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御殿場市は、明治時代に鉄道が開通してそれまで以上に富士山の登山口として栄えるようになり、また高原の気候から避暑地やゴルフ場などのエリアとしても発展するようになりました。
さらに、東名高速道路の開通により交通の利便性は飛躍的に高まり、ショッピングモールなど大型の商業施設などが展開する新しい観光地に変貌していると言えます。
御殿場市の西側には裾野市、そして富士市があり、富士山や愛鷹山の裾野の高原地帯から、富士市ではの海岸地帯となり変化に富んでいます。
なお、裾野にはサファリパークなどの観光施設も展開されています。
富士山の西側は富士宮市ですが、市街地に富士山を御神体とする富士山本宮浅間大社があり、富士登山の登り口の一つも富士宮となっています。
郊外には田貫湖や白糸の滝、朝霧高原など、人気の観光スポットが盛り沢山です。
富士山は世界遺産にも登録され、ますます人気が高まっていることから、一度は登ってみたいところですよね。
富士山は静岡県と山梨県にまたがっており、また八合目付近から頂上にかけては、富士山本宮浅間大社の私有地になっています。
静岡県側からは3つの登山ルートがありますが、この記事では本格的な登山の説明というよりは、登山口周辺についてその観光も含めて概要をご紹介します。
須走口は富士山の東側斜面を登るルートで、5合目までは車で行くことができますが、7月中旬から9月上旬のシーズンはマイカー規制が行われ、手前の須走多目的広場でシャトルバスに乗り換えることになります。
須走5合目は標高が約2000mの所にあり、ここから須走口頂上まではコースタイムが5時間あまり、本8合目で吉田ルートと合流するコースで、途中の山小屋なども整備されています。
なお、上りルートと下りルートは別になっており、下りでは長い砂走りがあってこれを楽しむ人も多いです。
富士山以外にも小富士(標高1979m)へのトレッキングは須走口5合目から1時間あまりで楽しむことができ、付近ではクルマユリなどの植物や多数の野鳥、独特の火山の地層など自然観察にオススメのエリアとなっています。
住所 :静岡県駿東郡小山町須走
マップ: Googleマップ
アクセス :
JR御殿場駅から路線バスで約1時間
車の場合、東名高速道路・新東名高速道路の御殿場ICからシャトルバス乗り場(夏のシーズン中)まで約25分、東富士五湖道路の須走ICからはすぐシャトルバス乗り場となり、そこから約30分です
電話番号 :0550-76-5000(五合目登山・観光案内所・小山町観光案内所)
ここは「御殿場口新五合目」の登山口で、標高は1450mと低い所にあるため、山頂との標高差が約2250mとなっています。
登る距離も長くなりますので、コースタイムでは6時間40分ほどの健脚向きのコースです。
また、このルートでは須走口と同様に下りでは砂走りを楽しむことができます。
なお、御殿場口新五合目は他の登山口と違ってマイカー規制が行われませんので、シーズンでも車で行くことができます。
富士登山以外の楽しみ方としては、雄大に広がる裾野と御殿場市街を見下ろすことで十分価値がありますが、さらに双子山(標高1804m)へのトレッキングもオススメです。
往復3時間ほどの行程で、高山植物も見られるコースとして愛好する人も多い所です。
住所 :静岡県御殿場市中畑
マップ: Googleマップ
アクセス :
JR御殿場駅からバスで約40分
車の場合、東名高速道路・新東名高速道路の御殿場ICから約35分
電話番号 :0550-83-4770(御殿場口新五合目臨時観光案内所)
注意点 :現地の案内所・売店は夏のシーズン中のみ開設されます
富士宮五合目から富士山に登るコースで、五合目が標高2400mにあり、頂上までの標高差が約1300mとなります。
コースタイムも4時間20分ほどで短時間で登れますので、吉田口とともに人気があります。
ただし、傾斜がきついことを覚悟する必要があります。
天候にもよりますが五合目の展望台から剣ヶ峰を見ることができ、また眼下には伊豆大島、伊豆半島、駿河湾などの大展望を楽しむことができます。
その他、宝永山(標高2693m)へのトレッキングの起点とすることができます。
宝永山頂上までは片道2時間程度ですが、または頂上には行かずに回り道を散策したり、御殿場口に行くなどのバリエーションもあります。
住所 :静岡県富士宮口新五合目
マップ: Googleマップ
アクセス :
JR富士宮駅からバスで約1時間20分、新幹線新富士駅からバスで約25分です
車の場合、7月中旬から9月上旬のシーズン中はマイカー規制があり、標高約1450mの水ケ塚公園でシャトルバスに乗り換え、登山口まで約40分です
水ケ塚公園までは、東名高速道路の裾野ICから約40分、新東名高速道路の新富士ICから約40分です
電話番号 :0544-27-5240(富士宮市観光協会)
富士山の東側、裾野市の広大な敷地にある日本最大級の サファリパーク 。
園内は野生動物を放し飼いにしてその中をバスなどで移動して観察するサファリゾーンと、動物と触れあえるゾーンに分かれています。
富士山の雄大な麓で、野生動物を観察できるスポットとして、全国から大勢の人が観光に訪れています。
動物は世界各地から集められていますが、特に人気なのはライオンで100頭あまりが飼育され、その他にゾウ、キリン、ヒョウ、チータ、トラなど見ごたえのある動物約30種類をサファリゾーンで楽しめます。
サファリゾーンにはマイカーでも入ることができ、1周約50分のコースで動物を観察できます。
次にジャングルバスがあり、これはバスに乗車し、ライオンなどへの餌やりができることで大人気です。(入園料とは別に1人1,300円必要です)
さらにワイルドな体験をするには、スーパージャングルバスがあります。
天井に金網が貼られており、その上にライオンなどが乗りかかることもあり、また餌やりもできるコースです。
1日に3回運行され、WEB予約が原則ですが、空きがあれば当日でも利用できます。(料金は1人2,000円)
もっと動物を知りたい人にはアドベンチャーツアーがおすすめ。
スタッフの案内により2時間30分ほど歩いてツアーするもので、季節で若干異なりますが、基本は土曜・日曜・祝日に1日1回です。
その他にも少人数で楽しめるナビゲーションカーやチーターの疾走を見られるツアー、ナイトツアーなどがあります。
合わせて読みたい: 富士サファリパークの観光情報まとめ。割引クーポンや見どころを解説
住所 :静岡県裾野市須山字藤原2255-27
マップ: Googleマップ
アクセス :
JR御殿場駅からバスで約35分
車の場合、東名高速道路の裾野ICから約15分、新東名高速道路の新富士ICから約30分
電話番号 :055-998-1311
定休日 :年中無休
営業時間 :3月16日~9月30日=9:00〜17:00、10月1日~10月31日=9:00〜16:30、11月1日~3月15日=10:00〜15:30
料金 :入園料は大人2,700円、ナイトサファリは1,700円、ツアーの料金は前記の通り
この神社は、富士山そのものを御神体として、本宮が富士宮市内に、奥宮が富士山頂にあり、世界遺産の構成要素として登録されています。
神社の由緒によれば紀元前の頃に富士山の噴火を鎮めるために、浅間大神を祀ったのが興りであり、全国に約1300社ある浅間大社の本部がこの富士宮の大社です。
古くから朝廷からの崇敬も篤く、駿河国の一宮にもなっており、その後源頼朝や武田信玄、徳川家康などから崇敬を寄せられ、数々の奉納、寄進がなされました。
特に徳川家康からは手厚い保護を受け、本殿、拝殿、楼門などを造営する他、富士山の八合目から上を浅間大社の土地として寄進されました。
このため、現在まで頂上付近は私有地となっています。
徳川家康は関ヶ原の戦勝を祈願し、それが成就したために多くの社殿などを造営しました。
代表的なものが本殿であり、二重の楼閣造りの壮麗なもので国の重要文化財になっています。
その他、拝殿や楼門も静岡県の重要文化財となっています。
境内には桜が多数あり名所になっていますが、その中には武田信玄が手植えしたものの2代目もあります。
その他、富士山を背景に建つ大鳥居も見どころです。
住所 :静岡県富士宮市宮町1-1
マップ: Googleマップ
アクセス :
JR富士宮駅から徒歩約10分
車の場合、東名高速道路の富士ICから約20分、新東名高速道路の新富士ICから約15分
電話番号 :0544-27-2002
開門時間 :4月~9月:5:00〜20:00、10月・3月:5:30〜19:30、11月~2月:6:00〜19:00
白糸の滝は、富士宮市の中心部から車で30分ほどの所にあり、日本の三名瀑にも数えられる人気の 滝 で、年間を通して多くの人が訪れています。
落差は20mほどですが、幅は約200mの湾曲した溶岩の断層から水が流れ出し、その様子が白い糸が落ちるようであることから名前が付いています。
なお、水源は富士川水系の芝川の一部も流れますが、大部分は富士山の伏流水が湧いて出るものです。
水温は年間を通して12℃程度に保たれており、マイナスイオンが多い所としても人気があります。
また、古くから富士講の開祖といわれる長谷川角行他の修験者が修行を行った所でもあり、その宗教性が評価され富士山関連の世界遺産の構成要素として登録されています。
白糸の滝は駐車場からすぐ近くにあるのが魅力。
なんといっても滝壺近くでマイナスイオンを浴びながら、白い糸のように落ちる滝の様子を眺めるのが一番です。
もし足に不安がある人は、上の展望スペースから眺めても十分楽しめるでしょう。
展望スペースは二つあり、その一つからは富士山も眺められます。
滝の入口近くには「お鬢水(おびんすい)」という岩窟があり、ここは源頼朝が髪のほつれを直した所と伝えられ、また霊場ともなっています。
その他、白糸の滝の東側には音止めの滝があります。
白糸の滝が静かで女性的なの対して、音止めの滝は25mの高さから轟音を轟かせながら落下する男性的な滝です。
