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11. 「迷いの窓」と「悟りの窓」の寺 源光庵(げんこうあん)
20. ドラマやCMのロケにも 駒井家住宅(こまいけじゅうたく)
21. 明治維新の政治家 岩倉具視幽棲旧宅(いわくらともみゆうせいきゅうたく)
7. 青竹が生い茂る凛とした風景 嵯峨野の竹林の道(ちくりんのみち)
11. 願い事が一つだけ叶う幸福地蔵 鈴虫寺(華厳寺・ けごんじ)
14. 芸能の神社で知られる 車折神社(くるまざきじんじゃ)
2. おもてなしの粋を極めた 京都迎賓館(きょうとげいひんかん)
9. 江戸時代の始まりと終わりを見届けた 二条城(にじょうじょう)
20. マンガ好きにはたまらない! 京都国際マンガミュージアム
8. 明治維新の志士たちが眠る 京都霊山護国神社(きょうとりょうぜんごこくじんじゃ)
11. 縁切り・縁結びの神社 安井金比羅宮(やすいこんぴらぐう)
13. 眺望が楽しめる新スポット 将軍塚青龍殿(しょうぐんづか せいりゅうでん)
20. 日本で2番めに古い動物園 京都市動物園(きょうとしどうぶつえん)
21. 豊臣秀吉を祀る 豊国神社(ほうこくじんじゃ/とよくにじんじゃ)
23. 京都の文化と歴史を知る 京都国立博物館(きょうとこくりつはくぶつかん)
3. 1000体の千手観音立像が並ぶ 三十三間堂(さんじゅうさんげんどう)
4. 千本鳥居で知られる 伏見稲荷大社(ふしみいなりたいしゃ)
11. 安産の御利益があある伏見の神社 御香宮神社(ごこうのみやじんじゃ)
16. 源氏物語の世界を再現 宇治市源氏物語ミュージアム(うじしげんじものがたりミュージアム)
京都は街全体が観光スポットになっていて、見どころがたくさん!
移動時間に思わぬ時間を取られて、「行きたかった観光スポットの半分も行けなかった!」ということにもなりかねません。
そこで、本記事では京都をエリア別に分け、それぞれの観光スポットを紹介していきます。
京都では市内を大まかに東西南北に分け、洛北、洛西、洛中、洛東、洛南と呼びます。
大原や鞍馬、比叡山などがある自然豊かなな洛北、西陣・嵐山・哲学の道など見どころ満載の洛西。
二条城や京都御所など政治の中心地であった洛中。
祇園や清水など世界中から観光客が訪れる洛東、そして京都駅付近とその宇治や醍醐、伏見などの洛南など。
それぞれのエリア内のスポットを順に回ると、効率よく回ることができますよ。
洛北は、京都の中心部から北にあるエリアです。
このエリアの代表的な観光スポットといえば、牛若丸ゆかりの鞍馬寺、京都の奥座敷・貴船神社、三千院がある大原エリアなどがあげられます。
大原エリアは温泉もあり、春の桜から秋の紅葉まで一年を通じて人気の観光スポットです。
貴船神社・鞍馬寺方面へアクセスするには叡山電車が便利。
また、大原方面へは京都バス17系統、世界遺産の上賀茂神社へは京都市バス4系統で行くことができます。
鞍馬寺は、源義経がまだ牛若丸という名前だった頃に修行を積んだ場所です。
境内には牛若丸が跳躍の稽古をした木の根道、喉をうるおした息次ぎの水、ここを発つ前に名残を惜しんで背比べをした義経公背比べ石など、義経ゆかりの場所が数多くあります。
また、牛若丸の守り本尊・川上地蔵堂や義経が祀られている義経堂・義経公供養塔、牛若丸が天狗と出逢った僧正ガ谷不動堂なども、ぜひ訪れてほしい観光スポットです。
鞍馬寺は宝亀元年(770)に鑑真の弟子、鑑禎(がんてい)が毘沙門天を祀ったのがはじまり。
鞍馬弘教の総本山で、9月15日には義経祭、10月中旬には京都三大奇祭・京都三大火祭の一つに数えらえる鞍馬の火祭が行われます。
鞍馬山には天狗が住んでいるという言い伝えがあり、鞍馬山駅を降りたところには大きな天狗の像も。
最近は京都のパワースポットとしても知られ、本殿金堂にある金剛床に立ちパワーをもらう人の姿が絶えません。
鞍馬寺入り口の仁王門から本殿金堂までは約1kmあり、途中までケーブルカーで上がることもできます。
そして、本殿金堂からは貴船神社につながるハイキングコースが伸びています。
住所 : 京都府京都市 左京区鞍馬本町1074
マップ: Googleマップ
アクセス : 叡山電車 鞍馬下車 徒歩約5分
電話番号 : 075-741-2003
定休日 : 無休(霊宝殿は月曜、12月12日~2月末日休館)
営業時間 : 霊宝殿は9:00~16:00
料金 : 愛山費 300円。霊宝殿 200円。ケーブル寄進 大人・片道200円、小学生以下・片道100円
貴船神社は、水の供給を司る神を祀る全国に約450社ある貴船神社の総本社。
今から1600年ほど前、神武天皇の母・玉依姫が創建したと伝えられています。
古くは天皇の勅使が雨乞いや雨止みの祈願をし、また縁結びの神として源義経や紫式部も参拝に訪れたと言われています。
また、平安時代の歌人和泉式部が夫との不和を解消するため参拝したところ、みごと願いが叶ったと伝えられていて、今では縁結びの神様として女性の参拝者が後を絶ちません。
貴船神社は、鞍馬寺とともに洛北の強力なパワースポットでもあり、絵馬の発祥地でもあることから京都で人気の観光スポットとなっています。
貴船神社は本宮、中宮(結社)、奥宮と3社あります。
「恋を祈る神」としての信仰が篤い中宮(結社)は、本宮より貴船川に沿って上流に歩いたところにあります。
本宮、奥宮、中宮の順で参拝すると願いが叶うと言われているので、恋を達成させたい人は、中宮だけではなく三社全てを回るようにしましょう。
本宮の水占斎庭には、おみくじを水に浸すと占いが浮き出てくるという、珍しい水占いもあるのでぜひ運を占ってみてください。
住所 : 京都府京都市左京区鞍馬貴船町180
マップ: Googleマップ
アクセス : 貴船口駅から徒歩30分
電話番号 : 075-741-2016
定休日 : 無休
営業時間 : 6:00~20:00(5月1日~11月30日)、6:00~18:00(12月1日~4月30日)
料金 : 無料
円通寺は延宝6年(1678)、霊元天皇(れいげんてんのう)の乳母文英尼(ぶんえいに)開基のお寺です。
もとは後水尾天皇の幡枝離宮があり、幡枝小御所、幡枝茶園とも呼ばれていました。
圓通寺の見どころは、何と言っても雄大な比叡山を借景とした名庭園。
後水尾天皇はこの借景を得るために各地を回って、ようやくこの地を見つけたと言われています。
庭園には40個以上の石が配置され、その周りを紅葉が囲みます。
特に秋の紅葉の季節はすばらしく、洛北の紅葉スポットとして有名です。
そのほか、春の椿、夏の蓮、秋のキンモクセイ、冬のロウバイなど一年を通じて、美しい花々を眺めることができます。
かつて円通寺の中には、三猿堂や白樺庵、霊泉庵や潮音堂などがありましたが、現在は残されていません。
今は本堂や客殿、観音堂が建ち並んでいて、本堂には本尊の聖観音菩薩が安置されています。
枯山水式の平庭、400坪もの杉苔庭など、その美しい庭は国の名勝にも指定されています。
住所 : 京都府京都市左京区岩倉幡枝町389
マップ: Googleマップ
アクセス : 叡山電車京都精華大下車 徒歩約25分
電話番号 :075-781-1875
定休日 : 無休
営業時間 : 10:00~16:30
料金 : 高校生以上500円、小中学生300円
妙満寺は康応元(1389)日什上人が開いた法華宗のお寺です。
応仁の乱などで移転を余儀なくされ、 現在の場所には1968年に移されたました。
境内にはブッダガヤ大塔を模したインド式の仏舎利大塔がそびえたち、異国情緒が漂うお寺です。
妙満寺では、俳諧の祖・松永貞徳が手がけた「雪月花の三名園」のひとつ、「雪の庭」を見ることができます。
清水寺の「月の庭」、北野の「花の庭」(現存しない)とともに成就院の3名園と言われています。
冠雪の比叡山を借景とした美しい庭で、部屋の中から眺めると、ちょうど額縁に収まった一枚の絵のように見えます。
妙満寺にはもう一つ、安珍・清姫の鐘(道成寺の鐘)という見どころがあります。
一夜の宿を求めた僧・安珍に一目ぼれした清姫は、恋が叶わないと知ると大蛇となって安珍を追い、最後には道成寺の鐘の中に逃げた安珍を焼き殺してしまったという言い伝えがあります。
この一件後、寺では何度も釣鐘を作ろうとしましたが、清姫の呪いか災厄が続き、なかなか鐘を完成させることができなかったそうです。
約400年後の1359年にようやく完成することができ、現在は妙満寺に納められています。
住所 : 京都府京都市左京区岩倉幡枝町91
マップ: Googleマップ
アクセス : 木野駅(出町柳駅より15分)下車。徒歩5分
電話番号 : 075-791-7171
定休日 : 無休
営業時間 : 6:00~17:00
料金 : 境内無料。本坊(本堂、雪の庭、展示室)、大人500円、小中学生350円
実相院(じっそういん)は、鎌倉時代の寛喜元年(1229)年に静基(じょうき)僧正が開基し、不動明王を本尊としています。
元々は天台宗寺門派の寺院でしたが、現在は独立してどの宗派にも属さない単立寺院になっています。
皇族や摂家出身者が住職を務める門跡寺院の1つでもあり、そのため「岩倉実相院門跡」とも呼ばれています。
実相院の見どころは、客殿の「滝の間」から眺める景色。
滝の間に敷かれている漆黒の床板に外の楓の木々が映り、「床もみじ」と言われ絶賛されています。
新緑の季節には緑、紅葉の季節は真紅、真冬の季節は雪化粧と季節ごとに床に移る色が変わり、他では見られない見事な光景を見ることができます。
実相院には2つの趣のことなる庭園があります。
1つは奥の書院と客殿との間にある山水庭園で、庭の中心に池を配した池泉回遊式庭園。
特に秋には庭園の借景が真紅に染まり、洛北の紅葉スポットとして有名です。
もう1つは比叡の山並みを借景とした雄大な枯山水の石庭。
庭の石組みは日本を、また3つの木製のオブジェは大海原の波を表現していると言われています。
住所 : 京都府京都市左京区岩倉上蔵町121
マップ: Googleマップ
アクセス : 京都バス(24)で岩倉実相院行き終点
電話番号 : 075-781-5464
定休日 : 無休
営業時間 : 9:00~17:00
料金 : 大人500円、小中学生250円
延暦寺は京都市と滋賀県大津市にまたがる天台宗総本山です。
標高848mの比叡山全域を境内とする寺院で、 比叡山 、または叡山(えいざん)と呼ばれることも。
785年に最澄(さいちょう)が一乗止観院を建てたのが始まりで、法然・栄西・親鸞・道元・日蓮など数多くの名僧を輩出しています。
1994年に世界遺産に登録されました。
境内は、東塔、西塔、横川と大きく3つのエリアに分けられます。
東塔には延暦寺の総本堂である根本中堂(国宝)や阿弥陀堂などがあります。
根本中堂には、1200年もの間、一度も消えたことがない「不滅の法灯」と呼ばれる灯明があります。
西塔には釈迦堂を中心にお堂があり、一般の人が修行体験ができる居土林研修道場があります。
坐禅・写経の体験や、1泊~2泊の本格的な修行体験まで用意されているので、興味のある方はお問い合わせください。
また、国宝殿には延暦寺に伝来する数多くの仏像・仏画・書跡等の文化財が保管されています。
一般にも公開されていて、重要文化財の千手観音菩薩立像や薬師如来坐像、嵯峨天皇筆による光定戒牒などを見ることができます。
そのほか、庭園美術館があるガーデンミュージアム比叡や、絶景ポイントとして知られる日吉大社など、比叡山には見どころがたくさんあります。
比叡山ドライブウェイからは滋賀県の琵琶湖を見ることができ、特に秋の紅葉シーズンには多くの観光客が訪れます。
住所 : 滋賀県大津市坂本本町4220
マップ: Googleマップ
アクセス : 比叡山ドライブウェイ
電話番号 : 077-578-0001
定休日 :無休
営業時間 : 季節、拝観場所によって異なります
料金 : 東塔・西塔・横川共通券 大人700円、中高生500円、小学生300円。国宝殿は別料金
世界文化遺産に登録され、国宝と重要文化財の宝庫でもある上賀茂神社。
正式名称を「賀茂別雷神社(かもわけいかづちじんじゃ)」といい、京都でも最古とされる歴史と格式を誇る神社です。
下鴨神社と共に、山城国の豪族であった賀茂氏の氏神を祀る神社で、古くから皇族をはじめとした貴人から信仰を集めてきました。
毎年5月には、下鴨神社と合同で京都三大祭の一つである葵祭が行われます。
もとは、庶民の祭りである祇園祭に対して、葵祭は賀茂氏と朝廷の行事として行われていたもの。
日本の祭のなかでも、数少ない王朝風俗の伝統が残されたものとして有名です。
上賀茂神社の二ノ鳥居をくぐってすぐのところに「細殿(ほそどの)」と呼ばれる建物があります。
細殿の前に円錐型に整えられた一対の盛り砂があり、「立砂(たてずな)」と呼ばれています。
これは、上賀茂神社の祭神が天から地上に降臨した、神山(こうやま)を形どったもの。
この砂は「清めの砂」として全国各地の神社に敷かれているのですが、個人でも購入することができます。
住居の厄除けや浄化に絶大な効果があり、鬼門にまくといいそうです。
境内にある片岡社(かたおかのやしろ)は、源氏物語の作者である紫式部も恋の成就を祈って参拝に来ていたという由緒ある神社。
今は縁結びの神社として知られていて、多くの参拝者があります。
片岡社のそばに「岩上(がんじょう)」という、岩と草木がある場所があるのですが、実はここが上賀茂神社の信仰の原点となる場所。
気が付かずに素通りしてしまう観光客も多いのですが、上賀茂神社の最大のパワースポットとなっています。
住所 : 京都府京都市北区上賀茂本山339
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アクセス : 京都駅より市バス(4)終点「上賀茂神社」で下車
電話番号 : 075-781-0011
定休日 :無休
営業時間 : 05:30~17:00
料金 : 無料国宝・本殿権殿特別参拝は500円
三千院は、かつては貴人や仏教修行者の隠棲の地として知られていた京都の大原にあります。
天台宗山門跡の一つで、延歴7年(788)に最澄が比叡山東塔に建てた草庵がはじまりとされています。
火災などにより移転が度重なり、1871年に現在の場所へ移されました。
門跡寺院とも呼ばれ、杉の木が生い茂る広大な境内には、堂宇が多く立ち並んでいます。
桜や紅葉の名所としても知られていて、アジサイやシャクナゲ、そして雪景色など、四季折々の美しい姿を見せる寺院です。
三千院は城郭のような石垣が巡らされ、重厚な趣があります。
聚碧園(しゅうへきえん)と有清園(ゆうせいえん)という2つの苔むした庭園が有名で、客殿の縁側から眺める風景は格別。
作家の井上靖が「東洋の宝石箱」とも称したそうです。
有清園には、「金色水」と呼ばれる福寿延命の水があり、この水を手に濡らすと幸運がもたらされると言われています。
往生極楽院の裏手には、かわいい6体のお地蔵さんがいて、ほのぼのとした気持ちにさせてくれます。
また、三千院の周辺はお土産屋さんが多く、かわいい「大原女」(おおはらめ)の姿をした売り子さんに出逢えることも。
散策をしながら、大原の風情を楽しんでください。
住所 : 京都府京都市左京区大原来迎院町540
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アクセス : 京都バス停「大原」から徒歩10分
電話番号 : 075-744-2531
定休日 : 無休
営業時間 : 8:30~17:00(3月~12月7日)、9:00~16:30(12月8日~2月)
料金 : 一般700円、中高校生400円、小学生150円
修学院離宮は比叡山麓にある皇室関連施設です。
17世紀中頃、後水尾上皇によって比叡山の麓の広大な敷地に造営された離宮で、借景の手法を採り入れた庭園は日本を代表するもの。
造営された当時は、平安貴族が池に小舟を浮かべて和歌を詠み管弦を奏でる源氏物語のような世界への憧れが強まっていた時代で、修学院離宮もそのような優雅な造りとなっています。
後水尾上皇は女中に変装して輿に乗り、造営中の離宮を自ら訪れて造営の指図をしたという逸話も残っているようです。
広い園内は、上離宮・中離宮・下離宮と分かれていて、下離宮⇒中離宮⇒上離宮の順に拝観して行きます。
見どころは、下離宮の数寄屋造りの寿月観、中離宮の後水尾上皇宸筆の扁額が掲げられている楽只軒など。
中離宮の客殿の杉戸には、鯉と祇園祭山鉾の絵が描かれています。
描かれた杉戸の鯉は、夜な夜な絵から飛び出て泳ぎ回るため杉戸に網をかぶせたという話が残っています。
上離宮の隣雲亭は、修学院離宮で最も高い場所にあり、ここから園内はもとより、京都市内まで見渡すことができます。
修学院離宮は宮内庁が管理しており、庭園内を見学するためには、事前に予約が必要です。
事前申込みと当日申込みの2通りがあり、事前申込みは、往復ハガキかインターネットもしくは直接京都御苑内の宮内庁京都事務所で申し込みます。
詳細は下記のホームページを参照してください。
住所 : 京都府京都市左京区修学院藪添
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アクセス : 市バス「修学院離宮道」から徒歩15分
電話番号 : 075-211-1215
定休日 : ホームページ参照
営業時間 : 9:00, 10:00, 11:00, 13:30, 15:00
料金 :無料
注意点 : 参観は申込みが必要
寂光院は京都市左京区大原にある天台宗の寺院です。
聖徳太子が乳の菩提を弔むために、594年に六万躰地蔵菩薩を本尊とし創建したのが始まりと伝えられています。
平安時代末期、壇ノ浦の戦いで平家は源義経率いる源氏に敗れますが、その際、安徳天皇は入水をします。
その後、安徳天皇の母であり、また平清盛の娘である建礼門院は、尼僧となってこの寺で余生を送ります。
舅に当たる後白河法皇もその建礼門院のもとを訪ねますが、その様子は「平家物語」にも描かれていて、そのため寂光院は「平家物語」ゆかりの寺と言われています。
今では建礼門院の草庵跡は苔で覆われ碑が建つのみですが、その様子はかえって当時を偲ぶことができます。
寂光院は代々、尼僧が住職を務めていて、厳しい修行で知られる天台宗の寺にどこか穏やかな空気が流れています。
山里の趣が感じられる境内には四季折々の草花が咲き、特に秋の紅葉は鮮やか。
寂光院の本尊は2000年の本堂放火事件で焼けてしまいましたが、年に数回、特別公開として一般に公開されます。
真っ黒に炭化しながらもまっすぐに立つ菩薩の姿は、胸を打つものがあります。
寂光院から三千院まで徒歩30分ほどのハイキングコースがあります。
細道沿いに建礼門院が月の明かりで自身の姿を映したとされる、朧の清水があります。
住所 : 京都府京都市左京区大原草生町676
マップ: Googleマップ
アクセス : 京都バス「大原」下車徒歩15分
電話番号 : 075-744-3341
定休日 : 無休
営業時間 : 9:00~17:00(3月1日~11月30日)。冬季は時間が異なります。ホームページ参照
料金 : 高校生以上600円、中学生350円、小学生100円
源光庵は京都市北区鷹峯(たかがみね)にある曹洞宗の寺院。
1347年に徹翁(てっとう)が隠居書として開いたのがはじまりで、もともとは臨済宗大徳寺派の寺院でした。
卍山道白(まんざんどうはく)禅師によって再興され、1694年に曹洞宗に改められました。
源光庵の見どころは、本堂の窓。
庭園を望む、「悟りの窓」と呼ばれる丸い窓と、「迷いの窓」と呼ばれる四角い窓の2つです。
「迷いの窓」は人の世や人生を表し、「悟りの窓」は禅の教えや大宇宙を表現していると言われています。
迷いの窓→悟りの窓の順に眺め、禅の教えを体感してみましょう。
窓から光が差し込み、とても美しい光景です。
特に紅葉のシーズンは、2つの窓から色鮮やかな紅葉が見え幻想的な風景に。
CMにも使われたことで有名です。
本堂天井には、1600年に徳川家の鳥居元忠が石田三成勢と戦い、自刀してはてた時の伏見城の床板が供養され、天井に張られています。
血天井と呼ばれるこの天井は、源光庵の他に、宝泉院、興聖寺、正伝寺、養源院でも見ることができます。
悟りの窓と同じ円形の意匠がほどこされた山門もみどころの一つです。
