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山梨県の旧国名は「甲斐(かい)の国」~今でも甲斐という表現は市町村名ほか地名にも多く使われ、この地に深く浸透しています。
「甲州街道」など甲州という言葉も甲斐の国を意味しています。
甲斐がここ山梨を指すようになった歴史は、遠く大和時代にまで遡るとされ、山の峡(カヒ=間)、つまり山々間に由来するという説が有力です。
甲斐=山の峡といわれるように山梨県は富士山、南アルプス、八ヶ岳など周囲を2000mを超える山々に囲まれており、県内の8割が山岳地帯で占められています。
そのため可住地面積は全国45位と低くなっています。
現在山梨県は13市5郡8町6村の市町村から構成されており、甲府市が県庁所在地となっています。
気候的には甲府を有する「甲府盆地」は、夏の暑さと冬の寒さがともに顕著ですが、全体的には年間降水量が少なく日照時間が長いのが特徴です。
地理的には中部地方に属しますが、行政区分的には関東地方(首都圏)に含まれるという珍しい県です。
首都圏(都心)から山梨県を訪れるには、電車ではJR中央本線、マイカーでは中央高速道路を利用するのが最も一般的なルートとなっています。
「フルーツ王国」の別名を持つほど果樹栽培が盛んな県で、特にモモとブドウの生産量は日本一を誇ります。
しかし、県名にある「梨」はほとんど栽培されていません。
ちなみに「山梨」の名前は、かつて甲斐の国に存在した山梨郡(現在の山梨市、甲州市周辺)に由来しています。
この周辺が平坦な土地だったことから「山ならす(山平らす)」から「やまなし」に転化し、梨の字を当てはめたとの説が有力です。
山梨県はご当地グルメが豊富、特に麺類はバラエティに富んでいます。
山梨を訪れたら是非食べてみたいグルメを紹介します。
山梨の郷土食として最もポピュラーな存在ながら、県外ではなかなか食べられないグルメが「ほうとう」です。
武田信玄が陣中食として考案し、自らの「宝刀」で具材を刻んだなんて話が伝わっていますが、その原型は奈良時代位からあったともいわれています。
ほうとうは、小麦粉を原料としたうどんに近い麺類で、ざっくりと切った太麺が特徴です。
特にかぼちゃを具材とし、味噌仕立ての汁で煮込んだ鍋で提供されます。
県内では至る場所で食べられますが、観光客目当てのお店では、具材にクマ肉やすっぽんを使用しているところもあるようです。
※合わせて読みたい: 現地で味わいたい山梨名物「ほうとう」のおすすめ10選!人気店から隠れた名店まで♪
吉田のうどんは、富士吉田市を中心に食べられる郷土料理です。
硬くて非常にコシの強い麺が特徴であり、お店で提供される麺のほとんどが自家製麺です。
味噌と醤油をブレンドしたつゆが主流ですが、お店によっては味噌だけだったり、醤油だけだったりと違いがあります。
具材は生産地が近くにあるためキャベツが定番、肉は馬肉を使用しています。
富士吉田市内で頒布されている「うどん店舗マップ」で店舗情報を知ることができます。
※合わせて読みたい: 富士吉田の絶品グルメ「吉田のうどん」!富士山観光と合わせて立ち寄りたい吉田うどんの名店10選
名勝・忍野八海は富士山の湧水が豊富な名水の里です。
この名水を使用したそばは絶品で、忍野八海を訪れたら必ず食べておきたい逸品です。
ぜひおすすしたいのが、忍野八海の入口付近に複数ある「製麺所」で試食すること。
もちろんお土産として購入することが前提となりますが、無料でそばを味わうことができます。
試食といっても一人前以上あり、これだけでお腹いっぱいになります。
甲府市が誇る「B級グルメグランプリ」優勝料理として認知度がアップしているのが、この「甲府鳥もつ煮」です。
鶏の内臓(砂肝、レバー、きんかんなど)を砂糖と醤油で甘く煮込んでいます。
昭和25年ごろ、甲府市内のそば店で考案されたといわれ、現在ではそば店だけでなく市内の多くの飲食店で味わうことができます。
お酒のおつまみにも最適です。
なお、山梨県の観光情報については、下記の記事でも紹介されていますので、ぜひとも参考にしてみてください。
→ 山梨の人気観光地16選!山梨のおすすめグルメスポットやお土産も
それではさっそく山梨県の観光地を紹介していきましょう!
山梨県東部に位置するこの一帯は、古くから甲州街道の宿場町として栄えてきた場所です。
東京・神奈川からのアクセスも良好で、JR中央本線の駅や中央高速道路のICも整っています。
気候的には降水量が少なく、晴天の日が多いなどの特徴があります。
神奈川県 との結びつきが強く、このエリアを流れる桂川は、神奈川県内に入ると「相模川」と名を替え、相模湾に注ぎます。
道志村は横浜市の水源地で、一時期横浜市への編入が検討されたことがあります。
キャンプ場も多く、アウトドアを存分に楽しめるところです。
新緑や紅葉など四季を通じて楽しめますが、春先から夏にかけては特におすすめ。
日本三大奇橋「猿橋」もこのエリアにあります。
本物のリニアを見学・体験できる施設です。
リニア中央新幹線はまだ実験途中ですが、実現した場合時速500キロのスピードで、東京〜大阪間を約1時間で結ぶことになります。
ここでは、2003年に世界最速記録(時速581キロ)を樹立した試験車両「MLX01-2」の実物や超電導磁石の実物を展示しています。
2階には超電導実験コーナー、磁力浮上、走行を体感できるミニリニア、リニアのしくみ解説コーナーがあり、3階にはリニアの500キロ走行を体感できるシアター、全長17メートルの大型ジオラマなどを展示しています。
ミュージアムショップでは、ここでしか購入できないレアなグッズを購入することができるので、マニアにはたまらない場所となっています。
カップルでも子供連れでも充分楽しめるスポットです。
住所 : 山梨県都留市小形山2381
マップ: Googleマップ
アクセス :
JR大月駅より「リニア見学センター」行バスにて15分
中央高速勝沼ICより30分
電話番号 : 0554-45-8121
定休日 : 月曜日 祝日の翌日 年末年始
営業時間 : 9:00-17:00(最終入館16:30)
料金 : 大人420円 高校生310円 小中学生200円
公式URL: 山梨県立リニア見学センター
高速道路の渋滞情報でよく耳にする機会が多い猿橋。
葛飾北斎や歌川広重の浮世絵にも描かれ、「日本三大奇橋」に数えられる名勝です。
大月市の桂川に架かる長さ31m、幅3.3mのそれほど大きくない木橋ですが、その構造が非常に珍しいのです。