また、近くには鎌倉時代の仇討ちとして有名な曽我兄弟ゆかりの蘇我の隠岩や仇の工藤祐経の墓などもあるため、歴史に興味がある人にはオススメです。
住所 :静岡県富士宮市上井出
マップ: Googleマップ
アクセス :
JR富士宮駅からバスで約30分
車の場合は、東名高速道路の富士ICまたは新東名高速道路の新富士ICから約30分
電話番号 :0544-22-1155(富士宮市観光課)
朝霧高原は、富士山の西側の麓、富士宮市の北部にある広大な高原で、富士山が非常に綺麗に見える所としても人気のあるエリアです。
標高は700mから1,000mあり、山梨県につながる国道139号線を主要道路として多数の観光スポットが点在していますので、朝霧高原で楽しんだり、旅行の通過点・休憩ポイントとして利用するなど訪れる人も多い所です。
このエリアにある観光スポットは田貫湖をはじめ、休暇村富士、富士花鳥園、まかいの牧場、朝霧ジャンボリーオートキャンプ場、道の駅朝霧高原などさまざま。
なお、朝霧の名前は文字通り朝に霧が発生しやすいためにそう呼ばれているものです。
国道139号線沿いにあり、ドライブなどの休憩や目印として便利です。
周りには草原が広がり、施設の建物は牛舎風のデザインで牧歌的な雰囲気でくつろぐことができます。
レストランの他、アイス工房があり、近くで生産されたミルクを使ったアイスやソフトクリームが人気です。
ここは「花と鳥の別天地」。
花はベゴニアが約1200株、フクシアが約300種、その他アジサイなどが全天候型ハウスの中で至る所に展示されていますので、季節、天候を問わずに楽しむことができますよ。
鳥はフクロウやミミズク、エミューなどと触れあうことができ、フクロウによるバードショーを間近で体験できるなど、1日を通して楽しく過ごすことができます。
朝霧高原にはいくつもの牧場があり酪農が盛んですが、まかいの牧場は体験型牧場を目指しており、乳しぼりや乗馬などで動物と触れあうことができます。
また、バターやアイスクリーム作りや牛乳作りを通して食育の大切さを理解してもらったり、ネイチャークラフトやウールや陶芸など牧場の自然素材を使った物作り体験などもできます。
住所 :静岡県富士宮市根原字宝山492-14
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アクセス :新東名高速道路の新富士ICから約45分、中央自動車道の河口湖ICから約35分
電話番号 :0544-52-2230
熱海と伊東は共に温泉地ですが、特に熱海は日本を代表する温泉地であり、全国から観光客が集まり温泉街は非常な繁栄を誇っていました。
熱海は明治30年代の尾崎紅葉の小説「金色夜叉」の舞台として人気が高まりましたが、温泉街は海岸近くの狭いエリアに集中しています。
すぐに急な山地となりますが、そこに梅園や美術館などが点在しています。
熱海市の南側にある伊東市も温泉が有名で、海岸から始まる傾斜地に温泉施設があります。
伊東温泉は施設数では熱海温泉に及びませんが、温泉の湧出量は本州で一番、全国区でも三番目の多さとなっています。
来宮神社は熱海市のJRの来宮駅から近い所にある神社で、御神木である大楠も含めてパワースポットとして人気があり、熱海観光の人気ランキングなどでもトップに挙げられる所です。
熱海では温泉で癒されるのが定番ですが、温泉街の散策と共に、来宮神社の参拝もオススメ。
熱海から徒歩で参拝することもできます。
来宮神社は来宮大明神と呼ばれることもありますが、もともと熱海の地主の神として福を招き、縁起の神様と親しまれてきました。
奈良時代から平安時代の征夷大将軍坂上田村麻呂が来宮大神社に戦勝を祈願し、東北地方他に来宮神社の分霊を祀るなどしたこともあって、全国に数十社ある来宮神社の本宮となっています。
御祭神は、大巳貴命(おおなもちのみこと…ダイコク様のことで営業繁盛・身体強健の神)、日本武尊(やまとたけるのみこと…武勇・決断の神)、五十猛命(いたけるのみこと…樹木・自然保護の神)の3柱です。
境内には本殿の他に、摂末社として来宮稲荷社、来宮弁財天、三峰神社が祀られています。
見所は御神木である大楠で、樹齢は2000年ともいわれ、国の天然記念物に指定されています。
樹高は約20m、幹周りは約24mあり、ここを1周すると寿命が1年延びるともいわれていますので、ぜひ試してみてください。
※合わせて読みたい: 来宮神社の特徴や見どころを徹底解説!ご利益満載なパワースポットの大楠や境内のカフェも紹介
住所 :静岡県熱海市西山町 43-1
マップ: Googleマップ
アクセス :JR伊東線の来宮駅から徒歩約5分、熱海駅から徒歩約18分
電話番号 :0557-82-2241
MOA(エムオーエー)美術館は、熱海市の背後の山の中腹にある私立美術館です。
設立者は世界救世教の教祖岡田茂吉(1955年没)で、氏の個人的なコレクションが基になっていますが、あまり宗教性を感じさせずに上質の美術品を誰でも鑑賞できる施設として人気の高い施設です。
収蔵品は、国宝が尾形光琳の屏風や野々村仁清の茶壺など3点、重要文化財が66点など数千点におよび、ジャンルは絵画から彫刻、工芸、書跡など各分野に渡ります。
その他、豊臣秀吉の黄金の茶室の復元や能楽堂、庭園などもあります。
これらの展示を広く一般に開放して楽しんでもらう他に、児童作品展や児童合唱団など美育と呼ぶ啓蒙・育成活動にも力を入れている施設です。
江戸時代の画家・工芸家である光琳の代表作の一つで、国宝に指定されています。
光琳は風神雷神図、八橋図など数多くの名品を残し、他の美術館などで展示され高く評価されています。
江戸時代の京都の陶工である野々村仁清の代表作です。
国宝となっており、その轆轤の技術などが高く評価されています。
なお、MOA美術館には色絵金銀菱紋茶碗(重要文化財)も収蔵されています。
黄金の茶室は、豊臣秀吉が正親町天皇に茶を献じるために御所に組立式で造ったといわれています。
こちらはそれを忠実に復元したもので、黄金の茶道具のために金50kgを使ったといわれています。
相模湾を見下ろす広場ですが、ここに20世紀の世界的な彫刻家であるヘンリー・ムアの作品「王と王妃」が置かれています。
像と共に絶景をお楽しみください。
合わせて読みたい: MOA美術館の見どころを解説!熱海の人気観光スポットで絶景から国宝まで堪能しよう
住所 :静岡県熱海市桃山町26-2
マップ: Googleマップ
アクセス :
JR熱海駅からMOA美術館行きのバスで約7分
車の場合、東名高速道路の沼津IC・新東名高速道路の長泉沼津ICから約1時間
電話番号 :0557-84-2511
定休日 :基本は木曜日(祝日・休日の場合は開館)、年末年始
営業時間 :9:30〜16:30
料金 :一般1,600円、高校生1,000円、小学生は無料、前売り券は市内の契約旅館などで販売
初島は関東から一番近い離島とも言われています。
熱海のすぐ先、約10kmの所にあり、熱海港からフェリーで約25分で行くことができます。
島の周囲は約4kmと小じんまりとしており、200人あまりの住民が生活しています。
もともとは漁業や農業で暮らす静かであまり開発されていない島でしたが、高度成長期やバブルの時代に観光開発が行われ、現在も離島ムードもあるリゾート地として宿泊も日帰りも楽しめるエリアとなっています。
初島リゾートアイランドのビラで宿泊できます。
ソテツなど亜熱帯植物が茂るのびのびとした環境で、専用のウッドデッキがあり、ハンモックで昼寝したりリゾート気分でリフレッシュできます。
様々な宿泊プランもありますが、自分でBBQすることもできますので、グループで楽しむにも最適です。
樹々の間や高いところを渡り歩く様々なプログラムを体験することができます。
得別な腕力などは必要なく、高所もハーネスでつなががれ安全は確保されていますので、大人も子供楽しめますよ。
21種類あるアクティビティのレベルに応じてチャレンジすることができます。
初島の熱海寄りの海岸にあるBBQレストランです。
熱海から船で島に渡り、海を見ながら海鮮のBBQを仲間と楽しむというプランも良いですね。
住所 :静岡県熱海市初島
マップ: Googleマップ
アクセス :JR熱海駅から熱海港まではバスで約10分、熱海港から初島まで高速船で約30分
電話番号 :0557-67-2151(上記の各施設について対応)
注意点:高速船の運賃は大人往復2,600円ですが、各種施設の利用で割引があるためご確認ください
伊東市の大室山の近くにあるこの公園は、以前は「シャボテン公園」として親しまれていましたが、2016年10月に「伊豆シャボテン動物公園」に改称されました。
以前からシャボテンだけでなく、哺乳類や鳥類も飼育されていましたものの、今後もさらに動物などに力を入れていこうとする方針から変更されたようです。
同園は生きた博物館、檻を感じさせない自然な環境での飼育などをコンセプトとして1959年に開園され、シャボテンや多肉植物は世界各地の約1500種にも及びます。
また、動物類は名物のカピバラや放し飼いにされているリスザル・クジャクなど120種ほどが飼育されています。
展示方法もカピバラの入浴やアニマルショー、ボートによるツアーなど工夫が凝らされ、ファミリーからカップルなども楽しめる施設となっています。
今でこそ他の動物園でも行われていますが、同園のカピバラの入浴シーンは伊豆の冬の風物誌としてよく知られています。
1982年に飼育員がひらめいて実行するようになったそうで、気持ちよさそうなカピバラを見ると癒やされます。
同園では動物との距離を近くする方針でおり、放し飼いにしているものにはリスザル、インドクジャク、モモイロペリカン、数種のインコなどがあり、その他カピバラやポニーなど多数の動物に触れあうことができます。
餌やりもチンパンジーやミーヤキャットなども含めて行うことができます。
園内にある9つの池をボートでツアーするもので、日本国内では珍しい企画です。
ぐるっと1周コースが15分間、モンキー島上陸(餌やりあり)が20分間で詳しく動物を観察することができますよ。
住所 :静岡県伊東市富戸1317-13
マップ: Googleマップ
アクセス :
