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5. 文化勲章受章!澤田政廣の美術館が庭園内に「澤田政廣記念美術館」
熱海梅園は、静岡県熱海市内にあり、熱海の観光名所となっている庭園です。
初川流域の4.4haの縦長でなだらかな斜面に造られた庭園には、59品種472本の梅が植えられています。
毎年1月上旬〜3月上旬には梅まつり、11月下旬〜12月上旬にはもみじまつりが開催されます。
特に梅まつり時には樹齢100年を超える枯木や、日本一早咲きの梅といわれる梅など、ここでしか見られない景色を楽しむことができます。
熱海梅園は、1886年(明治19年)に開業した歴史ある庭園です。
国内初の温泉療養施設「噏滊館(きゅうきかん)」に合わせた遊歩公園として造られました。
その後、皇室付属地、国有地と管轄が移っていき、1960年に無償で熱海市に払い下げられたそうです。
熱海市内で日韓首脳会談が開催された際には、当時の総理と大統領が来園。
二人の来園を記念して造られた韓国庭園(朝鮮式邸宅)は、園内の大きな名所です。
2009年には、大塚商会の創業者・大塚実の支援を受け、老朽化していた施設を大幅にリニューアル。
2020年現在、国内外から観光客が訪れる熱海の人気観光スポットとして親しまれています。
住所 : 静岡県熱海市梅園町8-11
マップ: Googleマップ
電話番号 : 0557-86-6218
定休日 : 年中無休
営業時間 : 常時開放中(梅まつり開催時のみ8:30~16:常時開放中(梅まつり開催時のみ8:30~16:00)
料金 : 無料(梅まつり開催時のみ 一般300円、市民・市内宿泊者100円、中学生以下無料)
公式URL : 熱海梅園
年中無休で常時開放されている熱海梅園は、一年を通して楽しめる観光名所です。
特におすすめなのが、1月上旬から3月上旬にかけての梅まつりと秋のもみじまつり。
観光客が多く訪れる梅まつり時には、混雑緩和のため有料となります。
梅まつり、もみじまつり時には、園内に出店で賑わいます。
足湯も「梅まつり」「もみじまつり」の期間中のみ提供。
境内はなだらかな傾斜があるため、梅園観光の際は歩きやすい靴を履いていきましょう。
熱海梅園は、JR来宮駅から徒歩10分、坂道を歩いた先にあります。
駅から梅園までの道のりは一本道ですが、坂道のため足が不自由な方は、駅からタクシーを利用しましょう。
梅園そばに熱海市観光協会が運営する駐車場があり、よほどの混雑時を除けば余裕を持って駐車できます。
来宮駅から徒歩で約10分、タクシーで2分、熱海駅から梅園までバスなら約30分です。
熱海梅園では、梅まつりともみじまつりの期間中のみ、熱海市観光協会が運営する駐車場がオープン。
梅園前の駐車場の料金は、普通乗用車600円・マイクロバス1,500円・二輪車300円となっています。
公共交通機関を利用する人も多く、混雑時も駐車できるケースが多いそうです。
満車の場合は、周辺にある有料駐車場を利用しましょう。
日本一早咲きの梅があるという梅の名所、熱海梅園の見どころを紹介します。
59品種・472本植えられた梅の木はもちろん、韓国式庭園や梅見の滝に美術館まで、園内に名所が満載です。
熱海梅園では毎年1月の上旬から3月の上旬にかけて梅まつりが行われます。
例年11月下旬~12月上旬には梅が開花する梅の名所です。
「日本一早咲きの梅」、樹齢100年を超える梅の木など、熱海梅園でしか見られない景色も。
59品種、472本の梅は、早咲き、中咲き、遅咲きと推移していくため、長い期間梅を楽しむことができます。
期間中は約20万人前後の観光客が訪れるという人気の梅まつり。
夏にはホタル観賞会、秋にはもみじまつりと季節ごとの楽しみがあります。
梅まつり期間中は、出店やイベントによって普段以上に園内が活気づきます。
ステージでは、地元の芸子さんの踊りや大道芸パフォーマンスショーを見ることも!