京都駅から源光庵へは、市バスを2回乗り換える必要がありますが、ぜひ訪れてみてください。
4月に行われる吉野太夫花供養もよく知られています。
住所 : 京都府京都市 北区鷹峯北鷹峯町47
マップ: Googleマップ
アクセス : 鷹峰源光庵前下車徒歩約1分
電話番号 : 075-492-1858
定休日 :無休
営業時間 : 9:00~17:00
料金 : 中学生以上400円、小学生200円
宝泉院は京都府京都市左京区大原勝林院町にある天台宗の寺院です。
勝林院住職の住む僧房として創建されたのがはじまり。
立ち去りがたいという意味の盤桓園では、客殿の柱を額縁に見立てて観賞する「額縁庭園」が知られています。
お抹茶と和菓子をいただきながら、まるで日本画のような世界を味わうことができます。
特に紅葉の季節は、庭園の木々が赤く染まり、青々とした竹とのコントラストが絶妙。
この時期は夜間にライトアップされ、幻想的な光景を楽しめます。
また、鶴亀庭園は江戸中期に作られたもので、部屋から格子ごし に観賞します。
池の形が鶴、築山が亀、山茶花の 古木を蓬莱山とみる名園として知られています。
樹齢300年の沙羅双樹が趣をみせています。
宝泉院には、源光庵と同じく「血天井」があります。
徳川の忠臣・鳥居元忠以下数百名が関ヶ原合戦の際に伏見城で自刃した際、その床板を天井にして祀り供養しているものです。
宝泉院は、紅葉の名所として知られていて、紅葉シーズンには長い行列ができます。
住所 : 京都府京都市左京区大原勝林院町187
マップ: Googleマップ
アクセス : 市バスで「大原」下車
電話番号 : 075-744-2409
定休日 : 無休
営業時間 : 9:00~17:00
料金 : 大人800円、中高校生700円、小学生600円 ※お抹茶、オリジナルのお菓子付
大徳寺は鎌倉時代末期の1315年に大燈国師宗峰妙超が開創しました。
応仁の乱の際に焼失し荒廃しましたが、一休和尚が堺商人の支援を得て復興。
桃山時代には豊臣秀吉が織田信長の葬儀を営み、信長の菩提をとむらうために総見院を建立しました。
それをきっかけに、戦国武将の塔頭建立が相次ぎ隆盛を極めました。
全部で23の塔頭寺院があり、細川氏ゆかりの高桐院、キリシタン大名大友宗麟が建立した瑞峯院、畠山義元と大友義永が創建した龍源院(大徳寺南派本庵)などが常時一般公開されています。
石田三成の墓がある三玄院、加賀前田家菩提寺の芳春院、山中鹿之介の墓がある玉林院など戦国武将ゆかりのお寺も多くありますがありますが、こちらは非公開。
塔頭寺院の一部は春と秋に特別公開されます。
勅使門・三門・仏殿・法堂が一直線に並ぶ典型的な禅寺の伽藍配置を見せていています。
勅使門は、天皇の勅使を迎える時に使われた門で、皇居の陽明門を移築したもの。
三門は、千利休が自らの像を楼上に建てたところ、秀吉の逆鱗に触れ切腹を命じられることとなりました。
本坊の方丈庭園は、江戸時代初期を代表する枯山水の庭園です。
また法堂天井には狩野探幽作の巨大な龍が描かれています。
天平時代から吉野時代まで約600年間の写経が収められている経蔵のほか、多くの国宝を所蔵しています。
住所 : 京都府京都市北区紫野大徳寺町53
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アクセス : 京都市バス「大徳寺前」下車徒歩すぐ
電話番号 : 075-491-0019
定休日 : 無休
営業時間 : 9:00~16:30
料金 : 境内は拝観自由だが、拝観できる塔頭はそれぞれ拝観料が必要
金福寺は京都市左京区一乗寺にある臨済宗南禅寺派のお寺です。
慈覚大師・円仁の遺志を継ぎ、864年に安恵僧都が創建したと伝えられています。
松尾芭蕉が滞在したとされ、芭蕉を敬慕する与謝蕪村とその一門によって再興された芭蕉庵があります。
境内には蕪村をはじめ近代俳諧人のお墓や句碑などがあり、俳句の聖地として有名です。
また、金福寺は村山たかゆかりの地としても知られています。
村山たかは幕末から明治初期にかけて活躍した女性で、日本史上初のスパイとされています。
安政の大獄の際には、倒幕派の情報を江戸に送り大獄に大きく加担しました。
勤皇派の志士に捕まりますが、女性ということで命を助けられ、金福寺で尼僧として生涯を終えました。
舟橋聖一作歴史小説「花の生涯」や諸田玲子の「奸婦にあらず」のモデルにもなっています。
本堂では与謝蕪村と村山たか女の遺品を拝観することができます。
小高い場所から京都市内が一望でき、隠れた紅葉の名所にもなっています。
住所 : 京都府京都市左京区一乗寺才形町20
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アクセス : 市バス一乗寺下り松町下車、徒歩約5分
電話番号 : 075-791-1666
定休日 : 12/30~12/31 1/16~1/31 8/5~8/20
営業時間 : 9:00~17:00
料金 : 大学生以上400円、中高生200円
常照寺は天下の名妓・吉野太夫ゆかりの寺で、洛北の桜の名所としても人気があります。
常照寺は、1616年に江戸時代初期の工芸家・本阿弥光悦(ほんあみこうえつ)が土地を寄進し、その子・光嵯(こうさ)の発願によって建立されました。
1627年には僧侶たちの学問所として鷹峰檀林(学寮)が開かれ、境内には大小の堂宇が立ち並びました。
最盛期には300人ほどの僧侶が学んでいたそうです。
吉野門と呼ばれる朱塗りの山門は、下随一の太夫と謳われた二代目吉野太夫が寄贈したもの。
京都の豪商と恋に落ちた二代目吉野太夫は、周囲の反対を振り切って駆け落ちをしたと言われています。
その後、太夫は38才で亡くなり、遺言によって常照寺に葬られました。
毎年4月第2日曜日には吉野太夫を偲ぶため「吉野太夫花供養」が盛大に行われます。
太夫道中や供茶法要、茶会などが催され全国各地から参拝者が訪れます。
住所 : 京都府京都市北区鷹峰北鷹峰町45
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アクセス : 市バス「鷹峯源光庵前」下車 徒歩約2分
電話番号 : 075-492-6775
定休日 : 無休
営業時間 : 8:30~17:00
料金 : 300円
光悦寺は京都市北区鷹峯にある日蓮宗のお寺です。
徳川家康によってこの地を与えらえた本阿弥光悦(ほんあみこうえつ)一族が工匠等と移り住み、芸術郷を築いたところです。
本阿弥光悦は、刀剣鑑定のほか、書、陶芸、絵画、蒔絵などにも優れ、芸術指導者としても活躍した人物。
光悦の死後、この光悦の屋敷が光悦寺となりました。
境内には7つの茶室が建てられていて、鷹峰三山と楓の木々を借景とする景色がとても美しいお寺。
庭園には竹で組んだ有名な光悦垣があり、紅葉の季節には絶妙のコントラストを生み出します。
現在は様々な場所で見ることができる光悦垣ですが、もとはこのお寺の垣根が発祥だと言われています。
住所 : 京都府京都市北区鷹峯光悦町29
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アクセス : 市バス源光庵前下車、徒歩約3分
電話番号 : 075-491-1399
定休日 : 無休
営業時間 : 8:00~17:00
料金 : 中学生以上300円
曼殊院門跡は、京都市左京区一乗寺にある天台宗の仏教寺院。
阿弥陀如来を御本尊とする天台宗五箇室門跡(青蓮院・三千院・曼殊院・毘沙門堂・妙法院)の一つです。
平安時代の延暦年間(782~806)に、天台宗の開祖最澄が比叡山上に創立したのがはじまり。
その後、何度かの移転を経て、江戸時代の1656年に現在の場所へ移りました。
本堂・書院・庫裏が国の重要文化財に、また、庭園を含む境内全体が1954年に国の名勝に指定されています。
曼殊院の見どころは、雄大な自然を表現した仏教的な枯山水庭園です。
白砂敷の上に大小3つの中島が築かれ、其の中の2つの中島の間には石橋が架けられています。
枯山水庭園といえば、禅宗寺院に見られる狭い空間に滝石組を組んだものが知られていますが、曼殊院は門跡寺院のため、宮廷風の意匠を取り込んだ独特の作風が特徴です。
5月初旬にはツツジ、秋には紅葉と四季折々の花々と建物のコントラストがとても美しく、門跡寺院にふさわしいみやびな光景を見ることができます。
住所 : 京都府京都市左京区一乗寺竹ノ内町42
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アクセス : 修学院駅下車徒歩約20分
電話番号 : 075-781-5010
定休日 : 無休
営業時間 : 9:00~17:00
料金 : 一般600円、高校500円、小中学生400円
詩仙堂は江戸時代初期の文人、石川丈山(いしかわ じょうざん)の山荘跡。
現在は曹洞宗の寺院でもあり丈山寺とも呼ばれています。
石川丈山はもとは武士だったのですが、平素から読書に親しみとくに詩を好んだそうです。
33歳で隠居し、59歳で詩仙堂を造営し、没するまでの30余年を詩や書や作庭に寝食を忘れて取り組みました。
詩仙堂は、正しくは「凹凸窠(おうとつか) 」といい、でこぼこした土地に建てた住居という意味があります。
この「凹凸窠」の中心には、狩野探幽に描かせた中国の漢晋唐宋の詩家36人の肖像画が掲げられています。
石川丈山はこの肖像画に詩を付けたことから、詩仙堂という名が付けられました。
洗練された庭はたいへん美しく、特に女性に人気があります。
詩仙堂の近くには、宮本武蔵ゆかりの地八大神社、北東に徳川家康ゆかりの圓光寺、南に臨済宗南禅寺派の金福寺などがあり、ハイキングコースとなっています。
紅葉を楽しみながら、歩いてみてはいかがでしょうか?
住所 : 京都府京都市左京区一乗寺門口町27
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アクセス : 市バス「一乗寺下り松町」下車
電話番号 : 075-781-2954
定休日 :無休
営業時間 : 9:00~17:00
料金 : 大人500円、高校生400円、小中学生200円
八大神社は京都市左京区一乗寺松原町にある神社です。
1294年の創建で、応仁の乱により焼失しましたが、1596年に再建されました。
八大神社は八坂神社(祇園社)と同格で、皇居守護神12社中の1社と数えられてる由緒ある神社です。
また、北の祇園社として、方除や厄除や学業の神として厚く信仰されています。
八大神社は宮本武蔵ゆかりの神社として知られています。
武蔵は吉岡一門と決闘をする際、この神社に立ち寄り神頼みをしようとしましたが、神仏に頼ろうとする自分の弱さに気づき、思いとどまったと言われています。
境内には、その決闘を見守った「下り松(さがりまつ)」の古木が保存されています。
また、2002年には宮本武蔵像も建立され、境内には映画宮本武蔵の写真なども多く飾られています。
勇壮な勝負の神と宮本武蔵の力にあやかって、受験の必勝祈願に参拝する人の姿も多く見られます。
八大神社周辺には、武蔵・吉岡決闘碑があり、さらに下ると武蔵が瀧に打たれて修行した場所もあります。
武蔵ファンなら一度は訪れてみたい神社です。
住所 : 京都府京都市左京区一乗寺松原町1
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アクセス : 叡山電鉄「一乗寺駅」より徒歩10分
電話番号 : 075-781-9076
定休日 : 無休
営業時間 : 9:00~17:00
料金 : 無料
駒井家住宅は、京都大学で教授を務めていた駒井卓博士・静江夫妻の私邸だったもの。
駒井卓博士は「日本のダーウィン」とも言われ、遺伝学等に大きな功績を残した人物です。
住宅は、京都市左京区北白川の桜並木の散策道沿いの一角、京都で最初期に形成された郊外住宅地にあります。
1927年、ヴォーリズ建築事務所の設計により建てられました。
当時アメリカで流行していたアメリカン・スパニッシュ様式をベースに、赤い瓦を使うなど和の要素も取り入れたおしゃれな建築物。
芝生敷きとなっている庭園は草花や樹木が季節を感じさせ、穏やかな雰囲気を見せています。
クリスタルのドアノブ、階段室のステンドグラス、駒井夫妻が愛用した家具も残されていて、当時の夫妻の暮らしを垣間見ることができます。
駒井家住宅は、日本ナショナルトラストに寄贈され、2004年から一般に公開されています。
その運営はボランティアによって支えられています。
今までにドラマやCMのロケ地として多く利用されて来ました。
最近ではNHK連続テレビ小説「マッサン」や「サントリー山崎」のCMに使われています。
住所 : 京都府京都市 左京区北白川伊織町64
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アクセス :叡山電鉄「茶山」駅下車 徒歩約7分
電話番号 : 075-724-3115 (公開日のみ)
定休日 : ホームページを参照
営業時間 : 毎週金曜日・土曜日 10:00~16:00
料金 : 一般500円、中高校生200円
幕末~明治期の代表的な政治家である 岩倉具視が、 攘夷運動の高まりの中で一時失脚して 岩倉 村に隠棲した際の住宅が、京都市左京区岩倉上蔵町に残されています。
元治元年(1864)から慶応3年(1867)までの3年間住居としたもので、昭和7年(1932)に国の史跡に指定されました。
岩倉具視関係品を展示している対岳文庫は昭和3年(1928)に建てられ、現在も資料を見ることができます。
史跡は周囲を塀に囲まれ、茅葺の主屋、瓦葺の附属屋、繋屋から成ります。
主屋は簡素な外観の建物で、玄関、6畳の次の間,床の間のある6畳の座敷などがあります。
主屋の東側には、岩倉具視の遺髪を収めた慰霊碑があります。
その隣には槇子夫人の碑、子息の具定、具経の碑も。
講演会などのイベントも行われているので、機会があったらぜひ参加してみてください。
住所 : 京都府京都市左京区岩倉上蔵町100
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アクセス : 市バス「岩倉実相院」下車南へ3分
電話番号 : 075-781-7984
定休日 : 水曜日、年末年始
営業時間 : 9:000~17:00
料金 : 一般300円、中高生200円、小学生100円
京都府立植物園 は、日本で最初の公立植物園として、1924年1月1日に開園しました。
面積24ヘクタールの広大な敷地に約12000種類、約12万本の植物が植えられています。
秋には、モミジやサクラ、フウ、イチョウなど約500本の木々が色鮮やかに紅葉し、洛北の紅葉スポットとして知られています。
この時期には秋の植物園フェスタが開催され、紅葉散策ツアーや植物クラフト体験教室などの催しなども行われます。
また、バラ園には京都にちなんだ名前のバラなど、約270品種、1,300株が植えられています。
はなしょうぶ園には、端正美麗な江戸系、優雅な伊勢系、雄大で豪華な肥後系を中心に約200品種・10,000株が。
あじさい園には約180品種・2,500株のあじさいが植えられ、比叡山をバッグに美しい光景を楽しむことができます。
住所 : 京都府京都市左京区下鴨半木町
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アクセス : 京都市営地下鉄「北山駅」下車3番出口すぐ
電話番号 : 075-701-0141
定休日 : 年末年始
営業時間 : 9:00~1700
料金 : 一般200円、高校生150円、中学生以下無料(温室は別料金)
洛西は京都市内の中心地から西の方角にあたる地域です。
このエリアは京都観光でも人気のスポットで、嵯峨野や嵐山、西陣、太秦などが含まれます。
金閣寺から衣笠山のふもとを走る「きぬかけの路」には、金閣寺、仁和寺、龍安寺と世界遺産が連なり、ゆっくりと歩いてみたいものです。
嵐山は一年を通じて人気のスポットで、嵯峨野のトロッコ列車や保津川下りもおすすめ。
春の桜のシーズンや紅葉シーズンは道路が混雑するので、電車でのアクセスが便利です。
金閣寺 は正式名称を鹿苑寺(ろくおんじ)といい、臨済宗相国寺派の禅寺です。
1994年に世界遺産に登録されています。
一般に金閣と言われているのは舎利殿のことで、あまりも有名なため金閣寺と呼ばれています。
もとは、室町時代を代表する北山文化を作った足利義満の邸宅として作られました。
邸宅といっても御所に匹敵するほど広大なものだったそうですが、義満が亡くなると遺言により金閣を残して解体され、禅寺となりました。
金閣と呼ばれる舎利殿は、漆塗りに金箔を張った煌びやかなものです。
残念なことに、1950年に寺の見習い僧であり大学生による放火で焼失していまいました。
その様子は三島由紀夫『金閣寺』や、水上勉『五番町夕霧楼』の小説に描かれています。
1955年にはほぼ焼失前の状態に再建されました。
金閣寺は3層から成る建物で、各層は別々の建築様式を採用した珍しい造りとなっています。
金閣寺だけではなく、境内の半分以上を占める庭園も見ごたえがあります。
鏡湖池(きょうこち)という庭園の中心にある池には、大小さまざまな島が浮かんでいます。
周辺には、当時の大名が競うようにして奉納した奇岩が点在していて、趣をみせています。
この鏡湖池から眺める金閣は絶景として知られていて、四季を通じて風情ある姿を見ることができます。
ぜひ異なった季節に訪れ、金閣の美しい姿をご覧ください。
住所 : 京都府京都市北区金閣寺町1
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アクセス : 市バス「金閣寺道」
電話番号 : 075-461-0013
定休日 : 無休
営業時間 :9:00~17:00
料金 :大人(高校生以上)400円、小中学生300円
金閣寺から「きぬかけの路」を進むと、世界遺産の 龍安寺 があります。
「きぬかけの路」には湯豆腐料理の店やカフェもあり、金閣寺、龍安寺、仁和寺とセットで訪れる人もたくさんいます。
その中のひとつ、龍安寺は1450年、細川勝元が義天玄承を開山として創建しました。
枯山水の石庭は 日本独特の「わび・さび」が体感できると、世界中から多くの旅行者が訪れる人気スポットです。
イギリスのエリザベス女王が訪日の際、龍安寺を訪れ絶賛したことから、世界に広く知られるようになったとのこと。
石庭は正確には「方丈庭園」と呼び、国の史跡・特別名勝にも指定されています。
幅25m、奥行き10m、約75坪の広さがあり、白砂が一面に敷き詰められています。
ここに大小さまざまな15個の石が配置され、究極の禅の世界を表現していると言われています。
どの位置から眺めてみても、必ず1つは石が隠れて見えない様に設置されていて、そこには「不完全」という意味が込めらているのだとか。
「自分自身を見つめて、足りないものを見つめ直す」という禅の教えを表していりうのだそう。
龍安寺には、そのほか千利休も絶賛したとも言われる「侘助椿(わびすけつばき)」があります。
日本最古の椿とも言われ、2月初めから3月終り頃までが見ごろ。
また、春の桜や紅葉など一年を通じて、色鮮やかな光景を楽しめます。
住所 : 京都府京都市右京区龍安寺御陵下町13
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アクセス : 市バス「立命館大学前」下車 徒歩7分
電話番号 : 075-463-2216
定休日 : 無休
営業時間 : 8:00~17:00(3月1日~11月30日)8:30~16:30 (12月1日~2月末日)
料金 :大人(高校生以上)500円、小中学生300円
仁和寺 は、「きぬかけの路」を龍安寺からさらに進んだところにあります。
888年に宇多天皇が創建した真言宗御室派の総本山で、世界遺産に登録されています。
明治時代まで代々皇族が住職を務めた門跡寺院で、国宝や重要文化財の建築物が立ち並んでいます。
仁和寺は、出家後の宇多法王が住まいとしたことから御室御所(おむろごしょ)とも呼ばれています。
その「御室桜(おむろざくら)」は有名で、京都でいちばん遅く咲く桜と言われています。
見ごろは4月中旬から下旬。樹高が低く、枝いっぱいに咲く桜の花は見ごたえがあります。