JR伊東駅からバスで約35分
車の場合、東名高速の厚木ICから約85km、沼津ICまたは新東名高速道路の長泉沼津ICから約55km
電話番号 :0557-51-1111
定休日 :基本、年中無休
営業時間 :9:00〜17:00ただし、11月〜2月は16:00まで
料金 :中学生以上2,400円、小学生1,200円、4歳以上400円
大室山は伊東市の南西部の高原にある独立峯で、国の天然記念物に指定されています。
標高は580mですが、どこから見てもきれいなお椀型になっていてすぐ分かるため、伊東市のシンボル、ランドマーク的存在です。
火山としては4000年ほど前に噴火したと考えられおり、今後の噴火の可能性は低いといわれています。
この火山の成り立ちは、マグマが吹き上がって火口の周囲に堆積したスコリア丘と呼ばれるもの。
日本の代表的なスコリア丘といわれています。
形はお椀型の他にプリン型、女性の乳房にも似ているいることから「伊豆の乳房」と呼ばれることもあります。
火口の周りは遊歩道が整備されていて歩いて回ることができます。
ここからは、近くの天城山をはじめとする伊豆半島や伊豆諸島、遠くは富士山から南アルプス、そして房総半島や東京スカイツリーまで見えることもあります。
火口底は頂上から約70m下にありますが、草原になっておりア-チェリー場にもなっており、未経験者でも大丈夫なのでトライしてみてはいかがでしょうか。
大室山ではかつて茅葺屋根の茅が採られていて、良質の茅を育てるために山焼きを行ってきました。
そのために樹木などは育たず、前記のような優美な姿を保ってきました。
現在では茅を利用することはありませんが、観光のために年に1回、原則として2月の第2日曜日に山焼きが行われ、有料ですが点火に参加することもできます。
大室山の南西側の麓には公園「さくらの里」があり、37種、約3000本の桜が植えられています。
種類が豊富で9月から翌年の6月まで絶えることなく桜の花を見ることができ、4月上旬には「さくらの里まつり」も行われます。
住所 :静岡県伊東市富戸1317-5
マップ: Googleマップ
アクセス :
伊豆シャボテン動物公園と同様で、JR伊東駅からバスで約35分
車の場合、東名高速の厚木ICから約85km、沼津ICまたは新東名高速道路の長泉沼津ICから約55km
電話番号 :0557-51-0258
定休日 :基本、年中無休
営業時間 :基本は9:00〜17:15、ただし10月1日〜3月5日は16:15まで、3月6日〜3月15日は16:45まで
往復リフト料金 :中学生以上700円、4歳以上350円
注意点:自然保護のため徒歩での登山、下山は禁止されています
ここでは熱海・伊東以外を 伊豆エリア としてご紹介します。
伊豆半島の西側の付け根部分には沼津市や三島市があり、そこから伊豆半島の南端の石廊崎まで変化に富む海岸線と大半を占める山地です。
各所に湧き出る温泉や温暖な気候の恵みなどで、全体が観光エリアといってもいいほど。
主な温泉地を挙げれば、伊豆長岡温泉、修善寺温泉、熱川温泉、稲取温泉、下田温泉などがあります。
三島市は伊豆半島の付け根にありますが、三嶋大社はその中心部にあり、古くは伊豆国の一宮であった神社です。
商売繁盛や五穀豊穣を願う人々が年間を通して大勢参拝される神社で、伊豆の観光をするにあたり、できたら立ち寄ってお参りしておきたいところ。
同社の御祭神は、大山祇命(おおやまつみのみこと=えびす様)ともう一柱ですが、二柱の神様を総じて三島大明神といっていたようです。
また、別の意見では伊豆大島や三宅島など伊豆諸島をまとめて三嶋と呼んでいたともいわれ、これが神社の名前となり、後に三島という地名になっていったといわれています。
創建の時期ははっきりしませんが、奈良時代の文献にも登場し、後に源頼朝が伊豆に流されていたときに源氏の再興を祈願したことも知られています。
そして、頼朝が成功したことにより、武家その他から三嶋大社に対する信奉が篤くなっていきました。
これら三つを合わせて御殿と呼んでいますが、三つの社殿がつながり、複合された造りになっています。
古い社殿は江戸時代に大地震のために崩壊し、再建されたものですが、高さ16mで東海地域の古社殿建築としてとしては最も高いものです。
また、彫刻も天岩屋戸や神功皇后をテーマにしたものなどが多数あり、そのレベルも高く評価されるなどして、本殿は国の重要文化財に登録されています。
三嶋大社には、国宝に登録される北条政子から寄進された「梅蒔絵手箱」があり、本物は公開されていませんが、精巧な複製品を宝物館で見ることができます。
その他重要文化財の太刀や文書などが展示されているので、ぜひご覧ください。
境内に樹齢1200年ともいわれる巨木の金木犀があり、国の天然記念物ともなっています。
その香りは近隣はもとより、8kmほども届いていたとも伝えられています。
開花は9月上旬頃から始まり、10月上旬までが見頃ですので、花と香りをお楽しみください。
なお、三嶋大社は桜の名所としても知られており、春にもオススメの所です。
住所 :静岡県三島市大宮町2-1-5
マップ: Googleマップ
アクセス :
JR東海道新幹線などの三島駅から徒歩約7分
車の場合、東名高速道路の沼津ICから約20分
電話番号 :055-975-0172
伊豆の国市の韮山にある反射炉は幕末の頃に国防の上で活躍し、世界文化遺産に登録された史跡です。
徳川幕府は幕末にペリーの来航など欧米から通商を求められていましたが、一方では国防を強化する必要があり、台場などに砲台を設けようとしていました。
そのために大砲などを鋳造する必要も生じ、長崎でそれらを学んでいた江川英龍(通称=太郎左衛門)に反射炉の製造を命じました。
反射炉とは、良質の鉄鋼を製造するためにドーム型の天井に熱を反射させる方式のもので、最初は下田で炉を造ろうとしましたが、後に韮山に変更され、実際に大砲が鋳造されました。
幕末に薩摩藩や佐賀藩など幾つかの藩で反射炉が築かれましたが、現存するものはこの韮山と萩藩だけで、しかも大砲を造った反射炉としては韮山だけです。
高さは15.7mあり、内部の耐火レンガは天城産の土で焼かれ、外側は伊豆石など伊豆の素材を使って近代的な洋式炉を造りあげたもの。
これを推進したのは前記の江川英龍とその子息、そして協力した人たちです。
江川邸とは、反射炉を造った江川英龍の邸宅のことですが、反射炉から1kmほど離れた所にあり公開されています。
邸宅は代官所でもあり、国の重要文化財に登録されていますが、入母屋造りの大きなもので、天井裏の独特の木組みや立ち木をそのまま使った柱、古文書などが展示されています。
また、江川英龍はパンの製造を始めた人でもあり、邸内に「パン祖の碑」があります。
住所 :静岡県伊豆の国市中字鳴滝入268
マップ: Googleマップ
アクセス :
伊豆箱根鉄道の伊豆長岡駅から徒歩約25分、土曜・日曜・休日は循環バスが便利(300円で1日乗り放題)です
車の場合、東名高速道路の沼津IC・新東名高速道路の長泉沼津ICから約30分
電話番号 :055-949-3450
定休日 :毎月第3水曜日(祝日の場合は翌日)
営業時間 :9:00〜17:00、ただし10月〜3月は16:30まで
料金 :一般500円、生徒児童50円、江川邸と共通入場券は700円(個別は各500円)
浄蓮の滝は伊豆市湯ケ島にある滝で、日本の滝百選にも選ばれている名瀑です。
天城山系の北西側を流れる本谷川(狩野川の上流)が流れ落ち、落差は約25m、幅は約7mあり、天城エリアでは最大の滝となっています。
浄蓮の滝という名前は、かって近くに浄蓮寺というお寺があったためそのように呼ばれていますが、古くは滝までの道はなく、明治時代の終わり頃に個人が道を作ってから人々が訪れるようになりました。
修善寺から天城峠、河津町へ抜ける国道沿いにあり立寄りやすい所ですが、滝に行くには200段近い階段があるので、動きやすい格好でお出掛けください。
浄蓮の滝の水量は豊富で、25mの高さから落ちる様子は迫力がありますが、滝壺も15mの深さがあります。
なお、この滝壺には女郎蜘蛛が棲んでいて、女性になって樵を魅了したという言い伝えがあります。
滝の周りの崖は柱状節理になっていて、これはマグマが吹き上がり溶岩流が流れて冷えていくときに柱状に規則的並んだものです。
また、付近にはジョウレンシダ(ハイコモチシダ)が自生しており、これはこの付近と熊本県にしか見られないもので、静岡県の天然記念物に指定されています。
住所 :静岡県伊豆市湯ヶ島892-14
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アクセス :
伊豆箱根鉄道の修善寺駅からバスで約35分
車の場合、東名高速道路の沼津IC・新東名高速道路の長泉沼津ICから約1時間30分
電話番号 :0558-85-1125
主なスポットには黄金崎があり、富士山も望められる夕陽の絶景ポイントとして知られています。
堂ケ島は黄金崎から約9km南ですが、小さな島があり、その美しさから「伊豆の松島」ともいわれ、船による観光も魅力的な所です。
また、この辺りは独特の海岸崖があり、白っぽい切り立った崖が特徴となっています。
駿河湾に突き出した岬からは富士山も眺められるロケーションであり、海底火山から生まれた白茶けた崖が夕陽に染まるさまは、他ではみられない絶景です。
岬全体が公園になっていて、展望台や遊歩道も整備されており、またポピーや菜の花などが咲き乱れる様子も楽しめます。
海と小さな島々、海岸の崖が美しい光景を生み出している所で、海岸の遊歩道の散策を楽しんだり、船で遊覧するのもオススメです。
「天窓洞」は海に面した崖が侵食によって洞窟ができたもの。
洞窟には3つの入口から船で入ることができます。
また、天井の一部が抜け落ちた状態になっており、「天窓洞」と呼ばれています。
「三四郎島」は象島、中ノ島、沖ノ瀬島、高島の総称ですが、大潮の干潮のときにはこれらの島の間に瀬が現れ、歩いて行くこともできる「トンボロ現象」ができることでも知られています。
なお、堂ケ島には温泉もあり、宿泊してゆっくり楽しむことができます。
