的な存在であるケーブルカー。
レトロなボディに、残念ながら落書きが多いのが特徴になっていますが、滞在中に1度は乗ってみたいもの。
3路線あり、それぞれ特徴があるためご紹介します。
ケーブルカーは1回が9ユーロと割高なので、ご紹介したヴィアジェンカードやリスボアカードを購入しておきましょう。
3路線の中で一番有名で、観光客が多く利用するケーブルカーといえばこちら。
テージョ川に近いサン・パウロ通りとバイロ・アルト地区を結ぶビカ・デ・ドゥアルテ・ベーロ通りを約5分かけて走ります。
3路線の中では一番新しいといっても開業は1892年。
開業当初は水力利用、のちに蒸気式、そして1914年から電動になっています。
テージョ川が見え隠れする光景や、可愛らしいフォルムのボディが被写体として人気です。
リスボン中心地のレスタウラドーレス広場と、丘の上のバイロ・アルト地区を結ぶのがグロリア線で、ロシオ駅の北側を走り、サン・ロケ教会の裏手が終点です。
こちらは1885年開業で、前述のビッカ線は車両が坂道の傾斜に合わせて作られていますが、こちらは車体が水平なので、ちょっと変わった見た目をしています。
全ての車両がここまで落書きされているわけではないですが、夜間も留め置きするため、若者による落書きが絶えず問題になっています。
丘の上には、人気の展望台「サンペドロ・デ・アルカンタラ」があるので、乗車記念にぜひ訪れてみてください。
3路線の中で一番歴史が古く、開業は1884年。
地元の人の利用がほとんどで、ケーブルカーの3路線を制覇したいという観光客の姿がちらほらといったところ。
車体はグロリア線と同じタイプで、グロリア線とはリベルダーデ大通りを挟んで反対側の丘を上がるような路線。
たったの188mしかない区間ですが、かなりの急勾配なのが特徴です。
行きはケーブルカーで、帰りは勾配を体感すべく、徒歩で下って見るのも良いですね。
ベレン地区、アルファマ地区、バイシャ地区、エキスポ地区、そしてリスボン郊外と地域分けをして詳しくご紹介します。
テージョ川沿いにあるベレン地区は、リスボンきっての文教地区で、ポルトガル大航海時代を象徴するような観光スポットが集中しています。
ベレン地区は観光の合間にランチやカフェ休憩を挟みながら、1日たっぷりと過ごしたいところです。
「ジェロニモス修道院」は、ポルトガルが海上帝国として最も輝いていた時代の象徴ともいえる豪華な建造物です。
幸運王と呼ばれたマニュエル一世がインド航路の発見をしたヴァスコ・ダ・ガマが持ち帰った香辛料を売却して得た巨万の富を費やし、16世紀の初頭に着工しました。
建築様式はマニュエル様式と言われ、ゴシック建築の様式にやや過剰気味な装飾が付けられたスタイルです。
建築は途中何度か中断され、正式に完成したのは着工より300年後の19世紀のことでした。
教会の中の壁画、天井画、バラ窓など見どころはたくさんありますが、やはり見逃せないのは中庭を囲む55m四方の回廊部分です。
天井、柱、窓のアーチなどにはマニュエル様式の特徴である装飾が施されており、そのテーマは海上帝国らしく、貝、珊瑚、鎖、花、鳥など海や外国に関する物が多く見ていて飽きません。
次にご紹介するベレンの塔とともに、「リスボンのジェロニモス修道院とベレンの塔」の名で1983年に世界遺産登録されました。
ベレン地区へのアクセスは、フィゲイラ広場(始発)からトラムに乗っていきましょう。
所要時間は約30分です。
お得なベレンの塔とのセットチケットについては、中止になったり再開したりしているので現地で確認してください。
ポルトガル語名 : Mosteiro dos Jeronimos
住所 : Praca do Imperio, Lisboa.
マップ : Googleマップ
アクセス : 市電(15番)Mosteuro dos Jeronimosから徒歩1分
定休日 : 月曜日、1/1、イースター、5/1、12/25
料金 :
営業時間 :
公式サイト : ジェロニモス修道院
ジェロニモス修道院から歩いて約15分の「ベレンの塔」は、テージョ川を監視する要塞としてマニュエル一世により建てられました。
ジェロニモス修道院と同じく、ゴシック建築をベースにしたマニュエル様式で作られています。
1階には政治家の間、2階は王家の間、3階は迎賓の間、4階はチャペル、そして屋上までは狭い螺旋階段を上っていくことになります。
ベレンの塔に入ること自体、入場者数の制限があり、なおかつ屋上までの螺旋階段は1人しか登れない程の狭さなので、観光シーズンはかなり混み合います。
階段の下に信号が付いていて、青信号の時のみ上ることが出来るシステムなので、お間違いのないように。
タイミングが悪いと、屋上にいる人が全員降りるまで30分近く待つ可能性もあります。
屋上からはリスボン市内やジェロニモス修道院、4月25日橋、テージョ川の対岸まで見渡せるため、並んででも見るべき絶景です。
入場の行列を避けたい方は、10時のオープンより前に到着するようにしましょう。
もし先にジェロニモス修道院を見学する場合は、セットのチケットがあるので必ず購入しておくこと。
事前にチケットを持っている人と、購入する人の行列は別になっているのでかなり時間の節約になるはずです。