仁和寺の見どころは多く、正面入り口に建つ二王門、大正時代に造られた勅使門、1644年に建立された五重塔などがあります。
一層から五層まであまり幅のない美しい五重塔で、内部は天柱、壁面にまで仏様や菊花文様などの装飾画で埋め尽くされています。
国宝に指定されている金堂、一切経が納められている経蔵、朱塗りの鐘楼、襖絵が美しい白書院などもあります。
また仁和寺は華道、御室流の家元で、毎年5月には華道展が盛大に行われます。
御殿で開かれる華道展はたいへん見ごたえがあり、華道に詳しくない人でも楽しめます。
機会があったらぜひ見学に訪れてみてください。
住所 : 京都府京都市右京区御室大内33
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アクセス : 京都駅から市バス26番
電話番号 : 075-461-1155
定休日 : 無休
営業時間 :9:00~17:00(3月~11月)、9:00~16:30(12月~2月)
料金 :大人(高校生以上)500円、小中学生300円 霊宝館・茶室は別料金
妙心寺は京都市右京区花園にあります。
全国に3400の寺院を持つ臨済宗妙心寺派の大本山で、広大な敷地には46の塔頭寺院が立ち並び、日本で最も多く塔頭を持つ禅寺です。
1337年に花園法皇が関山慧玄を招いて開山しました。
応仁の乱で堂塔の多くが焼失しましたが、細川勝元・政元親子らの援助で再興。
その後、豊臣家や徳川家をはじめ諸大名など有力者の援護を得て隆盛を極めました。
妙心寺は見どころも多く、すべてを見ようと思うとかなりの時間が必要です。
ホームページには、1時間コース、2時間コース、半日コースが紹介されているので、参考にしてください。
法堂は1657年に建立された重要文化建造物で、天井には、狩野探幽が描いた有名な「雲龍図」があります。
どこから見ても龍がにらんでいるように見えることから「八方にらみ」とも呼ばれています。
また法堂内には、日本最古の鐘と呼ばれている鐘楼があります。
これは吉田兼好がその音色を好み、『徒然草』にも記述があります。
法堂から少し進むと、大方丈があります。
1654年に建立されたもので、内部には禅僧の控えの間や食事室として使われていた広間、狩野洞雲や狩野探幽が描いた障壁画を見ることができます。
妙心寺の塔頭の一つである退蔵院は、南門のすぐそば。
禅問答の公案の中でも著名な「ひょうたんなまず」を素材にした水墨画が有名です。
美しい庭があるため退蔵院は妙心寺の中で人気のスポットで、枯山水式の「元信の庭」や水琴窟と呼ばれる手水鉢を使った仕掛けを楽しめる「余香苑」などがあります。
そのほか、樹齢300年の沙羅双樹で有名な東林院、3つの庭園がある桂春院など多くの見どころがあります。
妙心寺では狩野探幽の「雲龍図」が描かれている御朱印帳を販売していて、これから御朱印帳を購入したいと思っている人におすすめです。
住所 : 京都府京都市右京区花園妙心寺町64
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アクセス : バス「妙心寺前」下車
電話番号 : 075-461-5226
定休日 : 無休
営業時間 : 9:10~17:50、12:30、13:30~15:40(11月~2月)、13:00~16:40(3月~10月)
料金 : 大人500円、中学生300円、小学生100円
嵐山は古くから和歌に詠まれ、平安貴族らが別荘を構えた場所です。
春は桜、秋は紅葉の名所として有名で、観光シーズンには多くの旅行者が訪れます。
その中心にあるのが渡月橋。
渡月橋の南岸が嵐山地区、北側が嵯峨野地区となり、どちらも多くの観光スポットがあります。
渡月橋は平安時代に嵯峨天皇が法輪寺に参拝するために架けられた橋で、鎌倉時代に亀山上皇御幸の際。月が橋を渡るように見えたことから「渡月橋」と名付けられたそうです。
現在の橋は1934年に架けられたもの。
渡月橋の背後に写る嵐山の風景は絶景とされ、京都を代表する風景として絵はがきやポスター、雑誌などに多く掲載されています。
一年を通じてそのすばらしい風景を楽しめますが、12月には嵐山花灯路として渡月橋や嵐山・嵯峨野がライトアップされます。
冬の風物詩として知られているイベントで、幻想的な嵐山の光景を楽しめると人気を呼んでいます。
住所 : 京都府京都市右京区
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アクセス : 京福電鉄嵐山線・阪急嵐山線嵐山駅より徒歩5分
渡月橋から5分ほど歩くと、天龍寺があります。
天龍寺は嵯峨野にある臨済宗天龍寺派の大本山で、世界遺産に登録されています。
1339年の創建で、室町時代には京都五山の第一位であった格式のある禅寺。
かつては1000ヘクタールもの広大な敷地を持っていたと言われていますが、創建以来8度にわたる大火に見舞われ、創建当時の壮大な様子は見ることができません。
当時の原型を残す池泉廻遊式の曹源池庭園は夢窓国師の作庭。
岩島や石組の荒々しい風景がある一方、優美な曲線を使った風景も見られ、当時の雅さも感じる取ることができます。
1997年には、加山又造画伯による「雲龍図」が法堂に描かれ、注目を浴びました。
法堂は特別公開の時しか見ることができないので、機会があったらぜひ逃さずに見てください。
天龍寺は桜と紅葉の名所として有名で、シーズン中は多くの人が訪れます。
ゆっくりと見学したいのであれば、できるだけ朝早くに訪れることをおすすめします。
春や秋だけではなく、夏の緑や冬の雪景色も美しく、一年を通じて楽しむことができます。
住所 : 京都府京都市右京区 嵯峨天龍寺芒ノ馬場町68
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アクセス : JR嵯峨野線「嵯峨嵐山」駅下車徒歩13分
電話番号 : 075-881-1235
定休日 : 無休
営業時間 : 8:30~17:30
料金 : 高校生以上500円、小中学生300円 諸堂はプラス300円
竹林の道は嵯峨野の人気観光スポットです。
大河内山荘から野宮神社の間、約200mにわたって続く小道で、道の両側には青々とした竹が生い茂ります。
この竹林、平安時代は、天皇の代理で伊勢参りを行う斎王が身を清めたという野宮神社に通じる、神聖な道だったそうです。
天龍寺の北門と通じているので、天龍寺の拝観の後に竹林の道を通り、野宮神社や大河内山荘に向うコースもおすすめです。
数万本とも言われる青竹は、夏にはサラサラを音を立て、涼を感じさせてくれます。
また竹の間からさしこむ爽やかな光など、撮影スポットとしても人気。
ここはぜひ着物で歩いてみたいスポット。
嵐山には着物をレンタルできるお店もあるので、ぜひ着物で散策をしてみてください。
また、観光用の人力車に乗って竹林を巡るのもおすすめです。
人力車を引く車夫にこのエリアのおすすめスポットを聞いてみるのもいいですね。
住所 : 京都市右京区嵯峨小倉山田淵山町
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アクセス : 京福電鉄 「嵐山駅」徒歩12分
野宮神社は嵯峨野の竹林の道の終起点にあります。
平安遷都後に作られた神社で、当時は天皇に代わって伊勢神宮の斎王としてお仕えする皇女がここに籠る習わしがありました。
斎王はここで一定期間精進したあと、身を清め伊勢へ向かったそうで、その人数は飛鳥・奈良時代から鎌倉時代までの660年の間に60人以上に上ったそうです。
そのため野宮神社は昔からたいへん神聖な場と考えられていて、現在は良縁祈願のパワースポットとして有名です。
境内の野宮大黒天のそばには「お亀石」と言われる黒い大きな石があり、なでながらお祈りをすると1年以内に願い事が叶う言われています。
また、「お亀石」のそばに水の張られた樽があり、紙にお祓いしたいことを書いて水に浮かべると、文字が消えて清められるとのこと。
野宮神社は清めの神社なので、後利益がありそうですね。
野宮神社は源氏物語にも登場します。
光源氏と六条御息所(みやすどころ)の別れの舞台として境内の黒木鳥居が描かれています。
そのほか、境内には小さな社がいくつもあり、子宝安産の白福稲荷大明神、芸能上達の白峰弁財天、交通安全の大山弁財天、火伏せの神の愛宕大神などがあります。
住所 : 京都府京都市右京区嵯峨野宮町1
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アクセス : バス「野宮」から徒歩5分
電話番号 : 075-871-1972
定休日 : 無休
営業時間 : 24時間
料金 : 無料
祇王寺は奥嵯峨野にある尼寺です。
もとは、法然上人の門弟良鎮によって創建された往生院という寺でした。
ところが、平清盛に愛された白拍子の祇王が清盛の心変わりによって都を追われ、母と妹とともに出家したため、祇王寺と呼ばれるようになりました。
この悲哀は「平家物語」にも描かれています。
祇王寺の本堂には、祇王とその母、妹の祇女、清盛の愛を奪った仏御前、そして清盛の坐像が安置されています。
本堂は小さなものですが、かえってそれがこの寺の味わいを深めています。
本堂には斜の格子の丸窓があり、CMにも使われているとか。
嵯峨野らしく竹林もあり、苔むした庭はとても風情があります。
境内の墓地には、祇王と祇女、母親の刀自の宝筐印塔、清盛の供養塔が佇んでいます。
祇王寺は、隠れた紅葉スポットでもあり、紅葉の季節には境内にある130本以上の楓が色鮮やかに染まります。
住所 : 京都府京都市右京区嵯峨鳥居本小坂町32
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アクセス : JR嵯峨野線「嵯峨嵐山駅」より徒歩20分
電話番号 : 075-861-3574
定休日 : 無休
営業時間 : 9:00~17:00
料金 : 大人300円、小中高校生100円。大覚寺・祇王寺共通券あり
常寂光寺は、古くから紅葉の名所として知られる嵯峨野の小倉山の中腹にあります。
1596年に日禛(にっしん)上人の隠居の場として開創しました。
生い茂る木々から漏れ入る光の様子がたいへん美しく、「常寂光寺」と名付けられたと言われています。
秋になると小倉山全体が色鮮やかに染まり、常寂光寺の境内も見事な紅葉に包まれます。
通常の寺院のような柵がなく、山間に溶け込むかのように佇む常寂光寺はたいへん風情があり、紅葉シーズンには多くの観光客が訪れます。
紅葉で有名な常寂光寺ですが、その他にも見どころがいくつもあります。
1616年に14世紀に建てられた本圀寺客殿の南門を移築した仁王門は、伽藍の中では最も古い建築物になります。
山門にしては珍しいかやぶき屋根の建物で、趣があります。
ここには運慶の作と伝えられている仁王像が納められています。
多宝塔は、常寂光寺のシンボルともいえる建物。
高さ12mあり、均整の取れた美しい建物です。
この多宝塔と紅葉の風景は、京都を代表する風景として雑誌やパンフレットなどによく登場します。
伏見城の客殿を移した本堂西には細長い小池があり、歌僊詞へと続いています。
また山内の山草園には百種余りの野草が植えられていて、春には美しい花を咲かせます。
紅葉だけではなく、3月の梅、5月のボタン、7月の白蓮も見ごたえがあります。
住所 : 京都府京都市右京区嵯峨小倉山小倉町3
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アクセス : JR嵯峨野線「嵯峨嵐山駅」より徒歩15分
電話番号 : 075-861-0435
定休日 : 無休
営業時間 : 9:00~17:00
料金 : 500円
鈴虫寺は嵐山の人気観光スポットのひとつ。
正式な名称は「妙徳山 華厳寺(みょうとくざん けごんじ)」といいますが、一年を通じて境内で鈴虫の音色を聞けるため「鈴虫寺」と呼ばれています。
江戸時代の中期、1723年にに鳳潭上人(ほうたんしょうにん)によって開かれ、19世紀初頭臨済宗の禅寺となりました。
八代目住職が鈴虫の音色を気に入り研究を始め、今では5万匹以上が飼育されています。
静けさの中で聞く鈴虫の音色は格別。
お茶と抹茶付で僧侶による法話を聞くこともできます。
石段を上った山門脇にわらじを履いた幸福地蔵が立っています。
どんな願い事でも、一つだけ叶えてくれると言われています。
願い事をするときは、わらじを履いた幸福地蔵が道に迷わないよう、自分の住所と名前を伝えましょう。
鈴虫寺のお守りには、幸福地蔵の化身が入っているそうです。
常にお守りを身に付け、願い事が叶ったときや一年が経ったときは、鈴虫寺に返しに来るといいそうです。
恋愛や結婚などの願い事も叶うとされ、女性の参拝客が絶えません。
嵯峨野に来たらぜひ訪れてみてください。
住所 : 京都府京都市西京区松室地家町31
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アクセス : 嵐山駅からバスで15分
電話番号 : 075-381-3830
定休日 : 無休
営業時間 : 9:00~17:00
料金 : 大人500円、子供300円(4才~中学生) ※茶菓子付き
一般には苔寺と呼ばれていますが、正式には西芳寺(さいほうじ)という臨済宗の寺院です。
この地には、もともと飛鳥時代に聖徳太子の別荘があり、聖徳太子が作った「阿弥陀如来像」が祀られていたそうです。
後に、奈良時代に天龍寺の境外塔頭として行基が開創したと伝えられています。
室町時代初期の1339年に夢窓国師が中興開山しました。
境内の東側に、苔で覆われた庭園があります。
120種類もの苔が一面を覆いつくし、その美しさから国の特別名勝及び史跡に指定され、また世界遺産にも登録されています。
これほどの苔に覆われるようになったのは江戸時代以降のことで、もともと湿った土地だったところに洪水などが起こり、荒れるままにされていたところ、このように苔に覆われるようになったそうです。
苔寺を拝観するには事前予約が必要です。
往復はがきに必要事項を記入し、希望日の1週間前までに必着で送付するように送ります。
申込みは希望日の2ヶ月前から先着順となるので、早めに予約をしてください。
世界中から観光客が訪れるため、すぐに埋まってしまうことが多いようです。
庭園で有名な苔寺ですが、苔寺の参拝は住職の説法、般若心経の唱和、写経などの宗教行事への参加が必須。
所用時間は90分以上なので、時間の余裕を見て訪れてください。
なお、苔寺のベストシーズンは5月〜6月。
冬は苔が少なくなってしまい、一部、地面が見える箇所もあるそうです。
住所 : 京都府京都市西京区松尾神ヶ谷町
マップ: Googleマップ
アクセス : 京都バス「苔寺」下車すぐ
電話番号 : 075-391-3631
定休日 : ホームページ参照
営業時間 : ホームページ参照
料金 : 無料
注意点 : 拝観には申込みが必要
大覚寺は嵯峨野にある真言宗大覚寺派大本山の寺院。
876年に嵯峨天皇の離宮嵯峨院を寺院に改め、以来、皇族が住職を務めた由緒ある門跡寺院です。
もとは離宮として造られたため、御所の佇まいが感じられる雰囲気があり嵯峨御所とも呼ばれています。
南北朝時代には南朝の御所となり、1392年には南北の争いに終止符を打つ講和会議が開かれた場所でもあります。
広大な敷地は見どころが多く、全てを回るにはかなりの時間が必要です。
多くの堂宇が戦火により焼失しましたが、江戸時代に再興され、今も王朝文化の煌びやかさを見せています。
本堂には、本尊の五大明王像が安置されています。
また、弘法大師空海の尊像を祀る御影堂、桃山時代を代表する画家たちの絵が飾られた正寝殿などがあります。
大覚寺は嵯峨天皇が弘法大師の薦めにより、国家安泰の祈願として写経を行ったことから、写経の根本道場としても有名です。
五代堂の写経道場は一般の参拝客も体験することができます。
写経に願い事を書き添えて納経すると、祈願してくれるそうです。
中秋の名月を鑑賞する「観月の夕べ」という行事は、よく知られています。
中国風の龍頭船などが境内の東にある大沢池に浮かべられ、船上では琴の演奏やお茶席を楽しみながら月を鑑賞するという優雅なイベントです。
ミニコンサートや模擬店なども並び、期間中は多くの人が訪れます。
平安時代の貴族になった気分で、楽しんでみてはいかがでしょうか。
住所 : 京都府京都市右京区嵯峨大沢町4
マップ: Googleマップ
アクセス : JR「嵯峨嵐山駅」から徒歩約20分
電話番号 : 075-871-0071
定休日 : 無休
営業時間 : 9:00~17:00
料金 : 大人500円、小中高300円
車折神社は嵯峨野にある神社で、境内には芸能神社があり、芸能人がお忍びで訪れるスポットとして話題になっています。
御祭神は平安時代の学者、清原頼業公。
鎌倉時代の後嵯峨天皇が嵐山へ御遊幸の際に、この神社の前で牛車の車軸の部分が折れて動けなくなり、「車折神社」という名を与えたと伝えられています。
境内の中ほどにある芸能神社は、天守受売命(あめのうすめのみこと)を祀っています。
天照大御神(あまてらすおおかみ)が天の岩戸に入り扉を閉ざしてしまったとき、岩の前で踊り天照大御神を外に出したのが、この天守受売命。
このことから、芸能神社は芸能の神様として信仰を集めています。
芸能だけではなく、華道や書道、茶道など幅広い分野で御利益があるそうです。
また、車折神社には、有名人の名前が書かれた赤い玉垣がずらりと2000枚以上も並んでいます。
好きな芸能人の名前を探すのも案外、楽しいものです。
車折神社には、もう一つ、「祈念神石(きねんしんせき)」と呼ばれる願い事が叶う石が有名です。
祈念神石はパワーストーンとして肌身離さずに持ち歩いていると、願いが叶うのだそうです。
願いが叶った人は石にお礼の言葉を書いて石置場に戻すというルールがあるのですが、本殿前の石置場には願いが叶った石が山のように積まれています。
石の山を見ていると、願い事が本当に叶うような気がします。
車折神社へ行ったらぜひ願をかけてみてください。
住所 : 京都府京都市右京区嵯峨朝日町23
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アクセス :京福電車車折神社下車
電話番号 : 075-861-0039
定休日 : 無休
営業時間 : 9:00~17:00
料金 : 無料
化野念仏寺は嵯峨野の化野(あだしの)にある浄土宗の寺院。
化野とは、仏教の言葉で「はかない、むなしい」という意味があります。
転じて、この世に再び生まれ変わることや、極楽浄土に往生する願いなどを意味するそうです。
しががってこの地は平安時代から風葬の地として知られて来ました。
弘法大師空海は、風葬が主であったこの地に土葬という習慣を伝え、お寺を建立したのが化野念仏寺のはじまりです。
人々は風葬にかわって土葬をし、石仏を建てるようになりました。
境内には8,000体を越える石仏・石塔があり、多くが葬られた人々のお墓となっています。
長い年月のうちに風化した石仏が多く、明治時代に地元の人々の協力のもとで整備され祀られるようになったとのこと。
毎年6月には無縁仏を弔う「千灯供養」が行われます。
夕方から数千体もの無縁仏にろうそくが供えられ、幻想的な光景が、あたり一面に広がります。
地元の人も訪れた参拝客も手を合わす姿が多く見られます。
住所 : 京都府右京区嵯峨鳥居本化野町17
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アクセス : 京都バス鳥居本下車徒歩約5分
電話番号 : 075-861-2221
定休日 : 無休
営業時間 : 9:00~16:30(拝観時間は季節により変動)
料金 : 大人500円、中高生400円
保津峡は嵐山の保津川(桂川) の渓谷です。
京都府立保津峡自然公園に指定されていて、保津川下りや観光トロッコ列車で知られる景勝地。
四季折々の風情を楽しむことのできるトロッコ列車は、嵐山を訪れる観光客に大人気。
嵐山駅から保津川沿いに約25分の旅を楽しめます。
途中、四季折々の渓谷美を間近で堪能することができ、特に秋の紅葉シーズンはすばらしい景観を楽しめます。
車掌さんの名ガイドも評判!
