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高崎山自然動物園は、高崎山に生息している野生のニホンザルを餌付けしている「サル寄せ場」がメインとなっている動物園です。
大分駅からも別府駅からも近く、他の大分観光に組み込みやすいスポットとなっているほか、水族館の「うみたまご」も隣接しており、ファミリーのレジャースポットとして人気を集めています。
野生のサルがすぐそばまでやって来るので「怖い」と思う方もいるかもしれませんが、高崎山のニホンザルはとても大人しいため心配いりません。
サル寄せ場自体はそこまで広くなく、 30分~1時間程度の滞在時間でも十分に楽しめるスポット です。
高崎山自然動物園までの行き方や料金、営業時間についてご紹介します。
高崎山自然動物園の料金は以下の通りです。
入口のチケット売り場で入園券を購入してください。
大分市内の中学生・小学生は無料なので、該当する場合は名札や生徒手帳を持って行くようにしましょう。
さるっこレールは、サル寄せ場までの坂道を運んでくれる小型モノレールです。
さるっこレールを利用することで、車イスやベビーカーの方でも安心してサル寄せ場へ行くことができます。
料金は往復110円で、8時30分~16時30分までの運行となっており、下りの最終便は16時50分です。
8分~10分間隔で運行されています。
8:30~17:00(年中無休)
※最終入園時間は16:30までとなっています。
ゴールデンウィーク・お盆期間は営業時間を変更している場合もあるため、事前に確認するようにしましょう。
高崎山自然動物園のアクセスは以下の通りです。
別府インターや大分インターからそこまで離れていないので自動車で行きやすく、別府・大分観光のついでに立ち寄りやすいです。
駐車場は、国道10号線海側に「第1駐車場」、山側に「第3駐車場」があります。
※混雑時には海側に「第2駐車場」、山側に「第4駐車場」が開場されます。
料金は普通車・軽四輪車が420円で、大型車は1,050円です。
駅からバスを利用して、高崎山自然動物園に行けます。
ここからは、実際に高崎山自然動物園に行ったレポートと合わせて、高崎山自然動物園内の各施設を紹介していきます。
入園券販売所で入園券を購入。
徒歩5〜6分でサル寄せ場には到着するため歩いても良かったのですが、せっかくなので「さるっこレール」に乗車することにしました。
さるっこレールの待合室には無料のコインロッカーがありました。
サル寄せ場にあれこれ物を持って行くと、サルに持ち物を持って行かれてしまう恐れがあるのです。
サルは野生なので、持ち物が取られてもそのまま取り返せない可能性があります。
手荷物が多く、サル寄せ場に必要がないと思われる荷物はコインロッカーに預けていくようにしましょう。
カメラやスマホ、メガネやサングラス、ハンカチや水筒はサル寄せ場でも取り出すことがあるかと思います。
周囲のサルに注意しながら使うようにしてください。
さるっこレールは2両編成で一度に40名乗れるようになっています。
高崎山の自然の中を登っていくので、車窓からの眺望も見どころです。
右の窓からは別府湾を見下ろせます。
もう少し天気が良いと水平線まで見渡せるはずです。
左は山なのですが、窓からサルを発見することができました。
「もうこんなところからいるんだ」とワクワクしてきます。
サル寄せ場に到着すると、そこらじゅうにサル、サル、サル。
大きなサルから赤ちゃんザルまで、様々なサイズのサルを間近で見られます。
サル山にこっそり潜入したかのよう。
リラックスしているサルとは裏腹に筆者は一人で緊張していました。
このサルだらけの空間になれるためには、少し時間がかかります…。
このサル寄せ場は本来、万寿寺別院のお寺の中。
サル寄せ場の柵の中には「本堂建設用地」という立て看板が置かれています。
今でも「本堂建設用地」という看板が立っているのは面白いですね。
柵の中には「おさるの保育園」と銘打たれたスペースがあります。
ここは子猿のための遊び場です。
よく見ると、子猿ばかりが遊んでいるのが確認できます。
親猿が子猿とここで別れるそうで、実際に人間が子どもを保育園に預けるように活用されているのだそうです。