住所 :静岡県賀茂郡西伊豆町仁科
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アクセス :
伊豆箱根鉄道の修善寺駅から松崎行きバスで約1時間20分
車の場合、東名高速道路の沼津IC・新東名高速道路の長泉沼津ICから約2時間
電話番号 :0558-52-1268(西伊豆町観光協会)
石廊崎は伊豆半島の南端部にある岬で、東側は相模灘、西側は駿河湾で二つの海を分けるポイントにあります。
正確には伊豆半島の最南端は奥石廊崎の「あいあい岬」です。
石廊崎の土地は太古に海底火山が噴出した溶岩であり、ごつごつした岩場と岩壁になっています。
高い所に石廊崎都台があり、さらにその先には石室神社と熊野神社が祀られています。
石廊崎の灯台は明治初期にイギリス人の設計によって建てられた木造のものでしたが、現在の灯台は1933年に建て替えられ、コンクリート製で白一色の灯台となっています。
灯台自体の高さは約11mで、海面からは約60mとなり、海の難所の航海の安全に貢献しています。
普段は公開していませんが、7月と11月の2日だけ内部を公開していますので、興味のある人はぜひお訪ねください。
灯台から先に進んだ断崖絶壁に、まず石室(いろう)神社があります。
創建は定かではありませんが、700年代という説もあり、また千石船の帆柱の上に社殿が造られたいう伝説もありますが、現在の社殿は1901年に再建されたものです。
さらに先に進んだ所に熊野神社の祠があります。
ここには神子元島の漁師に恋した娘が、火を炊いてシグナルを送った場所であることから、縁結びのパワースポットともいわれている所です。
石廊崎を海上から眺めるのもオススメです。
船は石廊崎港から出航し、岬付近をクルージングしますが、灯台など陸上の景色や、みのかけ岩やヒリゾ海岸などきれいな海中・海底を見て楽しむことができます。
所要時間は約30分で、30分毎に出航しています。
住所 :静岡県賀茂郡南伊豆町石廊崎
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アクセス :伊豆急下田駅からバス約20分で石廊崎港へ、そこから徒歩約5分で灯台着
電話番号 :0558-62-0141(南伊豆町観光協会)
静岡市は静岡県の県庁所在地で、古くは駿河の国の中心として今川家の居館があり、後に駿府城が築かれるなどしました。
観光は駿府城跡をはじめ、富士山と駿河湾を望む絶景ポイントである日本平、三保の松原、家康ゆかりの久能山東照宮などを楽しむことができます。
静岡市の中心部は静岡平野とも呼ばれますが、全体的には平地は比較的狭く、北は南アルプスに続く山地となります。
その傾斜地では温暖な気候を利用して、みかんなどの果樹栽培も盛んに行われています。
三保の松原は、静岡市清水区の三保にある松原です。
駿河湾の後ろに聳える富士山とのコラボレーションは、日本の風景の典型ですね。
この三保とは、駿河湾に鳥の口ばしのように突き出した砂嘴(さし)といわれる地形で、その源は静岡市の中心部を流れる安倍川によって運ばれた砂が、荒波によって三保まで運ばれ砂嘴を造ったといわれています。
そこに松が自生し松原となり、富士山などと共に絶景となったものです。
海岸は約7kmあり、松の木は約3万本といわれています。
創建は定かではありませんが、日本武尊が天皇の勅で社領を寄進したとのいい伝えもあり、古い神社です。
社殿は徳川家康によって造営されたこともありますが、それは焼失し、江戸時代中期に再建されたものが現在のものとなっています。
御穂神社の社殿から羽衣松までの道は「神の道」といわれ、神様が降り立つときの通り道で、古い松の木が500mあまり続きます。
上記神の道の行き先に羽衣の松があります。
伝説によると、天女が羽衣を松の枝にかけて水遊びをしたところ、漁師が羽衣を見つけて持ち帰ろうとしました。
困った天女は舞を舞うからといって羽衣を返してもらい、舞いながら天に帰って行ったというものですが、松の木は何代か代替わりしながらも現在まで引き継がれているものです。
現在の松は樹齢約650年で、先代は江戸時代の宝永年間の富士山の噴火で海に沈んだといわれています。
上記の羽衣伝説は謡曲の「羽衣」ともなっていますが、フランス人のバレリーナであるエレーヌさんがそのストーリーに感動しました。
彼女はバレエで「羽衣」を発表しましたが、35歳で病死する前に遺髪と衣装を三保の松原に埋めてほしいと伝えました。
そして、地元の人たちも感動して「エレーヌの碑」を造ったのです。
住所 :静岡市清水区三保
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アクセス :
JR東海道線の清水駅からバスで約25分、三保松原入り口下車、徒歩約20分
車の場合、東名高速道路の清水ICから約30分
電話番号 :054-251-5880(するが企画観光局)
日本平は、静岡市の駿河区と清水区にまたがるなだらかな山の頂上付近をいい、標高300mほどの高さから望む清水港と富士山の絶景ポイントとして有名です。
国の名勝に指定されている他、日本の観光地百選コンクールで第1位、日本夜景遺産に認定されています。
日本平の名前は、神話時代のことになりますが日本武尊命が東征したとき、日本平の西にある現在の草薙辺りで賊から火攻めに遭い、草薙の剣で火と賊を打払い山の上に辿り着いたことから、日本平といわれるようになったと伝えられています。
頂上付近は絶景の展望の他、梅園やホテル、ゴルフ場などがあり、頂上から久能山に渡るロープウェイが設けられています。
なんといっても富士山側の絶景を見ることが一番ですが、山頂展望台と東展望台があるので、ぜひご利用ください。
前記の日本武尊命の碑、万葉の歌碑(万葉集に日本平が登場します)、赤い靴母子像(童謡の赤い靴のモデルの母子が清水出身)などがあります。
日本平と久能山の間には深い谷(最深点は約90m)があり、両所を結ぶロープウェイがあります。
5分程度で渡ることができ大変便利ですが、もし両所を周る場合、久能山は階段が多いため、日本平から久能山へ行く方がベターです。
日本平の西側にある静岡市立の動物園で、レッサーパンダの「風太くん」を産んだ動物園として知られています。
なお、風太くんはここで産まれて3ヶ月して千葉の動物園に移され、二本足で立つレッサーパンダとして注目されました。
もちろん、アジアゾウ、キリン、ライオンその他の動物たちが多数飼育されています。
その他、日本一長いローラースライダーもありますよ。
住所 :静岡市清水区馬走1500-2
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アクセス :
JR東静岡駅からバスで約15分、静岡駅から約40分
車の場合、東名高速道路の静岡IC・清水ICから約25分
電話番号 :054-335-1134(日本平観光組合)
久能山は日本平の南側にある標高2,016mの山で、日本平と同様に海底が隆起し柔らかい部分が削り取られて、現在のように独立峰となっています。
東照宮は、西暦600年頃、推古天皇の時代に「久能寺」というお寺が創建され、行基上人も来るなどかなり栄えたお寺であったといわれています。
武田信玄が駿河を治めたときに、久能寺を現在の鉄舟寺に移して、久能山にお城を築きましたが、その後、武田家は織田・徳川連合に破れ駿河は徳川家の治める所となり、久能山のお城も家康のものとなりました。
家康は隠居後駿府城に暮らして亡くなりますが、その遺命により、江戸の西を守るために亡骸を久能山に葬ることになりました。
2代将軍の徳川秀忠は久能山に東照社を造営し、同時に栃木県の日光にも同様の社を造営していますので、どちらも似たイメージの社殿となっています。
第3代将軍の家光のときにも社殿などの増築、整備が行われほぼ現在の姿になっており、一方で1645年に朝廷から「東照宮」として認められています。
社殿は本殿、石の間、拝殿が国宝に登録され、唐門、東門など13棟が重要文化財となっています。
本殿などは上記のように国宝になっていますが、本殿と拝殿の間を1段低い石の間でつないだ複合社殿で、権現造りと呼ばれ、その後の各地の権現造りの源となっています。
彫刻や、模様、組物などは、桃山時代の様式も取り入れた非常に見応えのあるものとなっています。
東照宮には徳川家康の遺品や歴代将軍からの奉納物などが保管されていましたが、1914年に宝物館として公開されました。
展示品は年に数回入替えられますが、主な展示品には国宝の太刀・銘正恒、家康所用の具足や日本最古のゼンマイ式置き時計など、重要文化財指定のものが多数あります。
久能山には梅や桜が沢山植えられており、また紅葉も見事ですので、お好みの季節にお立ち寄りください。
住所 :静岡県静岡市駿河区根古屋390
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アクセス :
日本平からロープウェイで約5分、JR静岡駅から無料シャトルバス(天下泰平の湯すんぷ夢ひろば経由)で久能山下まで約30分の後、徒歩で階段を約20分
車の場合、東名高速道路の静岡IC・清水ICから約40分で久能山下へ、徒歩20分
電話番号 :054-237-2438
拝観料 :社殿のみの場合、大人500円、宝物館とセットは800円
駿府城は静岡市の中心部にあるお城で、現在は城跡と一部の建物が復元されています。
室町時代に駿河国の守護に今川氏が任命されて、今川館が築かれ駿府は繁栄していました。
ところが、甲斐の武田氏が領土拡大を狙って攻めて今川館は焼失してしまい、当主の今川氏真は逃げ出しました。
その後、織田・徳川連合により武田の勢力は追い払われ、駿河の国は徳川家康が拝領することになりました。
家康は幼少期、人質として今川に預けられていましたので、駿河の国は欲しかった所で、その後今川館の跡に駿府城(別名は府中城、静岡城とも)を築いたのです。
この駿府城は当時の近代的な城郭で、天守閣も築かれましたが、間もなく家康は豊臣秀吉の命令で関東に移され、駿府城は豊臣系の中村一氏が治めることとなりました。