リスボアカードの場合は引き換えが必要なので、チケットを持っていない方の列に並んでください。(よく変更になるので現地で確認しましょう)
ポルトガル語名 : Torre de Belem
住所 : Av. Brasília, 1400-038 Lisboa, ポルトガル
マップ : Googleマップ
アクセス : 市電(15番)Largo da Princesa駅から徒歩3分
電話番号 : 213620034
定休日 : 月曜日、1/1、イースター、5/1、12/25
営業時間 : 10:00~18:30(10~4月:10:00~17:30)
料金 :
公式サイト : ベレンの塔
ヨーロッパの大航海時代には欠かせない人物がエンリケ航海王子です。
1394年にポルトガル国王ジョアン一世の三男として生まれました。
自身は航海に参加することはなかったのですが、探検や地図の作成を行わせることに指導と援助を与え、数々の功績を残したため、航海王子と呼ばれるようになりました。
エンリケ航海王子の時代までは天動説が主流だったため、カナリア諸島の200キロ南に位置するボハドルの先には海の果てがあり、それ以上進むと落っこちてしまうと強く信じられていました。
これを迷信としてこの先への探検隊を何度も派遣しましたが、失敗を繰り返し、1434年にこの地が踏破され大航海時代の幕開けとなったのです。
「発見のモニュメント」は、エンリケ航海王子の没後500年を記念して、1960年に建てられました。
高さ52mのモニュメントには、先頭に船の模型を持ったエンリケ航海王子、弟のフェルナンド聖王子、インド航路を発見したヴァスコ・ダ・ガマ、マゼラン、有名な詩人ルイス・デ・カモンイス、航海士、歴史家、宣教師、騎士など大航海時代の著名人合計33人の像が並びます。
日本人には馴染みの深い、宣教師フランシスコ・ザビエルの姿がどこにあるか探してみてくださいね。
モニュメントの正面には、モザイクで作られた世界地図があります。
1960年に南アフリカ共和国から贈呈されたもので、ポルトガル人航海者が辿り着いた年号が記されています。
1543年は種子島に漂着した船に乗っていたポルトガル人が鉄砲を伝えたことで知られていますが、実はその前の1541年に豊後にポルトガル船が漂着しているため、1541年と記されています。
モニュメントはエレベーターで展望台まで上がることができるので、混んでいなければ是非どうぞ。
眼下にモザイクの世界地図、道の反対側にはジェロニモス修道院、少し先にベレンの塔、テージョ川にかかる4月25日橋など最高の眺めを楽しめます。
ポルトガル語名 : Padrao dos Descobrimentos
住所 : Av. Brasilia, Lisboa.
マップ : Googleマップ
アクセス : 市電15番 Mosteiro Jeronimosから徒歩5分
電話番号 : 213031950
定休日 : 1/1、12/25
営業時間 : 10:00~19:00(10~4月:10:00~18:00)
料金 : 6ユーロ ※リスボアカードを提示するとエレベーター料金が30%オフ
公式サイト : Padrao dos Descobrimentos
世界的に見ても珍しい、馬車だけを集めた博物館「国立馬車博物館」。
ポルトガル王室が所有していた物を中心に、ヨーロッパ各地から集められた馬車は、主に16世紀から19世紀にかけての価値の高いものばかり。
王立乗馬学校だった18世紀の建物を改装した旧館に加え、2016年に新館がオープンし、コレクションの多くは新館に移されています。
一番古い馬車は、1619年に作られたポルトガル王フィリペ二世の馬車で、トイレが近かった王のために馬車の中にトイレの穴が作られています。
また、一番豪華な馬車は、1716年、ローマ教皇クレメンス十一世に贈られたイタリア製の馬車で金ピカ。
新館には、現エリザベス女王がリスボンを訪れた時に使用した馬車や、歴代の要人を乗せていた豪華な馬車がずらりと並んでいて圧巻です。
旧館、新館ともに観光客が少なくゆったりと見学できる穴場スポット。
リスボアカードの提示で入場料が無料になるので、ちょっと立ち寄ってみてくださいね。
ポルトガル語名 : Museu Nacional dos Coches
住所 : Praca Afonso de Albuquerque
マップ : Googleマップ
アクセス : 市電(15番)Belemから徒歩1分
電話番号 : 213610850
定休日 : 月曜日、1/1、イースター、5/1、12/24、12/25
営業時間 : 10:00~18:00
料金 :
公式サイト : Museu Nacional dos Coches
ジェロニモス修道院のすぐそば、1837年創業という老舗菓子店「パステイス・デ・ベレン」は、ポルトガルの伝統菓子パスティス・デ・ナタを初めて販売しはじめたお店。
修道院の服の糊付けに卵白が使われていて、余ってしまう卵黄が勿体ないということで考案され、18世紀には修道女たちによって作られていたと言われています。
パリパリの皮の中になめらかで濃厚な卵黄クリームが入ったエッグタルトは、出来立てが最高。
店内は常に行列が出来ていますが、意外に列は早く進むので諦めずに並んでみてください。
時間があれば、併設のカフェで出来立てをコーヒーと一緒にいただきましょう!
