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2. アルル古代劇場(Théâtre antique d'Arles)
3. サン・トロフィーム教会(Eglise St-Trophime)
5. 古代アルル博物館(Musée de l'Arles et de la Provence antiques)
7. 古代フォーラム地下回廊(Cryptoportiques du Forum)
1. エスパス・ヴァン・ゴッホ(Espace Van Gogh)
2. カフェ・ヴァン・ゴッホ(Le Café Van Gogh)
1. フォンヴィエイユ ドーデの風車(Moulin de Daudet)
2. レ・ボー・ド・プロヴァンスのレ・ボーの城塞(Chateau des Baux)
3. サント・マリー・ド・ラ・メールのノートルダム教会(Notre Dame de la Mer)
4. カマルグ湿原地帯(Camargue Tourbière)
1. オテル パティキュリエ(Hotel Particulier)
2. ホテル ジュレ セザール&スパ - Mギャラリー ホテル コレクション(Hotel Jules Cesar & Spa - Mgallery Hotel Collection)
アルルの観光スポットをご紹介する前に、まずはアルルの町の特徴やお得情報をお伝えします。
あふれる陽光、冬でも暖かい気候、ときおり吹き荒れるミストラル。
これがフランス人が愛する南仏プロヴァンスの特徴です。
パリからプロヴァンス地方までの道路は「太陽の道路」と呼ばれ、バカンスシーズンともなれば多くの旅行客で溢れかえります。
夏は30度を超える日も多いですが、湿度が低いので過ごしやすいです。
気候のおかげもあり、ローマ時代の遺跡をはじめ歴史的遺産の宝庫なだけではなく、恵まれた自然もアルルの特徴です。
アルルを訪れるなら「衣装祭」の日がおすすめです。
「衣装祭」は7月の第一日曜に開催され、プロヴァンスの民族衣装に身を包んだ女性たちが華やかさを競い合います。
全身白ずくめの美しい女性を見かけたら、その人がアルルの女王です。
アルルの女王は3年に1度、5月1日の「牧童祭(Fete des Gardians)」の日に選ばれ、衣装祭を主宰する他にも、アルルとこの地方のお祭りに必ず出席して場を盛り上げます。
アルルでは闘牛祭りも開催されています。
闘牛というとスペインを想像する人も多いかと思いますが、ここアルルでも世界遺産の円形闘技場で闘牛が行われます。
アルルの闘牛にはスペイン式闘牛とカマルグ式闘牛の2パターンがあります。
スペイン式闘牛は最後に牛を殺す闘牛ですが、カマルグ式闘牛は牛を殺さない闘牛で、牛の頭につけたリボンを鉤爪を使って闘牛士が奪い合います。
闘牛を殺すシーンが怖い方にはおすすめの闘牛です。
また、闘牛は「春の闘牛」と「秋の闘牛」の2種類に分けられます。
「春の闘牛」はイースター(復活祭)として行われ、「秋の闘牛」はお米の収穫祭として行われています。
「春の闘牛」は4月後半、「秋の闘牛」は9月前半に行われるので、気になる方は事前にスケジュールを確認しておきましょう。
アルルといえば「ゴッホ」と言ってもいいほど、深く結びついています。
ゴッホは、アルルでは友人であるゴーギャンと黄色い家を借りて共同生活をし、数々の名画を残しています。
有名な作品としては「アルルのはね橋」、「夜のカフェテラス」、「種まく人」などがあり、7点ある「ひまわり」のうちの1点もここアルルで制作しています。
ゴッホがアルルに来てからは作風も変わり、広く世に知られる激しいタッチと色彩はアルル時代に制作されています。
ゴッホファンにとってアルルは特別な町なのです。
日本では「ヴィンセント・ヴァン・ゴッホ」と呼ばれていますが、「フィンセント・ファン・ホッホ」が生まれ故郷のオランダ語読みです。
フランス語では「ヴァンサン・ヴァン・ゴッグ」と呼ばれており、国ごとにだいぶ発音が異なります。
アルルでは「ゴッグ」と発音した方が確実ですが、「ゴッホ」と発音しても通じます。
なお、本記事では馴染みのある「ヴィンセント・ヴァン・ゴッホ」で統一します。
アルルで観光するなら絶対購入するべきおすすめのパスが2つあります。
まずは「 フリーダム・パス 」1か月有効 大人12ユーロ
4つの観光スポット + レアトゥ美術館 + お好きな美術館(アルル アンティーク美術館またはカマルグ美術館)を訪れることができます。
