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東北地方の最北端に位置する青森県。
全国で8番目に大きな県です。
ほかの東北各県と異なり、東西および北部の3方を海で囲まれています。
陸奥湾を挟んで太平洋側の下北半島と日本海側の津軽半島の2つの半島があり、風土も気候も文化的にも大きな違いがあります。
津軽地方の中心都市は弘前市、下北地方の中心は八戸市、県庁所在地は陸奥湾に面した真ん中の青森市です。
青森県は個性が強い観光資源の宝庫です。
秋田県に跨がる世界遺産の「白神山地」や、十和田湖、八甲田山、仏ヶ浦、奥入瀬渓流などダイナミックな自然美を満喫できます。
霊場・恐山や「ねぶた祭り」など独特の文化も息づいています。
代表的な特産物であるリンゴをはじめ、ニンニク、ごぼうなど農産物のほか、マグロやホタテ、サケなど海産物の大産地として有名で、郷土料理も美味しいところです。
冬の寒さはとても厳しいですが、この時期でしか味わえない見どころも豊富に存在します。
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弘前市は青森県第3の都市、津軽地方では最大の都市です。
戦国武将の津軽為信が拠点を構えて以降、津軽弘前藩10万石の城下町として繁栄しました。
その弘前藩の政庁だった弘前城を中心として整備された公園が「弘前公園(鷹揚園)」です。
弘前市の中心部に位置し、約49万㎡と広大な敷地を誇ります。
約50種2600本の桜が咲く名所として知られ、毎年4月下旬から開催される「弘前さくらまつり」は、全国から200万人以上の観光客が集まります。
広大な園内には弘前城のほか、植物園や芝生広場、児童公園や博物館なども設置されており、一日ではまわり切れないほど。
さくらまつり期間中は濠にボートが開放され、水上からの観桜が楽しめます。
「日本都市公園100選」「日本歴史公園100選」および「日本さくら名所100選」にも選定されている、青森県を代表する観光スポットです。
住所 : 青森県弘前市下白銀町1
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アクセス : JR奥羽本線・弘前駅より徒歩30分・バスで19分
料金 : 弘前城と植物園は有料区域
公式URL : 弘前公園
弘前市のシンボル・弘前城は、江戸幕府が開かれた慶長8年(1603年)、初代弘前藩主となった津軽為信(1550~1608)によって築城が開始されました。
完成したのは8年後の慶長16年(1611年)、2代藩主・信枚の時代です。
以降は弘前(津軽)藩の藩庁として繁栄し、城を中心に城下町が形成され、今の弘前市の礎となりました。
弘前城の天守は、江戸時代から損失することなく保存されている「現存天守」で、全国でわずか12城しか残っていない貴重なものです。
天守のほか、5棟の城門と3棟の隅櫓、石垣や堀、土塁も往時のままの原型をとどめ、天守と8棟の建造物はすべて国の重要文化財に指定されています。
天守内部は史料館となっており、弘前城にまつわる歴史を知ることができます。
住所 : 弘前公園内
マップ: Googleマップ
定休日 : 11月24日~3月31日
営業時間 :
4月1日~11月23日 9:00~17:00
※さくらまつり期間中 7:00~21:00
料金 : 本丸・北の郭入場料:大人320円 小人100円
※合わせて読みたい: 自然に囲まれた歴史ある城下町・弘前の観光スポット10選!おすすめのグルメやお土産、モデルコースまでご紹介
十和田湖は、青森県南部の十和田市と秋田県小坂町に跨がる大きな湖です。
周囲は約46km、水深は最も深い地点で326.8m。
大きさでは全国第12位、深さでは3番目を誇ります。
20万年前に始まった火山活動により形成されたと考えられ、すり鉢状になった窪みに水がたまった、典型的なカルデラ湖の姿を留めています。
深い藍色の湖面が特徴で、空や周囲の山々を鏡のように映しこんだ景観は、言葉を失うほどの絶景!
