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南禅寺(なんぜんじ)は、京都市左京区にある臨済宗南禅寺派大本山の寺院です。
日本最初の勅願禅寺である南禅寺は、日本の禅寺の中では最も格式が高く、京都五山(天龍寺・相国寺・建仁寺・東福寺・万寿寺)より格上で、別格扱いを受けています。
国の重要文化財にも指定され、南禅寺のシンボルである三門や、禅の世界観を表現した方丈、レトロな雰囲気が漂う水路閣と見どころがたっぷり詰まった南禅寺。
春には桜が、秋には紅葉が景観に彩りを与え、日本の美しい文化を感じることができますよ。
近隣にある平安神宮や永観堂と合わせて、京都に訪れたらぜひ足を運びたいスポットです。
時期によって拝観時間が異なるので、特に午後に訪れる際は早めに足を運ぶようにしましょう。
拝観受付は拝観終了時間の20分前です。
また、年末の12/28〜31は一般の観光客は入れないので注意してください。
南禅寺の境内に入るのにはお金はかかりませんが、三門・方丈庭園・南禅院を見学する際は拝観料がかかります。
個人 : 一般:600円、高校生:500円、小・中学生:400円
団体(30名以上): 一般:500円、高校生:450円、小・中学生:350円
個人: 一般:600円、高校生:500円、小・中学生:400円
団体(30名以上): 一般:500円、高校生:450円、小・中学生:350円
個人: 一般:400円、高校生:350円、小・中学生:250円
団体(30名以上): 一般:350円、高校生:250円、小・中学生:200円
住所 : 京都府京都市左京区南禅寺福地町
マップ : Googleマップ
アクセス :
電話番号 : 075-771-0365
休観日 : 12/28〜31
拝観時間 :
参拝料金 :
公式サイト : 南禅寺
京都市営地下鉄東西線「蹴上」駅が最寄りです。
下車後、「ねじりまんぽ」と呼ばれる小さなトンネルを抜けて道なりに行くと、徒歩10分ほどで境内に到着します。
JR線・近鉄線をご利用の方はJR・近鉄「京都」駅で下車しましょう。
JR・近鉄京都駅から蹴上駅に行く場合所要時間は約17分です。
京都市営地下鉄烏丸線京都駅から国際会館行きに乗車し、「烏丸御池」駅で乗り換えます。
そして、東西線六地蔵行きに乗車し、4駅で蹴上駅に到着します。
阪急線をご利用の方は、阪急「烏丸」駅で下車しましょう。
烏丸駅から蹴上駅に行く場合所要時間は約18分です。
烏丸駅から京都市営地下鉄烏丸線「四条」駅まで歩いた後、国際会館行きに乗車し、「烏丸御池」駅で乗り換えます。
そして、東西線六地蔵行きに乗車し、4駅で蹴上駅に到着します。
京阪電鉄をご利用の方は、京阪電鉄「三条」駅で下車しましょう。
三条駅から蹴上駅に行く場合所要時間は9分です。
京都市営地下鉄東西線「三条京阪」駅まで歩いた後、六地蔵行きに乗車し、2駅で蹴上駅に到着します。
京都市営バスを利用する際は「東天王町」駅・「南禅寺・永観堂道」駅が最寄りです。
白川通りに沿って南に下り、徒歩約10分で到着します。
自動車を利用する場合は、名神高速道路の京都東インターで降りて、三条方面に約6km走ったところにあります。
南禅寺前交差点を右折すると参道に入り、第1駐車場に繋がっています。
南禅寺に自動車で行く場合は第1駐車場を使うことができます。
駐車料金は2時間以内で1,000円、2時間を超えると1時間ごとに500円かかります。
南禅寺には絶景を望める三門から、他の寺院にはないレトロな赤レンガ造りの水道橋まで見どころが沢山あります。
ここでは、南禅寺に来たら外せないスポットをご紹介します。
境内に入ってすぐ見えてくるのは、南禅寺のシンボルである「三門」。
