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1. 大隅半島で雄大な「霧島ケ丘公園・かのやばら園」(鹿屋市)
このエリアの観光でメインになるのは霧島の山地・高原で、霧島高原は標高数百メートルの高台になっていて、多くの観光スポットがあります。
代表的な例を挙げると、まず霧島神社があり、霧島温泉郷には数多くの温泉があり沢山の人が訪れています。
その他にも神話の里公園やまほろばの里、国民休養地など自然を楽しんだり、鹿児島湾を見下ろすことができます。
また、韓国岳などの登山やトレッキングも魅力がありますが、中には火山活動が盛んな所もありますから事前に十分ご注意ください。
錦江湾に近いエリアでは、鹿児島神社や、古い時代に隼人が大和朝廷と戦ったときの死者を祀った隼人塚、龍門滝などがあります。
伊佐市には東洋の ナイアガラ といわれる曽木の滝があります。
霧島連峰の中腹にある高千穂神社の由緒は天孫降臨の神話にまで遡り、天照大神の命で高千穂峰に降り立ったニニギノミコトを主祭神と祀る神社です。
社殿は、もとは高千穂峰と噴火口の間にあったそうですが、噴火などで焼失し現在地に移り、その後も何回か焼失した後、現在の社殿は1715年に島津家の寄進によって建立されたものです。
古くは霧島山一帯が神社の神域とされていましたが、大半を国や宮崎県などに譲渡しながら現在でも広大な敷地を持ち、杉の大木など樹木が多い中に、赤塗の社殿が荘厳に建っています。
上記のように1715年に島津吉貴によって寄進されたものですが、柱、梁などすべてが朱塗りされ、内部まで彫刻が施されるなど豪華な造りになっており、西の日光ともいわれています。
本殿は、幣殿・拝殿とつながった複合建築で、本殿は一段高い所に設けられています。
なお、これらは一体として国の重要文化財となっています。
拝殿の前にあるご神木の杉は樹齢約800年と推定され、九州の杉のルーツであるともいわれていますのでご覧ください。
霧島神宮は常緑の樹木が多い所ですが、実は花も見応えがあります。
3月下旬から4月上旬の桜、5月中旬のミヤマキリシマ、11月中旬の紅葉などが見られますので、できればその季節にお訪ねください。
住所 :鹿児島県霧島市霧島田口2608-5
マップ: Googleマップ
アクセス :
JR日豊本線の霧島神宮駅からバスで約10分。
車の場合、九州自動車道の溝辺鹿児島空港ICから約40分、鹿児島空港から約35分
電話番号 :0995-57-0001
定休日 :年中無休
拝観時間 :拝観自由
参拝料 :無料
公式URL: 霧島神宮
※合わせて読みたい : 鹿児島県の「霧島神宮」を徹底取材!見逃しがちなスポット、霧島の七不思議、周辺の観光地も
火山活動が活発な霧島方面には多数の温泉があり、総称して霧島温泉郷ということもありますが、地元の観光協会ではエリアごとに次のようにまとめています。
上記のように沢山の温泉がありますが、代表例をご紹介します。
霧島温泉郷にある老舗のホテルで、源泉は14もあり、源泉の一つの硫黄谷温泉は現在は同館だけが利用しています。
このホテルで有名なことは、坂本龍馬が妻のお龍さんと日本で初めての新婚旅行に訪れ、傷を癒やした所ということです。
なお、坂本龍馬は栄之尾温泉の緑渓湯苑や、下の方にある妙見温泉でも宿泊したといわれています。
同館は、宿泊棟として、高千穂館・西館・東館と3種類の趣の異なる施設があり、客室は合計95室です。
また、隣接して百年杉庭園というほとんど手を入れない巨木の庭園がありますのでご覧ください。
霧島神宮温泉郷の中でユニークな温泉宿として「さくらさくら温泉」をご紹介します。
この施設は霧島神宮から1.5kmほどの所にあり、天然温泉で泥パックができる所として人気があります。
泉質は弱酸性のアルカリ性で、露天風呂に浸かりながら天然温泉の泥でパックすると、スベスベピカピカの肌になります。
宿泊施設は、これもユニークで、本館・別館の他和風一戸建ての離れがあり、さらにコテージもありますので、お好みでお楽しみください。
客室は合計28室あります。
住所 :鹿児島県霧島市牧園町高千穂3948
マップ: Googleマップ
アクセス :
JR日豊本線の霧島神宮駅からバスで約30分、硫黄谷バス停下車、徒歩5分。
車の場合、九州自動車道の溝辺鹿児島空港ICから約30分
電話番号 :0995-78-2121
その他 :霧島の温泉、その他観光については霧島市観光協会(電話番号0995-78-2115)にお尋ねください。
蒲生神社は姶良市にあり、九州自動車道の少し北側となります。
名前の蒲生とは、島津家が当地を治める前の支配者で、蒲生(かもう)氏が12世紀に宇佐八幡宮の分霊としてお祀りした由緒ある神社です。
蒲生氏を退けた島津氏も蒲生神社を篤く敬い、社殿の再建や扁額その他を寄進しています。
この神社の境内に大楠があり、日本一といわれ国の天然記念物になっていることで知られていますので、お立ち寄りください。
なお、楠は鹿児島県の木でもあります。
蒲生八幡神社は商工や学問・芸術の神として信仰されていて、その歴史は上記の通りですが、島津氏から寄進された社殿は、1985年の台風により大破してしまい、現在のものはその後再建されたものです。
なお、この神社には古い銅鏡が多数保存されていて、中でも鎌倉時代の秋草双雀文様銅鏡は国の重要文化財となっています。
無料の宝物殿で銅鏡などを観ることができますので、ご利用ください。
境内にある楠は樹齢1600年あまりで、高さが約30m、根回りが約34mで、国の天然記念物に指定され、また日本一の巨樹であることが環境庁の調査でも証明されています。
とにかく巨大で怪鳥のような姿で、中には畳8帖ほどの空洞がある様子を、現地でご覧ください。
神社によると、昔和気清麻呂が当地に来たとき、持っていたいた杖を地面に突き刺したものが、楠になったという伝説があるそうです。
社務所2階には展望室もありお茶を頂きながら、楠を眺めることもできます。
住所 :鹿児島県姶良市蒲生町上久徳2259-1
マップ: Googleマップ
アクセス :
JR日豊本線の帖佐駅からバス、八幡社下車すぐ。
車の場合は、九州自動車道の姶良ICから約15分
電話番号 :0995-52-8400
定休日 :年中無休
拝観時間 :社務所・本殿は9:00~17:00
拝観料 :無料
交通関係はやや不便ですが、姶良・霧島エリアの北部の観光スポットをご紹介します。
曽木の滝は鹿児島県北部の伊佐市の大口盆地を流れる川内川にかかる滝です。
川内川は熊本県・宮崎県から流れ出し、鹿児島県北部を経て薩摩川内市で東シナ海に注ぐ一級河川ですが、大口盆地では千畳岩の岩を削り、曽木の滝を作り、「平成百景」にも選ばれるほどです。
また、一帯は曽木の滝公園として整備されており、イベントが催されたり、さらに下流には発電所跡や斜張橋などもあり、散策にオススメのスポットです。
曽木の滝の高さは12mほどですが、滝幅が210mもあり、特に水量の多いときはスケールが大きく豪快で、「東洋のナイアガラ」ともいわれるほどの迫力となります。
一帯の公園では桜や紅葉(11月中旬から12月上旬が見頃)のときにはライトアップなどのイベントが開催され大勢が楽しんでいます。
また、園内には清水神社があり縁結びと安産の神様ともなっています。
曽木の滝から300mほど下流にある斜張橋で、長さ204m、幅10mあり、ここから眺める曽木の滝はまた格別です。
この橋は2011年に建設されましたが、橋自体も含めて新たな景観を作り出したといえます。
曽木の滝から約1.5km下流にはかって大きな発電所があり、水俣のチッソの工場などにも電気を送っていました。
ところが新発電所を建設することとなり、ダムを作るために旧発電所はダムに水没してしまいますが、水量が少ないときには旧発電所の赤レンガの建物が現れ中世のヨーロッパの城跡のようだと評判を呼んでいます。
住所 :鹿児島県伊佐市大口宮人635-11
マップ: Googleマップ
アクセス :九州自動車道の栗野ICから約30分、九州新幹線の出水駅から車で約1時間、伊佐市街地から約10分
電話番号 :0995-23-1311
定休日 :年中無休
料金 :無料
このエリアは自然や山地が多い所で、自然景観を楽しむスポットや公園が随所にあります。
例えば、鹿屋市には霧島ケ丘公園やバラ公園があり、曽於市には「いきいき親水公園」、志布志市には鉄道記念公園などがあります。
さらに、大隅半島の南端にある佐多岬もオススメのスポットです。
また、ユニークなスポットとしては肝付町の内之浦にはロケット打ち上げで有名な「内之浦宇宙空間観測所」が見学でき、また鹿屋には鹿屋航空基地資料館があり意義深い施設です。
霧島ヶ丘公園は大隅半島の中心的な都市である鹿屋市の郊外、錦江湾寄りにあります。
広い丘陵地帯になっていて標高が160mほどあるため、ここからは近くにある錦江湾はもちろん、志布志湾も眺めることができ、まさに大隅半島であることを実感できるポイントです。
園内には芝生広場・展望台・ゴーカート場・フィールドアスレチック場・キャンプ場(バンガロー・キャビン)があり、日本一ともいわれる「バラ園」もありますので、のびのびと楽しく過ごすことができます。
丘の上に白い灯台のように建つ展望台は、高さが17mあり、桜島から薩摩富士といわれる開聞岳などから志布志湾まで360°のすばらしい眺望です。
園内は様々な花が季節ごとに楽しめ、特に春のポピーや秋のコスモスは見応えがあります。
「かのやばら園」は霧島ケ丘公園の一画にありますが、ここだけでも8haもある広く独立した有料の施設です。
園内には約35,000株ものバラが植えられ、鹿屋オリジナルの「かのやプリンセス」をはじめ、イングリッシュ・ローズや世界のバラを見ることができます。
園内には「恋人の聖地」や挙式が出来るローズチャーチもあり、カップルなどに人気となっています。
散策には30分コース、1時間コースなども設定されていますので参考になります。
なお、入場料はバラの開花状況で変動します。
住所 :鹿屋市浜田町1250
マップ: Googleマップ
アクセス :
鹿屋バスセンターからバスで約15分、霧島ケ丘バス停下車。
車の場合、大隅縦貫道の笠之原ICから約20分
電話番号 :0994-40-2170
定休日 :月曜日、ただし祝日の場合は翌日
営業時間 :9:00~17:00
料金 :入場料は無料、特定施設は有料
公式URL: 霧島ケ丘公園
鹿屋には旧海軍の航空基地が置かれ、ここから神風特別攻撃隊(特攻隊)などが飛び立った忘れてはならない所です。
現在も海上自衛隊の航空基地があり、哨戒機や救難ヘリコプターの基地として日夜活動しています。
そして、その基地の一角に「鹿屋航空基地資料館」があり、第二次大戦中から現在に至るまでの、同基地で使われたものを主体に航空機の実機や資料を展示しています。