新緑が映える5~6月、周囲の山々が色づく10月下旬の紅葉の時期は必見です。
訪れる人は少ないですが、厳寒を迎えた冬期の十和田湖も、神秘的かつ幻想的な雰囲気に包まれて魅力的です。
雪と氷に覆われたこの時期には、かまくらが造られ、冬花火とライトショーが開催されます。
広大な十和田湖は一周するのも大変です。
「乙女の像」がある御前ヶ浜を拠点として、遊覧船で湖を周遊したり、展望台で絶景を満喫したりと、自分にプランに合った観光を楽しみましょう。
奥入瀬渓流への散策路も十和田湖畔から始まっています。
住所 : 青森県十和田市奥瀬十和田
マップ: Googleマップ
アクセス : JR東北新幹線・奥羽本線「新青森駅」よりJRバスで3時間30分
十和田湖から流れる奥入瀬川。
この奥入瀬川が流域の岩や樹林をかき分け、滝や清流を形成している渓流が「奥入瀬渓流」です。
十和田湖畔の子ノ口から焼山まで、約14kmに渡って流れが続きます。
人が足を踏み込めない秘境のような印象がありますが、渓流沿いに車道や遊歩道が整備されているので、誰でも気軽に訪問することができます。
岩の間を流れる清流や滝の景観は、とても神秘的で心が癒されます。
四季折々楽しむことができますが、新緑および紅葉の時期は絶景に包まれて特におすすめです。
徒歩で散策すれば5時間位かかるので、行ってみたい場所をピックアップして途中はバスを利用した方が効率的かもしれません。
バスは湖畔の子ノ口から運行しています。
住所 : 十和田湖畔子ノ口から焼山まで約14km
マップ: Googleマップ
アクセス : 徒歩で5時間 車・バス利用が便利
本州最果ての下北半島には、霊界・異界の入口のような不思議なスポットが点在しています。
霊場・恐山が最も有名ですが、こちらの「仏ヶ浦」も霊界を彷彿させる神秘的な景勝地です。
知名度は低いかもしれませんが、そのはず。
あまりにも険峻な位置にあるため、地元でもごく限られた人にしか知られていなかった場所なんです。
仏ヶ浦は、下北半島の突端・佐井村南部の海岸線に位置する景勝地です。
海岸沿いに2km以上にわたって、断崖・奇岩が続いており、その全貌は海上からでないと把握できないほど。
車道がないために車での訪問は不可能で、駐車場からの遊歩道は、急な階段を20分ほど昇り降りしなければなりません。
そのため、遊覧船で海上から鑑賞するコースが一般的です。
仏ヶ浦の奇岩は、如来の首、五百羅漢、一ツ仏、十三仏観音岩蓮華岩、地蔵堂、極楽浜などの仏教に関連した名前が付けられています。
津軽海峡の荒波と厳しい環境によって岩石が浸食され、気の遠くなるような年月をかけて形成されてきました。
長らく知られざる存在だった仏ヶ浦を世に知らしめたのは、歌人の大町桂月の功績によるものです。
その桂月の紹介により一躍全国的に知られるようになったといわれています。
恐山の奥の院とされ、死者が通るあの世の入り口でもあるそうです。
長らくの秘境であり、近くに民家も存在しないため海はとても美しく、魚の群泳や、稀にイルカも確認することができます。
不便な場所ではありますが、一度訪れたら人生観が変わるかもしれませんよ。
住所 : 青森県下北郡佐井村
マップ: Googleマップ
アクセス :
JR大湊線・下北駅から佐井村までバスで2時間30分
佐井村から観光船で30分
岩手県の面積は、全国の都道府県としては北海道に次いで2番目の広さを誇ります。
県の東部は太平洋を望み、三陸海岸として知られています。
内陸部には広大な北上盆地を抱え、周囲には山々や丘陵が広がり、のどかで自然が豊かな県です。
平安末期には奥州藤原氏が統治する「平泉文化」が繁栄し、その遺構である中尊寺や毛越寺などはユネスコ世界遺産にも指定されています。
柳田国男の「遠野物語」の舞台となった妖怪のまち・遠野や、宮沢賢治ゆかりの花巻や小岩井農場など、文学好きの人にはたまらない観光スポットも豊富です。
また、厳美渓や猊鼻渓、錦秋湖などダイナミックな山岳美も楽しめます。
東日本大震災により大打撃を被った三陸海岸ですが、浄土ケ浜や碁石海岸など景勝地が存在します。
わんこそばや盛岡冷麺、ぬっぺ汁など、ご当地グルメも味わってみましょう。
▼合わせて読みたい
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・ 岩手・盛岡のおすすめご当地グルメ!盛岡三大麺からびっくりドンキー発祥の店まで
平泉町は、今も昔も東北地方(奥州)のちょうど中間地点に位置しています。
今は面影が感じられませんが、平安時代末期、この平泉の地は当時の都・平安京に次ぐ大都市として栄えていました。
前九年の役・後三年の役を勝ち抜いた藤原清衡から始まる「奥州藤原氏」の時代で、約90年に渡って平泉を統治していたのです。
豊富に産出される砂金と北方貿易での莫大な利益により繁栄し、第3代秀衡の頃には名実ともに奥州の支配者として君臨しました。
ここで登場するのが源義経。
秀衡の絶大な庇護を受けていましたが、その死後跡を継いだ泰衡によって攻め滅ぼされてしまいます。
しかしながら泰衡は義経を匿った咎で鎌倉幕府・源頼朝の追討を受けることになり、奥州藤原氏はついに滅亡。
平泉は歴史から姿を消すことになったのです。
平泉には奥州藤原氏、および藤原氏と縁が深い源義経ゆかりの史跡が多く残されています。
特に藤原氏が信仰した「浄土思想」に基づいて建立された中尊寺・毛越寺・観自在王院等の寺院・庭園は、良好な状態で保存され、平泉観光の必見スポットです。
これらの遺構は、独自性を持つ優れた地方文化の特徴を残していることから、ユネスコ世界遺産「平泉・仏国土(浄土)を表す建築・庭園及び考古学的遺跡群」に指定されています。
平泉のシンボル的な存在で、知名度も抜群の寺院です。
中尊寺は嘉祥3年(850年)に、比叡山延暦寺の高僧・円仁によって建立されたといわれています。
その中尊寺を大規模に造営したのが、奥州藤原氏初代・藤原清衡です。
清衡は長く続いた東北の戦乱で命を落とした武者の霊を慰め、この地に極楽浄土の世を築こうとした決意から再建に着手したそうです。
全盛期には40もの御堂や塔があったともいわれ、その絢爛さに驚いた頼朝は、この寺を庇護することを決めたそう。
現在の中尊寺は往時ほどの規模はありませんが、本堂や薬師堂・経藏など貴重な建造物が多く残されています。
特に「金色堂」は建立当時そのままの状態で保存されており、「国宝」に指定される超一級の芸術です。
全体が金箔で覆われ、平安時代後期の工芸技術を駆使した内装は華麗荘厳で、あまりの神々しさに言葉を失うほど。
この金色堂には、清衡・基衡・秀衡のミイラと泰衡の首級が安置されています。
泰衡の首桶から見つかった蓮の種は、800年の歴史を越えて開花し、毎年夏には境内の池で華麗な花を咲かせます。
住所 : 岩手県西磐井郡平泉町平泉衣関202
マップ: Googleマップ
アクセス : JR東北本線・平泉駅より徒歩20分
電話番号 : 0191-46-2211
営業時間 :
3月1日-11月3日 8:30~17:00
11月4日-2月末日 8:30~16:30
料金 : 大人800円 高校生500円 中学生300円 小学生200円
公式URL : 中尊寺
※合わせて読みたい: 世界遺産・平泉のおすすめ観光スポット10選!歴史と仏教の町を楽しもう!