水面からの高さが31mと深く、橋脚が建てられないため、両岸からはね木によって橋を支えています。
そのはね木は4層にもおよび、通行することも可能です。
橋と周囲の自然環境との調和が美しいことから、昭和7年には国の名勝に指定されています。
この橋がいつ頃造られたか詳細は不明ですが、大和時代の推古天皇の時代(600年位)との伝説があります。
百済の志羅呼という渡来人が、猿が互いに体を支えあって橋をつくり、川を渡っているのを目撃して造ったとされています。
周辺には3,000本のアジサイが植えられている遊歩道と公園も設置されており、渓谷美とともに美観をたのしむことができます。
秋の紅葉も美しい場所です。
住所 : 山梨県大月市猿橋町猿橋
マップ: Googleマップ
アクセス :
JR猿橋駅より徒歩20分
中央道・大月ICから約15分
岩殿山は標高634mで、東京スカイツリーと同じ高さの山です。
大月市の象徴として、市民の憩いの場として地元では大変親しまれています。
この山の中腹にある丸山公園の展望台から見える富士山は、日本一美しいといわれるほどの絶景です。
3000本もの桜が植えられており、春先には桜の名所としても知られています。
この丸山公園から山頂までは30分ほど、山頂からはパノラマの絶景が楽しめますよ。
登山道は整備されていてファミリーでも楽しめますが、もの足りない人は鎖場のある道から大岩壁・稚児落としまでの本格的登山を満喫してみましょう。
この岩殿山、戦国時代には岩殿山城がありました。
丸山公園内にある「岩殿ふれあいの館」は、この岩殿山城をイメージしています。
天然の要害での武田氏の家臣・小山田氏が居城していましたが、あるエピソードで歴史に名を残すことになります。
天正10年(1582年)織田信長の侵攻によって敗北濃厚になった武田勝頼を、小山田信茂がこの城に誘います。
信茂の言葉を信じた勝頼は甲府を捨て、岩殿山城に向かいますが信茂は裏切って城に入れず、逆に攻撃を仕掛けます。
この裏切りが決定打となり勝頼は天目山で自害し、名門・武田氏の滅亡を招いてしまいました。
小山田信茂はこの「功績」をもって織田家に仕えようとしますが、褒美をもらうどころか処刑されてしまいます。
その理由はなんと、大恩ある主君・武田勝頼を裏切ったからなんです。
住所 : 山梨県大月市賑岡町強瀬81-1(丸山公園)
マップ: Googleマップ
アクセス :
JR大月駅から徒歩で約25分
中央車道大月ICから約10分
桂川ウェルネスパークは、山梨県東部地域を丘の上に設置された総面積42ヘクタールにも及ぶ広大な公園です。
「西ゾーン」「中央ゾーン」「東ゾーン」の3つのゾーンに大別され、自然豊かな敷地内では散策だけでなく、農業体験やBBQも楽しむとこができます。
中央ゾーンにある子ども公園には、大型滑り台や丸太木登り、水遊びができるコーナーなど、親子でも楽しめるスポットが充実しています。
富士山や丹沢の山々も一望でき、ロケーションは抜群。
嬉しいことに入場無料なだけでなく、駐車場も無料で利用でき、1日たっぷり楽しめる、満足度の高い公園です。
住所 : 山梨県大月市富浜町鳥沢8438
マップ: Googleマップ
アクセス :
JR鳥沢駅よりタクシーで約10分(徒歩約40分)
JR中央本線・富士急行線「大月」駅よりタクシーで約20分
中央自動車道「上野原」ICより約40分、または「大月」ICより約25分
電話番号 : 0554-20-3080
定休日 :
園内遊具、駐車場は年中無休
他は施設により異なる
営業時間 : 施設により異なる
料金 : 無料
公式URL: 掛川ウェルネスパーク
道志村は山梨県の東南端神奈川県境に位置し、南側に北丹沢山塊と北側に道志山脈が走り東西に28キロ、南北に4キロと細長い形状をしています。
その中央を山伏峠に発する清流・道志川が流れ、 まるで葉脈のように幾つもの沢が注ぎ込み渓流美を形成しています。
この村では、自然の芸術品ともいえる美しい滝や,源頼朝伝説が残る『的様』を訪ねたり、「赤道を越えても腐らない水」と言われた清流道志川での川遊びやヤマメ・イワナ・アユなどの釣りが満喫できます。
道志渓谷は紅葉の美しい場所としても有名であり、10〜11月中旬には錦秋の渓谷美を味わえます。
道志村は村内に30か所のキャンプ場があるアウトドアの聖地です。
都心からも近く、それぞれに趣があるため、キャンプ目的で訪ねる人が非常に多いところ。
神奈川県横浜市とは水源地として固い絆で結ばれており、「横浜市道志区」編入が真剣に検討されたほど。
横浜市民には各種優待サービスが受けられる特典があります。
住所 : 山梨県南都留郡道志村竹之本
マップ: Googleマップ
アクセス :
中央道都留ICから車で30分
中央道相模湖ICから車で40分
山梨県のほぼ中央部にあたるこの一帯は、山梨県の名前の由来になった旧・山梨郡に該当します。
このエリアは「フルーツ王国やまなし」を代表する場所で、勝沼はブドウの一大産地、ワイナリーも多く存在します。
ブドウだけでなく、塩山や春日居は全国的にも有名なモモの産地。
観光果樹園が多く、山梨で果物狩りを楽しむなら最適のエリアです。
石和温泉は、ブドウ畑から湧き出た県を代表する温泉郷。
他にも三富温泉郷や塩山温泉郷など温泉も充分楽しめます。
このエリアを訪れるなら、モモとブドウの果物狩りが楽しめる夏場がおすすめです。
西沢渓谷は国内でも有数の渓谷美を誇ります。
通行禁止となる冬期を除けば、新緑や紅葉とスリーシーズン楽しむことができますよ。
山梨県内のこちらのエリアは、果樹栽培が盛んなところ。
そこでフルーツをコンセプトに開設されたのが「笛吹川フルーツ公園」です。
園内は果物、花であふれており、山梨名産のモモ・ブドウばかりでなく四季折々の鑑賞用の果物や花を楽しむことができます。
屋外遊具や、水あそびができるアスレチック施設のほか、雨天時でも楽しめる「わんぱくドーム」も設置されていて、子供連れでも充分楽しめますよ。
この笛吹川フルーツ公園、展望が美しい場所としても知られており、晴れた日には富士山の眺望を臨むとができます。
また夜景の美しさは格別で、ここから臨む甲府盆地の夜景は「新日本三大夜景」にも数えられるほどです。
2007年には「恋人の聖地」にも認定されました。
園内にはホテルや温泉施設まであり、露天風呂に浸かりながら眺める夜景は最高です。
住所 : 山梨県山梨市江曽原1488
マップ: Googleマップ
アクセス :
JR山梨市駅よりタクシー7分
中央道「一宮御坂」IC「勝沼」ICより30分
