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群馬県は、関東地方北部に位置する内陸県です。
同じ関東地方の 埼玉県 ・ 栃木県 と県境を接するほか、 長野県 ・ 新潟県 ・ 福島県 とも隣接しています。
栃木県 ・ 茨城県 ととにも「北関東」と呼称されますが、「~だっぺ」のような両県の北関東訛りは話しません。
県の東部・南部は関東平野となっていて、人口の7割近くがこの地域に集中しています。
一方で県の西部・北部は山岳地帯となっており、上毛三山など名峰や有名温泉地はこの地域に存在します。
県の形が羽を広げた鶴のように見えるため、地元では「つる舞う形の群馬県」と親しまれています。
群馬県の県民性を表現する言葉として、「からっ風」と「かかあ天下」が有名です。
冬の時期にみられる山越えの乾燥風は「赤城おろし」とよばれ、気性が激しく義理人情に熱い県民性を形成しています。
また、織物などの絹産業が盛んな地域だったことにより、女性の地位が高く、活発で気が強い女性が多いといわれています。
群馬県といえば「下仁田ねぎ」や「嬬恋キャベツ」などのブランド野菜が有名であり、農業が盛んな地域です。
しかし農業だけではなく、工業やサービス業も活発で、県内に本社がある大手企業も多く存在します。
家電量販店のヤマダ電機(高崎市)や、ペヤングソース焼きそばで有名な・まるか食品(伊勢崎市)が代表的な例です。
ビックカメラやSUBARUも、今では本社を移転していますが、もともと群馬県発祥の企業です。
「上毛かるた」は、群馬県民なら子供でも知っている郷土かるたです。
上毛とは、群馬県の古い呼称のことで、このかるたでは県内の人物、地理、風物などが幅広く読まれています。
このかるたを読むだけで、群馬県の観光名所や豆知識を知ることができるスグレモノです。
郷土の歴史・文化を子供たちに伝えたいとの趣旨から始められ、今では県競技大会ほか全国大会まで開催されているほどです。
上毛かるたで紹介されている観光スポットについては後述するとして、ここでは県内ゆかりの著名人物について簡単に取り上げます。
新田義貞は 鎌倉 時代後期から南北朝時代に活躍した武将です。
のち宿敵となる足利尊氏と同じく源氏直流の名門であり、今の太田市で出生しています。
後醍醐天皇の鎌倉幕府討伐に呼応して挙兵、鎌倉に攻め込んで幕府を滅亡させました。
「建武の新政」崩壊後の南北朝時代、義貞は南朝側総大将として、北朝の足利尊氏との決戦に挑みます。
波乱万丈の人生と悲劇の最期、そして忠節心が強い名将として人気の高い人物です。
関孝和は江戸時代中期の数学者です。
藤岡市で出生したとされ、6代将軍・徳川家宣に仕えました。
筆算による代数の計算法を考案したり、日本の数学史に大きく貢献しました。
この時代に円周率を小数点以下第16位まで正確に求めたすごい人です。
明治時代の文豪・田山花袋は島崎藤村とともに「自然主義文学」の大家です。
今の館林市に生まれ、苦学の末多くの名作を執筆しました。
代表作として『布団』、『田舎教師』などが挙げられます。
新島襄は明治時代の教育者でクリスチャンだった人です。
安中藩士の子として生まれ、幕末に米国へ密航して英語を習得しています。
明治期の日本の教育制度に大きく貢献し、京都に同志社(今の同志社大学)を設立しました。
NHK大河ドラマ『八重の桜』のヒロイン・新島八重の夫だった人です。
内村鑑三は明治時代-昭和初期に活躍したキリスト教思想家・評論家です。
高崎藩士の子として生まれ、札幌農学校(今の北海道大学)に入学しています。
足尾銅山鉱毒事件では、その実態を世間に訴え、日露戦争の反戦論を主張しました。
代表作に『余は如何にして基督信徒となりし乎』があります。
群馬県はおいしいものが豊富・・・全国的に知られた逸品もたくさんあります。
中でもおすすめの名産物をご紹介します。
誰もがきっと名前を聞いたことがある、人気の駅弁です。
安中市にある老舗業者「荻野屋」が製造・販売しており、60年近くの歴史があります。
益子焼の釜に、栗・ささがき牛蒡、鶏肉など山の具材がぎっしりと詰まっています。
もともとは横川駅で販売されていた駅弁でしたが、今ではドライブインや高速道路SAなど幅広く販売されています。
温泉地として有名な渋川市伊香保町の郷土うどんです。
秋田の稲庭うどん、香川の讃岐うどんとともに「日本三大うどん」に数えられます。
もともとは水沢観音への参拝客向けに提供されていたもので、今でも水沢観音近くの通称「水沢うどん街道」で食べることができます。
コシと弾力がある細麺が特徴です。
タレント・井森美幸さんの出身地である下仁田町~当地の代表的特産品として有名です。
太く短いのが特徴で、生で食べると非常に辛いですが、加熱して食べると非常に柔らかい食感となります。
ほかのねぎと比較して、タンパク質と香辛料が3倍近く含まれていてビタミンも豊富です。
この下仁田ねぎを使用した「下仁田かつ丼」は、下仁田町で絶対に食べたい逸品です。
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群馬県は、上毛かるたで「つる舞う形の群馬県」と形容され、周囲を5つの県に囲まれています。
12市15町8村から構成され、地域ごとに特色があります。
そこで、群馬県の観光地を下記5エリアに分けてご紹介します。
なお、群馬県の観光地については下記ページでも紹介してありますので、ぜひ参考にしてください。
※合わせて読みたい: 群馬観光におすすめ!群馬の旅行スポット20選!