乳製品の名前でも知られている小岩井農場は、盛岡市内から約12kmの岩手山南麓に位置しています。
3000ヘクタールもの広大な敷地を有し、3分の2は雫石町、残りの3分の1は滝沢市の領域です。
敷地のほとんどは業務用ですが、うち40ヘクタールは観光農場「まきば園」として一般開放され、岩手県を代表する観光スポットとなっています。
小岩井農場は明治24年(1891年)、東北本線が盛岡駅まで延伸開業したことに伴い開園しました。
名前の由来は、設立に関わった日本鉄道会社副社長の「小野義眞」、三菱の総帥「岩崎彌之助」、鉄道庁長官「井上勝」の頭文字にちなみます。
この地域はもともと木もまばらな不毛の原野であり、荒涼としたこの地を開墾して大農場を拓きたいとの夢があったようです。
しかしながら現実の道は険しく、土壌改良や防風林の植林など基盤の整備に数十年の歳月を要したといわれています。
郷土の詩人・宮沢賢治は小岩井農場の景観を愛し、この農場を描写した詩を残しています。
観光農場・まきば園はとても広々としていて、羊が草を食む牧歌的な景観を鑑賞したり、乗馬を楽しむことができます。
また遊具や体験学習など子供向けのカリキュラムも充実しています。
牧場の新鮮なミルクで作ったジェラートや、焼肉やジンギスカンなど絶品のグルメも見逃せません。
120年以上の歴史を持つ小岩井農場は、岩手に行ったらぜひ訪れたい観光スポットです。
住所 : 岩手県岩手郡雫石町丸谷地36-1
マップ: Googleマップ
アクセス :
盛岡駅よりバスで約35分
東北自動車道・盛岡ICより約15分
電話番号 : 019-692-4321
営業時間 :
平日 10:00~16:00
土日祝 9:00~17:00
※時期により変動あり
料金 : 大人(中学生以上)400円 小人(5歳以上小学生以下)100円
公式URL : 小岩井農場
北国の海特有の荒涼とした雰囲気を持ちながら、南方の海を彷彿させる海域も持ち合わせる不思議な空間・浄土ヶ浜。
リアス式海岸で有名な岩手県の太平洋沿岸、三陸海岸に位置しています。
かつては「陸中海岸国立公園」に指定されていましたが、平成23年(2011年)の東日本大震災の津波によって大きな被害を受けてしまいました。
今では新たに「三陸復興国立公園」として再スタートし、当地の復興を背負っています。
三陸復興国立公園のシンボル・浄土ヶ浜は、美しい奇岩が郡立する絶景スポットです。
東北地方にありながら、海はエメラルドグリーンに輝き、真っ白な砂浜はまさに「極楽浄土」の雰囲気が漂います。
この地名の由来は、江戸時代の天保年間に当地を訪れた僧・霊鏡和尚が「さながら極楽浄土のごとし」と絶賛したことにあるとされます。
郷土の偉人・宮沢賢治もこの景観を愛し、何度も訪れたそうです。
この白亜の奇岩は、今から5200年ほど前の古第三紀に形成されたといわれています。
岩の上には岩手県の県木「ナンブアカマツ」などの常緑樹が存在し、白と緑のコントラストもまたフォトジェニック!
