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天神は福岡市の中心市街地であり、福岡最大の繁華街です。
福岡市は九州最大の都市なので、天神は九州最大の繁華街といってもよいでしょう。
福岡最大のターミナル駅であるJR博多駅のある博多地区から、那珂川を挟んですぐ西側に位置し、北は玄界灘に面しています。
博多が港町にルーツがあるのに対し、天神周辺は福岡城の城下町をルーツとしています。
そのため、現在も商業地として栄えているのですね。
JR博多駅から天神へは福岡市営地下鉄で繋がっており、地下鉄博多駅から3駅6分程度で行くことが可能です。
また、天神には西日本鉄道(西鉄)の福岡駅もあり、交通の要衝でもあります。
ちなみに、天神という地名の由来は天神地区にある水鏡天満宮(水鏡天神)という神社です。
現在、天神といった場合は住所が「天神」の地区に加えてその周辺の地域も含めて呼ばれることが多いです。
そこで今回は、天神周辺を西部・中部・東部に分けてご紹介します。
中部は本来の天神地区周辺になります。
西部は元来の天神と呼ばれる地区のすぐ西側で、福岡城があるあたりです。
東部は本来の天神地区の東側で、那珂川の中州にあたる「中洲」エリアと那珂川東岸の川端地区などを指します。
水鏡天満宮(すいきょう てんまんぐう)は、地下鉄天神駅の東およそ300mの場所にある古い神社です。
すぐ東側に那珂川が流れる場所で、市街地の中に鎮座しています。
平安時代に菅原道真公は京から大宰府に左遷される途中、現在の福岡市に上陸しました。
道真は現在の神社の場所から南へ800mほどの今泉地区にあった四十川(現在の薬院新川)の水面に自分の姿を映して、自分の疲れた顔にショックを受けたと言われています。
これを受けて、今泉の地に神社を建てて水鏡天満宮と名乗りました。
江戸時代初期に黒田長政が福岡城を築城し、城下町を整備するときに、福岡城の鬼門にあたる現在の天神の地に移されていました。
水鏡天満宮は別名を水鏡天神(すいきょうてんじん)や容見天神(すがたみてんじん)と呼ばれていて、現在の天神の地名は、この水鏡天満宮が鎮座していることに由来しています。
ビルに囲まれた中にひっそりと建っていますが、天神の地名の由来となった重要な神社なので、ぜひ参拝してみてください。
住所 : 福岡県 福岡市中央区天神1丁目15−4
電話番号 : 092-741-8754
福岡市文学館は地下鉄天神駅の東およそ300mの場所で、水鏡天満宮のすぐ北側ある施設です。
別名を赤煉瓦文化館(あかれんが ぶんかかん)といい、名前の通り赤煉瓦でできた外観はレトロな雰囲気を醸し出しています。
もともとは日本生命保険の九州支店の建物として1909年(明治42年)に建てられたものです。
建築家の辰野金吾と工学士の片岡安らが設計したことで知られ、19世紀末の英国様式を参考にしたと言われています。
1969年(昭和44年)に国の重要文化財に指定され、福岡市に譲渡して歴史資料館となりました。
平成6年(1994年)に赤煉瓦文化館として生まれ変わり、さらに2002年(平成14年)に福岡文学館に変わっています。
福岡文化館は1階が総合図書館で、ほかにも文学に関する様々な資料を展示しています。
福岡市文学館は福岡屈指のレトロスポットで、 絶好の撮影スポットとしても人気となっています。
住所 : 福岡県福岡市中央区天神1丁目15−30
電話番号 : 092-722-4666
休館日 :
毎月曜日(休日のときは翌日)
12月28日~1月4日
開館時間 : 9:00~21:00
料金 :無料
公式URL : 福岡市文学館
天神中央公園は、地下鉄天神駅の南東およそ350mの場所にある都市型公園です。
もともと天神中央公園のある場所には福岡県庁がありました。
福岡県庁舎1915年(大正4年)に建てられましたが、老朽化などの理由により1977年(昭和52年)に現在地へ移転されることになったのです。