このエリアは県庁所在地・前橋市が存在し、県の中心となる地域です。
群馬県のシンボルで、上毛三山のひとつ「赤城山」はこのエリアに属します。
古くからの温泉地・伊香保温泉やパワースポットとして有名な水沢寺、織物の街・桐生など見どころも満載です。
また県内では気候も穏やかで四季を通じて花や果物など自然の恵みが楽しめます。
対象市町村・・・前橋市・桐生市・渋川市・みどり市・榛東村・吉岡町
群馬県のシンボル的存在・赤城山はひとつの山ではなく、複数の山の総称です。
中央にあるカルデラを囲むように、最高峰・黒檜山(1828m)など1200-1800m級の峰々が連なっています。
カルデラ部分には大沼や覚満淵(かくまんぶち)、小沼の3つの湖沼があり、水面に映える山の姿は絶景です。
特に覚満淵は、「小尾瀬」とよばれる湿地帯で、元祖・尾瀬と同じように水芭蕉やニッコウキスゲなどが鑑賞できます。
栃木県日光市にある戦場ヶ原は、男体山の神と赤城山の神が大蛇と大ムカデになって戦った伝承に由来します。
この戦いで敗れた赤城山の神の血で赤く染まったことから「赤き山=赤城山」になったといわれています。
赤城山はまた江戸時代の侠客・国定忠治が活躍したことでも有名です。
赤城山は登山やハイキングだけでなく、春の桜やツツジ、秋の紅葉を楽しむことができます。
最高峰・黒檜山麓には、赤城山をご神体として祀る「赤城神社」があります。
赤城山を満喫したあと、赤城神社を参拝し、「赤城温泉郷」で旅の疲れを癒やしたいものです。
住所 : 群馬県前橋市富士見町赤城山
マップ: Googleマップ
アクセス : 前橋駅からバスで80分
赤城山の南麓に位置する「ぐんまフラワーパーク」は、標高300mの高地に広がる花のテーマパークです。
総面積は18.4ヘクタールと広大で、東京ドーム4個がすっぽりと入ってしまうほど。
四季折々の花で彩られ、一年を通して美しい花々を鑑賞することができます。
正面ゲートを抜けるとすぐ目の前に広がる「フラトピア大花壇」は広さが約6000平方メートルもあり、年に4回の植替えが行われます。
特に春のチューリップが咲き誇る光景は圧巻です。
フラトピア花壇に隣接する高さ18mのパークタワーから花壇を見下ろすと、絵画のようなフラワーアートを確認できます。
パークタワーは展望台になっていて、赤城山はもちろん、晴れた日には富士山や東京スカイツリーまで見ることができて眺望は抜群です。
園内はほかにも、日本庭園やイングリッシュガーデン、ブラジルやインドネシアなど5か国の植生は楽しめる温室エリアなど施設がとても充実しています。
キッズコーナーもあるので、子供から大人までたっぷり満喫できるスポットです。
ぐんまフラワーパークの一番のおすすめは、「妖精たちの楽園」といわれる冬場のイルミネーションです。
園内が幻想的なライトアップに彩られ、プロジェクションマッピングも採用されて見応えたっぷりです。
日本夜景遺産(ライトアップ夜景遺産)にも認定されています。
住所 : 群馬県前橋市柏倉町2471-7
マップ: Googleマップ
アクセス :
北関東自動車道伊勢崎IC下車、前橋・渋川方面へ車で約30分
関越自動車道赤城IC下車、前橋・赤城方面へ車で約30分
電話番号 : 027-283-8189
定休日 : 年中無休
営業時間 :
9:00-17:00(3-10月)
9:00-16:00(11-2月)
※夜間特別イベント期間中は21:00まで(11-1月上旬)
料金 :
中学生以下無料
720円(4-6月) 610円(7-3月)
公式URL : ぐんまフラワーパーク
桐生市は織物の街として知られており、「桐生織」は同市の特産品となっています。
桐生における織物の歴史は古く、 奈良 時代初期まで遡ります。
新田義貞が鎌倉攻めをする際にも、この桐生織を旗印に用いたといわれています。
江戸時代になると、品質も向上し『西の西陣、東の桐生』といわれるまで発展しました。
桐生織物参考館「紫(ゆかり)」は、老舗業者・森秀織物㈱が管理・運営する織物博物館です。
同社の旧工場を利用して運営しており、桐生織に関する資料や織機・器具などの展示を行っています。
「動く・さわれる・生きている」体験型織物博物館をコンセプトに掲げており、消えつつある古い染織技術、文化の発展、足跡を物語る貴重な資料1200点余りを展示しています。
現在行われているまゆから糸をとり、染色して織り上げるまでのシステムを展開し、染織産業に対する理解が深めることができます。
手織体験やハンカチの藍染体験もできるので、世界で一つしかない自分だけの藍染作品も作ってみるのも楽しいでしょう。
住所 : 群馬県桐生市東4-2-24
マップ: Googleマップ
アクセス :
JR両毛線桐生駅から徒歩で15分
東武赤城線新桐生駅からタクシーで15分
北関東横断自動車道・太田桐生ICから車で25分
電話番号 : 0277-45-3111
定休日 : 月曜日 年末年始
営業時間 : 10:00-16:00
料金 :
大人700円 大学生・専門学校生600円
中・高校生500円 小学生400円
公式URL: 桐生織物参考館
「群馬県立ぐんま昆虫の森」は、昆虫をテーマとした全国的にも珍しい体験型教育施設です。
敷地の面積は何と約48ヘクタール・・・東京ドームが14個も収まる広さなのです。
この敷地内に雑木林や棚田、畑、小川などの里山を再現し、そこで暮らす昆虫たちを自然に近い状態で飼育しています。
昆虫観察館では里山の生きものや世界の昆虫をいつでも見ることができ、亜熱帯の植物が生い茂る温室では、日本最大級のチョウ「オオゴマダラ」が飛び交い間近で観察できます。
体験プログラムも、とても充実しています。
フィールドを散策しながら季節の昆虫観察をしたり、園内に設置されている茅葺民家で、養蚕体験や昔ながらの遊びを体験することができます。
飼育講座では、飼育指導員が様々な昆虫の飼い方を教えてくれるうえに、幼虫のプレゼントも用意してあります。
昆虫や身近な生き物を手にとって観察できる「ふれあいコーナー」や昆虫クラフト作成体験など楽しみ方はいろいろ。
昆虫好きにはたまらばいスポットです。
住所 : 群馬県桐生市新里町鶴ヶ谷460-1
マップ: Googleマップ
アクセス :
北関東自動車道伊勢崎ICより12km(約25分)
関越自動車道赤城ICより28km(約45分)
東武鉄道赤城駅よりタクシー 3km (約10分)
電話番号 : 0277-74-6441
定休日 : 月曜日(祝日の場合火曜日) 年末年始 メンテナンス日
営業時間 :
9:30-17:00(4-10月)
9:30-16:30(11-3月)
料金 : 大人410円 高校大学生200円 中学生以下無料
公式URL : 群馬県立ぐんま昆虫の森
湯けむり天国・群馬のなかでも知名度の高い 温泉 です。
榛名山の東側・標高650-800mの場所に位置し、山あいの斜面に温泉街があるため、上越国境の山々や赤城山などの眺めが抜群です。
この斜面に造られた石段は伊香保温泉のシンボルで、長さ300m、365段もあります。
石段の両側は「石段街」と呼ばれ、温泉旅館やお土産屋が立ち並び温泉情緒たっぷりです。
伊香保温泉の歴史は古く、奈良時代以前にすでに開湯されていたとされ『万葉集』にも詠われています。
