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館山市(たてやまし)は千葉県南部に位置しています。
房総半島の南西端にあたり、古代から現代まで安房地方の中心的な都市として繁栄しました。
人口は約4万6千人、面積はおよそ110平方kmです。
1933年(昭和8年)に安房郡 館山町と北条町が合併して館山北条町を新設します。
そして、わずか6年後の1939年(昭和14年)に安房郡館山北条町と、北側にあった阿波郡那古町と船形町の3町が対等合併して館山市を新設しました。
館山市内の大部分は山地で、中部に広がる平野部に人口や町の大部分が集まっています。
西側は東京湾、南側は太平洋に面し、年間平均気温16℃以上の温暖な気候が特徴です。
館山中心部は戦国時代に里見氏が館山城を築城し、その城下町となりました。
里見氏は江戸時代につくられた話である『南総里見八犬伝』のモデルです。
そのため、館山市は里見八犬伝ゆかりの地として知られています。
館山市へ鉄道でアクセスする際はJR内房線を使います。
館山市内にある内房線の駅は、北から那古船形駅・館山駅・九重駅の3駅です。
内房線はJR千葉駅から乗り換えることができます。
自動車で有料道路を使用する場合は、館山自動車道から富津館山道路へ連絡して富浦インターチェンジで一般道へ接続します。
その後、国道127号館山バイパスが市内を南北に縦断していますので、目的地に応じて利用してください。
館山市の面積はとても広いので、今回おすすめの観光スポットを紹介するにあたり地域別にご紹介します。
館山北部 | 那古地区・舟形地区 |
---|---|
館山中部 | 北条地区 |
館山中南部 | 館山地区北部 |
館山南部 | 館山地区南部 |
大福寺は館山市の北部、南房総市との境界に近い場所にあるお寺です。
真言宗智山派のお寺で、船形山とも呼ばれています。
南房総市と館山市にまたがる船形山の南側にあり、奈良時代前期の717年に僧・行基が開きました。
大福寺で有名なのは、本堂裏手の船形山中腹に建てられている観音堂です。
観音堂は崖に張り付くように建てられていて、通称「崖観音」と呼ばれ名所になっています。
ふもとからは山から見える崖の地肌に観音堂の朱塗りの色が映え、写真スポットとして人気です。
崖観音は斜面を登って中に入ることが可能です。
観音堂からは館山市街や館山湾(鏡ヶ浦)が一望できる大パノラマを楽しめます。
特に正月は初日の出スポットとして有名です。
崖観音は館山市内随一の絶景スポットとして多くの観光客が訪れています。
観音堂は崖の表面に彫られた十一面観世音菩薩をまつったもので、中では十一面観世音菩薩を間近で見学することができます。
住所 : 千葉県館山市船形835
マップ: Googleマップ
電話番号 : 0470-27-2247
拝観時間 :8:00〜17:00
公式URL : 大福寺
那古寺は、館山市北部の那古地区にある寺です。
真言宗智山派の寺で補陀洛山(ほだらくさん)とも呼ばれています。
奈良時代前期の養老元年(717年)に僧・行基が開いたとても歴史のあるお寺です。
那古寺の境内は、千葉県道302号線沿いにあります。
那古寺には本坊のほかに阿弥陀堂や観音堂(本堂)、多宝塔、仁王門などがあり、とても広い境内となっています。
なかでも観音堂は那古寺のシンボル的存在で、千葉県の有形文化財に指定されています。
そのため、那古寺は通称「那古観音」とも言われています。
この他にも、那古寺には多宝塔や阿弥陀如来坐像など、千葉県や市の文化財に指定されたものが多く見どころが盛りだくさんです。
また、那古寺の境内は小高いところにあるので眺めもよく、さらに浦山にある展望台まで登ると海を見渡すこともできます。
住所 : 千葉県 館山市 那古1125
マップ: Googleマップ
電話番号 : 0470-27-2444
休観日 : なし
公式URL : 那古寺
北条海岸は、館山市中部の北条地区にある海岸です。
海岸線は市内で最長の長さで、館山を代表する海岸として知られています。
北条海水浴場は、毎年夏には大勢の海水浴客で賑わう市内最大の 海水浴場 です。
