top > 東アジア・中国・台湾 > 日本 > 京都
本ページに掲載のリンク及びバナーには広告(PR)が含まれています。
下鴨神社は京都市左京区にある神社で、正式名称を賀茂御祖(かもみおや)神社と言います。
紀元前90年よりも前に創建されたと考えられる下鴨神社は、京都の社寺の中でも最も歴史が長い神社の1つです。
「古都京都の文化財」としてユネスコ世界遺産に指定され、国内外から観光客が絶えない人気のスポットになっています。
本殿は東西に分かれており、西殿には古き京都を築いた神様である賀茂建角身命が、東殿には上賀茂神社のご祭神である賀茂別雷命の母である玉依媛命がご祭神として祀られています。
このことから、下鴨神社は世界平和・五穀豊穣・縁結び・安産などのご利益があると言われています。
下鴨神社は、境内の中に本殿を含めて30もの社を持ち、それぞれ異なるご祭神が祀られています。
中でも縁結びの神様が祀られる相生社や、美麗の神が祀られる河合神社が有名です。
ここでは、下鴨神社に来たら外せないスポットをご紹介します。
下鴨神社参拝のご利益として、とりわけ有名なのが縁結び。
その縁結びを叶えてくれるのが、下鴨神社の末社である「相生社」です。
パワースポットとしても知られる相生の社には「産霊神」(むすひのかみ)が祭られており、男女の縁にとどまらない様々な良縁を運んでくれます。
また、社のそばには「連理の賢木」と呼ばれるご神木が祀られています。
2本の木が途中から1本に結ばれ、根元から子供の木が芽生えているその様子から、縁結びの力がとても強いことが伺えます。
縁結びでは授与所にて販売されている「縁結びおみくじ」や「媛守り」も人気です。
縁結びおみくじには源氏物語の作中で詠まれた和歌が書いてあり、男性のおみくじは衣冠束帯、女性のおみくじは十二単をイメージした装飾がされています。
一般的なおみくじは紙に文字を書いただけのものが多いですが、カラフルなおみくじは可愛くてテンションが上がりますよね。
また、縁結びのお守りである媛守りは、ちりめん生地でできており華やかに彩られた乙女心をくすぐられるデザインが大人気です。
1つ1つ違うデザインなので、世界で1つ自分だけのお守りをゲットできますよ。
河合神社は下鴨神社の摂社で、女性の守護神である玉依姫命をご祭神として祀っています。
玉依姫命が玉の様に美しかったという伝説から美麗の神としても信仰されており、参拝すると美しくなれるというご利益にちなんでこちらも女性に大人気のスポットです。
そして、河合神社に来たら必ずしていただきたいのが写真にある「鏡絵馬」の奉納。
顔が描かれた手鏡型の絵馬に自分の化粧用品でメイクをして、裏に願い事を書いて奉納すると内面も外面も美しくなれると言われています。
他ではなかなかない絵馬なので、ぜひ奉納していきましょう。
また、河合神社の休憩所では、神社内で採れるカリンを使った「美人水」も販売されています。
カリンにはみずみずしい肌を作る美肌効果があると言われています。
休憩がてら、河合神社に立ち寄った際はカリン水をいただきましょう。
災難厄除けの神様が祀られており、井戸の上に建っていることから別名「井上社」とも呼ばれる「御手洗社」。
井戸からは水が湧き出ており、社の周りにある御手洗池や境内を流れる御手洗川と繋がっています。
さらに、御手洗川や御手洗池はみたらし団子発祥の地としても有名です。
御手洗川には、土用になると川や池から清水が湧き上がるという鴨七不思議として語り継がれる伝説があります。
この湧き上がる際に浮かび上がる水泡を模したものが、みたらし団子の起源と言われているんです。
そのため、下鴨神社の近辺には美味しいみたらし団子をいただけるお店がたくさんあります。
神様へのお供え物を調理していた「大炊殿」。
国の重要文化財に指定されており、かまどや調理器具、当時作られていたお供え物のレプリカが所狭しと展示されています。
2000年ほど前の食文化に触れられるのはとても興味深いですよね。
大炊殿を特別拝観するには拝観料が500円かかります(高校生以上)。
神社の中にこのような大炊殿が現存していることは珍しく、下鴨神社に訪れた際はぜひ立ち寄りたいスポットです。
太古の昔から京の地に存在し、現在も12万4000平方メートルもの広さを持つ原生林「糺ノ森」。
1983年に国の史跡に指定されて以来、現在も保存されています。
地元の人も憩う、格好のチルスポットです。