今の温泉街が形成されたのは戦国時代~武田勝頼が負傷兵の療養のため、この地を支配していた麾下の真田昌幸に整備を命じたのがはじまりといわれます。
石段もこの時造られました。
明治時代以降は多くの文豪が訪れる温泉となり、特に徳富蘆花は伊香保をことのほか愛し、代表作『不如帰』の舞台にもなっているほどです。
伊香保温泉を楽しむには温泉旅館に宿泊する以外にも公共の立ち寄り湯や露天風呂もあります。
源泉近くにある「河鹿橋」は赤塗の太鼓橋で、秋には紅葉スポットとして絶景が楽しめます。
※合わせて読みたい: 石段の温泉街・伊香保のおすすめ観光スポット10選!歴史スポットから美術、レジャーまで満喫しよう
泉質:
硫酸塩泉:黄金の湯
メタけい酸単純泉:白銀の湯
住所 : 群馬県渋川市伊香保町伊香保
マップ: Googleマップ
アクセス :
JR渋川駅から関越交通バス「伊香保温泉行き」にて約25分
関越自動車道、渋川伊香保ICより約20分
伊香保温泉に近い場所に位置する水澤寺、通称「水沢観音」は1300年近くの歴史を持つ名刹です。
推古天皇・持統天皇の勅願により、高麗の高僧恵灌僧正が開祖したといわれています。
江戸時代には徳川幕府の庇護を受け、祈願寺として繁栄しました。
現在では、坂東三十三箇所・第16番目の札所となっています。
この寺は、特に女性に強力な運気向上をもたらしてくれるパワースポットとして認知度を高めています。
ご本尊「十一面千手観世音菩薩」は、安産や子育てに強力なご利益をもたらすといわれます。
なお、水沢うどんはこの水澤寺参拝客向けに提供されたのがはじまりです。
水澤寺に参拝したあとには、名物水沢うどんに舌鼓を打ちましょう。
住所 : 群馬県渋川市伊香保町水沢214
マップ: Googleマップ
アクセス : JR高崎駅より群馬バス「伊香保温泉行」に乗車『水沢観音』下車
電話番号 : 0279-72-3619
このエリアの中核・高崎市は県内最大の人口を誇る大都市です。
上毛三山の榛名山と妙義山はこのエリアに属します。
貴重な文化遺産が数多く残るエリアであり、ユネスコ世界遺産・富岡製糸場や碓氷峠第三橋梁(めがね橋)などが代表として挙げられます。
このエリア南部地域は牧歌的な農村地帯で、心安らぐ原風景が広がっています。
対象市町村・・・高崎市・安中市・藤岡市・富岡市・甘楽町・下仁田町・南牧村・神流町・上野村
上毛三山のひとつ・榛名山は、「榛名湖」を囲む外輪山です。
外輪山の最高峰は掃部ヶ岳(1449m)ですが、通常榛名山の山頂は、「榛名富士(1391m)」とよばれる中央河口丘を指します。
この山頂付近はとても複雑になっていますので、下記地形図を参考にしてください。
榛名湖は山頂付近・標高1100mに広がるカルデラ湖です。
年間を通じて美しい景観と自然を満喫できる高崎市で一番人気の アウトドア スポットであり、ボートや遊覧船、オートキャンプなどが楽しめます。
特に紅葉の時期や、湖畔がイルミネーションに彩られる冬の季節はおすすめです。
榛名湖畔から榛名富士山頂までロープウェイが通じています。
晴れていれば山頂から関東平野や上州の山々が一望でき、冬の好天の日は富士山も見ることができます。
住所 : 群馬県高崎市榛名湖町
マップ: Googleマップ
アクセス :
関越自動車道高崎ICより車約60分
JR高崎線高崎駅よりバス約90分
料金 ( 榛名山ロープウェイ):
大人:往復840円(片道440円)
子供:往復410円(片道230円)
公式URL: 榛名山ロープウェイ
榛名山は、古来より山岳信仰の山として崇敬されてきました。
榛名山に限らず上毛三山には、山をご神体とした神社が存在しますが、榛名神社は特に強力な願望実現パワーをもっているといわれます。
同神社は榛名山から発する「文」の気と、榛名湖・榛名川の水から発する「武」の気が交わる龍穴の地に建立されています。
また、ご神体である迫力満点の「御姿岩」には、大地のエネルギーが直接供給されていると言われています。
榛名神社の歴史はとても古く、伝承では第2代天皇・綏靖天皇の御代に、可美真手命父子が山中に神籬を立て天神地祇を祀ったのが始まりとされています。
その後、用明天皇元年(586年)に、この場所に祭祀の場が創建されたと伝えられています。
この神社のご利益は強力で、あらゆる願いを叶えてくださる「万能神社」といわれています。
非常に強いエネルギーを持つ土地に、多くの神様が祀られているため絶大なパワーを発揮するのです。
榛名神社は関東でも屈指のパワースポットです。
住所 : 群馬県高崎市榛名山町849
マップ: Googleマップ
アクセス :
JR「高崎駅」西口より群馬バスで本郷経由榛名湖行き「榛名神社前」下車(約70分)、又は、榛名湖よりバス10分(伊香保温泉からは榛名湖でバス乗り換え)
関越自動車道「渋川IC」より約40分、又は関越自動車道「高崎IC」「前橋IC」より約1時間
電話番号 : 027-374-9050
公式URL: 榛名神社
高崎ときいて、達磨を思い浮かべる方も多いと思います。
高崎の駅弁「だるま弁当」や「高崎だるま市」など、実は一般的に普及している張り子の縁起だるまは高崎が発祥なんです。
「少林山達磨寺」は禅宗の一派・黄檗宗の寺院です。
この寺の縁起は、江戸時代中期の延宝8年(1680年)に遡ります。
村人が川から引きあげて信仰していた香木を、 一了居士 という行者が信心を凝らし、達磨大師の座像を彫り上げたのがはじまりとされています。
噂は「達磨出現の霊地・少林山」として近隣に広まり、当時の領主・酒井雅楽によって創建されました。
前橋城の裏鬼門を守る祈願寺としての役割をもっていました。
昭和の初期、ドイツの著名な建築家・ブルーノタウトが、2年ほど滞在したことがあります。
縁起だるまは、天明飢饉の際に農民救済の一環として、当時の和尚が農家の副業に張り子だるまを作らせ、七草大祭に売らせたことが最初だといわれます。
養蚕農家が多かったことから次第にまゆ型となり、現在の形になったそうです。
境内にはタウトが滞在した「洗心亭」や各種のだるまが展示されている「達磨堂」など見どころ満載。
正月七草大祭のだるま市は大勢の参拝客で賑わいます。
住所 : 群馬県高崎市鼻高町296 MAP
マップ: Googleマップ
アクセス :
(1)高崎駅からタクシーで20分
(2)高崎駅西口からバスで30分・少林山入口下車から徒歩で1分
(3)関越自動車道高崎ICから車で30分
電話番号 : 027-322-8800
公式URL : 少林山達磨寺
歴史の授業で誰もが名前を聞いたことがあるはず。
平成26年(2014年)にユネスコ世界遺産に登録されて再び脚光を浴びています。
木骨と赤レンガ造りの建造物群は現在もほとんど当時のままの姿で保存されており、日本の近代産業発祥の地として貴重な建築物です。
300人近くの職工が働いていた「操糸場」や四季折々の情景が楽しめる「ブリュナ館」のほか、保存状態が良好なレンガやガラスなど見どころ満載です。
富岡製糸場は明治5年(1872年)、わが国最初の官営模範製糸工場として建造されました。
フランスの技術を導入して設立され、明治政府の依頼でフランス人ブリュナが指導に当たりました。
富岡製糸場で作られた品質の高い生糸や養蚕技術は海外に広まり、世界規模で絹産業の発展に繋がったといわれています。