歌舞伎『楼門五三桐』で石川五右衛門が「絶景かな!絶景かな!」と名台詞を放つシーンは、この三門が舞台になっています。
別名「天下竜門」と呼ばれ、日本三大門の1つであるこの門は国指定重要文化財に指定されています。
最初にこの地に三門が建立されたのは永仁3(1295)年、西園寺実兼の寄進によるものでしたが、文安4年の火災で焼失。
現在の三門は寛永5(1628)年に藤堂高虎が大坂夏の陣で亡くなった家来を弔うために再建したものです。
三門は真下から見ると迫力があり、その荘厳さに圧倒されます。
さらに拝観料(一般:500円、高校生:400円、小・中学生:300円)を払って楼上にあがると、高さ22mの五鳳楼から南禅寺境内に溢れる自然を一望することができます。
春だと桜が、秋には紅葉を見ることができるので、ピークのシーズンを狙って足を運ぶのがおすすめですよ。
南禅寺随一のフォトスポット「水路閣」。
赤レンガ作りでアーチ型の水道橋は、そのレトロな雰囲気が自然とマッチして、唯一無二の美しさを誇っています。
数多くのドラマのロケ地としても使われてきたこの水路閣は、南禅寺に来たら必ず訪れたいスポットです。
この水路閣は、琵琶湖から京都へ水を運ぶ疏水として今も活躍しています。
完成直後から生活用水としてだけでなく、水力発電にも使われるようになり、京都の産業発展に大きく貢献してきました。
写真のように水路閣の脚の部分の下に入ると、三面鏡を見ているような不思議な景色を見ることができます。
ぜひレトロでアンニュイな写真を撮ってみてください。
国宝に指定されている「方丈」。
方丈とは、禅宗寺院において住職が住まう場所を指します。
南禅寺の方丈は大方丈と小方丈で構成されています。
大方丈は、天正年間に内裏清涼殿を移建したものという説と、清涼殿でなく女院御所の対面御殿を移築したものと言う説が有力です。
また、小方丈は寛永年間に建てられたもので、伏見城の遺構とされています。
中には重要文化財である桃山時代の狩野派の障壁画が描かれていましたが、経年劣化が激しく、現在は一部デジタル撮影によって復元した壁画が展示されています。
部屋の四方に描かれる力強い作風の障壁画は圧倒されること間違いなしです。
必見なのは、方丈前にある枯山水の庭園。
小堀遠州作のこの庭園は「虎の子渡しの庭」と呼ばれ、名勝に指定されています。
庭園を眺めていると心が鎮まり、穏やかな気持ちになるのを感じることができます。
方丈が建設された当時に思いを馳せながらゆっくりと時を過ごすのもいいですよね。
こちらは拝観料が必要なスポットなので、上の拝観料金を参考にしてください。
南禅寺の別院であり、南禅寺発祥の地である「南禅院」。
亀山天皇が正応2(1289)年に出家した際に寄進した離宮の遺跡がこの南禅院です。
南禅院の離宮は鎌倉時代の代表的様式「池泉回遊式」で、池を中心にしてぐるりと回遊するように設計されています。
こじんまりとした南禅院の周辺は深い木々に囲まれており、南禅寺の他の建物よりもひっそりとした静寂が漂っています。
南禅院の中から自然を眺めて、瞑想するように頭を空っぽにするとリラックスできますよ。
こちらも拝観料が必要になるので、上の拝観料金を参考にしてください。
南禅寺周辺は、寺院や神社が立ち並ぶ京都らしい雰囲気を味わうには格好のエリア。
せっかく南禅寺に来たなら周辺の観光スポットも一緒に回るのがおすすめです。
ここでは、南禅寺から徒歩で足を運べる神社や寺院、さらに一風変わった観光名所をご紹介します。
南禅寺から徒歩約17分のところにあるのが「 平安神宮 」。
明治28年に平安遷都1100年を記念して建立された神社で、第50第桓武天皇をご祭神としています。
平安神宮の社殿は平安京の正庁・朝堂院が5/8のサイズで再現されており、当時の平安京の雰囲気を味わうことができますよ。