現在の県庁は東公園という公園があるところで、県庁建設で公園が狭くなったので、代わりとして旧県庁跡地が公園として整備されました。
そして1989年(平成元年)に天神中央公園として完成し、以降は都会のオアシスとして福岡市民に親しまれています。
市街地に近く、約3ヘクタールという広大な敷地に緑があふれています。
ショッピングや観光のついでに立ち寄って休憩するのもおすすめですよ。
住所 : 福岡県福岡市中央区天神1丁目
電話番号 : 092-716-6730(天神中央公園管理事務局)
公式URL : 天神中央公園
旧福岡県公会堂貴賓館(きゅう ふくおかけん こうかいどう きひんかん)は、地下鉄天神駅の東およそ450mの場所にある施設です。
那珂川と薬院新川が合流する地点にあたり、薬院新川のすぐ西には天神中央公園があります。
天神中央公園との間には川のほかに道や建物がありますが、旧福岡県公会堂貴賓館は天神中央公園の一部になります。
福岡県公会堂貴賓館は、1910年(明治43年)に第13回九州沖縄八県連合共進会の来賓接待所として建てられたものです。
共進会終了後、福岡県の公会堂となりましたが、戦後に福岡高等裁判所を経て 福岡県農林事務所、福岡県教育委員会庁舎などとして使われました。
その後、福岡県庁移転とともに福岡県教育委員会庁舎も移転し、県庁跡が天神中央公園なったのと同時に、教育委員会庁舎跡も天神中央公園の一部になることが決定したのです。
建物も取り壊すことが決まりましたが、旧公会堂のうち貴資館は貴重な文化財であることが注目され、保存することになりました。
貴資館は国内で数少ないフレンチルネサンス様式の木造建築物で、そのレトロな外観が特徴です。
国の重要文化財にも指定されています。
赤煉瓦文化館とならぶ福岡屈指のレトロスポットで、写真映えする建物として人気です。
住所 : 福岡県福岡市中央区西中洲6番29号
電話番号 : 092-751-4416
休館日 :
月曜(月曜日が休日のときは翌日)
12月29日〜1月3日
開館時間 :9:00〜18:00
料金 :
大人 200円
15歳未満 100円
6歳未満 無料
65歳以上 無料
公式URL : 旧福岡県公会堂貴賓館
アクロス福岡は地下鉄天神駅の東およそ300mの場所にある複合施設です。
北側には水鏡天満宮、南側には天神中央公園があります。
天神中央公園と同じく、旧福岡県庁の跡地に「福岡の新しいランドマーク」「国際・文化交流の拠点」をコンセプトに建設されました。
アクロス福岡の特徴は建物の外観です。
「自然との共生」「心潤う空間」をテーマにしていて、階段のビルの側面にはステップガーデンは、屋上緑化としてたくさんの植物が植えられています。
山をモチーフにしていて「ステップガーデン」と呼ばれ、多くの観光客が見物に来ています。
住所 : 福岡県福岡市中央区天神1丁目1番1号
電話番号 : 092-751-8591
公式URL : アクロス福岡
警固神社(けご じんじゃ)は、地下鉄天神駅の南およそ400mのところにある古い神社です。
いつ頃創建された神社なのかははっきりしませんが、神功皇后による三韓征伐のときに、皇后の船を守って勝利へ導いた警固大神を現在の福岡城付近に祀ったといわれています。
江戸時代初期に福岡城を築城するために黒田長政によって一時的に別の神社に合わせ祀られましたが、慶長13年(1608年)に現在の場所に社殿が建てられて移されました。
水鏡天満宮とともに福岡の市街地にひっそりとたたずむ神社で、周りはビルに囲まれています。
街中にあるのに不思議な雰囲気が漂い、福岡市内屈指のパワースポットとして人気ですよ。
ぜひ警固神社に参詣して、都会の喧噪を忘れてしまうような不思議な空間を肌で感じてみてください。
住所 : 福岡県福岡市中央区天神2丁目2-20
電話番号 : 092-771-8551
公式URL : 警固神社
福岡県立美術館は地下鉄天神駅の北およそ650mのところにあります。
1964年(昭和39年)に福岡文化会館として開業しました。
当初は美術館と図書館が併設された施設でしたが、1985年(昭和60年)に図書館が移転し、福岡県立美術館として生まれ変わりました。