パスティス・デ・ナタはポルトガルでは一般的なおやつなので、ほとんどのカフェやお菓子屋さんで購入可能です。
スターバックスでも売っているほどで、食べ比べをしてみるのも良いですね。
ポルトガル語名 : Pasteis de Belem
住所 : Rua de Belem 84-92, Lisboa
マップ : Googleマップ
アクセス : 市電(15番)ジェロニモス修道院Mosteiro dos Jeronimosから徒歩3分
電話番号 : +351 21 363 74 23
定休日 : 無休
営業時間 : 8:00~21:00
公式サイト : Pasteis de Belem
サンジョルジェ城の下に広がる街並みは、イスラム時代に整備されたもので、入り組んだ細い路地が特徴です。
1755年のリスボン大地震でも大きな被害を受けなかったため、今でも昔ながらの街並みが残されているリスボンの下町。
地図で見ると、お隣のバイシャ地区とは違い、くねくねと曲がった路地が多いことに気が付くでしょう。
洗濯物が外に干されていたり、子供が家の前で遊んでいたりと、下町の雰囲気そのもの。
路地をどんどん歩いて行くと迷子になりそうですが、坂を下れば必ずテージョ川側に行くので心配は無用です。
6月には狭い路地に名物のイワシの塩焼きの屋台がオープンするので、より一層下町感を味わうことができます。
7つの丘から成り立つリスボンの街、その一番高い丘の上にそびえ立っているのが「サンジョルジェ城」です。
その起源は古代ローマ時代に始まり、その後この地を支配してきた様々な民族により所有され続けてきました。
現在のような頑強な要塞のスタイルを確立したのは、9世紀頃のイスラム時代で、ぐるりと囲む城壁も作られました。
後に初代ポルトガル国王アフォンソ・エンリケスが改修を加えて、自らの居城にしています。
展望台からの眺めを楽しんだら、城壁を歩いてみましょう。
11基残された塔に登ることもでき、そこからの眺めは抜群です。
眼下には旧市街のオレンジ色の瓦屋根が広がり、目を移すと遠くにはビル街、海のように見えるのはもちろんテージョ川です。
リスボンにはいくつもの展望スポットがありますが、かつての城塞から眺める街並みはまたひと味違ったものがありますよ。
ロシオ広場からお城の前までバスが出ているのでアクセスは簡単ですが、ぜひ片道だけでも歩いてかつての城下町の雰囲気を味わってみてください。
歩いた人だけが出会える素敵なフォトスポットがあるかもしれません。
ポルトガル語名 : Castelo de Sao Jorge
住所 : Rua de Santa Cruz do Castelo, Lisboa
マップ : Googleマップ
アクセス :
電話番号 : 218800620
定休日 : 1/1、イースター、5/1、12/25
営業時間 : 9:00~21:00(11月~2月は18:00まで)
料金 :
公式サイト : Castelo de Sao Jorge
リスボン大聖堂は、もともとイスラムのモスクがあった場所に、1147年初代ポルトガル王であるアフォンソ・エンリケスの命によって建てられました。
最初はロマネスク様式建築、のちにゴシック様式の回廊が増築され、主礼拝堂もゴシック様式です。
1755年のリスボン大地震により、大部分が崩壊し廃墟と化していましたが、20世紀初頭に大地震が起こる前の姿に復元されました。
内部はキリストと12使徒をモチーフにしたステンドグラスや、外からも見えるバラ窓が美しいことで知られています。
ポルトガル語名 : Sé de Lisboa
住所 : Largo da Se, Lisboa
マップ : Googleマップ
アクセス : 28番トラム停留所Sé下車すぐ、またはロシオ広場から徒歩15分
定休日 : 無休
営業時間 : 9:00~19:00
料金 : 教会入場は無料、回廊と宝物殿は5ユーロ
公式サイト : Sé de Lisboa
1755年のリスボン大地震の後に再開発された地区で、道路が碁盤の目のようになっている一帯なので、地図を見るとすぐにわかります。
高台のバイロアルト地区と、アルファマ地区に挟まれた、川側のコメルシオ広場からまっすぐ北へ向かいロシオ広場辺りまでを指します。
レストラン、カフェ、ショップなどが多く、買い物も食事も楽しめるエリアとして地元の人にも観光客にも人気の地区です。
バイシャ地区にある「ロシオ広場」は、鉄道、地下鉄、バス停の駅が集まるリスボンの中心地的な存在です。
移動に便利なこともあり、地元の人や観光客の待ち合わせスポットと言えばここ。
広場の中央には、初代ブラジル皇帝を務めた国王ペドロ四世の銅像が建っています。
1755年のリスボン大地震で周辺の建物は崩壊し、後に国王ジョゼ一世に国政をゆだねられていたポンバル公爵の力によって、周辺はポンバル様式と呼ばれる建築様式で整備されました。
リスボン中心地の建物のお話になると必ず出てくるリスボン大地震は、1755年11月1日午前9時40分に発生しました。
推定マグニチュードは8.5~9で、約1万2千の住宅が倒壊し、津波による1万人の死者を含む6万人以上の死者を出しています。
ボンバル様式とは今でいう耐震構造の先駆けで、地震で簡単には崩れないように木材を組み合わせたり、木製模型を作って兵士たちを力いっぱい行進させて人工的な揺れを作って耐震性をチェックしました。
また、街並みは地震で火の手があがってもすぐに燃え広がらないように、中央に大通りを作り、周辺は碁盤の目のように街づくりをしています。
ボンバル公爵の独裁的な権力に反対する不満を持った大貴族たちは、ジョゼ一世暗殺を計画。
結果は未遂に終わりましたが、これに激怒したボンバル公爵は多くの大貴族を逮捕し、そのうちの何名かはこのロシオ広場にて公開処刑に行ったと言います。
そんなロシオ広場は、19世紀に入るとポルトガルらしいモザイクの石畳が敷かれ、噴水が設置され、そしてペドロ四世の銅像が建てられました。
鉄道のロシオ駅が1887年に建設されてからは市民の集まる場所となり、それが今日まで続いています。
ポルトガル語名 : Rossio(Praca Dom Pedro Iv)
住所 : Praca de D. Pedro IV, Lisboa
マップ : Googleマップ
アクセス : 地下鉄ロシオ(Rossio)駅から徒歩すぐ
碁盤の目のようなバイシャ地区を歩いていると突然現れる鉄骨のエレベーター!