また、北条海岸を主会場として、館山の夏の風物詩である花火大会やフラメンコフェスティバルも開催されています。
すぐ近くを「内房なぎさライン」やJR内房線が通っているので、アクセスが良いのもポイントです。
北条海岸が面している館山湾は、波がとても静かなのが特徴です。
そのため、館山湾は別名「鏡ヶ浦(かがみがうら)」と呼ばれています。
鏡ヶ浦に沈む夕日は絶景で、夕日目当てで訪れる人もいるほどです。
さらに空気の澄んだ晴れの日には、海の向こうに 富士山 が見えることもあります。
富士山の真上に日が沈む「ダイヤモンド富士」が年に2回程度見られることもあるので注目です。
住所 : 千葉県館山市北条地先
マップ: Googleマップ
電話番号 : 0470-22-3346(館山市役所 観光みなと課 観光施設係)
鶴谷八幡宮は北条地区にある神社で、館山市のほぼ中央に位置しています。
平安時代の前期に安房国内の神様を合わせ祭った安房国の総社として建てられたのが、鶴谷八幡宮の起源です。
元々は現在の南房総市内にありましたが、中世になって八幡宮に変わり、現在の場所に移りました。
鶴谷八幡宮の境内は県道302号線沿いにあり、市内の神社で有数の広い敷地を持っています。
県道302号線の境内への参道口となる場所には大鳥居があります。
これは鶴谷八幡宮のシンボルとなっているので必見です。
また、拝殿の天井に彫られた「百態の龍」の彫刻や本殿は、館山市指定の有形文化財になっていて、史跡や文化財も多いのも魅力です。
毎年9月に開催されている「やわたんまち」という鶴谷八幡宮のお祭りは市内屈指の規模で、見物客が多く訪れています。
やわたんまちは鶴谷八幡宮が総社だった時代から続いていると伝わる古い行事です。
住所 : 千葉県館山市八幡68
マップ: Googleマップ
電話番号 : 0470-22-1258
休観日 :なし
館山城は館山市の中南部、館山市街地にある城跡です。
市街にある小高い丘の上にあり、一帯は「城山公園」として整備されています。
館山城は江戸時代につくられた物語『南総里見八犬伝(なんそう さとみ はっけんでん)』ゆかりの地として人気の観光スポットです。
このお城は戦国時代の1580年(天正8年)に、里見八犬伝のモデルとなった安房里見家の里見義頼が建てました。
しかし、江戸時代初期に廃城になってしまいます。
その後、稲葉氏が旧館山城のふもとに屋敷(陣屋)を建てて拠点とし、館山藩の藩主となって一帯を治めました。
現代になって城跡が館山市の史跡として指定され、城山公園となっています。
1982年(昭和57年)には館山市立博物館の別館として天守の形をした「八犬伝博物館」が建てられました。
これは 福井県 の丸岡城をモデルにした模擬天守で、実際にあった天守ではありません。
博物館の中の展示資料はたいへん充実しており、現存する里見八犬伝の読本や絵草紙など貴重な資料を見ることができます。
城山公園のふもとには館山市立博物館本館もあるので、合わせて訪れてみてください。
なお、城山公園からの眺めは絶景で、館山市街や館山湾(鏡ヶ浦)を一望できる人気スポットとなっており、「恋人の聖地」にも選ばれています。
住所 : 千葉県 館山市館山352
マップ: Googleマップ
電話番号 : 0470-23-5212
休館日(八犬伝博物館) :月曜日(祝日の場合は開館し翌日休館)、年末年始
開館時間(八犬伝博物館) :9:00~16:45(入館は16:30まで)
料金(八犬伝博物館) :
一般 400円
小中学生・高校生 200円
公式URL : 館山城
沖ノ島公園は館山市中南部、館山市街の西方にある公園です。
沖ノ島という無人島と、その周辺の海岸一帯が公園として整備されています。
沖ノ島は海岸と長さ約200mの細長い砂浜でつながっている陸繋島(りくけいとう)という陸続きの島です。
もともとは周囲が1kmほどの島でしたが、関東大震災の影響で陸続きとなりました。
沖ノ島一帯は南房総国定公園の一部に指定されていて、ウラシマソウやハマオモトなどのたくさんの海岸植物が生えています。
また、沖ノ島と海岸を結ぶ細長い砂浜は夏になると海水浴場となり、目の前に島が見える景色の良い海水浴場として人気です。