もし鹿屋方面に行かれる機会がありましたら、訪ねておきたいスポットです。
旧海軍の中の航空隊の歴史を取り上げ、特に神風特攻隊の生まれた経緯や使われた機材などを主体に展示・解説しています。
出撃者の心情や地元住民との触れあいも説明されています。
なお、有名なゼロ戦は、九州の2か所の海岸で引き揚げられたものを合成復元したものが展示されています。
第二次大戦後、自衛隊が発足し、海上自衛隊の航空隊も編成されましたが、それから現在に至るまでの隊員の活動が紹介され、戦後の航空機製造の技術の歴史も展示・解説されています。
その中でソマリア沖の海賊対策に使われたP-3Cなどについても解説されています。
屋外には過去に使われたものや現在も現役中のものまで、十数機もの実機が展示されています。
代表的な例を挙げると、二式大型飛行艇は旧海軍で使われ当時世界最高の性能といわれたもので、US-1Aは現在も活躍する日本で初めて開発した水陸両用機です。
P2-Jは対潜哨戒機でロッキード社が開発し川崎重工社が改造したもので、ヘリコプターも展示され、V-107は2つのローターを持つものです。
住所 :鹿児島県鹿屋市西原3丁目11番2号
マップ: Googleマップ
アクセス :
鹿屋バスセンターからバスで約5分、航空隊前下車、徒歩約3分。
車の場合、大隅縦貫道の笠之原ICから約20分
電話番号 :0994-43-3111
定休日 :12月29日~1月3日、その他は毎日会館
会館時間 :9:00~17:00
料金 :無料
公式URL: 鹿屋航空基地資料館
この観測所はJAXA(宇宙航空研究開発機構)の施設で、大隅半島の東側、志布志湾に面した山の上にあります。
他の打ち上げ施設のほとんどは海岸部にありますが、山の上にある珍しいロケーションです。
ここでは、人工衛星やロケットの打ち上げ・追跡・観測を行っていますが、日本で初めての人工衛星「おおすみ」を打ち上げた所として知られています。
もちろん名前は大隅半島にちなんでいます。
その他、カッパ・ラムダ・ミューなど日本のロケット開発の歴史を作ってきた施設です。
また、近年では小型惑星探査機「はやぶさ」やイプシロンロケットの発射地としても話題になっています。
所内にはロケットの発射台や管制棟などがあり、建物の外観を見学できる他、見学者用の宇宙科学資料館もあります。
Mセンターはミューロケットなどを打ち上げる所で、ここでロケットの組立、発射、管制などを行います。
また、ここではラムダ・ロケットも打ち上げられていました。
次に、KSセンターですが、小型ロケットの打ち上げに使われ、ドーム型の構造になっていて、その中で組み立てられ、天井を開いて発射します。
管制センターは、内之浦から発射されるロケットの発射から最終燃料燃焼終了まで管制を行い、その後は神奈川県にある宇宙科学研究所に引き継がれます。
その他、レーダーや各種アンテナも設置されています。
打ち上げられるロケットや科学衛星のモデル、関連する科学機器類、ミューロケット整備棟のモデルなどが展示されていますので、ロケットの仕組みや宇宙研究の歴史などを知ることができます。
町内に3か所ほど公式の見学場所がありますが、混雑も予想され、一部抽選のこともありますので、肝付町役場(電話番号0994-65-8422)にお確かめください。
住所 :鹿児島県肝属郡肝付町南方1791-13
マップ: Googleマップ
アクセス :
内之浦バス停からタクシーで約10分、内之浦までは垂水・鹿屋からバスあり。
車の場合、九州自動車道の加治木JCTから大隅縦貫道の笠之原IC経由約1時間20分。
電話番号 :50-3362-3111
休館日 :ロケット打ち上げ日、資料館は2か月に1回程度清掃のため休館
営業時間 :8:30~16:30
料金 :無料
注意点 :お弁当などの持ち込みはできません。
公式URL: 内之浦宇宙空間観測所
佐多岬は大隅半島の南端で、つまり九州=本土の最南端となります。
なお、愛媛県にあり豊後水道に突き出している佐田(さだ)岬と混同することも多い地名です。
佐田岬の先端の手前600mほどの所が北緯31度となりモニュメントもありますが、これはエジプトのカイロと同緯度となり、温暖な気候で南国ムードに溢れたエリアです。
岬から約50m離れた小島には佐多岬灯台があり、日本最古の灯台の一つで、鹿児島湾への出入りなどに重要な役割を担っています。
岬の先端部分は佐多岬公園となっており、また岬の付け根部分は海中公園になっているなど見どころがありますので、やや交通が不便(公共交通機関はありません)な所ではあります。
佐多岬の先端部分が公園となっていて、展望台もあります。
なお、展望台までは駐車場から10分あまり歩く必要があります。
天気が良ければ開聞岳はもちろん、種子島や屋久島などを望むことができます。
このエリアには1300年以上の歴史がある御崎神社があり、縁結びにご利益があるといわれています。
また、一帯はソテツの自生地として、国の天然記念物に指定されています。
なお、この公園はもとは地元の岩崎グループが運営していましたが、南大隅町に移管され無料の公園となり整備が進められています。
展望台については2018年1月に整備が終り、一部開放されていますのでご利用ください。
ちなみに、アクセスロードとして佐多岬ロードパークがありますが、これも岩崎グループから町に移管され無料の道路となっています。
北緯31度以南の海は日本で最初に海中公園に指定されたエリアで、黒潮の影響を受けるこの付近の海は、水温が高く、また透明度も高く、発達したサンゴや海藻の辺りを色とりどりの熱帯魚が泳いでいます。
佐多岬の付け根にある田尻港からは、半潜水型展望船「さたでい号」が運行されており、エメラルドグリーンの海を散策できます。
また、海上から佐多岬や灯台の断崖も眺められ、またウミガメの回遊に出遭えるかもしれません。
基本は年中無休で、料金は大人2,000円です。
住所 :鹿児島県肝属郡南大隅町佐多馬籠417
マップ: Googleマップ
アクセス :
九州自動車道の加治木JCTから大隅縦貫道の笠之原IC経由約3時間。
根占港から約50分、根占港までは指宿から高速船で約20分、山川からフェリーで約50分
電話番号 :0994-27-3151
定休日 :年中無休
営業時間 :8:00~日没
料金 :無料
公式URL: 佐多岬公園
このエリアで一番有名なスポットは出水市のツルの渡来地で、天然記念物にもなっています。
また、出水市の北西にある長島町には行人岳があり、出水のツルの北帰行を見るスポットとして知られている他、長崎鼻灯台公園もオススメです。
阿久根市では、阿久根市と長島との間にある黒之瀬戸が見ごたえがあり、梶折鼻公園の展望所から眺めることが可能です。
薩摩川内市では藺牟田池(いむたいけ)自然公園があり、ラムサール条約に登録された静かな自然を楽しむことができます。
また、若干時間がかかりますが、甑島は美しい海岸線と手付かずの自然が堪能できる所です。
出水市は1万羽を超えるツルが渡来する所として、世界でも例のないスポットです。
普通観察する場所は出水市街地から北西方向の田園地帯で、観察センターがあります。
出水にツルが集まってくるようになった歴史は古く、江戸時代に幕府の方針としてツルを大事にすることがあり、薩摩藩としてもこれを遵守したため、飛来数が増えていったといわれています。
しかし、明治時代初期には乱獲されてほとんど渡来しない期間がありましたが、1895年に狩猟法ができてツルが保護されると、徐々に渡来数が増えていきました。
その後も減ったときもありますが、1955年には国の天然記念物に指定され、地元の努力もあって安定的に渡来し、集中し過ぎるため、分散することも行われています。
なお、地元としては、農作地にネットを張ったり、餌やり、この中には北へ帰る前にはイワシで栄養補給するなども行われています。
ここからは、出水市のツル関連で「ツル観察センター」(11月~3月オープン)と「つる博物館」(通年オープン)をご紹介します。
出水市の市街地から西部の干拓地がツルたちのねぐらになっていて、荘地区の中心的な位置に「出水市ツル観察センター」があります。
この周りには、毎年10月中旬ころから第一陣が渡来し始め、3月ころまで越冬します。
センターの2階が展望室、屋上が展望所となっていて、野生のツルを肉眼でも十分観察できます。
種類としては、主にナベヅルとマナヅルで、他にも数は少ないですがアネハズル、クロハズル、カナダズルなども確認されています。
なお、センターの1階は売店・カフェになっていますので、寒い時期に温かいコーヒーなどを飲みながらツルを観察することもできます。
この施設は市街地からも比較的近い所にあり、ツルや鳥類などの博物館・公園となっている所で、通年オープンしていますので、ご利用ください。
同館はツルをはじめとする出水平野の自然を理解してもらうことを目的としており、内容としては、「ツルとはどんな鳥か」から習性・生態・人との関わりなどを剥製(世界の15種類のツルの剥製もあります)などを含めて展示・解説しています。
また、併設されている「クレインパーク花公園」はウッドデッキやツリーハウスの他、17,000本あまりの花・木が植えられ、さらに野鳥も観察できますので、ゆっくり楽しむことができます。
同館は有料(大人330円)で、ツル観察センターとの共通入場券もあります。
住所 :鹿児島県出水市荘2478番地4
マップ: Googleマップ
アクセス :
JR九州新幹線の出水駅から車で約20分。
車の場合、南九州西回り自動車道の津奈木ICから約40分(同じ自動車道の出水方面は整備中です)
電話番号 :0996-85-5151
営業期間 :11月1日~翌年3月第4日曜日、この間は無休
営業時間 :9:00~17:00
料金 :大人220円 小・中学生110円
公式URL: 出水市ツル観察センター
黒之瀬戸は出水市の西側にある阿久根市とその西側の島「長島」の間にある海峡=瀬戸で、八代海と東シナ海をつないでいます。
幅が約500mしかないため、潮流が速く、むかしから「隼人の瀬戸」とも呼ばれ、日本三大急潮(他に、鳴門海峡・関門海峡など)といわれています。
この海峡には、黒之瀬戸大橋が架けられ海峡を橋の上から眺められと共に、新しい景観を生んでいます。
また、本土側には展望所もありますで、景色を楽しむこともできます。
本土と長島は舟で行き来するしかありませんでしたが、1974年にこの黒之瀬戸大橋が完成し、長島とは道路で結ばれました。
橋は自動車・バイク用道路と歩行者用通路が設けられ、構造は鋼トラスで、橋幅は502m、最大支間(橋脚や橋台の間)300mとなっています。
当初は有料でしたが、その後無料となっていますので、時間があれば歩いて渡るのも楽しめる所です。
橋の手前、本土側には「梶折鼻公園展望所」があり、黒之瀬戸を眺めるのに絶好のポイントです。