電話番号 : 0553-23-4101
定休日 : 年中無休
営業時間 :
24時間利用可能
※くだもの館・わんぱくドームは9:00-17:00
料金 : 無料(一部有料あり)
公式URL: 笛吹川フルーツ公園
山梨を代表する温泉として有名です。
温泉の歴史は比較的新しく、昭和36年(1961年)にブドウ畑から突如湧出されたのが最初です。
隣接する春日居温泉と日の出温泉と「石和温泉郷」を形成しており、湯量の多さは毎分2000L(ドラム缶10本分)にも及びます。
泉質はアルカリ性単純温泉、温度は49℃とやや高めで、神経痛・筋肉痛・関節痛・打ち身・慢性消化器病・冷え性・疲労回復・痛風などに効能があります。
最初に温泉が湧出した場所は、現在JRAの「ウィンズ石和」になっており、「石和温泉発祥之地」の碑が建っています。
石和温泉は温泉以外にも様々な楽しみ方があります。
春には「川中島合戦絵巻」、夏には花火大会や鵜飼い、秋にはワイン作り、冬は冬花火など盛りだくさん。
周辺に果樹園が多いため、果物狩りやワインを楽しむことができます。
住所 : 山梨県笛吹市石和町内
マップ: Googleマップ
アクセス :
JR石和温泉駅から徒歩3分
中央道「一宮御坂」ICより10分
西沢渓谷は、秩父多摩甲斐国立公園内に位置し国内屈指の渓谷美を誇る景勝地です。
笛吹川の源流域にあり、奥秩父最後の秘境ともよばれています。
巨大な花崗岩を清流が浸食してできた渓谷は、天然の芸術のようで、原生林を流れる渓流がいくつもの滝を作り、神秘的な魅力に満ち溢れています。
「日本の滝百選」にも選ばれた名瀑・七ツ釜五段の滝を筆頭に、三重の滝、竜神の滝、恋糸の滝、貞泉の滝などさまざまな滝が織りなす渓谷美は、まさに圧巻です。
この地域が開発されたのは昭和37年と比較的新しく、西沢と東沢の接点である「ナレイ沢」から、地元の有志10人あまりの手により開発が始められたのが最初です。
現在は遊歩道が整備され、渓谷ならではの四季の変化が楽しめます。
特に5月のシャクナゲや秋の紅葉の時期は絶対おすすめのシーズンです。
西沢渓谷は森林浴のリラックス効果が実証され、森林セラピー基地に認定されているほか、「平成の名水百選」「森林浴の森100選」「水源の森百選」などにも選定されています。
ちなみに西沢渓谷から分岐して「東沢渓谷」が存在しますが、こちらは基本的に道がなく、沢登りの経験のないハイカーは遭難の恐れがあるため原則立ち入り禁止になっています。
住所 : 山梨県山梨市三富川浦
マップ: Googleマップ
アクセス :
JR「山梨市駅」または「塩山駅」より西沢渓谷入口行きバスで60分
中央自動車道・勝沼ICよりR140経由「雁坂トンネル」方面へ車で約50分
勝沼はブドウの一大名産地として全国的にも知られています。
「勝沼ぶどうの丘」は360℃ブドウ畑に囲まれた小高い丘の上にあります。
この丘は「南アルプスの山々や甲府盆地が一望できるスポット」と評価され、恋人の聖地としての選定を受けています。
また、県下でも有数の夜景の素晴らしいスポットでもあります。
地下のワインカーヴ(貯蔵庫)には年2回の審査会をパスした甲州市推薦の約200銘柄のワインが並び、試飲しながら購入することができます。
試飲は専用の器・タートヴァン(1,100円)を購入すれば、試飲用ワインが飲み放題と、ワイン好きにはたまらない内容になっています。
展望ワインレストランでは、すばらしい眺望を楽しみながら、勝沼ワインとワインにぴったりの料理を楽しめます。
温泉施設「天空の湯」は、寝湯・ミストサウナを併設した本格的温泉。
露天風呂で大パノラマを楽しみながら心身ともリラックスできます。
住所 : 山梨県甲州市勝沼町菱山5093
マップ: Googleマップ
アクセス :
JR中央本線「勝沼ぶどう郷」駅から徒歩20分
中央自動車道勝沼ICから約10分
電話番号 : 0553-44-2111
定休日 : 年中無休
営業時間 : 8:00-20:00(施設により異なる)
公式URL: 勝沼ぶどうの丘
山梨県の中心エリアであり、各方面からのアクセスが良好です。
甲府市内には、武田信玄および甲斐武田氏の遺構が多く残っていて、歴史ファンにはたまらない場所。
美術館や博物館、公園も充実しています。
夏は暑く、冬は寒い盆地気候のため、春先か秋に訪問するのが最適かもしれません。
特に4月上旬は世界一の大名行列といわれる「信玄公まつり」が開催されます。
甲府郊外の昇仙峡は国内屈指の渓谷美を誇ります。
四季を通じて楽しめますが、特に紅葉シーズンは絶景です。
甲府への旅は、英雄・武田信玄公のお出迎えから始まります。
武田信玄像は、JR甲府駅南口にある駅前広場に鎮座しています。
銅像の高さは3.1m、台座を含めると6.2mもあり、重さは5トン、台座には塩山御影石を使用しています。
その姿は、川中島合戦時の陣中の様子をかたどったお馴染みのスタイル。
床几にどっかり腰を落とし、上杉謙信の剣を受けたとされる軍配団扇を握っています。
この信玄像は、信玄公の遺徳をしのび、県民の気運を高揚することを目的に、県内外の有志1080人から集めた浄財で建設しました。
昭和44年(1969年)4月12日の信玄命日に完成し、甲府市に寄付されました。
像の両側にはソメイヨシノが植えられ、甲府のシンボルとなっています。
住所 : 山梨県甲府市丸の内一丁目
マップ: Googleマップ
アクセス : JR甲府駅南口すぐ
武田神社は、信玄を祭神としています。
この神社のある場所は、躑躅ヶ崎館の跡地。
武田信虎・信玄・勝頼の3代に渡って本拠を置いたところです。
躑躅ヶ崎館跡も国の史跡として指定されており、堀、石垣、古井戸等が現存しています。
神社創建の折、県内各所より寄進を受けた数百種類の樹木が四季折々の風景を楽しませてくれます。
また、境内にある「三葉の松」は、黄金色(こがねいろ)になって落葉することから、身に着けると「金運」のご利益があるといわれています。
この武田神社は、大正4年の大正天皇即位に際して、信玄に「従三位」が追贈されたのを契機に創建されました。
以降甲斐の国の総鎮護として祟敬を集めています。
この神社のご利益は「勝運」が一番だといわれます。
勝負事だけでなく、自分自身の人生に打ち勝つことにも効果が抜群だともされています。
また、信玄が甲斐の国の治世、産業育成に有能だったことから、政治や商売繁盛にもご利益を期待できます。
境内にある「宝物殿」には名刀・「吉岡一文字」や信玄公の軍扇、武田二十四将図等、武田家ゆかりの貴重な品々が収められていて、歴史ファン必見です。