トロッコはもともとは荷物を運ぶ小型貨車。
平均速度は時速約25km。
自転車より少し早くくらいのスピードでコトコトと走ります。
窓ガラスのないオープン車両は、暑い季節におすすめ!
涼しさを感じながら、嵯峨野の旅を楽しめます。
名称 : 嵯峨野観光鉄道株式会社
住所 : 京都府京都市右京区嵯峨天竜寺車道町
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アクセス :嵯峨野駅、亀岡駅
電話番号 :075-861-7444
定休日 : 水曜日(祝日の場合は運転)
料金 : 片道 大人620円、小人310円
運転日 :3月1日~12月29日
営業時間 : ホームページ参照
トロッコ列車の終点駅亀岡からは、保津川下りを。
亀岡から渡月橋近くの船着き場まで約16kmを2時間かけて下る船旅です。
世界的にも有名で、16kmとは日本の川下りの中でも最長のもの。
風光明媚な保津峡の景色とともに、時にはスリルを味わうこともできます。
船頭さんの巧みな船さばきにも注目してください!
この川下りは京都の豪商が物資輸送のために保津川の水路を整えたことから始まります。
400年以上もの歴史を持つ水路で、今では年間30万人を超える人が訪れる人気のスポット。
保津川にはラフティングもあり、よりスリリングな川下りを楽しみたい方はぜひ挑戦してみてください。
住所 : 京都府亀岡市保津町下中島2
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アクセス : JR亀岡駅
電話番号 : 0771-22-5846
定休日 : ホームページ参照
営業時間 : ホームページ参照
料金 : 大人4,100円、子供2,700円
東映太秦映画村は、太秦にあるテーマパーク。
東映京都撮影所の一部を一般公開しているもので、東映アニメキャラクターのイベントなども楽しめます。
忍者体験、変身体験、江戸町のオープンセットでの撮影、立体迷路、史上最強のお化け屋敷、トリックアートなどのアトラクションが揃っています。
さかなクンのデジタル深海水族館も、子供達に大人気!
時代劇のスターに扮装することもでき、本格的な映画スター体験をすることも!
衣装の数は40酒類以上も揃っていて、メイクから結髪、着付けまでセットになっています。
かぐや姫やお殿様、新撰組、浪人など、家族でなりきってみるのも楽しいです。
夏休みには、おいらん道中、あおぞら忍者教室、太秦上洛まつり、コスプレイベントなども開催。
京都で、世界遺産やお寺巡りもいいけれど、少しリラックスしたいときには、ぜひ東映太秦映画村で楽しんでください。
子連れ旅行にもおすすめです!
住所 : 京都府京都市右京区太秦東蜂岡町10
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アクセス : JR「太秦」駅より徒歩5分
電話番号 : 075-864-7716
定休日 : 無休
営業時間 : 9:00~17:00
料金 : 大人2,200円、中・高生1,300円、子供(3歳以上)1,100円
世界遺産にも登録されている高山寺は、京都市右京区の栂尾(とがのお)にある古刹。
歴史は古く、奈良時代終わり頃の774年に開創されたと伝えられています。
その後、鎌倉時代の1206年に明恵上人が後鳥羽上皇の院宣によって再興し、寺名を高山寺と改めました。
華厳宗の道場として栄え、すぐれた絵仏師や学僧が多く誕生しました。
中でも鳥羽僧正筆とも伝えられる『鳥獣人物戯画』は有名。
『鳥獣人物戯画』は、平安時代末期の12世紀から鎌倉時代初期の13世紀にかけて描かれた墨画の絵巻物で、学校の教科書にもときどき登場します。
広い境内には、国宝の石水院、開山堂、金堂などが建ち並んでいます。
石水院は、鎌倉時代初期の寝殿風住宅建築で、静かな佇まいを見せています。
鎌倉時代初期に明恵上人が栄西禅師から贈られた茶種を植えた茶園があり、ここから全国に茶が広がりました。
高山寺には、『鳥獣人物戯画』をモチーフにしたグッズがたくさん売られていて、人気を呼んでいます。
御朱印帖、手ぬぐい、マスキングテープ、缶バッチなど、おどけたウサギやカエルのグッズなど、お土産にもおすすめです!
住所 : 京都府京都市右京区梅ケ畑栂尾町8
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アクセス : JRバス栂ノ尾下車徒歩約5分
電話番号 : 075-861-4204
定休日 : 無休
営業時間 : 8:30~17:00
料金 : 一般・中学生以上800円 紅葉時は入山料が必要
神護寺は高雄山の中腹にある高野山真言宗遺迹(ゆいせき)本山の寺院。
平安京造営に功績のあった和気清麻呂が781年に建立したと伝えられています。
弘法大師空海が最澄を招き、密教の儀式が行われたお寺としても知られています。
国宝の薬師如来像をはじめ平安、鎌倉時代の仏像、絵画、書跡などが多く残されています。
神護寺は、京都屈指の紅葉の名所として有名です。
京都の洛西の紅葉スポットとして、三尾とも呼ばれる高雄、槇尾、栂尾が有名なのですが、中でも高雄は京都でも早くに色づき始めます。
山門への古びた石段、紅葉の合い間に見えるお堂や塔など秋の風情をたっぷりと感じることができ、撮影スポットとしても人気を呼んでいます。
神護寺ではもう一つ、「かわらけ投げ」が有名です。
境内の一番奥、地蔵院前の展望広場から錦雲峡に向かって素焼の皿を思いっきり投げて厄除けを行うもの。
「かわらけ投げ」はこの神護寺が発祥と言われ、全国に広がりました。
神護寺はアクセスがあまりよくなく、紅葉のシーズンは道路が渋滞することも。
訪れる際は、時間に余裕を持ってください。
住所 : 京都府京都市右京区梅ヶ畑高雄町5
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アクセス : 市バス高雄下車、徒歩約20分
電話番号 : 075-861-1769
定休日 : 無休
営業時間 : 9:00~16:00
料金 : 中学生以上600円、小学生300円
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洛中は京都市の中心部にあたります。
洛中の範囲は時代によって変化するのですが、平安時代には平安京の京域内、安土桃山時代では豊臣秀吉が作った境界内、明治時代には路面電車で囲まれた範囲を指します。
現在、河原町通、烏丸通、四条通、御池通を囲むエリアは、京都随一の繁華街で、ショッピングや食事などを楽しめます。
洛中は豊臣秀吉の都市整理によって寺院が集められた場所でもあり、お寺が多く並んでいます。
京都御所、二条城、北野天満宮、下鴨神社など人気観光スポットも多く、地下鉄・バスなどの公共機関を上手に使って効率よく回るようにしましょう。
北野天満宮 は京都市上京区にある梅と紅葉で有名な神社です。
「北野の天神さん」と呼ばれ親しまれている神社は、947年の創建。
学者・政治家として活躍した菅原道真公を祀る、全国に1万社以上ある天満宮の宗祀(総本社)です。
菅原道真公は、現在は学問の神様として知られていて、学生や受験生が多く参拝に訪れます。
京都では屈指の梅の名所として知られていて、約2万坪の境内には50種約2000本もの梅の木が植えられています。
菅原道真の誕生日が845年6月25日、大宰府へ左遷されたのが901年1月25日、大宰府で亡くなったのが903年2月25日と25日に縁があることから、毎月25日に縁日が行われます。
境内には多くの露店が立ち並び、宝物殿も特別公開されます。
特に梅が咲き誇る2月25日は梅花祭と呼ばれ、上七軒の芸妓さんによる野点も行われます。
国宝・本殿は1607年に豊臣秀頼が造営したもので、桃山建築の豪華絢爛な建物。
境内には、道真公が好きだった牛の像がたくさんあります。
天満宮では、牛は神の使いとして大切にされています。
住所 : 京都府京都市上京区馬喰町
マップ: Googleマップ
アクセス : 京都駅より市バス50番
電話番号 : 075-461-0005
定休日 : 無休
営業時間 : 5:00~18:00(4月~9月)、5:30~17:30(10月~3月)
料金 : 境内は無料。宝物展などは有料
京都迎賓館は外国からの賓客をもてなすため建設された、国の迎賓施設です。
東京の赤坂にある迎賓館赤坂離宮とともに大切な場となっています。
2005年4月に京都御苑内に開館しました。
赤坂離宮が洋風の建築物に対し、京都迎賓館は伝統の和と現代の建築様式を取り入れた「現代和風の創造」をテーマに作られています。
千利休が生み出した数寄屋造り、日本の伝統建築の粋を組み合わせた入母屋造り(いりもやづくり)など、見どころがたくさんあります。
2016年からは通年一般公開となり、見学はインターネットで事前申し込みをするか当日、先着順で受付となります。
晩餐会や歓迎式典に使用される藤の間、ロビーとして役割がある豪華な聚楽の間、和の晩餐室として掘りごたつが置かれた桐の間など、どれもとても興味深いものばかり。
また、生け花など日本の伝統芸術がいたるところに飾られ、おもてなしの粋を極めています。
期間限定で夜間延長公開もあり、昼間とは異なった独特の雰囲気を味わうことができます。
特に東西の建物をつなぐ廊橋(ろうきょう)から眺める庭園は幻想的。
池には山古志村の錦鯉が泳ぎ、賓客が和舟で「舟遊び」をすることもできるのだそうです。
京都迎賓館の見学は申込みが必要なので、思い立ったらすぐに訪れることは難しいのですが、豪華な内部は一見の価値があります。
機会があったらぜひ訪れてみてください!
住所 : 京都市上京区京都御苑23
マップ: Googleマップ
アクセス : 京都市バス「府立医大病院前」下車 徒歩約7分
電話番号 : 075-223-2301
定休日 : 迎賓施設として使用する日のほか、毎週水曜日(祝日の場合は翌日)、年末年始
営業時間 : ホームページ参照
料金 : ガイドツアー方式時:大人1500円、中高生700円、自由参観方式時:大人1000円、中高生500円
京都御所 は京都府京都市上京区にある皇室関連施設です。
1331年の光厳天皇の即位から明治2年(1869)の東京遷都まで、歴代天皇が住居とし、儀式や公務を行った場所です。
京都御所は最初は平安京の中心にありましたが、何度も火災に見舞われ、現在の京都御所は内裏の焼失等の際に天皇の仮住まいとなった里内裏のひとつである東洞院土御門殿にあります。
京都御所は、南北に約450m、東西に約250mあり、約11万平方mという広さです。
大正天皇・昭和天皇が即位の礼を執り行った紫宸殿(ししんでん)、皇太子の元服式や天皇が将軍・大名の謁見に使った小御所(こごしょ)などの建物があります。
小御所は、王政復古の大号令が発せられた後の「小御所会議」が行われた場所です。
蛤御門には1864年の禁門の変の際に付けられた弾痕が残っています。
700年以上もの長い間、国政の中心であった京都御所では、歴史の重みを感じ取ることができるでしょう。
また、京都御所は緑の美しい場所として知られています。
特に紫宸殿の南庭に植えられている左近の桜と右近の橘は有名です。
京都御所には梅林があり、毎年2月下旬~3月にかけて、見事な梅の花を見ることができます。
京都御所の見学は以前は申込みが必要でしたが、現在は一年を通じて申込みが不要です。
職員による無料ガイドも開催されているので、ぜひご参加ください。
住所 : 京都府京都市上京区京都御苑3
マップ: Googleマップ
アクセス : 市バス「烏丸今出川」下車 徒歩約5分
電話番号 : 075-211-1215
定休日 : 月曜日(祝日の場合は翌日)、年末年始(12/28~1/4)、行事等が行われる日
営業時間 : 9:00~16:00(季節によって異なる)
料金 : 無料
護王神社は、京都御所の西側にあります。
平安京の建都に貢献された和気清麻呂公と、その姉で孤児を多く世話した和気広虫を祀っています。
1886年に明治天皇の勅命により現在の場所に移されました。
流刑の途中、イノシシが和気清麻呂公を救ったという古事があり、境内にはたくさんのイノシシの像が見られます。
狛犬(こまいぬ)ではなく、狛いのししが鎮座していて、親しみを持たれています。
手水舎の水もイノシシの口から出ているので、ぜひご覧ください!
護王神社は足腰守護の神様として知られています。
足腰の病気を抱える人やスポーツ選手など、たくさんの人が参拝に訪れます。
本殿に向かって右側のオガタマノキの側には足萎難儀回復の碑があり、この碑をさすると病が治ると言われています。
また毎月21日の午後3時に足腰祭が行われます。
参列者は祈願祭の後、表門前の御千度車を回し足腰の大御守の下をくぐって祈願するといいそうです。
住所 : 京都府京都市上京区 烏丸通下長者町下ル桜鶴円町385
マップ: Googleマップ
アクセス : 京都バス「烏丸下長者町」下車すぐ
電話番号 : 075-441-5458
定休日 : 無休
営業時間 : 6:00~21:00
料金 : 無料
建勲神社は天下を統一した織田信長の偉勲を称え、明治2年(1869)に明治天皇によって創建されました。
1910年に船岡山の山麓から山頂へ社殿を移建し、現在に至っています。
地元では「けんくんじんじゃ」「けんくんさん」と呼ばれることも。
船岡山は平安京の北の基点になった小高い丘で、ここから京都市街や比叡山、大文字山など東山三十六峰の緑豊かな風景を眺めることができます。
建勲神社に隣接して、船岡山公園があり雑木林の中に遊歩道が作られています。
また、建勲神社境内の北東には義照稲荷神社があります。
この神社は西陣織などの織物文化の祖神として、昔から京都の人びとの信仰を集めています。
建勲神社では、信長が初めて入洛した10月19日に船岡大祭が行われます。
祭りでは仕舞敦盛・舞楽が奉納され、火縄銃の実演が行われる年もあります。
住所 : 京都府京都市北区紫野北舟岡町49
マップ: Googleマップ
アクセス : 市バス[「建勲神社前」下車 徒歩約5分
電話番号 : 075-451-0170
定休日 : 無休
営業時間 : 境内拝観自由。9:00~17:00(社務所)
料金 : 無料
相国寺は京都五山の一つで、足利義満が創建を発願し、夢窓国師を開山として1392年に完成しました。
禅宗行政の中心的存在でしたが火事で全焼してしまい、豊臣秀吉や徳川家康の援助を得て再建されました。
現在は、臨済宗相国寺派大本山で、正式名称は萬年山相國承天禅寺といいます。
金閣寺と銀閣寺は相国寺の塔頭です。
豊臣秀頼の寄進による法堂の天井には、狩野光信筆の蟠龍図が描かれています。
敷瓦の上で手を叩くと、龍が鳴いたように音が響くことから「鳴き龍」と呼ばれ、広く知られています。
龍神は水をつかさどることから「火災から守る」という意味も込められているそうです。
直径は9mあり、その巨大な絵は迫力満点!
この「鳴き龍」は春と秋の特別公開の時に見ることができます。
相国寺には、枯山水の裏方文庭園があります。
水を使わない庭園なのですが、流れが大きく掘り込んであるという他の庭園では見られない、珍しい様式。
自然の川の流れを表現するため、上流から下流に向けて小石の大きさを少しずつ変えているそうです。
洗練された美しさを楽しんでください。
住所 : 京都府京都市上京区今出川通烏丸東入相国寺門前町701
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アクセス : 地下鉄「今出川駅」下車 徒歩約8分
電話番号 : 075-231-0301
定休日 :特別拝観中は本山行事以外無休
料金 : 一般・大学生800円、中高生700円、小学生400円営業時間 : 10:00~16:00
注意点 : 特別拝観時のみ参拝できます
西本願寺は鎌倉時代中期、親鸞によって開山されました。
1591年に豊臣秀吉から寺地を寄進され、現在の場所へ移転しました。
その後1602年に徳川家康が教如上人に別の土地を与え、東本願寺として分離しました。
また、西本願寺は新撰組の2番目の屯所で、新撰組の史跡巡りで訪れる人も。
本堂の北にある600畳の北集会所が新撰組に明け渡され、この建物は明治に解体されてしまったのですが、隊士の集合や調練の合図に使われた太鼓楼は、今も西本願寺の北東隅に残っています。
太鼓楼の中には、新撰組が付けた刀傷があるそうです。
西本願寺には多くの見どころがあるのですが、その一つ、御影堂(ごえいどう)は江戸時代の国宝建造物です。
中央には親鸞聖人の木像が安置されています。
内部は外陣と内陣に分かれ、外陣には441枚の畳が敷かれ1200名以上が一度に参拝できるほどの広さ。
江戸時代初期の木造建築物としては日本最大級の大きさとなっています。
国宝建物・阿弥陀堂は中央に本尊・阿弥陀如来の木像が安置されています。
左右にインド・中国・日本の念仏の祖師七師と聖徳太子の影像が安置されています。
阿弥陀堂も、800人以上が一度に参拝できるという広さがあります。
境内は国の史跡に指定され、世界遺産にも登録されています。
住所 : 京都府京都市下京区堀川通花屋町下ル
マップ: Googleマップ
アクセス : JR京都駅から徒歩約15分
電話番号 : 075-371-5181
定休日 : 無休
営業時間 : 5:30~17:00
料金 : 懇志
東本願寺は、本願寺の絶大な力を削ぐために徳川家康が分離させたもので、602年に教如上人が徳川家康からこの地の寄進を受け建立しました。
正式名称を「真宗本廟(しんしゅうほんびょう)」といい、地元では「お東さん」と呼ばれ親しまれています。
広い境内には御影堂、阿弥陀堂をはじめ、数々の歴史的建築物が点在しています。
東本願寺は創建以来、何度も大火に遭い、現存する建造物のほとんどは明治時代に再建されたものです。
京都三大門の一つ御影堂門をくぐると、木造建築としては世界最大級の御影堂があります。
内部の広さは927畳あり、宗祖親鸞聖人の木像を安置しています。
阿弥陀堂は本尊の阿弥陀如来を安置しています。
これら2つの堂は1895年に再建されたもので、その際、巨大な用材を引き上げるため、全国の門徒から毛髪が寄進され麻とより合わせて綱を作ったそうです。
2015年末には、15年かけて行われた両堂の修復事業が完了し、新しい姿を見せています。
東本願寺の東側には、飛び地境内である日本庭園の「渉成園(しょうせいえん)」があります。
石川丈山の作庭と言われ、国の名勝にも指定されています。
なお、西本願寺と東本願寺では御朱印がありません。
代わりに参拝記念スタンプをもらうことができます。
住所 : 京都府京都市下京区烏丸通七条上ル
マップ: Googleマップ
アクセス : JR京都駅から徒歩約7分
電話番号 : 075-371-9181
定休日 : 無休
営業時間 : 5:50~17:30
料金 : 無料
世界遺産の二条城は、江戸時代の幕開けと終焉を見届けた遺構です。
正式には「元離宮二条城」といいますが、一般的に二条城と呼ばれています。
二条城は徳川家康が1603年に将軍上洛時の居館として造営したものです。
その後、3代家光が伏見城の遺構を移すなどして増築を行い、1626年には現在のような大きさになりました。
そして1867年、15代将軍慶喜はここで大政奉還を決議します。
二条城は東西約500メートル、南北約400メートルに堀をめぐらした大きなもので、敷地内には国宝の二の丸御殿、重要文化財の東大手門、特別名勝の二の丸庭園などがあります。
唐門は切妻造の四脚門で、極彩色の彫刻が特徴です。
たいへん煌びやかな門で、当時の唐門の中では最大級のものでした。
2013年には修復工事が終了し、金箔が張り直された見事な装飾を見ることができます。
二の丸御殿は、江戸時代初期の住宅様式である書院造の代表例として、日本史上、貴重なものとされています。
内部には33の部屋と、約800畳という広大な空間が広がっていて、野派による障壁画や彫刻を見ることができます。
ここにはなんとなんと3000面以上の障壁画も!