明治の初期から変わらず、つい最近まで現役で活躍していた富岡製糸場は、日本人としてぜひとも見学していただきたいスポットです。
住所 : 群馬県富岡市富岡1-1
マップ: Googleマップ
アクセス :
上信越自動車道富岡IC下車約10分
各地からバスツアーあり
電話番号 : 0274-64-0005
定休日 : 年末(12月29日-31日)
営業時間 : 9:00-17:00(最終入館16:30)
料金 : 大人1,000円 高校大学生250円 小中学生150円
公式URL: 富岡製糸場
群馬県(安中市)と長野県(軽井沢町)を結ぶ碓氷峠は、険峻な地形により古来から交通の難所として有名でした。
箱根 の足柄峠と同じように、平安時代から江戸時代に至るまで関所が置かれていました。
この峠が難所であることは、明治になって鉄道が敷設される際にも悩みの種となっていました。
碓氷第三橋梁は、碓氷川に架かる煉瓦造りの4連アーチ橋で、「めがね橋」の愛称で知られています。
全長91 m、川底からの高さ31 m、使用された煉瓦は約200万個に及ぶ日本最大の煉瓦づくりアーチ橋です。
この橋が架かる場所は旧国鉄の信越本線・横川駅~軽井沢駅の間であり、かつて同区間がアプト式鉄道時代に使われていました。
アプト式とは登山鉄道に多い方式で、かつては横川駅から「ED42形電気機関車」に乗り換える必要があったのです。
有名な「峠の釜めし」は、この当時の横川駅の駅弁としてスタートしています。
橋が竣工したのは明治26年(1893年)、イギリス人技師のパウナルの設計によるものです。
以来碓氷峠のアプト式鉄道を支えてきましたが、昭和38年(1963年)の新線開通により廃線となりました。
ほかにも橋梁は、第2橋梁から第6橋梁までの5基が残っており、すべてが煉瓦造りで、国重要文化財に指定されています。
現在廃線敷を利用した遊歩道が、横川駅から碓氷第三橋梁まで通じており、通称「アプトの道」として橋上を歩くことができます。
この橋からの眺望は抜群で、特に紅葉の時期はおすすめです。
住所 : 群馬県安中市松井田町坂本地内
マップ: Googleマップ
アクセス : JR 横川駅よりJRバス関東(碓氷旧道めがね橋経由)軽井沢駅行き約13分
営業時間 :終日開放
注意点 :アプトの道トンネル内照明点灯時間は7:00-18:00
上毛三山の締めくくりとして妙義山を紹介します。
妙義山は大分・耶馬渓、香川・寒霞渓ととにも「日本三大奇景」の数えられます。
急勾配の斜面と尖った姿、荒々しい岩肌が創り出す自然景観の美しさが特徴です。
妙義山とはいくつもの峰々の総称で、金洞山・白雲山・金鶏山を通称「表妙義」、谷急山・丁須の頭・御岳等を通称「裏妙義」と呼んでいます。
妙義山の標高は、白雲山相馬岳の1,104mが最高峰となっています。
金洞山(1094m)は別名・中之嶽と呼ばれ、ロウソク岩・大砲岩・筆頭岩・ユルギ岩・虚無僧岩といったユニークな名前の岩石群は日本屈指の山岳美といわれます。
また、山頂から見下ろす関東平野の眺望は抜群です。
妙義山はイギリスの登山家ウェストンが、ロープで山を登る技術を日本人に伝授した山であり、「近代登山発祥の地」といわれています。
この山を本格的に登ろうと考えるなら相応の経験と技術が必要となってきます。
しかし、初心者向けの「石門めぐり」なら、途中鎖場がありますが、手軽に妙義山を楽しむことができます。
「さくらの里」には約5000本の桜が植えられ、花見スポットとして知られています。
住所 : 群馬県富岡市妙義町/下仁田町/安中市
マップ: Googleマップ
アクセス :
JR信越本線松井田駅からタクシーで10分
上信越自動車道松井田妙義ICから車で5分
群馬県の形を鶴に例えると、ちょうど頭の部分にあたるこのエリアは、交通の便もよく産業が発達している地域です。
一方で、古都の風情を残す街並みや遺跡などの歴史、渡良瀬川沿いの自然など、様々な魅力に溢れています。
館林市は江戸時代の城下町、太田市周辺は新田氏ゆかりの史跡が残っています。
観光地化はそれほど進んでおらず、少し穴場的な地域です。
対象市町村・・・伊勢崎市・太田市・館林市・板倉町・明和町・千代田町・邑楽町・大泉町・玉村町
地元では、その所在地から「花山公園」の名前でも親しまれている公園です。
その名前のとおりツツジの名所であり、園内には50品種以上10000株のツツジが植栽されています。
樹齢800年を超える高さ5mのヤマツツジの巨樹群や、新田義貞の妻・勾当の内侍遺愛のツツジなど、貴重な古木も存在します。
こうした古木群は歴史的価値が高く、国の名勝にも指定されています。
また、館林市出身の宇宙飛行士・向井千秋さんが宇宙に持っていった種子から発芽させた「宇宙ツツジ」も植生しています。
歴代館林藩主から現在に至るまで手厚い保護を受けてきており、ここでしか見ることのできない貴重な品種も存在します。
毎年4〜5月に開催される「つつじまつり」は、県内外からの多くの観光客で賑わいます。
つつじが岡公園は、敷地面積は36.8haにもなる広大な公園で、ツツジ園のほかに芝生広場、アスレチック、梅林、水生植物池などさまざまな施設があります。
ツツジだけではなく、約30万株もあるハスの花でも有名で、夏場の「城沼花ハスまつり」の際には、遊覧船が運行され、間近にハスの花を鑑賞できます。
住所 : 群馬県館林市花山町3278
マップ: Googleマップ
アクセス :
東武伊勢崎線・館林駅から徒歩で30分
東武伊勢崎線)館林駅からバスで11分
東北自動車道・館林ICより3分
電話番号 : 0276-74-5233
定休日 : 無休
料金 : ツツジの開花期間のみ有料
有名なむかしばなし「分福茶釜」ゆかりの寺です。
この寺には「分福茶釜」が所蔵されていて一般見学できるほか、境内にはタヌキの像がたくさん存在します。
全国のタヌキグッズもコレクションもあり、とてもユーモラスです。
いかにもタヌキとの縁が深い寺だと実感させられます。
茂林寺は山号は青竜山、禅宗の曹洞宗のお寺です。
創建は室町時代の応永33年(1426年)、大林正通という禅僧によって開山しました。
応仁2年(1468年)に建立された総門のほか、江戸時代までに建造された建造物が立ち並び、歴史の重みを感じます。
この寺にまつわる「分福茶釜」の話は、よく知られている話とは異なります。
代々の住職に仕えた守鶴という弟子が、どこからかお湯をいくら汲んでも尽きることのない茶釜を持ってきて、その後、守鶴は熟睡しているうちにタヌキであることがばれてしまうというものです。
この話がもとになって、説話・分福茶釜が誕生したといわれています。
住所 : 群馬県館林市堀工町1570
マップ: Googleマップ
アクセス :
東部伊勢崎線・茂林寺前駅から徒歩で7分
東北自動車道館林ICから車で10分
北関東自動車道佐野田沼ICから車で35分
電話番号 : 0276-72-1514
定休日 : 木曜日不定休
営業時間 : 9:00-16:00
料金 : 宝物(分福茶釜)拝観料 大人300円 小人150円
公式URL : 曹洞宗茂林寺
正直いってこの場所は一般的な観光地ではありません。
何の変哲のない原っぱで、この場所が特殊な場所だと知らなければ、わざわざ訪れる人はいないと思います。
しかし、ここは群馬・栃木・埼玉の3県にまたがる県境。