しかし、関ヶ原の戦いに勝った徳川家が再び駿府城を治めることになり、間もなく家康は家督を二代将軍の徳川秀忠に譲り、自身は大御所として駿府城に入り、睨みをきかせます。
そのとき、大改修が行われ3重の堀を持ち、天守閣も5層7階構造の壮麗なものになりましたが、その後焼失し、また再建するという経緯を辿っています。
その後、天守閣他の建物が失われ堀の一部は埋めたてられるなどして、遺構や復元された建物などから当時を偲ぶことができます。
東御門は駿府城の二の丸へ出入りする主要な門で、石落としや鉄砲狭間など実践的で戦国時代の面影を残しています。
もともとの門は出来て間もなく焼失し、1638年に再建されましたが、現在の建物はその当時の姿を伝統工法で復元したものです。
巽櫓は駿府城の東南角にあった櫓で、3層2重の構造で城内の櫓としては最も高く、望楼や武器庫などの役割をもっていました。
天守閣などと共に焼失し、再建されましたが、幕末の大地震で崩壊したと伝えられ、現在の建物は1989年に復元されたものです。
坤とは干支の「ひつじ」と「さる」の間つまり南西の方角を表しており、つまり坤櫓は南西にある櫓です。
この櫓は屋根が2重で内部は3階の構造で、伝統的工法で復元されたものですが、見てもらうための工夫が施されています。
一般の方は1階部分にしか入れませんが、天井の板が外されていてスケルトン構造が手に取るように見られるようになっています。
また、「時空の間」があり、ここではバーチャル・リアリティの3D映像で駿府城の天守閣や城下の様子を見ることができます。
さらに「手解きの間」では、家康の生涯や坤櫓の復元工事の様子を映像で見ることができます。
広大な庭園で、駿河を中心にした自然を織り込んだ4つの庭で構成されています。
「里の庭」は花の庭で、牡丹、梅、八橋と花菖蒲などが配され、「海の庭」は箱根から伊豆、海岸の風景を織り込み、「山里の庭」は茶畑や富士山を表し、「山の庭」は山間の小径と滝があるなど趣向を凝らしているため、散策にオススメです。
住所 :静岡市葵区駿府城公園1-1
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アクセス :
JR静岡駅から徒歩約15分
車の場合、東名高速道路の静岡ICから約17分、新東名高速道路の新静岡ICから約18分
電話番号 :054-251-0016
定休日 :
有料施設(東御門・巽櫓・坤櫓・紅葉山庭園)は月曜日定休、ただし祝日の場合は開館
無料部分は常時開放
営業時間 :有料施設(東御門・巽櫓・坤櫓・紅葉山庭園)は9:00〜16:30
料金 :有料施設(東御門・巽櫓・坤櫓・紅葉山庭園)共通で大人360円
登呂遺跡は、静岡市の中心部からも比較的近い所にある弥生時代の水田や住居などの遺跡で、教科書にも登場する遺跡です。
発掘跡は6万㎡近くもあり、現在は全体が登呂公園となり、その中に登呂博物館や美術館も併設されています。
登呂遺跡の発見は第二次大戦中の1943年のことで、軍需工場の建設中に地下1mほどの所から大規模な水田跡や住居跡などが見つかりましたが、本格的な調査は戦後の1947年から行われました。
発掘調査は国の事業として行われ、その結果水田耕作が盛んとなった弥生時代後期(紀元1世紀頃)の遺跡と認定され、国の特別史跡として認められています。
なお、登呂とはこの土地の名称です。
出土品はほとんど登呂博物館に保存され、調査研究の上復元された住居などが十数棟建てられています。
登呂遺跡・登呂公園の大半は水田跡で、エリアの中心部に、遺跡の出土品を保存し一般に伝える、静岡市立登呂博物館があります。
1Fに無料の「弥生体験展示室」があり、ここにはや弥生時代の住居・高床式倉庫・祭殿などがミニサイズで展示されており、田植え・稲刈り・火おこしなどの模擬体験できるコーナーとなっています。
2Fは有料となりますが、かずかずの出土品が常設展示され、「登呂ムラと稲作」や「登呂遺跡の歴史」を見ることができます。
遺跡エリアの北部、水田部分より少し高い所に「登呂ムラ」が復元されています。
竪穴式などの住居、祭殿、高床式倉庫、井戸などがあり、大昔のムラの様子を伺うことができます。
芹沢銈介は静岡市出身の染色界の重鎮で、同氏からその作品とコレクションの寄贈を受け、同市が登呂に美術館を造ったものですが内外から染色ファンの高い人気を集めています。
また、登呂公園に建築するにあたっては遺跡とのマッチングも考慮して建築家の白井晟一がデザインし、ユニークな建築になっていることも評価されています。
住所 :静岡市駿河区登呂5-10-5
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アクセス :
JR静岡駅からバスで約20分
車の場合、東名高速道路の静岡ICから約10分
電話番号 :054-285-0476(登呂博物館)
定休日 :月曜日ただし祝日の場合は翌日、祝日・振替休日の翌日、年末年始
開館時間 :9:00〜16:30
料金 :
博物館有料部分は一般300円、高校・大学生200円、小・中学生50円
芹沢けい介美術館との共通券は一般570円、高校・大学生360円、小・中学生120円
焼津は駿河湾に面した漁港として知られ、マグロやカツオの水揚げは日本一といわれており、それら海産物目当ての観光客の大勢訪れています。
駿河湾と遠州灘を分ける御前崎は灯台や海岸美で有名であり、近くには浜岡の砂丘もあります。
掛川市には山内一豊ゆかりの掛川城(木造の天守が復元されたもの)や、かって「ヤマハ・ポピュラー・ソング・コンテスト=ポプコン」の会場として人気のあった「つま恋リゾート」があります(現在は経営主体が変わっています)。
また、袋井市には遠州三山といわれる法多山・可睡齋・油山寺などの見どころがあります。
焼津さかなセンターは、日本でも有数の漁港である焼津港の近くにある水産物を主体に扱う市場です。
入居する店舗は70店舗あまりで、一部では卸売もありますが、基本的には一般に開放されています。
マグロやカツオをはじめ新鮮で豊富な魚介が手に入るとして、観光がてらのお客に人気で、年間170万人もが訪れています。
さかなセンターの前身は戦後の闇市から始まり、焼津食品卸センターの時代を経て、現在の官民一体の第三セクター方式で運営されています。
威勢のいい魚市場の雰囲気を味わいながら、お値打ちな買い物をし、海鮮などのグルメを楽しんではいかがでしょうか。
焼津港はカツオの水揚げが全国一位で、マグロについても近海ものはもちろんですが、日本漁船による海外での巻き上げ漁によるものの約7割りは焼津港に水揚げされています。
そのように新鮮な魚介が集まる焼津ならではレアな部位も売られているので、探してみるのも楽しみです。
例えば、マグロなら中落ちやホホ肉をはじめ、目玉や心臓などもあり、その他生サクラエビや生シラスもあります。
それから特大キンメの干物もオススメです。
威勢のいい声が飛び交う市場の雰囲気を楽しみながら、店員さんとの掛け合いで値切ってみるのも市場の醍醐味ですのでお試しください。
試食もありますので、まずは試食もしながらざっと見て回ってから、どこで何を買うか絞った方が良いでしょう。
大食堂の「渚」はセンター直営で、焼津港、小川港などから揚がった魚を色々なメニューで楽しめます。
例えば、マグロ丼 1,200円、生サクラエビ 500円、刺し身盛合せ (1,100円など魅力的なメニューが沢山あります。
住所 :静岡県焼津市八楠4丁目13番地の7
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アクセス :
JR東海道線の焼津駅から約2km
車の場合、東名高速道路の焼津ICから約1分、新東名高速道路の藤枝岡部ICから約10分
電話番号 :0120-82-1137
定休日 :1月1日、臨時休業あり、なお毎週水曜日は30店舗程度で営業
営業時間 :9:00〜17:00
蓬莱橋は島田市の市街地を流れる大井川に架かる橋です。
長さが897.422mあり、木造橋(歩道と自転車の専用橋)では世界最長としてギネスにも認定されています。
この辺りを流れる大井川は幅が広いですが、徳川時代には幕府の方針で橋は架けられませんでした。
明治時代になって、失業した武士などが牧之原台地でお茶の栽培をするようになり橋がないのは不便であることから、1879年に蓬莱橋が架けられました。
蓬莱橋は木造の橋として、ノスタルジックな雰囲気の橋として人気を呼んでいます。
その橋を歩いて渡り大井川の流れと共に風情を楽しんでください。
なお、蓬莱橋は木造ですが、実は橋脚はコンクリートで造られています。
そうというのも、当初は橋脚も木造でしたが何度も大水で被害を受けたため、コンクリート造りに変更されたのです。
牧之原台地の茶畑は旧幕臣であった武士たちが開拓しました。
旧徳川家の宗主であった徳川家達が同地を訪れて激励したとき、同地を宝の山という意味の蓬莱山に例えたことから、蓬莱橋と命名したと伝えられています。
橋の長さは897.4mなのですが、「ヤクナシ」と読めることから厄払いにご利益があると考えられ、パワースポットとして訪ねる人もいます。
なお、近くに島田大橋も架橋され多くの人がそちらを利用するようになり、蓬莱橋はさびれていきました。
しかし、ギネスブックで世界一長い木造歩道橋として認められてから観光客が増加し、テレビドラマなどにも登場するようになっています。
住所 :島田市南2丁目地先
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アクセス :
JR東海道線の島田駅から徒歩約20分
東名高速道路の吉田ICから約15分、新東名高速道路の島田金谷ICから約17分
電話番号 :0547-37-1241(島田駅前観光案内所)
料金:大人100円、小学生以下10円
静岡県の中央部の先端、駿河湾の西側出口にある岬で、南側は遠州灘となります。
先端部は岩場が多く、独特の景観や潮溜まりなどの遊び場を作りますが、暗礁もあり海難事故も発生するため、御前崎灯台が設けられています。
近くには砂浜もあり、アカウミガメの産卵地としても知られ、近くにはマリンパークや浜岡砂丘などもあり観光地として楽しめるエリアです。