次に「 パス・アヴァンタージュ 」6か月有効 大人16ユーロ
アルルのすべての観光スポットと美術館を訪れる事ができます。
それほど多くの観光施設があるわけではないので、これらのパスを駆使すればかなりの節約になりますよ。
アルルすべての観光スポットを周るのであれば、ぜひ観光パスを活用しましょう。
アルルの治安はフランスの中では良い方です。
そうとは言っても他のヨーロッパの国々やフランスのその他の都市に比べて安全なだけですので、夜の出歩きは危険です。
お昼でも狭い路地を一人で歩くのは避けましょう。
なるべく高価な服装や装飾品は身に付けず、集団で行動するようにしてください。
また、知らない人からの飲食物はもらわないようにしたり、車に荷物を置きっぱなしにしないなど細かな注意を怠らないようにしましょう。
アルルは大きな町という訳ではありません。
アルル駅から少し歩いてカヴァルリ門をくぐると、少しずつ人も増え、ローマ帝国時代の遺跡群があらわれます。
まずはアルルの代表的な世界遺産であるアルル円形闘技場から観光をスタートさせましょう。
アルル円形闘技場は紀元1世紀に建設された歴史ある、2層60のアーチからなるローマ時代の闘技場です。
建設当時は3層ありましたが、時代とともに倒壊してしまいました。
5〜6世紀には要塞として用いられており、唯一3層ある場所は要塞だった時代に監視塔として使われていたところです。
収容人数は2万人で、フランスで最も大きい闘技場であるだけでなく、保存状態も良いことから世界遺産に選ばれています。
現在も闘牛の会場として使われています。
内部に入ったら階段を登って最上階までいき、周りのレンガ色の町並みを見下ろしてみましょう。
ローヌ川とプロヴァンスの山並みも一望できます。
住所 : 1 Rond-Point des Arènes, Arles
マップ : Googleマップ
アクセス : アルル駅から徒歩10分
電話番号 : 04 90 96 64 31
定休日 : 1/1、5/1、11/1、12/25、その他イベント日
営業時間 :
料金 : 大人9ユーロ、学生7ユーロ(アルル古代劇場とセット)
注意点 : パス・アヴァンタージュで無料
公式サイト : アルル円形闘技場
アルル古代劇場は、円形闘技場と同時期に建てられた階段式座席の劇場です。
現在は数本の大理石の柱が残っているだけで、円形闘技場に比べるとダメージが激しいですが、現在もコンサートやオペラが開催されています。
フランス国内のローマ時代の遺跡の中でもダメージが大きいのは、建材として5世紀ごろから大理石を切り崩されたからと言われています。
その後、地下に埋まってしまった時代を経て17世期に発見され、ようやく19世紀から復元がはじめられて今の状態に保たれています。
現在は、階段席はほぼ復元されており、よくみると椅子の形になり座ることができます(上記写真)。
ぜひ階段席に座り、当時の劇場の情景を思い浮かべてみましょう。
住所 : 8 Rue du Cloître, Arles
マップ : Googleマップ
アクセス : アルル円形闘技場から徒歩1分
電話番号 : 04 90 18 41 20
定休日 : 1/1、5/1、11/1、12/25、その他イベント日
営業時間 :
料金 : 大人9ユーロ 学生7ユーロ(アルル円形闘技場とセット)
注意点 : パス・アヴァンタージュで無料
公式サイト : アルル古代劇場
サン・トロフィーム教会は、3世紀に初代アルル司教となった聖トロフィームの聖遺物を祀るために11世期に建設された教会です。
アルルでは、宗教的にも建築史の面でも最も重要な建物だと言われています。
まず注目したいのが入り口の門の上のポルタイユ(上記写真)です。
半円形部分は「最後の審判」のキリストを描いており、左手に福音書を携えています。
そのすぐ下に掘られている人々は、左側が「選ばれし者」、右側が「見放されし者」となっています。
注意しないと見落としてしまう人もいますが、とても精巧に掘られています。
最大の見所は回廊です。
僧院の回廊の構造は正方形で、中庭側に面してアーチがつけられているのですが、この教会は少し違います。
サン・トロフィーム教会の構造は柱に特徴があり、柱の1本ずつに施された精巧な彫刻は類を見ないほど美しいです。
聖書のエピソードや植物の彫刻の美しさを堪能しながら回廊を一周してみましょう。