森の中は4つの川が流れており、そのうちの1本である御手洗川は前述の御手洗祭の時に使われています。
参道を取り囲むように生い茂る木々は頭上まで伸びており、夏でも日光を遮って涼しいため散策するのにぴったりのスポットです。
マイナスイオンを感じながら本殿までの道を散歩してみてくださいね。
下鴨神社では1年を通して様々な祭典行事が執り行われています。
ここでは京の雅な雰囲気を体感できる祭りや、友達やカップルで訪れたい夏の風物詩となっている祭りをご紹介します。
下鴨神社に訪れる予定がある方は、お祭りの日程に合わせて足を運ぶのがおすすめですよ。
「祇園祭」「時代祭」と並んで京都三大祭りにかぞえられる「葵祭」。
平安時代から続く格式高いこの祭典行事は、下鴨神社のお祭りの中でも最も有名なものです。
別名「賀茂祭り」とも言われるこの祭事は、毎年5月15日に開催されています。
約1400年前に、欽明天皇が当時蔓延していた飢餓疫病を静めるために「鴨の神」を祀ったのが起源になっています。
葵祭当日は京都御所から下鴨神社、上賀茂神社を周り、およそ8キロもの距離を王朝行列が練り歩きます。
十二単など当時の公家の装束に身を包んだ人々が、葵の葉をまとった牛車を引きながら行列をなす様はまるで平安時代にタイムスリップしたよう。
京都御所と下鴨神社参道には有料観覧席も準備されているので、ゆっくりと鑑賞したい方はぜひチェックしてみてくださいね。
土用の丑の日に社がある御手洗池に足をつけると病にかからないと言われていることから、無病息災を祈ってお祓いを受ける足つけ神事「御手洗祭」。
特に人気の祭典行事で、毎年期間中は数万人の参拝客が訪れます。
御手洗祭りが開かれる土用丑の日の前後4日間は午後10時まで参拝することができ、境内内には夜遅くまで夜店が立ち並び活気付きます。
筆者も御手洗祭に訪れたことがありますが、冷たい水に足を浸しながら薄暗い池の中を進んでいく経験はとても神秘的なものでした。
御手洗祭に訪れる際は、靴を脱いで裸足で川を歩くので、濡れた足を拭くタオルを持って行きましょう。
ろうそくをお供えした後はご神水を配っているため、ぜひいただいてから帰りましょう。
せっかく京都に来たなら、時間の許す限り色々なスポットを回りたいですよね。
ここでは、下鴨神社から30分以内とアクセス良好な観光スポットをご紹介します。
ぜひ予定を立てる時の参考にしてくださいね。
下鴨神社からバスと徒歩を合わせて30分ほどのところにある「銀閣寺」。
正式名称を東山慈照寺といい、臨済宗相国寺派の寺院です。
「古都京都の文化財」として世界遺産に登録されており、足利義政によって建立された銀閣寺は、東山文化を代表する建造物になっています。
銀閣寺と聞いて思い浮かぶのは、水面にたたずむ銀閣ではないでしょうか。
木造の銀閣は金閣に比べるときらびやかさは劣りますが、深緑の木々に囲まれドンと構えている姿は厳かな雰囲気を漂わせています。
下鴨神社と合わせて訪れて、ぜひ京都を満喫しましょう。
住所:京都府京都市左京区銀閣寺町2
マップ: Googleマップ
アクセス:京都市営バス「銀閣寺道」駅より徒歩11分
公式URL: 臨済宗相国寺派
下鴨神社からバスと徒歩合わせて30分ほどのところにある「哲学の道」。
哲学の道とは、若王子神社前の冷泉通若王子橋〜銀閣寺西の今出川通銀閣寺橋を琵琶湖疏水に沿って南北につなぐ遊歩道を指します。
哲学者の西田幾多郎がこの道で思索にふけったという話から哲学の道と名付けられました。
哲学の道に来るなら春か秋がおすすめです。
春は桜、秋は紅葉がピークの時に訪れると、絶景を眺めながら散歩することができます。
周辺にはカフェやレストラン、ショップも充実していますよ。
住所:京都府京都市左京区浄土寺石橋
マップ: Googleマップ
アクセス:京都市営バス「銀閣寺道」駅より徒歩7分
明治時代まで歴代天皇が住み、政を執り行ってきた京都御所を敷地内に持つ国民公園です。
65ヘクタールもの敷地を持つ京都御苑はグラウンドやテニスコート、子供用のテニスコートもあり、近隣の住民の憩いの場になっています。
ベンチや休憩所もたくさんあるので、京都散策中に一休みしたい時はぜひ立ち寄りましょう。
また、京都御苑も梅や桜、紅葉が綺麗なスポットです。
春や秋に訪れた際は、ベンチに座ってピクニックをするのもおすすめですよ。
住所:京都府京都市上京区京都御苑3
マップ: Googleマップ
アクセス:京都市営地下鉄烏丸線「丸太町」駅1番出口より徒歩1分