福岡県にゆかりが深い芸術家の作品が多く展示されていて、青木繁、坂本繁二郎、高島野十郎、川辺御楯らのほか、福岡藩の御用絵師だった尾形家の絵画資料などが展示されています。
また、久留米絣や九州古陶磁などの地場伝統工芸品も多数収蔵しているのもみどころです。
美術館周辺は須崎公園として整備されており、シンボルとなっている大きな噴水を中心に緑があふれています。
住所 : 福岡県福岡市中央区天神5丁目2-1
電話番号 : 092-715-3551
休館日 :
月曜日(祝日の場合は翌平日)
12月28日~1月4日
開館時間 :10:00〜18:00(入館は17:30まで)
公式URL : 福岡県立美術館
福岡城址(ふくおかじょうし)は、天神の西の丘の上にある福岡城の跡です。
現在は福岡城址一帯が舞鶴公園(まいづる こうえん)として整備されています。
なお、舞鶴とは福岡城の別名のことです。
天神をはじめとする福岡の街はかつて福岡城の城下町でした。
そのため、現在でも福岡城址は福岡市民のシンボルであり、福岡の街の顔となっています。
関ヶ原の戦いのあと、初代福岡藩主となった黒田長政が、慶長6年(1601年)から7年かけて福岡城を築城しました。
現在は石垣や一部の櫓などが現存していて、多聞櫓は国指定の重要文化財となっています。
また、福岡城址全体が国の史跡でもあります。
城内には平安時代の外交・貿易施設だった鴻臚館(こうろかん)の跡地があり、歴史好きは必見です。
福岡城の周囲は様々な木々に覆われており、歴史と自然の両面から楽しめるのが福岡城の魅力と言えるでしょう。
春には桜が満開となり、福岡市内屈指の花見スポットとしても人気です。
住所 : 福岡県福岡市中央区城内1
電話番号 : 092-711-4784(福岡市役所 経済観光文化局)
公式URL : 福岡城址・舞鶴公園
大濠公園(おおほり こうえん)は、福岡城址のすぐ西にある都市型の公園です。
池を中心に整備された公園で、面積はおよそ40ヘクタールにおよびます。
もともとは江戸時代初期に黒田長政が福岡城を築城したときに、博多湾の入江を堀として利用したので、大濠と呼ばれていました。
1927年(昭和2年)に東亜勧業博覧会が開かれた際に公園として整備されました。
2年後に福岡県営の大濠公園として開園し、以降は福岡市民のいこいの場として親しまれています。
池の周囲には約2kmの遊歩道が整備されており、ほかにも野鳥の森や児童遊園、さらには能楽堂や日本庭園、池の中の島には浮見堂まであります。
池では貸しボートも楽しむことができて、大人から子どもまでも遊べる場所なので、福岡観光の休憩に寄ってみてはいかがでしょうか。
住所 : 福岡県福岡市中央区大濠公園1番2号
電話番号 : 92-741-2004(大濠・西公園管理事務所)
公式URL : 大濠公園
福岡アンパンマンこどもミュージアムinモールは、地下鉄天神駅から東におよそ800mの場所にある子ども向けの施設です。
中洲川端駅のすぐ目の前になり、那珂川の東岸にあるリバレインモール という施設の5〜6階にあります。
その名の通りアンパンマンをテーマにした施設で、施設内にはアンパンマンのキャラクターやグッズ、ショップ、遊具などがたくさんあります。
また、アンパンマンショーも行われ、アンパンマンの着ぐるみたちと子供たちが触れ合えるのも魅力です。
子どもたちから絶大な人気をほこるアンパンマン。
お子様連れの方はぜひ寄ってみてください。
住所 : 福岡県福岡市博多区下川端町3番1号 博多リバレインモール 5・6F
電話番号 : 092-291-8855
休館日 : 1月1日
開館時間 :
10:00~18:00(入場は17:00まで)
※季節により変更あり
料金 :1500円(ショッピングモール入場料別)
公式URL : 福岡アンパンマンこどもミュージアムinモール
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