外海から隔てた入り江になっているため波も穏やかで、「日本の快水浴場百選」のひとつとして多くの海水浴客も訪れる場所でもあります。
浄土ヶ浜の観光の目玉として外せないのが「青の洞窟」。
通称「八戸穴」とよばれる洞窟の中に、ボートで入っていくと、コバルドブルーの見事な絶景を鑑賞できます。
本家イタリア・カプリ島にも引けを取らない美しさですよ。
住所 : 岩手県宮古市日立浜町
マップ: Googleマップ
アクセス :
JR東日本・三陸鉄道宮古駅よりバスで20分
奥浄土ヶ浜バス停から徒歩で1分
東北地方唯一の政令指定都市・仙台を抱く宮城県。
戦国の名将・伊達政宗を藩祖とする仙台藩の版図として、江戸期以降繁栄してきました。
沿岸部を中心に東日本大震災で大きな被害を受けましたが、現在は往時の姿を取り戻しつつあります。
大都市・仙台は見どころ豊富な観光都市。
政宗公の雄姿を望む仙台城跡など歴史スポットのほか、牛タンや笹かまぼこなどグルメスポットもたっぷり。
七夕まつりや定禅寺通りの「SENDAI光のページェント」など、季節ごとのイベントも見逃せません。
また、宮城県は自然豊かな絶景スポットの宝庫。
日本三景のひとつ「松島」や、鳴子峡、蔵王など大自然が育んだ見どころが全土に点在しています。
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青葉山は標高130m、仙台市街地に一番近い山です。
慶長5年(1601年)伊達政宗は、これまでの岩出山(大崎市)から千代と呼ばれていた当地に居城を移し、仙台と名を改めます。
青葉山に建てられた仙台城(青葉城)は伊達仙台藩62万石の藩庁となり、明治維新を迎えるまでの270年間、東北一の雄藩として繁栄しました。
仙台城は東・南の方角を断崖が固める天然の要塞であり、徳川家の警戒を避けるために天守閣は設けなかったといわれています。
残念なことに城は焼失してしまい、今では石垣と復元された脇櫓が残るのみとなっていますが、それでも往時の繁栄を偲ぶことができます。
その仙台城跡を中心に、青葉山一帯を整備した公園が「青葉山公園」です。
この公園のシンボルといえば、騎馬姿が凛々しい政宗公の銅像。
仙台に行ったらぜひ見ておきたいですね。
騎馬像が設置してある本丸付近は展望台になっており、仙台市内や太平洋の360℃大パノラマの眺望が楽しめます。
昼間の眺望も素晴らしいのですが、政宗騎馬像と石垣がライトアップされる夜景の眺望も圧巻です。
青葉山公園の見どころは仙台城跡だけではありません。
仙台藩の歴史が楽しく学べる「青葉城資料展示館」や市立博物館、日本フィギュアスケート発祥の地とされる堀跡「五色沼」など見どころ満載。
名物の牛タンを味わえる名店もあります。
仙台ゆかりの土井晩翠作詞の唱歌「荒城の月」は仙台城がモデルといわれ、句碑が設置されているとともに、園内で自動演奏が流されます。
住所 : 宮城県仙台市青葉区川内1
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アクセス :
仙台駅よりバスで20分
東北自動車道・仙台宮城IC下車15分
料金 :
入園自由
※青葉城資料展示館・仙台博物館など有料施設あり
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古くは坂上田村麻呂や西行法師、松尾芭蕉も絶賛した松島は、「日本三景」に数えられる東北随一の景勝地。
松島湾の内外にある大小260もの島々からなり、そのすべてに名前がつけられているそうです。
リアス式の美しい海岸線から眺める島影は素晴らしく、年間600万人以上の観光客で賑わいます。
「西行戻しの松公園」の展望台や「松島四大観」と呼ばれる昔からの修景スポットが存在し、古来から多くの人々を魅了していた様子がうかがえます。
陸上からだけではなく、クルーズ船も就航しており、海からの絶景も堪能することができます。
平成23年(2011年)に発生した東日本大震災により被災しましたが、このエリアは軽微な被害で済みました。
松島湾の島々が津波の緩衝材となって勢力を弱めたとされています。
そのため、震災前とほとんど変わらない景観を楽しめることが嬉しいですね。
松島周辺は、貴重な文化・歴史遺産の宝庫でもあります。
重要文化財に指定されている「五大堂」をはじめ、伊達政宗の菩提を弔う国宝「瑞巌寺」や「円通院」「天麟院」など伊達家ゆかりの建造物が充実。
松島を訪れたら、名物のカキもぜひ味わっておきたいものですね。
住所 : 宮城県宮城郡松島町
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アクセス :
仙石線松島海岸駅から徒歩で5分
三陸自動車道松島海岸ICから車で10分
マリンゲート塩釜から船で50分(遊覧船)
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宮城県と山形県の県境に位置する名峰・蔵王連峰。
古くは修験道の道場として知られた活火山で、冬期の樹氷は特に有名です。
麓には良質な温泉やスキー場が多く存在し、宮城県だけでなく山形県でも、県を代表する観光スポットとなっています。
そんな蔵王連峰のシンボルとして君臨しているのが、五色沼ともよばれている火山湖・通称「御釜」です。
御釜は、蔵王連峰の蔵王刈田岳・熊野岳・五色岳の3峰に囲まれたカルデラ湖です。
この周辺は標高1,500m級の山々が連なっている蔵王連峰で最も高いエリアにあり、行政的にも宮城県の蔵王町と川崎町の境界付近に位置しています。
1000年近く前の火山活動で発生した窪地に前、雨水や雪解け水などが溜まって誕生したこと考えられ、この形状が炊飯の御釜に似ていることから「御釜」と名付けられたそうです。
湖水の水質は強い酸性であり、棲んでいる動植物は一切存在していません。