また、サン・トロフィーム教会は、聖地サンティアゴ・デ・コンポステーラへ向かう巡礼路としても有名です。
住所 : 6 Place de la République, Arles
マップ : Googleマップ
アクセス : アルル古代劇場から徒歩1分
電話番号 : 04 90 96 07 38
定休日 : 1/1、5/1、11/1、12/25、その他イベント日、ミサのある日、7・8月の水曜日
営業時間 :
料金 : 大人5.5ユーロ
注意点 : パス・アヴァンタージュで無料
アルラタン博物館は、ノーベル文学賞受賞の詩人フレデリック・ミストラルがノーベル賞の賞金を基に設立した博物館です。
元々は16世紀に建てられたラヴァル=カステラーヌ邸でありましたが、3年間を費やして博物館に改装されました。
博物館内には、ミストラル本人が収集したアルルの民族衣装や民芸品が収められています。
その他、フェリブリージュ運動(プロヴァンス語の保護)やプロヴァンス地方の文化に関する貴重な資料も展示されています。
ゴッホの有名な絵である「アルルの女」の姿をした女性職員が出迎えてくれますよ。
住所 : 31 Rue de la République, Arles
マップ : Googleマップ
アクセス : サン・トロフィーム教会から徒歩1分
電話番号 : 04 13 31 51 99
定休日 : 月曜日
営業時間 : 8:00〜21:00
料金 : 大人8ユーロ 18歳以下無料 第一日曜日無料
公式サイト : アルラタン博物館
古代アルル博物館には、ローマ時代およびそれ以前のアルルの遺跡から発掘された品々が展示されています。
考古学博物館とは思えないほどモダンな空間に、貴重な発掘品が並べられています。
世界最古とされるカエサルの胸像やアウグストゥス帝の巨大な像は、19世紀に古代劇場から出土したものです。
人気の「アルルのヴィーナス」はパリのルーヴル美術館の複製品。
華麗なレリーフの施された4世紀の石棺や円形闘技場・古代劇場の復元模型もあり、当時のアルルの繁栄を知ることができます。
住所 : Presqu'île du Cirque Romain, Arles
マップ : Googleマップ
アクセス : アルラタン博物館から徒歩10分
電話番号 : 04 13 31 51 03
定休日 : 火曜日、1/1、5/1、11/1、12/25
営業時間 : 10:00〜18:00
料金 : 大人8ユーロ 学生5ユーロ 第一日曜日無料
注意点 : パス・アヴァンタージュで無料
公式サイト : 古代アルル博物館
フォーラム広場は、古代ローマ時代から多くの人々が集まっている場所です。
ユリウス・カエサルの庇護に感謝する目的で作られ、現在も広場跡として使われています。
とても小さな広場ですが、多くの芸術家たちに愛され、今もその時代の面影があります。
この広場周辺は世界遺産となっており、広場前にあるホテル・ノール・ピニュの入り口の円柱は2世紀に建てられた神殿の名残です。
また、プロヴァンス地方では有名な詩人フレデリック・ミストラルが広場を見下ろしていたり、ゴッホやピカソも通ったと言われているカフェやレストランが今も残っています。
中でも一際目立つ濃い黄色のカフェが、ゴッホの「夜のカフェテラス」の舞台になった場所です。
古代フォーラム地下回廊は、アルルで最も古いローマ遺跡の1つ。
アルルが紀元前1世紀、カエサルの時代にローマの植民地となったときに使われていた地下回廊です。
入り口は市庁舎1階の一角にあり、懐中電灯を片手に入ります。
日本のテレビでも特集を組まれるほど歴史のある地下回廊ですが、照明をつけないと進めないほど暗く、暑い夏でも地下はひんやりとした空気を保っています。
広さは長さ89m、幅59mとかなりの大きさで、紀元前1世紀のものにしては綺麗な保存状態となっています。
住所 : 5 Rue Balze, Arles
マップ : Googleマップ
アクセス : フォーラム広場から徒歩1分
定休日 : なし
営業時間 : 9:00〜17:30
料金 : 3.6ユーロ~4.5ユーロ
注意点 : パス・アヴァンタージュで無料
公式サイト : 古代フォーラム地下回廊
アルルといえば、ゴッホの名を真っ先に思い浮かべる人も多いほど、ヨーロッパではゴッホゆかりの地として知られています。
ただ、残念ながらこの町にはゴッホの作品は1点も残されていません。