大広間は大政奉還が行われた場。
今でも歴史の変換を感じさせてくれる空間です。
御殿内は京都でも有名な「鴬張り」の廊下となっていて、歩くと音が鳴るようになっています。
この他にも小堀遠州による二の丸庭園や本丸内の天守台など、二条城には多くの見どころがあります。
住所 : 京都府京都市中京区二条通堀川西入二条城町541
マップ: Googleマップ
アクセス : 市バス「二条城前」下車
電話番号 : 075-841-0096
定休日 : 年末年始 12月26日~1月4日、12月・1月・7月・8月の毎週火曜日
営業時間 : 8:45~17:00
料金 : 一般600円、中高生350円、小学生200円
「本能寺の変」で知られる本能寺は、京都府京都市中京区にある法華宗本門流の大本山です。
1415年に日隆聖人が創建し、当時は本応寺(ほんのうじ)と名づけ、後に本能寺と改められました。
「本能寺の変」は、1582年6月21日、本能寺に宿泊していた織田信長が明智光秀の謀反によって襲撃された事件です。
信長は寝込みを襲われ、包囲されたのを知ると覚悟を決め、寺に火を放ち自刀しました。
当時、本能寺は現在の場所ではなく、寺町通り沿いの東側にありました。
本能寺の変の後、寺は豊臣秀吉によって今の場所に移されました。
境内には信長の墓があり、信長が所持していた太刀が奉納されています。
宝物館には信長の使用した茶器など遺品が残されています。
また、側近達の供養塔や九代将軍徳川家重夫人供養塔、管中納言局庸子の石塔、島津義久夫人の石塔なども見られます。
もと本能寺があった場所には本能小学校がありましたが、現在は廃校となっています。
発掘調査が行われ、本能寺の変において焼けたと思われる瓦などが見つかっています。
住所 : 京都府京都市中京区寺町通御池下る下本能寺前町522
マップ: Googleマップ
アクセス : 地下鉄東西線「市役所前駅」すぐ
電話番号 : 075-231-5335
定休日 : 無休
営業時間 : 9:00~17:00
料金 : 境内は無料。宝物館、一般500円、中高生300円、小学生250円
壬生寺は991年の創建と伝えられている律宗の大本山です。
幕末に新撰組の兵法調練場として使われ、新撰組ゆかりの寺として全国から参拝者が訪れます。
境内にある池の中の島は壬生塚と呼ばれ、 新選組局長・近藤勇の胸像と遺髪塔、 新選組屯所で暗殺された隊士・芹沢鴨と平山五郎の墓、勘定方・河合耆三郎の墓の他、隊士7名の合祀墓があります。
その合祀墓には池田屋騒動で亡くなった隊士・奥沢栄助、安藤早太郎、新田革左衛門らも葬られています。
新撰組は1863年にこの壬生寺で結成されました。
近くに3ヵ所の屯所があり、現在も八木邸と前川邸が残っていて見学することができます。
壬生寺境内では武芸の大砲の訓練が行われ、また隊士たちが相撲を取ったり狂言を鑑賞したりするなど、多くの逸話が残されています。
壬生寺では重要無形民俗文化財に指定されている、壬生狂言の披露も行われています。
これは鎌倉時代に円覚上人が創始したもので、一般の能狂言とは異なり演者が仮面をつけ、一切セリフを言わず無言で演じられます。
現在は秋の特別公開として披露され、高い評価を得ています。
住所 : 京都市中京区坊城仏光寺北入る
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アクセス : 市バス「壬生寺道」下車
電話番号 : 075-841-3381
定休日 : 無休
営業時間 : 8:00~17:00
料金 : 境内は無料。壬生塚参拝料・資料室入室料:大人200円、小中高校生100円
妙覚寺は日蓮宗京都十六本山の一つ。
開山は日像上人とされていますが、実際には竜華院日実上人が創建しました。
最初は四条大宮にありましたが、後に二条衣棚に移転するも法華一揆で焼失してしまいました。
再興後、織田信長上洛時の宿舎として使われていたが本能寺の変で再び焼失。
豊臣秀吉の京都都市整理によって現在の場所に再建されました。
見どころは豊臣秀吉が建てた聚楽第の裏門を移築した大門で、少ない聚楽第の遺構として知られています。
梁の上には伏兵のできるよう空間があり、また城門特有の両潜(りょうくぐり)扉が付けらるなど、珍しい造りとなっています。
本堂前の妙覚寺庭園は紅葉が密集して植えられ、紅葉のシーズンはこの場所でしか見れない迫力ある景色となります。
庭園を見ながらお茶をいただくこともでき、とても落ち着くスポットとっています。
住所 : 京都府京都市上京区下清蔵口町135
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アクセス : 市バス「天神公園前」下車、徒歩5分
電話番号 : 075-441-2802
定休日 : 無休
営業時間 : 境内自由
料金 : 境内自由(本堂・庭園は大人500円)
正式名称は紫雲山頂法寺といいますが、本堂が六角形をしていることから「六角堂」と呼ばれています。
現在の建物は1877年に再建されたもの。
聖徳太子が創建したと伝えらえ、いけばな池坊発祥の地でもあり「華道家元 池坊」として知られています。
また、西国三十三所と洛陽三十三所それぞれの巡礼地にもなっていて、多くの参拝者が訪れます。
本堂には、聖徳太子の持仏と伝える本尊如意輪観音像、親鸞像、毘沙門天立像などが安置されています。
願いを聞くか聞かないか思案し首をかしげている、一言願い地蔵のかわいい姿も。
本堂前には臍(へそ)石と呼ばれる、本堂と同じ六角形をした幅約45cmの石があります。
これは京都の中心に当たるとされている場所。
六角堂にある大きな柳は、縁結びのパワースポットとして知られています。
后を求めていた嵯峨天皇が六角堂で祈願をしたところ、夢の中でお告げがあり、柳の木の下に美女が立っていたという逸話が残っています。
今では、この柳の枝2本におみくじを結びつけてお願いすると良縁に恵まれると言われていて、枝にはたくさんのおみくじが結ばれています。
住所 : 京都市中京区六角通東洞院西入堂之前町
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アクセス : 阪急京都線「烏丸」駅21番出口から徒歩5分
電話番号 : 075-221-2686
定休日 : 無休
営業時間 : 6:00~17:00
料金 : 無料
廬山寺は正式には廬山天台講寺といい、天台宗系圓浄宗の本山です。
桔梗の花が有名で、6月の中旬から八重の桔梗が次々と開花します。
本堂前の「源氏の庭」には白砂が敷き詰められ、約1,000株の桔梗が植えられています。
杉苔に覆われた庭に白や青紫色の花が咲く様子はとても優雅で、この時期にはたくさんの人が訪れます。
京都に来たら一度は見たい風景。
廬山寺は938年に元三大師良源が開基。
1573年に船岡山南麓から京都御苑のすぐ東側に移転しました。
敷地は紫式部の邸跡で、式部はここで「源氏物語」を執筆したと言われています。
境内には境内には紫式部歌碑や紫式部邸宅跡碑があり、また豊臣秀吉が築いた御土居の石碑も見られます。
廬山寺で行われる節分祭のひとつ追儺式鬼法楽は、京都で行われる数多い節分祭の中でも特に知られています。
通称鬼おどりとも呼ばれ、都を代表する節分行事として、雑誌やTVにも多く取り上げられているもの。
人間の欲や憎悪を表す赤鬼、緑鬼、黒鬼が練り歩きながら本堂に入り、弓を持った追儺師(ついなし)に追われ邪気が払われます。
ストーリー仕立ててどても面白い行事なので、機会があったらぜひ見学に訪れてみてください。
住所 : 上京区寺町通広小路上ル北之辺町397
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アクセス : 市バス「府立医大病院前」下車
電話番号 : 075-231-0355
定休日 : 1月1日、2月1日~2月10日
営業時間 : 9:00~16:00
料金 : 高校生以上500円、中学生400円
本法寺は京都府京都市上京区にある日蓮宗の本山です。
1436年に日親上人が創建しました。
もとは四条高倉にありましたが、その後、法華一揆などで何度も壊され、1587年に豊臣秀吉の命で現在の場所へ移転しました。
日本文化史に大きな業績を残した芸術家である本阿弥光悦と縁の深く、本阿弥家の菩提寺にもなっています。
国の名勝「三つ巴の庭」は本阿弥光悦の作とされ、室町時代の手法を巧みに用いた三尊石組や、十角形の蓮池「蓮」などを見ることができます。
また、画家の長谷川等伯ともゆかりがあり、本堂の前には等伯の像や佛涅槃図(複製)を見ることが出来ます。
佛涅槃図は、京都三大涅槃図に一つに数えられているもので、春季特別寺宝展の時に真筆が御開帳されます。
本法寺は京都の桜の名所として知られていて、春になると広い境内には桜の花が咲き誇ります。
豊臣秀吉の都市整理により周辺には多くの寺院が集められています。
合わせて散策をお楽しみください。
桜が美しい妙顕寺や妙蓮寺のほか、本法寺仁王門の東向かいの小川通沿いには茶道の表千家・裏千家もあります。
住所 : 京都府京都市上京区小川通寺之内上ル本法寺前町617番地
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アクセス : 市バス「堀川寺之内」下車 徒歩約3分
電話番号 : 075-441-7997
定休日 : 無休
営業時間 : 10:00~16:00
料金 : 大人500円、中高生300円
別名「人形寺」と呼ばれる宝鏡寺は、臨済宗の単立寺院です。
後水尾天皇皇女の理昌尼王が入寺して以来尼門跡寺院となり、歴代の皇女が住職を務め、百々御所(どどのごしょ)とも呼ばれています。
幕末には、14代将軍徳川家茂の正室和宮が幼少期を過ごしたことでも知られています。
本尊には膝の上に宝鏡を持った珍しい聖観世音菩薩を祀っています。
この像は伊勢の二見が浦で魚網にかかったもので、あまりにも美しかったため朝廷へと献上されました。
後にこの寺へ移され、寺の名前も「宝鏡寺」と改めたそうです。
代々の皇女が住職を務めた際、御所から度々人形が贈られ、孝明天皇遺愛の人形をはじめ多くの人形を所蔵しています。
通常は非公開ですが、春と秋に一般公開され人形展が行われます。
「立雛」「古今雛」「有職雛」などの雛人形や歴史を感じさせる京人形の数々を見ることができます。
境内には皇女和宮が遊んだとされる鶴亀の庭や、絵巻物などの所用品、狩野派や円山派による穏やかで可愛らしい襖絵なども見ることができます。
住所 : 京都府京都市上京区寺之内通堀川東入百々町547
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アクセス : 市バス「堀川寺ノ内」下車 徒歩約1分
電話番号 : 075-451-1550
定休日 : 期間中は無給
営業時間 : 10:00~16:00
料金 : 大人600円、小人300円
注意点 : 人形展の時のみ拝観可。特別拝観日:3月1日~ 4月3日(3月1日のみ12時から)、11月1日~11月30日
神泉苑は京都中京区にある東寺真言宗の寺院。
二条城の南に位置し、元は平安京大内裏に接して造営された禁苑(天皇のための庭園)でした。
池の水が枯れない事から神泉苑と名づけられたそうです。
平安時代には、池に天皇や公家が船を浮かべ、歌や花、音楽を楽しみ、雅な平安文化が花開きました。
弘法大師空海が祈雨の修法をした場所としても知られ、869年には長さ2丈の鉾が当時の全国の数と同じ66本立てられました。
これが現在の祇園際の始まりとも言われています。
境内には龍神を祀る神社があり、パワースポットとして知られています。
また池にかかる朱色の法成橋は、渡る時に心の中で願い事を1つだけ唱えると願いが叶うと言われています。
境内にはもう一つ、恵方社という珍しい神社があります。
恵方というその年の吉の方角に向って礼拝すると、後利益があると言われています。
毎年、大晦日には翌年の恵方に向って神社が回される「恵方改め式」が行われます。
住所 : 京都府京都市中京区御池通神泉苑町東入
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アクセス : 市バス/京都バス「神泉苑前」下車
電話番号 : 075-821-1466
定休日 : 無休
営業時間 : 9:00~20:00
料金 : 無料
世界遺産の 下鴨神社 は京都でも人気の観光スポットのひとつ。
正式名称を賀茂御祖神社(かもみおやじんじゃ)といい、地元の人からは「下鴨さん」と呼ばれ親しまれています。
京都最古の神社の1つで、平安京が造営される以前から神聖な場所とされていました。
平安京遷都後は上鴨神社と共に山城国一の宮と崇められ、国民の平安を祈願する神社と定められました。
京都三大祭りの一つ葵祭(賀茂祭)は、両社で盛大に催され春の風物詩に。
総勢500人を超す平安絵巻さながらの優雅な行列は、一度は見てみたいもの。
京都最古の祭とされ、行列のすべてに葵の葉が飾られる煌びやかなお祭りです。
下鴨神社の楼門そばに相生神社という縁結びの神さまが祀られています。
相生社の側に「連理の賢木(れんりのさかき)」というご神木があります。
2本の木が途中から1本に結ばれている不思議な木で、この木が枯れると下鴨神社境内の糺の森に同じように跡継ぎの木が生まれ、「京の七不思議」の一つに数えられているそうです。
ご神木は縁結び・安産・育児・家庭円満などに御利益があると言われています。
このご神木の回りを性は左回りに、女性は右回りに3回廻って絵馬を架けると願い事が叶うそうです。
下鴨神社はまた結婚式でも人気のスポットです。
以前に相生社を参拝したカップルが、下鴨神社で結婚式を挙げることも少なくないそうです。
住所 : 京都府京都市左京区下鴨泉川町59
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アクセス : 京阪電車出町柳下車 徒歩約10分
電話番号 : 075-781-0010
定休日 : 無休
営業時間 : 6:30~17:00
料金 : 中学生以上500円、小学生200円
白峯神宮は、崇徳天皇と淳仁天皇を祀る神社です。
配流の地で亡くなった2人の霊を祀るために明治天皇が創建しました。
崇徳天皇は保元の乱で敗れ、讃岐に流刑となった悲劇の天皇で、弟の後白河天皇にも軽視され死を迎えます。
その後、崇徳上皇は怨霊となり、自らを追い詰めた人物に祟ったと言われるようになりました。
境内には崇徳天皇の碑があります。
また、淳仁天皇は「藤原仲麻呂の乱」で淡路に配流とまり、その地で亡くなりました。
2人ともたいへんたいへん力を持った祭神とされ、そのパワーにあやかりたいと多くの人が参拝に訪れます。
白峯神宮は、公家・飛鳥井(あすかい)家の屋敷の跡に建てられた神社です。
飛鳥井家はもともと蹴鞠(けまり)や和歌を教えることを家業としていて、飛鳥井家の祖先である藤原成通(ふじわらのなりみち)は、蹴鞠がたいへん上手だったと伝えらえれています。
現在、白峯神宮の東側にある地主社(じしゅしゃ)には、飛鳥井家の守護神である「精大明神(せいだいみょうじん)」が祀られていて、サッカーなど球技の上達を願う人々に厚く信仰されています。
地主社の横には「蹴鞠の碑」があり、お参りの後に碑の『撫で鞠』を一周回すと球運が授かると言われています。
住所 : 堀川今出川東入飛鳥井町261
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アクセス : 市バス「堀川今出川」下車 徒歩1分
電話番号 : 075-441-3810
定休日 : 無休
営業時間 : 8:00~17:00
料金 : 無料
京都国際マンガミュージアムは2006年に廃校となった龍池小学校を改築してオープンした、マンガ専門のミュージアムです。
日本最大のマンガ博物館として、国内外のマンガに関する貴重な資料を収集しています。
収蔵されている資料の数は30万点以上で、マンガが好きな人にとってはたまらない場所。
一般公開のギャラリーゾーン、研究ゾーン、資料収蔵ゾーンなどに分かれ、常設展示や企画展示のほか、ミュージアムショップやカフェも併設されています。
長さ200mの書架には5万冊が並ぶ「マンガ本の壁」があり、圧倒されます。
このミュージアムの特色は、マンガを持ち出して好きな場所で読めること。
天気のいい日には屋外の芝生の上で寝ころびながらマンガを読む人の姿も多く見られます。
昭和初期に建てられた小学校を利用したミュージアムでは、当時の面影を最大限に残していて、教室や廊下など懐かしい雰囲気でいっぱい。
京都の観光で寺社巡りに疲れたときは、ぜひ訪れてみてください。
住所 : 京都府京都市中京区 烏丸通御池上ル (元龍池小学校)
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アクセス :烏丸御池駅下車 徒歩2分
電話番号 : 075-254-7414
定休日 : 水曜日
営業時間 : 10:00~18:00
料金 : 大人800円、中高生300円、小学生100円
京都鉄道博物館は2016年4月に京都市下京区観喜寺町にオープン。
元々あった梅小路蒸気機関車館に大阪の交通科学博物館の展示・収蔵物を加えたもので、日本最大級の鉄道博物館となっています。
合計53両の車両を収蔵・展示していて、0系新幹線電車の第1号車や、時速300kmでの営業運転を実現しギネスブックにも掲載された500系新幹線電車など、鉄道ファンでなくても興味をそそられる列車が並んでいます。
戦後の特急列車を牽引した国鉄最大のC62形蒸気機関車、トワイライトエクスプレス・EF58、月光・雷鳥など、直接触れる列車もあり、鉄道ファンに喜ばれています。
本館2階には、鉄道ジオラマや運転シュミレータ、キッズパークなどもあり、子供達にも大人気!