周辺には食事する処もあり、家族づれでもゆっくり楽しめます。
その他、長島では行人岳がありツルの北帰行を観察するのに絶好のポイントといわれ、また長島の北部には「針尾公園」があり、薩摩松島ともいわれる多島海の美を楽しめます。
住所 :鹿児島県阿久根市・泉郡長島町
マップ: Googleマップ
アクセス :
肥薩おれんじ鉄道の折口駅から車で約10分、阿久根駅からバスで約40分。
なお、南九州西廻り自動車道の出水・阿久根方面が一部開通していますが、具体的には地元などにご確認ください。
電話番号 :0996-72-3646 (阿久根市観光協会)
藺牟田池は、薩摩川内市の東部、祁答院(けどういん)地区にある池で、一帯が藺牟田池県立自然公園となっています。
「藺」とは、畳表にも使うイグサのことで、昔はここでイグサが採集されていたことから名前となっているようです。
同地は標高295mほどの所にあり、湖の周囲は約4kmで、流れ込む大きな川はなく、周りを標高400m~500mの山に囲まれています。
これらは50万年くらいも前の火山活動で形成されたといわれますが、正確には分かっておらず、湖の周囲に溶岩ドームが造られ、水の出口を塞いだとか、池の部分が陥没したともいわれています。
湖の北西側は浮島が点在する湿地帯になっていて、国の天然記念物やラムサール条約に指定されています。
なお、一帯は春の桜、秋の紅葉などの名所となっており、県民の憩いの場となっていますので、ゆっくりお楽しみください。
池の水はやや茶褐色で澄んでいるとはいえませんが、静かな湖畔を散策し、さまざまな植物や野鳥などを観察することができます。
岸近くではヨシなどの他、ジュンサイやヒツジグサなども見られ、水鳥もおり、さらに珍しいベッコウトンボも確認されていますので、探してみてください。
池の周囲を歩くこともできますが、貸しボートもあり、また1周30分から1時間でサイクリングもできます。
湖の北西部が湿原になっていますが、これは泥炭が積もったもので、浮島を形作っています。
泥炭の堆積による湿原は寒冷地にはよく見られますが、温暖地では珍しいものといわれています。
そして、1921年に「藺牟田池の泥炭形成植物群落」として国の天然記念物となりました。
前記のように湖の周りに400m~500mクラスの外輪山が並んでいます。
名前は舟見岳、山王岳、伊牟田富士ともいわれる飯盛山などですが、トレッキングで1周することができます。
おおよその時間は4〜5時間ほですが、途中で下山できる所も多くあり、安全に縦走できます。
住所 :鹿児島県薩摩川内市祁答院町藺牟田1993番地4
マップ: Googleマップ
アクセス :
JR九州新幹線の川内駅から車で約40分。
車の場合、九州自動車道の姶良ICから約20分
電話番号 :0996-55-1111(薩摩川内市役所祁答院支所)
薩摩川内市入来町の麓地区にある武家屋敷群は、知覧と出水と並んで国の重要伝統的建物群保存地区に指定されている所です。
この地区には薩摩藩の山城である清明城の城址がありますが、お城を中心に町割りや武家屋敷などがあります。
麓というのはお城の麓という意味で、薩摩藩はこのような武家集団を藩内に多数分散配置し、半士半農の生活をしながら備えていたようですが、入来の麓はそのようなものの一つです。
近代の町割りや道路整備などと中世の屋敷群が調和して、貴重な昔の面影が残るエリアですので、散策をお楽しみください。
武家屋敷群は、町割りに沿って屋敷が立ち並んでいますが、特徴としてはほとんどの屋敷で、近くにある桶脇川から採れる玉石を積み上げた石垣があり、石垣の上にお茶の木やイヌマキを植えてあります。
あまり威圧感のあるような屋敷ではなく、中もある程度伺えるような親しみがある町並みを散策してみてください。
武家屋敷群の一画でやや西側になりますが、旧・増田家住宅が国の重要文化財となっており、一般に公開されていますのでご覧ください。
この住宅は、旧・増田家が使っていた住宅を一部修復したもので、母屋・石蔵・浴室・便所が一体となったものです。
屋根については瓦葺でしたが、昔は茅葺きであったため、その当時に復元されています。
このお城は武家屋敷群から西側のあり、中世の山城でしたが、江戸時代初期に一国一城の方針が出され廃城になったものです。
当時は本丸の他、複数の曲輪やシラス台地を掘削した空濠があったと考えられ、国の史跡に指定されています。
シラス台地が突き出した所にあり、武家屋敷群も見下ろすことができますのでお立ち寄りください。
住所 :鹿児島県薩摩川内市入来町浦之名77
マップ: Googleマップ
アクセス :
JR九州新幹線の川内駅からバスで約40分、車で約20分。
車の場合、九州自動車道の姶良ICから約25分
電話番号 :0996-44-4111
定休日 :月曜日、ただし休日の場合は翌日、12月29日~1月3日
営業時間 :9:00~17:00
料金 :無料
公式URL: 旧増田家住宅
鹿児島市は自然景観・文化歴史・その他、観光には楽しめるスポットが沢山あり、具体的には後で詳しくご案内します。
自然景観は錦江湾と桜島を配した景色で、城山や仙巌園(島津家の別邸)からが代表的なスポットと言えます。
また、桜島にも渡って近くで山や溶岩を眺めたり、温泉を楽しむこともできます。
歴史的な事跡としては、西郷隆盛に絡むスポットが沢山あり、例えば城山の一角には西郷隆盛自決の場所や身を寄せていた洞窟が保存され、他にも西南戦争の犠牲者を祀った南洲墓地や西郷隆盛像などがありますので、ぜひお訪ねください。
鹿児島市の中心部近くにある城山は、標高が107mの高さにあり、ここから桜島などの絶景を眺めることができます。
また、この一帯には熱帯・亜熱帯性の植物の大クス・シダ・サンゴジュなどが茂っており、国の天然記念物に指定されています。
さらに、この辺りは明治時代に西郷隆盛をリーダーとする人たちと明治政府軍が最後の戦いをした所としても知られ、その史跡も残されています。
「城山」と鹿児島城との関係については、まず1601年に島津忠恒(後に家久に改名)には、それまで清水町にあったお城から現在の鹿児島城(鶴丸城)に移りました(城の完成は1604年)。
この鹿児島城は低い所にあるため、いざというときに備えて背後の山の上にも山城(上の山城などと呼ばれます)を築きましたが、その後は破壊・放置され、現在の「城山」の姿になっています。
城山の一番のオススメは何といっても頂上の展望台付近からの眺望です。
眼下の市街と錦江(鹿児島)湾と桜島は絶景で、まさに「東洋のナポリ」にふさわしいといえ、さらに天気が良ければ霧島連峰や開聞岳ま見渡すことができます。
頂上までは車でも行くことができ、また一帯は公園となって通路も整備されていますので、熱帯・亜熱帯の植物も眺めながら散策をお楽しみください。
西郷隆盛は明治維新最大の功労者ともいわれ、暫くは明治政府で要職につきますが、征韓論に敗れるなどして、鹿児島に帰ります。
そして明治政府に反対する人たちのリーダーに担がれ、1877年に西南戦争となって明治政府と戦うこととなります。
西南戦争では西郷軍は大分県や熊本県から退却を余儀なくされ、鹿児島市内で戦闘が行われましたが、西郷隆盛などが最後の5日間を過ごし、指揮をとった洞窟(上の写真)が保存され観光スポットとなっています。
場所は城山の北側で、間口3m、高さ2.5m、奥行き4mほどの大きさです。
西郷軍は城山で最後の抵抗をしましたが劣勢は明らかで、1877年(明治10年)9月24日西郷隆盛は上記の洞窟を出て突撃を敢行します。
そして流れ弾に当たってしまい、もはやこれまでと東に向かって明治天皇を遥拝し、別府晋介の介錯で自決したと伝えられています。
この地には記念碑が建てられ、多くの人に愛されている西郷隆盛を偲ぶ所となっています。
場所は城山展望台から北東の、鹿児島本線に近い所です。
なお、ほど近い所には西南戦争で亡くなった人を弔う南洲公園や、西郷南洲顕彰館・西郷隆盛像などがあります。
住所 :鹿児島県鹿児島市城山町
マップ: Googleマップ
アクセス :
JR鹿児島中央駅から「まち巡りバス」で約20分城山下車すぐ。
鹿児島空港から九州自動車道経由で約50分
電話番号 :099-298-5111
仙巌園は鹿児島城(鶴丸城)の別邸として、島津光久によって1658年に築かれ、別名は「磯庭園」といいますが、最近は「仙巌園」と呼ぶほうが多いようです。
鹿児島湾の海岸にも近く、桜島を借景とした庭園などがすばらしく、国の名勝に指定されている人気の観光スポットです。
尚古集成館は、仙巌園の入り口の設けられた博物館で、幕末の名君、島津斉彬が洋式の製鉄所やガラス工場などを造ったものが保存・公開されていますので、当時の薩摩・日本における取り組みが分かる貴重な所となっています。
世界遺産にも登録されています。
まずは、上記にように桜島を借景にした、のびのびとして優美な庭園の様子をご覧ください。
島津斉彬も仙巌園を大変好んだといわれますが、このような所で大いに英気を養ったことが理解できるような気もします(私見です)。
また、NHK大河ドラマ「西郷どん」で、若い頃の西郷(鈴木亮平)が相撲大会で優勝し、斉彬(渡辺謙)とも相撲を取りますが、ここの庭に土俵を作って撮影しました(家族に乾杯で鈴木亮平談)。
敷地は約50000㎡とと広大で、その中に御殿と呼ばれる邸宅や、望嶽楼(琉球王から贈られた中国風の四阿)、錫門(江戸時代の正門)、子乗大石灯籠、亜熱帯の珍しい植物など沢山の見どころがあります。
幕末以降は、薩摩藩や鹿児島県の迎賓館としても役割も担い、天皇陛下を始め国内外のVIPが訪れています。
島津斉彬は、最初は洋風かぶれともいわれたようですが、欧米と対するには薩摩や日本が近代的な技術を身に着けることが必要と考え、仙巌園の敷地に洋式の製鉄所やガラス工場・機械工場などの事業を展開し、集成館事業と呼ばれています。
このような事業は軍事用に使われますが、軍事以外の製品も製造し、殖産興業をはかっていることも薩摩藩の特徴であるといわれています。
これによって、造船・造砲・ガラス・陶磁器・刀剣・農具などが洋式の方法で製造されていきますが、その設備などが保存されており、屋外に残されている反射炉跡などを含めて「旧・尚古集成館」と呼び、2015年にユネスコの世界文化遺産として、他地区の遺産と共に登録されました。
現在の尚古集成館の建物は旧・機械工場で、中には反射炉の模型や薩摩切子・斉彬愛用の地球儀などが展示されています。
住所 :鹿児島県鹿児島市吉野町9700-1
マップ: Googleマップ
アクセス :
JR鹿児島中央駅から車で約20分、バスもあり。
鹿児島空港から九州自動車道経由約40分
電話番号 :099-247-1551
定休日 :年中無休
営業時間 :8:30~17:30
料金 :
庭園 /尚古集成館/ 御殿 大人1,500円、小中学生750円
庭園/尚古集成館 大人1,000円、小中学生500円