日にちごとのタイムスケジュールは、HPで紹介されていますよ。
筆者が園内を散策していると、イベントスペースで猿回しが始まり、多くの人がパフォーマンスを楽しんでいました。
梅まつり、もみじまつり期間限定でオープンする足湯。
梅祭り期間中は毎日営業の足湯は、園内の奥、韓国庭園のそばにあります。
タオルを持参していない方は、入り口付近の売店で購入しておきましょう。
足湯の利用は無料で、営業時間は10:00~16:00です。
足湯のそばに咲く梅を眺めながら、温泉で癒やされましょう。
熱海梅園内には、「梅園五橋」と呼ばれる5つの橋がかけられています。
初川流域の斜面に造られた熱海梅園ならではの景観を楽しみましょう。
熱海梅園の中央付近にある「雙眉(そうび)橋」は、アーチ型をした木製の橋です。
梅まつりの時期は、橋周辺で梅の花が咲き誇る様子を、秋になると紅葉を眺められます。
川をまたぐようにかけられた橋からは、庭園内とは思えない壮大な景色を鑑賞できます。
筆者が訪れた2月上旬は、緑の中にチラホラと咲く梅の花が見えて華やかでした。
熱海梅園は縦に広く、5つの橋を渡りながら園内を一周すると30分以上かかります。
見ごたえのある熱海梅園を回るときは、歩きやすい格好で行くと良いでしょう。
梅園五橋の一つ「駐杖(ちゅうじょう)橋」は、園内にかかる橋の中でもひときわ印象的な朱色の橋です。
園内の名所である「梅見の滝」を鑑賞する場合、この橋を渡っていきましょう。
橋の周囲を秋になると紅葉スポットとなり、夜にはライトアップされますよ。
熱海梅園の奥地にある「韓国式庭園」は、日韓友好の願いを込めて造られた庭園です。
2000年に内閣総理大臣の森喜朗と金大中大統領が散策したことが造園のきっかけといわれます。
庭園の真ん中にある建築は、400以上前の朝鮮の邸宅を再現したものです。
木々が植えられた庭園で、韓国式庭園や邸宅を鑑賞できるのは日本でも熱海梅園のみ。
邸宅の裏手には、「チャントッテ」と呼ばれる味噌、醤油、漬物を置く壺が置かれています。
当時の様子を忠実に再現した展示から、人々の暮らしや文化を学べるエリアです。
邸宅の目の前にある「方池円島」は、韓国式庭園に欠かせないものです。
方池は長方形もしくは短形で、中央に円形の島がある池。
円形の島には、柳や松といった木々が植えられ、日本庭園とは違った景色を楽しめます。
池の方形は地の陰、円島は天の陽を示し、双方のバランスを保ち、末永く家が反映するようにとの願いが込められているそうです。
梅まつりの時期には、高台にある方池円島越しに、園内に咲き誇る梅を鑑賞できます。
韓国式庭園では水が大切に扱われています。
庭園内にある「噴水」の噴出口は、陰陽思考に基づいて造られたものです。
意匠を凝らした建築物と園内の自然を一度に楽しめるのが韓国式庭園の魅力です。
韓国式庭園のそばに建てられた邸宅は、「中山晋平記念館」です。
入館無料で営業時間は10:00〜16:00、梅まつり期間は16:00までの営業となります。
大正初期から大衆音楽の普及に大きく貢献したという作曲家・中山晋平の別荘を、西山町より梅園内に移築し一般公開しています。
「てるてる坊主」、「肩たたき」、「シャボン玉」など、一度は聴いたことがあるような有名な楽曲を制作した中山晋平。
1952年に亡くなるまで居住していたという記念館内には、作曲に使用したピアノや直筆の譜面、当時のレコードが展示されています。
「駐杖橋」そばにある熱海梅園の名所が「梅見の滝」です。
石畳の道を抜けた先、園内の北西歩にある人工の滝は、高さ13m・幅28.5mと迫力満点!
