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3. サンティアゴ・ベルナベウ・スタジアム(Estadio Santiago Bernabéu)
4. ラス・ベンタス闘牛場(Plaza de Toros de Las Ventas)
マドリードのおすすめグルメ:バル巡り(メソン・デル・チャンピニョン)
宙づりの家/スペイン抽象美術館(casas colgadas / Museo de Arte Abstracto)
1. グッゲンハイム美術館(Museo Guggenheim Bilbao)
1. バレンシア芸術科学都市(Ciudad de las Artes y las Ciencias)
3. カサ・ミラ(Casa Mila "La Pedrera")
6. カンプノウスタジアム(Estadi Camp Nou)
バルセロナのおすすめ土産:アマトリェール(アマリエ)のチョコレート
1. メトロポール・パラソル(Espacio Metropol Parasol)
コルドバのおすすめグルメ:ラボ・デ・トロ(エル・カバーリョ・ロホ)
1. アルハンブラ宮殿(Palacio de la Alhambra)
2. サンニコラス展望台(Mirador de San Nicolas)
1. ヒブラルファロ城(Castillo de Gibralfaro)
2. ピカソの生家(Casa Natal de Picasso)
スペインのマリアノ・ラホイ首相は、国連世界観光機関(UNWTO)の調査により、2017年度の海外からの観光客数が約8200万人で、 フランス に次いで2位になったと発表しました。
観光収益も前年から12%アップ、何度目かのスペインブーム到来といったところでしょうか。
2016年、 イベリア航空 が20年ぶりに再就航して、成田⇔マドリード間は直行便で約13時間半で行き来できるようになりました。
スペイン新幹線や高速鉄道、長距離バスなどが発達しているので、都市間の移動はどんどん楽になっています。
そうとはいえ広いスペイン、一度に周るのはちょっと無理があるし、駆け足で巡るのは勿体ない。
そんなスペインは、マドリードとトレド、 バルセロナ と近郊、アンダルシア地方、北スペイン、など何度かに分けて旅するのがおススメです。
スペインを旅するならば、キーワードは「お祭り」です。
その地が一番華やいで人々が高揚していて地元に溶け込みやすい、そんな時期に訪れる事が出来たら最高だと思いませんか?
スペインのお祭りは長丁場な事が多いので、何も一番混んでいる日を狙う必要はありません。
スペイン三大祭りと言えば、牛追い祭りとして知られているパンプローナの「サン・フェルミン祭り」、セビリアの「春祭り」、そしてバレンシアの「火祭り」です。
この三大祭り以外にも各地で春祭り、秋祭り、守護聖人の日のお祭りなどが開催され、その期間のみ闘牛が連日行われたり、人々が民族衣装を着て街を歩いたり、宗教行事が行われたり、屋台が並んだり、音楽的な催しがあったりと、簡単に言うと楽しいんです♪
最近ではバックパッカーを中心にバレンシア近郊の街で行われるトマティーナ(トマト祭り)も人気。
スペイン旅行の計画をお祭り期間に合わせて見ると楽しさ倍増ですよ!
次なるキーワードは「食」!
日本でも人気のスペイン料理、特に最近は「バル」という言葉をよく聞くようになりましたよね。
スペイン人にとって欠かせない存在の「バル」で出されるおつまみ系の料理から、本格的なミシュラン星付きレストランまで、そのバラエティの豊かさと素朴な美味しさはハマる人はハマります。
特に地方ごとに特徴のある郷土料理を味わうのはスペイン旅行の醍醐味です。
北スペインガリシア地方名物の、ゆでタコ(ポルボ・ア・フェイラ)
バルは一日中開いていますが、レストランはランチだと1時過ぎから、ディナーは8時過ぎからオープンというお店が多いのでご注意を。
また、スペイン料理は基本的にはオリーブオイルを多用するので、結構ヘビーです。
旅行中はスペイン人にならって、ランチにしっかり食べて、夜は軽くというスタイルがいいですね。
※合わせて読みたい: スペイン料理のおすすめ30選!スペイン旅行や観光で食べたい絶品グルメ
スペインのほとんどの街の成り立ちは、古代ローマ時代、西ゴート族時代、イスラム時代、そしてカトリックの時代という流れ。
イスラムの時代に街の基礎が出来た場合がほとんどで、敵の侵入を防ぐべく、細くて入り組んだ迷路のような道が作られています。
イスラムから国土を奪回した後も、当時の王がイスラムスタイルの城や宮殿などを気に入って残していたり、新たにイスラム美術とカトリックの様式を融合させた「ムデハル様式」の建物をたくさん作らせているのは、スペインならでは。
このような歴史的な建造物は、ほとんどが街の旧市街と呼ばれる古い地区に集まっています。
石畳の細い道を、歴史を感じながら自分の足でゆっくりと歩き回る...疲れたら、地元の人で賑わうバルで一休み...。
そんな「街歩き」がピッタリなのがスペインなんです。
スペインが誇る国営ホテル「パラドール」は現在スペイン国内に94軒あります。
パラドールは大きく3つのタイプに分かれます。
1つめは、古城や修道院や貴族の屋敷などの歴史的建造物を改装してホテルにしたタイプ。
パラドールの第一号は、1928年に伯爵が所有する狩猟用の邸宅を改装したもので、資金不足などで荒廃が進んだ歴史的建造物を国が買い上げてホテルにするという事業のスタートになりました。
グラナダのアルハンブラ宮殿敷地内にある修道院を改装したパラドールが1番人気です。
2つめは、その土地の風土や伝統の建築様式を取り入れて建てられたホテル、トレドやセゴビアがこのタイプです。
3つめは、民間は建設できない自然公園や国立公園の中に、自然やスポーツを楽しむ目的で立てられたタイプ。
パラドール・デ・トレド シティビューのお部屋のバルコニーからトレド全景を独り占め!
パラドールのほとんどが4つ星クラスで、5つ星はサンティアゴ・デ・コンポステーラとレオンの二か所のみ。
国営という事もあり意外に料金も手ごろなので、スペイン旅行中に1度は泊まって見る事を強くおススメします。
スペインなのに、どこでも泊まれるようなアメリカンスタイルや、チェーンホテルに泊まるのは勿体ない。
マドリード近郊だと、トレドやチンチョンのパラドールが行きやすいですね。
筆者が実際に宿泊して良かったのは、16世紀の修道院を改装したクエンカのパラドールと、さすがの風格を持つ、サンティアゴ・デ・コンポステーラの5つ星パラドールでした。
どのパラドールも郷土料理に力を入れているので、宿泊しなくても食事にだけ行ってみてはいかがですか?
公式サイト: パラドール
この地図のようにスペインは17の自治州があり、その中が50の県に分かれています。
今回はスペインの都市別に、ここだけは是非というおすすめ観光スポットをご紹介します。
合わせて、その地区のグルメ情報やエンタメ情報もお届けしますので、お楽しみに!
スペイン王国の首都マドリード。
もともと小さな村だったこの地は、1561年フィリッペ2世が宮廷をマドリードに移したことが、事実上の首都としての役割を担うスタートとなりました。
スペインのほぼ中央部であり、水が豊かで気候も穏やかだった事が選ばれた理由だと言われています。
この頃からスペインは黄金時代を迎え、それにともなってマドリードも急速に発展、18世紀には都市基盤が整備され、優雅な建物が多く建てられました。
主な観光スポットは旧市街に集まっているので、徒歩での観光も可能です。
スペイン三大美術館の一つ、プラド美術館。
所蔵品約2万点のうち、スペイン絵画を中心とした絵画8600点、彫刻700点以上など、その作品の質と多様性の豊かさにおいて、世界でも有数の美術館と言われています。
11世紀から18世紀にかけてのスペイン絵画コレクションの中でも、宮廷画家であったベラスケスの名作「ラス・メニーナス(女官たち)」やゴヤの「マドリード1808年5月3日」や「裸のマハ」「着衣のマハ」は必見。
他にも、エル・グレコ、ボッシュ、ティッツィアーノ、ヴァン・ダイク、レンブラント、ルーベンス、ムリーリョなど、スペイン派、イタリア派、フランドル派絵画の傑作を鑑賞する事ができます。
2007年に拡張工事が行われ、特別展示室やホールなど美術館の面積が50パーセント以上も増えました。
夏の観光シーズンには、開館時間にチケット購入の行列が出来るので、事前にオンラインで購入しておくとスムーズです。
じっくり見ると3時間はかかるプラド美術館ですが、さっと名作だけを見たいという方には、閉館時間の2時間前がおススメ。
何と無料で入場できるんです!
館内は写真撮影禁止、また40cmx40cm以上の大きさの荷物はロッカーに預ける事になるのでご注意を。
ミュージアムショップも充実しているので、ぜひ覗いてみて下さいね。
住所 :Paseodel Prado, s/n28014
マップ: Googleマップ
アクセス :地下鉄1号線バンコ・デ・エスパーニャ(Banco De Espana)駅、またはアトーチャ(Atocha)駅から徒歩10分
電話番号 :(91)93302800
定休日 :1/1、5/1、12/25
営業時間 :月~土 10:00~20:00 日・祝 10:00~19:00
料金 :一般15€
公式URL : プラド美術館
現在は国王夫妻の公式行事に使用されるのみで、行事のない日は一般開放されている「王宮」。
もともとこの地には、イスラム教徒が建てた要塞があり、その後カスティーリャ王国の要塞として使用、16世紀になりカルロス一世とその息子フィリッペ二世が居住しました。
1734年、大火災により全焼しましたが、フィリッペ五世が再建を命じ、1755年に完成したのが現在の王宮です。
歴代の王たちはこの王宮をそれぞれ好みの家具や調度品、絵画やフレスコ画、タペストリーなどの芸術品で飾りました。
3000余りの部屋の中でも必見なのは「玉座の間」です。
来賓を迎えるレセプションに使用されているだけあって、豪華そのもの。
ティエポロの天井画、ベラスケスの「馬」、カラバッジョの「サロメとバウディスタの頭」など貴重な名画も鑑賞できます。
2017年秋より公開されるようになった(別料金)19世紀後半に使用されていた王室の厨房も興味深いのでおすすめです。
王宮では毎月第一水曜日の正午に楽隊の演奏とともに厳粛な衛兵交代の儀式が行われます。(1月、8月、9月、および公式行事開催時や悪天候時を除く)
槍騎兵、矛槍兵、銃撃隊、重砲とその弾薬を担う男女の軍人たち、総数400人と100頭の馬、19世紀から変わらぬ衣装と方式で行われる儀式は人気があり、早いうちから場所取りをする人が集まるほど。
また、第一水曜日以外の水曜日と、土曜日には11時から14時までの30分ごと(7月、8月は10時から12時まで)「皇太子の門」にて王宮の歩哨兵2名と騎馬兵2名が衛兵交代を行います。
滞在の日にちが合えば、ぜひ見学してくださいね。
住所 :C/ Bailen, Madrid
マップ: Googleマップ
アクセス :地下鉄2・5・R号線オペラ(Opera)駅から徒歩5分
電話番号 :(91)4548803
定休日 :1/1、1/6、4/20、4/22、5/1、10/12、12/25
営業時間 :10:00~20:00(10~3月は~18:00)入場は閉館1時間前まで
料金 :一般11€、王室+厨房 14€
8月後半にスペイン国内リーグ「リーガエスパニョーラ」が開幕すると、マドリードの街と人々の雰囲気はちょっと変わります。
スペインを旅すると、皆さんの想像以上にサッカーファンが多く、試合のある日の熱狂ぶりに驚くかも知れません。
マドリードを本拠地にする「レアル・マドリード」は、ホームであるサンティアゴ・ベルナベウ・スタジアムを世界中のファンが見学できるようにと、一般公開しています。
見学ツアーは約8万人収容のスタジアム最上階からの全景からスタートします。
次に、これまでに獲得したトロフィーや選手が身に着けたユニフォーム、スパイク、映像を紹介するミュージアムコーナーに進みます。
お気に入りの選手との合成写真が撮れるコーナー(別料金)もあり、記念になりますね。
観客席やロイヤルボックスを見た後は、ロッカールーム、シャワールームの見学、プレイヤーズトンネルを抜けると、いよいよ憧れのピッチに!