高崎山の猿には保育園の文化があるんですね…。
サル寄せ場の魅力は何と言っても餌付けです。
高崎山では小麦の餌付けを行う時間と、イモとり競争の時間があるのです。
一斉に猿がサル寄せ場に集まる光景は圧巻。
あちこちから聞こえる「ウキィイイイ」という声が、一斉にこちらに集まってきます。
そして、イモが入ったリヤカーに向かって全員が猛ダッシュ。
サル寄せ場には土煙があがります。
イモを勝ち取った後は各々の場所でゆっくりお食事タイム。
イモを手に取り、貪るように食べる猿の姿もかわいらしくて、見惚れてしまいました。
高崎山のサル寄せ場にサルが集まっている間、常時スタッフさんがサルの案内をマイクで行ってくれています。
餌付けタイムが近づいてくると、ガイドさんが教えてくれるのと同時に「サルの股くぐり」のスタンバイも案内してくれます。
餌付けタイムが近づくと、みんなでサルの柵周りに集まって、脚を広げて待つのです。
そうすると、餌付けに集まったサルが股の間をくぐっていきます。
餌付けに集まる時も、食べ物を勝ち取って帰る時も、サルたちは当然のように観光客の股をくぐっていきます。
サルの人間への警戒心の無さには驚きました。
サルと人間の長年の信頼関係があるからこそできる芸当だなと感じます。
サルが股をくぐる回数が多ければ多いほど、良いことが起こる可能性は高くなるということですので、ぜひ現地でチャレンジしてみてくださいね。
サル寄せ場にはログハウスのような外観の休憩室があります。
中には簡単な椅子や机があるので、疲れてしまったり、カメラの電池を替えるなど、サルにモノを取られる心配のある作業を行うときに利用すると便利です。
禁煙なのでタバコは吸えません。
休憩室の壁には、乃木坂46の衛藤美彩さんと、AKB48の指原莉乃さんのサインが書かれてありました。
ファンの方は必見ですね。
お二人とも高崎山自然動物園のある大分県大分市出身です。
餌付けを見終えたので、サル寄せ場から降りることにしました。
帰りも「さるっこレール」に乗車できるのですが、せっかくなので階段や坂道を歩いてみようかなと思います。
サル寄せ場を降りる階段や坂道にも子猿たちがたくさんいました。
高崎山自然動物園に到着した時は、さるっこレールから見える子猿にもワクワクしていたのに、今はもう親近感すら感じます。
すっかりサルの姿に慣れてしまいました。
高崎山自然動物園でたっぷりサル観察を楽しんだ筆者は、そのまま高崎山自然動物園前の国道10号線を渡る大きな歩道橋を渡り、「おさる館」に向かいました。
おさる館は入館無料で、高崎山のサルに関する様々な展示が見られるようになっています。
館内は写真資料が豊富です。
餌付けだけで存続してきた高崎山自然動物園の歴史と伝統の重みを感じます。
高崎山の解説をするビデオ上映の展示もありました。
こちらは、高崎山の初代ボスである「ジュピター」の骨格標本です。
初代ボスの「ジュピター」はまさにレジェンドという存在であり、高崎山自然動物園内にも銅像が置かれていました。
高崎山自然動物園のボスザルたちへのリスペクト感、最初は慣れずに笑ってしまったのですが、だんだんその世界観に慣れてきました。
そして、理解できてきました。
餌付けをして、サルたちが自主的にここに集まってきてくれるからこそ、生まれている観光地ですもんね。
そんなサルの群を率いるボス猿は高崎山自然動物園、また大分市にとって英雄だと思います。
おさる館の建物の3階には別府湾が見渡せる気持ちのいいベランダがありました。
子どもが遊べるキッズコーナーもありました。
パパママはここでちょっぴり休憩できそうです。
高崎山自然動物園のお土産はどこで買うのが良いでしょうか。
高崎山のお土産を手に入れる方法は主に2つあります。
高崎山自然動物園のオリジナルグッズが欲しい場合には、受付前のショップに揃っているので、そちらを覗いてみるのがおすすめです。
令和元年12月現在の人気おみやげ第1位は数量限定で販売されている「令和元年第1号赤ちゃん誕生記念ポストカード」でした。
なんとポストカードは1枚100円。
「令和元年第1号赤ちゃん誕生記念ポストカード」は売り切れてしまうかもしれませんが、ポストカードにはまだまだ種類があります。