沖ノ島周辺は海水がとてもきれいなことも人気のポイントです。
環境省の「海水浴場水質調査」では、毎年最高レベルの「AAランク」と認定されています。
さらに島周辺にはサンゴが生息していて、サンゴ生息の北限としても有名です。
住所 : 千葉県館山市館山1563
マップ: Googleマップ
電話番号 : 0470-22-3610(館山市役所 建設環境部 都市計画課 公園係)
公式URL : 沖ノ島公園
安房神社は館山市南部の太平洋(平砂浦)に近い山のふもとにある神社です。
とても古い神社で、平安時代前期に有力な神社を記載した書物「延喜式 神名帳」に載った式内社という格式のある神社でした。
また、安房神社は「安房国 一宮」で、安房国の中で最も格式が高かった神社です。
安房神社の社伝では2670年以上の歴史があるとされ、天富命(あめのとみのみこと)という人物が安房国を開拓するときに祖先の天太玉命(あめのふとだまのみこと)を祀ったのが始まりと伝えられています。
安房神社は地元では通称「大神宮」と呼ばれており、本殿は伊勢神宮と同じ「神明造」という構造です。
また、境内にある社伝は大きく上の宮(本宮)と下の宮の2つに分かれています。
安房神社の祭神・天太玉命は産業の守り神で、商売繁盛の御利益があると言われています。
著名な実業家も多く訪れており、日本屈指の金運の神様として有名になりました。
安房神社は現在「日本三大金運神社」のひとつに数えられることもあり、館山市内有数の パワースポット として人気です。
住所 : 千葉県館山市大神宮589
マップ: Googleマップ
電話番号 : 0470-28-0034
公式URL : 安房神社
萬徳寺は館山市南部にあるお寺です。
常楽山とも呼ばれ、国道410号線沿いの小高い山の上にあります。
萬徳寺が有名なのは巨大涅槃仏像です。
涅槃仏とは、お釈迦様が亡くなられたときの格好をかたどった仏像のことを言います。
境内に大きな堂はなく、涅槃仏のある聖域といった雰囲気です。
萬徳寺の涅槃仏は青銅製のガンダーラ様式という造りで、長さが約16m、高さ約3.75mもあります。
なんと青銅製の涅槃仏としては世界最大級の大きさです。
涅槃仏の足の裏には転法輪という聖なる紋様が施されています。
拝み方は、まず靴を脱いで涅槃仏の正面で合掌し、台座を時計回りに三周してから足裏の前で拝んでください。
萬徳寺の涅槃仏で拝めば大願が成就すると言われています。
住所 : 千葉県館山市洲宮1571
マップ: Googleマップ
電話番号 : 0470-28-2013
休観日 : なし
拝観時間 :9:00~17:00(冬期は9:00〜16:00)
料金 :
大人 500円
高校・大学・専門生 400円
小・中学生 100円
65歳以上 400円
公式URL : 萬徳寺
安房自然村は館山市の南端にあり、不老山という山の中腹にあります。
約10万坪という広大な敷地で、わらぶき屋根の建物があるのが印象的です。
また、自然豊かな安房自然村は「ちば眺望100景」にも選ばれていて、ドラマ撮影でもたびたび使用されています。
安房自然村のメインとも言えるのが、不老山薬師温泉です。
温泉はうす暗い洞窟を通った先にあるので秘境のような雰囲気で、ちょっとした冒険気分が味わえます。
自然味あふれる豪快な露天風呂が楽しめるのが薬師温泉の魅力です。
また、展望台も設置されていて太平洋を一望できます。
天候が良ければ海の向こうに富士山が見られることもあります。
住所 : 千葉県館山市布良600
マップ: Googleマップ
電話番号 : 0470-28-1111
温泉入浴時間 :10:00〜21:00(最終受付は20:00)
温泉入浴料 :
大人 700円
小人 400円
館山のおすすめ観光スポットを紹介してきました。
館山と言えば南総里見八犬伝が有名ですが、房総半島の南部に位置しているということもあり豊かな自然が多いのも特徴です。
美しい景色が魅力の絶景スポットやパワースポットが多いので心をリフレッシュできることでしょう。
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最終更新日 : 2023/03/23
公開日 : 2019/01/15