初めて見るとちょっと違和感がありますが、地元の人達には1902年から続く当たり前の光景です。
バイシャ地区と、高台に位置するバイロ・アルト地区を結ぶサンタジュスタのエレベーターは高さ45mの鉄骨製で、1902年当時は蒸気動力で動いていました。
設計したのは、あのエッフェル塔を設計したエッフェルのもとで建築工学を学んだというフランス系のポルトガル人のポンサルドです。
最上階からテラスにあがると、バイシャ地区はもちろん、サンジョルジェ城やロシオ広場など旧市街の景色を眺めることができます。
ちなみに、リスボアカードの提示で無料となります。
ポルトガル語名 : Elevador de Santa Justa
住所 : Rua do Ouro, Lisboa
マップ : Googleマップ
アクセス : 地下鉄バイシャ・シアード(Baixa-Chiado)バイシャ側出口から徒歩5分
電話番号 : 213613000
定休日 : 無休
営業時間 : 7:00~23:00(冬期は~22:00)
料金 : 5.30ユーロ(往復。片道のみも同料金)
リスボン旧市街の入り口のような存在で、テージョ川に面しているのが「コメルシオ広場」です。
ここからまっすぐ歩行者天国の大通りアウグスタ通りがロシオ広場まで続きます。
大航海時代にこの一帯は貿易の窓口として栄え、港湾関係の建物が多く立ち並んでいました。
そのことから、コメルシオ(貿易)という名が付いています。
1755年のリスボン大地震では津波と火災による被害を受け、建物は全壊。
その跡地に、ポンバル公爵のプランのもと200平方メートルという大きな広場が作られ、回廊の付いた建物がぐるりと囲んでいます。
広場の中央に建つのは国王ジョゼ一世の銅像で、その先には勝利の門があり、川側にはヴァスコ・ダ・ガマやポンバル伯爵などポルトガルの英雄たちの像が並び、アウグストゥス通り側には大きな時計が架けられています。
広場ではクリスマスマーケットや花火、コンサートなどのイベントも開催されています。
ツーリストインフォメーションもあるので、地図や観光情報を入手したり、リスボアカードの購入もできますよ。
ポルトガル語名 : Praca do Comercio
住所 : Praca do Comercio, Lisboa
マップ : Googleマップ
アクセス : 地下鉄テレイロ・ド・パソ(Terreiro do Paco)駅すぐ
リスボンの街は7つの丘からできているので、市内にいくつもの展望台があり絶景を楽しむことができます。
中でも人気があるのが、旧市街バイシャ地区の西側に位置するサンペドロ・デ・アルカンタラ展望台です。
レスタウラドーレス広場から丘の上のバイロアルト地区を結ぶグロリア線のケーブルカーに乗って向かいましょう。
展望台からは正面にサン・ジョルジュ城がそびえ、眼下には赤レンガ屋根が連なるリスボンらしい家並みが広がります。
この展望台はエステー「消臭力」のコマーシャルで、ミゲル少年が「しょうしゅうりき~」と熱唱していた場所。
随分前のコマーシャルですが、覚えている方もいらっしゃるかもしれません。
夕焼けの時間には、赤レンガの屋根が夕日をあびてオレンジ色に輝き、空の色が徐々に変化していく美しい景色を楽しめます。
ポルトガル語名 : Miradouro de Sao Pedro de Alcantara
住所 : Rua de Sao Pedro de Alcantara, Lisboa
マップ : Googleマップ
アクセス : グロリア線ケーブルカー、サン・ペドロ・デ・アルカンタラ(Sao Pedro de Alcantara)から徒歩すぐ
エリア的にはバイシャ地区のお隣になるカイス・ド・ソドレ地区になりますが、コメルシオ広場からも川沿いをブラブラ歩いて行くとすぐなので、一応バイシャ地区のはずれということでご紹介します。
リスボンの台所と言われている「リベイラ市場」は、1892年開業の歴史のあるマーケットです。
以前は生鮮食料品を扱うだけの市場でしたが、2014年にリニューアルし、雑誌「Timeout」とリスボン市の共同プロジェクトとなるフードコートがオープンし、大注目を集めています。
室内に500席、テラスに250席という巨大なフードコートには老舗のハムとチーズの専門店や、有名ステーキハウス、有名シェフのお店などが出店していて賑わっています。
どのお店も洗練されていて、かなりレベルが高く、あれこれ食べることができるので、食に興味がある人にはピッタリですね。
「どんなお店があるの?」と興味がある方は、 Timeout の公式サイトをご覧ください。
週末の夜には席の取り合いになるほど混み合うため、時間をずらしていくのがおすすめです。
また、生鮮食料品に興味がある方は、お昼過ぎにはどんどん閉まっていくので早めに行きましょう。
ポルトガル語名 : Mercado da Ribeira
住所 : Avenida 24 de Julho 1200-479 Lisboa
マップ : Googleマップ
アクセス : 地下鉄 カイス・ド・ソドレ(Cais do Sodre)駅より徒歩3分
営業時間 :
公式サイト : Mercado da Ribeira(フードコート)
1998年、ヴァスコ・ダ・ガマのインド航路発見500周年を記念してリスボンで開催された国際博覧会。
「海・未来への遺産」 をテーマに世界155の国と機関が参加し、約1,000万人が来場しました。
その跡地を開発したのがエキスポ地区。
旧市街の街並みとは対照的に、近代的なビルやモダンなレストランが立ち並ぶ人気スポットです。
現在リスボンの観光スポットの中で、ジェロニモス修道院やベレンの塔などを追い抜き、人気ナンバーワンなのが「リスボン海洋博物館」です。
川に突き出た人工島に建てられた一風変わった建物は、大阪の海遊館と同じ建築家ピーター・シャーメイエフによる設計。
ヨーロッパ最大級の水族館として、2015年のトリップアドバイザーでは水族館人気ランキングで世界一に輝きました。
1番の見所は淡水では世界最大、40mもの長さを誇るネイチャーアクアリウム。
このプロジェクトを手掛けたのは水景クリエーターの天野尚氏、そう日本人なんです。
2013年にリスボン海洋博物館からの依頼を受けて、心血を注いで2015年に完成させた天野氏は、その三か月後に病気でこの世を去っています。