本館3階のスカイテラスからは東寺の五重塔と新幹線を見ることができ、撮影スポットにもなっています。
SL乗り場からはSLスチーム号が運行され、子供達が乗車できるようになっています。
ミュージアムショップでは鉄道グッズやオリジナルグッズなどが販売されています。
京都鉄道博物館は、子供から大人まで楽しく学ぶことができ、京都の新名所になっています。
住所 : 京都府京都市下京区観喜寺町
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アクセス : 市バス「梅小路公園前」下車徒歩約3分
電話番号 : 075-323-7334
定休日 : 水曜日
営業時間 : 10:00~17:30
料金 : 大人1200円、高校・大学生1000円、小中学生500円、3歳以上200円
京都文化博物館は京都の歴史と文化の紹介を目的とし、平安建都1200年記念事業として1988年に創立されたものです。
別館は、1900年に建てられた旧日本銀行京都支店の赤レンガの建物を利用していて、とても趣のある外観となっています。
2階の展示室では、京都の歴史や文化を「京の歴史」「京のまつり」「京の至宝と文化」と3つのゾーンに分けて紹介。
平安から江戸までの絵巻がスクリーンに上映されるなど、わかりやすい展示がなされています。
祭りのコーナーでは祇園際にスポットをあて、山鉾の豪華絢爛な縣装品などを多く展示。
3階のフィルムシアターでは京都に関係のある作品を中心に上映しています。
特別展示室では、幅広いジャンルで企画展が催され、江戸時代末期の京町家の表構えを再現した「ろうじ店舗」も併設され、さまざまな角度から京都の文化を知ることができます。
住所 : 京都府京都市中京区東片町623−1
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アクセス : 地下鉄「烏丸御池駅」下車 徒歩約3分
電話番号 : 075-222-0888
定休日 : 月曜日
営業時間 :10:00~19:30
料金 : 大人500円、大学生400円、高校生以下無料
洛東は京都市内の東にあるエリアです。
このエリアは東山連峰を南北に沿うように有名な寺院が多く点在し、京都でも人気の観光エリア。
清水寺、平安神宮、八坂神社、銀閣寺などがあり、京都の見どころがぎゅっと詰まっています。
清水寺からお買物を楽しみながら、周辺の寺社を訪れるコースもおすすめ。
銀閣寺周辺にも寺院が多く、観光しやすいエリアです。
洛東エリアは、地下鉄と京阪電車が走っています。バスも多くアクセスにも便利。
清水寺 は京都の観光スポットの中で1、2位を争う人気の場所。
東山の音羽山の中腹に建つ歴史ある寺院で、創建は平安遷都より古い778年と伝えられています。
延鎮(賢心)上人の開基で、十一面千手観世音菩薩を本尊としています。
延暦寺僧兵による攻撃や応仁の乱などで焼失したが、1633年に徳川家光によって再建されました。
1994年には世界遺産に登録されています。
清水寺は、創建当初は「北観音寺」と呼ばれていましたが、境内に湧き出る水が延命水として神聖なものとされ、「清水寺」と改められました。
現在でも境内には、音羽の滝として清水が流れています。
この音羽の滝は3本に分かれていて、それぞれ学問上達、恋愛成就、延命長寿の御利益があると言われています。
ただし、3本全部飲むと欲深いとされ願いが叶わなくなるそうで、1つだけ選んで飲んでください。
清水寺といえば、「清水の舞台」。
徳川家光の寄進により1633年に再建されたもので、斜面にせり出すように作られています。
本尊の観世音菩薩に芸能を奉納する場所で、古くから雅楽、能・狂言、歌舞伎、相撲などが行われて来ました。
「懸造」(かけづくり)という釘を1本も使わずに組み立てられていて、高さは四階建てのビルに相当します。
2017年から3年の予定で改修工事が行われています。
そのほか、清水寺には国宝の本堂をはじめ、国指定重要文化財の仁王門や三重塔などの堂塔が立ち並んでいます。
住所 : 京都府京都市東山区清水1丁目294
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アクセス : 市バス清水道/五条坂から徒歩約10分
電話番号 : 075-551-1234
定休日 :不定休
営業時間 : 6:00~18:00 (8月~9月は18:30)
料金 : 高校生以上400円、小中学生200円
高台寺 は1606年、豊臣秀吉の菩提を弔うために、正室の北政所ねねが建立した寺院です。
ねねはすぐ近くにある圓徳院から、毎日通っていたと言われています。
最初は曹洞宗の寺院でしたが、1622年に三江和尚を迎え、臨済宗建仁寺派に改宗しました。
伏見城の一部を移築した壮大なものでしたが、度重なる火災により、表門、開山堂、霊屋と茶室傘亭・時雨亭(いずれも重文)観月台等を残すのみとなっています。
ねねは現在、霊屋に葬られていますが、そこに施された蒔絵は桃山時代を代表するもので「高台寺蒔絵」として広く知られています。
高台寺の庭園は、小堀遠州作で国の史跡・名勝に指定されています。
開山堂を取り巻く池泉回遊式庭園で、桜や百日紅(さるすべり)、紅葉など一年を通じてすばらしい風景をみせてくれます。
特に紅葉の季節はライトアップされ、紅葉が池に映る様子は幻想的。
茶室の天井は、竹が放射状に組まれた珍しいもので、時雨亭とともに、桃山時代を代表する茶室建築と言われています。
住所 : 京都府京都市東山区高台寺下河原町526
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アクセス : 市バス「東山安井」下車 徒歩約7分
電話番号 : 075-561-9966
定休日 : 無休
営業時間 : 9:00~17:00
料金 : 大人600円、中高生250円
圓徳院は、ねねが秀吉と過ごした伏見城の化粧御殿と前庭を移築したもので、ねねの死後に高台寺の塔頭寺院に改められました。
ねねはここで58歳から77歳で亡くなるまで、19年間を過ごしました。
化粧御殿は焼失してしまいましたが、前庭は残り美しい姿を見せています。
ねねはここから毎日、秀吉の菩提寺として建立した高台寺に通ったそうです。
圓徳院は大名や禅僧、文化人がねねを慕って多く集まり、サロンのような一面も持っていました。
北庭と南庭という印象の違う2つの庭があり、特に枯山水の北庭は当時の姿をほぼそのままに留めていると言われています。
また、北書院では古田織部考案の武家茶点前でお抹茶をいただけます。
これは利休の侘び・さびの茶道を理解しなかった秀吉が、古田織部に命じて考案させた武士の茶道で、エンターテイメント性にあふれていると言われています。
圓徳院では春と秋の特別公開の際には、気軽に参加できる禅寺の体験型イベントを開催。
坐禅、写経、写仏、観衣、五体投地、法話、白砂線引鑑賞、抹茶などから好きなものを体験できます。
事前の予約が必要ないので、この時期に圓徳院を訪れたら、ぜひ参加してみてください。
住所 : 京都府京都市東山区高台寺下河原町530
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アクセス : 清水寺から15分
電話番号 : 075-525-0101
定休日 :無休
営業時間 : 10:00~17:00
料金 : 大人500円、中高生200円。(高台寺、掌美術館、圓徳院3ケ所共通割引拝観券あり)
青蓮院 は、比叡山に最澄が開いた僧侶の住坊が起源です。
のちに皇族が住職を務める門跡寺院になりました。
三千院、妙法院と共に、天台宗の三門跡寺院の一つになっています。
青蓮院へ向かうとまず目に入るのが、門前に並ぶ楠の大木。
京都市登録天然記念物になっているこの楠は5本あり、親鸞上人が植樹されたそうです。
境内の殿舎はすべて渡り廊下でつながっていて、本堂、寝殿などがあります。
国宝の青不動は奈良国立博物館に寄託されていましたが、現在は飛地境内の将軍塚の青龍殿に祀られています。
境内には、趣の異なる3つの庭があります。
一つは室町時代の相阿弥による池泉遊式庭園で、もう一つは江戸時代の小堀遠州による霧島の庭です。
そして、大森有斐作の宸殿前苔の庭があります。
春と秋には夜間拝観も行われ、庭園全体がライトアップされます。
宸殿前は青いライトで幻想的な雰囲気が広がります。
住所 : 京都府京都市東山区粟田口三条坊町69-1
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アクセス : 地下鉄東西線「東山駅」下車 徒歩約5分
電話番号 : 075-561-2345
定休日 : 無休
営業時間 : 09:00~17:00
料金 : 大人500円、中高生400円
知恩院 は、法然上人が念仏修行のために坊舎を建てたのが始まりで、1575年に正親町天皇の命により浄土宗総本山となりました。
法然上人が後半生を過ごしたゆかりの地に建てられ、後に豊臣秀吉や党側家康の庇護を受け、境内に多くの堂宇が立ち並ぶ壮大な寺院となりました。
なかでも1621年に徳川秀忠によって建立された三門は、現存する木造建築で最大級の二重門。
高さ24m、幅50mあり、御影堂とともに国宝に指定されています。
法然上人の像を安置する御影堂は1639年に再建されたもので、2011年から8年の予定で半解体修理が行われています。
御影堂から方丈に続く廊下は、踏むと鶯(うぐいす)に似たような音がすることから「鶯張りの廊下」と呼ばれてています。
ほかにも境内には、徳川家康・秀忠・家光を祀る権現堂、方丈庭園、日本三大名鐘で知られる大鐘などの見どころがあります。
「知恩院の七不思議」と呼ばれるものは、方丈庭園の拝観コース内に展示されています。
「抜け雀」「三方正面真向の猫」「大杓子」「鶯張りの廊下」など、どれもたいへん面白いものばかりです。
特に有名なのが「忘れ傘」で、御影堂正面の軒裏を見上げると、骨組みだけとなった一本の傘があります。
これには、白狐が置いて行ったという説もあるそうです。
住所 : 京都府京都市東山区林下町400
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アクセス : 京阪電車「祇園四条」下車 徒歩約14分
電話番号 : 075-531-2111
定休日 : 無休
営業時間 : 09:00~16:30
料金 : 共通券(方丈庭園+友禅苑)大人450円、小中学生200円
八坂の塔で知られる法観寺は、臨済宗建仁寺派に属する寺院です。
592年、聖徳太子が五重塔を建てたのが始まりと言われています。
その後、度重なる火災に見舞われましたが、1440年に足利義教によって再建されました。
京都のシンボルともいえる八坂の塔は、高さが46mあります。
五重塔では京都東寺・奈良興福寺の五重塔に次ぐ高さで、国の重要文化財に指定されています。
五重の塔内部は、仏像が四面に向かって配置されています。
真ん中に1本の木の柱があり、これは「心柱(しんばしら)」と呼ばれているもの。
建物を振動から守るとされているもので、東京スカイツリーの建設でもこの心柱が使われているそうです。
二層目からは、外の眺めを楽しむことができます。
八坂の石畳の坂道など、京都らしい風景を楽しめます。
八坂の塔は一般に公開されていますが、不定休もあり中に入れない場合もあります。
また、塔の中は急な階段になっているので、中学生以上となっているようです。
境内には他にも茶室仰輪所、薬師堂、木曽義仲の首塚などの見どころがあります。
住所 : 京都市東山区清水八坂上町388
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アクセス : 市バス東山安井または清水道下車徒歩5分
電話番号 : 075-551-2417
定休日 : 不定休
営業時間 : 9:00~16:30
料金 : 中学生以上400円
注意点 : 小学生以下拝観不可
円山公園 は京都府京都市東山区の八坂神社の隣にあり、国の名勝に指定されています。
1886年にオープンした京都市内最古の公園です。
もとは八坂神社の境内で、明治維新以降に国へ納めるという形で分離されたものです。
園内は回遊式庭園になっていて、京都の桜の名所として有名です。
緑多い公園は桜だけではなく、秋の紅葉もおすすめ。
一年を通じて、美しい光景を楽しめます。
園内には坂本龍馬と中岡慎太郎の像があります。
そばには公園のシンボルでもある大きなしだれ桜も。
夜にライトアップされたしだれ桜は「祇園の夜桜」とも呼ばれ、期間中は多くの人が訪れます。
毎年3月には「京都東山花灯路」というイベントが催され、辺り一体に明かりが灯されます。
円山公園内でも「竹灯り・幽玄の川」として、多くの灯ろうが立てられ、幻想的な世界が広がりますよ。
住所 : 京都府京都市東山区円山町473他
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アクセス : 市バス 祇園下車
電話番号 : 075-643-5405
定休日 : 無休
営業時間 : 常時可
料金 : 無料
京都霊山護国神社は、幕末に活躍した維新の志士たちを祀る神社として明治天皇によって建立されました。
明治元年に「霊山官祭招魂社」として創立、昭和14年に「京都霊山護国神社」と改められました。
境内には坂本龍馬、中岡慎太郎、桂小五郎らの墓石や慰霊碑があります。
また従軍記念公園「昭和の杜」があり、第二次世界大戦で犠牲になった人たちを祀っています。
隣接して霊山歴史館があり、新撰組や維新の志士たちの資料が展示されています。
倒幕・佐幕、双方からの視点がバランスよく紹介されていて、たいへん分かりやすいものになっています。
幕末の歴史を知る上でぜひとも訪れてほしい博物館です。
住所 : 京都府京都市東山区清閑寺霊山町1
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アクセス : 市バス東山安井下車 徒歩約10分
電話番号 : 075-561-7124
定休日 : 無休
営業時間 : 09:00~17:00
料金 : 高校生以上300円、中学生200円
建仁寺 は臨済宗建仁寺派の大本山で、京都五山第三位の格式を誇ります。
1202年に臨済宗の開祖である栄西禅師によって開山されました。
広い境内には、南北に一直線に三門、法堂、方丈の伽藍が並んでいます。
三門には釈迦如来像や十六羅漢が安置され、法堂の天井には巨大な2匹の龍「双龍図」が描かれているなど、多くの見どころがあります。
「双龍図」は2002年に建仁寺創建800年を記念して、日本画家の小泉淳作画伯が約2年の歳月をかけて描いた作品。
畳108畳にも及ぶ大きなもので、その迫力のある絵は一度は見てみたいもの。
江戸時代に活躍した画家・俵屋宗達の代表作「風神雷神図屏風」(複製、オリジナルは京都国立博物館)も見ることができます。
天皇の使者だけが通れる勅使門は、平重盛六波羅邸の門または平教盛館の門を移築したものと言われ、鎌倉時代後期の遺構を今に伝えています。
柱や門には戦乱の跡が残っていることから「矢立門」とも呼ばれています。
方丈は住職が住む場所のことで、内部には本尊の十一面観音が祀られているほか、竹林七賢図・琴棋書画図・雲龍図などの水墨画の襖絵が多く展示されています。
方丈の石庭は、建仁寺で最も広い枯山水庭園で、織田信長の供養塔も建てられています。
方丈の北側には豊臣秀吉の北野大茶会で建てられた茶室・東陽坊があります。
そのほかにも、栄西の墓所である開山堂なども。
建仁寺では写経体験や坐禅会も行われているので、機会があったらぜひ参加してみてください。
住所 : 京都府京都市東山区大和大路四条下ル小松町584
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アクセス : 市バス四条京阪前/東山安井下車
電話番号 : 075-561-0190
定休日 : 12月28日~12月31日 6月4日・6月5日 その他法要で休止日有
営業時間 : 10:00~16:00
料金 : 大人500円、中高生300円
八坂神社 は華やかな祇園にある神社で、「祇園さん」と呼ばれ親しまれています。
祇園の舞妓さんも参拝に訪れると言われ、京都の人気観光スポットの一つ。
祇園の街のシンボルでもあり、縁結びのパワースポットとしても知られています。
創祀は諸説がありますが、656年と伝えられ、平安遷都よりも以前からこの地にあったようです。
平安時代には二十二社の一に数えられ、朝廷からも厚く保護されました。
八坂神社のご祭神は「素戔嗚尊(すさのおのみこと)」と、その妻「櫛稲田姫命」と子供の「八柱 御子神」です。
「素戔嗚尊」は八つの頭を持つ龍を退治したことで櫛稲田姫命と結婚したと言われています。
そのため、2人が祀られている神社の本殿の下には龍が住んでいると伝えられています。
本殿の右には「美御前社」があります。
この社の前にある神水を2~3滴肌につければ、肌はもとより心まできれいになると言われていて、女性に人気を呼んでいます。
縁結びを祈願したい人は、境内の大国主社がおすすめです。
古事記にある「因幡の白兎」に登場する大国主命を祀る神社で、大国主命は出会いを司る神様なのです。
境内には大国主命と白兎の像があり、恋愛に特化したおみくじ「恋みくじ」もあります。
運試しにいかがでしょうか。
八坂神社で行われる京都三大祭の一つ祇園祭はよく知られています。
毎年7月の1ヵ月間、様々な神事・行事が行われるので、この時期に京都を訪れたらぜひ参加してみてください。
住所 : 京都府京都市東山区祇園町北側625
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アクセス : 京阪電車「祇園四条」下車 徒歩約5分
電話番号 : 075-561-6155
定休日 : 無休
営業時間 : 自由参観
料金 : 無料
安井金比羅宮は東山の山麓に鎮座し、清水寺、八坂神社、円山公園などからも近いところにあります。
崇徳天皇・大物主神・源頼政公を祀っていて、「縁切り・縁結び」「海上安全」「交通安全」の神社として知られています。
その歴史は古く、飛鳥時代に藤原鎌足が一族の繁栄を願って創建した「藤寺」がはじまりと言われています。
境内には、悪縁切りと良縁結びの両方のご利益があると言われる霊石「縁切り縁結び碑(いし)」があります。
願い事を書いた形代(かたしろ)という紙を持ち、碑をくぐって悪縁を切り、再び裏からくぐって良縁を結ぶといいのだそうです。
最後に形代を碑に貼り付けます。
碑にはびっしりと無数に白い形代が貼られ独特の雰囲気がありますが、連日、多くの人が訪れる人気スポットになっています。
また、安井金比羅宮は絵馬でも有名で、境内には無数の絵馬が奉納されています。
悪縁を切りたいという必死の願いが書かれたものが多く、驚かれるかもしれません。
境内奥には、久志塚(櫛塚)があり、毎年9月には古い櫛を供養する「櫛まつり」が行われます。
時代風俗列が境内を出発し、祇園の町を練り歩く華やかなお祭りです。
住所 : 京都府京都市東山区東大路通松原上ル下弁天町70
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アクセス : 市バス「東山安井下車」 徒歩約3分
電話番号 : 075-561-5127
定休日 : 無休
営業時間 : 終日拝観可能、但し授与所は9:00~17:30
料金 : 無料
六波羅蜜寺 は京都市東山区にある真言宗智山派の古刹です。
空也上人が開山し、西国三十三箇所観音霊場第17番札所となっています。
空也上人は、十一面観音像を台車に乗せて引きながら歩き、念仏を広めた人物で、宝物館にはその空也上人の立像があることで知られています。
これは、空也上人が念仏を唱えた瞬間に、その念仏の一音一音が阿弥陀仏になったという伝説を表現したもの。
口から6体の仏が並んで出ている、たいへん珍しい像です。
本尊の十一面観音像は12年に一度、御開帳となるのですが、縁結びの神様と呼ばれていて拝観すると夫婦円満になると言われています。
また、六波羅蜜寺には平清盛公坐像など平安・鎌倉期の木像彫刻を代表とする名宝が数多く安置されています。
平清盛像は、太政大臣になると同時に仏門に入った清盛の姿を伝えています。
南門の近くの護摩堂には、黄金色に輝く弁財天。
金運と勝負運の御利益があると言われ、また弁財天が水を司る女神であることから悪疫や苦しみを流してくれると信じられています。
六波羅蜜寺の「開運推命おみくじ」もぜひお試しください。
住所 : 京都府京都市東山区松原通大和大路東入2丁目轆轤町81-1
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アクセス : 市バス「清水道」下車 徒歩約5分
電話番号 : 075-561-6980
定休日 : 無休
営業時間 : 8:30~17:00
料金 : 大人600円、大学生・中高生500円、小学生400円
将軍塚は、東山山頂にある青蓮院の飛地境内です。
8世紀の末、桓武(かんむ)天皇が平安京造営に際し、王城鎮護のために作った塚で、約2.5mの人形に甲冑(かっちゅう)を着せ、京都のほうを向かせて埋めたもの。
その後、京都に異変があるときはこの塚が鳴動して前兆をあらわすと、恐れられてきました。
その将軍塚に2014年、青龍殿が作られました。
青龍殿には、日本三大不動にひとつ、国宝青不動を安置しています。
また、せり出すように作られた大舞台は、清水寺の舞台の4.6倍あり、壮大な木造建設となっています。
ここから京都市内はもちろんのこと比叡山や大阪まで一望することができ、京都の新しい観光スポットとして注目されています。
特に夕方から夜にかけての風景は絶景。
将軍塚横の庭園には、紅葉、桜などが植えられ、春と秋にはライトアップも。
そのほか、枯山水庭園、大隈重信、東郷元帥、黒木大将らのお手植え松と顕彰碑など、歴史を偲ぶことができます。
住所 : 京都府京都市山科区厨子奥花鳥町28
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アクセス : 京都駅よりタクシー 約20分
電話番号 : 075-561-2345
定休日 : 無休
営業時間 : 9:00~17:00
料金 : 大人500円、中高生400円、小学生200円
注意点 : 秋季と春季には日没よりライトアップ
錦市場は、京都市中京区のほぼ中央に位置する商店街です。
魚・京野菜などの生鮮食材、乾物・漬物・おばんざいなどを売る店が多く集まり、昔から京都の台所として人が多く集まる場所でした。
最近は観光客にも人気で、ショッピングやグルメを楽しめます。
錦市場の歴史は古く、江戸時代にまで遡ります。
冷蔵庫などがなかった時代、食料品を冷すのは地下水を利用した「降り井戸」でした。
錦市場は幕府から地下水を使って魚を冷す魚問屋が認められたのがはじまりです。
現在では390mの路地に126店舗が並ぶ商店街に。
平成になってアーケードも作られ、天候を気にせずお買物を楽しめます。
錦市場は食べ歩きも楽しい場所。
豆乳ドーナツ、味噌田楽、たこたまご、チョコレートコロッケ、だし巻、はも天などユニークな食べ物がたくさん!