住所 : 山梨県甲府市古府中町2611
マップ: Googleマップ
アクセス :
JR甲府駅(北口)よりバス利用で約8分
中央自動車道「甲府昭和」I.C.より30分
電話番号 : 055-252-2609
営業時間 : 9:30-16:00(宝物殿)
料金 : 宝物殿は大人(高校生以上)300円 小中学生150円
公式URL: 武田神社
本場・善光寺は長野県にあるため、こちらは「甲斐」善光寺と呼ばれています。
長野の善光寺は、信玄の父・信虎が参拝するなど武田氏から深い崇敬を受けていました。
川中島合戦に際して、信濃善光寺が戦場となり焼失するおそれがあったため、信玄が仏像や教典をこの地に移して建立したのがはじまりです。
永禄元年(1558年)、御本尊善光寺如来も甲斐に奉遷され、信濃より大本願上人以下、一山ことごとく迎えています。
やがて御本尊は信濃に戻りましたが、新た前立仏を御本尊として発展してきました。
金堂の天井にある鳴き龍は、日本一の規模を誇り、手を打つ位置によって鳴き声も変わるといわれます。
真っ暗な廊下を進む「お戒壇巡り」も、この善光寺の見どころのひとつとなっています。
住所 : 山梨県甲府市善光寺三丁目36-1
マップ: Googleマップ
アクセス :
JR中央線・甲府駅よりバス12分
JR中央線・酒折駅より徒歩15分
JR身延線・善光寺より徒歩7分
電話番号 : 055-233-7570
営業時間 : 9:00-16:30(拝観受付)
料金 : 大人500円 小学生250円
公式URL: 甲斐善光寺
武田信玄が行ったとされる治世で、現在に残る最も有名な業績が「信玄堤」です。
たびたび洪水を引き起こした暴れ川・釜無川沿いに20年の歳月をかけて作った堤防のことです。
この堤防によって、甲斐の住民は洪水の被害から解放されることになりました。
「聖牛」と呼ばれる柵を設置し、土砂を蓄積させることによって川の流れを変えたともいわれます。
信玄堤公園は、その信玄堤沿いに設置された公園です。
公園内には、信玄堤を強固にするために江戸時代に植えられたと伝えられる欅や榎の大木が残っており、美しい自然に触れられるとともに、歴史ロマンを感じられる場所となっています。
その他、ソメイヨシノが植えられ、春先には花見の名所にもなっております。
この公園からの富士山、八ヶ岳、茅ヶ岳、南アルプスの眺望が素晴らしく、おすすめのビュースポットです。
住所 : 山梨県甲斐市竜王1989
マップ: Googleマップ
アクセス :
中央自動車道双葉スマートICより車で10分
中央自動車道甲府昭和ICより車で15分
JR中央線竜王駅より徒歩25分
昇仙峡は甲府市北部に位置する渓谷であり、「日本一の渓谷美」として、国の特別名勝にも指定されています。
甲府を訪れたら絶対に足を運びたい必見スポットです。
長潭橋(ながとろばし)から仙娥滝までの全長約5㎞にもおよび、川が花崗岩を深く侵食したことにより形成されました。
渓谷内には、柱状節理の花崗岩および輝石安山岩の奇岩が至る所に見られ、日本25勝、平成の名水百選等に選定されています。
昇仙峡のシンボル・覚円峰は花崗岩が風化水食を受けてできたもので、急峻で直立約180mあります。
その昔、澤庵禅師の弟子僧侶覚円が畳が数畳敷ける広さの頂上で修行したことが、その名に由来します。
最奥部にある仙娥滝は、花崗岩の岩肌を削りながら落下している滝で落差は30mあり、迫力満点です。
遊歩道が整備されており、岩からなる天然アーチ「石門」や数々の奇石・奇岩を鑑賞することができます。
板敷渓谷大滝は高さ30mの華麗な幻の滝であり、パワースポットとしても知られています。
昇仙峡を訪れるには、紅葉の時期が最高ですが、新緑や冬の時期もまた違った趣を楽しむことができます。
遊歩道を利用して1時間位で散策することができますよ。
住所 : 山梨県甲府市秩父多摩甲斐国立公園内
マップ: Googleマップ
アクセス :
JR甲府駅よりバス30分
中央道・甲府南ICより45分
長野県 に近く県北西部のこの一帯は、雄大な南アルプスを臨む高原リゾートの地として知られています。
有名な八ヶ岳をはじめ、一時期大ブームとなった清里高原など澄んだ空気と、冷涼な気候が魅力です。
避暑地として夏場の訪問が一番おすすめです。
冬場には「サンメドウズ清里スキー場」など本格的なスキー場も設置されています。
山梨県内では都心から最も離れていますが、人気のあるエリアのひとつです。
ハイジの村は、「信玄餅」で有名な桔梗屋グループが運営するテーマパークです。
その名前の通りアニメ「アルプスの少女ハイジ」をイメージした世界が広がっています。
レストランやホテルには、「クララ館」や「ペーター館」、「おんじの台所」などハイジの登場人物にちなんだ名前が付けられ、ファンにはたまりません。
スイスの街並みを想わせる園内は、チューリップ、ジャーマンアイリス、バラ、ラベンダーなど季節の花々に彩られて華やかです。
特に夏には当地の風物詩・ひまわりフェスタ(サンフラワーフェス)のメイン会場にもなっています。
高さ15mの展望台からは、富士山や八ヶ岳・南アルプスが一望でき、眺望抜群です。
星空がとても美しく、ホテル「クララ館」の露天風呂からは満点の夜空を満喫できますよ。
住所 : 山梨県北杜市明野町浅尾2471
マップ: Googleマップ
アクセス :
JR中央線韮崎駅から茅ヶ岳・みずがき田園バスで30分
(季節運転4月第一土曜日~11/23までの毎日運行)
JR中央線韮崎駅からタクシーで約20分
中央自動車道韮崎I.C.から車で約15分
中央自動車道須玉I.C.から車で約10分
電話番号 : 0551-25-4700
定休日 : 1月~3月末までの火曜(火曜日が祝日の場合開園)
営業時間 :
9:00-18:00(4月1日~7月15日/9月1日~11月18日)
9:00-21:30(7月16日~8月31日/11月19日~翌年1月3日)
9:00-17:00(1月4日~3月31日)
料金 :
〈高校生以上〉
710円 冬期 260円
〈中学生および小学生〉
360円 冬期 130円
公式URL: 山梨県立フラワーセンター・ハイジの村
このロマンあふれる名前の公園は、少し不便な場所にある穴場スポットです。
茅ヶ岳の麓に位置し、展望台からの見晴らしが抜群で、東南方向には富士山、南西方向には南アルプス、北西方向には八ヶ岳が観察できます。
この公園がなぜ、「銀河鉄道展望」公園なのでしょうか。
それは、暗闇の中を上昇していく夜のJR中央線が、まるで夜空を走っていく銀河鉄道のように見えることから付けられたそうです。