このプロジェクトについて詳しくご紹介した 公式サイト があるため、興味のある方はご覧ください。
年間100万人が訪れるとあって、観光シーズンにはチケット売り場に長蛇の列が出来ることもあります。
時間を有効に使うためにも、オンラインで事前購入(10%オフ)するのがおすすめです。
ただし、世界で人気ナンバーワンと言われる水族館ではありますが、日本には世界に誇れる素晴らしい水族館がたくさんあるので、日本人の目からすると、一般展示に関しては普通に映るかもしれません。
ポルトガル語名 : Oceanario de Lisboa
住所 : Esplanada Dom Carlos I, Lisboa
マップ : Googleマップ
アクセス : 地下鉄オリエンテ(Oriente)駅から徒歩10分
電話番号 : 218917002
定休日 : 無休
営業時間 : 10:00~20:00(冬期は~19:00)
料金 :
公式サイト : Oceanario de Lisboa
旅先で現地のショッピングセンターを覗いてみるのが楽しみという方も多いですよね。
ファッション的には洗練されているとは言い難いポルトガル人ですが、ショッピングセンターに行くと、お隣スペインのブランドやヨーロッパ全土のファストファッションの店舗が入っているので、見ているだけでも楽しめます。
こちらのショッピングセンターには、約170店舗と約30軒のレストラン・カフェが入っています。
ポルトガルのスーパーマーケットチェーン店「Continente」も入っており、街中で見かけるContinenteとは比べ物にならないくらいの規模で、生鮮食料品から日用雑貨、バラまきお土産になりそうなお菓子類など、まさに何でも揃っています。
一人旅でレストランに入るのも億劫という方や、今日は軽く済ませたいという方ならフードコートがおすすめです。
地下鉄オリエンテ駅と直結しているのでアクセスも抜群、ぜひ立ち寄ってみてください。
ポルトガル語名 : Centro Comercial Vasco da Gama
住所 : Lote05.02, Av. Dom João II 1, 1990-094 Lisbon
マップ : Googleマップ
アクセス : 地下鉄オリエンテ(Oriente)駅直結
営業時間 : 9:00~24:00
公式サイト : Centro Comercial Vasco da Gama
少し足を延ばして郊外の観光スポットに出かけてみましょう。
ここでは、リスボン中心地から日帰りで行ける場所のみをご紹介します。
リスボン中心地から北西に約13km、ケルースの街にある「ケルース宮殿」はポルトガルのベルサイユ宮殿と呼ばれています。
ポルトガル王家の夏の離宮として、ドンペドロ三世により1740年~1792年にかけて建てられました。
この時代の流行は、フランス宮廷からヨーロッパ全土へ広がったロココ調。
王妃ドナマリア一世の為の離宮だったので、女性好みのロココ調の装飾が施されており、優雅な雰囲気を醸し出しています。
一つずつ装飾が違うシャンデリアや、可愛らしい絵で飾られた化粧の間、鏡が配された玉座の間、天井にドン・キホーテが描かれたドン・キホーテの間などが見どころです。
宮殿には美しく手入れされたフランス式庭園とイタリア式庭園があり、のんびりとお散歩するのに最適。
現在も外国からのVIPをもてなすレセプションにも利用されている現役の宮殿。
日本人観光客はあまり訪れないようですが、時間があれば是非立ち寄って頂きたい場所の1つです。
ポルトガル語名 : Palacio de Queluz
住所 : Largo do Palacio, Queluz
マップ : Googleマップ
アクセス : 鉄道ケルース(Queluz)駅から徒歩10分
電話番号 : 214343860
定休日 : 1/1、12/25
営業時間 : 9:00~17:00
料金 :
公式サイト : Palacio de Queluz
ロカ岬はユーラシア大陸最西端と聞くと、端っこ好きなら出かけないわけにはいきません。
参考までに、島々を含まないユーラシア大陸の最南端はマレーシアのタンジュン・ピアイ、最北端はロシアのチェルスキン岬、そして最東端もロシアでデジニョフ岬になります。
高さ140mの断崖の前に広がる大西洋を眺めていると、「最果てに来たなあ」という感情がジワジワと湧いてくるはず。
特に夕暮れの景色は風情があって素敵です。
岬に建つカフェ、レストラン、お土産屋さんが入った建物内には観光案内所があり、「ユーラシア大陸最西端到達証明書」を発行してくれます。
シンプルなタイプと飾り文字のちょっと豪華版があります。
リスボンからのアクセスで1番手っ取り早いのは「シントラ、ロカ岬」というリスボン発のオプショナルツアーに参加すること。
少々割高でも移動は楽々ですし、シントラの宮殿への入場、ガイディングもあるのでより理解が深まります。
自力で行くという方は、まずリスボンのロシオ駅から電車でシントラまたはカスカイスまで行きます。(所要30分~40分)
そこからシントラとカスカイスを結ぶ循環バス(403番)でロカ岬まで(所要30分)ですが、403番は1時間に1~2本なのでスケジュールを確認してください。
また、乗り降り自由で便利なバスもあるので上手に利用しましょう。
ポルトガル語名 : Cabo da Roca
住所 : Cabo da Roca, Azoia, Colares
マップ : Googleマップ
アクセス : リスボンから列車でカスカイスまたはシントラまで行き、そこから403番バスで30分
電話番号 : 219280081
定休日 : 1/1、イースター、5/1、12/24、12/25
営業時間 : インフォメーションセンター 9:00〜20:00(10月〜5月は19:00まで)
参考サイト : Cabp de Roca
バス会社サイト : SCOTTURB
大西洋を望むシントラ山系の斜面に位置するシントラ。
12世紀頃からポルトガルの王族やヨーロッパの貴族たちの避暑地として栄えるようになりました。
このシントラ宮殿をはじめ、いくつかの宮殿群と、イスラム時代の要塞などの文化的価値が認められ、1995年「シントラの文化的景観」として町全体が世界遺産に登録されました。