朱赤を基調にした建物は荘厳な雰囲気を漂わせています。
石が敷き詰められた境内の中を歩いていると都会の喧騒を忘れ、心が鎮まるのを感じることができます。
周囲には岡崎公園やグルメスポットもあるので、ゆっくり散策するのにぴったりです。
住所 : 京都市左京区岡崎西天王町97
マップ : Googleマップ
アクセス :
電話番号 : 075-761-0221
定休日 : 年中無休
参拝時間 :
料金 : 無料(神苑は大人600円、小人300円)
公式サイト : 平安神宮
※合わせて読みたい: 平安神宮を徹底取材!平安京を思わせる建築に優美な日本庭園を鑑賞しよう
南禅寺から徒歩10分の所にあるのが「永観堂」。
浄土宗西山禅林寺派総本山の寺院で、正式名称は「聖衆来迎山 無量寿院 禅林寺」です。
永観堂の本尊である阿弥陀如来立像は「みかえり阿弥陀」と呼ばれ、頭だけ左を向いているという特異な形をしています。
みかえり阿弥陀像としては日本最古のもので、重要文化財にも指定されています。
そして、永観堂の見どころは何と言っても美しい紅葉。
真っ赤に染まった紅葉が境内を彩り、その美しさは目をみはるほどです。
紅葉シーズンに京都に訪れるなら、南禅寺と合わせてぜひ足を運びたいスポットです。
住所 : 京都符京都市左京区永観堂町48
マップ : Googleマップ
アクセス :
電話番号 : 075-761-0007
定休日 : なし
営業時間 :
料金 :
公式サイト : 永観堂
※京都の紅葉関連記事: 京都の紅葉名所・ライトアップスポットをエリアごとに詳しく紹介!
南禅寺から徒歩8分の所にある「蹴上インクライン」。
インクラインとは傾斜を利用してレールを敷き、動力で貨物を運搬する装置を指します。
この蹴上インクラインは、インクラインとしては世界最長の長さを誇ります。
大津から宇治川への舟運ルートとして活用されていた「蹴上インクライン」ですが、現在は休止し史跡として保存されています。
春には桜を、秋には紅葉を見ながら線路の上をお散歩することができますよ。
住所 : 京都府京都市東山区東小物座町339
マップ : Googleマップ
アクセス :
南禅寺に足を運んだらぜひ食べたいのが「湯豆腐」。
湯豆腐は南禅寺参道周辺で作られていた精進料理から広まった料理なんです。
今回は湯豆腐の名店を中心に、必見のグルメスポットをご紹介します。
南禅寺からすぐの場所にあり、京都きっての湯豆腐の名店である「南禅寺 順正」。
国の有形文化財である順正書院と回遊式庭園を敷地内に持つこちらのお店は、食事と合わせて京の雰囲気を感じながら散策を楽しむことができます。
おすすめのメニューは「ゆどうふ(花)」3,300円(税込)。
こだわりの国産大豆を使った湯豆腐をメインに、焚合・田楽・進肴など旬の食材を使ったコース料理をいただくことができます。
席数が480席用意されているので、紅葉のシーズンなどでも比較的スムーズに入ることができます。
湯豆腐だけでなく、京会席コースや湯葉を味わえるコースなどメニューも充実しているため、ぜひ足を運んでみてくださいね。
住所 : 京都府京都市左京区南禅寺門前
マップ : Googleマップ
アクセス : 蹴上駅より徒歩約10分
電話番号 : 075-761-2311
定休日 : 不定休
営業時間 : 11:00〜21:30(ラストオーダー20:00)
予約サイト・口コミ・クーポン : ぐるなび
日本料理の枠にとらわれないエンターテイメントに富んだ料理を提供する「南禅寺参道 菊水」。
和食は、ミシュラン三つ星料亭「日本料理 柏屋」の松尾英明氏が監修しています。
洋食はバルニバービ グループ総料理長大筆秀樹氏がメニュー考案に加わり、南禅寺参道 菊水ならではの味を作り出しています。