お土産には佃煮やお麩、お酒、唐辛子などがおすすめ。
また、うどんやおばんざいを食べられる店もあり、満腹感を味わえます。
住所 : 京都府京都市中京区 富小路通四条上る西大文字町609番地
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アクセス : 市バス5系統「四条高倉(大丸百貨店前)」下車徒歩 2分
定休日 : 店舗による
営業時間 : 店舗による
銀閣寺 は正式名称を東山慈照寺(じしょうじ)といい、金閣寺と同じ臨済宗相国寺の塔頭寺院の一つです。
創建は、室町幕府8代将軍の足利義政。
祖父である足利義満が建てた北山山荘(金閣寺)を参考に1482年に建て始めたものです。
しかし、完成を待たずに義政は亡くなってしまったそうです。
慈照寺は義政の法号「慈照院」から付けられました。
現在は世界遺産にも登録されています。
銀閣寺を代表する建物は、銀閣を呼ばれる観音殿。
一層は書院風、二層は唐様仏殿様式と異なった様式を用い、閣上には鳳凰を備え観音菩薩を祀っています。
この様式が金閣に似ていることから、江戸時代になって「銀閣寺」と呼ばれるようになったとのこと。
煌びやかな金閣寺に対し、銀閣寺は禅宗文化に根差した「侘び・さび」を表現した、趣のある建物になっています。
方丈の前庭にある白砂の砂盛り向月台(コウゲツダイ)と、波紋を表現した銀沙灘(ギンシャダン)も見どころ。
向月台は、この上に座って月を眺めるものだったという説もありますが、現在のような形になったのは江戸後期になってからだそうです。
また銀沙灘の高さは66cmもあり、月の光を反射させる役目を持つと言われています。
時間があれば、境内の奥に続く遊歩道を歩いて、山頂の展望台まで登ってみてください。
京都の街並みを一望できる絶景スポットです。
住所 : 京都府京都市左京区銀閣寺町2
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アクセス :市バス「銀閣寺道」
電話番号 : 075-771-5725
定休日 : 無休
営業時間 : 8:30~17:00(3/1-11/30)、9:00~16:30(12/1- 2/末日)
料金 : 大人・高校生500円、小中学生 300円
銀閣寺から南禅寺まで延びる道は、「哲学の道」と呼ばれ親しまれています。
春は桜、秋は紅葉と四季折々の風景を楽しみながら、のんびりと疏水の散歩道を歩いてみましょう。
おしゃれなカフェやお土産屋も並んでいて、古都の情緒を楽しめます。
そんな「哲学に道」にある寺の一つ、法然院は風情ある静かな寺院です。
鎌倉時代初期に法然上人が弟子おともに念仏三味の別行を修めた草庵の旧跡です。
1680年に知恩院第38代門主万無上人が再興し、念佛道場としました。
山門をくるぐると、両側に白い盛り砂があります。
水を表わす白砂壇 (びゃくさだん)と呼ばれるもので、その間を通ることで心身を清めて浄域に入ることを意味しているそうです。
目の前には美しい庭園が広がり、心が洗われるような思いがします。
方丈の襖絵は狩野光信筆と言われています。
また、本堂北側の方丈庭園には京の名水として名高い清水「善気水」が湧出していることで有名です。
墓地には谷崎潤一郎や河上肇など、多くの有名人が眠っています。
住所 : 京都市左京区鹿ヶ谷御所ノ段町30
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アクセス :市バス「南田町」下車
定休日 : 無休
電話番号 : 075-771-2420
営業時間 : 6:00~16:00
料金 : お問い合わせください
注意点 :方丈庭園、方丈の襖絵、中庭の三銘椿などは特別公開のみ
紅葉の名所として「もみじ観音」とも呼ばれる永観堂は、正式名称を禅林寺といい浄土宗西山禅林寺派の総本山です。
853年に空海の弟子・真紹が藤原関雄の山荘を譲り受け、真言密教のお寺としたことがはじまりです。
承暦年間(1077-81)に徐々に浄土念仏道場へと変わり、後に真言宗から浄土宗へ改宗しました。
藤原関雄が古今集で永観堂の「岩がき紅葉」を詠っているように、永観堂は創建当時から紅葉で有名な寺だったようです。
「岩がき紅葉」は山の斜面にしっかりと根を張っている紅葉で、今も秋になると色鮮やかに色づきます。
永観堂の見どころは、紅葉だけではありません。
阿弥陀堂に祀られる「みかえり阿弥陀」は必見です。
首を左に向けられた非常に珍しい阿弥陀如来立像で、重要文化財にも指定されています。
あるとき住持である永観律師に向って突然、阿弥陀如来が降りてきて「永観、遅し」と告げ、そのまま首が元に戻らなくなったという言い伝えが残されています。
振り返った阿弥陀如来の姿は「思いやり深く周囲を見つめる姿勢」とか「遅れた者を待つ姿勢」などと解釈されているそうですが、その慈悲深いお顔を見ると心が落ち着くようです。
永観堂は毎年11月頃、紅葉のシーズンにライトアップされます。
幻想的な光景が広がる観音堂は、昼間とは違った雰囲気。
ライトアップの時期でも阿弥陀堂を拝観することができるので、ぜひ「みかえり阿弥陀」を拝んでください。
住所 : 京都府京都市左京区永観堂町48
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アクセス : バス「南禅寺・永観堂道」下車 徒歩約3分
電話番号 : 075-761-0007
定休日 : 無休
営業時間 :9:00~17:00
料金 : 大人600円、小中高校生400円。寺宝展開催中は別料金
南禅寺 は、銀閣寺から延びる「哲学の道」の終点にあります。
正式名称は、太平興国南禅禅寺といい、臨済宗南禅寺派の本山です。
後嵯峨天皇が母の大宮御所として建てた離宮跡に造られたもので、1291年に亀山法皇の離宮に無関普門(大明国師)が開山しました。
伝承によると、当時、付近に妖怪が多く出没し、その妖怪を払ったのが無関普門ということだそうです。
その後、無関普門が亡くなると後を引き継いだ南院国師によって伽藍が整えられ、太平興国南禅禅寺と呼ばれるようになりました。
室町時代は隆盛を極め「五山上の」に列せられ、禅宗寺院の最高位となりました。
南禅寺は度重なる火災によって、創建当時の建物はほとんど残されていません。
現存する南禅寺の法堂は明治42年に再建されたものです。
南禅寺の見どころはたくさんあるのですが、国宝や重要文化財に指定された伽藍や水路閣などの歴史的建造物は必見。
三門は別名「天龍門」とも呼ばれており、石川五右衛門が「絶景かな絶景かな」と言った場所とされています。
日本三大門の一つで、中に入って登ることができます。
法堂には、釈迦如来・文殊菩薩・普賢菩薩の三尊像が祀られ、天井には日本画家・今尾景年による雲龍図が描かれています。
大方丈の内部は、桃山時代前期の狩野派絵師が描いた襖絵が有名。
方丈庭園は茶人・作庭の名人としても知られる小堀遠州のもので、江戸時代を代表する庭園の一つになっています。
そのほか、南禅寺には多くの塔頭があり、じっくりと時間をかけて見学してください。
また南禅寺は湯豆腐の発祥地と言われ、付近には湯豆腐の店が並んでいます。
こちらもぜひご賞味ください!
住所 : 京都府京都市左京区南禅寺福地町
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アクセス : 地下鉄東西線「蹴上駅」下車
電話番号 : 075-771-0365
定休日 : 12月28日~12月31日
営業時間 : 8:40~17:00(季節によって異なる)
料金 : 方丈庭園 大人500円、高校生400円、小中学生300円(三門は別途料金)
平安神宮 は1895年(明治28年)に平安遷都1100年を記念し創建されました。
京都最初の天皇桓武天皇と京都最後の天皇孝明天皇を祀っています。
平安神宮の社殿は、当時の政庁があった朝堂院を8分の5のサイズで忠実に再現したもの。
拝殿は大極殿(古代の朝廷の正殿)を模したもので、当時の建築様式を見ることができます。
そのほか、応天門・蒼龍楼・白虎楼などの建物が連なっています。
これらの社殿は、明治時代のものとしては珍しく、国の重要文化財に指定されています。
平安神宮神苑は、社殿を取り囲むように東・中・西・南の四つの庭からなっています。
総面積1万坪という広大な庭園で、明治の有名な造園家7代目小川治兵衛が作った池泉回遊式庭園となっています。
春のしだれ桜、秋の紅葉、冬の雪景色と一年を通じて京都の風景を楽します。
この遷都1100年を記念して始められた行事が平安神宮の「時代祭」で、平安遷都の日にあたる10月22日に毎年行われます。
京都三大祭の一つに数えられ、平安時代から明治時代までの各時代の衣装に身を包んだ行列が京都御所から平安神宮まで練り歩く、煌びやかなお祭りです。
また、平安神宮は七五三や結婚式としても有名です。
住所 : 京都府京都市左京区岡崎西天王町
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アクセス : 地下鉄東西線蹴上駅下車
電話番号 : 075-761-0221
定休日 : 12月28日~12月31日
営業時間 : 8:40~17:00(12月~2月は16:30まで)
料金 : 大人500円、高校生400円、小中学生300円
京都市動物園は1903(明治36)年のオープン。
恩賜上野動物園に次いで、日本で2番目にオープンした歴史のある動物園です。
「岡崎動物園」と呼ばれることもあり、平安神宮や南禅寺、京都市美術館などからも近いところにあります。
約150種類の動物が飼育されていて、ライオン、ジャガー、トラ、カバ、キリン、シマウマなど子供達に人気の動物を見ることができます。
また「おとぎの国」では、ウサギ、モルモット、ミニブタ、羊などと触れ合うことができ、ファミリーに人気を呼んでいます。
観覧車などアトラクションもあり、カフェやレストラン、売店など施設も充実。
子連れで京都観光に訪れた際には、ぜひ遊びに行ってください!
住所 : 京都市左京区岡崎法勝寺町 岡崎公園内
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アクセス : 市バス岡崎公園・動物園前」下車
電話番号 : 075-771-0210
定休日 : 毎週月曜日、12/28~1/1
営業時間 : 9:00~17:00
料金 : 大人600円、中学生以下無料
豊国神社は豊臣秀吉を祀る神社です。
秀吉は没後、東山阿弥陀ヶ峰の壮麗な豊国社に祀られましたが、大阪夏の陣の後、徳川家康によって廃絶となりました。
以後、250年もの間、草むらの中に放置されていた言われています。
明治時代になって明治天皇の勅命により再建され、1880年には社殿が完成し名実ともに復興されました。
豊国神社の見どころの一つは、国宝の唐門。
桃山時代らしさが感じられる豪華絢爛な門で、かつては極彩色の彫刻と金箔で飾られていたとのこと。
西本願寺・大徳寺の唐門と合わせて「国宝の三唐門」と呼ばれています。
この門は、かつては伏見城の城門だったもので、伏見城の廃城後、二条城、南禅寺、豊国神社と移されました。
1925年には宝物館が開館しました。
狩野内膳筆の「豊国祭礼図屏風」や天下一辻与二郎作の「鉄灯籠」、豪華な高台寺蒔絵が施された「唐櫃」など数々の重要文化財を収蔵しています。
豊国神社では豊臣家の家紋である「桐紋」や、秀吉の馬印であった「ひょうたん」をあちらこちらに見ることができます。
これらを探しながら境内を歩くのも面白いでしょう。
「ひょうたん絵馬」という、ひょうたんの形をした絵馬も有名です。
豊国神社は秀吉にあやかり、出世・勝運の御利益があるとされています。
絵馬に願いを込めてみてはいかがですか?
住所 : 京都府京都市東山区茶屋町530
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アクセス : 京阪電車「七条」下車 徒歩約10分
電話番号 : 075-561-3802
定休日 : 無休
営業時間 : 9:00~16:30
料金 : 宝物館 大人300円、大学生・高校生200円、小中学生100円
智積院は、真言宗智山派の総本山です。
智積院は南北朝時代、大伝法院の塔頭として真憲坊長盛という僧が建立したもの。
その後、豊臣秀吉と対立し、1585年に秀吉に攻められ全焼しました。
1601年に徳川家康の援助を得て復興、五百佛山根来寺智積院と改め、仏教研学の道場として栄えました。
智積院には、大小の障壁画などの国宝をはじめ、多くの宝物や高僧の著作など貴重な古文書が伝えられています。
中でも最も知られているのは、長谷川等伯一門による金碧障壁画。
桃山時代の再興傑作ともいわれる『楓図』『桜図』のほか、数々の作品を宝物殿で見ることができます。
金色に輝く色鮮やかな障壁画には、には、様々な人間模様が秘められていると言われています。
江戸初期を代表する池泉廻遊式庭園も見どころの一つ。
智積院の寺紋にもなっている桔梗があちらこちらに植えられ、緑豊かな落ち着いた空間です。
現在ではきれいな水を生かして、ホタルも飼育されているとのこと。
初夏の夜にはきれいなホタルが見えるかもしれません。
金堂は空海の生誕1200年記念事業として、昭和50年に建てられたもの。
地上と地下にそれずれ大日如来が本尊として安置されている珍しい様式です。
住所 : 京都府京都市東山区東大路七条下ル東瓦町964
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アクセス : 市バス「東山七条」下車 徒歩3分
電話番号 : 075-541-5361
定休日 : 12月29日~31日
営業時間 : 9:00~16:30
料金 : 大人500円、中高生300円、小学生200円
京都国立博物館は1897年(明治30年)に開館しました。
平安時代から江戸時代にかけての京都の文化を中心とした文化財を展示しています。
収蔵品数1万点以上を誇り、敷地面積は広く重厚な赤レンガの建物が印象的。
重要文化財の正門やバロック様式の特別展示館、方広寺石垣、方広寺大仏殿敷石・鉄輪、秀吉が架けた五条大橋の石柱・橋脚など建築物を見るだけでも楽しめます。
平成知新館は収蔵品を中心に展示。
また特別展も多く企画されていて、京都の文化に対する知識を深めることができます。
館内にはミュージアムショップやカフェも併設されています。
住所 : 京都府京都市東山区茶屋町527
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アクセス : 京阪電車丹波橋駅から七条駅下車徒歩7分
電話番号 : 075-525-2473
定休日 : 月曜日
営業時間 : 9:30~17:00(展覧会による)
料金 : 展覧会による
洛南は京都市中心部から南にあるエリアで、京都駅周辺や醍醐、伏見などを指します。
伏見は豊臣秀吉が伏見城を築いた場所です。
このエリアには桜の名所醍醐寺、紅葉の名所東福寺、朱色の鳥居が続く伏見稲荷大社など、たくさん見どころがあります。
宇治茶で有名な宇治市には、世界遺産平等院も。
また歴史の舞台にもなった場所で、坂本龍馬襲撃事件の地寺田屋などの見どころもあります。
洛南はJR・京都市営地下鉄・京阪電車・近鉄電車などの電車が充実していて、京都駅から容易にアクセスできます。
東寺 は、東寺真言宗の総本山で、世界遺産にも登録されています。
794年の平安京遷都の際、国家鎮護のため西の西寺とともに羅城門の東に創建されました。
後に823年弘法大師空海に与えられました。
有名な五重塔は826年に創建されましたが、その後度重なる火災に遭い、現在あるのは1644年に建てられたものです。
高さは55mあり、京都のランドマークになっています。
木造の建築物としては日本一の高さを誇るもので、講堂内には大日如来を中心に21体の仏像が配置されています。
五重塔の初層内部には極彩色で彩られた密教空間が広がり、独特な雰囲気に。
通常は非公開ですが、春と秋の特別公開で内部を見ることができます。
そのほか、東寺にはいくつもの見どころがあります。
金堂は豊臣秀吉の寄進で再建されたもので、内部に納められている重要文化財の薬師如来坐像は、日本でもっとも大きい如来坐像。
御影堂(みえいどう)は弘法大師空海が暮らした場所で、2体の仏像が安置されています。
仏堂でありながら、住居風の姿をしているのが特徴です。
学問の場であった講堂、国宝の蓮華門、万病平癒のご利益がある「尊勝陀羅尼の碑」などもお見逃しなく!
住所 : 京都府京都市南区九条町1
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アクセス : 東寺駅下車 徒歩約10分
電話番号 : 075-691-3325
定休日 : 無休
営業時間 : 金堂 8:00~17:00
料金 : 大人500円、高校生400円、小中学生300円
東福寺は臨済宗の東福寺派大本山で、京都五山の一つ。
1238年に摂政九條道家が祖父の菩提寺として建立したのがはじまり。
1236年から19年の歳月をかけて完成させた七堂伽藍があります。
「東福の伽藍面(がらんづら)」と呼ばれ壮観を極めたのですが、度重なる火災のために仏殿、法堂、庫裏などが焼失しました。
現在あるのは、後に再建されたものです。
国宝である禅宗寺院最古の三門のほか、浴室、東司(便所)禅堂など室町時代の僧の生活を知る上で貴重な建築物が多く残されています。
東福寺の方丈を囲む4庭園は、1939年に重森三玲によって造られました。
京都を代表する庭のひとつとして、国指定名勝にもなっています。
釈迦の生涯を意味する「八相成道」に因んで「八相の庭」と称され、それぞれ異なる趣を見せています。
東庭は日本庭園史上初めての星座を表現した庭園で、限られた空間の中に天の川を表す白川砂や、北斗七星に見立てた石などが並んでいます。
また南庭は枯山水の庭でありながら、近代芸術を表現したモダンな造りに。
西庭は伝統的な市松模様が立体的にデザインされた斬新なもの。
北庭は釈迦の入滅までを市松模様で表しています。
最初は規則正しく並んでいた市松模様が、最後には崩れて行く様子は見事としか言いようがありません。
住所 : 京都府京都市東山区本町15丁目778
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アクセス : 市バス「東福寺」下車 徒歩約10分
電話番号 : 075-561-0087
定休日 : 無休
営業時間 : 9:00~16:00
料金 : 高校生以上400円、小中学生300円(通天橋、普門院庭園)
注意点 : 境内は無休無料で拝観可
三十三間堂 は京都駅周辺で人気の観光スポットです。
正式には蓮華王院(れんげおういん)と言い、1164年に後白河法皇により建立されました。
平安時代の建物は焼失し、現在あるのは鎌倉時代に後嵯峨上皇によって再建されたもの。
本堂内陣の柱間が33あることから三十三間堂と呼ばれています。
この本堂は南北に120mあり、木造建築では世界でも類を見ない長さとなっています。
見どころは、本堂に並ぶ千手観音立像。
中尊千手観音坐像(国宝)の両側に500体ずつ、合計1000体の千手観音立像が並んでいます。
観音28部衆像や鎌倉時代に造られた「風神雷神像」も安置されていて、その荘厳な光景には圧倒されるかもしれません。
千体の中には、自分に似た顔の観音像があると言われています。
また境内には夜泣泉とよばれる井戸があります。
水の湧き出る音がすすり泣きに似ていることから、その名が付いたそうで、そばのお地蔵様には夜泣き封じのご利益があると伝えられています。
三十三間堂では毎年1月中旬に「通し矢」と言われる行事が有名です。
本堂西側の射場で弓矢の技を競う行事で、全国から多くの参加者が集まります。
住所 : 京都府京都市東山区三十三間堂廻リ657
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アクセス : 市バス「博物館三十三間堂前」下車すぐ
電話番号 : 075-561-0467
定休日 : 無休
営業時間 : 8:00~17:00(11月16日~3月は9:00~16:00)
料金 : 一般600円、高校中学400円、子供300円
伏見稲荷大社 は、外国人観光客に最も人気のある観光スポットの一つ。
伏見稲荷大社は、全国に約3万社ある稲荷神社の総本宮で、711年に稲荷山の三ヶ峰にそれぞれの神様を祀られたのがはじまりとされています。
伏見稲荷大社といえば、「千本鳥居」。
現在稲荷山全体に朱色の鳥居が並べられ、その数は1万基にも。
伏見稲荷大社に参拝に来た人が願いが叶ったお礼に鳥居を奉納する習慣があり、その数は今も増え続けているのだそう。
とても人気のある神社なので、「千本鳥居」をゆっくりと歩きたいと思ったら朝いちに訪れるのがおすすめです。
千本鳥居を進むと奥の院に着きます。
ここには、稲荷神社のシンボル、狐の絵馬がずらりと並んでいます。
「おもかる石」という顔の大きさくらいの石があり、願いを叶えながら石を持ち上げます。
重いと思ったら願いが叶うのが難しく、軽いと思ったら願いが叶いやすいのだそうです。
奥の院まで行ったら、ぜひ挑戦してみてください。
稲荷神社の参道には出店が出ていますが、その名に名物「すずめ・うずらの丸焼き」があります。
昔からすずめは稲の大敵と言われていて、退治したすずめを焼いて売ったのがはじまりとも言われています。
現在はすずめは狩猟の許可が難しいため、うずらがほとんどだそうですが、名物なのでぜひ食べてみてください!