シントラ宮殿は、イスラム時代の建物を13世紀にディニス王が居城として整備し、その後14世紀になってジョアン一世により改築され、夏の離宮として使われるようになりました。
その後も歴代の王によってその時代に応じた建築様式で増築が行われたため、ムデハル(イスラム様式を用いたキリスト教徒による建築様式)、ゴシック、マニュエル(ゴシック様式に多めの装飾)、ルネッサンスなどが入り混じった複合的な建物となりました。
次にご紹介するペーナ宮殿に比べると外観は質素な感じですが、中には45もの部屋があり、いくつかの部屋を見学することができます。
注目して頂きたいのは、舞踏会や晩さん会などに使用していた「白鳥の間」です。
1662年に27歳で英国のチャールズ二世に嫁いだ娘カタリーナの幸せを願い、父ジョアン四世が27羽の白鳥を天井に描かせました。
生涯伴侶を変えないとされる白鳥は、夫婦円満の象徴で、それぞれ違ったポーズをした白鳥の首には金色の王冠が付けられています。
他にも天井にカササギが描かれたカササギの間や、アズレージョタイルと金細工で飾られた豪華な貴族の紋章の間は必見です。
宮殿にはポルトガルの伝統工芸でもある装飾タイル、アズレージョが各所に使用されていて見応えがあります。
ポルトガル語名 : Palacio Nacional de Sintra
住所 : Largo Rainha Dona Amela, Sintra
マップ : Googleマップ
アクセス : 鉄道シントラ(Sintra)駅から徒歩20分
電話番号 : 219106840
定休日 : 1/1、12/25
営業時間 : 9:30~19:00
料金 :
シントラに点在する歴史的な建造物、宮殿群の中でもインパクトのある外観から人気が高い「ペーナ宮殿」。
1755年のリスボン大地震で廃墟と化した修道院を再建し、夏の離宮として建設を命じたのは、女王マリアの王配(女王の配偶者に与えられる称号)であったフェルナンド二世。
白鳥城で知られるドイツのノイシュバンシュタイン城を作らせた狂気の王、ルードヴィッヒ二世の従兄弟にあたる人物です。
ドイツから建築家を呼んで作らせたからなのか、どこか似た部分があり、ポルトガルのノイシュバンシュタイン城とも呼ばれています。
完成したのはフェルナンド二世没後の1885年。
城の完成を見る事が出来なかった点も、ノイシュバンシュタイン城と共通しています。
標高529mの山頂に初めてペーナ宮殿を見つけた方は、まずはそのカラフルな色合いに驚くでしょう。
中世の時代に流行った建築様式を全て取り入れたといわんばかりの外観は、まるでテーマパークのよう。
見る角度によって姿を変えてくれるのでなかなかのフォトジェニックです。
内部もいくつかの部屋を見学でき、豪華な調度品や、アズレージョタイルを多用した装飾など見応えがあります。
1枚目のようなペーナ宮殿全体の写真を撮るには、HIGH CROSSというポイントまで徒歩30分の道のりです。
写真はかなりズームしているので、実際はもっと小さく見えますが、登った人にしか撮れない写真って良いですよね。
広大な敷地内には他にもいくつも写真スポットがあるため、シントラ観光全体でたっぷり時間を取るようにしましょう。
ポルトガル語名 : Palacio Nacional da Pena
住所 : Sao Pedro de Penaferrim, 2710 Sintra
マップ : Googleマップ
アクセス : 鉄道シントラ(Sintra)駅から循環バスにて20分
営業時間 :
料金 :
公式サイト : Palacio Nacional da Pena
リスボンから近郊の街へ個人で行く場合、電車やバスを利用することになります。
親切な人が多いポルトガルでは、バス旅、列車旅も特に難しいわけではないですが、季節や曜日によっては極端に本数が少なくなる場合も。
時間に限りがあるので、効率よく周りたい方や、ガイドやアシスタントが付いてくれた方が安心という方は、リスボン発着のツアーを利用しましょう。
リスボンからバスで世界遺産の街シントラへ行き、シントラ宮殿を見学。
シントラでのフリータイム後、3月~10月のみヨーロッパ最西端のロカ岬を訪れます。
帰路、カジノの街エストリル、海岸沿いの街カスカイスの景観を車窓から眺め、リスボンに戻ります。
このコースは英語ガイドで、世界中の旅行者と一緒に巡るリーズナブル版。
他にも、日本語ガイドと専用車で巡るコースや、シントラでの観光内容が違うコースなど色々あるので、 こちら からチェックしてみてください。
ツアー名: 世界遺産の街シントラ 日帰り観光ツアー <英語ガイド/リスボン発>
予約サイト: VELTRA
リスボンから専用車で約1時間15分、ポルトガルで最も美しいと言われているオビドスは、城壁にぐるりと囲まれた美しい村。
オビドスでは、各自自由時間を楽しみます。
筆者のおすすめは、城壁に登って高いところから街並みを眺めること。
お土産屋さんもたくさんあり、名物のさくらんぼの果実酒ジンジャ・デ・オビドス(Ginja d'Obidos)の試飲も楽しめます。
オビドスからナザレまでは約45分。
ナザレは、銀の海岸(コスタ・デ・プラタ)に面したポルトガル屈指のリゾート地で、夏には多くのリゾート客が訪れる場所。
名物のイワシの炭火焼きのランチを食べたらフリータイムを楽しみましょう。
ナザレを出て、カステラの原型といわれるパン・ド・ローで有名な街に寄り、試食をしてからリスボンに戻ります。
ツアー名: 【プライベートツアー】中世の街オビドスとナザレ 1日ツアー<終日/専用車/リスボン発>
予約サイト: VELTRA
海に面しているリスボンでは、魚介類を使った料理が多く、シンプルで優しい味付け日本人の口に良く合うと言われています。
ここからは、これだけは絶対に食べて欲しいという美味しいポルトガル料理をご紹介します。
現地でオーダーしやすいように、ポルトガル語表記も記載しておきます。
干しダラはポルトガル語でバカリャウと言います。
昔から保存が効く干しダラは、ポルトガルではなくてはならない食材です。
「ポルトガルには1年分、365種類の干しタラ料理がある」と言われるほどポピュラーで、タラの消費量は何と世界一!