夜景のベストスポットでもあり、もちろんデートで訪れても雰囲気抜群です。
この名前が名付けられたのは昭和50年代頃。
公園近くのペンションに泊まった女子大生が、この電車の光景を見て「宮沢賢治の銀河鉄道みたい…」と語ったことがはじまりのようです。
公園内には宮沢賢治の故郷・岩手県から寄贈された「ぎんどろ」という木が植えられています。
住所 : 韮崎市穂坂町宮久保3144-1
マップ: Googleマップ
アクセス :
中央道・韮崎ICから車で5分
JR韮崎駅からバスで10分 /徒歩で20分
北杜市白州町は「名水」のふるさと。
サントリー白州工場があり、ウィスキー「白州」や「南アルプスの天然水」が製造されています。
工場の近くを流れる尾白川は、南アルプス・甲斐駒ヶ岳を源とする清流であり、日本名水百選に選定された名水です。
サントリーのミネラルウオーター・「南アルプスの天然水」は、この尾白川の水から作られています。
尾白川渓谷は、この尾白川沿いに形成された渓谷です。
エメラルドグリーンの淵が美しい千ヶ淵をはじめとし、釜を作りながら3段になって流れ落ちる姿が美しい神蛇滝、渓谷の最深部を流れる不動滝など、いくつもの滝や渕を眺めながら渓谷美が堪能できます。
渓流沿いの散策コースは約2.5kmほどありますが、駐車場から15分位の千ヶ淵より先は、本格的な登山の服装を用意したほうが無難です。
マイナスイオンがたっぷりで、心から清々しい気分になれます。
特に紅葉の美しさは格別で、絶対おすすめしたいスポットです。
住所 : 山梨県北杜市白州町白須
マップ: Googleマップ
アクセス :
中央自動車道・須玉ICより車で30分
JR中央本線・長坂駅、小淵沢駅、日野春駅からタクシーで30分
清里高原は八ヶ岳の南麓に広がる標高1000-1400mの高原です。
昭和の終わりごろ、清里は「お洒落な高原リゾート」の街として大ブームを巻き起こしました。
ペンションやタレントショップが立ち並び、今風な表現をすればセレブな場所だったのです。
今はブームも沈静化し、落ち着きを取り戻していますが、アウトドアにグルメ、ショッピングなど存分に楽しめる魅力的なスポットです。
清里は昭和初期、米国人宣教師であるポール・ラッシュによって開拓されました。
山間高冷地で米作に適さなかった清里高原で、酪農・西洋野菜栽培促進による開拓支援を行った功績により「清里開拓の父」と称される人です。
このラッシュの清里開拓の中心的役割を担った施設が「清泉寮」。
現在はラッシュが創設した公益財団法人・キープ協会が運営しています。
清泉寮は清里のシンボル的な存在となっており、広大な敷地内でコテージやレストラン、牧場などを運営しています。
天然記念物であるヤマネを扱った「やまねミュージアム」や酪農体験ができるジャージー牧場など見どころも充実です。
濃厚な味わいが魅力の「清泉寮ソフトクリーム」は清泉寮名物で、ぜひ食べていただきたい逸品です。
住所 : 山梨県北杜市高根町清里3545
マップ: Googleマップ
アクセス :
中央道・長坂ICより車で20分
JR小海線清里駅より車で5分。
電話番号 : 0551-48-2111
公式URL: 清泉寮
「南アルプスの天然水」のふるさと・尾白川に隣接してつくられた森と水との触れ合いを楽しめる公園です。
総面積約6万坪という広大な敷地内は、下記5つのエリアに分かれています。
季節に合わせ、趣向を凝らしたイベントが随時行われており、「にじますのつかみ取り」や「落ち葉たきで焼いもづくり」など家族で楽しむイベントも盛りだくさんです。
子供連れでもカップルでも、大人同士でもたっぷり遊ぶことができます。
しかも温泉で疲れを癒すことも可能で、宿泊もできるなど、至れり尽くせりの贅沢が味わえます。
ゴールデンウィークや夏休み期間中以外は無料で利用できる、おすすめのスポットです。
住所 : 山梨県北杜市白州町白須8056
マップ: Googleマップ
アクセス :
JR小淵沢駅からタクシーで15分
中央自動車道須玉IC、小淵沢ICから車で20分
電話番号 : 0551-35-4411
定休日 : 水曜日(祭日の場合は木曜日) 年末年始
営業時間 :
10:00-16:30
宿泊は別途規定あり
料金 :
入園無料(GW、夏休みは200円)
露天風呂・キャンプ場・宿泊・BBQ等は別途料金
公式URL: 白州・尾白の森名水公園べるが
山梨県南部に位置するこの一帯は、最も観光地化されていないエリアです。
山梨の観光ガイドブックなどで紹介されるページ数も多くありません。
その中でも最大の観光地といえば、日蓮宗総本山の「身延山久遠寺」でしょう。
身延山と七面山はパワースポットとしても有名で、巡礼者だけでなくハイカーでもにぎわう場所です。
山頂からの眺めは絶景で、条件が整えば「ダイヤモンド富士」に出会うことができます。
日本で一番人口の少ない町である早川町は、秘境と呼ぶにふさわしい場所。
最奥の奈良田地区は、隔絶された独自の方言をもつといわれます。
甲府からのローカル線・身延線に揺られて、のんびりと旅してみるのも面白いでしょう。
久遠寺のしだれ桜と、紅葉が楽しめる春先と秋がベストシーズンです。
標高1153mの身延山は、日蓮宗の総本山である久遠寺を抱く霊山です。
日蓮宗の修行の場として多くの参拝者が登山する山ですが、豊かな自然に恵まれてハイキングするにも楽しいところです。
久遠寺からは山道が整備されており、山頂までゆっくり歩いても2時間くらいで辿りつけます。
山頂には、日蓮が遠く安房(千葉県)の両親を追慕して建立したとされる「奥の院思親閣」があり、ここから臨む富士山は絶景です。
条件が揃えば、雲海やダイヤモンド富士を鑑賞することができます。
久遠寺から山頂までロープウェイも整備され、約7分で到着するので、登山に自信がない人でも安心です。
身延山で宿泊するなら、宿坊を利用することをおすすめします。
久遠寺周辺には宿坊がたくさんあり、精進料理を堪能したり写経や早朝の勤行など貴重な体験ができます。
身延山久遠寺は、鎌倉時代の文永11年(1274年)に、信者でもあった領主・南部実長の招きに応じて日蓮が草庵を開いたのがはじまりです。
日蓮は、この身延山をことのほか気に入り、武蔵国池上で客死する際に「死後は身延山に埋葬してほしい」と遺言したといわれます。
現在も日蓮の遺骨は久遠寺で祀られていて、日蓮宗最高級の聖地となっています。
三門から本堂まで「菩提梯」と呼ばれる287段、高さ104mの急勾配の石段があります。