しかも歩いて県境を渡ることができる唯一の場所なのです。
3つの都道府県がまたがる「三県境」はそれほど珍しいことではなく、全国に48か所存在します。
しかし基本的には川の中か、山奥、山頂に存在しており、気軽に訪問できるのはここだけ。
三県境は渡良瀬遊水地の谷中湖の南西にあり、群馬県板倉町、栃木県栃木市埼玉県加須市がそれぞれ接しています。
ちなみに三県を区分しているのは、一歩数でまたぐことができる狭い用水路です。
なぜこのような場所に県境が引かれたのかといえば、明治時代の「足尾銅山鉱毒事件」と大いに関係があります。
以前の県境は渡良瀬川の上にありましたが、この鉱毒事件の影響で、渡良瀬川の流路が変更されたり、埋め立てが行われたりしたため、本来の県境がわからなくなってしまった結果だといわれます。
2017年にようやく県境が定まり、今では記念プレートが設置されており、「三県境界」の文字と加須市、栃木市、板倉町の各自治体名と、経緯度が刻まれています。
全国唯一の歩ける県境。
今では観光地としての開発を進めている途上にあります。
また、この場所から2.4km離れた渡良瀬川には、栃木・茨城・埼玉の「三県境」があり、県境マニア(?)にはたまらないスポットです。
住所 : 群馬県板倉町海老瀬、栃木県栃木市藤岡町下宮、埼玉県加須市小野袋
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アクセス : 東武日光線・柳生駅より東に約400メートル
ヘビは不気味でおぞましい存在として忌み嫌われる一方で、ペットとして飼育している愛好家も存在します。
ヘビが大嫌いな人には絶対おすすめしたくないスポットが、太田市にある「ジャパンスネークセンター」です。
「日本蛇族学術研究所」が管理・運営している施設で、毒蛇の研究や利用を目的としています。
園内では様々な種類のヘビをおよそ10000匹も飼育しているのです。
世界中から集まった毒蛇を展示する「毒蛇温室」や、ニシキヘビなど大型蛇を展示する「大蛇温室」など・・・なんとも不気味なところです。
ヘビとの「ふれあいコーナー」や大蛇を首に巻いての記念撮影などを経験することができて、考えただけでも失神しそうです。
しかも、園内の食堂ではヘビ料理を堪能することができます。
シマヘビの蒲焼やマムシの踊り食いなど、悪夢にうなされそうです…
というわけで、ジャパンスネークセンターは、ヘビが好きな人にはたまらなく魅力的なスポットです。
ここでヘビたちと濃密な時間を過ごしてみてはいかがでしょうか。
住所 : 群馬県太田市藪塚町3318
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アクセス :
北関東自動車道 「太田藪塚IC」より東へ約10分
東武桐生線「藪塚駅」より徒歩10分
電話番号 : 0277-78-5193
定休日 : 金曜日(夏休み等は除く)
営業時間 :
9:00-17:00(3-10月)
9:00-16:30(11-2月)
料金 :
大人1,000円(中学生以上)
子供 500円(4歳以上小学生まで)
公式URL : ジャパンスネークセンター
今の伊勢崎・太田エリアは、かつて「新田荘」と呼ばれていました。
平成18年(2006年)まで存続した群馬県新田郡にも、その名をとどめていました。
新田義貞に代表される新田一族ゆかりの地です。
後三年の役で有名な源義家の子・義国には2人の息子がいました。
義国は長男の義重に上野国新田に荘園を与え、次男の義康に下野国足利に荘園を与えました。
これがのちに対立する運命にある新田氏と足利氏のはじまりです。
上野国新田の荘園は「新田荘」とよばれ、名門・新田一族の支配する地域となりました。
新田氏は義貞が「建武の新政」立役者となり、のち南朝側総大将だった頃に最盛期を迎えましたが、次第に没落してしまいました。
徳川家康は自らの出世のため、新田一族の庶流・得川(世良田)の子孫であると名乗り、旧姓の松平氏から徳川(得川)に改姓をしています。
そのために、新田と徳川が同族との不思議な現象が起きています。
新田荘遺跡群は新田荘のかかわる歴史的建造物の総称です。
そのうち11箇所が国の史跡に指定され、「新田荘遺跡」として保存されています。
その代表的なスポットをご紹介します。
『太平記』でも有名な新田義貞挙兵の神社です。
鎌倉幕府討伐を決意した義貞は、この神社境内にて蹶起しました。
蹶起当時はわずか150騎だったものが、あっという間に数千騎に膨れ上がり、わずか15日間で鎌倉幕府を滅ぼしてしまったのです。
小さな神社でありますが、境内には社殿の他、新田義貞公像、義貞公旗揚げ塚、神木、記念碑等があります。
住所 : 群馬県太田市新田市野井町646
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アクセス : 東武伊勢崎線・太田駅から太田市営バス「生品神社入口」下車 徒歩約15分
この世良田東照宮のある場所は、新田家の祖・新田義重の館跡とされ、江戸時代には「徳川家発祥の聖地」でした。
寛永22年(1644年)に徳川家光によって創建されました。
日光東照宮、久能山東照宮と並び、徳川家康を主祭神として祀っています。
住所 : 群馬県太田市世良田3119-1
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アクセス :
関越自動車道花園ICより約30分
北関東自動車道伊勢崎インターチェンジより約20分
東武伊勢崎線世良田駅より徒歩15分
電話番号 : 0276-52-2045
反町館跡は、新田義貞の居館跡とされ、現在でも寺の周囲には堀や土塁が残っています。
現在は反町薬師(瑠璃山妙光院照明寺)となっており、桜や藤の名所としても知られています。
住所 : 群馬県太田市新田反町町896
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アクセス :
北関東自動車道伊勢崎ICより約20分
東武伊勢崎線木崎駅よりタクシーで10分
星野富広さんは、群馬県東村(現みどり市)出身の画家・詩人です。
水彩で描かれた植物画に、詩を添えたやさしい作品が特徴で、見る人の心を和ませてくれます。
作品はとても芸術性が高いのですが、この作品群、実は口にくわえた筆で描かれているのです。
星野さんはもともと中学校の体育教師でしたが、クラブ活動指導中の事故で頸椎を損傷し、肩から下の自由を失ってしまいました。
入院中から口にくわえての作品制作を開始し、故郷の東村に帰ってから活動を本格化させました。
今も世界各国で個展が開かれるなど精力的に活躍されています。
星野さんの作品を収蔵した「富広美術館」は現在、道の駅のなかに設置されていて、草木湖までの散策路が整備されています。
「生きることのすばらしさ」、「生きる勇気」を与えてくれる星野さんの作品に、ぜひ触れていただきたいものです。
住所 : 群馬県みどり市東町草木86
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アクセス :
わたらせ渓谷鐵道わたらせ渓谷線 神戸駅より路線バスで15分もしくは徒歩約1時間
北関東自動車道伊勢崎ICより約45分