梅がピークを迎えた時期には、咲き誇る梅の花越しに飛沫を上げる滝を鑑賞できます。
正面から眺めるのはもちろん、滝の裏側を散策できるのが魅力です。
梅見の滝の裏側は洞窟のようになっています。
足元が湿っているため、歩きやすい靴だと安心です。
滝裏の道からは、観光客の目の前を勢いよく滝が流れていきます。
手の届く距離を流れる滝は、人工の滝とは思わせない迫力です。
熱海出身の文化勲章受章者・澤田政廣(さわだせいこう)の作品を集めた「澤田政廣記念美術館」。
木彫作品をはじめ、絵画・墨彩など多岐にわたる作品が集められています。
高村光雲の高弟山本瑞雲に師事し、没した93歳まで作品を作り続けた澤田政廣。
力強く生命感のある彼の作品の数々を鑑賞しましょう。
美術館入口にある天井のステンドグラス「飛天」は、パワースポットとしても人気です。
ステンドグラスの下で手を繋ぐと、いつまでも幸せになれると伝えられています。
館内は撮影禁止となっているため、実際に足を運んで作品を眺めましょう。
通常は有料の美術館ですが、梅まつり開催期間中は入場券を見せると無料で入館できます。
住所 : 静岡県熱海市梅園町9-46
マップ: Googleマップ
電話番号 : 0557-81-9211
定休日 : 月曜日(祝日の場合は開館)
営業時間 : 9:00~16:30
料金 : 大人320円、中高生210円、小学生無料(梅まつり期間は無料)
公式URL : 澤田政廣記念美術館
熱海梅園の最寄り駅である来宮駅のそばには、熱海一帯の土地神として鎮座している土地神として鎮座している「来宮神社」といった人気スポットがあります。
雄大な景色を楽しめる観光用に造られた「熱海城」、リニューアルされてより魅力をました「MOA美術館」など、熱海でも人気の観光名所ばかりです。
JR来宮駅から徒歩5分、熱海梅園からもアクセスしやすい「来宮神社」。
熱海一帯の土地神として鎮座している神社は、熱海でも屈指のパワースポットといわれます。
境内の大きな見どころの「大楠」は、国の天然記念物に指定されています。
樹齢2,000年を超え、ビル8階の高さに相当する大木は、長寿や願いを叶える力があるといわれます。
一周するごとに寿命が1年伸びるという言い伝えもある大楠。
大楠のそばにある休憩所で休みつつ、木の周囲を散策してみましょう。
平安期の将軍、坂上田村麻呂公が戦勝を祈願したといわれる来宮神社。
祭神は大巳貴命(おおなもちのみこと)、日本武尊(やまとたけるのみこと)、五十猛命(いたけるのみこと)です。
大巳貴命は、大黒様とも呼ばれ商売繁盛、良縁成就のご利益で知られます。
来宮という文字を「忌の宮」と読み、お酒や悪縁などを断つための祈願をする神社としても人気です。
「酒難除守」や「良縁祈願」という来宮神社ならではのお守りも購入することができます。
住所 : 413-0034 静岡県熱海市西山町43-1
マップ: Googleマップ
アクセス : JR来宮駅から徒歩5分
電話番号 : 0557-82-2241
定休日 : 年中無休
営業時間 : 9:00~17:00
料金 : 無料
公式URL : 来宮神社
※合わせて読みたい: 来宮神社の特徴や見どころを徹底解説!ご利益満載なパワースポットの大楠や境内のカフェも紹介
JR熱海駅から路線バス で10分、錦ヶ浦山頂にそびえ立つ「熱海城」。
1959年に観光名所として建てられた熱海城は、絶景と館内の展示を楽しめル観光名所として親しまれています。
桃山時代、慶長初期の様式を模して造られた熱海城の頂上にあるのが天守閣展望台です。
初島・大島・相模灘を臨む絶景は、地上43m・海抜160mの高さにある熱海城ならではです。