登り切るのは大変ですが、苦心して本堂まで到着すれば、五重塔や祖師堂など代表的な伽藍が待っていてご利益がありそうです。
久遠寺は枝垂桜で有名ですが、全山が紅葉に染まる秋の季節もおすすめです。
住所 : 山梨県南巨摩郡身延町身延3567
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アクセス :
新東名高速・新清水ICより国道52経由40分
JR身延山・身延駅よりバス15分
電話番号 : 0556-62-1011
公式URL: 身延山・久遠寺
身延山の西方裏鬼門の方角に位置し、標高1989mと身延山地ではひときわ高い七面山は、古来から山岳信仰の山として知られた霊山です。
山は早川町に属しますが、山頂部付近は身延山久遠寺の寺領となっていて、身延町に属しています。
古代より修験道の霊山でしたが、久遠寺および日蓮宗の守護神・七面天女を祀る信仰の山として有名になっています。
山頂付近には、日蓮の高弟・日朗が建立した「七面山敬慎院」が鎮座しており、熱心な信者が参拝に訪れる場所です。
身延山のように山頂までロープウェイなどの交通手段はなく、登詣するには高低差1,200mの険しい山道を越えていく必要があります。
山頂まで平均して4〜5時間と大変な苦行を伴いますが、この道程こそ修行・祈りの道であるとされています。
途中で徳川家康の側室だったお万の方が打たれて祈願したとされる「白糸の滝」などの見どころがあります。
また、富士山からほぼ真西に位置するため春分・秋分の日には富士山頂からのご来光が望むことができますよ。
住所 :
マップ: Googleマップ
七面山:山梨県南巨摩郡早川町
身延山久遠寺敬慎院:山梨県南巨摩郡身延4217-1
アクセス :
JR身延線「身延駅」よりバス登山口まで50分
JR身延線「下部温泉駅」よりバス登山口まで25分
電話番号 : 身延山久遠寺敬慎院:0556-45-2551
早川町にある赤沢宿は、かつて身延山と七面山を結ぶ身延往還の宿場町として栄えた山間の集落です。
昭和30年代に現在の車道が通るまでは、七面山に通じる唯一の道として、多くの参詣客がここを通りました。
今では訪問者も激減し、山深き秘境の集落の佇まいを保っています。
赤沢宿は、七面山に源をもつ春木川右岸の標高500-600mにかけての急斜面山腹に集落を形成しています。
国の伝統的建造物群保存地区にも選定されており、講中宿の家並みと石畳の道など江戸情緒漂う美しい街並みを残しています。
交通の便は悪く、最寄駅であるJR身延駅からのバスは1日4便。
一番近いバス停からも山道を20分ほど歩きます。
マイカーで訪問するにも見通しの悪い狭い道路で、乗用車でのすれ違いも困難なほどです。
江戸時代の面影を残す「宿の駅・清水屋」では赤沢の特産品販売や軽食が楽しめるほか、建物内部の見学も可能です。
住所 : 山梨県南巨摩郡早川町赤沢
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アクセス :
JR身延線・身延駅からバスで47分(七面山登山口・赤沢入口停留所下車タクシーで5分・徒歩20分)
JR身延線・下部温泉駅からバスで26分(七面山登山口・赤沢入口停留所下車タクシーで5分・徒歩20分)
中央道・甲府南ICから車で65分
新東名・新清水ICから車で85分
山梨県の秘境・早川町にあっても秘境中の秘境とされるのが奈良田集落です。
長らく周囲と隔絶された陸の孤島であったため、「奈良田方言」といわれる独自の方言が発達してきました。
明治時代までは最も近い集落まで徒歩2時間以上かかり、外部との接触もほとんどなく婚姻も集落内だけで行われていたといわれています。
現在でも、最寄り駅・身延駅からバスで2時間近くかかる交通の便が悪い場所です。
奈良田温泉は奈良時代、当時の孝謙天皇が湯治を行った場所とされ、天皇が「奈良の都は七条なるが、この地は七段。ここも真に 奈良 である」と語ったことが奈良田の名前の由来とされています。
実際にはもっと古い時代から温泉があったといわれます。
昭和28年にこの集落にダムができた影響で、集落は湖底に沈んでしまいましたが、昭和53年に再び温泉は湧出。
今では「七不思議の湯」として開湯しています。
奈良田温泉は源泉100%かけ流し。
アルカリ性が高く湯質はヌルヌルしているのが特徴で、美肌効果は抜群です。
本来は透明の湯ですが、時間帯や気候によって白濁になったりと変化することから七不思議の湯ともいわれます。
現在、温泉宿として「白根館」、町営の日帰り入浴施設として「奈良田の里温泉」が営業しています。
住所 :
マップ: Googleマップ
白根館:山梨県南巨摩郡早川町奈良田344
奈良田の里:山梨県南巨摩郡早川町奈良田486
アクセス :
【白根館】
JR身延駅からバスで90分(奈良田下車徒歩5分)
JR下部温泉駅からバスで70分(奈良田下車徒歩5分)
中央道・甲府南ICから車で100分
新東名・新清水ICから車で120分
【奈良田の里】
中央道・甲府南ICから2時間
電話番号 :
白根館:0556-48-2711
奈良田の里:0556-48-2552
定休日 :
白根館:不定休
奈良田の里:毎週水曜日と年末年始各2日
営業時間 :
白根館:日帰り入浴14:00-15:30
奈良田の里:【4月~12月】9:00~19:00【11月~3月】9:00~18:00
料金 :
白根館:日帰り入浴1,000円
奈良田の里:大人550円 小学生220円
公式URL: 白根館
大門碑林公園は中国庭園を模した、書道をテーマとしたユニークな公園です。
古来より書道の宝典とされてきた書聖・王羲之の書を集字した「集王聖教序碑」をはじめとして、後漢~唐の名碑15基を創建当時のまま復元しています。
中でも、中国で最も著名な陝西省の西安碑林と山東省の曲阜碑林の名碑が公園の中心となっており、それぞれが自然の丘陵に配備されています。
門外不出とされてきた中国第一級の7国宝の復元は前代未聞の事業とされ、多くの識者や書道家からも注目されています。
拓本の楽しさや面白さを知ることが出来る拓本体験をすることができることも魅力です。
住所 : 山梨県西八代郡市川三郷町市川大門4930
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アクセス :
中央自動車道甲府南ICより約20分
中部横断自動車道増穂ICより約10分
JR身延線市川本町駅より徒歩15分
JR身延線市川大門駅よりタクシー5分(タクシー常駐)
