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日光東照宮や二荒山神社などの歴史的建造物、華厳の滝をはじめとした多くの名瀑、中禅寺湖や戦場ヶ原などの雄大な大自然に恵まれた 栃木県 ・日光は、国内でも屈指の観光地です。
一帯が「日光国立公園」に指定されていて見どころが満載であり、四季を通じて多くの観光客で賑わいます。
冒頭でご紹介したとおり、「日光を見ずして結構というなかれ」の格言で知られ、一生のうちで一度は訪れる価値がある景勝地として、古来から絶賛されてきました。
平成11年(1999年)に東照宮ほか二社一寺が、「日光の社寺」としてユネスコ世界遺産に登録され、海外での認知度も広がってきています。
日光市は栃木県北西部に位置する市です。
平成18年(2006年)に、従来の日光市と周辺の今市市、足尾町、藤原町、栗山村が合併して新生・日光市が誕生しました。
国内でこの規模は、 岐阜県 高山市、 静岡県 浜松市に次いで3番目、栃木県全体の22%を占める広大なものです。
これにより鬼怒川温泉郷や川治温泉、湯西川温泉など、栃木の有名な温泉地が日光市に含まれることになり、市内で名湯を満喫できる楽しみも増えました。
日光市街地は標高600mの高地に存在します。
夏は高温多湿になりますが、冬の寒さは他の関東地方の都市と比較しても厳しい傾向にあります。
特に標高1200〜1400mに位置する奥日光エリアの寒さは北海道並みで、冬場の天気予報で「関東地方の気温が低い場所」の代表として、しばしば取り上げられています。
日光は 奈良 時代の僧・勝道上人により「日光山」が開山されて以来、古くから修験道の道場、山岳信仰の聖地として知られていました。
江戸時代になり、徳川家康を祀る「 日光東照宮 」が創建されると、日光は門前町として賑わうようになり、日光街道をはじめ道路網も整備されてアクセスも格段に向上しました。
この時に植栽された街道沿いの杉並木は今でも残り、世界最長の並木道(35.41km)としてギネスブックにも登録されています。
なお、日光に東照宮が創建された理由として、日光の場所は江戸から見ると真北に位置し、風水による方位除けの役割があったと言われます。
江戸時代後期、今市地区の農政改革に取り組んだ人が二宮尊徳~二宮金次郎の名前でも知られる農政家で、今でも現地で非常に尊敬されています。
明治時代になると、その風光明媚な土地に惹かれて多くの外国人が日光を訪れるようになりました。
外国人用のホテルなどが整備され、諸外国の大使館・領事館の別荘が多く建てられるなど、日光の街は国際観光都市の様相を呈してきました。
イギリス の紀行作家イザベラ・バードや、オーストリア帝国皇太子フランツ・フェルディナント大公は、日光滞在時の手記を残しています。
ちなみにフェルディナント大公は、1914年6月にボスニアの首都サラエボで暗殺(サラエボ事件)され、この事件が第一次世界大戦の引き金となりました。
ほかにもアインシュタインやリンドバーグ、ヘレンケラー等の有名人が日光を訪問しています。
日光市街地が観光地として発展する一方、南部の足尾銅山では多くの銅を産出し、日本の近代産業を支えてきました。
その一方で広範囲な環境汚染を引き起こした「足尾銅山鉱毒事件」が発生し、農村が荒廃するなど大きな被害を受けることになったのです。
この時農民の側に立って活躍した田中正造(1841〜1913)は、明治天皇に被害の状況を直訴するなど、鉱毒事件に真摯に取り組んだ政治家です。
昭和29年(1954年)に発足した日光市は、先述のとおり平成の大合併により、広大な面積を持つ新生・日光市となりました。
都心からも近く、豊富な観光資源に恵まれた日光市は、今後も日本を代表する観光地として発展することが予想されます。