それでもゴッホの絵のモデルとなったカフェや、実際にゴッホの絵になった風景は数多く残っています。
ぜひ、アルルに来たらゴッホ名画の実際の舞台に向かってみましょう。
また、アルルには芸術家たちのコロニーをつくるというゴッホの夢を叶えるべく、1988年にヴァン・ゴッホ財団が発足されています。
2014年にヴァン・ゴッホ美術館も旧市街に建設されており、ゴッホ作品はないもののゴッホを敬愛する現代作家が寄贈した作品が所蔵されているので、気になる方は立ち寄ってみましょう。
エスパス・ヴァン・ゴッホは、ゴッホが「耳切り事件」の後に療養生活を送っていた病院の跡地に建てられたカルチャーセンターです。
現在は、図書館や資料館などの総合施設になっています。
ゴッホはこの病院での療養中にいくつかの作品を残しており、その1つが「アルル療養所の庭」です。
この絵画に基づいて、中庭は再現されており無料で観ることができます。
カフェも併設されているので、休憩がてら「アルル療養所の庭」を堪能しましょう。
住所 : Place Du Docteur Felix-Rey, 13200 Arles
マップ : Googleマップ
アクセス : アルル駅から徒歩20分
定休日 : 店舗により異なる
営業時間 : 店舗により異なる
カフェ・ヴァン・ゴッホは、ゴッホ好きの旅行者がアルルに来たら必ず立ち寄るカフェです。
それもそのはず、カフェ・ヴァン・ゴッホは、ゴッホの代表作「夜のカフェテラス」(下記写真)の舞台となったカフェなのです。
ゴッホの名作となったカフェは現在も営業しており、連日ゴッホファンで溢れかえっています。
絵画とほぼ同じ佇まいで、ゴッホの描いた世界に入り込んだ気分になれます。
ゴッホの絵画のように、日が暮れるのをテラスでコーヒーでも飲みながら待ちましょう。
住所 : 11 Place du Forum, Arles
マップ : Googleマップ
電話番号 : 04 90 96 44 56
定休日 : なし
営業時間 : 9:00〜24:00
ヴァン・ゴッホの橋はアルル中心街から少し離れた場所にあります。
それでもゴッホのアルル作品の代表作「アルルの跳ね橋」を再現した観光スポットなので、多くの観光客が訪れています。
橋はのどかな運河の上にあり、上に向いた状態で止められています。
実際にゴッホが描いたものではありませんが、橋自体の構成は絵画を再現しています。
モデルとなった橋は「ラングロワ橋」と呼ばれ、実際にアルルの運河にかかっていましたが、1930年にコンクリート橋に変更になったため現存はしていません。
ゴッホはラングロワ橋をとても好んでおり、全部で5枚の絵を残しています。
ヴァン・ゴッホの橋の近くには、「アルルの跳ね橋」のレプリカが置いてあるので、実際のものと比べてみましょう。
アルルのあるプロヴァンス地方の魅力は、ローマ帝国の遺跡やゴッホの愛した素朴な風景だけではありません。
プロヴァンス地方には恵まれた自然がいたるところにあるため、少しアルルから足を伸ばして大自然を体感してみてください。
アルルから少し遠出をすると、丘の上に1軒の風車小屋が現れます。
これがフォンヴィエイユの名物ドーデの風車小屋です。
この小屋で、アルフォンス・ドーデは名作「風車小屋だより」を執筆したと言われています。
作品の中でドーデは、プロヴァンスの人々の生活の悲喜こもごもを描いています。
ドーデ独特の温かさと皮肉の入ったタッチが、プロヴァンスの人々をよく表しています。
風車にはプロヴァンスの人々の誇りが詰まっていると言われ、ちょっと離れたこの場所まで多くの旅行者が訪れます。
この近くにはドーデがしばしば滞在していたモントーバン城もあり、ドーデに関する資料が展示されています。
住所 : Alphonse Daudet's Mill m, Fontvieille
マップ : Googleマップ
アクセス : アルルからバスで15分
電話番号 : 04 90 54 67 49
定休日 : 12〜3月
営業時間 : 11:00〜18:00 ※7・8月は10:30〜19:00
料金 : 2ユーロ
公式サイト : ## フォンヴィエイユのドーデの風車 ##
アルルからバスで30分も走ると平原の中に白い石灰岩をむき出しにした岩山が見えてきます。
村の入り口から坂を登って土産物屋が並ぶ通りを抜けていくと、レ・ボー城塞にたどり着きます。
今ではすっかり廃墟になっていますが、かつては難攻不落の城塞として知られていました。