ピッチの一部のみにしか立てませんが、ファンにはたまらない経験です。
ツアーの最後はオフィシャルショップでのお買い物タイムを楽しんで下さい。
見学ツアーのチケットは人気があり、購入に行列が出来る事も多いので、事前にオンライン購入しておくのがおススメです。
住所 :Av. de Concha Espina 1, Madrid
マップ: Googleマップ
アクセス :地下鉄10号線サンティアゴ・ベルナベウ(Santiago Bernabeu)駅から徒歩1分
電話番号 :(91)3984370
定休日 :1/1、12/25
営業時間 :[スタジアムツアー]10~19時(日曜・祝日は10時30分~18時30分、試合がある日は試合開始の5時間前に入場すること)
料金 :大人: 25€、14歳以下: 18€、0~4歳:無料
公式URL : サンティアゴ・ベルナベウ・スタジアム
スペイン=闘牛というイメージを持つ方もいらっしゃるはず。
スペインの闘牛シーズンは3月の春祭りから10月の秋祭りまで、通常は毎週日曜日と祝日に開催されます。
マドリードでは、サン・イシドロ祭り期間中の5月~6月はほぼ毎日闘牛が行われ、スペイン中から有名な闘牛士が集まるので、闘牛ファンにはベストシーズンです。
ただ、スペイン人でも動物愛護的精神から、闘牛というと顔をしかめたり、見に行った事がないという人も多いのも事実。
その一方では熱狂的なファンも多く、有名な闘牛士には追っかけもいて、ちょっと相撲の世界に似ている感じです。
生演奏のファンファーレにのって華々しく登場する闘牛士、暴れ狂うでっかい牛、野次を飛ばしたり、賞賛の掛け声をかける観客、回し飲みされるワイン、漂う葉巻の匂い。
この独特な雰囲気は、体験しないとわからないもの。
もしスペイン滞在中に闘牛を見るチャンスがあれば...ぜひ。
座席は大きく分けて三種類で、ソルという常に日があたる場所、ソルイソンブラと言って最初は日があたり、後半は日陰になる場所、そして一番高いソンブラは屋根があり常に日陰です。
この三種類に砂被りから二階席まで値段の違う席があるという仕組みです。
闘牛は見たくないけど、闘牛場の中に入ってみたい、という方には見学ツアーがおススメです(大人:8.9€ 子供:4.9€)
10:00~17:30ですが、闘牛がある日は闘牛の始まる4時間前までになります。
所要時間約1時間、オーディオガイド付き(英語、スペイン、フランス、イタリア、ポルトガル、ドイツ、ロシア、中国語)
住所 : C/Alcala 237, Madrid
マップ: Googleマップ
アクセス :地下鉄2・5号線ラス・ヴェンタス(Las Ventas)駅からすぐ
電話番号 :687739032
料金 :座席により異なる
公式URL : ラス・ベンタス闘牛場
スペインを旅すると、あちこちで見かけるBARの文字。
バルは、スペイン人にとって欠かせない生活に密着した場所となります。
朝はカフェ使い、昼はランチ、食後のお茶タイム、夕食前の一杯、夕食、食後の一杯、友達との待ち合わせ、ちょっとトイレ・・・バルなしではスペイン文化を語れないと言われる程。
昔ながらのおじさんたちの社交場的なバルから、おしゃれなバル、しっかり食事がとれるバル、スイーツが美味しいバル、夜になるとライブハウスになるバルなど本当に様々なタイプのバルがあります。
やはり人気があるのは、タパスと呼ばれ小皿料理が美味しいお店。
タパスを2、3皿と飲み物を頼めば、ランチにもディナーにもなっちゃいます。
マジョール広場の外壁あたりには、こだわりの一品料理があるバルがたくさんあります。
どのガイドブックにも載っているので、観光客も多いのが、メソン・デル・チャンピニョン(Meson del Champiñion)です。
店名通り、マッシュルームの鉄板焼きが名物。
マッシュルームのカサにニンニク、チョリソ、パセリを乗せて鉄板で焼きあげた絶品!これが病みつきになるほど美味しいのでぜひ試して下さいね。
マジョール広場に出ると、イカフライサンドのお店が並び、ソル広場まで行くと、有名な生ハム専門店のムセオ・デル・ハモン(Museo del Jamón)、しばらく行くと海老専門バルのラ・カサ・デ・アブエロ(La Casa de Abuelo)などがあり、どれもこれも絶品。
立ち飲みで、一品食べて、次へ移動というバル巡り、楽しいですよ!
住所 :C/Cava de San Miguel 17, Madrid
マップ: Googleマップ
アクセス :地下鉄1・2・3号線ソル(Sol)駅から徒歩7分
電話番号 :(91)5596790
定休日 :なし
営業時間 :12:00~翌1:30(金・土曜は~翌2:30)
マドリードは古くからスミレの産地で、春になると街にはスミレ売りの娘たちで賑わっていたという古き良き時代。
1915年、スミレのエキスを使ったキャンディを作り、創業したのが「ラ・ヴィオレッタ」でした。
他にはない独特な味と香りがたちまち人気になり、当時の国王アルフォンソ13世がお忍びで買いに訪れたという話も残されています。
マドリードの山岳地帯でとれるスミレからエキスを抽出して作ったキャンディはスミレの5枚の花弁を再現していて見た目もとってもキュート。
スミレの花びらの砂糖漬けは、フランスやイタリアでも見かけますが、スミレのキャンディは珍しいですよね。
1番人気はオリジナルのキャンディですが、他にもムースタイプやヌガータイプなどバラエティも豊か。
スミレの花びら入りジャム、スミレのハチミツ、チョコレートやクッキーなどもあります。
お土産用の可愛いスミレ柄の紙箱、陶器、ガラス、缶などは、どれもレトロな雰囲気で自分用にも欲しくなりますね。
住所 :Plaza de Canalejas 6, Madrid
マップ: Googleマップ
アクセス :地下鉄1・2・3号線ソル(Sol)駅から徒歩3分、又は地下鉄2号線セビージャ(Sevilla)駅から徒歩2分
電話番号 :(91)5225522
定休日 :日曜日
営業時間 : 10:00~14:00、16:30~20:30
公式URL : ラ・ヴィオレッタ
※合わせて読みたい: マドリードのおすすめ観光スポット14選!スペイン好きの元添乗員が解説
スペインで1日しかなかったら迷わずトレドへ行け、と昔から言われている程、中世の街並みを色濃く残している古都トレド。
マドリードから南に約70キロ、タホ川に囲まれた高台に広がるトレドの旧市街は、その全体が世界遺産に登録されています。
古代ローマ時代から存在する城壁は、この地を治めたアラブ人によって再建され、今のスタイルになりました。
マドリードから日帰りで訪れる人が多いトレドですが、時間があれば一泊だけでもして、古都の散歩を楽しみましょう。
角を曲がれば、中世の甲冑を身に着けた騎士が現れそう、そんな独特の雰囲気を持つ魅力的な街です。
スペインカトリックの総本山、大聖堂はカテドラル・プリマダといい、首座大司教座聖堂という意味になります。
フェルナンド三世の命によって、1226年着工、完成したのは1493年、200年以上かかって完成を見たスペインゴシック建築の最高傑作と言われる大聖堂。
内部は、ずらりと小礼拝堂が並び、ステンドグラスが美しいバラ窓や、金色のパイプオルガン、祭壇画の裏にスペインバロック様式で作られたトランスパレンテというあかり取り、ルネッサンス様式の内陣など見どころがたくさんあります。
聖具室は美術館のようになっていて、エル・グレコの作品が目を引きます。中でもイエス・キリストが磔刑にされる直前を描いた「キリストの聖衣剥奪」が有名。
ゴヤの「キリストの逮捕」や、ティツィアーノ、ラファエロ、ルカ・ジョルダーノ、ヴァン・ダイクの作品も必見です。
チケットは大聖堂内ではなく、南側にあるチケット売り場で購入します。
鐘楼に登る場合は、あらかじめセットのチケットを購入しましょう。
入場制限があるので、決められた時間に集まり、一緒に登るツアー形式で、往復約30分。
鐘の部分まで登れますが、柵で囲まれているので、景色的にはイマイチすっきりしないかも。
もちろん、旧市街が眼下に見渡せるので、良い記念になる事は間違いなしですね。
1986年 世界文化遺産登録
住所 :Calle Cardenal Cisneros, 1, 45002 Toledo
マップ: Googleマップ
電話番号 :925 22 22 41
定休日 :1/1、12/25
営業時間 :月曜~土曜 10:00~18:30 日曜・祝日 14:00~18:30
料金 :10€(オーディオガイド付き、日本語は無し)鐘楼とセットは12.5€
公式URL : 大聖堂
旧市街の一番高い場所に位置するので、どこからでも見えるアルカサル。
3世紀、ローマ帝国の宮殿だった場所は、トレドをイスラム教徒の手から奪回したアルフォンソ6世が再建し、四角形で四隅に塔を持つ要塞になりました。
後に、神聖ローマ帝国のカルロス五世(スペイン王としてはカルロス一世)の時代に大改築が行われています。
その後、王室の牢獄、軍の司令部、軍隊の士官学校などに使用されていましたが、スペイン内戦中の1936年に破壊され、壊滅状態になっています。
最後の再建は1940年から始まり、1961年落成、カスティーリャ・ラ・マンチャ州立図書館、そして軍事博物館として公開されています。
軍事博物館には、時代、テーマごとに銃剣や火器、ナイフ、軍服、模型などが展示され、日本の鎧や刀も展示されています。
スペインで起こった過去の戦争の資料や、内戦の際に実際に籠城された部屋、ベッド、砲撃の跡などが惨劇を生々しく伝えてくれます。
軍事的な物に興味がない方は、併設する図書館と9階のカフェテリアは無料なので景色を楽しみに行くのもいいですね。
1986年 世界文化遺産登録
住所 :Calle de la Union, s/n, 45001 Toledo
マップ: Googleマップ
電話番号 :925 23 88 00
定休日 :水曜日 1/1,1/6,5/1,12/24,12/25,12/31
営業時間 :10:00~17:00
料金 :5€ 日曜日入場無料
タホ川が自然の要塞の役目をしているのが良くわかる絶景ポイントが、Mirador del Valle(谷の展望台)です。
トレドの全景と言えばこの展望台からが一番有名です。
この展望台までのアクセスをご紹介しましょう。