公式URL: 一般財団法人国民公園協会 京都御苑
観光に疲れたらカフェや甘味処で休憩しましょう。
ここでは、下鴨神社境内内にある甘味処や周辺のランチが食べられるカフェをご紹介します。
観光だけでなく、食でも京都を味わいましょう。
下鴨神社の境内内、南口鳥居の傍にあるのが「休憩所 さるや」。
境内唯一の甘味処で、ここに来たらぜひとも食べて欲しいのが、「まめ豆茶・申餅セット」(600円)です。
まめ豆茶とは、丹波地方の黒豆を使った黒豆茶のことで、健康や美容に良いとされています。
また、申餅は明治初期まで葵祭の際に食べられていたお餅で、なんと140年ぶりに再現されたものです。
小豆の茹で汁で炊かれたもち米を使ったこの申餅は、中に小豆が入っていて和菓子好きにはたまらない一品。
他にもかき氷やぜんざいも販売されているので、一緒に行く人とシェアして食べ比べをしてみましょう。
アクセス:下鴨神社境内内・南口鳥居西側
営業時間:10:00〜16:30
下鴨神社から徒歩4分の所にあるのがみたらし団子で有名な「加茂みたらし茶屋」です。
下鴨神社がみたらし団子発祥の地であることからこちらのみたらし団子は有名で、参拝の帰りに多くの方が立ち寄るお店です。
おすすめのメニューはやっぱり「みたらし団子』(3本セット・420円)。
1串あたり5つ団子が刺さっていますが、1つ1つが小ぶりなので、ぺろっと完食できます。
黒砂糖ベースに醤油の風味が効いた濃厚なタレがお団子に絡んで、甘味好きにはたまらない味です。
お団子も焼き立てで、焦げがついた部分がカリッと香ばしく、市販で売られているみたらし団子とは味が格段に違います。
みたらし団子はお持ち帰りも可能なので、ぜひお土産に持ち帰りましょう。
みたらし団子以外にも磯巻(4つセット・680円)、わらび餅(550円)なども人気メニューです。
住所:京都府京都市左京区下鴨松ノ木町53
マップ: Googleマップ
アクセス:
京都市営バス「一本松」駅より徒歩1分
京阪電鉄「出町柳」駅より徒歩15分
電話番号:075-791-1652
定休日:水曜日(祝日営業)
営業時間:9:30〜19:00(ラストオーダー18:00)
予約サイト・口コミ・クーポン: 楽天ぐるなび
下鴨神社より徒歩約30分、バスを利用して15分の所にある「かもがわカフェ」。
自家焙煎コーヒーとカレーライスが有名なこちらのお店は、女子会で訪れたい隠れ家カフェです。
天井が高く、開放感のある店内でくつろぎながらゆったりとした時間を過ごすことができますよ。
おすすめのメニューは、ランチメニューの「今日のカレーライス」(750円)です。
週替わりのカレーにサラダ、ヨーグルトが付いてくるこのセットはボリュームもあってとてもお得。
カレーはスパイシーすぎないので、辛いものが苦手な人でも食べやすいです。
店内の一角にはマンガや書籍がズラリと並んでおり、読みながらコーヒーをいただくことができます。
下鴨神社周辺で一休みしたい時はぜひ利用しましょう。
住所:京都府京都市上京区西荒神口下る上生洲町229-1
マップ: Googleマップ
アクセス:
京阪電鉄「神宮丸太町」駅より北へ徒歩10分
京都市営バス「荒神口」駅より徒歩3分
電話番号:075-211-4757
定休日:木曜日
営業時間:12:00〜23:00(ラストオーダー22:30)
予約サイト・口コミ・クーポン: 楽天ぐるなび
下鴨神社周辺は、名物の和菓子を販売しているお店が充実したエリアです。
今回ご紹介するお店は、観光客だけでなく地元の人々からも愛される名店です。
下鴨神社から徒歩15分のところにある名代豆餅の名店「出町 ふたば 本店」。
1899年創業当時から出町柳の商店街の中にお店を構えるこちらのお店は、平日でも行列ができるほどの人気店です。
その人気から七条やJR京都伊勢丹内、東京にも出店されています。
「名代 豆餅」は出町 ふたばの看板メニューです。
北海道産の新豆が使われており、甘すぎずあっさりとしたこし餡と豆の塩気がマッチしてとても上品な味に仕上がっています。
つきたてのお餅を使っているので、買った直後が1番美味しく食べられます。
お土産で持ち帰る分とは別に1つ購入して、鴨川沿いで食べるのもいいですよね。
来店する前日までに受け取り商品と来店時間を電話で予約すると、列に並ばずに購入することができるので、予定が決まっている場合はぜひ予約しておきましょう。
住所:京都府京都市上京区出町通今出川上ル青龍町236