もちろん、他の図柄のポストカードも100円です。
かわいらしくて季節も選ばないので、実用的なポストカードですよね。
売り上げ2位はタオルでした。
お値段は610円という破格。
高崎山自然動物園のマスコットキャラクター「もっちぃ」が描かれたタオルは色合いも鮮やか。
伝説のボスザル「ベンツ」が描かれたクールなタオルもおすすめです。
他にもクリアファイルや記念切手に加えて、傘など様々なグッズがワゴンの中に陳列されていました。
高崎山自然動物園の記念品が欲しい場合はぜひチェックしてみてください。
おさる館の1階には、大きなお土産ショップがあります。
こちらでは高崎山や大分県の名産品、おさるに関するお土産、キャラクターグッズなどが多数販売されていました。
定番のお土産は「おさるの鼻くそ」でしょう。
鼻くそというとインパクトがありますが、中身はおいしいチョコピーナッツです。
話題性のある面白いお土産だと思います。
安いので、手に取りやすいのもポイントですね。
高崎山限定販売の「もんちゃん」ぬいぐるみなど、おさる関連のぬいぐるみやおもちゃは多数販売されていました。
お子さんは何かしらお気に入りのお土産が見つかると思います。
高崎山自然動物園の歴史は、1953年にサルの餌付けに成功したことから始まります。
古くからニホンザルが住みついていた高崎山周辺では農作物に深刻な被害が出るなどして、問題となっていました。
駆除を試みることもありましたが、うまくいきませんでした。
そんな時に当時の大分市長である上田保さんが、その状況を逆手にとって「餌付けして観光資源にしよう」と発案し、実際に餌付けしたのです。
それから60年以上に渡り、高崎山自然動物園の歴史は続いています。
高崎山自然動物園に集まるサルたちにはA群、B群、C群という群が存在します。
A群は2002年ごろから姿を見せなくなり、現在はB群とC群がサル寄せ場に集まるようになっているのです。
高崎山は「ボスザル」という言葉を日本で最初に使ったことで知られ、各個体群のボスの移り変わりも注目されています。
2019年12月現在のB群のボスはナンチュウです。
大分市立南大分中学校の生徒が職場体験の際に命名したのだそうです。
2014年2月からボスザルの座に君臨しています。
C群のボスはブラックで、2017年4月からボスザルです。
高崎山の猿は、サル寄せ場に寄り付かなくなったことがありました。
この現象は「猿のストライキ」として報道されたこともあり、心配された方も多いと思います。
筆者が取材した時点では、B群もC群も確認することができています。
野生の猿なので不安定な状態ではありますが、今ではストライキの状態は落ち着いたと判断して良いでしょう。
現状、どの個体群が出現しているかということについては、高崎山自然動物園の公式Facebookがリアルタイムで更新されています。
最近の状況がわかるので、ぜひチェックしてみてください。
高崎山は紅葉も美しくておすすめです。
紅葉とサルのコラボ写真が撮影できるのは、高崎山自然動物園ならではなので、ぜひチャレンジしてみてください。
例年、11月下旬~12月中旬が見ごろとなっており、園内のモミジやカエデが紅く色づいています。
入場門からサル寄せ場に向けて歩く坂道や階段で紅葉を楽しめるため、紅葉シーズンはあえてさるっこレールを使わずに歩いてみるのがおすすめです。
「野生の猿を」と聞くと怖いイメージがあるかもしれませんが、高崎山のサルはとてもおとなしく、基本的に人を攻撃することはありません。
大人も子供も安心して野生のサルを観察できる貴重な公園です。
そうとはいうものの、やはり野生のサルであることには違いないので油断は禁物。
以下の事に気を付けて観察を楽しんでください。
どれもサルたちが攻撃態勢になってしまう可能性がある行為ですので、絶対に避けましょう。
マナーを守って観察すれば、かわいいサルの姿をたくさん見ることができます。
大分、別府観光にも組み込みやすい場所にあるので、ぜひ行ってみてくださいね。
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公開日 : 2020/02/13