昔から海の難所として知られていたため江戸時代にも旧式の灯台がありましたが、近代的な洋式灯台は英国人の設計により1874年に完成されました。
灯台は標高約22mの所に建ち、灯火の高さは54mになり、36km先まで灯火が到達します。
なお、この灯台は一般に公開されており、入場料(大人300円)が必要ですが、内部の見学と共に、上部から雄大な太平洋を眺めることができます。
また、往年の名画、木下惠介監督の「喜びも悲しみも幾歳月」の舞台・ロケ地となった所としても知られています。
御前崎の先端の東側、御前崎港の横にマリンパークがあり、夏は安全な海水浴場となります。
その他、キッズ広場や芝生の多目的広場や丘の上には「富士山展望台」があるなど、散策したり家族連れで遊ぶのに絶好のスポットです。
各種マリンスポーツが用意されており、バナナボート、スタンドアップ・パドル、海上アスレティックなどを楽しむこともできます。
さらに、隣接して御前崎物産館や御前崎海鮮市場などもあるため、お土産などの買い物にも便利です。
御前崎の岬から北西側の海岸は砂浜が続き、浜岡砂丘につながります。
浜岡砂丘は、天竜川で運ばれた砂が遠州の空っ風によって飛ばされ堆積された、太平洋側最大の砂丘です。
以前は砂による被害もありましたが、垣を設けてコントロールすることもでき、独特の景観を作り出しています。
住所 :静岡県御前崎市御前崎
マップ: Googleマップ
アクセス :
JR菊川駅からバスで約1時間、灯台までは徒歩約10分
車の場合、東名高速道路の菊川IC・相良牧之原ICから約40分
電話番号 :0537-85-1135(市役所観光課)
掛川城は掛川市の中心部にあり、後に土佐藩の殿様となった山内一豊が土佐の前に掛川の城主として城を築き、高知城を造る時のモデルとなったことでも知られています。
掛川は東海道筋にあって、戦国時代に今川・武田・織田・徳川などから翻弄されてきました。
その歴史を簡単にご説明すると、まず戦国時代に今川家の中で朝比奈氏が現在のお城よりも北の方に城を築いていたといわれ、掛川古城と呼ばれます。
今川家が甲斐武田家に敗れると、徳川家が掛川を支配するようになりました。
その後武田家が織田・徳川連合に敗れた結果、一時期駿河・遠江全体が徳川家のものとなりましたが、徳川家康は豊臣秀吉により関東に移されてしまいます。
そして、掛川の支配者になったのが豊臣側の山内一豊で、彼は現在の場所に近代的な掛川城を築きましたが、10年あまりで土佐に移されてしまいます。
山内一豊が築いた掛川城は改修が行われながら維持されましたが、幕末の大地震で大きく崩壊し、天守は再建されませんでした。
明治時代になって廃城となり、御殿など一部の建物は残ったものの大部分は公園などとして利用されてきましたが、1994年になって関係者の熱意で天守が復元されました。
なお、掛川城の一帯は掛川城公園として整備され、お城の他美術館なども併設されています。
現在の天守閣は、木造で復元された天守閣としては日本で最初のもので、美しい姿と共に話題となりました。
大きさは約12m×10mで、外側が3層、内側が4階。
大きなものではありませんが、張出し部分や付け櫓なども設け、より大きく見せています。
掛川城御殿は、儀式などを行う場であり、藩主の公邸でもあり、藩内の政務の役所などを兼ねていますが、もとの建物は幕末の安政の大地震で崩壊したものの直ちに再建され、現在につながっています。
構造としては書院造りで7棟もあり、藩主の執務や生活状況、役人の執務の様子が伺える貴重な建物であり、国の重要文化財となっています。
掛川城そのものとは関係ありませんが、掛川城公園の一角にステンドグラス美術館があります。
この美術館は市内在住の個人(開業医の鈴木氏)のコレクションおよび建物が掛川市に寄贈されて、市の美術館として開設されたものです。
内容は19世紀のイギリス、ヴィクトリア朝のステンドグラスを主体とするもので、約70点ありますが、いずれもレベルが高いものであることが確認されています。
中には実際にイギリスの教会に飾られていて、日本に渡った経緯が判明しているものもあります。
なお、同館の隣は二の丸美術館があり、こちらは細密工芸品や近代絵画を展示していますので、合わせてご覧ください。
住所 :静岡県掛川市掛川1138番地の24
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アクセス :
JR東海道線の掛川駅から徒歩約10分
車の場合、東名高速道路の掛川ICから約10分
電話番号 :0537-22-1146
定休日 :年中無休
営業時間 :9:00〜17:00
料金 :大人410円、小中学生150円、(御殿と共通)
遠州とは昔の遠江国(とおとうみのくに)のことで、地理的には大井川から西、愛知県堺までのエリアを指します。
国府は現在の袋井市に置かれて、寺院も数多くありましたが、遠州の中で三つのお寺を指す言葉として「遠州三山」が使われます。
時代によって対象が変化することもあるようですが、現在では袋井市にある次の3寺院を指します。
法多山尊永寺は地元では「はったさん」と呼ばれ親しまれていますが、高野山真言宗のお寺で、創建は725年に行基上人によって建立されたと伝えられています。
御本尊は聖観音で、厄除けにご利益があるといわれ、厄除け団子が名物になっています。
広い境内に多くのお堂があり、また室町時代に造られた仁王門が国の重要文化財となっています。
他にも、儀式の法具が重要文化財に登録されています。
ちなみに、サッカーのジュビロ磐田の本拠地エコパスタジアムが近くにあります。
住所 :静岡県袋井市豊沢2777
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アクセス :
JR袋井駅からバスで約18分
車の場合、東名高速道路の掛川ICから約15分
電話番号 :0538-43-3601
萬松山可睡斎は、地元では「かすいさい」と呼ばれている曹洞宗の寺院です。
江戸時代は三河・遠江・駿河・伊豆の曹洞宗寺院を支配下に置いたといわれるほどの力を持っていました。
徳川家康が幼少の頃、父親と共に武田勢に追われてこの寺院に匿われたことがあり、その御礼に訪れたとき和尚が居眠りをしたところ、家康が「和尚我を見ること 愛児の如し。故に安心して眠る。われその親密の情を喜ぶ、和尚 、眠るべし」と言ったことから、その和尚、そしてお寺を「可睡齋」と呼ぶようになったと伝えられています。
禅の修行道場で、一般の人も体験ができますし、また眠りについての相談もできる所です。
住所 :静岡県袋井市久能2915-1
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アクセス :
JR袋井駅からバスで約10分
車の場合、東名高速道路の袋井ICから約5分
電話番号 :0538-42-2121
医王山薬王院油山寺(ゆさんじ)は701年に行基上人によって創建され、同地から油が出たことから油山寺と名付けられました。
749年には孝謙天皇が眼病を患ったとき、同寺に平癒を願い、その水で清めたところ治癒したと伝えられています。
その後も足の病にもご利益があるといわれ、広く信仰を集めるようになりました。
文化財には厨子、源頼朝寄進の三重塔、山門などがあります。
住所 :静岡県袋井市村松1番地
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アクセス :JR東海道線の袋井駅から車で約15分、東名高速道路の袋井ICから約15分
電話番号 :0538-42-3633
大井川は南アルプスから流れ出し、太平洋に注いでいますが、その上流域が人気の観光地となっています。
JR東海道本線の金谷駅から大井川に沿って千頭駅まで運行する大井川鉄道があり、SL(蒸気機関車)が走る所として大人気です。
また、千頭駅からさらに上流の井川駅(井川ダム)まで行くこともできます。
南アルプスの麓近くにある寸又峡や接岨峡は渓谷美や紅葉の名所で、中流にある川根は川根茶という上質なお茶の産地として知られており、付近の散策も楽しめます。
大井川鉄道は、大井川に沿って南アルプスの麓まで運行されている鉄道で、SL(蒸気機関車)が毎日走行している路線として、鉄道マニアだけでなく一般の観光客から人気を博しています。
大井川鉄道株式会社には路線が二つあり、本線はJR東海道線の金谷駅に隣接して、大井川鉄道の金谷駅(島田市)があり、千頭駅(川根本町)まで39.5kmとなっています。
この本線で使われるSLが4台あり、数便が運行され、特に前面をイギリスの物語に登場するキャラクターで飾った「トーマス号」、「ジェームス号」として運行される時には絶大な人気となっています。
大井川鉄道のもう一つの路線は、千頭駅から井川駅(静岡市)まで25.5kmの井川線(南アルプスあぷとライン)で、ここは国内唯一のアプト式鉄道となっています。
沿線には寸又峡、接岨峡、井川ダム、川根茶の産地や温泉などがあり観光地となっています。
大井川鉄道のSLは4台が使われていますが、いずれも戦前に製造されて旧国鉄などで使われていたもので、大井川鉄道でメンテナンスしながら観光列車として運行されています。
いずれもC型ですが、それぞれモデルは違い、デザイン、プレート、汽笛の音なども異なるためお楽しみください。
また、連結される車両もレトロですし、また専務車掌であるSLおじさんやSLおばさんの説明やハーモニカ演奏なども名物となっています。
人気の路線でインターネットの予約は125日前から始まりますので、早めに計画する必要があります。
特にトーマス号・ジェームス号は、いつ運行されるか同社のホームページなどで発表されますが、なかなか予約できないほど高い人気です。
なお、終点までの所要時間は1時間15分ほどで、金谷側の乗車駅は1駅隣りの新金谷駅となるためご注意ください。
千頭駅から上流の井川線は、元は井川ダムの工事用の鉄道でしたが、現在は大井川鉄道の観光列車となっているものです。