電話番号 : 0277-95-6333
定休日 :
月曜日(12-3月)
年末年始 ほかに臨時休館日あり
営業時間 : 9:00-17:00
料金 : 大人500円 小中学生300円 幼児無料
公式URL : みどり市立富広美術館
群馬県の北部地域で、谷川連峰や尾瀬、吹き割の滝など希少な自然に恵まれたエリアです。
水上温泉など古くからの温泉地も存在します。
多くのスキー場があり、冬場はウィンタースポーツで賑わう場所です。
対象市町村・・・沼田市・みなかみ町・片品村・川場村・昭和村
愛唱歌「夏の思い出」でも有名な尾瀬は、群馬県北部を代表する観光地です。
尾瀬は広域には、群馬県だけでなく福島県・新潟県・栃木県にまたがる高原であり「尾瀬国立公園」を構成しています。
その中でも、一大湿原地帯のある「尾瀬ヶ原」を一般的に尾瀬と呼ぶことが多いです。
尾瀬ヶ原は火山の噴出物によって形成された「火山性高層湿原地帯」で本州最大の面積(760ヘクタール)の湿原地帯です。
標高1000メートルを超える山岳地帯にあり、寒冷な気候の場所のため、訪れる際には防寒対策が必要になってきます。
8月の真夏の頃でも、朝晩の気温は10℃前後とかなり肌寒いです。
尾瀬ヶ原の観光シーズンは5月中旬から9月下旬となります。
尾瀬の象徴である「水芭蕉」5月下旬から6月上旬が見ごろです。
水芭蕉の季節が終わり、ニッコウキスゲが8月に最盛期を終えると尾瀬の短い夏も終わります。
湿原に水芭蕉が咲く時期が一番のベストシーズンであり、最も尾瀬らしい絶景を最高潮に満喫できるのです。
住所 : 群馬県利根郡片品村大字戸倉
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アクセス : JR沼田駅から関越交通バス「大清水」まで120分
国の天然記念物および名勝に指定されている「吹割(ふきわれ)の 滝 」は、片品渓谷にかかる瀑布です。
高さ7m、幅30mに及び、ごうごうと落下・飛散する姿から「東洋のナイアガラ」とも呼ばれています。
吹割の滝の名前は、この滝から吹き上がる水しぶきが、あたかも巨大な岩を吹き割れるようにみえることに由来しています。
周辺には遊歩道も整備されており、高さ8mの「鱒飛の滝」の雄大な景観や「獅子」と呼ばれる岩壁群、「般若岩」などの奇景など、独特の渓谷美に彩られた多くの見どころが存在します。
遊歩道から滝を「見下ろす」景観は国内でも珍しく、紅葉の時期には特に美しい景観を楽しめます。
年間100万人もの観光客が訪れる人気観光スポットです。
住所 : 群馬県沼田市利根町大字追貝
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アクセス :
関越自動車道沼田ICから国道120号を東に約20km
JR沼田駅から関越交通バスで45分「吹割の滝」バス停下車
玉原(たんばら)高原は、沼田市北部にある標高1300mの高原です。
この高原に位置する「たんばらラベンダーパーク」は、夏季シーズン(6月中旬~9月上旬)のみ営業するテーマパークです。
そうというのも、この付近は豪雪地帯。
冬の間は「たんばらスキーパーク」の名前でスキー場として営業しているからです。
たんばらラベンダーパークの営業期間中は、ゲレンデが花畑となり、2か所あるリフトに乗って空から花鑑賞が楽しめます。
その名前の通り、一面が紫色に染まるラベンダー畑は圧巻。
関東最大級の広さを誇ります。
ラベンダー以外にも「ひまわりガーデン」など植栽されている植物は100種類以上。
花々に囲まれながら快適な高原リゾートを満喫できます。
このラベンダーパーク限定の「ラベンダーソフト」は、シーズン6万個も販売される人気のソフトクリームです。
住所 : 群馬県沼田市玉原高原 MAP
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アクセス : 関越自動車道・沼田ICより県道経由30分
電話番号 : 0278-23-9311
営業時間 :
8:30-17:00
(6-9月の限定営業:詳細は公式サイトにて要確認)
料金 :
入園料 大人800-1200円 小人300-500円
夏山リフト料金(大人は中学生以上、小学生未満無料)
往復:大人900円 / 小学生600円
片道:大人500円 / 小学生400円
注意点 : 冬季はスキー場として営業
公式URL : たんばらラベンダーパーク
日本一広い川として知られる大河・利根川は、みなかみ町にある「大水上山(標高1840m)」に源を発します。
その利根川の上流域はまだ川幅も狭く、美しい渓谷美を形成しています。
なかでも諏訪峡は、奇岩や文学碑が点在する名勝で、渓流沿いには遊歩道も整備され、その絶景を鑑賞できます。
こうした利根川の渓谷に沿って、旅館が軒を連ねる温泉地が水上温泉です。
昔ながらの遊技場が残り、古き良き温泉情緒を感じさせます。
かつて水上の地は非常に便が悪く、深山幽谷の秘境でした。
しかし、温泉情緒と雄大な渓谷美の自然が調和した温泉として多くの文人に愛され、若山牧水は『みなかみ紀行』で全国に水上温泉を紹介しました。
温泉の湯質は、無色透明でなめらかな肌ざわり~神経痛、リウマチなどに効能があるようです。
文人に青された渓谷美を眺めながらの湯浴みを、時間を忘れてゆっくり満喫したいものですね。
湯質 :単純泉、硫酸塩泉
効能:神経痛、リウマチ、胃腸病、動脈硬化、皮膚病
住所 : 群馬県利根郡みなかみ町湯原
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アクセス : JR水上駅から徒歩で10分
群馬県と新潟県の県境にある谷川岳は、日本百名山にも数えられる美しい山です。
トマノ耳(1963m)とオキノ耳(1977m)という二つの頂上(双耳峰)がある山で、極上の大自然に囲まれています。
この谷川岳の湧水からつくられたミネラルウオーターを、JRの自販機で購入された方も多いと思います。
谷川岳、別名「魔の山」や「死の山」と形容されるほど危険な側面をもっています。
谷川岳で遭難死した人は統計が始まってから800人を超え、この数は8000m峰14座の死者数を上回っているのです。
まさに世界一危険な山といわれる証拠です。
標高2000m足らずの決して高い山とはいえないのに遭難者が多い理由は、その地形と地理的条件にあります。
急峻な岩壁と複雑な地形に加え、気候の変化が激しいなどの悪条件が重なっているためです。
そんな恐ろしい谷川岳ですが、多くの登山者を魅了してやまない素晴らしさをもっています。
折り重なる山々の稜線、遠近のグラデーション、自然のもたらす鮮やかな彩り〜2,000m級の山とは思えない雄大な景色が広がっています。
山頂付近は高山植物の宝庫になっており、希少な植物を鑑賞することができます。
山頂からは眼下に360度の大パノラマが広がり、近くは白毛門・朝日岳、遠くは榛名・赤城・武尊山や三国峠までの縦走路が続く山々の景観が広がります。
紅葉の時期は特におすすめです。
谷川岳麓の土合口駅からロープウェーで10分ほど上がると、天神平に到着します。
この天神平はスキー場としても有名であり、ここからの眺望も抜群です。
そこからリフトで天神峠へ。
天神峠から約2時間半、尾根づたいを歩くと山頂に着くことができます。