トレドに滞在するのか、日帰りなのか、時間があるのか、どのくらいの展望台に滞在したいのかによって使い分けるといいですね。
この展望だけは離れていますが、トレド旧市街の中は全て徒歩で観光できますよ。
首都マドリードの北西約90キロ、高速列車ならたった30分、バスでも1時間に位置するセゴビア。
エレスマ川とクラモレス川に挟まれた標高約1000mの丘陵地帯に街が広がっています。
ローマ時代、イスラム支配ののち、11世紀以降はカスティーリャ王国の中心都市として、特に毛織物産業で栄えました。
約2000年前、古代ローマ人によって造られた水道橋は、全長813m、最も高いところで28.5mもあります。
花崗岩を積み上げた工法は釘もセメントもましてや接着剤なども一切使われておらず、石の組み合わせのみでバランスをとっているから驚きです。
2層になったアーチは128か所あり、幅は2.4mしかないので、細身でカッコいいのが特徴。
ヨーロッパ中で見かけるローマ時代の遺跡ですが、細かな改造や修復が行われていたとはいえ、19世紀の終わりまで18キロ離れたフリオ川から市街地へ水を供給していたというから、古代ローマ人の優れた土木技術には再び驚かされますね。
水道橋を渡る事はできませんが、橋脚部分から上を見上げたり、脇に作られている階段を登って横からの姿を眺めたりする事が出来ます。
1985年、世界遺産文化遺産に登録されています。
1985年 世界文化遺産登録
住所 :Acueducto Romano, Segovia
マップ: Googleマップ
アクセス :鉄道セゴビア(Segovia)駅から車5分
料金 :無料
南、北、西の三方を断崖で囲まれた自然の要塞のような素晴らしいこの地には、古くはケルト・イベリア人の居城が置かれていました。
のちにローマ帝国軍が侵攻し占拠、街は破壊されたのちに、新たに作り直されたのが、現在のセゴビア旧市街の礎となっています。
敵の侵入や攻撃を防ぐべく、城壁が作られ、城門や見張りの塔や、地下には秘密の通路が作られたのです。
やがて、イスラム勢力が台頭した時代にはこの地に要塞が作られました。
この要塞を礎とし、12世紀にカスティーリャ王国の王アルフォンソ6世が改築させたのがアルカサルです。
時代は流れ、1561年に国王フェリペ2世が王宮をマドリードに移したのちは、牢獄として使用されるようになり、18世紀には王立砲兵学校として使用されています。
1862年に火災で大半を焼失したのち再建され、1898年には軍事博物館が設けられました。
王室に愛されていたきらびやかな時代の装飾や玉座、牢獄になった際の鉄格子など、様々な時代の展示物を見る事が出来る、歴史を感じる建物です。
外観はいたってシンプルで、とんがり帽子のような塔をもち、窓が少ない石造りのお城は、ディズニー映画の「白雪姫」のお城のモデルになったと言われています。
1985年 世界文化遺産登録
住所 :Plaza De La Reina Victoria Eugenia S/N Segovia
マップ: Googleマップ
アクセス :セゴビアバスターミナル(Segovia Bus Terminal)から徒歩約25分
定休日 :12/25、1/1、1/6
営業時間 :10~19時(10~3月は~18時)
料金 :大人8€
クエンカという街をご存じでしょうか?そしていかがですか、この絶景!
左下に写っているのが、クエンカのパラドールです。
ラマンチャ地方、フカル川とウエカル川に挟まれた切り立った崖の上にあり、その独特の景観から「魔法にかけられた街」という愛称で呼ばれています。
スペインの多くの街と同じように、イスラム支配時代に要塞都市として街づくりが行われ、後にレコンキスタ(国土再征服運動)が起こり、12世紀にカスティーリャ王国のの手に支配が移りました。
難攻不落だったこの地を9か月かけて包囲してやっと奪回した後に、数多くの教会や修道院などが建てました。
クエンカの旧市街全体が、歴史的な要塞都市として1996年に世界遺産登録されています。
狭く不規則に入り組んだ道に、狭いスペースを有効利用しようと建てられた高層階の建物が立ち並ぶクエンカの旧市街。
クエンカのシンボル的な存在「宙吊りの家」別名「不安定な家」は、14世紀に建てられ、18世紀まで市庁舎として使用されていた建物です。
絶壁からウェカル川の上にせり出すように建っていて、ウエカル川にかかるサンパブロ橋から見上げると、床が地面についていないように見えるほど。
小さく見えますが、中は結構広く1950年~1960年代の前衛的なスペインアートの美術館になっています。
ぜひ入場観光して、バルコニーからの宙に浮いているような感覚を味わってみて下さい。
1996年 世界文化遺産登録
住所 :Calle Canonigos 3 Casas Colgadas, 16001 Cuenca
マップ: Googleマップ
アクセス :鉄道駅(普通駅と新幹線AVE駅は4キロ離れている)から市バス1番で旧市街のマヨール広場まで約30分
定休日 :月、1/1、聖金曜日、9/18~21、12/24・25・31
営業時間 :火~土11:00~14"00、16:00~18:00(土は~20:00)、日11:00~14:30
料金 :3€
公式URL : 宙づりの家/スペイン抽象美術館
2010年、クリエイティブで魅力的なアーバンライフを提供する都市に贈られる「リー・クアンユー世界都市賞」を受賞したビルバオ。
昔を知る人は驚くほど、どんどんオシャレでアートに溢れる街になっています。
ビルバオを訪れる観光客の目的はほぼ2つ、グッゲンハイム美術館と美味しい料理。
美食の地として知られるバスク地方の中でも、ミシュラン星付きレストランが最も多いのがビルバオです。
建築家フランク・ゲーリーがデザインしたグッゲンハイム美術館は、1997年の開館から10年の間に世界中の注目を集め、ビルバオの顔となり、バスク地方を象徴する建物になりました。
ビルバオの重工業の衰退と共に街がすたれ、失業率が50%だった頃、ちょうど美術館が建っている辺りは貧困層が住みつき、麻薬売買や売春婦がうろつくエリアだったんだそう。
今では、世界に名だたるグッゲンハイム美術館が誇らしげに建ち、ビルバオ市民の自慢にもなっています。
バスク州政府や、ビルバオ市役所が何年もかけてプランニングした都市戦略と都市再生計画、その効果を何十倍にも増幅させたのがグッゲンハイム美術館なのです。
美術館を中心に街の清掃状態は大きく改善され、ネルビオン川ではカヌーを楽しむ人、川沿いのカフェやバルでお茶を楽しむ人、ビルバオは芸術最先端の街へと変貌しました。
光り輝くチタンで覆われた美術館、海をすべるように進む巨大な船にも見えるデザインは曲線が多用され、不規則なカーブが美しく独創的。
と、その前に人々が必ず足を止めるのが入り口の正面に飾られたお花で埋め尽くされたテリア犬です。
その名もパピー(子犬)なのですが、高さ12m、重さ15トン、約4万本の花が植えられている、巨大な子犬...!
オーストラリア のシドニー現代美術館に展示されていた作品を、グッゲンハイム財団が買い取り、運ばせたものです。
お水はどうやって?ちょっと気になりますが、内部に散水機が取り付けられていて、定期的に水やりされているので大丈夫。
年に2度、5月と10月にデザインチェンジがあり、約10日間はシートに覆われてしまうのでその日は避けた方がいいですね。
1階は、常設オブジェ、アトリウム、テラス、2階が企画展、3階が常設展になっています。
特に1階部分にある、板金を使った巨大オブジェで知られる、リチャード・セラの超大作(The matter of time)は一見の価値あり。
企画展はかなり力が入っているので、ウェブサイトで確認して下さいね。
住所 :Avenida Abandoibarra, 2 48009 Bilbao
マップ: Googleマップ
アクセス :路線バス 01、10、13、18、A7 停留所「Museo 1/Henao」下車
電話番号 :944 35 90 80
定休日 :月曜日(7月、8月は無休)
営業時間 :10:00~20:00
料金 :大人10 €、学生(26歳以下)6 €
公式URL : グッゲンハイム美術館
ビルバオで時間があれば、ちょっと足をのばして世界遺産「ビスカヤ橋」に行きましょう。
ネルビオンン川にかかる長さ164mの橋で、ポルトゥガレテ地区とゲチョ地区を結んでいます。
一見すると普通の橋に見えますが、実は巨大なゴンドラが吊るされていて、人や車や物を運ぶという「運搬橋」なんです。
エッフェル塔を設計した、ギュスタフ・エッフェルの弟子の一人、アルベルト・パラシオの設計によって1893年に完成しました。
海上交通を妨げる事なく、傾斜路を持つ巨大な橋も不要というメリットを持つ運搬橋は、後に世界の運搬橋のモデルになりました。
現存する運搬橋では世界最古で、スペイン内戦時には上部が爆破されて、通行不能になりましたが、修復され現在でも貴重な交通手段になっています。
せっかくなので、ゴンドラに揺られて対岸へ渡ってみましょう。
24時間、8分間隔で運行しています。
橋の上を歩く事もできるので、高所恐怖症以外の方はぜひチャレンジを。
足元はわずか10cm程の板で、隙間からはちらちら川が見えるのでスリル満点、怖い方は下を見ずに、高さ45mからのビルバオの街を眺めながら歩いて下さい。
2006年 世界文化遺産登録
住所 :Puente de Vizcaya Zubia, Getxo, Bizkaia
マップ: Googleマップ
アクセス :Areeta(アレータ)駅、Portugalete(ポルトゥガレテ)駅から徒歩
料金 :ゴンドラ 0.4€、 橋 8€、オーディオガイド付き 10€
公式URL: ビスカヤ橋
スペイン語で串の事をピンチョ(pincho、バスク語: pintxo)といい、その複数形がピンチョス。
小さく切ったパンの上に食材を乗せて串や爪楊枝で刺したスタイルのおつまみの事で、北部スペインで良く見かけます。
バスク地方でいただくなら、メルルーサ、タラ、アンチョビ、ウナギの稚魚、サーモンなどの魚介類のピンチョスがおすすめ。
串の数でお会計というバルもあり、まるで串カツ屋さんのよう。
大きくはずす事がない美食の街ビルバオのバルですが、せっかくならば有名店巡りをしてみませんか?