ここではアプト式といって急勾配の所で有効な歯車が使われ、世界で登山鉄道で使われていますが、現在の日本ではここでしか使われていません。
連結する車両は小型のトロッコ列車であり、日本一高い鉄橋や湖に浮かぶように見える湖上駅など山峡の光景を楽しむことができます。
千頭駅から終点の井川駅までの所要時間は50分弱です。
住所 :静岡県静岡県島田市金谷新町(金谷駅)
マップ: Googleマップ
アクセス :JR東海道線の金谷駅に隣接
電話番号 :0547-45-4111
大井川鉄道の終点からさらに進んだ所にある、大井川の支流である寸又川が造る峡谷です。
周辺はほとんど開発されていない南アルプスの懐ですが、大間ダムや、峡谷に架かる橋などを巡る遊歩道が整備されていますので、安心して散策することができますよ。
また、寸又峡温泉もあるので、山の湯で癒されるもオススメです。
大井川鉄道本線の終点の千頭からバスで40分ほどの所にある温泉で、温泉宿が6軒ほどあり、ネオンサインなどもない健全な温泉地を目指しています。
泉質は単純硫黄泉で美人を作るともいわれていますので、ゆっくり癒やされてみてはいかがでしょうか。
人造湖である大間ダムの上に架けられた吊り橋で、長さ90m、高さは8mあり、一度に渡れる人数は10人までと制限されているスリルもあるものです。
ここからは日々色合いが変わる水面と山々の自然を堪能できます。
真ん中で恋の成就を願うと叶えられるともいわれ、青葉や紅葉のシーズンには吊橋を渡るのに列ができるほどです。
夢の吊り橋からさらに進んだ所にあるアーチ式鉄橋で、過去は木材運搬のトロッコが走っていましたが、現在は営林署専用の林道となっていて車は進入できません。
高さが100mもあり、遠くからの眺めもビューポイントとなり、また近くからの眺望も紅葉の頃など絶景となります。
寸又峡温泉から徒歩で片道約40分で、ハイキングコース(寸又峡プロムナードコース)を1周すると1時間30ほどかかります。
住所 :静岡県榛原郡川根本町寸又峡温泉
マップ: Googleマップ
アクセス :
大井川鉄道の千頭駅からバスで約40分
車の場合、新東名高速道路の島田金谷ICから約1時間40分
電話番号 :0547-59-1011(観光事業協同組合)
川根本町(かわねほんちょう)や島田市の川根地区は大井川上流・中流にあり、中流域に近い丘陵地帯ではお茶の栽培が盛んです。
このエリアで産出されるお茶は「川根茶」として、宇治茶、狭山茶などと共にお茶の名産地と知られています。
そして、茶畑のある風景は日本の里の代表的な風景の一つでもありますので、この辺りでハイキングをされて自然を満喫してみてはいかがでしょうか。
ハイキングは特にどこかに限定する必要もなく、大井川あるいは大井川鉄道の沿線で適当に歩いても良いですが、川根本町などではいくつもコースを設定していますので、その中からお好みのコースを選ぶのが分かりやすいかもしれません。
このコースは、大井川鉄道の塩郷駅から歩きはじめるとすぐに塩郷の吊り橋があります。
吊橋は大井川で一番長い吊り橋で長さ220mあり、下を大井川鉄道が走っていますので、SLを上から眺めることができますよ。
そして、六地蔵、佐沢薬師、八幡神社などのポイントを巡り、道中では茶畑など自然の風景を楽しみ、後半では大井川の近くに戻り久野脇発電所、塩郷ダムを経て塩郷駅に帰ります。
合計距離は約7kmで、3時間程度の初心者向きのコースです。
住所 :静岡県榛原郡川根本町下泉字島片瀬199-9
マップ: Googleマップ
アクセス :大井川鉄道の金谷駅から塩郷駅まで各駅停車で46分
電話番号 :0547-56-1111(川根本町役場)
大井川鉄道の家山駅から歩きはじめ、天王山や三光寺(西国三十三霊場のミニ版霊場遊歩道があるお寺)を経て野守の池へ向います。
野守の池はかって大井川が流れた跡が池になったもので、周囲が約1.2kmあり、ヘラブナや鯉の釣りで有名です。
さらに、高台にある野守公園から風景を眺め家山駅に戻ります。
道中は茶畑など自然がいっぱいで変化にも富んでおり、合計距離は6.2kmで気軽に歩けるコースです。
住所 :島田市川根町家山字大島新地4152-1
マップ: Googleマップ
アクセス :大井川鉄道の金谷駅から家山駅まで各駅停車で31分
電話番号 :0547-46-2844(島田市観光協会)
「道の駅川根温泉」は大井川沿いの県道63号線にある道の駅で、「川根温泉ふれあいの泉」という温泉施設やレクレーション施設を持ったユニークなスポットです。
また、敷地の横に大井川が流れ、大井川鉄道の川根温泉笹間渡駅のすぐ近くにあります。
ドライブ途中の休憩所としてもよく、またここを目的地にしてゆっくり遊ぶこともできますので、大変便利な所です。
ここで一番のポイントは、湯量豊富な温泉に浸かりながら大井川鉄道のSLを眺めることができることで、それを目当てに訪れる人も大勢います。
もちろん、この辺りは川根茶の産地としても有名ですので、道の駅でもお茶にちなんだお土産を買うこともできますし、付近の茶畑などを散策するのもオススメです。
道の駅に併設された温泉ですが、浴槽が男女合わせて11か所あり、お湯の湧出量は静岡県内でも有数の本格的な温泉です。
新鮮な温泉が全浴槽かけ流しという贅沢な入浴を堪能できます。
さらに、露天風呂からはSL・トーマス号も見られるため大人気です。(ただしダイヤにご注意)
なお、泉質はナトリウム塩化物温泉(高張性弱アルカリ性高温泉)で、湧出温度は48.7℃で、利用時間は9:00~21:00、入浴料は大人510円です。
ふれあいの泉は日帰り温泉ですが、宿泊したい場合にはコテージに宿泊することも可能です。
コテージは10棟あり、各棟が温泉付き、半数は露天風呂付きとなっています。
道の駅には、パターゴルフ場、グラウンドゴルフ場、BBQコーナー、ドッグランなどの施設があります。
その他、手揉み茶体験、そば打ち体験などもできますよ。
住所 :静岡県島田市川根町笹間渡220
マップ: Googleマップ
アクセス :
大井川鉄道の金谷駅から川根温泉笹間渡駅まで各駅停車で38分
車の場合、東名高速道路の相良牧之原ICから約30km
電話番号 :0547-53-4330
接 岨 峡は千頭からさらに大井川本流に沿って遡り、長島ダムと井川ダムの間の峡谷をいいます。
井川ダムまで大井川鉄道の井川線が通っていますが、まさにこの辺りは秘境というにふさわしく、V字型の峡谷やダム湖が作り出す景観をご堪能ください。
車も通行できますが、井川線は前記のとおり日本で唯一のアプト式で、トロッコ列車となっていますので、これに乗車するのも貴重な体験となります。
峡谷には、接 岨 大吊橋をはじめ他にも吊り橋があり、また関の沢鉄橋、奥大井湖上駅などのビューポイントがあります。
大井川を堰き止めて造られた長島ダムですが、大井川が大きく蛇行した所に「奥大井湖上駅」があります。
水量が多いときには駅が湖の中の島にあるようになることから、そのように名付けられています。
駅の両側が鉄橋となっており、レインボーブリッジと呼ばれ名物の景観となっていますよ。
大井川鉄道の接 岨 峡温泉駅付近に点在する山間の温泉です。
温泉宿が3軒と日帰り温泉施設があり、泉質はナトリウム炭酸水素塩冷鉱泉で、若返りの湯ともいわれています。
大井川鉄道の接 岨 峡温泉駅から南東方向、約500mほどの大井川に架かる吊り橋で、長さが240mありますが、ほとんど揺れることもない近代的な吊り橋です。
この橋の上からは南アルプスを望むことができ、また川の岸辺にはビオトークがあり、夏にはホタルも飛び交います。
住所 :静岡県榛原郡川根本町犬間(接 岨 峡温泉駅)
マップ: Googleマップ
アクセス :大井川鉄道の千頭駅から井川線で接 岨 峡温泉駅まで1時間10分
電話番号 :0547-59-2746(川根本町観光協会)
浜松の市街地には徳川家康にゆかりがあり出世城ともいわれる浜松城があり、楽器の製造が盛んであることから楽器博物館もあります。
また、航空自衛隊浜松基地には博物館のエアーパークや、JR東海の浜松工場の見学、名物の「うなぎパイ」の工場見学なども人気で、このような施設が多いのもこのエリアの特徴です。
浜名湖は面積で日本で10番目に大きい湖です。
正確には汽水湖ですが、至る所で明媚な風景が楽しめ、舘山寺などでは温泉も湧いて観光地となっています。
NHK大河ドラマ「おんな城主直虎」の舞台として知られ、ゆかりの「龍潭寺」や「方広寺」を訪れる人も多くなっています。
浜松城は浜松市の中心部にあるお城で、かって徳川家康が17年間も居城としていた所であり、またその後も徳川家の譜代が領主となりましたが、その多くが幕府の重役になっていることから「出世城」ともいわれる興味深い所です。
浜松城の前身は曳馬城(あるいは引馬城)と呼ばれ、15世紀頃に築かれたといわれ、16世紀には今川方のお城の一つでした。
1560年に今川義元が桶狭間の戦いで敗れ勢力が弱体化すると、1568年には三河の徳川家康が曳馬城を手中に治め、1570年には武田信玄に備えるために、本拠地を岡崎から曳馬城に移しました。
浜松城は建築あるいは城跡としてのお城よりも、徳川家康の生涯の転換点として重要な舞台になっていますので、それについては次項でご紹介します。
浜松城については、天守(復元)などの施設の前に、徳川家康との関係が大変重要です。
曳馬城に移った家康は、名前も浜松城に改め、武田信玄との戦いに備えて城郭もそれまでよりも西側に拡張し、整備しました。
この浜松時代に、家康は武田信玄と三方原で戦い浜松城に逃げ帰りますが、城門を開いて焚き火を焚いて眠ったふりをしていたところ、武田勢は策略と考えたためか引き揚げてしまい、家康は九死に一生を得ました。
この戦いに挑んだ勇気も評価されたといわれますが、その後織田信長、その後の豊臣秀吉にも一目置かれるようになり、運が開いたといわれています。
このように徳川家康にとって浜松城は、試練のときを過ごし、開運のきっかけとなったお城であり、その後も譜代の配下が治め出世していった所です。
お城の造りは比較的小規模で、当初は石垣もなかったといわれていますが、家康が駿府、そして江戸へ移った後も、天守や石垣が整えられました。