濃いエメラルドグリーンや乳白色など、時期や時間、気象条件などで湖水が変化することが五色沼と称される所以です。
山奥の秘境の地にあるため、さぞかしアクセスが困難かと思いきや、近くまで車道が通っているため容易に訪れることができます。
しかし、御釜の周辺は夏でも肌寒いほどで、天気の急変も考えらるため服装や備品には注意が必要です。
「御釜展望台」や「馬の背」などのビュースポットがあるので、こちらからの絶景をぜひ満喫してみましょう。
住所 : 宮城県刈田郡蔵王町・柴田郡川崎町の境界付近
マップ: Googleマップ
アクセス :
JR東北本線・白石駅よりバスで2時間
東北自動車道・白石ICより1時間
注意点 : 冬期期間(11月〜4月下旬)は道路閉鎖
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青森県、岩手県とともに「北東北」に位置する秋田県。
県の西側は日本海に面しています。
日本有数の米どころとしても知られ、ブランド米「あきたこまち」は全国的に有名です。
またきりたんぽや稲庭うどん、県魚ハタハタを使用した「しょっつる鍋」など郷土料理料理の宝庫でもあります。
なまはげ(男鹿市)やかまくら(横手市)、竿燈(秋田市)などの伝統芸能・祭りでも知られています。
青森県に接した世界遺産「白神山地」や十和田湖(南側)、神秘の湖・田沢湖、鳥海山や男鹿半島など豊かな自然に恵まれた観光地が豊富に存在します。
玉川温泉や乳頭温泉郷、男鹿温泉郷など素敵な温泉地も豊富。
佐竹・久保田藩の城下町だった秋田市や、情緒ある武家屋敷で有名な角館など歴史を感じさせる観光スポットもあります。
美味しいグルメに舌鼓を打ちながら、秋田の旅を満喫しましょう。
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江戸時代にタイムスリップしたかのような、風情あふれる旧城下町・角館。
秋田県の東部・仙北市にあり、「みちのくの小京都」と称されています。
半径2kmほどのエリア内には、武家屋敷跡をはじめ古くからの建造物が残っており、秋田県を代表する観光地です。
桜の名所としても全国的に知られており、シーズンには全国からの観光客で賑わいます。
角館の街並みが形成されたのは、江戸時代はじめの頃です。
秋田藩主だった蘆名家および佐竹北家により、城下町として整備されました。
佐竹北家8代藩主だった佐竹義隣は、京都の公家・高倉家から養子に入った人で、故郷の京都を懐かしみ、地名に「小倉山」や「賀茂川」等命名したほか、当地の多くの京文化を移入したといわれています。
このことが小京都・角館のはじまりです。
角館一番の見どころは、内町と呼ばれる武家屋敷通り。
国の重要伝統的建造物群保存地区に指定されています。
「青柳家」や「岩橋家」「松本家」などの武家屋敷跡は一般開放され、内部を見学することも可能です。
400本以上のシダレザクラが咲き誇る春先だけでなく、新緑や紅葉、雪化粧と四季折々の情緒を楽しむことができます。
住所 : 秋田県仙北市角館町表町上丁~東勝楽丁
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アクセス : JR田沢湖線・角館駅より徒歩15分
料金 : 武家屋敷見学有料あり(青柳家500円 石黒家400円など)
角館のある仙北市は、平成17年(2005年)に角館町、田沢湖町、西木村が合併して発足しました。
そのため秋田県を代表する観光スポットのいくつかは、この新しい市に集中することになったのです。
田沢湖は旧田沢湖町に属する周囲20kmの湖。
瑠璃色の湖水が非常に美しい観光地です。
田沢湖は日本で一番深い湖であり、その水深は423.4m!
海に例えれば深海の域に達します。
その水深のため、豪雪地帯の秋田であっても凍結することはありません。
また、太陽の光の反射がこの水深の影響を受けて、湖水を神秘的な瑠璃色にしているといわれています。
田沢湖のシンボルといえば、湖畔に建つ「たつこ姫」の像。
永遠の美を願ったがゆえに龍に姿を変えてしまったという伝説が残っています。
湖畔はレジャースポットが充実しており、遊泳や遊覧船、サイクリングなど様々なアクティビティを楽しめます。
住所 : 秋田県仙北郡田沢湖町田沢
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アクセス : JR田沢湖線・田沢湖駅よりバスで15分
田沢湖の北東部、岩手県との県境に乳頭山(1,478m)がそびえています。
岩手県側からは烏帽子型に見えることから「烏帽子山」、秋田県側からは乳房に見えることから乳頭山と命名されたといわれています。
この山麓には良質な温泉が湧出しており、点在する7つの温泉の総称が「乳頭温泉郷」です。
名前の通り乳白色の湯が特徴で、秋田県で最も知名度が高い人気温泉となっています。
乳頭温泉郷は、鶴の湯温泉・大釜温泉・妙乃湯温泉・蟹場温泉・孫六温泉・黒湯温泉・一本松温泉の7湯で構成されています。
それぞれ異なる源泉を持ち、泉質・効能も多種多様です。
秘湯ムードが漂う一軒宿が中心ですが、一本松温泉は脱衣所もない野湯となっています。
各温泉は日帰り入浴に対応しています。
宿泊して温泉を楽しむのなら、「湯めぐり帖(1800円)」の購入が便利です。
加盟7軒(一本松温泉の代わりに休暇村)のハシゴ湯が可能で、七湯めぐりの温泉浴は万病に効くといわれています。
人里離れた原生林の中で、日頃の疲れを癒しましょう。
住所 : 秋田県仙北市田沢湖田沢
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アクセス : JR田沢湖線・田沢湖駅より羽後交通バス・乳頭温泉まで50分
東北道・盛岡ICより1時間
営業時間 : 宿により異なる
料金 : 日帰り入浴520円~(宿により異なる)