ビルバオの旧市街、ヌエバ広場にある「グレ・トキ」は一品一品とても手が込んでいて、種類が多く、見た目にも美しく味も絶品という超人気店です。
一口サイズのスープや魚介、肉系、フライ、ピルピルなど種類が多いので、コース料理風にオーダーするのも楽しいですね。
現地の人にならって、発砲ワイン「チャコリ」と一緒に2、3品つまんで、次のバルに移動というスタイルもおススメです。
住所 :c/ Plaza Nueva, 12 48005, Bilbao
マップ: Googleマップ
アクセス :旧市街ヌエバ広場すぐ
電話番号 :944158037
定休日 :なし
営業時間 :月~水: 9:00-23:30 木~土: 9:00-23:30 日: 9:30-16:00
公式URL : グレ・トキ
マドリード、バルセロナに次ぐスペイン第三の都市バレンシア。
地中海沿いにバレンシアに入るアプローチは、オレンジの畑が延々と続きます。
オレンジ、パエリア、火祭り、そしてスペインサッカーファンなら気になるのがバレンシアCF。
地中海で最も貨物取扱量が多いバレンシア港を持つ港湾都市で、街に活気があるのが特徴です。
バレンシアの新名所、芸術科学都市は、文化とエンターテーメントが楽しめる多目的複合施設です。
トゥリア庭園内に、斬新な形の6つの建物が点在し、その姿はまるで近未来のよう。
人のまぶたをかたどった「レミスフェリック」では、レーザー光線ショー、プラネタリウム、3D映像や、デジタルアニメーションをIMAXスクリーンで観る事ができます。
「フェリペ王子科学博物館」は展示物に触らない事が禁じられている、という完全参加型の科学博物館です。
家族連れで楽しめるのが、スペイン最大の水族館「オセアノグラフィコ」です。
海洋生物のみならず、バレンシアの湿地に住む鳥類なども含め、約500種、45,000以上の生き物を観察することができます。
あまり時間がない、という方も計算し尽された素晴らしい外観を見るだけでも価値アリなので、ぜひ足を運んでみて下さい。
住所 :AVENIDA AUTOPISTA DEL SALER
マップ: Googleマップ
アクセス :バス19、35、95、40番、旧市街地より約10分
電話番号 :総合インフォメーション 902 100 031
定休日 :各施設により異なる
営業時間 :各施設により異なる
料金 :各施設により異なる
公式URL : バレンシア芸術科学都市
「ラ・ロンハ」は、15世紀に建てられた後期ゴシック建築の美しい建物で、絹の商品取引所として使用されていました。
内部は、「海の領事の広間」「柱のサロン(契約の間)」「塔」「オレンジの中庭」の4つの部分からなり、1996年に世界遺産に登録されています。
柱のサロン(契約の間)は、その名の通り絹取引の契約時に使われていた部屋で、ヤシの木に見立てた12mの柱が8本のびています。
次にオレンジの中庭へ、中庭の階段を上がったら「海の領事の広間」です。
この広間で見るべきものは670人もの登場人物が描かれた木づくりの天井です。
ラ・ロンハは、現在バレンシア文化協会が様々な展示や催し物に使用しています。
世界遺産と言えども、かなり地味めな建物なので、あえて訪れるかどうかは時間次第といったところ。
目の前にはバレンシア中央市場があるので、合わせて訪れるのがおススメです。
1996年 世界文化遺産登録
住所 :Plaza Del Mercado, S/N 46001 Valencia
マップ: Googleマップ
アクセス :鉄道 ノルテ(Norte)駅から徒歩10分。カテドラル(Catedral)から徒歩5分
電話番号 :(96)3525478
定休日 :1/1、1/22、3/19、5/1、10/9、12/25
営業時間 :10:00~19:00、最終入場18:30(日曜・祝日は~14:00、最終入場13:30)
料金 :2€
その土地の暮らしを知りたかったら市場に行くのが一番。
スペイン旅行中に訪れる事が出来る市場と言えば、マドリードのサン・ミゲル市場やサン・アントン市場、バルセロナのサン・ジュセップ市場などが定番です。
バレンシアの市場と言えば「バレンシア中央市場」地元の主婦、料理のプロ、そして観光客にも人気があり、観光地ともいえるスポットになっています。
中央市場の建築が始まったのが1914年というので、100年以上の歴史を持つ、もはや歴史的建造物ともいえますね。
建物に曲線や彫刻を多用したモデルニズモ様式(アールヌーボー様式)で建てられ、装飾には地中海エリアの伝統的な色、青・黄色・緑のタイルがふんだんに使われています。
タイルにはバレンシアの名産品のオレンジが描かれていて可愛いんです!
野菜、果物、魚介類、肉類、サフランなどのスパイス、オリーブオイルなどスペインの食に関するものなら何でも揃い、見ているだけでも楽しいのが市場。
バレンシアらしいお土産としては、オレンジの木でできたキッチングッズや、パエリア鍋(サイズは色々あります)などはいかがですか?
塩漬け、天日干しをしたマグロの赤身、モハマ(mojama)やカラスミなどもおススメ。
生ハムやサラミ、ソーセージなどは検疫の関係で日本に持ち込めないので、滞在中にしっかり味わっておきましょう。
住所 :Plaza del Mercado s/n 46001 Valencia
マップ: Googleマップ
定休日 :日曜・祝日
営業時間 :7:00~15:00
公式URL: バレンシア中央市場
スペインで食べてみたい物ナンバーワンにあがるのが「パエリア」ですよね。
元来パエリアは、お祭りや、お祝いで人が沢山集まった時にワイワイと庭や野外で作るものという位置づけで、スペイン人が普段から家で良く食べるメニューではありません。
もちろん、レストランで食べるスペイン人もいますが、大量のオリーブオイルを使う重めの料理という位置づけなので、ランチに食べるのが一般的です。
バルセロナやマドリードの観光地の近くには、ツーリスト狙いのレストランが多く、数種類のパエリアの写真入り看板などを出していますが、ほとんどが工場で大量生産された冷凍物なので気を付けて下さいね。
バルなどの安い定食メニューに出てくるパエリアには、コロランテという着色料が使われているので色もキレイ。
本格的なパエリアはサフランを使用していて、あまり派手な黄色にはなりません。
そんなパエリアの本場と言えば、バレンシア州で、起源はアラブ料理なんだそう。
パエージャ・バレンシアナと呼ばれるパエリアは、シーフードは使わずに、鶏肉、ウサギなどとモロッコインゲンやアーティチョークなどが材料です。
バレンシアでパエリアを食べたい、という方におススメなのが、レストラン「Navarro(ナバロ)」です。
バレンシアの中心地にありながら、本格パエージャ・バレンシアナが味わえる貴重なお店。
日本人にはちょっと味が濃いと感じるかも知れませんが、ぜひ試してみて下さいね。
なお、人気店な上、営業時間も短いので必ず前日までに席の予約をしておきましょう。
パエージャ・バレンシアナも前日までの予約が必要です。
住所 :Calle del Arzobispo Mayoral, 5, 46002 València
マップ: Googleマップ
電話番号 : 96 352 96 23
定休日 :日曜日
営業時間 :13:00~16:00
予算:1人25~40€程度
スペイン三大祭りの一つ、バレンシアの火祭り。
バレンシアの守護聖人であるサン・ホセの祝日3/19日を祝う為のもので、3/15から5日間が本番です。
ただし、2月最終日曜日に祭りの開催宣言がされてから、3月に入ると毎日午後2時に市役所広場で爆竹ショーがあり、イルミネーションや闘牛の連続興行が始まります。
サン・ホセとは、イエスキリストの父ヨセフの事。
大工だったサン・ホセの日にちなんで、中世の頃から冬が終わると要らなくなった大工道具やかんな屑、木片などを燃やすようになったのが、火祭りの起源だと言われています。
現代では燃やされるのはファジャと呼ばれるオブジェで、バレンシア市と、隣接する4つの町にある400近い火祭りグループが1年がかりで作った物を大体3/15から町のあちこちに設置。それを最終日の3/19日に盛大に燃やすのです。
毎年審査員によって順位が決められるのも、盛り上がる理由の一つです。
大小700を超えるファジャは、政治的な風刺が効いたものや、その年の流行、伝統的なものなど、団体によって様々で、大きなものだと20mを超え、製作費も一千万円を超えるものも。
それが24時の合図と共に火に包まれる姿は何とも言えないのですが、市民たちは高揚マックス、爆竹で点火するので爆音が響き、迫力満点です。
町のあちこちで火の手があがり、火の粉が舞うので火事が心配ですが、大きな広場では消防車が待機しているので大丈夫なんですよ。
この時期にバレンシア市内にホテルを取るのはかなり難しい上にとっても高いので、近郊の町のホテルを抑えるのがベスト。
スペイン好きなら、三大祭り制覇を目指しましょう!