農民詩人リューの像が立っている所からの眺めはとても素晴らしいです。
周りは見渡す限りのオリーブ畑で、その中には石灰岩の岩山が点々としています。
かつてこの地の支配者であったボー家の名をつけられた鉱物、ボーキサイトの含まれた赤茶けた土が特徴的です。
また、レ・ボー城塞だけでなく、少し離れたところには、かつての石切場を利用した音と映像のスペースである「光の石切場」があります。
70台のプロジェクターから幻想的な映像空間を演出してくれるので、城塞に来たらぜひお立ち寄りください。
住所 : Grand Rue, 13520 Les Baux-de-Provence
マップ : Googleマップ
アクセス : アルル駅前のバスターミナルから57番のバスで40分
電話番号 : 04 90 49 20 02
定休日 : なし
営業時間 :
料金 : 14ユーロ
公式サイト : レ・ボーの城塞
サント・マリー・ド・ラ・メールの町には伝説が残っています。
遠い昔、小舟が南フランスの浜辺に着きました。
船には3人のマリア、聖母の妹のマリア・ヤコブとヨハネの母マリア、そしてマグダラのマリアが乗っていました。
彼女らはイエスの死後ユダヤ人によって海に追われ、ここまで流されてきました。
3人はここで別れ、マグダラのマリアはサント・ボームの地へ、そして残りのマリアは召使のサラとこの地にとどまり一生を終えています。
そのため、この地は「海の聖マリアたち(サント・マリー・ド・ラ・メール)」と名付けられ、巡礼の地となっているのです。
毎年5月24・25日と10月22日に一番近い土日には、巡礼者による祭りが開催されます。
マリアたちが祀られているのがノートルダム教会で、9〜12世紀に建設され、要塞の形に作られた素朴な形をしています。
クリプトと呼ばれる地下祭室には黒人の召使いサラの人形が立っています。
祭りの日にはヨーロッパ中から集まってくる巡礼者たちがこの像を担いで町を歩き、聖水をかけます。
教会の屋根の上からは地中海とカマルグの大湿原を見渡せます。
白い壁に赤い屋根のサント・マリーの町並みも可愛らしいので、ぜひ屋根の上にあがってみましょう。
住所 : 2 Place de l'Église, 13460 Saintes-Maries-de-la-Mer
マップ : Googleマップ
アクセス : アルル駅前のバスターミナルから50番のバスで50分
電話番号 : 04 90 97 80 25
定休日 : なし
営業時間 : 8:00〜19:00(屋根の上は10:00〜12:00、14:00〜17:00)
料金 : 無料(屋根の上は有料)
カマルグは、プロヴァンス地方を代表する地中海に面する大湿原です。
独特の生態系を保ち、渡り鳥や野生の馬、カウボーイなどが風景を彩ります。
町といってもほぼ自然で構成されており、ローヌ川の二本の支流が形成する三角州と湿原のみで、「カマルグ」という名の町も存在しません。
北側にはアルル、南にはサント・マリー・ド・ラ・メールがあり、そこを拠点に自然を観光することになります。
見所は、まずカウボーイ。
カウボーイたちは、カマルグ種という黒牛を飼って生活をしており、「ガルディアン」と呼ばれています。
美しい花柄のシャツに、つば広のハットを被って白い小型の馬を乗りこなします。
この白馬も見所の1つで、旧石器時代から生息するカマルグ地方にしかいない古い種です。
その他、三角州の南にあるヴァカレス湖ではユリカモメ、シラサギ、コウノトリ、フラミンゴ、カワウソなどを観察することができます。
また、カマルグでは実際に自然を疾走することができます。
方法は、サイクリングか乗馬です。
サイクリングは砂地を走るので、体力に自信のある人向きです。
乗馬は乗馬クラブで初心者でも気軽に楽しめるように教えてくれます。
カマルグの大自然を気持ち良く疾走しましょう。
プロヴァンスの村々を巡るの拠点に選ばれる事が多い、アヴィニヨンの街。
パリからフランス国鉄のTGVで約3時間、鉄道駅がある事に加え、長距離バスターミナルもあるので、様々な場所へのアクセスが大変便利です。
アヴィニヨン発着のツアーも多く、アルルへのツアーも催行されているので取り上げます。
ツアー名: 古代ローマ遺跡とゴッホゆかりの地めぐり観光ツアー ポン・デュ・ガール水道橋&世界遺産アルル <水・土曜マルシェ訪問あり/日本語または英語ガイド/アヴィニョン発>
予約サイト: VELTRA