公式URL: 仙巌園
桜島は現在も活発に活動する活火山ですが、大昔から噴火を繰り返しており、1914年の噴火では大量の溶岩が流れ出し、それまで完全な島であったものが大隅半島と陸続きになっていましました。
現在の島の周囲は55kmほどあり、火山の大部分は御岳(おんたけ)といい、その中に北岳・中岳・南岳があり、最高は北岳の117mです。
なお、現在は登山は禁止されています。
行政的には以前は東と西の桜島村でしたが、現在は鹿児島市に合併したため、桜島も鹿児島市の一部となっています。
島では溶岩が海岸近くまで達していて、居住地は限られますが、4100人(2018年推計)ほどが生活し、また島内には数か所の温泉(宿泊施設は4軒)もあります。
桜島に初めて行かれるなら、港からすぐ近くにある桜島ビジターセンターに立ち寄られることをオススメします。
ここは、桜島の生い立ちや火山の仕組みなどを映像やジオラマなどを使って分かりやすく展示・説明してくれますし、桜島の観光案内もしてくれる所です。
また、センターからすぐ近くに桜島溶岩なぎさ公園があり、遊歩道が整備されています。
さらに、全長100mもある長い足湯があり、桜島の火山を眺めながら天然温泉で足を癒す絶好の施設です。
桜島には展望所・展望台が5か所ありますが、その中で「湯之平展望所」は標高が373mもあり、現在一般の人が行くことができる最高点となっています。
眼前に迫る北岳や、手前の大正溶岩原の他、鹿児島湾や指宿・開聞岳なども眺められるスポットです。
また、夕陽や夜景も絶景ですので、お立ち寄りください。
車ですぐ近くまで行くことができます。
桜島の南側にある古里温泉は古くからよく知られた温泉で、桜島ホテルや桜島シーサイドホテルなどの温泉宿があります。
さらに、古里温泉は、小説・演劇の「放浪記」、「浮雲」などで知られる林芙美子の母が暮らした所で、芙美子も子供のころ過ごしたことがあります。
そのゆかりで、ふるさと公園に林芙美子の文学碑(花のいのちは短くて苦しきことのみ多かりき)が建てられています。
住所 :鹿児島県鹿児島市桜島横山町1722-29
マップ: Googleマップ
アクセス :
桜島港から約700m、桜島までは鹿児島港から桜島フェリーで約15分(基本は15分間隔で運行)、JR鹿児島中央駅駅から鹿児島港まではバス・市電で約15分、水族館前下車。
車の場合、鹿児島港まで九州自動車道の薩摩吉田IC・鹿児島北ICから約20分
電話番号 :099-293-2443
定休日 :年中無休
会館時間 :9:00~17:00
料金 :無料
公式URL: 桜島ビジターセンター
いおワールド・かごしま水族館は鹿児島市立の施設で、「いお」は当地で魚のことですが「いおワールド」は公募で決まった愛称です。
ロケーションは鹿児島港=錦江湾に面しており、桜島を目の当たりにしますので、特に鹿児島以外から訪れる人にとってはこの辺りで過ごすだけで、いかにも鹿児島に来ているという気分になれる所です。
建物もしゃれたデザインで、施設の内容としてもジンベイザメ(後記をご覧ください)やイルカなどユニークなものになっていますので、旅行の立寄り先の一つとしてもオススメできる所です。
フロアごとの主な展示内容は、1階はイルカプールやアザラシ水槽の他、ウニなどに触れるタッチプールもあり、2階はジンベイザメ(展示されないときもあります)やマグロの黒潮大水槽、3階はクラゲや鹿児島の深海、4・5階は鹿児島の海、桜島を望む展望ホールなどとなっています。
また、外部にイルカの水路があります。
水族館 は鹿児島湾に面していますが、その地の利を生かして、建物の外に海とつながった水路を作り、そこでイルカを飼育しています。
水路の全長は275mもあり、自然に近い状態で自由に泳がせたり、訓練をしています。
なお、訓練は月曜日~金曜日は10:30、12:30、14:30から、土・日曜日・祝日・夏休みは11:30、13:30、15:00から各10分間行われます。
そしてこのエリアは水族館外の扱いで、無料で見ることができますので、この部分だけを見に立ち寄ってもOKです。
様々な生き物で毎日イベントを行っていますので、概略をご紹介します。
イルカは毎日3回程度、イルカの能力や動く仕組みなどを紹介しており、デンキウナギの放電実験も毎日2~3回行っています。
他に、ピラルクー他の魚の食事を解説付きで行っています。
さらに、ガイドツアーも基本1日2回行っていますので、具体的には同館にお尋ねください。
「 タイヘイヨウアカボウモドキ (標本)」はクジラの仲間ですが、それまで正確には分かっていなかったものが薩摩川内の海岸に打ち上げられ骨格標本にしたもので、完全なものは世界でここ(4・5階)にしかありません。
「 サツマハオリムシ 」は、鹿児島湾の奥の82mの所で発見された新種で、チューブワームの一種ですが、同館の4・5階で飼育されていますのでご覧ください。
なお、この生物は湧水域で生息し、体内には硫化水素を利用する硫黄細菌が共生しているといわれる珍しいものです。
同館の目玉の一つはジンベイザメです。
かごしま水族館では、これまで県内に来遊するジンベイザメを海からの預かりものとして、小型のジンベエザメを一定期間、黒潮大水槽で展示し、全長が5.5mになる前に海に帰す方法をとっています。
もちろん、そのときは野生に返る訓練をしてから放しており、背びれには発振器が取り付けられ、その後の生態の調査に役立てています。
過去の例では屋久島近くまで行ったことが確認されています。
現在ジンベイザメが展示されているのかどうかは、公式サイトで確認してください。
住所 :鹿児島県鹿児島市本港新町3-1
マップ: Googleマップ
アクセス :
JR鹿児島中央駅からバス・市電で約15分水族館前下車、徒歩約8分。
車の場合、九州自動車道の薩摩吉田IC・鹿児島北ICから約20分
電話番号 :099-226-2233
休館日 :12月の第1月曜日から4日間
会館時間 :9:30~18:00
料金 :高校生以上1,500円 小・中学生750円 4歳以上350円
公式URL: いおワールド・かごしま水族館
このエリアは東シナ海に面した白砂の海岸が大変きれいな所として知られていて、中でも吹上浜は日本三大砂丘の一つとも言われています。
その他にも、いちき串木野市の長崎鼻公園や夕陽が絶景の長崎鼻灯台もオススメのスポットです。
また、日置市の伊集院地区は古い城下町で城山(じょうやま)からの展望なども楽しめる所です。
吹上浜は、鹿児島県の西海岸、東シナ海に面し日置市を挟んで、いちき串木野市から南さつま市まで約47kmにもおよぶ日本一長い砂丘海岸です。
地元では日本の三大砂丘の一つといっており、また日本の渚百選に選ばれています。
ちなみに、三大砂丘については明確なものはないようで、吹上浜の他に鳥取砂丘・千葉県の九十九里浜・静岡県の中田島砂丘などが候補に挙げられています。
吹上浜が造られたのは、鹿児島のシラス台地のシラスが流れ出して海岸に堆積したもので、とにかく白砂青松の美しい海岸を作っています。
江口浜は日置市北部にあり、一帯が江口浜海浜公園として整備されています。
海水浴はもちろんですが、釣りやサーフィンが行われ、カヌーやスタンドアップパドルボートなどの貸出もあり、また江口蓬莱館では買い物や魚料理のレストランもあり、ゆっくりと過ごすことができます。
また、この辺りは夕陽の名所としても評判ですので、ぜひご覧ください。
なお、国際サンドフェスティバルなどのイベントも行われています。
渚のあま塩館は日置市の南部、入来地区にある天然の塩を作る体験ができる施設です。
吹上浜の沖で汲んだ海水を、煮詰め、濾過する行程を繰り返す昔ながらの方法で塩を作りますが、ここで出来た塩はミネラルが多く甘みがあって美味しいと評判になっていますので、ぜひ体験してみてください。
吹上浜は、いちき串木野市から南さつま市までアカウミガメが多数産卵する所として知られており、日置市でも毎年6月から7月にかけて50頭あまりの上陸が観察されています。
もちろん、地元では保護パトロールも続けており、夜に行くことができれば、直接観察できるかもしれません。
あるいは、昼間にカメが移動した跡を見ることができるかもしれません。
場所は日置市吹上町入来です。
住所 :鹿児島県日置市東市来町江口浜
マップ: Googleマップ
アクセス :
JR鹿児島本線の東市来駅から3.6km。
鹿児島空港から九州自動車道・南九州自動車道の伊集院IC経由で約1時間
電話番号 :099-274-9015
開園期間 :7月15日~8月31日
開園時間 :10:00~18:00
日置市の美山地区は薩摩焼の窯元が十数軒もあり、県内でも最も盛んなエリアで「薩摩焼の里」といわれています。
薩摩焼の興りは、16世紀の豊臣秀吉の朝鮮出兵に参加した薩摩藩の島津義弘が現地の陶工を80人ほど連れ帰り、その半数が美山地区に住み、薩摩藩の保護の下に窯を開き、いわゆる薩摩焼を製造しました。
有名な沈壽官(ちんじゅかん)もその一つで、このエリアでは他の窯の作品も含めて鑑賞したり買ったり、あるいは陶芸体験できる所もありますので、お楽しみください。
毎年11月初旬に「美山窯元祭り」が開かれ、各窯元・工房を巡り歩き、買い物や陶芸体験などができるイベントが行われています。
美山陶遊館は20年ほど前にオープンした美山地区の薩摩焼のシンボル的な施設で、エリア散策のパンフレットなども置いてありますので、個々の窯元などを訪ねる前に立ち寄ることをオススメします。
同館には、美山地区の窯元や工房の作品が展示・販売されていますので、目慣らしとしてご覧になることができます。
さらに同館では、予約が必要がですがろくろ・手びねりの陶芸体験ができます。
沈壽官のルーツは上記のとおりで、沈家として薩摩焼を継承していますが、「沈壽官」という名前は江戸後期以降襲名しているものです。
沈氏は初期の陶工の中でも、薩摩藩からも才能を認められ、リーダー的な存在になっていきました。
明治時代になって薩摩藩の庇護がなくなった後も、一般に評価され事業も発展し、現在でもマスコミなどでも取り上げられることが多い窯元です。
ここには、「沈家伝世品収蔵庫」というギャラリーがあり、歴代の作品や古文書・図案などを展示し、音声ガイダンスもありますので、大変よい機会になることとオススメします。
入場料は大人500円で、第1,3月曜日が休館となっています。
住所 :鹿児島県日置市東市来町美山1051
マップ: Googleマップ
アクセス :
JR鹿児島本線の東市来駅から車で約7分。
車の場合、南九州西廻り自動車道の美山ICから約1km
電話番号 :099-274-5778
定休日 :月曜日、ただし祝日の場合は翌日
営業時間 :8:30~17:00
串木野にある金山蔵は、旧鉱山であった所を利用したテーマパーク兼焼酎の酒蔵です。