マップ: Googleマップ
アクセス:
京阪電鉄「出町柳」駅より徒歩7分
京都市営バス「河原町今出川」駅より徒歩2分
電話番号:075-231-1658
定休日:火曜・第4水曜(祝日の場合は翌日)※年末年始休みあり
営業時間:8:30〜17:30
下鴨神社西側、河合神社の脇にあるのが「ゑびす屋加兵衛」。
ここでは、皮をほんのり焼いた餅にあんこがたっぷり入った下鴨神社名物「矢来餅」(やきもち)が販売されています。
焼き餅だと、上賀茂神社周辺の「葵屋」や「神馬堂」が有名ですが、こちらも引けを取らないお味です。
甘さが少し控えめなあんこが弾力のあるモチモチの皮に包まれていて、あっさりとした味で、するする食べることができます。
賞味期限は4日ほどあるので、ご家族や職場へのお土産にぴったりの商品です。
住所:京都府京都市左京区下鴨松原町13番地
マップ: Googleマップ
アクセス:
京阪電鉄「出町柳」駅より徒歩10分
京都市営バス「新葵橋」駅より徒歩2分
電話番号:075-781-0639
定休日:火曜日
営業時間:9:00〜19:00
境内内の拝観時間は6:30〜17:00、大炊殿の特別拝観は10:00〜16:00になっています。
祭典行事が行われている期間は開閉時間が異なることがあるので、詳しくは 下鴨神社 の公式ホームページをチェックしてください。
休観日はないのでいつでも足を運ぶことができますよ。
また、拝観料はかかりません。
ただし、大炊殿を拝観する際は高校生以上は500円かかるためご注意ください。
住所:〒606-0807 京都符京都市左京区下鴨泉川町59
マップ: Googleマップ
電話番号:075-781-0010
休観日:なし
拝観時間:6:30〜17:00
公式URL: 下鴨神社
下鴨神社へ公共交通機関で行く場合、交通費を節約することが出来るため、市バスを利用するのがおすすめです。
駐車場もあるので、自動車で行くのもいいでしょう。
鉄道の最寄駅は京阪電鉄・叡山電鉄「出町柳」駅、バスの最寄駅は「下鴨神社前」駅です。
JR・近鉄・京都市営地下鉄「京都」駅からのアクセス、阪急「河原町」駅からのアクセスをご紹介します。
<市バスを利用する場合>
京都市営バス「京都」駅 A2のりばより4・205番系統のバスに乗車。
約30分乗車後、「下鴨神社前」駅で下車し3分ほど歩くと到着します。
この行き方だと運賃が安く済み、乗り換えがないのが楽です。
ただ、京都駅のバス乗り場はややこしい構造になっているので、利用したことがない方は時間に余裕を持って向かいましょう。
<鉄道を利用する場合>
JR奈良線「京都」駅より奈良行に乗車し、「東福寺」駅で京阪電鉄に乗り換え。
京阪本線出町柳行に乗車後「出町柳」駅で下車し、12分ほど歩くと到着します。
バスよりも早く到着でき、案内が多いので迷わないのがこの行き方の利点です。
京都初心者の人は鉄道を利用するのがおすすめですよ。
<市バスを利用する場合>
京都市営バス「四条河原町」駅A2のりばより4・205番系統のバスに乗車。
約10分乗車後、「下鴨神社前」駅で下車し3分ほど歩くと到着します。
<鉄道を利用する場合>
京阪電鉄「祇園四条」駅に乗り換えた後出町柳行に乗車し、「出町柳」駅で下車後12分ほど歩くと到着します。
<京都東ICより>
名神高速道路京都東ICで降りた後、三条通りを道なりに進んで三条河原町通りを右折します。
そのまま10分直進し、葵橋を渡った4つ目の信号を右折後すぐで到着します。
<京都南ICより>
国道1号線を北向きに進み、堀川五条を右折します。
その後河原町五条まで進んで左折し、葵橋を渡った4つ目の信号を右折後すぐで到着します。
自動車の場合は神社西側にある西駐車場が利用できます。
駐車料金は30分あたり300円です。
300台収容可能なので、満杯になることはなかなかありませんが、祭典行事機期間などで混んでいる場合は近隣のコインパーキングを利用しましょう。
2000年以上も前から京の地にたたずみ、人々を見守ってきた下鴨神社。
木々が生い茂り、多くの社がたたずむこの地に訪れたら、あなたもパワーをもらえることでしょう。
▼京都観光の記事はこちら
・ 京都の観光スポット103選!魅力あふれる京都の旅をエリア別の観光ガイドで心行くまで満喫!
・ 定番の寺社仏閣から穴場スポットまで!京都のはんなりデートスポット20選
最終更新日 : 2024/02/12
公開日 : 2019/04/24