アヴィニヨン観光局前を出発し、まずは世界遺産ポンデュガールの水道橋を見学。
その後、アルルへ移動し、ゴッホの跳ね橋に立ち寄ったあと、2時間のフリータイム(自由昼食)。
次に、白い岩山の上にある小さな村、レ・ボー・ド・プロヴァンスでのフリータイムと、オリーブオイル製造所の見学。
サン・レミ・ド・プロヴァンスでは、ゴッホが入院していた旧サン・ポール・ド・モゾール修道院(外観)します。
夕刻にアヴィニヨンに戻るという1日たっぷりコースです。
ゴッホが愛したアルルの町をゆっくりと見学したいという方は、アルルのホテルに泊まりましょう。
ただし、アルルには大型ホテルは少なく、邸宅を改装したようなタイプか、こじんまりとしたブティックホテルが多く、バカンスシーズンの人気のホテルはすぐに予約で埋まってしまうため要注意。
また、冬期休業のホテルも多いので事前に確認してください。
アルルの旧市街は小さいので、旧市街に泊まれば、ほとんどの観光スポットに歩いて行けて便利です。
アルルの旧市街に位置する「オテル パティキュリエ」は、18世紀に建てられた邸宅を改装して作られたホテルです。
庭園に囲まれており、まるで隠れ家のような雰囲気。
敷地内にはレストラン、プール、スパなどがあり、リラックスした大人の時間を過ごすのに最適です。
客室は17室のみで、すべてが異なるデザイン。
温かみと清潔感がある内装で、アンティーク家具や暖炉のある部屋もあります。
無料Wi-Fi、ケーブルテレビ、iPod ドッキング ステーション、ミニバー、セーフティーボックス、各種アメニティも揃えられています。
季節が良ければプールが見えるガーデンで朝食をいただくこともできます。
スタッフの方々も親切でフレンドリー。
気持ちの良い滞在ができると評価が高いホテルです。
住所 : 4 rue de la monnaie13200 Arles
マップ : Googleマップ
アクセス : アルル駅から徒歩15分
電話番号 : +33 4 90 52 51 40
営業時間 : チェックイン 15:00〜/チェックアウト ~12:00
公式サイト : オテル パティキュリエ
予約サイト : Expedia Booking.com Hotels.com
次にご紹介するのは、旧市街の中心地に位置する「ホテル ジュレ セザール&スパ - Mギャラリー ホテル コレクション」です。
まるで宮殿のような外観ですが、もともとは17世紀に建てられたカルメル会の女子修道院。
2014年に大改装が行われ、おしゃれなデザイナーズホテルとして生まれ変わりました。
実はこの改装を手掛けたのは、あの有名ファッションデザイナーのクリスチャン・ラクロワ氏。
クリスチャン・ラクロワ氏はこのアルルで生まれ、自身のデザイン、スタイルに、アルルの闘牛や南フランス文化の影響を受けていると語っています。
客室はクラッシック、スーペリア、デラックスの3タイプで、スイート11室を含む全52室。
部屋ごとにデザインが異なり、ホテルの外観からは想像がつかないくらいモダンでスタイリッシュにまとめられています。
グルメレストラン「ルーマルケ」では、カマルグ地方の文化からヒントを得た、洗練されたフランス料理が楽しめます。
気候が良ければ、テラス席でのお食事がおすすめ。
5つ星ホテルということで、アルルのホテルの中では料金設定は高めですが、ヨーロッパの大都市に比べると意外にもリーズナブルなので、ちょっと奮発してみてはいかがでしょうか。
住所 : 9 Boulevard Des Lices, Arles
マップ : Googleマップ
アクセス : アルル駅から徒歩15分
電話番号 : +33 4 90 52 52 52
営業時間 : チェックイン 15:00〜/チェックアウト ~12:00
公式サイト : ホテル ジュレ セザール & スパ - Mギャラリー ホテル コレクション
予約サイト : Expedia Booking.com Hotels.com
ゴッホが愛したアルルの町。
小さな町に毎年抱えきれないほどの観光客が集まり、遺跡観光・ゴッホ探訪・聖地巡礼とそれぞれに望みを叶えていきます。
本記事で紹介したアルルの観光スポットを訪れ、古代のロマンとゴッホの哀愁を感じてみてください。
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最終更新日 : 2023/08/22
公開日 : 2019/11/06