元はこの地には、三井串木野鉱山があり金を採掘していましたが、採算が取れなくなり、採掘を続けながら、坑洞などを利用したテーマパーク「ゴールドパーク串木野」を開設していました。
しかし、それも事業が成り立たず、2005年に地元の濱田酒造が鉱山の一部施設を使いながら、観光と焼酎の醸造所として再出発したものです。
鉱山の様子を見学できるうえ、醸造所の見学と試飲ができるやや風変わりな組合せのスポットをお楽しみください。
施設の中に入るには約700mの坑洞をトロッコ列車で移動しますので、本物の鉱山の中に入ることとなります。
そして、鉱石運搬列車や巻上げ機・旧ダイナマイト庫などの展示を見学できます。
屋外には資料などが展示されています。
坑洞内で醸造している所は鹿児島県ではここだけで、以前は総延長120kmもあったといわれる坑道の一部を利用して、年間を通して一定の気温が保たれる好条件で醸造が行われています。
醸造の方法は、近代の方法ではなく江戸時代の水・酵母・サツマイモを同時に仕込む方法で行い、蒸留方法も古い方法で行っているところを見学できます。
また、鹿児島県内で唯一の清酒の醸造も行ったり、女性杜氏も採用し、新しい感覚を採り入れようとしていることが伺えます。
この清酒「薩州正宗」は焼酎造りの向上のためということであり、基本的にはここでしか入手できません。
さらに、売店では焼酎や梅酒などを試飲することができますのでご利用ください。
住所 :鹿児島県いちき串木野市野下13665
マップ: Googleマップ
アクセス :
JR鹿児島本線の串木野駅から車で約10分、バスあり。
車の場合、南九州西回り自走車道の串木野ICから約10分
電話番号 :0996-21-2110
定休日 :火曜日
営業時間 :入り口は10:00~17:00、トロッコは基本1時間に1本運行
料金 :坑洞内見学は大人720円 小人310円
公式URL: 金山蔵
薩摩藩英国留学生記念館は、この地が幕末に薩摩藩から英国に向け留学生が旅立った所であり、日本の黎明をもたらした地であることを記念して、2013年に造られた施設です。
なお、現地では彼らの偉業を偲び顕彰するため毎年4月に「黎明祭」を行っています。
英国留学というだけでは単純に聞こえますが、当時の情勢は大変厳しいものがありましたので、簡単にご説明します。
まず1862年に横浜で生麦事件が起りますが、これは薩摩藩の島津久光(斉彬の異母弟で斉彬没後の実力者)の列を英国人が乱したために殺傷し、英国と徳川幕府・薩摩藩との紛争問題となりました。
その後の展開で英国は鹿児島に艦隊を向かわせ、薩英戦争が起きてしまい、砲撃などにより薩摩藩も被害を受け、薩摩藩の汽船が拿捕され五大友厚他が捕虜となってしまいます。
五代友厚は、NHKの朝ドラ「あさが来た」でもディーンフジオカさんが演じて大評判となった人物で、後に大阪商工会議所の初代会長となりました。
五代は薩英戦争の後長崎に留学するなどしますが、藩に上申書を提出し、これからは西洋に留学を行い、近代技術を導入することの必要性を説きました。
薩摩藩はその方向で取り組むこととなりますが、当時は鎖国されていましたので、表向き英国に留学ということはできず、大島などの調査という名目で、五大を含む19人(視察員4人、留学生15人)を派遣することとなりました。
実質的に密航する訳ですから、その覚悟でさまざまな工夫をしながら、記念館のある羽島から英国に向け旅立って行きました。
渡航後の行動はまちまちで、ヨーロッパ大陸で見聞を広めたり、五大たち視察員は紡績機械や武器などの買い付けも行っており、中にはアメリカに渡って兵学校に入った人もいます。
留学期間もまちまちで、早い人は1~2年ですが、8年ほどの人もいます。
帰国後は、五大については政府関係で働いた後、実業界で活躍しており、メンバーの一人森有礼は初代の文部大臣になっています。
その他、政治・外交・教育・実業などの分野で明治初期の日本をリードしました。
記念館は鉄筋コンクリート2階建てで、壁には赤レンガ、屋根は瓦と漆喰を使っています。
1階に留学生派遣の経緯などを映像なども使って展示する他、カフェ・レストラン、ショップがあり、2階には留学生が現地で見聞したことや帰国後の様子が展示されている他、機帆船のデッキが設けられ留学生が出発した浜を眺められます。
記念館の周辺では、前項の金山蔵や、記念館から薩摩川内方面へ向かう県道の高台にあるサンセットパークの夕陽などもオススメですが、「ちかび展示館」もいかがでしょうか。
この施設は記念館から近くの南東側にある、国の石油備蓄基地で地下にあるため「ちかび」と称しています。
同基地は東京ドームの1.4倍の容量の石油を備蓄できますが、780mもあるトンネルの入り口部分に展示室があり、石油や地下備蓄の仕組みなどが展示・解説されています。
住所 :鹿児島県いちき串木野市羽島4930番地
マップ: Googleマップ
アクセス :
JR鹿児島本線の串木野駅から車で約15分、バスあり。
車の場合、南九州西回り自動車道の串木野ICから約20分
電話番号 :0996-35-1865
定休日 :火曜日、ただし祝日の場合は翌日、12月29日~31日
会館時間 :10:00-17:00
料金 :高校生以上300円 小・中学生200円
公式URL: 薩摩藩英国留学生記念館
指宿には沢山の温泉宿があり、ゆっくり旅を楽しむことができますが、名物の砂むしは公営の砂むし会館でも体験できます。
開聞岳は薩摩富士ともいわれる優美な名峰ですが、麓にはいくつもの公園があり、また開聞岳と指宿市街との間には長崎鼻という岬があり、ここも古くからの景勝地となっています。
さらに、指宿の北東の魚見岳やその先に浮かぶ知林ヶ島も人気のスポットとなっています。
また、内陸部には池田湖があり、大うなぎが名物となっています。
指宿温泉は、薩摩半島の南東部、錦江湾の出入り口付近にあり、全国的も人気の高い温泉地で、年間を通して多くの人が訪れています。
このエリアはどこを掘っても温泉が湧くといわれるほどで源泉も多数あり、それぞれ摺ケ浜温泉・弥次ケ湯温泉・二月田温泉などと呼ばれますが、それらを総称して指宿温泉といっています。
泉質はそれぞれで若干異なりますが、おおまかにいえばナトリウム-塩化物泉で、湯温は50~60℃で、温泉宿や砂むしで使われる他、家庭用や農業・漁業にも利用されています。
温泉宿は数十軒あるほか、有名な砂むし風呂など日帰り施設も多数あります。
全国的にも知られる指宿温泉の砂むし風呂は、温泉で熱くなった海岸近くの砂に身体を埋めてもらうもので、気持ちがいいだけでなく、血液循環や老廃物排泄など健康増進に効果(地元では3~4倍効果がるという声も)があるといわれています。
砂むし風呂は、温泉宿の施設内で行っている所もありますが、摺ケ浜は特に盛んであり、公営の「砂むし会館・砂楽~さらく」がありますので、ご紹介します。
ここは、JR指宿駅から1.5kmほどの温泉街の海岸にあり、誰でも気軽に利用できます。
利用の手順としては、受付を済ませてロッカーで専用の浴衣に着替えて、海岸に出ると場所を案内されそこに横たわると砂をかけてくれます。
好みの時間で砂むしを終り、風呂・サウナで砂を流すというものです。
指宿いわさきホテルは、鹿児島県で高級ホテルなどを展開する岩崎グループの施設で、錦江湾に面した広大な敷地を持つリゾートホテルです。
客室は洋室で全部で285室あり、温泉関係では専用の砂むし風呂・眺望絶佳の露天風呂などがあります。
その他、フィットネスや広大な庭園、さらに岩崎美術館まであり、贅沢に南国リゾートを楽しむことができます。
場所はJR指宿駅から南東方向に徒歩でも20分ほどの海岸にあります。
住所 :鹿児島県指宿市湯の浜5-25-18
マップ: Googleマップ
アクセス :
JR指宿枕崎線の指宿駅から徒歩約20分。
車の場合、九州自動車道の鹿児島ICから約1時間15分
電話番号 :0993-23-3900
定休日 :年中無休
営業時間 :8:30~21:00、ただし平日は12:00~13:00休止
料金 :中学生以上1,100円 小学生以下600円
公式URL: 砂むし会館 砂楽
魚見岳は指宿市街から北東方向、錦江湾近くにある山で、標高は215mあり、市街方面から見た姿はハワイのダイアモンドヘッドにそっくりといわれています。
昔は漁師が山の上から海の魚を見張っていたことから「魚見岳」と呼ばれているといわれます。
その山頂まで車で行くことができ、絶景を堪能できるスポットです。
知林ケ島は、魚見岳の眼前に見える島で、海岸から約800m離れていますが、干潮のときには島まで歩いて渡れる所として知られ、カップルなどにも人気のスポットとなっています。
見どころの一番はその眺めですが、指宿市街から開聞岳、反対方向には桜島や佐多岬があり、もちろん錦江湾から東シナ海・太平洋の雄大な景色を堪能できます。
景色以外にも、桜の木が600本ほどあり、また椿やツツジなども名所といわれ、また夜景スポットでも人気ですので、お楽しみください。
知林ケ島は、島の周囲は約6kmある無人島で、魚見岳の北東方向の海岸から干潮のときに砂州が現れ歩いて渡れる所として知られています。
そして、この道を「ちりりんロード」という愛称で呼んでいますが、「ちりりんロード」で陸と島が結ばれることから、知林ケ島は縁結びの地といわれており、また島の展望台には「チリンズベル」があり、鐘を鳴らすと幸せになれるともいわれ、カップルなどには人気の島です。
ただし、台風の影響で砂州が流失したため、干潮の状況でも渡れないときもあり、また島に渡っても滞在できる時間が短めになっています。
住所 :鹿児島県指宿市東方
マップ: Googleマップ
アクセス :JR指宿枕崎線の指宿駅から車で約20分。
車の場合、九州自動車道の谷山ICから約1時間
電話番号 :0993-22-2111 (指宿市観光課)
開聞岳は薩摩半島の南端近くにあり、円錐型の美しい独立峰で秀麗な姿から薩摩富士と呼ばれ、標高924mながら日本百名山にも選ばれています。
遠くからでも開聞岳と分かりやすいため、鹿児島に近づく船の目印にもなっている山ですが、南九州に行かれたらぜひ訪ねてみたい所です。
9世紀までに噴火を繰り返して、現在のような2段式の姿になり、北・東側は陸地に、南・西側は海に面しています。
なお、9世紀の噴火では山麓にあった集落が被害に遭い、集落を放棄したといわれています。
開聞岳には登山することもできますが、山麓には複数の公園もあり、南国の自然の中でさまざまに過ごすことができるスポットです。
開聞岳の東側山麓に広がる公園で、展望所からは長崎鼻や佐多岬、条件が良ければ屋久島の宮之浦岳などの絶景が眺められ、園内にはハイビスカスや世界各地の食用サボテンが500種類ほども集められています。
さらに、日本の馬の在来種で鹿児島県の天然記念物に指定されている「トカラ馬」が約60頭放牧されており、開放的な南国ムードの中でトカラ馬とふれあうこともできます。