夏の花火大会開催時には、開館時間が21:00まで延長するため、特等席で花火を眺められます。
1Fにある「ジェット足湯」からも、天守閣と同じく絶景が広がります。
熱海城は、階ごとに分かれた様々な展示があります。
2018年6月からリニューアルオープンした「江戸のなぞ絵・遊び絵」コーナー。
絵がなぞなぞになっている、なぞ絵の答えを考えるクイズラリーは、大人から子供まで楽しめます。
2階全フロアに渡る「日本城郭資料館」は、城にまつわるユニークな展示があるためおすすめ。
すべてマッチ棒で作り上げたという模型や、当時の城下街を再現したというジオラマは見ごたえがあります。
住所 : 静岡県熱海市熱海1993
マップ: Googleマップ
アクセス : JR熱海駅から網代・多賀車庫行きバスに乗車、錦ヶ浦バス停から徒歩すぐ、湯~遊~バスに乗り、熱海城下車すぐ
電話番号 : 0557-81-6206
定休日 : 年中無休
営業時間 : 9:00~17:00(入場は16:30まで)
料金 : 大人1,000円、小中学生500円、4歳~6歳350円
公式URL : 熱海城
※合わせて読みたい: 熱海城の観光ガイド!天守閣展望台からの景色になぞ絵・遊び絵展も紹介
JR熱海駅からバスで10分、日本美術を中心としたコレクションを所蔵した「MOA美術館」。
日本文化や歴史を感じられる展示、現代的なデザインの建物を楽しめる人気スポットです。
2017年2月のリニューアルオープン時に造られた、「円形ホール」の万華鏡が訪れた人を出迎えます。
ドーム一面に広がる日本最大級の万華鏡は、2度と同じ模様が表示されない造りです。
世界最大の万華鏡フェスティバルで2年連続グランプリの依田満・百合子夫妻が手掛けた幻想的な空間を楽しみましょう。
円形ホール内では、年に一度小学生の作品を集めた「児童作品展」が開催されます。
海外11ヶ国35会場を含む409会場、応募総数439,893点から厳選された、イマジネーション溢れる作品に出会えますよ。
円形ホールの先に広がる「ムアスクエア」は、視界の開けた開放的な広場です。
階段途中に造られた広場からは、「海が見える美術館」と呼ばれるMOA美術館らしい景色が広がります。
ムア スクエア空眺められるのは、初島や伊豆大島に相模湾といった大自然の雄大な景観です。
MOA美術館本館内にあるロビーからも、美術館のポスターに使われるほどの絶景を楽しめます。
美術館の内部で展示されるのは、国宝、重要文化財といった貴重なものばかりです。
尾形光琳が描いた「紅白梅図屏風」、野々村仁清の最高傑作といわれる「色絵藤花文茶壺」、この2つの国宝は見ごたえ十分。
低反射高透過ガラスを使って、ガラス越しでも作品を見やすい工夫がなされています。
住所 : 静岡県熱海市桃山町26-2
マップ: Googleマップ
アクセス : JR熱海駅から路線バス、もしくは観光周遊バスに乗り10分
電話番号 : 0557-84-2511
定休日 : 年末年始、木曜日
営業時間 : 9:30~16:30(入館は16:00まで)
料金 : 一般1,600円、高大生1,000円、中学生以下無料、シニア1,400円
公式URL : MOA美術館
※合わせて読みたい: MOA美術館の見どころを解説!熱海の人気観光スポットで絶景から国宝まで堪能しよう
本記事では熱海梅園の見どころを紹介しました。
一年を通して楽しめる熱海梅園内には、他の梅園にはない韓国庭園、滝見の梅といった名所があります。
梅が見頃を迎える1月上旬~3月上旬の梅まつりをはじめ、季節ごとのイベントも満喫してください。
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公開日 : 2020/02/28