※合わせて読みたい: パエリア発祥の地!スペイン地中海の街・バレンシアのおすすめ観光スポット16選
人口約160万人、首都マドリードに次ぐ第二の都市バルセロナはカタルーニャ州の州都です。
地中海に面し、明るく開放的な雰囲気に満ちた魅力的な街として、スペインで一番人気がある街と言えます。
かねてから独立運動が盛んな街でしたが、ついに2017年10月27日、スペイン・カタルーニャ自治州議会は独立に関する動議を賛成多数で可決し、スペインからの独立を宣言しました。
すぐに中央政府により自治は剥奪され、直接統治の状況が続いていますが、今後の動きが気になるところです。
スペインの観光地の中で、グラナダのアルハンブラ宮殿やマドリードのプラド美術館を抜いて第一位の訪問者数を誇るサグラダファミリア。
1882年に着工され、その完成は100年後とも200年後とも言われてきましたが、最近になって、完成予想が2026年と発表されてますます注目を集めています。
着工時の建築担当者が意見の対立から辞任し、アントニオ・ガウディに引き継がれたのは1883年、ガウディが31歳の時でした。
その後亡くなるまでの43年間、ガウディはそのほとんどの時間を教会に寝泊まりして過ごし、情熱を注いでいました。
建築に時間がかかっている理由は、ガウディがデッサン程度で、詳細な設計図を残さなかった為でした。
ガウディの死後、弟子たちがわずかに残された資料に基づき建設を進めていましたが、その資料もスペイン内戦時に焼失してしまい、建設続行は困難を極めたのです。
完成予想が大幅に早まった理由は大きく2つあり、1つは3Dソフトウエアや、CNC加工機など最近のIT技術を駆使する事によって工事がより捗るようになった事。
もう1つは、最近のバルセロナ観光ブームにより、入場者数が増え、建設費が潤沢になった事があげられます。
2005年にユネスコ世界遺産に登録されましたが、未完の建物が世界遺産登録されたのは、サグラダファミリアが初めてでした。
イエス・キリストの生涯を描いた「受難の門」、イエスの幼少期を描いた「生誕の門」は必見、生誕の門の彫刻の一部は日本人彫刻家の外尾悦郎氏が手掛けています。
受難の門のすぐ左手にある地下博物館では、建設当初のガウディのデッサン、資料、設計模型などが展示されていて、こちらも必見です。
観光オフシーズンの冬場以外はかなり混み合い、夏場だと当日の入場券が買えない場合もあるので、サグラダファミリア公式ページから、チケットの予約購入するのがおススメです。
特にエレベーターで塔に登りたい方は、予約した方が確実。
夜のライトアップも雰囲気抜群なので、おすすめですが、女性の一人歩きは避けて下さいね。
2005年 世界文化遺産登録
住所 :Carrer de Mallorca, 401
マップ: Googleマップ
アクセス :地下鉄 2号線、5号線サグラダ・ファミリア(Sagrada Familia)駅下車すぐ
電話番号 :935 13 20 60
営業時間 :
4~9月 9:00~20:00、10月・3月 9:00~19:00、11月~2月 9:00~18:00
1/1、1/6、12/25、12/26 9:00~14:00
料金 :
当日券(入場のみ):一般18€ オンライン予約(入場のみ):一般15€
入場券+オーディオガイド+塔のエレベーター:29€ (オンライン予約)
公式URL : サグラダファミリア
アントニオ・ガウディが26歳の時にパリの博覧会に出品したのがきっかけで、大富豪エウビゼ・グエル伯爵と出会います。
ガウディの良き理解者であり、スポンサーであったグエル伯爵の依頼で作られたのは、イギリス風の庭園式分譲住宅地でした。
構想では、敷地内に市場や学校があり、自然と芸術に囲まれて暮らせる60棟の総合的な新興住宅地になる予定でしたが、結局売れたのは60棟のうち1棟のみだったのです。
敷地面積の1/6しか建物を建てられないという制限や、山の手で不便な場所だとか、自由に木の伐採が出来ないという制限などが不人気につながったそう。
いま残っているのは、ガウディの協力者フランセスク・ベレンゲールがモデルハウスとして作った家(ガウディが居住した家で、現在はガウディ博物館)とグエル伯爵の家(現在は小学校)の3棟のみです。
グエル氏の死後、資金面などの問題で工事は断念され、後にバルセロナ市が買い取り、1922年から公園として公開されています。
正面入り口の両側には、ヘンデルとグレーテルのお菓子の家をイメージした管理事務所と守衛の家があります。
管理事務所の方はお土産屋さんになっていて、守衛の家は中でガウディ作品についてのビデオが流れていて内部見学ができます。
入り口からの階段を登ると、途中に登場するのが、グエル公園のシンボルのような存在である、全長2.4mの大トカゲ。
細かく割ったセラミックのモザイクで飾られた大トカゲの前は、一緒に写真を撮りたい人でいつも行列です。
バルセロナのお土産品にも、よくモチーフで使われている人気者です。
階段を登っていくと、市場になる予定だった広いホールが現れます。
グエル伯爵の希望であったギリシャ神話を取り入れ、ドーリア式の柱が並ぶホールでは天井にも美しい装飾があるのでお見逃しなく。
モザイクにはセラミックだけではなく、お皿のかけらや瓶などが使われていて見ていて飽きません。
もう一つ上にあがると、住民たちが集まるオープンスペースになる予定だった広場に到着します。
素晴らしい展望と、全長110mの波打ったベンチを楽しみましょう。
このベンチの部分は、ガウディではなく、ガウディの協力者であったジュゼップ・マリア・ジュジョールが手がけました。
実際に座ってみると、背中と腰の部分がフィットして座り心地抜群なのに驚きます。
ずっと無料だったグエル公園も、2013年からモニュメントゾーンと呼ばれる部分が有料化されました。
近年バルセロナの人気が高まり、観光客が増加し、無料のグエル公園へ観光客が集中したので、人数制限の為の有料化でした。
ただし、夏場なら朝8時、冬場なら朝8時半の開園前か、閉園後には無料で入場できるという裏技もあります。
夜は治安的にもおススメしませんが、朝なら開園の10分前に入っても無料、すいていると写真も撮りやすいのでおススメです。
1984年 世界文化遺産登録
住所 :Carrer d’Olot
マップ: Googleマップ
アクセス :地下鉄L3号線 Vallcarca駅から徒歩約13 分、 L3号線Lessepsから徒歩約15分、市バス24・25番でパーク・グエル(Parc Guell)下車
電話番号 :902 200 302
定休日 :なし
営業時間 :5/2~8/28は8:00~21:30(3/27~5/1・8/29~10/29は~20:30、10/30~3/28は8:30~18:15)
料金 :一般8.50€(ネット購入だと7.50€)7歳~12歳/66歳以上 6€(ネット購入だと5.25€)
公式URL : グエル公園
「カサ・ミラ」は、アントニオ・ガウディが54歳の時の作品で、実業家ペレ・ミラの邸宅兼集合住宅として建てられました。
直線部分を全く持たない独創的なデザイン、幻想的な彫刻作品、繊細な装飾が特徴で、中庭、屋根裏、地上階、屋上、一部住居部分が公開されています。
建設当時は醜悪な建物と言われ、バルセロナ市民から「石切り場(ラ・ペドレラ)」という有難くないニックネームをつけられたほど。
今日では、バルセロナを代表する建造物として、多くの観光客が訪れるスポットになっています。
1984年に、グエル公園、グエル邸と共に世界遺産に登録されています。
そんな世界遺産の建物の中に、現在でも4世帯が入居しているのも面白いですね。
おすすめはエレベーターでのぼれる屋上で、螺旋状の煙突や、風変わりなオブジェが並び、このオブジェ越しにバルセロナ市街の景色を楽しめます。
屋根裏には、小さな博物館があり、図案や設計図などの貴重な資料が展示されているので、お見逃しなく。
こちらも観光シーズンには長蛇の列が出来るので、事前にオンライン予約購入しておきましょう。
事前チケットにはプレミアムチケットと、一般チケットがあります。
プレミアムは時間指定がなく、開館時間内だといつでも入れるのがメリット。
どちらのチケットにも、オーディオガイドが含まれていて、日本語版もあるのでぜひ利用して下さい。
1984年 世界文化遺産登録
住所 :Provenca 261-265, Barcelona
マップ: Googleマップ
アクセス :地下鉄5号線ディアゴナル(Diagonal)駅から徒歩3分
電話番号 :902202138
定休日 :1/9~1/15、12/25
営業時間 :1/1-3/2 9:00~18:00、3/3-11/1 9:00~20:30、11/2- 9:00~18:30
料金 :大人€22 学生:€16.50, 子供7歳~12歳:€11 6歳以下は無料
公式URL : カサ・ミラ
もともと1877年からあったこの建物を、1903年からバトリョー一家が所有し、アントニオ・ガウディに改装を依頼したもので、改装は1904年~1906年に行われました。
この改装でガウディは、建物に5階部分と地下室を加え、玄関ホールを広げ、階段や内壁を作り直し、各部屋にタイルやステンドグラスの装飾を施しました。
個人邸宅なので、長い間未公開でしたが、ガウディ生誕150年にあたる2002年に一般公開され、2005年には、既に登録されているカサ・ミラ、グエル公園などと共に、アントニオ・ガウディ作品群の一つとして追加登録されています。
カタルーニャの聖人サンジョルデの伝説に登場するドラゴンをモチーフにし、バルコニーはドラゴンの犠牲になった人たちの骨をあらわしていると言われています。
言われてみれば、バルコニーは骸骨に、柱は骨に見えるかも、という事で「骨の家(Casa dels Ossos)」というニックネームが付けられています。
バトリョ邸の屋上煙突も、ガウディ作品ではお馴染みの砕いたタイルが使用されています。
邸宅のあちこちにガウディのこだわりが散りばめられていて、ガウディファンにはたまらない場所の一つです。
こちらも入場チケットを買うための長蛇の列が出来ているので、事前のオンライン予約購入がおススメ。
チケットには音声ガイド(所要約1時間)使用料も含まれています。
入場したら、1階でスマートガイドという、スマホ型のビジュアルガイドを受け取りましょう。
言語を日本語にセットして貰うのを忘れずに。
2005年 世界文化遺産登録
住所 :Passeig De Gracia 43, Barcelona
マップ: Googleマップ
アクセス :地下鉄2・3・4号線 パセッチ・ダ・グラシア(Passeig De Gracia)駅から徒歩2分
電話番号 :(93)2160306
定休日 :なし
営業時間 :9:00~21:00
料金 :大人:29€ オンライン:24.5€ 他にも特別入場できるチケットなど各種あります。
公式URL : カサ・バトリョ
スペインが生んだ芸術家、パブロ・ピカソ。
ピカソは、1881年マラガにマラガに生まれ、10代をバルセロナで過ごし、その後92歳で亡くなるまで人生の殆どをフランスで過ごしています。
生涯で1万点を超える油絵とデッサンを、10万点もの版画、そのほか数百点の彫刻や陶器を製作する多作な芸術家でした。
様々な逸話を残したピカソですが、芸術家であり美術の先生をしていた父親とのエピソードも多く、ピカソが7歳の頃から芸術教育をしていた父親は、ピカソが13歳の頃には既に自分の腕を超えたと悟り、それ以来自ら絵を描くのを辞めてしまったとも言われています。
1963年、バルセロナのゴシック地区にオープンしたピカソ美術館は、13世紀から14世紀に建てられた邸宅5軒を改装したもの。
そのコレクションは約3800点、「青の時代」と呼ばれた少年時代の作品から、キュビズム、晩年と時代別に展示されていて、その作風の変化が分かりやすく楽しめるのが特徴です。
バルセロナの観光客増加に伴い、以前は静かだったピカソ美術館もチケット購入に行列ができるようになっているので、事前にオンライン予約しましょう。
住所 :Montcada 15-23
マップ: Googleマップ
アクセス :地下鉄4号線ジャウマ・プリメJaume Iから徒歩5分
定休日 :月曜(祝日の場合も)、1/1、5/1、6/24、12/25
営業時間 :火曜~日曜9:00~19:00、木曜9:00~21:30、 ※12/24、12/31は9:00~14:00
料金 :一般12€、18~25歳・65歳以上7€、18歳未満無料 日本語オーディオガイド5€
公式URL : ピカソ美術館
ご存じ、FCバルセロナの本拠地カンプ・ノウスタジアム。
実はバルセロナでは、サグラダファミリアに次ぐ入場者数を誇る人気観光スポットなんです。
以前はバルセロナフットボールクラブスタジアム、と呼ばれていましたが、バルサ会員の投票によって、2001年からカンプノウが正式名称になりました。
カタルーニャ語で新しいスタジアムという意味で、発音的にはカム・ノウになります。
ヨーロッパで一番の収容人数(99,786人)を誇るカンプノウですが、新しい、といっても落成したのは1957年なので老朽化も目立つので新スタジアムの建設が決定されました。
世界の名だたる建設会社が参加した、国際設計コンペで選ばれたのは、何と日本の「日建設計」でした!