なお、かっては新婚旅行などで記念植樹が出来ることで大変人気で、現在でもその後の様子を見に来る人もいます。
開聞岳の北側の山麓にある公園で、ログハウスやキャンプ場の他、パターゴルフ・ゴーカート、テニスコート、そば打ち体験などの施設があります。
ログハウスなどで宿泊し、開聞岳を眺めながらゆっくり過ごすのに絶好のスポットです。
さらに百名山の開聞岳への登山口は、ふれあい公園にあり、管理棟で記帳してから出発します。
標高はそれほどでもありませんが、海岸近くからですので標高差はあり、登りが約3時間、下りが2時間半程度が目安です。
途中は樹林が多く、岩場や鎖場もありますので、その積りでトライしてください。
住所 :鹿児島県指宿市開聞川尻6743
マップ: Googleマップ
アクセス :
JR指宿枕崎線の開門駅から車で約10分。
車の場合、九州自動車道の谷山ICから約1時間
電話番号 :0993-32-2051
定休日 :年中無休
営業時間 :8:00~17:00
料金 :大人370円 小人220円
公式URL: 開聞山麓自然公園
長崎鼻という地名は全国に十箇所ほどあり、鹿児島県内にも、いちき串木野市にありますが、単に長崎鼻という場合は指宿市を指すことが多いといえます。
鼻は突き出した所を表していますが、海岸で使う場合は小さい岬をいう場合に多いようです。
ところで指宿市の長崎鼻は、開聞岳の南東側にあり、薩摩半島の最南端になります。
その生い立ちは指宿カルデラ(錦江湾の出入り口の大きなカルデラ)の外輪山であるといわれ、長崎鼻のごつごつした岩は溶岩ですので、そう聞くと太古の壮大なダイナミズムが感じられますね。
ここには浦島太郎が龍宮城へ旅立った所であるという伝説や神社があり、またレジャーパークもあり、絶景の眺めと共に楽しめるスポットです。
駐車場から岬の方に進むと、まず竜宮神社があり、ここは上記の浦島伝説にちなんで、豊玉姫(乙姫様)を祀っています。
出会いの神様ともいわれ、願い事を好きな貝殻に書いて納める貝殻祈願があります。
先端には長崎鼻灯台があり、黒い溶岩の上に六角形の白い灯台が凛々しく建っています。
初代の灯台は1898年に建てられましたが、現在のモダンな姿に建て替えられました。
長崎鼻は絶景ポイントとして知られ、まず近くの開聞岳はもちろんですが、反対側の佐多岬、沖合には条件が良ければ屋久島や種子島などが望めます。
また、付近の砂浜はウミガメの産卵地でもあり、浦島太郎とウミガメの像も置かれています。
長崎鼻パーキングガーデンは、長崎鼻の付け根にある公園で、開聞岳や東シナ海を眺めながら園内を散策できます。
園内には、熱帯や亜熱帯の植物が茂り南国ムードがいっぱいで、リスザル・キツネザルなどのサル類やコンゴウインコウ・エミューなどの鳥類といった小動物を、放し飼いにするなどして、来場者を癒やしてくれます。
その他、動物によるショーも行われていますので、ぜひお楽しみください。
住所 :鹿児島県指宿市山川岡児ヶ水長崎鼻
マップ: Googleマップ
アクセス :
JR指宿枕崎線の山川駅からバスで20分。
車の場合、九州自動車道の谷山ICから約1時間
電話番号 :0993-22-2111(指宿市観光課)
※合わせて読みたい: 指宿のおすすめ観光スポット10選!砂むし温泉から長崎鼻・開聞岳・縁結びの知林ヶ島まで南国の名所を堪能しよう!
このエリアで観光的に最も知られて入るのは南九州市の知覧地区で、小京都ともいわれる武家屋敷群や、特攻平和会館を訪ねる人も大勢います。
南さつま市では、北側の日置市から続く吹上浜が見応えがあり、広大な吹上浜海浜公園が整備されている他、近くには加世田の武家屋敷群もオススメのスポットです。
枕崎市はカツオ節の生産が盛んな所ですが、東シナ海に突き出した火之神公園から立神岩などを眺めるのも雄大です。
江戸時代に薩摩藩は領内を治めるにあたり、武士を鹿児島城下に全部集めるのではなく、外城(とじょう)という行政地域(後に郷と呼ばれます)を100以上も置き、その中で武士が住むエリアを麓としました。
その屋敷集団の中で保存状態がよい知覧・入来(前にご紹介済み)・出水地区が、国の伝統的建物群保存地区に指定されたものです。
知覧の武家屋敷群は面積が約19haで、700mほどの通りに沿って立ち並んでいます。
知覧の武家屋敷群は、領主の居宅(御仮屋)を中心に縦横に整然と町割りが行われ、それぞれの屋敷は石垣で区切られ、石垣の上には生け垣があり、また腕木門(=木戸門)や庭園があるなど、落ち着いた立派な屋敷が並んでいます。
そして、市街の背後にある母ケ岳を借景としてエリア全体が箱庭のようであるとか、 金沢 のように小京都と呼ばれています。
また、石敢當(いしがんとう)という魔除けの石碑や屏風岩という門を入った所にある目隠しなどが置かれ、これらは当時の琉球の影響であるといわれています。
武家屋敷群では庭園に優れた所が多く、その中でも7軒の庭園は国の名勝にも指定されていて、例えば西郷恵一郎氏庭園などと名前が付けられ、一般に公開されています。
その庭園の面積は200㎡~500㎡あり、いずれも手入れが行き届いた庭で、7庭園のうち6つは枯山水で、1つは池泉式(森重堅氏庭園)となっています。
公開されている庭園は個人の住宅であり、建物内部は見られませんのでご注意ください。
また、庭園とは別にエリアの中に「二ツ家」という知覧特有の藁葺きの民家も公開されていますので、合わせてご覧ください。
住所 :鹿児島県南九州市知覧町郡13731番地1
マップ: Googleマップ
アクセス :
JR指宿枕崎線の平川駅からバスで約30分。
車の場合、指宿スカイラインの知覧ICから約15分、知覧ICまでは鹿児島ICから約35分
電話番号 :0993-58-7878(知覧武家屋敷庭園有限責任事業組合)
定休日 :年中無休
営業時間 :庭園の見学は9:00~17:00
料金 :庭園の見学は大人530円 小人320円(各庭園共通)
公式URL: 知覧武家屋敷群庭園
知覧には、第二次世界大戦当時、旧・陸軍の飛行基地が置かれていました。
そして戦争の末期の沖縄戦で、それまでに例のない爆弾を積んだ飛行機で敵に体当たりする特攻(特別攻撃)作戦が行われ、多くの若者が知覧から飛び立っていきました。
知覧特攻平和記念会館は、元特攻隊員であった初代館長が、特攻隊員の遺影や資料を集めたことから始まり、現在のように関連資料を展示し後世に伝えると共に恒久の平和を願うための施設となっています。
中央展示室に、沖縄戦の特攻で亡くなった1036人の遺影をはじめ、遺書・手紙などが展示されています。
その他には、生き残った隊員の証言映像や当時の知覧飛行場の再現映像なども見ることができます。
この記念館には、隊員の資料だけでなく、特攻に関係深い飛行機などが展示されています。
まず、陸軍の戦闘機「疾風」ですが、知覧基地に多数配置され、特攻や誘導・援護に使われましたが、展示機はフィリピンで米軍の手に渡り、修復されたものです。
次に有名な海軍の「ゼロ戦」は、鹿児島県の甑島の沖合で引き揚げられた残骸が展示されています。
また、「隼」は陸軍の主力戦闘機で133機が知覧から特攻に出撃した飛行機ですが、2007年に公開された映画「俺は、君のためにこそ死ににいく」のために制作・撮影されたものが展示されています。
住所 :鹿児島県南九州市知覧町郡17881番地
マップ: Googleマップ
アクセス :
JR指宿枕崎線の喜入駅からバスで26分、特攻会館下車、徒歩約5分。
車の場足、指宿スカイラインの知覧ICから約20分、知覧ICまでは鹿児島ICから約35分
電話番号 :0993-83-2525
定休日 :年中無休
開館時間 :9:00~17:00
料金 :大人500円 小人300円
公式URL: 知覧特攻平和会館
火之神公園は、薩摩半島の南西部の海岸、JR枕崎駅から車で10分ほどの所にある岬の自然公園です。
枕崎港は南方漁業の基地として、そしてカツオの水揚げ量が多いことで知られていますが、火之神公園はその枕崎港の出入り口にあたります。
なお、ここは海幸山幸の山幸彦が失った釣り針を探して舟旅をする途中で立ち寄った所という伝説があり、「火之神」もそれに由来しているといわれています。
東シナ海に突き出した絶景ポイントとして、また磯釣りの名所などで知られる他、岬一帯の公園にはキャンプ場や夏には屋外プールがあります。
火之神公園の岬は標高が94mほどの小山になっていて、立神山あるいは山立神と呼ばれますが、その先端から約300m沖合に海中から突き出している奇岩があり、これが立神岩です。
立神岩は高さが約42mあり、昔から海上安全や大漁を願う枕崎のシンボルとなっています。
また、立神岩と立神山には二柱の神がいて、人間の罪穢れを岬と立神岩との間の瀬戸で洗い流しているという話も伝えられています。
火之神公園からは開聞岳や天気が良ければ硫黄島・屋久島・種子島が望まれ、また立神岩をアクセントとして絶景ポイントになっているともいえます。
せっかく枕崎に行かれたら、お魚センターに寄ることをオススメします。
同センターは枕崎港に隣接していて、水揚げされたばかりの競りを見たり、鮮魚や名物のカツオ節を買ったりできる他、海鮮などの食事を楽しむことができます。
また、特産のカツオをまるごと1本藁焼きしタタキにする体験を受け付けています。
出来上がったタタキはレストランで食べることになっており、この体験は予約が必要です。
住所 :鹿児島県枕崎市火之神岬町47
マップ: Googleマップ
アクセス :
JR指宿枕崎線の枕崎駅から車で約10分。
車の場合、九州自動車道鹿児島ICから南薩縦貫道で約1時間30分
電話番号 :0993-72-1111(枕崎市役所水産商工課)
吹上浜は鹿児島県の西側、東シナ海に面した白砂青松の海岸で、北はいちき串木野市・日置市からこの南さつま市まで続いています。
前記で日置市の吹上浜もご紹介しましたが、ここでは県立の吹上浜海浜公園をご案内します。
同公園は110haもの広い敷地をつ鹿児島県内でも有数の公園であり、万野瀬川を挟んで北の金峰町側には野鳥観察施設やフィールドアスレチックがあり、川の南、加世田側にはお祭り広場や音楽の池、キャンプ場などがあります。
なお、万野瀬川の両側をサンセットブリッジで結んでおり、夕陽の名所となっています。
その他には、レンタサイクル・ローラースケート・プール・キャンプ場などがあり、さらに、公園の外の海岸は吹上浜のビーチや砂丘となっており、ここでもさまざまに過ごすことができます。
毎年ゴールデンウィークには砂の祭典が開催され、多くの作品が展示されています。
万野瀬川の河口や干潟は野鳥の楽園となっており、その観察のための探勝路が整備され、野鳥観察の家では双眼鏡なども備えられています。
特に冬場には多くの渡り鳥が飛来し、絶滅危惧種のクロツラヘラサギの越冬地となっています。
その他、ハマボウやハイビスカスの大群落もあるなど自然を楽しめるエリアです。