かつて駐日米国大使を務めたエドウィン・ライシャワー氏は、山形県をこう評したそうです。
「東京や大阪とも違う、古都である京都や奈良とも違う、もう一つの日本がある」
多くの外国人を魅了する山形には、古き良き日本の原風景が感じられるのかもしれません。
県域の85%が山岳地帯となっており、東を蔵王連峰、西を朝日連峰に挟まれています。
そのため蔵王や月山、鳥海山や出羽三山などの名峰が多く存在し、魅力的な観光スポットとなっています。
日本海にも面しており、庄内砂丘や飛島など海の名所も存在します。
名刹・山寺や上杉氏ゆかりの米沢、日本海航路で栄えた「蔵の街」酒田など、歴史を感じさせるスポットも豊富です。
肘折温泉や銀山温泉などの名湯も楽しめます。
また、山形はグルメ大国。
特産のサクランボやラ・フランスなどのフルーツほか、山形ラーメンや玉こんにゃく、米沢牛などのご当地グルメも味わってみましょう。
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正式名称の「宝珠山立石寺」より、親しみを込めた「山寺」の名称で知られる東北天台宗の名刹。
険峻な山に聳える偉容は絶景で、山形県を代表する観光名所です。
この寺の歴史は古く、平安時代の貞観2年(860年)に高僧・慈覚大師円仁によって創建されたと伝わります。
およそ33万坪の広大な境内を持ち、その中に30の堂塔が現存し、3つの不滅(法灯・香・写経行)が守られ続けています。
法灯は天台宗開祖の最澄が比叡山の灯を分けたもの。
今の延暦寺にある灯は、織田信長による比叡山焼討ち後に再建された際に立石寺から譲り受けたものといわれます。
松尾芭蕉の俳句・「閑さや岩にしみ入る蝉の声」は、この寺が舞台です。
賑やかな参道商店街から、立石寺までは長くて急な階段を登らなければなりません。
その階段数は1015段。
往復で60~90分の道程となります。
山頂からは、別世界にいるような絶景を楽しめます。
山が真っ赤に染まる紅葉のシーズンがベストですが、新緑の時期も雪化粧した冬の時期も趣がありおすすめです。
立石寺は、古来から悪縁を断ち切り、良縁を結ぶご利益があるとされています。
恋の願いも叶えてくれるパワースポットでもあるんですよ。
住所 : 山形県山形市山寺4456-1
マップ: Googleマップ
アクセス :
JR仙山線・山寺駅より登山口まで徒歩6分
登山口から山頂まで60~90分
電話番号 : 023-695-2816
営業時間 : 9:30~16:00
料金(入山料):大人300円 中学生200円 小人100円
公式URL : 宝珠山立石寺
ノスタルジックな雰囲気に包まれた、情緒たっぷりの温泉街が魅力的の銀山温泉。
フォトジェニックなスポットとして、SNSなどで紹介されると瞬く間に山形県を代表する観光地に登りつめました。
大ヒットしたNHK連続テレビ小説『おしん』の舞台として、また米国人女将が切り盛りする旅館の温泉地としてご存知の方も多いと思います。
そんな銀山温泉は、山形県北東部・尾花沢市の山奥に佇む静かな温泉地です。
銀山温泉という名前は、かつてこの場所に銀山があったことに由来します。
室町時代から江戸時代中期に栄えた「延沢銀山」に温泉が発見されたことにはじまり、銀山が衰退した江戸中期以降は温泉湯治場として栄えることになりました。
明治以降は温泉地として整備され、特に大正から昭和初期にかけて多くの旅館が建設されましたが、交通の便が悪く、長い間秘湯として知る人ぞ知る存在になっていたのです。
先述の『おしん』で紹介されるに及んで知名度は全国的にアップし、その人気度は現在に至っています。
銀山温泉の温泉街には、大正から昭和初期に建てられた情緒ある旅館が数多く残されています。
川に架かるレトロな橋、ガス灯が並ぶ石畳の道など、100年も昔にタイムスリップしたかのような不思議な錯覚にとらわれます。
温泉街は車両の通行が禁止されているので、車を気にせずのんびりと散策できるのも嬉しいところ。
また、周囲を大自然に囲まれており、温泉街から延びる散策コースを歩いていくと、数多くの滝や渓谷美が姿を現し、四季を通じて絶景を満喫することができます。
人気観光地の仲間入りしたとはいえ、まだまだ秘境感たっぷりなのが魅力ですね。
住所 : 山形県尾花沢市大字銀山新畑
マップ: Googleマップ
アクセス :
JR奥羽本線・大石田駅よりバスで60分
東北自動車道・古川ICより125分
注意点 : 冬期は国道347号線など道路閉鎖あり
※合わせて読みたい: 【山形観光】大正ロマンの哀愁漂う「銀山温泉」へ行こう!見どころやおすすめの観光スポットも紹介
山形県の中部に広がる出羽三山は、月山(1,984m)・羽黒山(414m)・湯殿山(1,500m)の3山の総称です。
修験道の聖地として古くから崇敬され、江戸時代には「西の伊勢参り、東の奥(出羽三山)参り」として人気を博しました。
羽黒山は現世、月山は前世、そして湯殿山は来世と「三世の浄土」を表しているといわれ、この順番で巡礼することにより、人生が生まれ変わるとされています。
三山は峰続きですが、気軽に参拝可能な羽黒山から、山頂まで登山道を登る必要がある月山・湯殿山と、日帰りで制覇するにはかなりハード。
通常は三山をすべて巡礼するには2日間かかるといわれています。
出羽三山の周辺は希少な高山植物の宝庫でもあり、ここでしか見ることのできない絶景を満喫できます。
本格的な山伏修業の行程もありますが、リラックスして参拝しパワーを貰いましょう。
出羽三山で一番標高が低い羽黒山は、雪などで経路が閉鎖されることが少ないため、一年を通して気軽に参拝することができます。
この山に鎮座する神社は「出羽神社」。
御神体は「稲倉魂尊(いなくらたまのみこと)」で、五穀豊穣の神様です。
山頂にあるため、参拝するのは2446段にも及ぶ階段を登らなければなりません。
すでにご紹介した立石寺(山寺)が1015段なので、その2倍以上!