条件は現地の建築会社と組む事だったので、新スタジアムは日建設計とバルセロナのパスカル・アウジオ・アルキテクテスとの共同制作となります。
現在のところ、工事開始は2019年5月スタートで、完成は2022年8月予定、収容人員はさらに増えて105,000人になるんだそう。
全てのスタンドが屋根に覆われた暁には、チャンピオンズリーグの決勝だって開催可能!
試合やイベントがない日に開催される、「カンプノウ・エクスペリエンス・ミュージアムツアー」通称スタジアム・ツアー。
入場は、観光客の増加にともなって、30分ごとの時間指定になっています。
バルサ公式サイトから、オンラインでチケット予約購入すると、2.5€割引もあり、もちろん入場もスムースなのでおススメ。
見学ルートは、ミュージアムからスタートです。
バルサの歴史、トロフィー、メッシの功績をたたえるコーナーなどを経て、プレイヤーズトンネルからピッチへ。
放送席、マルチメディアスペース、最後に公式ショップFCBotiga MEGASTOREという流れになります。
スタジアムツアーの後の興奮のまま、品揃えが豊富なメガストアに行くと、大変な事になりそうですね。
住所 :Carrer d’Aristides Maillol, 12
マップ: Googleマップ
アクセス :地下鉄 L3号線 Palau Reial駅から徒歩約7分、 L5号線 Collblanc駅から徒歩約7分
営業時間 :試合開始時間によって異なるので公式サイトで確認して下さい。
料金 :一般25€、6歳‐13歳・70歳以上20€、5歳以下無料(スタジアムの窓口で買うと手数料として2.5€が加算されます)
公式URL : カンプノウ・スタジアム
テレビの旅番組などで見た事があるかも?なのが、カタルーニャ州タラゴナ県バイス村名物の「カルソッツ」という料理。
11月から3月なら、バイス村まで行かなくても、バルセロナ市内でも、このカルソッツを食べる事ができますよ。
一見長ネギに見えるのですが、実は玉ねぎの一種で、丸ごと網に乗せて直火で真っ黒になるまで焼きます。
もちろん、真っ黒な外側はむいて、食べるのはジューシーな内側だけ。
トマト、ニンニク、赤ピーマン、オリーブオイル、お酢、アーモンドなどで作ったロメスコソースにつけていただきます。
この食べ方に特徴があり、渡される手袋をつけて、片手でネギの中心部をつかみ、もう一方の手で外側の皮をするりと抜き取るのです。
そして出てきた白い部分をソースにつけて、手を高く上げて下からハフハフと食べる...って分かりますか?
子どもの頃に麺類を高く持ち上げて、下から食べて怒られた経験ありますよね?
料理と言っても、カルソッツはあくまでも前菜です。
レストランでは、「カルソダータ」というセットメニューをオーダーして下さい。
通常は、前菜にカルソッツ、パンコントマテ、メインに豚肉や羊肉、ソーセージの炭火焼き、ポロンという変わった形のデキャンタに入ったワインがセットになっています。
スペインの他の地方では食べられない、カタルーニャ名物なので、ぜひチャレンジしてみて下さいね。
海外旅行ののお土産の定番と言えば、チョコレート!
バラマキ用のチョコレートはスーパーで買うのもいいですが、スペインではスーパーのチョコレートレベルはそう高くありません。
ならば、少々高くても美味しい、そして可愛いチョコレートはいかがですか?
1797年創業、スペインで一番古いチョコレート屋さんの「アマトリェール」。
日本では特定の店舗を持たないので、催事の時などにしかお目にかかれませんが、スペイン語のアマトリェールではなく、カタルーニャ語の「アマリエ」の名で知られています。
パッケージにアールヌーボーを代表する芸術家ミュシャが使われているのが特徴で、特に缶入りチョコレートが人気です。
このアマトリェールの直営店が、バルセロナのグラシア通りにある、カサ・アマトリェールの中にあります。
その名の通り、カサ・アマトリェールとは、チョコレート王と呼ばれたアントニ・アマトリェール氏の邸宅です。
モデルニスモ建築を代表するジュセップ・プッチ・イ・カダファルクが設計から内装、家具に至るまで手掛け、1900年に完成しています。
なんとこの邸宅は、ガウディの「カサ・バトリョ」の隣にあるんです!
日本ではフランス語のアールヌーボーとして知られている建築様式、モデルニズモ。
ゴシック様式と融合させた独特の外観、内外に施されたレリーフ、ステンドグラス、調度品どれをとっても可愛くてセンス抜群。
年代を見てもわかるように、カサ・バトリョよりも先に建っていたこのカサ・アマトリェールを見て、ガウディは強く意識をしていたそう。
長い間修復の為にクローズしていましたが、2015年にオープンし、1階にはアマトリェールのショップとカフェが入りました。
2階の住居部分は、ガイドツアー(有料)で見学する事ができます。
1階部分は無料なので、お買い物と合わせて見学していきましょう。
住所 :Pg. de Gracia41
マップ: Googleマップ
アクセス :地下鉄L2号、3号、4号線Passeig de Gràcia 駅
定休日 :1/1、1/6、12/25 ショップは年中無休
営業時間 :11:00~19:00 ショップ:月- 土 8:00~22:00、日・祝日 11:00~21:00
公式URL : カサ・アマトリェール
※※合わせて読みたい: バルセロナおすすめスポット21選!バルセロナ好きが選ぶ観光スポット・レストランとは
バルセロナからは高速鉄道AVEを利用すれば1時間ほど、フランスとの国境にほど近い街です。
天才、奇才として知られる芸術家、サルバドール・ダリはフィゲラスで生まれ、フィゲラスでその生涯を閉じています。
バルセロナで時間があればぜひ足をのばして欲しいのが、フィゲラスにある「ダリ劇場美術館」です。
バルセロナにも小さな「ダリ美術館」がありましたが、2017年3月をもって閉鎖してしまったので、ダリの世界にたっぷり触れたい方はフィゲラスへ!
南北戦争で廃墟と化していた15世紀の市民劇場を、ダリ監修のもとに自信の美術館としてオープンさせたのは1974年の事でした。
卵が乗って、三角形のパンが無数にくっついた奇抜な外観、すでにシュールなダリワールドがスタートしています。
1ユーロを入れると雨が降るキャデラック「雨降りタクシー」、目が絵画で鼻が暖炉で口がソファ、で出来た「メイウェストの部屋」ひげをつけられた「モナ・リザ」書き上げたらキリがない程、突っ込みどころ満載の作品がずらり。
嫌な事があっても忘れてしまいそうなダリワールドに浸ってみませんか?