電話番号 : 055-272-7100
定休日 :
毎週月曜日(月曜日が休日の場合は、その翌日)
年末年始(12月27日~1月4日)
営業時間 : 9:30-17:00(入館は16:00まで)
料金 : 一般・大学生600円 高校生500円 小・中学生250円
公式URL: 大門碑林公園
このエリアは一番人気の高い観光地といえます。
富士五湖とその周辺スポット、忍野八海、富士急ハイランドなど観光が充実しています。
富士五湖はそれぞれに趣があり、富士山を背景に桜や紅葉、新緑などオールシーズン楽しむことができます。
富士山の雄姿も間近に見ることができて、その迫力に圧倒されると思います。
先述した山梨の麺類グルメも、このエリアに集中しています。
都心からも近いため気軽に訪問できるエリアです。
富士五湖周辺は、山梨県内で最も観光客で賑わうエリアのひとつです。
周囲は観光資源や施設も充実しており、富士山も間近にあって湖上に映る「逆さ富士」を鑑賞できる場所もあります。
この富士五湖はすべてユネスコ世界遺産「富士山-信仰の対象と芸術の源泉」の構成要素となっています。
まずは、富士五湖を構成する5つの湖のプロフィールと観光スポットについて説明していきます。
山中湖は6.57㎢の面積があり、富士五湖の中で最も大きな湖です。
標高(1,000m)は富士五湖中で一番高い場所にあり、ほかの4つの湖と少し離れた場所にあります。
湖畔近くには、ペンションなど宿泊施設が多く存在し、お土産店や食事処もたくさんありますよ。
また、アウトドア向のキャンプ場も充実しています。
この湖から眺める富士山の眺望は素晴らしく、「紅富士」や「ダイヤモンド富士」を鑑賞できる人気スポットになっています。
周辺には、富士山を背景に季節の花々が楽しめる「花の都公園」や徳富蘇峰・三島由紀夫の文学館のある「山中湖文学の森公園」などの観光施設が充実しています。
レンタルボートで湖を遊覧したり、釣りを楽しんだりと楽しみ方も色々あります。
住所 : 山梨県南都留郡山中湖村
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アクセス :
富士急行線「富士山駅」からバスで25分
JR御殿場線「御殿場駅」からバスで40分
東富士五湖道路「山中湖IC」から車で5分
富士五湖のなかで最もアクセスしやすく、一番低い標高に位置する河口湖は、富士五湖観光のゲートウェイとなっています。
湖岸線は最も長く、面積は5.48㎢で2番目の広さがあります。
天然温泉があるため湖畔には旅館も多く、一番観光客が訪れる場所でもあります。
周辺には「オルゴールの森」、「カチカチ山ロープウェイ」、「猿まわし劇場」など観光スポットは豊富に存在します。
湖畔に移る逆さ富士の名所でもあります。
大石公園ではラベンダーやチューリップなど四季折々の花が楽しめるほか、桜や秋の紅葉の季節は、すばらしい絶景を楽しむことができます。
住所 : 山梨県南都留郡富士河口湖町
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アクセス :
富士急河口湖駅からバスで10分
中央道・河口湖ICすぐ
青木ヶ原樹海に近い神秘の湖・西湖は、面積2.1㎢で富士五湖中4番目の広さがあります。
周囲にはかつての集落を復元した「西湖いやしの里根場」や「野鳥の森公園」などの観光施設が存在しますが、全体的には静寂に包まれ、富士五湖の中では最も観光地化が進んでいません。
長年絶滅したと考えられていた魚・ヒメマスが発見されたことで有名になりました。
湖畔でのんびりと過ごすなら最適の湖です。
住所 : 山梨県南都留郡富士河口湖町西湖1224
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アクセス : 富士急・河口湖駅からバスで25分
富士五湖の中で最も水深が深く(121.6m)、面積は4.7㎢で3番目に大きな本栖湖は、五湖で最西端に位置します。
本栖湖の湖岸は、富士河口湖と身延町に跨っていますが、湖面の境界線は未定です。
本州で最も透明度の高い湖で、ウィンドサーフィンや釣りのメッカとしても知られ、レジャーの盛んなところです。
1000円札の裏側に描かれている逆さ富士は、本栖湖からの富士山がモデルになっています。
また、春先に開催される「芝桜まつり」の会場としても有名です。
住所 :
マップ: Googleマップ
山梨県南都留郡富士河口湖町本栖127
山梨県南巨摩郡身延町
アクセス :
富士急・河口湖駅よりバス60分
中央道・河口湖ICより30分
面積は0.5㎢と富士五湖のなかでは最小の湖です。
明治28年(1895年)イギリス人ハリー・スチュワート・ホイットウォーズ(帰化名:星野芳春)が、「富士山が一番美しく眺められる場所」として精進湖を挙げました。
ホイットウォーズは精進湖を永住の地を定め「精進湖ホテル」を建設、ジャパン・ショージとして海外に情報発信した結果、多くの外国人観光客が訪れる場所となったのです。
しかし、現在の精進湖は河口湖や山中湖ほど開発されていない大自然の絶景地として、富士五湖の中では穴場スポットになっています。
精進湖北側から眺める富士山は、手前に大室山を配しているため「子抱き」富士とも呼ばれています。
観光施設がなく、観光客が少ない場所ですが、釣りやカヌー、トレッキングなどアウトドア目的で訪れる人が多いところです。
住所 : 山梨県南都留郡富士河口湖町精進
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アクセス :
富士急・河口湖駅からバスで40分
中央道・河口湖ICより20分
富士山麓・青木ヶ原周辺には洞穴がたくさんあります。
「富岳風穴」や「鳴沢氷穴」などは代表的です。
中でも一番アドベンチャー気分を味わいたいなら、この「西湖こうもり穴」がおすすめです。
西湖こうもり穴まで、は青木ヶ原樹海の中に設置された木の歩道を歩いていくことになります。
昼間でも薄暗い樹海内は、探検ムード満点です。
洞穴内は総延長は386.5mであり、富士山麓にある溶岩洞穴の中では最大規模ですが、中は狭くヘルメットは必携。
中腰になりながら薄暗い洞穴を進んでいきます。
コウモリの棲んでいる洞窟は奥の方にありますが、夜行性のコウモリに巡り合えることはめったにありません。
この洞穴には5種類のコウモリが棲んでいるようですが、周辺環境の変化により激減してしまいました。
しかし、最近では徐々に回復傾向にあるようです。