もちろん日本一長い階段です。
階段沿いに山頂まで続く杉並木は圧巻で、ミシュラン・ジャポンから三つ星に選出された絶景です。
杉並木の途中から姿を現す五重塔は、平将門が創建したとの伝説が残る東北最古のもので、国宝にも指定されている必見スポットです。
また、出羽神社内の「三神合祭殿」は出羽三山神社とも称され、羽黒山だけでなく月山や湯殿山の神様も祀られています。
この神殿を参拝するだけで、出羽三山すべての神様のご利益を受けることができるわけです。
特に丑年は最もパワーが高いといわれ、この年に参拝すれば12年分のご利益を受けられるそうなので、令和3年は要チェックですね。
住所 : 山形県鶴岡市羽黒町手向羽黒山
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アクセス : JR羽越本線・鶴岡駅よりバスで35分
古くから「祖霊が鎮まる山」として信仰されてきた月山は、三日月型の山影が美しい名峰です。
標高1,984mのうち、山頂付近1,400m以上は国の天然記念物に指定され、クロユリやミズバショウなど高山植物の宝庫となっています。
特に八合目付近にある「弥陀ヶ原」は絶景で、清々しい空気を感じながらの散策が楽しめます。
月山山頂に鎮座する「月山神社(本宮)」は月読尊を祀り、安産や五穀豊穣にご利益があるとされています。
バスや車で八合目まで赴き、そのから3時間程度の登山を覚悟しなければなりません(冬期期間は閉鎖)。
山頂まで歩く自信のない人は、八合目近くにある「御田原神社」がおすすめです。
こちらに参拝しても月山神社と同じご利益があるといわれ、神の使い「なで兔」像をなでると、悪運を払いのけてもらえるそうですよ。
住所 : 山形県鶴岡市羽黒町川代
マップ: Googleマップ
アクセス :
JR羽越本線・鶴岡駅よりバスで八合目まで90分
八合目から山頂まで約3時間
湯殿山は出羽三山の「奥の院」とされ、かつては羽黒山や月山で修行を積んだ山伏しか入山できない山でした。
即身仏といわれる高僧のミイラが安置されていることでも知られています。
今でも神域とされ、湯殿山本宮に参拝するには靴を脱がなければならず、写真撮影も許されません。
社殿も存在しない湯殿山本宮の御神体は、熱湯の湧き出る茶褐色の巨大な霊巌といわれていますが、この山で知ったことは語ることも聞くことも許されない厳格な戒めが存在しています。
近付きがたいオーラをもった湯殿山ですが、今では比較的気軽に参拝することが可能です。
予めお祓いを受けておけば、バスか徒歩で本宮近くまで移動することができます(11月~4月は冬期閉鎖)。
縁結びにご利益のあるパワースポットとして女性にも人気上昇中です。
住所 : 山形県鶴岡市田麦俣字六十里山
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アクセス :JR羽越本線・鶴岡駅よりバスで85分、バス停より徒歩または参拝バス乗換
福島県は東北の玄関口です。
古来より白河の関を越えれば「みちのく」と呼ばれていました。
東北地方最南部に位置しており、その面積は全国の都道府県のなかで第3番目の大きさ。
広大な県土は地形や気候などで大きな違いがあり、西部の「会津」、中部の「中通り」、東部臨海域の「浜通り」と3つに大別されます。
東日本大震災では、津波と原発事故のダブル災害に見舞われ、浜通りエリアを中心に大きな傷跡を残したことはご承知の通りです。
近年では一部を除いて復旧が進み、以前と変わらない観光を楽しむことができます。
磐梯山や猪苗代湖といった景勝地とともに歴史的景観が楽しめる会津や、自然豊かで温泉も多い中通りには魅力的な観光スポットが満載。
復旧途上の浜通りでも「スパリゾート・ハワイアンズ」や「アクアマリンふくしま」など、充実したリゾート施設が健在です。
喜多方ラーメンや高遠そば、円盤餃子など美味しいグルメの宝庫でもあります。
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記事の中でも何度か登場した「五色沼」。
しかし、五色沼といったら裏磐梯にあるこちらが筆頭に挙げられるでしょう。
福島県のシンボル・磐梯山の麓に位置する五色沼は、正式には「五色沼湖沼群」と呼ばれ、大小30余りの小湖沼から構成されています。
その名前の通り個々の湖沼は青や緑、黄色など様々な色の湖水に彩られていることが特徴です。
湖沼群には遊歩道が設置されており、全長3.6km、所要時間1時間ちょっとの自然散策路上には、毘沙門沼、瑠璃沼、弁天沼など個性豊かな湖沼群が点在します。
どの湖沼も個性的で神秘的、周囲の自然環境に溶け込んで見事なまでの絶景を満喫できます。
五色沼がこのような色をしているのは、磐梯山の火山口から流入する酸性の水質にあります。
水質がそれぞれの沼にある酸化鉄、アルミニウム、珪酸などと融合して複雑な色合いを見せてくれるのです。
面積が一番大きく、コバルトブルーの水面が広がる「毘沙門沼」、三つの水面を持つといわれる「みどろ沼」、濃いグリーンが特徴の「赤沼」など見どころがたっぷり。