スーパーには必ずこの写真のような干しダラコーナーがあり、お母さんが普通に買っていきます。
干しダラは戻し加減が大切で、戻し足りないと塩辛さが強いし、戻し過ぎると味が抜けてしまいます。
ちなみに、魚なので日本へ持ち帰ることも可能ですが、かなり大きいのと匂いがきつめなので、密封できる袋が必要です。
戻した干しダラを細かくさいて、ジャガイモやタマネギと一緒に炒めて卵とじにした一品。
何とも優しい味わいがちょっと和食っぽく、日本人の口に合うこと間違いなしです。
ほとんどのレストランで食べることができる定番中の定番メニューです。
干しダラをほぐしたものがたっぷり入ったクリーミーなコロッケは、干しダラの塩辛さと食感がポイント。
衣をつけずに素揚げしているのが特徴です。
前菜的に出てくることが多く、おつまみにぴったり。
タラを素揚げにしてから玉ねぎやピーマン、パプリカなどを炒めたものと、ポテトのフライをどーんと乗せた一品。
とにかく量が多いので、2〜3人でシェアして頂きましょう。
サクサクっと揚がったタラと、たっぷりの野菜、そして定番のポテトという組み合わせはかなり食べ応えがあります。
お隣のスペインと並んで米を良く食べるポルトガル人。
魚介類や肉のの出汁を使って炊き込んだり、オーブンで焼いたりといった米料理の数々は、日本人の口に良く合うと言われています。
魚介類をたっぷり使った雑炊の中でも、絶品と言えるのがタコの雑炊。
タコのリゾットと呼ぶ人もいますが、リゾットほどアルデンテな感じでもなく、タコのエキスをしっかり吸い込んだご飯は柔らかめです。
こちらもどこか和食に通じるような優しい味なので、旅行で疲れた身体にぴったり。
エビやイカも入ったバージョンのアローシュ・デ・マリスコスも有名ですが、筆者はタコの味が際立っているこちらが好みです。
チャンスがあれば、両方を食べ比べてみてください。
鴨肉と野菜、チョリソーなどを煮た汁でお米を炊いて、それをオーブンで焼いたもの。
あっさり目の味付けのご飯と、鴨肉や塩辛いチョリソーのバランスが絶妙です。
ちょっと手が込んだ料理なので、どのレストランでも置いているとは限りません。
見つけた時は是非オーダーしてみてくださいね。
B級といって良いのかわかりませんが、手ごろな値段で庶民的なのは間違いなし。
ポルトガルのソウルフード的存在の料理をご紹介します。
豚肉しか入っていないので、見た目的はそう派手ではありませが、豚のもも肉を白ワインとニンニクベースのソース煮漬け込んでから、ラードとこのソースで炒め煮をしているので柔らかくてしっかり味が付いています。
ヴィファナを挟むのは、カルカーサという素朴なパンがお約束です。
安くて手軽の買えるヴィファナは、ポルトガルのファストフード的な存在。
日本人ならランチにもなりそうなボリュームがあります。
フランセジーニャとはフランスの女の子という意味。
フランス移民のポルトガル人が、フランスのクロックムッシュをポルトガル人の口に合うようにアレンジしたのがスタートで、ポルトの街の名物になっています。
ハム、ソーセージなどをトーストで挟んで、チーズを乗せて、トマトとビールを煮込んだソースがたっぷりかけられています。
ビーフステーキが入ったり、チーズの上に目玉焼きが乗ったりと、フランスの女の子というネーミングからは想像できないボリューム感。
ポルトガルでは軽食扱いですが、日本人には1人前は量的にも味的にも食べきれないかもしれないので、朝昼兼用にするか、シェアするのがおすすめです。
リスボンには、古くからある老舗ホテルと、外資系の大型ホテル、そして最近増えているブティックホテルなどが点在し、ホテルの選択肢はたくさんあります。
観光に便利なのはやはり賑やかなバイシャ地区周辺です。
リスボンは坂の街なので、眺めを取るなら坂の上にあるホテルですが、どこに行くにも坂の上り下りがついてくるため覚悟が必要です。
ホテル料金は、パリやロンドンといったヨーロッパの大都市に比べると安めなので、この機会に雰囲気の良い高級ホテルに泊まってみるというのもありですね。
リスボンを代表する高級ホテルの1つ「アベニーダ パレス」は、リスボンの中心であるロシオ広場からすぐそばに位置する5つ星ホテルです。
19世紀に、ポルトガル鉄道ロシオ駅に隣接するホテルとして、鉄道会社によって建設されました。
世界各国の著名人を迎えてきた歴史があり、昭和天皇もお泊りになっています。
ロシオ駅は、シントラやロカ岬方面へ向かう電車の発着駅。
また、ホテルの目の前には地下鉄青線のレスタウラドーレス駅もあり便利です。
ホテルの外観はパレスの名の通り、宮殿を思わせるような重厚な造りで、一歩館内に入ると華やかなロビーが出迎えてくれます。
クラッシック音楽の演奏が行われる日もあり、優雅な気分に浸れる空間が広がります。
ロビーラウンジでは、アフタヌーンティーも楽しめますよ。
客室は、スイート16室を含む82室。