広い公園ですので、レンタサイクルで周るのがオススメ。
5.6kmの周回路があります。
263台の自転車が用意されており、子供用もあるため、ファミリーで楽しめますよ。
公園から海岸に出ることができ、砂浜や砂丘・干潟が広がっています。
ここでは、季節にもよりますが、地引網や潮干狩りなどが楽しめます。
住所 :鹿児島県南さつま市加世田高橋1936-2
マップ: Googleマップ
アクセス :
JR鹿児島中央駅からバスで約1時間30分。
車の場合、指宿スカイラインの谷山ICから約40分、谷山ICまでは鹿児島ICから約7分
電話番号 :0993-52-0910
閉園日 :12月29日~31日
開園時間 :基本は8:30~17:00、7・8月は19:00まで
料金 :入場料は無料、施設により有料あり
種子島は鉄砲伝来の地として知られていますが、その記念館がありますので、訪ねておきたい所です。
それとは対照的に、宇宙センターでは日本を代表する最新のH-ⅡAロケットなどが打ち上げられていますが、見学もでき、資料館もありますので、ぜひお訪ねください。
その他、海岸エリアに千座(ちくら)の岩屋という海食洞窟やガジュマル林などがあります。
屋久島は見応えのある観光スポットが至る所にあります。
健脚なら縄文杉に行きたいところですが、屋久杉ランドや白谷雲水峡でも屋久杉を見たり、ものけ姫の世界をを楽しむことができます。
また、小さい島ながら千尋の滝や大川の滝をはじめとした 滝 も見応えがあり、 ビーチ では永田浜などの見どころがあり、またダイビングなどを楽しむことができます。
その他、屋久島には温泉も沢山ありますので、南国の温泉情緒を堪能できます。
種子島は鉄砲伝来の地として知られていますが、その関係の資料を中心に展示しているのが、通称「鉄砲館」、正式には「種子島開発センター」です。
種子島北部にある西之表港から歩いて10分ほどの所にあり、ポルトガル伝来の銃や初めて国産に成功した種子島銃などが展示されている他、種子島の民俗資料なども展示されています。
ここは、種子島のすべてが分かるといわれる展示館ですが、主体は1543年に種子島に伝来した鉄砲について、その後の国産化の歴史などを、内外の古式銃約100丁を含めて展示しています。
なお、鉄砲の伝来の歴史については、1543年に一隻の船が難破して種子島に漂着し、船には2人の西洋人の商人( ポルトガル 人の模様)がいて銃を持っていましたが、これを領主が買い求めて、刀鍛冶に作ることを命じました。
伝来の年や西洋人についてはやや不明確なところもあるようですが、普通は1543年にポルトガル銃が伝来したといわれています。
同館は鉄砲関係以外では、種子島に伝わる農耕具や漁具などの民俗資料が展示されています。
若狭公園は、西之表市街地の南側の小高い丘の上にあり、市街や西之表港を見下ろすことができます。
名前の「若狭」というのは、鉄砲の国産化を命じられた刀鍛冶の八板金兵衛清定の娘の名前で、父が鉄砲の製造が困難に苦しむのをみて、ポルトガル人に嫁ぎ、引換に技術を教えてもらったといわれます。
それを偲んで若狭の墓がこの公園に建てられていて、公園の名前にもなっているものです。
上記の伝聞には証拠はないという意見もありますのでご承知ください。
住所 :鹿児島県西之表市西之表7585
マップ: Googleマップ
アクセス :
西之表港から徒歩約10分、西之表港までは鹿児島港から高速船で約1時間35分。
種子島空港から車で約25分、種子島空港までは鹿児島空港から約35分
電話番号 :0997-23-3215
定休日 :毎月25日(7.8月は除く)
営業時間 :8:30~17:00
料金 :一般440円 高校生280円 小・中学生140円
公式URL: 鉄砲館
日本の大型ロケット発射基地として知られる種子島宇宙センターは種子島の南端にあり、世界一美しい発射場であるといわれています。
面積は970万㎡と日本で最大で、2つの岬を挟む海岸地帯に施設が多数点在しています。
ロケットの打ち上げには地球の自転との関係で赤道に近い方が有利であるといわれ、この地点が選ばれましたが、1969年当時は沖縄が返還されておらず、当時での最南端ということでした。
同施設内には、H-Ⅱロケットなど大型ロケット他、3か所の発射場があり、他に衛星組立棟や総合司令棟などがあり、主要施設について見学も受け入れています。
また、センター入り口には、一般見学者用の宇宙科学技術館があります。
同センターでは、事前予約制で添乗者付きの無料ツアーを行っており、またとない機会ですので、種子島へ行くのならばぜひご参加ください。
見学内容は基本的にH-Ⅱ実機、大型ロケット発射場、総合司令棟(宇宙科学技術館は含まれません)などで、通常は11:00、15:30スタートで所要時間は約1時間15分です。
ここでは、ロケットや人工衛星・国際宇宙ステーション・地球観測など宇宙開発のさまざまなことについて、実物大モデルやゲームなどを使って分かりやすく展示されています。
例えば、大型ロケットの打ち上げの様子は大型壁面スクリーンや床面も使って音響・スモークを混じえて大迫力で再現されます。
宇宙ステーションの日本の実験棟「きぼう」の実物大模型では、無重力状態のような写真を撮ることができます。
ロケット打ち上げのときは、宇宙センターから半径3km以内は立ち入り禁止となりますが、3km以遠は自由に見ることができます。
人気の場所としては、宇宙ケ丘公園・長谷展望公園、前之峯グランド・恵美之江展望公園などがあります。
住所 :鹿児島県熊毛郡南種子町大字茎永字麻津
マップ: Googleマップ
アクセス :
西之表港からバスで約2時間、西之表港までは鹿児島港から高速船で約1時間35分。
種子島空港から車で約50分、種子島空港までは鹿児島空港から約35分
電話番号 :0997-26-9244
定休日 :月曜日、ただし祝日の場合は火曜日、12月29日~1月1日、なお8月は原則無休
会館時間 :9:30~17:00
料金 :無料(予約不要)
公式URL: 宇宙科学技術館
※合わせて読みたい: 鉄砲伝来とロケットの島・種子島のおすすめ観光スポット10選!歴史あるスポットと最新の科学技術が共存
屋久島には沢山の観光スポットがありますが、下記に2か所をご紹介します。
その他には、宮之浦岳、縄文杉、白谷雲水峡、永田浜、西部林道、志戸子ガジュマル公園などがあり、また川や海でのレジャーや温泉などもありますのでさまざまに楽しむことができます。
いずれもガイドが各種用意されていますので、個人で行かれる場合は利用するのがオススメです。
「屋久杉」は標高500m以上の所に自生し、樹齢1000年以上のものをいい、有名なものには縄文杉やウイルソン株などがありますが、これらに会いに行くにはかなり本格的な登山の行程となります。
その代わりに、比較的手軽に行ける所として「屋久杉ランド」があります。
屋久杉ランドは、名前からレジャパークのように思われるかもしれませんが、屋久島の東部、安房(あんぼう)集落から約16km、標高1000m~1500mの高地にある自然休養林で、名物になっている屋久杉などを見て周るトレッキングコースになっています。
また高温多雨の気候で育まれた屋久島の自然がいっぱいで、苔むした渓谷では、例えば「もののけ姫」の舞台というと白谷雲水峡が有名ですが、屋久杉ランドも似たエリアがあります。
屋久杉ランドのコースは整備されていますが、後でご案内するようにトレッキングコースですので、その積りで出掛ける必要があります。
紀元杉については広くとらえれば屋久杉ランドのエリア内といえますが、屋久杉ランド前を車で15分ほど進んだ所にありますので、併せてご覧ください。
屋久杉ランドには4つのコースがあり、標識なども整備されていますが、観光として行くなら下記の①か②がオススメで、③や④は登山と考えた方がベターです。
紀元杉は推定樹齢3000年、樹高は19.5mほどの巨木で、代表的な屋久杉の一つです。
屋久杉ランドの入り口から車で15分ほどの安房林道沿いにありますので、唯一車窓から見られる屋久杉として人気です。
まず屋久島全体にいえますが、「1か月に35日雨が降る」といわれるほど雨が多く、強い雨もありますので、十分雨対策をして行く必要があります。
場合によっては川が急に増水する危険もあります。
上記の1,2のコースであっても、滑りやすい所が多いので、できればトレッキングシューズで行くのがオススメです。
さらに、ガイドによるツアーもあるため、説明を聞きながら歩くと格段に豊かな経験をすることができます。
住所 :鹿児島県熊毛郡屋久島町荒川
マップ: Googleマップ
アクセス :
安房港から車で約30分、バスもありますが1日2便程度。
屋久島空港から車で約1時間(レンタカーなどホテルと相談するのがベターです)
<屋久島までのアクセス>鹿児島との高速船の場合、鹿児島港~安房港の直行で約2時間、鹿児島港~宮之浦港の直行で約1時間50分。
空路の場合、鹿児島空港~種子島空港は約35分
電話番号 :0997-42-3508(屋久島レクリエーションの森保護管理協議会)
営業時間 :年中開放
料金 :協力金として高校生以上500円
千尋の滝は屋久杉ランドと同じ屋久島の南東部にあり、安房港からも比較的簡単に行くことができます。
屋久島は雨が多く、高い山から急流が流れ落ち多数の滝がありますが、その中で最もスケールの大きい滝の一つです。
ほとんどのツアーでも立ち寄るスポットですので、お訪ねください。
千尋の滝の源流は、背後にあるモッチョム岳(標高940m)から流れる鯛ノ川で、付近の花崗岩を削ってV字型の渓谷を造りました。
そこに懸かる千尋の滝は落差が約60mあり、特に見どころとなるのは滝の左側の花崗岩の一枚岩です。
この岩は250m×300mもあり、その大きさは千尋(人間が手を広げた長さが1尋)もあるところから、千尋の滝といわれています。
水量はそのときの降雨量などで違いますが、大雨のときは本流の滝の凄まじさと、大岩壁の至る所から水が流れ落ちる大迫力の光景となります。
千尋の滝はすぐ近くでは見られず、南側の高台にある2つの展望台から眺めることになります。
やや遠くからとなりますが、十分そのスケールを感じられますのでお楽しみください。
住所 :鹿児島県熊毛郡屋久島町原
マップ: Googleマップ
アクセス :
安房港から車で約35分、屋久島空港から車で約40分。
<屋久島までのアクセス>鹿児島との高速船の場合、鹿児島港~安房港の直行で約2時間、鹿児島港~宮之浦港の直行で約1時間50分。
空路の場合、鹿児島空港~種子島空港は約35分
電話番号 :0997-43-5900(屋久島町商工観光課)
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南の海に囲まれた所であり、どこでもサンゴ礁やグリーンの海などが美しく感動を呼びますので、景色を眺めたり、マリーンスポーツを楽しむことができます。