新緑や紅葉の時期など、一年を通して趣が異なる景観を楽しめます。
住所 : 福島県耶麻郡北塩原村大字桧原字湯平山
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アクセス :
猪苗代駅から磐梯東部バスで「裏磐梯」まで30分
磐越自動車道・猪苗代磐梯高原ICより約25分
江戸の昔にタイムスリップしたかのような、情緒溢れる街並みが残る大内宿。
福島の秘境・奥会津を代表する人気観光スポットです。
江戸時代の面影そのままの茅葺屋根民家が街道沿いに広がり、今もなお現役で利用されています。
街を囲む南会津の山々と見事に調和し、とても心安らぐ景観を醸し出しています。
昭和56年(1981年)には、国の「重要伝統的建造物群保存地区」に指定されました。
大内宿は、江戸時代に会津若松と日光を結ぶ「会津西街道」の宿場町として栄えた街です。
また、参勤交代や江戸に米を送る運搬路として重要な役割を果たしてきました。
しかし、明治以降には主要な交通道路から外されてしまい、結果として取り残された集落は当時のままの状態で残ることになったのです。
今ではこの大切な景観を後世にも残すため、住民憲章で「売らない・貸さない・壊さない」を遵守し、建物の保存に取り組んでいます。
茅葺屋根民家が30軒以上、整然と並ぶ景観は全国でも類をみないほどです。
情緒たっぷりの旧宿場町を、江戸時代の旅行者気分でのんびりと散策してみましょう、
大内宿に行ったらぜひ味わっておきたいのが、名物「高遠ねぎそば」。
箸の代わりに1本のネギを使って食べるというユニークなもので、このネギは齧って薬味にもなります。
珍しい食べ方だけでなく、会津藩の名君・保科正之も愛したそばの味も絶品です。
住所 : 福島県南会津郡郷町大内字山本
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アクセス :
会津鉄道・湯野上温泉駅から車で20分
東北道・西那須野塩原ICより会津若松方面へ90分
営業時間 :9:00~17:00(店舗により異なる)
かつては東北地方の要衝であり、最大の都市として栄えた会津若松。
江戸時代には徳川親藩・会津藩の拠点として繁栄し、幕末には凄惨な会津戦争を体験しました。
今では福島を代表する観光都市として、会津藩ゆかりの史跡や豊かな自然、絶品のグルメが訪れる人を魅了しています。
会津鶴ヶ城は会津若松のシンボルとして、白亜の美しい城郭を今に留めています。
会津鶴ヶ城の歴史は古く、前身は南北朝時代の元中元年(1384年)、蘆名直盛が館を築いたことがはじまりとされています。
戦国時代になって蘆名氏が伊達政宗に滅ぼされると、政宗、蒲生氏郷、上杉景勝といった有力大名が城主として君臨しました。
寛永20年(1643年)将軍家光の異母弟・保科正之がが入封して以降は、徳川親藩・会津藩の御膝元として大きく発展を遂げたのです。
しかし、幕末混乱期に藩主・松平 容保が幕府方中核だったことが災いして、新政府軍の恨みの矛先となってしまいます。
会津戦争では新政府軍の攻撃に1ヶ月持ち堪えますが、激しい戦闘のすえ落城。
城下の火災を鶴ヶ城炎上と思って自刃した白虎隊の悲劇はこの時発生しました。
明治7年(1874年)には石垣を除いて解体されてしまいましたが、昭和40年(1965年)、再建に向けた多額の寄付により、再び雄姿を復活することになりました。
平成23年(2011年)には幕末時代の赤瓦が再現されています。
天守は郷土資料館となっており、鶴ヶ城の歴史や幕末の動乱を知ることができます。
また、5層の天守展望台からの眺望が抜群で、飯盛山や旧城下町など会津若松市内の景観を楽しめます。
鶴ヶ城天守を中心とした城跡は「鶴ヶ城公園」として整備され、市民の憩いの場となっています。
園内には蒲生氏郷が建てた茶室「麟閣」や鉄門跡、弓道場跡など見どころたっぷり。
夜間にライトアップされる天守はとっても幻想的です。
春先には東北屈指、約1000本のソメイヨシノが咲くサクラの名所としても知られています。
激戦を耐え抜いた名城・鶴ヶ城は会津若松の誇り。
歴史が好きな人だけでなく、全ての観光客が見ておきたいスポットと言えます。
住所 : 福島県会津若松市追手町1-1
マップ: Googleマップ
アクセス :
JR磐越西線・会津若松駅からバス乗車/ハイカラさん・あかべぇ「鶴ヶ城入口」下車徒歩5分
磐越自動車道:会津若松ICより約15分
営業時間 : 8:30~17:00
料金 : 大人520円(茶室麟閣共通) 小中学生150円
厳しい自然環境と、東日本大震災を含めた苦難の歴史。
東北地方は今まで幾多の試練を乗り越えてきました。
苦しみを知る者のみぞ知る優しさやぬくもりが東北には感じられます。
今回東北の代表的な観光スポットをご紹介しましたが、魅力的な観光地は他にもまだまだ存在します。
交通アクセスも良くなり、遠き「みちのく」から身近な存在になってきた東北地方への旅に、 さっそく出かけてみませんか?
最終更新日 : 2024/09/13
公開日 : 2020/11/27