それぞれ違ったデザインが施された部屋にはクラッシックな家具が置かれ、エレガントな雰囲気です。
種類豊富な朝食も人気があり、ハムやチーズの他、ローストビーフやスモークサーモンなども。
ポルトガル名物のエッグタルト(ナタ)や、朝からシャンパンも楽しめます。
住所 : 1200 St. 1st December, 123 Lisbon Portugal
マップ : Googleマップ
アクセス : 地下鉄レスタウラドーレス(Restauradores)駅からすぐ
電話番号 : +351213218100
チェックイン/チェックアウト : 15:00〜/12:00
公式サイト : アベニーダ パレス
予約サイト : Expedia Booking.com Hotels.com
ポウサーダ(ポサーダ)とは、ポルトガル政府が管理していた中世の古城や修道院など、歴史的な建物を改修したホテル。
ポルトガル国内に40か所以上あり、地元の料理やワインを味わえる事でも知られ、旅行好きの間では人気があります。
一般的にポサーダは街の中心から離れた場所に位置することが多いのですが、こちらは重要文化財に指定されている旧内務省の建物を改装しており、コメルシオ広場に面しています。
客室はすっきりとシンプルなデザインで統一されています。
賑やかな場所に位置しているので、車の音、市電の音などが聞こえるのが気になる方は要注意です。
広場の向こうにテージョ川が見えるリバービューの部屋は数多くはないので、各予約サイトでチェックしてください。
最高の立地と、ポウサーダならではの歴史的な建物に泊まるという特別感、フレンドリーで親切なスタッフ。
リピーターが多いことからも、人気のほどが伺えるホテルです。
住所 : raca do Comercio 31-34, 1100-148 Lisboa
マップ : Googleマップ
アクセス : コメルシオ広場すぐ
電話番号 : +351210407640
チェックイン/チェックアウト : 15:00〜/12:00
公式サイト : ポウサーダ デ リスボア
予約サイト : Expedia Booking.com Hotels.com
2016年に開業した「ペスターナ CR7 リスボア」は、コメルシオ広場からすぐという立地を誇る4つ星ホテルです。
サッカー好きならすぐわかるCR7、ポルトガルが生んだスターのクリスチャーノ・ロナウド選手がプロデュースしていることで知られています。
ポルトガルのホテルチェーン、ペスターナとの共同経営という形で、このリスボンの他、マデイラ諸島、ニューヨーク、マドリード、マラケッシュなどにも展開。
リスボンの中心地でよく見るクラッシックな外観ですが、一歩中にはいると全くの別世界が広がります。
館内はサッカーファンの心をくすぐるエッセンスが散りばめられています。
客室にはモダンなバスルーム、大画面薄型テレビ、エアコン、ミニバー、ワードローブ、セーフティボックスなど、必要な物はしっかり備わっています。
また、高速USB充電器、Bluetooth および HDMI 接続を備えたHDTV、IOS および Android からのストリーミング、超高速アクセスを備えたプレミアム Wi-Fi などが充実しているので、ビジネス利用でも安心。
Wi-Fiルーター(Wifi on the Go)のサービスがあるため、外出先でもネット回線に接続可能です。
住所 : R. do Comércio 54, 1100-150 Lisboa
マップ : Googleマップ
アクセス : コメルシオ広場より徒歩3分
電話番号 : +351210401710
チェックイン/チェックアウト : 15:00〜/12:00
公式サイト : ペスターナ CR7 リスボア
予約サイト : Expedia Booking.com Hotels.com
リスボンの人気観光スポットをはじめ、おすすめのポルトガルグルメ、ツアー、ホテルをご紹介しました。
リスボンの観光スポットは、オンラインでチケットを購入できるところが増えています。
時間の節約になる上に、割引があることも多いので、旅行の予定が決まったら各サイトを覗いてみてくださいね。
また、夏の観光シーズンになると、物価の安さと太陽を求めてヨーロッパからの観光客が溢れるポルトガル。
混んだトラム(ベレン地区に行く路線など)やケーブルカー、地下鉄内ではスリに十分注意してください。
ポルトガルにはまだまだ魅力のある町や場所がたくさんあります。
大学の街コインブラ、伝統衣装が可愛い海辺の街ナザレ、ポートワインで有名なポルト、小さな村巡りもおすすめ。
ポルトガル観光については別記事があるので、合わせてチェックしてみてください。
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最終更新日 : 2023/08/31
公開日 : 2019/03/28