住所 : 京都府京都市伏見区深草薮ノ内町68
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アクセス : JR稲荷駅下車すぐ
電話番号 : 075-641-7331
定休日 : 無休
営業時間 : 8:30~16:30
料金 : 無料
真言宗泉涌寺派総本山の寺院で、境内の一角に清泉が湧き出たことから名付けられました。
空海が天長年間(824-34)ここに草庵を結び、法輪寺としたのがはじまりと言われています。
皇室との関連が深く御寺(みてら)とも呼ばれ、四条天皇以来14代の天皇陵をはじめ、皇妃、親王陵墓など39の陵墓があります。
泉涌寺には大門を入って左手奥の堂内、六羅漢像の中央に楊貴妃観音と呼ばれる観音像が安置されています。
香木(白檀)の寄木造りの美しい像で、極楽浄土にしか咲かないという「法相華(ほうそうげ)」を手に持っています。
良縁、縁結び、安産、美人祈願など女性のさまざまな願いを聞いてくれる観音様として女性から人気を集めています。
泉涌寺入り口の大門からすぐ右へ行くと日本最古の写経道場「雲龍院」があります。
現在でも写経体験ができるので、時間があったらぜひ体験してみてください。
また「雲龍院」には禅の悟りの境地を表した「悟りの窓」、人生の苦しみを表した「迷いの窓」の2つがあります。
京都には禅寺が多くありますが、禅の教えを表現している「悟りの窓・迷いの窓」を持つ寺はこの泉涌寺別院の「雲龍院」と「源光庵」のみです。
窓越しに春には紅梅やハナカイドウ、秋には紅葉などの光景を見ることができます。
住所 : 京都府京都市東山区泉涌寺山内町27
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アクセス : JR・京阪電車「東福寺」下車 徒歩約15分
電話番号 : 075-561-1551
定休日 : 無休
営業時間 : 9:00~16:30(12~2月は16:00)
料金 : 高校生以上500円、小中学生300円 (御殿、庭園は別料金)
勧修寺は京都市山科区にある門跡寺院。
代々法親王が入寺し、格式を誇りました。
900年に醍醐天皇が母、藤原胤子(つぎこ)の菩提を弔うために、胤子の祖父・宮道弥益(みやじいやます)の邸宅跡を寺としたのが始まりです。
氷室池を中心とした池泉回遊式庭園は6000坪という広さで、京都市指定の名勝として有名です。
平安時代には池に張った氷の厚さで、その年の五穀豊凶を占っていたそうです。
氷室池には蓮が自生していて、7月頃から見ごろを迎えます。
庭園にはアジサイ、菖蒲、初夏には、沙羅(サラ/ナツツバキ)が咲き、一年を通じて花々を楽しめます。
書院の前庭には、水戸光圀より寄進された石灯籠があり、「勧修寺型灯篭」として知られています。
参道は春には桜並木が連なり、白壁の築地塀とのコントラストがとても美しく見えます。
また秋の紅葉の季節には、書院や宸殿の周りが紅葉で染まります。
東山や嵐山の有名寺院のようは華やかさはありませんが、落ち着いた雰囲気の中に王朝の典雅さが感じられる美しいお寺です。
住所 : 京都府京都市山科区勧修寺仁王堂町27-6
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アクセス : 地下鉄東西線「小野」下車 徒歩6分
電話番号 : 075-571-0048
定休日 : 無休
営業時間 : 9:00~16:00
料金 : 高校生以上400円、小中学生200円
随心院は京都市山科区小野にある真言宗善通寺派大本山の仏教寺院です。
991年に仁海僧正(にんがいそうじょう)が建立し、古くは曼荼羅(まんだら)寺と称されていました。
応仁の乱で焼失し、1599年に本堂が再建。
後に九条二条両宮家出身の皇族が出家し、で両宮家の門跡寺院として再建されました。
隨心院がある山科区小野は、小野氏一族が栄えた場所。
小野小町の実家もここにあったと言われています。
小野小町は仁明天皇の女官として宮中に仕えていましたが、仁明天皇の崩御後、小野の実家に戻り余生を送りました。
その実家跡に隨心院が作られ、境内には小野小町にゆかりのある史跡が多く残されています。
小野小町が化粧をする際に使った「化粧の井戸」、寄せられるたくさんの恋文を埋めた「文塚」、そして文を下張りにしてつくられた「小野小町文張(ふみはり)地蔵尊像」などが残されています。
小野小町の晩年の姿を写した「卒塔婆(そとば)小町座像」や小野小町の歌碑なども見ることができます。
随心院には、深草少将(ふかくさのしょうしょう)が小野小町を慕い、99日通い詰めたという話が残っています。
少将は小野小町の姿を二度と見ることなく命を落としてしまうのですが、小野小町は少佐が訪れた日をかやの実を糸につづって数えていて、後にその実を境内に植えたそうです。
「はねず踊り」は毎年3月に随心院で行われる有名なお祭りです。
昔から梅の花を「はねず」と呼んでいて、はねず色の衣装を身にまとった女性たちが踊りを披露します。
この時期には、境内の梅の木が美しい花を咲かせ、春の訪れを告げます。
随心院には、かわいいピンク色の「美人守り」もあり、女性に人気を呼んでいます。
住所 : 京都府京都市山科区小野御霊町35
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アクセス : 京阪バス「小野」下車 徒歩約1分
電話番号 : 075-571-0025
定休日 : 無休
営業時間 : 9:00~16:30
料金 : 高校生以上500円、中学生300円
世界遺産にも登録されている醍醐寺は、真言宗醍醐派の総本山です。
874年に聖宝(理源大師)が笠取山(醍醐山)に草庵を作ったことがはじまりとされています。
907年に醍醐天皇の勅願寺となり、応仁の乱で焼失しましたが、豊臣秀吉の寄進により再興しました。
江戸時代には醍醐寺は山岳修行の中心となり、全国から多くの信徒が集まりました。
醍醐山を含む境内は約200万坪という広さ!
この豊かな自然の中に堂宇が点在し、一年を通じて美しい風景を楽しめます。
境内には約1000本の桜が植えられていて、「花の醍醐」とも呼ばれています。
桜の種類も多く、比較的長い期間、桜の花を楽しむことができます。
特に三宝院の大紅しだれ、霊宝館の枝垂桜、金堂脇の大ヤマザクラは有名です。
秋は紅葉の名所となります。
中でも仁王門から続く参道にできる紅葉のトンネルや三宝院庭園の美しさは格別。
醍醐寺では春と秋にはライトアップされ、昼間とは違った雰囲気を楽しめます。
醍醐寺の境内は広く、上醍醐・下醍醐・三宝院の3つのエリアに分かれています。
特に下醍醐は安土桃山時代に豊臣秀吉が再建したエリアで、五重塔、仁王門、清瀧宮本殿、金堂(本堂)などの見どころが集まっています。
住所 : 京都府京都市伏見区醍醐東大路町22
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アクセス : 京阪バス「醍醐寺前」下車すぐ
電話番号 : 075-571-0002
定休日 :無休
営業時間 : 9:00~17:00(12月~2月は16:30)
料金 : 大人800円、中高生600円(三宝院、伽藍、霊宝館、上醍醐はそれぞれ)
法界寺は藤原氏の北家にあたる日野家の菩提寺です。
日野一族といえば、浄土真宗の開祖親鸞の誕生地であり、足利義政の妻・日野富子などで知られています。
1051年、日野資業が日野家伝来の小像の薬師如来を胎内に収めた薬師如来像を祀り、建立しました。
本尊の薬師如来像は胎内仏というところから、安産、授乳、子授等のご利益があると言われ、多くの女性が参拝しています。
特に祈願すると母乳がよく出るといわれ、「乳薬師(ちちやくし)」と呼ばれ親しまれています。
毎年1月に行われる法界寺裸踊りでは、男性が褌(ふんどし)ひとつになって国宝の阿弥陀堂広縁で踊ります。
「頂礼(ちょうらい)、頂礼」を連呼し、寒さを吹き飛ばすような踊りは、たいへん見ごたえがあります。
下帯は妊婦の腹帯として授与されるとのことです。
住所 : 京都府京都市伏見区日野西大道町19
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アクセス : 京阪バス「石田」下車 徒歩約13分
電話番号 : 075-571-0024
定休日 : 無休
営業時間 : 9:00~17:00(10~3月は16:00まで)
料金 : 大人500円、高校生400円、小中学生200円
寺田屋は伏見の人気観光スポットのひとつ。
伏見の船宿で、薩摩藩の定宿だった寺田屋に1862年4月23日、薩摩藩急進派が京都所司代の殺害を計画して集結。
薩摩藩は藩士を鎮圧に向かわせたが両者乱闘となり、9人が犠牲となった寺田屋事件の舞台となった場所です。
また、1866年1月21日坂本龍馬が幕吏に襲撃をうけ危うく難を逃れた、坂本龍馬襲撃事件の場でもあります。
寺田屋は1868年の鳥羽伏見の戦いの際に焼失し、現在あるのはその後に再建されたものです。
現在は旅館と史跡博物館になっていて、内部を見学することができます。
寺田屋事件現場となったお登勢の部屋や、坂本龍馬襲撃事件でおりょうが幕吏に気づきいたお風呂場などが1階にあります。
2階には坂本龍馬の愛室、柱の刀痕なども。
幕末の歴史に興味のある人にとっては、欠かせない観光スポットです。
住所 : 京都府京都市伏見区南浜町263
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アクセス : 市バス「京橋」下車徒歩約2分
電話番号 : 075-622-0243
定休日 :不定休
営業時間 : 10:00~15:40
料金 : 大人400円、中学~大学生300円、小学生200円
注意点 : 幼児入場不可
伏見区にある御香宮神社は、平安期に境内から病気に効く香水がわき出たことから、清和天皇が御香宮と名付けたと伝えられています。
本殿横にある湧水は御香水とも呼ばれ、今も飲むことができ、名水百選に選ばれています。
また、御香水は徳川紀伊・水戸・尾張の藩祖の産湯として使われ、徳川家の産土神となりました。
それに由来し、現在では安産の御利益があると多くの人が訪れます。
境内には桃山時代の特徴ある建物が多く見られます。
極彩色彫刻の本殿や表門、書院、堀遠州ゆかりの石庭などがあります。
鳥羽伏見の戦いでは薩軍の屯所になりました。
毎年10月に催される御香宮神幸祭(伏見祭)は、洛南最大のもの。
9日間かけて行われ、獅子、神輿、武士の行列などたいへん見ごたえがあります。
住所 : 京都府京都市伏見区御香宮門前町174
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アクセス : 京阪電車「伏見桃山」下車 徒歩約5分
電話番号 : 075-611-0559
定休日 : 無休
営業時間 : 9:00~16:00
料金 : 石庭拝観料 大人200円
伏見区にある 藤森神社は、神功皇后をはじめ、12柱の神様を祭神としています。
端午の節句の発祥地と言われ、別名、菖蒲の節句とも呼ばれることから、菖蒲=勝負運の御利益があると言われ、競馬関係者が多く参拝に訪れます。
境内には競馬の絵馬が多く奉納されているほか、三韓征伐より持ち帰った旗が埋められている御旗塚があります。
6月から7月にかけて紫陽花苑が公開され、3,500株にもおよぶ紫陽花が見事な花を咲かせます。
藤森神社は、鶴丸国永という名刀が御神刀として奉納されていたことでも知られています。
残念ながら、刀は盗まれてしまい今は存在していません。
その刀にちなんだ御朱印帳やお守りが人気を呼んでいます。
住所 : 京都府京都市伏見区深草鳥居崎町609
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アクセス : 京阪電車「墨染駅」下車 徒歩7分
電話番号 : 075-641-1045
定休日 : 無休
営業時間 : 9:00~17:00
料金 : 無料
伏見区にある城南宮は、平安遷都のころの創建と伝えられる古い社で、国常立尊(くにのとこたちのみこと)と八千矛神(やちほこのかみ)と神功皇后(じんぐうこうごう)を祀っています。
平安時代の末に白河上皇が伏見に壮大な離宮を造って院政を始めると、伏見は文化の中心となり賑わいを見せました。
その中で城南宮も大きく発展し、「方除けの神」として信仰を集めました。
城南宮「平家物語」の舞台にもなった場所でもあり、また明治時代の幕開けとなった鳥羽・伏見の戦いが始まった所でもあります。
「方除け」のほか、交通、旅行、転宅などにも御利益があるとされ、多くの参拝者が訪れます。
城南宮は境内に植えられている花々がたいへん美しい神社です。
春の山・平安の庭・室町の庭・桃山の庭・城南離宮の庭と5つの庭があり、それぞれ異なった趣を見せています。
特に室町の庭の紅枝垂桜が有名で、桜の名所として多くの人が訪れます。
春と秋には「曲水の宴」という歌会が開かれます。
杯を乗せたお盆を小川に流し、歌人はそれが自分のところに着くまでに歌を詠むという平安時代の遊びを再現したものです。
住所 : 京都市伏見区中島鳥羽離宮町7番
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アクセス : 下鉄・近鉄電車竹田駅徒歩約15分
電話番号 : 075-623-0846
定休日 : 無休
営業時間 : 9:00~16:30
料金 : 高校生以上600円、小中学生400円
宇治の平等院は、平安時代後期・11世紀の建築、仏像、絵画、庭園などを今日に伝えている壮大な寺院で、世界遺産に登録されています。
もとは源氏物語の主人公、光源氏のモデル・源融の別荘だった地で、のちに藤原道長の別荘となり、1052年に関白藤原頼通が改めて寺として創建しました。
阿弥陀堂は10円玉のモチーフにもなっていて、鳳凰が両翼を広げた様子に似ていることから「鳳凰堂」とも呼ばれています。
2014年に2年をかけた改修工事が終わり、創建当時の煌びやかな姿を見ることができます。
鳳凰堂の中には、定朝作と確認できる唯一の仏像である、木造阿弥陀如来坐像が安置されています。
敷地内には、平等院ミュージアム鳳翔館があり、鳳凰堂屋根の鳳凰、鐘楼に懸けられた梵鐘のほか、多数の文化財を見ることができます。
また、源頼政が自刃した地・扇之芝、源頼政公の墓、春日型石灯籠、宇治茶祖竹庵の碑誌などもお見逃しなく。
宇治は藤の名所として知られていて、平等院でも4月末~5月上旬に鳳凰堂前の阿字池の周りで見事な藤の花を見ることができます。
春の桜、秋の紅葉と大変美しく、一年を通じて楽しむことができます。
住所 : 京都府宇治市宇治蓮華116
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アクセス : JR奈良線宇治駅から徒歩10分
電話番号 : 0774-21-2861
定休日 : 無休
営業時間 : 8:30~17:30(庭園)開館時間は施設によって異なる
料金 : 庭園+鳳翔館 大人600円、中高生400円、小学生300円、鳳凰堂内部拝観 別途300円
宇治上神社は、かつては離宮上社と呼ばれ、離宮下社の宇治神社と共に2社1体とされていましたが、明治時代に分離しました。
平等院の鎮守社として長く崇拝をされてきた神社で、世界遺産にも登録されています。
平安時代に建てられた本殿は、現存する日本最古の神社建築で、国宝に指定されています。
三棟の内殿が一列に並び、それぞれ仁徳天皇、応神天皇、菟道稚郎子を祀っています。
菟道稚郎子は応神天皇の末っ子で学問に優れていたため、跡継ぎとして皇太子となった人物。
そのため、宇治上神社は学問の神様としても知られ、学業成就、受験合格祈願のために訪れる人も多いとか。
拝殿の右に手水舎があり『桐原水』が湧き出ています。
現在は飲料水として使うことはできませんが、宇治七名水の中で現存する最後の一つです。
他の宇治の水が枯れてしまった中、今もこんこんと水が湧き出ています。
宇治上神社も源氏物語の舞台となった場所です。
光源氏の子供の世代、『宇治十帖』は宇治が舞台。
光源氏の異母弟・八の宮は菟道稚郎子がモデルとされています。
かわいいうさぎのお守りや、絵馬の代わりの「絵馬人形」、藤色の御朱印もお忘れなく!
住所 : 京都府宇治市宇治山田
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アクセス : JR奈良線「宇治駅」下車徒歩20分
電話番号 : 0774-21-4634
定休日 : 無休
営業時間 : 参観自由
料金 : 参観自由
宇治市源氏物語ミュージアムは、源氏物語の魅力やあらすじを紹介している博物館です。
源氏物語のあらすじをハイビジョン映像で紹介しているほか、光源氏の栄華の象徴である六条院の模型も展示しています。
また、源氏物語に登場する牛車(ぎっしゃ)、十二単(じゅうにひとえ)、装束や調度品、「貝合わせ」「囲碁」「双六」など貴族の遊びも紹介しています。
源氏物語の第三部「宇治十帖」をテーマにした「宇治の間」では、名シーンを映像で紹介。
源氏物語にはかかせないお香の道具と原料なども紹介され、源氏物語の世界に触れることができます。
源氏物語をあまり知らない人でも楽しく学べる施設です。
宇治に来たらぜひ訪れてみてください。
住所 : 京都府宇治市宇治東内45-26
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アクセス : 宇治駅下車 徒歩約8分
電話番号 : 0774-39-9300
定休日 : 月曜日、年末年始
営業時間 : 9:00~17:00
料金 : 大人500円、子供250円
※合わせて読みたい: 京都・宇治のおすすめ観光スポット11選!宇治には見どころがいっぱい
京都の観光スポットを洛北、洛西、洛東、洛中、洛南と5つのエリアに分け紹介しました。
鞍馬や大原など自然あふれる洛北、金閣寺や龍安寺、嵐山など人気観光スポットがある洛西。
京都の中心地で繁華街でもある洛中、清水寺や高台寺、銀閣寺など京都で最も人気のある洛東。
そして、京都周辺や少し足を伸ばして伏見や宇治などがある洛南。
京都には観光名所がたくさんあり、何度でも訪れてみたいですね。
春から夏、秋、そして冬と一年を通じて、さまざまな姿を見せる京都。
ぜひいろいろなスポットを訪れ、京都の旅を満喫してください。
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最終更新日 : 2024/02/12
公開日 : 2017/11/17