入口には「西湖ネイチャーセンター」があり、コウモリや青木ヶ原樹海について学ぶことができます。
住所 : 山梨県南都留郡富士河口湖町西湖2068
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アクセス :
富士急行線河口湖駅からバス30分コウモリ穴入口バス停下車
中央自動車道河口湖ICから25分
電話番号 : 0555-82-3111
定休日 : 12月1日~3月19日はコウモリ保護のため入洞不可
営業時間 : 9:00-17:00(最終入館16:30)
料金 : 大人300円 小中学生150円
公式URL: 西湖こうもり穴
杓子山は、富士吉田市、都留市、忍野村の境界線にある山です。
標高1597.6mと比較的高い山なので、それなりに体力が必要になりますが、登山道は整備されており本格的な登山装具がなくても登ることができます。
登山は2時間程度。
1,500m位から急坂になりますが、この急坂を超えると山頂に到着します。
杓子山の魅力は、山頂から遮るものがない360℃のパノラマ展望です。
目の前に広がる富士山の眺望は抜群であり、山中湖や南アルプス、三つ峠や遠く相模湾まで臨むことができます。
無事登頂の記念に「天空の鐘」を鳴らしてみましょう。
住所 :
マップ: Googleマップ
山梨県南都留郡忍野村内野
山梨県富士吉田市大明見
アクセス :
富士急・富士山駅よりバス30分
中央道・河口湖ICより40分
この公園の名前を知らなくても、ここで撮影された写真をご覧になった方は多いと思います。
新倉山浅間(あらくらやませんげん)公園は、富士山と桜、日本の代表的建造物を一度に拝むことのできる「絶景スポット」です。
「ミシュラン・グリーンガイド・ジャポン」の表紙などで諸外国に幅広く紹介されているため、外国人の認知度の方が高いかもしれません。
新倉山浅間公園は富士吉田市・新倉山の中腹に位置しています。
富士山を正面に構えているため、富士山鑑賞のベストスポットであり、富士吉田市内も一望できます。
五重塔のような建造物は、実は戦没者忠霊塔であり、この公園のシンボルでもあります。
園内には約650本のソメイヨシノが植えられており、春のさくらまつりの際には多くの花見客で賑わいます。
この時期、新倉山山麓にある新倉富士浅間神社から、公園まで続く398段の階段(咲くや姫階段)も桜で満開になります。
住所 : 山梨県富士吉田市新倉3353-1
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アクセス : 富士急行線下吉田駅から徒歩10分
富士山の湧水・名水で知られる忍野村は、のどかで美しい田園風景が魅力です。
この恵まれた自然をいつまでも後世に伝えていこうとつくられたのが、水と森のテーマパーク「さかな公園」です。
「森の学習館」と「富士湧水の里水族館」があり、2つの施設を一度に楽しむことができます。
施設を囲むようにして、園内には川や池、富士山の湧水による小さな滝が整備され、気軽に水と親しめるように構成されています。
「富士湧水の里水族館」は、透明度の高い富士の湧水を使った淡水魚専門の「森の中の水族館」です。
レイアウトに工夫を凝らしており、希少種のイトウや大型のニジマスと、小さな魚たちが一緒に泳いでいるような演出の「二重回遊水槽」は圧巻。
1mを超すソウギョやチョウザメが観察できる「横見水槽」や、川の源流から中流までを再現した「流水水槽」も魅力的です。
随時開催される企画展も見逃せません。
また、貝殻工作やえさやり体験など各種イベントも充実しており、どれも満足できる内容になっています。
「森の学習館」は利用無料で、森に関する図書館や展示コーナーが充実しています。
芝生公園では遊具や湧水を使った「じゃぶじゃぶ池」があり、子供たちにも大人気です。
周囲の木立から聞こえる野鳥たちのさえずりを聞きながら、のんびり森林浴を兼ねて寛げる公園となっています。
住所 : 山梨県南都留郡忍野村忍草3098-1
マップ: Googleマップ
アクセス :
東富士五湖道路山中湖ICより10分
中央自動車道河口湖ICより20分
国道138号線忍野入口信号または自衛隊北富士駐屯地入口信号より3分
電話番号 :
0555-84-7794
※富士湧水の里水族館 0555-20-5135
森の学習館 0555-84-7261
定休日 :
火曜日(祝日の場合は翌日)
年末年始
営業時間 :
9:00-17:00
9:00-18:00(富士湧水の里水族館)
料金 :
公園内無料
富士湧水の里水族館 大人420円 小中学生200円
公式URL: さかな公園
忍野八海は、富士山の伏流水に水源を発する湧水池です。
国の天然記念物のほか、ユネスコ世界遺産の構成資産にも指定されています。
その神秘的なまでに澄んだ水面は、この世のものとは思えないほど美しく、神々しさを感じます。
なお、忍野八海とは以下の8つの泉を指します。
これらの池は、富士山の雪解け水が地下の溶岩の間で、約20年の歳月をかけてろ過され湧水となって形成されたものです。
中でも八海のうち最も湧水量が多い「湧池」は、日量23万tで、地底の溶岩が見通せるほどの清澄となっています。
もともと忍野村には「忍野湖」と呼ばれる大きな湖がありました。
この忍野湖が干上がって盆地となり、湧水の出口だけが残ったと考えられています。
忍野八海は、かつて富士講(富士山を信仰する購社)の信者が、富士登拝に先立ち水行を行った場所とされる霊場でした。
池とよぶにはもったいないほどの神々しさから、八池ではなく、八海と呼ぶようになったといわれます。
忍野八海はパワースポットでもあるのです。
名水百選にも選ばれている忍野八海を訪れたら、その名水で打ったそばに舌鼓を打ってみましょう。
忍野八海の周辺には、そば屋やそば直売所がたくさんあり、直売所では試食することができます。
住所 : 山梨県南都留郡忍野村忍草
マップ: Googleマップ
アクセス :
富士急・富士山駅からバス25分
中央道・河口湖ICからR138経由20分
今回はじめて名前を聞いたという場所もあったかもしれません。
山梨県には、今回ご紹介した場所以外にも魅惑のスポットが数多く存在します。
都心からも近く、雄大な自然と名水に囲まれた山梨県で、お気に入りの場所を探してみませんか?
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最終更新日 : 2023/05/23
公開日 : 2018/01/12