観光シーズンはチケット入手に行列ができるので、事前にオンラインで予約購入しておきましょう。
チケットは「宝飾美術館」と共通になっています。
8月限定で、夜10時から深夜1時まで「夜のダリ」と称して特別開館があります。
フィゲラスにホテルを確保できている場合は、訪れてみるのも面白そうですね。
住所 :Gala-Salvador Dali Sqauare 5, E-17600 Figueras
マップ: Googleマップ
アクセス :鉄道フィゲラス(Figueras)駅から徒歩15分
電話番号 :(972)677500
定休日 :月曜(祝日と祝前日除く)1/1、12/25
営業時間 :1~2月、11~12月は10:30~17:45、3~6月、10月は9:30~17:45、9月は9:00~17:45
料金 :一般14€ 8歳以下無料
公式URL : ダリ美術館
アンダルシア州の州都セビリアは、人口約70万人、スペイン第四位の街です。
スペイン三大祭りの一つであるフェリア(春祭り)では、民族衣装を身に着けた人々が馬にまたがってパレードを行い、カセタと呼ばれる祭り小屋が並び、セビジャーナスを踊る人々に、世界中から訪れる観光客で賑わいます。
イスラム時代の建物が残り、アンダルシア地方の中でも独特な雰囲気を持つ魅力的な街、それがセビリアです。
セビリアの街の中、エンカルナシオン広場に突如現れた、圧倒的な存在感と違和感、異物感を与える建物が「メトロポールパラソル」です。
もともとこの広場には19世紀前半に市場が建設され、1973年までは機能していましたが、解体されたあとは空き地になっていました。
1990年代に、セビリア市は跡地の再開発として、新たな市場と地下駐車場の建設に取り掛かったところ、敷地内にローマ遺跡の遺構が発見されたので、工事は中断されます。
そこで発見されたローマ遺跡を展示する博物館スペースと、市場、広場を統合するプロジェクトに変更、そのデザインを国際コンペによって募集したのです。
優勝したのは、ドイツ人建築家のユルゲン・マイヤー・ヘルマン氏でした。
総工費約100億円を投じて完成したのは、世界最大級の木造建築、ドイツで加工したフィンランドのマツ材木が1300トン使用されています。
3400個の部材と3000個のコネクションは、いったんドイツで仮に組み立てられ、分解してセビリアに輸送されました。
ただ木造建築といっても、防水の為の2,3mmのクリーム色のポリウレタン樹脂塗装がされていて木目が見えないので、木造建築の雰囲気や味わいが感じられないとも。
曲線をうまく取り入れたデザインは、屋上に出てみると良くわかります。
下からたっぷり眺めた後は、ぜひ屋上に行って、セビリアの街並みを堪能して下さい。
レストランやバルもあるので、ランチやお茶も楽しめます。
住所 :Pl. de la Encarnación, s/n, 41003 Sevilla
マップ: Googleマップ
電話番号 :954 561 512
定休日 :月曜日
営業時間 :日曜日 – 木曜日 10:00~ 23:00、金曜日 – 土曜日 10:00~23:30
料金 :3€
公式URL : メトロポール・パラソル
グアダルキビール川の東岸、セビリアの旧市街に位置する大聖堂は、イスラム支配時代のモスクを基礎にして1402年から120年もの歳月をかけて建てられました。
奥行き116m、幅76mという大きさは、バチカン市国のサンピエトロ寺院、ロンドンのセントポール寺院に次ぐ世界第三位の規模を誇ります。
1987年に、アルカサールとインディアス古文書館とともに、世界遺産に登録されています。
大聖堂の一番の見どころと言われるのは、3トンもの金を使い黄金色に塗られた木製の衝立。
高さ20m、幅13mの衝立には、45の場面からなるイエス・キリストと聖母マリアの生涯が描かれています。
旧市街のどこからでも見えるヒラルダの塔は高さ98mで、上まで登る事ができます。
モスクの時代には礼拝時間を告げるミナレットだった塔に、ルネッサンス風の装飾を施し、風向きを測るためのブロンズの女神像を付け足しています。
内部は階段ではなく、ゆるやかなスロープになっていて、比較的ラクに登れるので、ぜひチャレンジして、セビリアの市街地の景観を楽しんで下さい。
1987年 世界文化遺産登録
住所 :Avda. de la Constitucion s/n
マップ: Googleマップ
アクセス :
バスC5号線 García de Vinuesa(Avda. Constitución)バス停から徒歩3分
トラムT1号線 Archivo de Indias 停留所から徒歩5分
メトロ1号線 Puerta de Jerez 駅から徒歩10分
電話番号 :(954)563150
定休日 :なし
営業時間 :11:00~17:00(月曜は~15:30。全期間で日曜は14:30~18:00)
料金 :大人:9€、 子供:保護者同伴16歳まで無料
公式URL: 大聖堂
1929年に行われたイベロ・アメリカ博覧会の会場施設として作られたスペイン広場。
イスラム的な建築様式とキリスト教的な建築様式が融合した、アンダルシアらしい特徴を持つ美しいこの広場は、マリア・ルイス公園の敷地内にあります。
シンメトリーな構図で設計された広場には、二つの塔、大きな噴水、曲線状に作られた運河、半円形の建物があり、スペイン屈指の魅力的な広場と言われています。
運河ではボート遊びを楽しむ事もできます。
観光用の馬車も雰囲気抜群、スペインの観光地で良く見かける馬車に乗って見たいという方は、このスペイン広場がおススメです。
この広場の建物や、橋の欄干などには美しい絵タイルが多用されています。
中でも、建物のアーチの下にある48のベンチは必見、セビリア以外のスペインの46県と、カナリア諸島、バレアレス諸島をタイル絵で紹介しています。
各県の紋章、地図、その県の歴史的な場面がタイルで描かれているので、時間があれば全部見て回りたいところ。
ベンチの横にはセラミック造りの棚があり、ここには万博時には各県を紹介する本や資料が入れられていたんだそう。
今なら、パンフレットが配られるでしょうが、1929年当時は資料を閲覧して元に戻していた、というわけです。
住所 Av de Isabel la Católica 41004
アクセス :トラムT1線プラド・デ・サンセバスチャン駅(Prado de San Sebastian)から徒歩10分
定休日 :なし
営業時間 :8:00~22:00
料金 :無料
スペインに行ったら本場のフラメンコを観てみたい!そう思う方は多いはず。
マドリードでは、世界的にも有名な老舗「コラール・デ・ラ・モレリア」や、現代的なアレンジを加えたショーが自慢の「ラス・カルボネラス」などが人気。
でもせっかくセビリアを訪れたのならば、フラメンコ発祥の地で楽しんでみませんか?
セビリアには、いくつものタブラオ(フラメンコを楽しめる場所)があります。
フラメンコを習っている、という人には真夜中からスタートするようなツウ好みな場所もいいですが、入りやすくて本格的なショーをという方におススメなのがこちらの「ロス・ガリョス」です。
1966年創業、セビリアで最も古いタブラオで、セビリアの大聖堂から徒歩15分というサンタクルス広場に面しています。
チケットは1ドリンク付き、別料金で食事も楽しめます。
小さなタブラオなので、予定が決まり次第予約を取っておきましょう。
一晩に2度ショーがあり、盛り上がるのは2度目の方ですが、終わるのが12時過ぎるので、帰りの足を考えた上でチョイスして下さいね。
セビリアでサーチすると、必ず出てくる「エル・パティオ・セビリャーノ」は、フラメンコだけではなく、民族舞踊なども楽しめるタブラオで、連夜観光バスが乗り付けるお店です。
色んなタイプの踊りを見てみたい、という方はこちらもOKですが、フラメンコを楽しむのならば、断然「ロス・ガリョス」です。
住所 :Plaza de santa Cruz, 11, 41004, Sevilla
マップ: Googleマップ
アクセス :
カテドラル(大聖堂)から徒歩15分
バス01、21、A1、A2、C3号線 Menéndez Pelayo(Puerta de La Carne)バス停から徒歩15分
バス05、21、A1、A2、A3、A4号線 Menéndez Pelayo(Juzgados)バス停から徒歩15分
定休日 :12/24
営業時間 :20:15~22:00、22:30~00:15
料金 :35€
古代ローマ時代には、ローマ帝国の属州の首都として栄えていたコルドバは、5世紀には西ゴート族に、6世紀には東ローマ帝国に支配を受け、711年にターレック将軍が率いるイスラム勢力が侵攻してから、カトリック勢力が再征服する1236年まで約500年の間、イスラムの都市として繁栄を遂げました。
街には多くのイスラム建築が残され、アラビア語の名称も多く残され、イスラム文化の名残が多い街として知られています。
アラビア語で礼拝をする場所をマスジッドといいます。
このマスジッドが訛って、メスキータになり、今でもメスキータと呼ばれ、コルドバのシンボル的な存在になっています。
785年、アブデルラフマーン一世が、西ゴートの教会があった場所を買い取って、モスクを建設しました。
建設費用を抑えるために、各地から集められた大理石の柱を使用しています。
天井を支えるには高さが足りなかったので、赤レンガと白い石灰岩で二重のアーチを作り、柱の上部に付け足しました。
人口増加にともない、歴代の王たちはモスクをどんどん拡張していきました。
礼拝の方角を示すキブラを配したミヒラーブという場所は、目の前にグアダルキビール川があり移動する事が出来なかったので、横へ横へと拡張されていきました。
10世紀末の拡張後は、2万5千人が同時に礼拝できるほどの規模になっていました。
1236年、カトリック勢力による再征服後は、カトリック教会として使われるようになりました。
かつて、イスラム勢力がカトリックに敬意を払って教会を壊すことなく、買い取った歴史を踏まえて、カトリックの人たちもこの歴史的建造物を破壊せず、教会に転用していたのです。
と、ここまでならば世界遺産になるほど有名にはならなかったはず。
16世紀になり、メスキータの中に大聖堂を作るという計画が持ち上がりました。
コルドバ市民は大反対をしましたが、スペインのあちこちに自分の名を冠した建物を作らせていたスペイン王カルロス1世(神聖ローマ帝国皇帝してはカルロス5世)が、許可を与えたのです。
歴史的価値のある、列柱が取り壊され、立派な大聖堂が完成しました。
のちに、この地を訪れたカルロス1世は「どこにでも作れるようなもの為に、この世で唯一の物を壊してしまった...」と自らの許可を後悔する発言を残しています。
実際、それ以降メスキータは改装される事もなく、当時のままの姿を残しているのです。
こうして、イスラム寺院に中にカトリックの大聖堂がある、という世界で1つだけの珍しい建物が、世界から注目されるようになりました。
1984年 世界文化遺産登録
住所 :Calle del Cardenal Herrero, 1, 14003 Córdoba
マップ: Googleマップ
アクセス :コルドバ駅からバス3番でトリウンフォ下車すぐ
電話番号 :957-470512
定休日 :なし
営業時間 :10:00~19:00、11~2月は~18:00、日曜~18:00
料金 :10€ 鐘楼 2€
公式URL : メスキータ
※合わせて読みたい: スペイン世界遺産「メスキータ」を徹底解剖!コルドバの観光スポットや郷土料理もご紹介。
コルドバの郷土料理として有名なのが、牛テールの煮込み、ラボ・デ・トロ(Rabo de Toro)です。
しっかり下処理されて臭みなどがない牛テールをワインやドライフルーツなどと一緒にコトコトとじっくり煮込んだ一品。
フォークでするっと軟骨から外れるくらい柔らかく煮込まれていているのに、ジューシーな味わいがクセになります。
コルドバでは、フライドポテトと一緒に出てくるのが定番スタイル。
マドリードのレストランでも食べる事が出来ますが、やはり本場で食べるのは雰囲気もあっていいですよね。
ラボ・デ・トロはメニューの中でもちょっと高め、どのレストランでも提供しているというわけではありません。
「エル・カバーリョ・ロホ」は、メスキーターのすぐ前にあり観光後にさっと立ち寄れるのでとても便利。
ガイドブックに載っているレストランですが、味には定評があり、郷土料理のメニューも多いのでおススメです。
住所 :Cardenal Herrero 28 14003 Cordoba
マップ: Googleマップ
アクセス :メスキータから徒歩約1分
定休日 :12/24
営業時間 :12:30~16:15、20:00~23:15
コルドバに限らず暑いアンダルシア地方の家の特徴は、涼しく過ごせる中庭(パティオ)があること。
水路を作ったり、小さな噴水を作ったりして、目でも耳でも涼をとる工夫をしています。
中でもコルドバのパティオは美しい事で有名。
格子窓や壁を鉢植えの花や観葉植物で飾り付け、どのパティオが一番美しいかを競うパテイオ祭りが人気です。
1916年にスタートしたパティオ祭りは、1921年からコンテスト形式になりました。
コルドバの初夏にあたる毎年5月下旬の二週間、コルドバ市内の6つの地区、約60か所のパティオがコンテストに参加し、最も美しいパティオ6軒が選ばれ賞が与えられます。
観光局では参加したパティオの地図を配布しているので、地図片手にパティオ巡りはいかがですか?