谷川岳は、本格的な登山で登ろうとすれば危険を伴いますが、ロープウェイを利用したこのコース(天神尾根ルート)は危険な個所が少なく安全です。
しかし、充分な装備と準備が必要なことはいうまでもありません。
住所 : 群馬県利根郡みなかみ町湯桧曽
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アクセス :
上越線「水上駅」下車「谷川岳ロープウェイ」行きバス:約25分
関越自動車道水上I.C 国道291号線を谷川岳方面へ14㎞:約25分
電話番号 :0278-72-3575
営業時間 :
谷川岳ロープウェイ
【4月-11月】
平 日:8:00-17:00
土日祝:7:00-17:00
【12月-3月】
全 日:8:30-16:30
料金 :
ロープウェイ料金(往復)大人2,100円 小人1,050円
観光リフト(往復)大人・小人同一730円
公式URL: 谷川岳ロープウェイ
このエリアに属する市町村はすべて、吾妻郡に属します。
吾妻の名前は、日本武尊が東征の帰路、海神の怒りを鎮めるために自ら生贄となった妻・弟橘媛を偲んで「吾嬬者耶」(あづまはや)と追慕した古事に由来します。
嬬恋村の名前もこの故事に由来しています。
草津温泉 、 四万温泉 、万座温泉などの名湯は、このエリアに集中しており、趣の異なる湯あみを体験できます。
浅間山や草津白根山などの奇観・美観も魅力的です。
なお、嬬恋高原は全国屈指のキャベツの産地です。
対象市町村・・・草津町・嬬恋村。中之条町・高山村・長野原町・東吾妻町
長野県上田市と栃木県日光市を結ぶ全長約320kmを通過する広域観光ルートは、「日本ロマンチック街道」と呼ばれています。
この街道沿いに存在する、石のテーマパークが「大理石村ロックハート城」です。
総面積約10万平方メートルの敷地内には、宝石や恐竜の化石、珍しい世界各地の鉱物なども展示されています。
テーマパークのシンボル・ロックハート城は、中世ヨーロッパの佇まいを感じさせる雰囲気抜群の建物です。
この城、ただの模造品ではありません。
実際にあった古城を移設・復元したものなのです。
ロックハート城は、1329年にスコットランド・カールークで建造されました。
城を建造したサイモン・ロッカードは、スコットランドの独立を勝ち取った英雄ロバート・ブルース王に仕える騎士でした。
ブルース王は死の間際、ロッカードに「自分の心臓を聖地パレスチナに埋葬するように」遺言を残します。
王の心臓を「鍵をかけた小箱」に入れ、パレスチナに向かったロッカードですが、途中で十字軍の戦闘に巻き込まれ、パレスチナ埋葬を断念しました。
祖国スコットランドに戻ったロッカードは現地の教会に心臓を埋葬し、名誉を称えて名前も「ロックハート(鍵の心臓)」に改姓したのです。
以降ロックハート家は、スコットランドの篤志家として、議員や大学教学長など多くの優秀な人材を輩出して地元発展の尽力しています。
ロックハート城は、1987年に俳優の津川雅彦さんが私費で購入しました。
本来は北海道でテーマパークを作り、その施設の目玉にする予定でした。
ロックハート城は7年かけて解体され、重量約600トン、個数にして約4000個の石となり、30個のコンテナに詰め込まれました。
日本に到着したロックハート城でしたが、北海道での移設は頓挫してしまい、現在この施設を運営する沼田市の石材業・株式会社サンポウが当地に誘致することになったのです。
大理石村ロックハート城は、このロックハート城を中心に教会など中世ヨーロッパの街並みが再現され、恋人の聖地に認定されたほか、ドラマのロケ地や結婚式場にも利用されています。
津川雅彦さんが収集した1000体以上の「サンタクロースミュージアム」、テディベアやウィディングドレスのコレクションもあり、見どころ満載です。
住所 : 群馬県吾妻郡高山村中山5583-1
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アクセス : 関越自動車道・沼田ICより約20分
電話番号 : 0279-63-2101
営業時間 : 9:00-17:00
料金 : 大人1,100円 中高生600円 小人300円(4歳-小学生まで)
公式URL : 大理石村ロックハート城
四万温泉は上信越高原国立公園の中にあり、周囲を山々に囲まれた温泉地です。
開湯については諸説ありますが、永延3年(989年)に源頼光の四天王の一人である日向見守碓氷貞光によって発見されたと言われています。
四万温泉の名前は、この時貞光が神童より「四万(よんまん)の病を治する霊泉を授ける」といわれたことに由来しています。
群馬県を代表する温泉のひとつで、国民保養温泉地として第一号の指定を受けています。
四万温泉の温泉街は、四万川に沿って広がっています。
温泉街は、それぞれ日向見、ゆずり葉、新湯、山口、温泉口地区の5エリアに分かれ、特に日向見地区は四万温泉の発祥の地となっています。
源泉は全部で42カ所で、そのうち39カ所が自然湧出、湧出量は毎分約3,900リットルにも及びます。
泉質は無色透明・無臭で肌にしっとりやさしくなじむ温泉で美人の湯としても知られています。
また、温泉水は飲料可能で、飲めば胃腸に優れた効能があると言われています。
国立公園のなかにある四万温泉は自然の宝庫。
四季折々の彩と動物に出会うことが出来る温泉地でもあります。
周辺には透き通った清流や鮮やかなブルーに染まる奥四万湖、数多くの滝が存在し、温泉でのんびりした後は散策を楽しめるのも魅力の一つです。
ジブリの映画『千と千尋の神隠し』の舞台にもなりました。
泉質:塩化物泉、硫酸塩泉
効能:神経痛、婦人病、胃腸病、動脈硬化、皮膚病など
住所 : 群馬県吾妻郡中之条町四万
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アクセス : JR中之条駅からバスで40分
群馬県と長野県の県境に聳える浅間山(標高2,568m)は、過去に何度も噴火した活火山として知られています。
その浅間山の溶岩によって形成された異次元空間が「鬼押出し園」です。
最大幅2km、長さ5.5kmにわたって荒涼とした光景が広がっています。
その原因となった火山の噴火は古く、江戸時代の天明3年(1783年)まで遡ります。
この時の大爆発により流れ出た溶岩は、麓にあった鎌原村を直撃、死者477人の大被害を受けたのです。
膨大な量の溶岩がやがて風化し、このような奇勝を形成しました。
「鬼押出し」の名前は、浅間山には昔から鬼が棲んでいると伝承があり、その鬼が怒ると火山が噴火するとか。
火山が爆発して溶岩が流れ出す様子は、鬼は暴れて押出したような印象を与えたようです。
園内にある寺院は上野寛永寺の別院である「浅間山観音堂」で、浅間山噴火の犠牲者を弔う目的で設置されています。
この溶岩群を散策しながら、自然のエネルギーの驚異と壮大さを目の当たりに体験することができます。
また、意外なことに高山植物の宝庫でもあり、春先から秋までは珍しいヒカリゴケが自生しています。
住所 : 群馬県吾妻郡嬬恋村鎌原1053
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アクセス :
吾妻線万座・鹿沢口駅からバスで約25分