おすすめのメニューは、ランチでいただける「湯豆腐会席」5,500円。
湯豆腐を中心として全7品で構成されたコースです。
また、コースのシメのご飯は、「八代目 儀兵衛」の「翁霞」という日本最高峰のお米をいただくことができます。
美味しいご飯をいただくのは最高の贅沢ですよね。
和食だけでなく洋食も充実しているので、気分によって料理のテイストを選べるのも魅力的。
京都散策と合わせて、ぜひ絶品の京料理を味わってみてください。
住所 : 京都府京都市左京区南禅寺福地町31番地
マップ : Googleマップ
アクセス : 蹴上駅より徒歩7分
電話番号 : 075-771-4101
定休日 : 年中無休
営業時間 :
予約サイト・口コミ・クーポン : ぐるなび 一休.comレストラン
小川治兵衛の庭園を眺めながら湯豆腐や京料理を楽しむことができる「南禅寺 八千代」。
歌舞伎や能の舞台をイメージした掘りごたつの席や、庭園に隣接する席が用意されており、京都らしい雰囲気を味わいながら食事をすることができます。
おすすめのメニューは「湯豆腐御膳」(梅:2,900円、竹:3,400円、松:3,900円)。
竹なら生湯葉が、松なら生湯葉とお造りが付いてきます。
他で紹介している湯豆腐のコースよりも、リーズナブルな価格なのが嬉しいですよね。
1日30食限定の京会席弁当も人気のメニュー。
京都らしい雰囲気を味わいながら食事がしたい方におすすめです。
住所 : 京都府京都市左京区南禅寺福地町34
マップ : Googleマップ
アクセス : 蹴上駅1番口より徒歩5分
電話番号 : 075-771-4148
定休日 : なし
営業時間 :
予約サイト・口コミ・クーポン : ぐるなび 一休.comレストラン
最後に、おすすめのお土産をご紹介します。
どちらのお店も南禅寺からぶらぶらとお散歩がてら訪れることができる場所です。
京都室町に店を構える「然花抄院」の「然」カステラ(小:600円、大:1,500円)は、京都土産として大人気のお菓子です。
丹波黒豆を食べて京都で育った鶏の卵の黄身を使ったこちらのカステラ。
ふわふわとした生地は中が半熟になっていて、卵の味がしっかりと感じられる濃厚な味です。
京都には室町本店の他に、南禅寺から20分ほど歩いたところにある「京都・時代祭館 十二十二」の中に店舗が入っています。
平安神宮の近くにあるので、観光と合わせてお土産もゲットしましょう。
住所 : 京都符京都市左京区岡崎西天王町97-2
マップ : Googleマップ
アクセス :
定休日 : 年中無休
営業時間 : 10:00〜18:00
公式サイト : 然花抄院
南禅寺から徒歩30分のところにあるのが、旬の野菜を使い昔ながらの製法で丁寧に漬けている「加藤順漬物店」。
たくさんの種類がある中でも、特におすすめなのが紅大根(500円)です。
二十日大根の色鮮やかな赤紫色が美しく食卓を彩ってくれます。
あっさりと少し薄味に漬けられているので、いくらでも食べることができますよ。
インターネットでも販売されているため、気に入ったらリピート買いできるのも嬉しいですよね。
住所 : 京都符京都市左京区二条大橋東入る大文字町165-2
マップ : Googleマップ
アクセス : 京都市営地下鉄東西線「京都市役所」駅より徒歩10分
定休日 : 毎週月曜日 ※月曜日が祝日の場合は翌日
営業時間 : 9:30〜18:30
公式サイト : 加藤順漬物店
南禅寺周辺は京都らしい雰囲気を感じられる、街並みが美しいエリアです。
ぜひ周辺の観光スポットやグルメスポットも合わせて散策をしてみてください。
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最終更新日 : 2023/03/03
公開日 : 2019/04/19