どのパティオも入場無料、自由に見学する事ができます。 (毎日11:00~14:00、19:00~23:00 但し金・土曜は~24:00)
※合わせて読みたい: スペインの世界遺産「コルドバ歴史地区」を歩こう!おすすめ観光スポットとレストラン9選
711年にイベリア半島に初めて入ってきたイスラム勢力は、あっという間にイベリア半島全域を手中に収め、各地にはモスクが建てられ、要塞や居城が作られ、イスラム文化や美術が浸透していきました。
後にカトリック勢力がレコンキスタ(国土再征服)によって、各地を奪回していきましたが、グラナダは最後の最後まで、イスラム勢力が残っていた街でした。
およそ8世紀もの間、イスラム文化が栄えていたグラナダは、その名残をそこかしこで見る事が出来るとても魅力的な街です。
アルハンブラ宮殿に関しては、一番最初にチケット購入についてご紹介します。
なぜなら、アルハンブラ宮殿は、スペインで1,2を争う世界的に有名な観光スポットなので、事前のチケット購入が必須だからです。
内部保存のために、1日の入場者数が決められているので、当日ふらりと訪れてもチケット完売という事も珍しくありません。
グラナダ旅行の日程が決まり次第、チケットをおさえておくのが得策です!
絶対にアルハンブラ宮殿を訪れたい、という方はチケット手配後に、旅のプランを決めるのもアリ。
チケット予約は、 こちら から!
ちょっと覗いてみると、売り切れ続出なのがすぐわかります。
万が一希望の日の予約が取れなかった場合は、当日券を購入する方法が2つあります。
サイトで取れなかった場合は、当日枠分が売り切れている可能性大、その場合は売り場に、英語とスペイン語で「本日のチケットは完売しました」とアナウンスがずっと流れています。
厄介なのは、チケット予約をしていても引き換えの為に並ぶ必要がある事で、予約時間ギリギリに行くと引き換えが間に合わない可能性もあるので、早めに到着するようにして下さい。
利用開始は朝8時からですが、ハイシーズンには朝6時頃から行列が出来ている事も。
こちらは行列が少ないだけで、売り切れかどうかは有人チケット売り場と同じです。
さあ、いよいよアルハンブラ宮殿の見学です。
アルハンブラ宮殿は、グラナダがイスラム支配下にあった9世紀に、軍事施設として建設されたのがスタートです。
こちらがその部分「アルカサバ」です。
華やかさも何もありませんが、アルハンブラ宮殿の原点がここにあります。
「ベラの塔」に登って、グラナダを一望してから宮殿内の見学をスタートしましょう。
メインと言えるナスル朝宮殿に入る前の予備知識として...
アルハンブラ宮殿の殆どの部分が建設され、拡張たのは、グラナダを首都としていたナスル朝の時代、1238年以降、約200年の事になります。
この頃は、既にトレドやコルドバなどはイスラムからカトリック王の手に奪回されていたというのに、グラナダだけはイスラム王国の狂い咲きをしていたような時代だったのです。
35mx7mの池に映るコマレス宮殿が美しい、アラヤネスの中庭。
池の両側にアラヤネス(天人花)が植えられている事から、アラヤネスの中庭と名付けられています。
コマレス宮殿は王の公邸で、中には大使の間などがあります。
ムハンマド5世によって造られたライオンの宮殿は、王と家族のプライベートな場所でした。
中庭には、12頭のライオンの口から水が流れる造りになっている噴水があり、周りには鍾乳飾りの間、諸王の間、二姉妹の間、アベンセラッヘスの間、ハーレムの間などの部屋が配されています。
イスラムの時代から、歴代の王たちが余暇を楽しんだ場所が、ヘネラリフェ庭園です。
13世紀にイスマイル一世によって整備され、夏の別荘として使われていました。
庭園内には池や噴水があちこちに配され、シエラネバダからひいてきた水が涼しげであり、心地よい音色を奏でています。
アルハンブラ宮殿に比べると、建物もぐんと質素な感じになりますが、王たちは装飾のない落ち着いた雰囲気を好んだからだと言われています。
カトリックの時代になってからは、何度も改装、修復が行われたので、イスラム時代のオリジナルなヘネラリフェ庭園の姿はほぼ見られませんが、景観だけはオリジナル。
ヘネラリフェ庭園側から見る、アルハンブラ宮殿もとても素敵ですよ。
アルハンブラ宮殿、ヘネラリーフェ庭園、アルバイシン地区は、1984年に世界遺産登録されています。
1984年 世界文化遺産登録
住所 :Alhambra, 1 18001 Granada
マップ: Googleマップ
アクセス :ヌエバ広場からバスで30番、32番線Alhambra停留所下車すぐ
定休日 :1/1、12/25
営業時間 :3/15~10/14 8:30~20:00、10/15~3/14 8:30~18:00(チケットにある入場制限内に入場のこと)
料金 :14€(庭園のみは7€)
公式URL : アルハンブラ宮殿
アルハンブラ宮殿の真向かいにある、アルバイシンの丘。
イスラムの時代に敵の侵入から守るために、細く入り組んだ分かりにくい街並みが作られました。
この丘の高みにあるのが、サンニコラス展望台です。
おススメの時間帯は、なんといっても夕暮れ時。
まずは、明るい時間にアルハンブラ宮殿の全景と、シエラネバダの山々の写真タイム。
太陽が山側に沈んでからは、空がオレンジから青、紺碧、そして漆黒へと変化する、マジックアワーを楽しみましょう。
アルハンブラ宮殿にぽつぽつと灯りが灯り、気が付くと闇に浮かび上がるようなライトアップが広がります。
ふもとからブラブラと散歩しながら丘を登るのもいいですが、新市街からだと距離があるので、ヌエバ広場からのバスが便利です。
ヌエバ広場から、アルバイシン地区を巡回するC1というマイクロバスに乗ると、サンニコラス展望台の近くまで行く事ができます。
ヌエバ広場、グランビア通りから出るアルハンブラバスも、サンニコラス展望台のすぐそばまで行きます。
夜遅くからの移動ならば、タクシー利用をして、景色を見る間待っていて貰うのが安全ですね。
スペイン語名 :Mirador de San Nicolas
住所 :Calle Espaldas a San Nicolas s/n, 18009 Granada
マップ: Googleマップ
青い空に青い海、という言葉がピッタリ、年間晴天日が300日というマラガは、スペイン第6の都市です。
巨匠パブロ・ピカソの生まれたであり、俳優アントニオ・バンディラスの出身地でもあります。
ビーチは、夏のバカンスシーズンだけではなく、冬でも温暖なので太陽を求めるヨーロッパ人で賑わいます。
冷たいガスパチョスープに、新鮮な魚のフライ、バルでも新鮮な魚介類のタパスが楽しめます。
マラガのランドマークと言えば、山頂にそびえるヒブラルファロ城。
マラガ市とマラガ県の旗や紋章に使用されるほど、市民に親しまれているマラガの象徴であり、絶景ポイントです。
ヒブラルファロとは、アラビア語で山を意味するジャバルと、ギリシャ語の灯台を意味するファロスをくっつけた名称で、10世紀に最初の建物が建てられる以前からこの山が見張りの役目をしていた事をあらわしています。
知らない街に来たならば、まずは高い所から全体を見渡すのが一番。
麓からハイキングがてら坂道と石畳を歩いて登る事もできますが、やや健脚向きなので、自信がない方はバスかタクシーで城門に向かいましょう。
城壁はぐるりと一周する事ができるので、マラガの街をパノラマを楽しむ事が出来ます。
内部にはお城の歴史を紹介する、情報センター、塔、浴場跡、兵舎跡、井戸などがありますが、それほどボリュームはありません。
何よりも地中海と、マラガ市街を見渡す景色は必見、マラガの闘牛場を入れた写真が人気です。
住所 :Camino de Gibralfaro, 11 29016 Malaga
マップ: Googleマップ
電話番号 :952227230
定休日 :1/1,2/28,12/25
営業時間 :夏季9:00~20:00、冬季9:00~18:00
料金 :2.20€ 日曜日の午後は入場無料
スペインが生んだ巨匠パブロ・ピカソは、1881年マラガで生まれました。
メルセー広場に面した黄色い家で10歳までの少年時代を過ごしています。
毎日メルセー広場で遊んでいたピカソは、広場にたくさんいる鳩が大好きだったそうで、自分の子供が生まれた時にパロマ(鳩)と名付けたほど。
美術の教師だった父親のルイスは、ピカソに7歳から本格的に素描と油彩を教えましたが、13歳の時に息子が描いた鳩の絵を見て、その腕前に驚き、自らは画家を諦めて教師と学芸員の道だけを進む決意をしたと言われています。
ピカソの生家は現在、ピカソ財団本部になっています。
ショップ、展示室、再現された父親のアトリエ、子供の頃の家族写真や洗礼の時に着た服も飾られています。
こじんまりとしていますが、ピカソファンならぜひ訪れてみたい場所ですね。
メルセー広場には、ピカソの銅像が座るベンチがあるので、一緒に記念撮影もお忘れなく。
住所 :Plaza Merced 15, 29012 Malaga
マップ: Googleマップ
定休日 :1/1、12/25
営業時間 :9:30~20:00
料金 :生家美術館+オーディオガイド(メルセ広場15番地)3€ 日曜日の16:00 ~20:00は無料
公式URL : ピカソの生家
スペイン定番の観光地を中心にグルメ、お土産、エンタメ情報をお届けしました。
スペインの魅力を少しでも感じて頂けたら嬉しいです。
情報は変更になる可能性があるので、渡航前には必ず公式サイトなどで再確認してくださいね。
さあ、次の旅行はスペインへ!Vamos!
最終更新日 : 2024/03/21
公開日 : 2018/03/14