上信越自動車道碓氷軽井沢I.C.から中軽井沢、鬼押ハイウェー経由で30km(平常時45分)
電話番号 : 0279-86-4141
営業時間 : 8:00-17:00(季節により変動の場合あり)
料金 : 中学生以上650円 小学生450円
公式URL : 鬼の押出し園
嬬恋高原は、特産「嬬恋キャベツ」で有名な高原キャベツの大生産地で、一面にキャベツ畑が広がります。
全長34.2kmに及ぶ「つまごいパノラマライン」をドライブしながら眺めるキャベツ畑は絶景。
このパノラマライン沿い、キャベツ畑に囲まれた小さな丘が「愛妻の丘」です。
吾妻郡と嬬恋村の名前の由来となった日本武尊と弟橘媛のエピソードにより、嬬恋村は愛妻家の聖地と呼ばれています。
もともとは農家の畑を借りて始まった、村の小さな催し「キャベチュー」がはじまりでした。
「キャベツ畑の中心で愛を叫ぶ」という、いかにもパクッたようなイベントでしたが、男たちが真剣に愛を叫ぶ姿がだんだん評判になり、群馬県が「叫びの丘」として整備しました。
やがて「愛妻の丘」になり、村の新名所にまで発展したのです。
丘の上に設置された正式名称「妻に愛を叫ぶ専用叫び台」は、高さ2.4m。
浅間山に向かって愛の放射線を放すのが、正しい叫び方です。
毎年9月上旬には、「キャベツ畑の中心で妻に愛を叫ぶ」イベントが今も続けられ、多くの愛妻家で賑わいます。
愛妻家だけでなく、恐妻家の方、カップルで訪れても、雄大な浅間山とキャベツ畑の絶景を楽しめるスポットです。
住所 : 群馬県吾妻郡嬬恋村大字田代字大横平2000の内
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アクセス : 上信越自動車道・碓井軽井沢ICから車で70分
定休日 : 冬期間(12月上旬~4月上旬)閉鎖
群馬県だけでなく、日本を代表する名湯として有名な草津温泉~この吾妻エリア最大の観光地とよんでも過言ではないでしょう。
湯けむりのあがる湯畑など、温泉街全体が「温泉のテーマパーク」です。
交通の便は決してよい場所とはいえませんが、天下の名湯を求めて全国から湯治客が押し寄せる温泉となっています。
草津温泉は、辺り一面を覆う湯煙から、強烈な硫黄臭が漂ってきます。
その臭いゆえに、臭水(くさみず)=くさつの名前になったとの説があります。
毎分32,300L(1日にドラム缶23万本分)と自然湧出量日本一を誇り、源泉は6つに及びます。
泉質はpH2.1と日本でも有数の強い酸性泉で、殺菌力が強くお肌がピリピリするほどです。
神経痛、関節痛、疲労、冷え性解消などの効能を期待できます。
源泉の温度が高いことも特徴で、50-90℃にも及びます。
この源泉をかけ流しで楽しむために生まれたのが、有名な「湯あみ」と「時間湯」です。
今はほとんど観光用になっていますが、草津節に合わせて大きな板を使った湯もみで湯を冷ました後、湯長の号令でいっせいに3分間だけ入浴するスタイルです。
草津温泉ときいて、この湯あみを連想する人も多いと思います。
草津温泉のシンボルは街の中心にある「湯畑」です。
幅20m、長さ60mの湯畑は、毎分4,000リットルの温泉が湧き出ていて、いつも湯けむりを舞い上げています。
囲いの内側にある7つの湯樋は、高温すぎる源泉水を加水することなく低温化するための施設ですが、湯の花を採集する目的も兼ねています。
湯畑の周りは瓦を敷きつめた歩道、石柵、白根山をかたどった「白根山ベンチ」など湯上がりの散策が楽しめる公園となっています。
夜間にはライトアップされて幻想的な雰囲気になります。
湯畑のほかにも、温泉が湧出する様子を観察できる「西の河原公園」や白濁した源泉の「白幡湯畑」など、見どころ満載な源泉めぐりを楽しめます。
日帰り入浴も充実しており、天下の名湯・草津温泉は、一生に一度は訪れておきたい名泉です。
なお、草津温泉についての詳細は下記記事でも紹介しておりますので、参考にしてみてください。
▼合わせて読みたい
・ 上州の名湯・草津温泉で有名な草津の観光スポット10選!周辺の観光地やおすすめのグルメもご紹介
泉質:酸性・含硫黄-アルミニウム-硫酸塩・塩化物温泉
効能:
神経痛・筋肉痛・関節痛・皮ふ病・五十肩・うちみ・くじき・病後回復期・疲労回復・健康増進・慢性婦人病・糖尿病・高血圧症・動脈硬化症など
住所 : 群馬県吾妻郡草津町28
マップ: Googleマップ
アクセス :
JR吾妻線・長野原草津口駅からバスで25分
関越自動車道・渋川伊香保ICから長野原経由60km
草津温泉を麓に抱く「草津白根山」は、標高2160mの活火山です。
国道を挟んだ近隣に「本白根山(標高2,171m)」があり、両山と逢之峰ほか周辺の山々を総称して草津白根山と呼ぶことがあります。
正式名称は白根山ですが、日光白根山など「白根山」を名乗るほかの山もあるため、草津白根山と呼んで区別しています。
標高2150mの地点まで遊歩道が整備されており、ハイキングを楽しみながら、コマクサの大群生など高山植物を観察できます。
白根山最大の見どころは、山頂付近にある火山湖・湯釜です。
湯釜(ゆがま)は、直径約300m、水深約30mあり、世界でも有数の酸性度が高い湖といわれています。
異界を思わせる荒涼とした雰囲気に包まれており、コバルトブルーの美しい湖水が魅力的です。
火口縁には湯釜を望む展望台が設置されており、ここからの眺望は抜群。
冬期は立ち入りできなくなっており、また白根山の噴火警戒レベルによっても立ち入り禁止になることがあるため注意が必要です。
住所 : 群馬県吾妻郡草津町草津
マップ: Googleマップ
アクセス :
吾妻線長野原草津口駅からJRバス関東「白根火山」行き
関越道渋川伊香保ICより草津方面へ2時間
定休日 :
11月下旬~翌4月中旬は立ち入り不可
噴火警戒レベルによっても制限あり
草津白根山のなかで最高峰です。
山頂付近には5つの大きな噴火口が形成され、それら火口を周遊するハイキングコースが整備されています。
こちらの山も自生のコマクサが美しく、夏場にはリンドウやシャクナゲも楽しめます。
本白根山の見どころは、「鏡池」。
標高2,050m地点にある火山湖です。
底にカメの甲羅のような形をした構造土が非常に珍しく、石と砂が地下水によって分離されています。
2018年1月、本白根山の鏡池付近で、3000年ぶりの噴火が発生し犠牲者を出す惨事となりました。
白根火山ロープウェイの乗客にも被害が及んだため、以降、ロープウェイは廃止になっています。
本白根山周辺の警戒情報などについては、 嬬恋村観光協会のサイト で詳しく紹介されているのでご覧ください。
住所 : 群馬県吾妻郡嬬恋村/草津町
マップ: Googleマップ
アクセス : JR吾妻線万座・鹿沢口駅よりバス55分
群馬は名湯あり、名山ありの魅力的な県です。
群馬が誇るべき観光スポットを、上毛かるたを参考にご紹介しました。
はじめて名前を聞いたという観光スポットもあったかもしれません。
今回ご紹介できなかった場所にも、群馬には素晴らしい見どころがたくさんあります。
今度の休暇には、ゆっくりと温泉に浸りつつ群馬を旅してみませんか?
※合わせて読みたい: 群馬観光におすすめ!群馬の旅行スポット20選!
最終更新日 : 2022/08/19
公開日 : 2018/02/15