天守はその後失われ、明治になってからは廃城となったため、野面積みといわれる石垣など一部の城跡が残されただけでしたが、1958年にコンクリートの天守が復元され、資料館として現在に至っています。
また、天守門も2014年に復元されています。
お城の一帯は浜松城公園となっていますが、天守閣は小高い所にあり、市内を一望でき、晴れた日には富士山も眺めることができます。
前記の曳馬城の跡に明治時代になってから、徳川家康を祀るために浜松東照宮(元城東照宮)が建立されました。
小さな神社ですが、家康が浜松に初めに移った場所であり、開運の神社として参拝する人も多い所ですので、家康の歴史に興味がありましたらお訪ねください。
場所は浜松城の東が市役所になっていて、その東側の大通りから東へ入った所にあります。
住所 :浜松市中区元城町100-2
マップ: Googleマップ
アクセス :
JR東海道線の浜松駅から徒歩約15分
車の場合、東名高速道路の浜松IC・浜松西ICから約30分
電話番号 :053-457-0088
浜名湖は浜松市と湖西市にまたがり、面積は日本で10番目に大きい湖で、JR東海道線や東名高速道路から眺めても景色が素晴らしい所です。
もとは淡水湖でしたが、1498年の大地震で遠州灘とつながり汽水湖となっており、魚種が豊富で、釣りやマリンスポーツ、温泉も楽しめるエリアになっています。
浜名湖沿岸の観光の拠点は、舘山寺の他、弁天島、三ヶ日、細江町などがあります。
舘山寺は浜名湖の中央部に突き出した半島の付け根にあり、「舘山寺」というお寺があります。
昔はこのお寺と夏には海水浴をするなど静かな所でしたが、戦後に温泉が開発され、温泉宿が多数佇む大きな温泉地となって、関東や関西からも多くの人が訪れる観光地になっています。
それに伴い、遊園地やロープウェイなどの観光施設も整備されています。
このお寺は810年に弘法大師によって創建されたと伝えられる古刹で、現在は曹洞宗の寺院です。
ロケーションは三方を浜名湖に囲まれた半島の小高い小山の上にあり、大きな観音像も建っています。
また、西行法師が歌に読んだといわれる月の名所でもあり、景色に恵まれています。
舘山寺温泉は1958年に開発され、泉質はナトリウム・カルシウム – 塩化物強塩温泉で良質な温泉として喜ばれています。
現在は舘山寺のでお寺の門前から浜名湖沿いに十数軒があり、かなりの高級宿もあります。
舘山寺のお寺のある側から、北側の対岸にある大草山までロープウェイが渡されており、標高113mある頂上に行くことができます。
北側の下には東名高速道路が走っている所ですが、頂上には展望台があり、眼下の浜名湖はもちろん、南の遠州灘や東の富士山など360°のパノラマを楽しむことができます。
なお、展望台の下はオルゴールミュージアムも併設されています。
住所 :静岡県浜松市西区舘山寺町
マップ: Googleマップ
アクセス :
JR東海道線の浜松駅からバスで約40分
車の場合、東名高速道路の浜松西ICから約15分
電話番号 :053-487-0152(かんざんじ温泉観光協会)
浜松市にある航空自衛隊の基地は、隊員の教育や周辺の警戒活動などが任務で、以前はブルーインパルスも属していた基地ですが、その一角にエアーパークがあります。
エアーパークは、正式には「浜松広報館」といい、航空自衛隊を国民に理解してもらうために博物館形式の施設を1999年にオープンしたもので、ここでしか見られないものも多く人気の施設となっています。
展示されているのは戦闘機、練習機、ヘリコプターなどの実機から装備品などで、展示資料館と展示格納庫に分かれて展示されています。
また、シミュレーターなどの体験もできますので、興味のある人には大変魅力の施設です。
ここは3階建ての施設で、航空自衛隊の任務や研究開発の状況を理解するための施設となっています。
1Fでは自衛隊で使っている航空機の実機モデルなどが展示され、2Fでは自衛隊が所有する全機の模型、バーチャル航空管制司令室、パイロットの携行品、対空機関砲などが展示されています。
さらに3Fには簡易シミュレーターがあり、航空団の学生と同様の飛行コースを体験できる他、ライブラリーや喫茶コーナーも設けられています。
大スクリーンに全天周の映像が映され、航空機のさまざまな動きが大迫力で迫ってきます。
上映時間は1回15分程度ですが、他では見られない映像ですので、ぜひお楽しみください。
ここでは格納庫の中に、自衛隊で使った歴代の航空機、約20機の実物が展示されていて壮観です。
また、航空機の操縦席に着座できるものもあり、さらにパイロットのフライトスーツを着用したり、フライトシミュレーターも体験できるなど、航空機を堪能することができます。
住所 :静岡県浜松市西区西山町(航空自衛隊浜松基地)
マップ: Googleマップ
アクセス :
JR東海道線の浜松駅からバスで約25分泉4丁目下車、徒歩約10分
車の場合、東名高速道路の浜松西ICから約10分
電話番号 :053-472-1121
「はままつフラワーパーク」は、浜松市が設立し、公社が運営する花のテーマパークです。
浜松市の郊外、舘山寺温泉の東側にあり、東名高速道路の浜松西ICから近く、舘山寺温泉の観光の一つとして立ち寄るのに便利なスポットです。
なお、隣接して浜松動物園があり、つながっていますので、共通入場券で出入りできるのも便利なところ。
フラワーパークの面積は約30万㎡と広大で、そこに3000種、10万本の植物が植えられています。
花が主体ですので、園としては年間を通して来園者に楽しんでもらうよう様々な工夫を凝らしています。
季節ごとの主な花は、早春には梅、ロウバイ、早春牡丹、早咲き菜の花など、春には桜、チューリップ、藤など、梅雨時には紫陽花、花菖蒲など、夏には夏に咲く藤、向日葵など、秋には彼岸花や秋の七草、秋のバラのなどがあります。
そして、11月下旬から1月上旬にはフラワー・イルミネーションも行われます。
同園でユニークなのは季節によって入園料が変わることで、花が多い3月~6月は大人が600円~1,000円、花の少ない7月~9月は無料、10月~2月は500円、ただし500円分の買い物券付きというユニークなシステムで話題となっています。
同園最大の注目ポイントといわれるのが、桜とチューリップのコラボレーションで、広い園内に約1300本の桜と60万球のチューリップが並んで咲く様子が「世界一」と人気を呼んでいます。
時期は3月下旬くらいからで、桜はソメイヨシノ他、他の品種も植えられていますので、4月中旬くらいまで長く楽しめ、チューリップも次々に咲くように計画されています。
冬季限定で行われるイルミネーション。
100万球のイルミネーション、8mの本物のモミの木のツリー飾り付け、噴水ショーなど幻想的な世界が出現します。
大噴水は2020年3月にリニューアルされ、水・音・光が乱舞します。
スケジュールについては 公式サイト から確認してください。
住所 :静岡県浜松市西区舘山寺町195番地
マップ: Googleマップ
アクセス :
JR東海道線の浜松駅からバスで約40分、フラワーパーク前下車
車の場合、東名高速道路の浜松西ICから約15分
電話番号 :053-487-0511
天龍浜名湖鉄道の天竜浜名湖線(略称=天浜線)は、JR東海道線の掛川駅から愛知県の新所原駅までをつなぐ鉄道で、浜名湖の北側を走る路線です。
もともとは第二次大戦前に旧国鉄の東海道線の天竜川や浜名湖に架かる鉄橋が爆破された場合に備えて、バイパス的に計画され、紆余曲折がありましたが、1940年に掛川~新所原の全線が開通し、当時は二俣線と呼ばれました。
旧国鉄の民営化に伴い、1987年に現在の天龍浜名湖鉄道株式会社が経営するようになり、路線距離は67.7km、39駅(うち、無人駅が32)で運営されています。
特に浜名湖沿岸を走る所は風景に恵まれ、ローカルでノスタルジックな鉄道旅を満喫できますので、乗車されてはいかがでしょうか。
掛川駅から新所原駅まで連続で乗車すると2時間5分かかりますが、途中でいくつかのポイントで散策しながらの旅もオススメです。
また、JR浜松駅に隣接する遠州鉄道で西鹿島駅まで行き、天浜線に乗り換えることもできます。
天竜川に近い所にあり、掛川駅と新所原駅のほぼ中間でもあり、天龍浜名湖鉄道の本社も置かれている所です。
駅舎自体は、他の多くの駅と同様に旧国鉄時代のものを踏襲し、プラットホームなどを含めて国の登録有形文化財に登録されています。
駅に隣接して車両基地があり、国鉄時代からの扇型庫や転車台もあり、鉄道ファンが大勢訪れます。
浜名湖の北側にある駅で、付近を散策するのにオススメのポイントです。
近くに都田(みやこだ)川があり、春は桜の名所となり、姫様道中というビッグイベントがあります。
また、気賀の関所跡があり、江戸時代の取締の様子が偲ばれます。
この駅は浜名湖のすぐ脇にあり、ユリカモメがホームまでやって来る所として有名です。
大群がホームを飛び交う様子は他の鉄道ではなかなか見られませんので、お楽しみください。
なお、駅には喫茶店が併設されており、憩うこともでき、カモメの餌を買うこともできます。
駅舎に併設された飲店で食事を頂くこともでき、旅の楽しみですね。
例えば、気賀駅のラーメン、浜名湖佐久米駅の餃子コロッケ定食などですが、終点の新所原駅にはウナギ屋がありおすすめです。
住所 :静岡県浜松市天竜区二俣町阿蔵114番地の2(天龍二股駅)
マップ: Googleマップ
アクセス :JR東海道線の掛川駅または新所原駅から乗り換え
電話番号 :053-925-6125
今回は静岡県のおすすめ観光スポットを紹介しました。
静岡県は地理的にも東西に長く、東部では富士山や伊豆、中部では静岡市や大井川、西部では浜松や浜名湖などにそれぞれ魅力のスポットがあります。
その内容も景色を楽しむ所、史跡を訪ねる所、美術館・博物館で鑑賞する所、そして魅力的な温泉などバラエティに富んでいます。
本記事も参考に、静岡の良さをぜひ堪能してください。
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最終更新日 : 2022/02/16
公開日 : 2017/12/12