特に、徳之島から与論島方面は、島自体がサンゴ礁が隆起した所であり海岸も一層素敵と言えます。
奄美大島では、あやまる岬の絶景やマングローブ原生林・海中公園などの自然を楽しめる他、大島紬や西郷隆盛(島流しになっています)のゆかりの地があります。
また、すぐ南の加計呂麻島も魅力的な所です。
徳之島では、奇岩の海岸が多い中で犬の門蓋やムシロ岩・絶景の犬田布岬などがあり、名物の闘牛も行われています。
沖永良部島は、海岸の他に鍾乳洞が多数あり、昇竜洞などもオススメです。
与論島は沖縄本島に近い島で、周りをリーフに囲まれ、例えば百合ケ浜などが人気です。
奄美大島は、日本の離島で3番目に大きい島で、北東から南西方向に細長く横たわり、東は太平洋、西は東シナ海に面しています。
奄美群島の中で奄美大島は面積や人口(約63,000人)が半分以上を占め、群島の中心的存在で、交通面でも奄美大島を足がかりにして、他の離島に行くことができます。
観光的には、取り巻く海に関連して沢山のスポットがあり、その他伝統の大島紬の見学・体験ができる所や西郷隆盛が流され3年間過ごした遺跡などがありますが、その中で以下の2スポットをご案内します。
「あやまる岬」は島の北東部にあり、太平洋側に突き出した岬で奄美十景の一つであり、ぜひ訪ねておきたいスポットです。
岬からはサンゴ礁の美しい海が眺められますし、一帯が公園になっていて、カップルでもファミリーでも楽しく過ごせます。
周りのサンゴ礁の海、丸い水平線の紺碧の太平洋を堪能するのはもちろんですが、岬の形や色にも注目です。
そうというのも、岬の先端は半球を伏せたような形で、ソテツの緑や青い海などが、子供たちが遊ぶ綾織りで作った手まりに似ているといわれていました。
そして、「綾で作った手まり」が転じてアヤマルという地名になったといわれています。
岬の下の公園部分には、海水プールやパターゴルフ場・子供の遊具・ファンシー自転車(足こぎカート)などが用意されていますので、ファミリーで遊ぶことができます。
また、海岸の岩場の潮溜まりではカニなどを探すのも楽しい所です。
土盛海岸はあやまる岬から奄美空港方向に続く海岸で、コーラルグリーンに輝く海と白い砂浜は奄美大島で一番美しいと言われるほどです。
ビーチの散策や潮溜まりで遊んでもよく、ホテルに滞在してもよく、またシュノーケリングやダイビングなどもできますよ。
住所 :鹿児島県奄美市笠利町大字須野
マップ: Googleマップ
アクセス :
奄美空港から車で8分。
<奄美大島へのアクセス>空路の場合、鹿児島空港から約50分、他に直行便は羽田(2時間10分)・成田(2時間20分)・関西(1時間45分)・伊丹(1時間30分)・福岡(1時間20分)の各空港から運行されています。
フェリーの場合、鹿児島港から名瀬港までマルエーフェリーとマリックスフェリーが交互に運行し、所要時間は約11時間(夕方発、翌朝着)、その他、神戸港・大阪港からも運行されています。
電話番号 :0997-52-1111(奄美市紬観光課)
定休日 :観光公園は12月31日・1月1日休園
奄美大島南東部の住用地区には沖縄の西表島と共に、日本最大級のマングローブ原生林があり、奄美群島國立公園の特別保護区となっています。
その原生林に隣接して「黒潮の森マングローブパーク」があり、マングローブの観察をはじめ、道の駅や総合公園の機能を持ったスポットとなっています。
初心者でもカヌーでマングローブの観察ができますので、貴重な体験をお楽しみください。
念のためにマングローブとは、熱帯・亜熱帯の遠浅の海岸や河口の水が進入するエリアにいろいろな樹木が群生しているもので、特定の品種を指すものではありません。
なお、同パークの道の駅などのエリアは無料ですが、その他に有料エリアがありますのでご承知ください。
展望台は小高い所にあり、ここからマングローブ原生林のほぼ全容を眺めることができますので、まずオススメします。
また、ここは奄美大島に数多くある山城の跡で、その名残りを見ることもできます。
展望台までは150段ほどの階段となっています。
マングローブの水路を自分の漕ぐカヌーで巡ることができます。
カヌーは思ったよりは安全で、乗船前に漕ぎ方などの指導もありますので、初心者でも大丈夫です。
南国の海岸を巡りながら、植物やカニなどの生き物を観察できるまたとない機会です。
この体験は有料(大人2,000円、小中学生1,800円、入園料・保険料を含む)で、ガイドによって案内されます。
スタートは10:00、11:30、13:00、14:30、16:00で、所要時間は約1時間です。
住所 :鹿児島県奄美市住用町石原478番地
マップ: Googleマップ
アクセス :
奄美空港から車で約70分、名瀬から車で約20分、バスで約40分。
<奄美大島へのアクセス>空路の場合、鹿児島空港から約50分、他に直行便は羽田(2時間10分)・成田(2時間20分)・関西(1時間45分)・伊丹(1時間30分)・福岡(1時間20分)の各空港から運行されています。
電話番号 :0997-56-3355
定休日 :有料施設は1月1日
営業時間 :有料施設は9:30~18:00
料金 :入園料は一般500円 小・中学生300円 幼児100円(道の駅・展望台は無料、カヌーは前記の通り)
公式URL: 黒潮の森マングローブパーク
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徳之島は奄美大島から沖縄方面に向かって初めにある大きな島で、島の周囲は約80kmあります。
島には標高600mクラスの山もあり、森も多い島ですが、海岸近くはサンゴ礁が隆起した土地で、東側にはサンゴ礁の海が多く、西側は石灰岩の海岸が削られ切り立った崖の風景を見せています。
ここでは西側の海岸の絶景ポイントをご紹介しますが、徳之島は闘牛が盛んで、島内10か所あまりの所で本場所や地方場所が行われていますので、機会があればご覧ください。
「犬の門蓋」は徳之島の西側海岸、東シナ海に面しており、徳之島空港からもほど近い所にある景勝地です。
徳之島は奇岩が多い所ですが、犬の門蓋もその一つで、サンゴ礁が隆起したものが波や風で侵食されて写真のような姿になったと考えられています。
「犬田布岬」は犬の門蓋から10kmほど南にある岬で、奄美十景にも挙げられる所です。
岬はこの島に多い石灰岩で出来ていて、それが波などで削られて高い崖になっており、岬の上からの壮大な眺めと共に、岬自体の景観も絶景のポイントです。
犬の門蓋は上に行く場合かなりの急坂になっていますので車でいくのがオススメですが、上には展望台もあり東シナ海の眺めをお楽しみください。
名前の「犬の門蓋」は昔大飢饉のときに作物を荒らす野良犬をこの崖の上から海に投げ込んだことに由来するといわれています。
下から周ると写真でも分かるように、2つの大きな穴が開いた奇岩となっていますが、その姿から「メガネ岩」とも言われています。
ここは夕陽のスポットでもありますが、夕陽が穴から見られる構図もあるかもしれませんね。
東シナ海に三角形に突き出した岬で、雄大な大海原や夕陽を堪能できます。
付近は高麗芝が自生しているエリアや、ガジュマルやアダンなどの林の遊歩道を散策散策することもできます。
第二次大戦で戦艦大和がこの岬の沖合で沈められましたので、芝生の緑の中に大和の戦没者慰霊塔が合掌する手の形で静かに建っています。
住所 :鹿児島県大島郡天城町兼久
マップ: Googleマップ
アクセス :
徳之島空港から車で約10分、平野土港から徒歩で約25分
<徳之島へのアクセス>徳之島空港へは鹿児島空港から約1時間10分、奄美空港から約35分。
フェリーは鹿児島本港から平野土港まで約19時間、鹿児島新港から亀徳港まで約15時間
電話番号 :0997-85-5382(天城町商工水産観光課)
沖永良部島(おきのえらぶじま)の位置は、奄美大島から行くと南西方向にまず徳之島があり、次が沖永良部島となり、さらに南西には与論島があり、次が沖縄本島となります。
もちろん鹿児島県大島郡ですが、沖縄本当から約60kmで、文化的にも沖縄(琉球)の影響が残る島です。
島は周囲50kmほどで、全体がサンゴ礁が隆起して出来たものと考えられ、周囲はサンゴ礁の海が広がり、特産のテッポウユリでも知られています。
今回ご紹介する昇竜洞ですが、同島にはサンゴ礁が石灰岩化して地下水流によって出来た鍾乳洞が多数あり、昇竜洞もその一つです。
昇竜洞は1963年に発見された比較的新しい鍾乳洞ですが、全長が3.5kmと大規模であり、鹿児島県の天然記念物に指定されています。
沖永良部島は海のイメージが強い所で、もちろん海岸でそれも楽しむと共に、南の島にある鍾乳洞もご覧ください。
全体のうち600mほどが観光客用に整備され公開されていますが、内容としては山口県の秋芳洞に匹敵するといわれています。
洞窟内はあまり起伏屈曲が少なく、比較的単純な構造のようですが、中にある鍾乳石や石筍には音楽堂、ナイアガラの滝、クリスマスツリーなどの名前が付けられ見応えがあり、訪れる人を魅了しています。
フーチャは沖永良部島の北部の海岸にあり、サンゴ礁が隆起した所に波の侵食で穴があき潮を吹き上げるものです。
潮吹きは、特に冬が多いですが、波が荒いときに見られ10m以上にもなります。
なお、フーチャは以前は他に3か所ありましたが、作物への被害をもたらすために破壊されたそうです。
住所 :鹿児島県大島郡知名町大字住吉1520
マップ: Googleマップ
アクセス :
沖永良部空港から車で約45分
<沖永良部島へのアクセス>沖永良部空港までは鹿児島空港から約1時間10分、奄美空港から約40分。
フェリーの場合、鹿児島新港から和泊港まで約18時間、奄美大島から徳之島経由約5時間10分、那覇港から約7時間
電話番号 :0997-93-4536
定休日 :年中無休
営業時間 :9:00~17:00
料金 :高校生以上1,100円 小・中学生550円 4~5歳220円
公式URL: 昇竜洞
鹿児島県のおすすめ観光スポットをご紹介しました。
県本土から離島まで範囲が広く分かりにくいところもあったかもしれませんが、とにかくバラエティに富んだスポットが沢山ありましたね。
桜島や開聞岳の絶景や温泉地をはじめ、その他薩摩藩の歴史につながる所や洋式技術の導入の尚古集成館から宇宙開発センターなどもあり、また屋久島など自然の宝庫といえる所も沢山あります。
さらに、2018年のNHK大河ドラマ「西郷どん」につながるスポットもかなりあります。
挙げればきりがありませんが、本記事を参考にして、鹿児島の旅を楽しんでいただければ幸いです。
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最終更新日 : 2024/02/20
公開日 : 2018/03/10