日光市内の観光地スポットは、その広域な面積のなかに豊富に存在しているため、短い時間でじっくりと周遊するのは難しいかもしれません。
そこで今回、日光市の観光スポットを下記4か所に分類しました。
大自然を満喫したい、 パワースポット を訪れたいとか、ゆっくりと温泉に浸りたいとか...旅の目的は人それぞれだと思います。
一番自分にあったプランで日光の旅を満喫してみましょう。
リピーターの人は、前回とは違ったコースを訪ねてみるのも面白いと思います。
日光と聞いて真っ先に思い浮かぶ、最も代表的な観光エリアです。
日光東照宮をはじめとするユネスコ世界遺産「日光の社寺」は、このエリアに属します。
都心から2時間程度と近く、 東京 方面から訪れる人は日帰り観光も可能です。
「日光を見ずして結構というなかれ」の語源にもなっているほどの、はじめて日光に行くなら絶対外せないエリアです。
また、こちらの社寺は関東屈指のパワースポットとしても知られており、運気向上をめざすなら是非とも参拝して幸運を掴んでください。
日光市街地から更に600mほど登った高地に広がる”秘境”が奥日光エリアです。
大自然に囲まれ、気候も市街地と比べれば厳しい場所になります。
秘境といっても、実は日光の主要観光スポットの多くはこのエリアに属します。
中禅寺湖、戦場ヶ原、そして華厳の滝など日光の代表する数々の名瀑をマイカーやバスで訪れる場合、くねくねと曲がった「いろは坂」を登っていきます。
春は新緑、夏は避暑地として、そして秋には紅葉を楽しむことのできる、日光市街地と一緒に訪ねておきたいエリアです。
日光市北部に位置するこのエリアは、平成18年の合併に伴い編入されました。
「東京の奥座敷」とも称される鬼怒川温泉は、知名度も抜群の名湯で、年間200万人以上の観光客で賑わいます。
この鬼怒川エリアには、東武ワールドスクエアや日光江戸村、日光さる軍団劇場などの観光スポットがあり、新たな日光市の観光名所になっています。
鬼怒川上流部にある「龍王峡」は、渓谷美がとても美しい景勝地です。
鬼怒川温泉と並ぶ名湯・川治温泉、川俣温泉、そして秘境の湯・湯西川温泉など 温泉 が多いことも、このエリアの特徴です。
湯西川温泉は平家落人伝説が残る秘境の里、テーマパーク「平家の里」では、かつての平家落人の暮らしが再現されており、毎年6月に開催される「平家大祭」では栄華を極めた頃の姿を鑑賞できます。
この地では野鳥・鹿・熊のほかサンショウウオといった珍味を味わえるのも楽しみのひとつです。
日光市南部の今市・足尾エリアも、平成の大合併で日光市に編入された地域です。
今市は日光街道の宿場町として栄えた街、今でも日光への表玄関となっています。
日光街道沿いに続く杉並木は今市の必見スポットです。
また、二宮金次郎ゆかりの地である江戸時代後期に金次郎(尊徳)が当地で農業改革・指導を行い、ここで終焉を迎えています。
二宮金次郎を祀る「報徳二宮神社」やその功績を伝える「二宮尊徳記念館」も見逃せません。
群馬の桐生駅と日光市足尾(間藤駅)を結ぶ「わたらせ渓谷鐵道」は、渡良瀬川に沿って走るトロッコ電車がかわいらしい鉄道です。
ローカル線に揺られながら、のんびりと知らない街を訪ねてみるのも楽しいかもしれません。
この鉄道駅である通洞(つうどう)駅近くに存在するのが、足尾銅山跡です。
江戸時代より400年以上の歴史を誇り、明治時代には日本国内の銅産出シェア40%を占める巨大銅山でしたが、昭和48年に閉山しています。
繁栄の影で、大きな環境破壊を生み出した「足尾銅山鉱毒事件」でも有名になりました。
今では後世に伝えておくべき産業遺産として、内部を見学することができます。
それでは、日光市内の観光地をエリア別に紹介していきましょう!
日光のシンボル、そして最大の観光スポットといえば、間違いなく日光東照宮でしょう。
その広大な境内には、国宝8棟、重要文化財34棟を含む55棟の建造物が立ち並び、豪華絢爛な美しさに圧倒されてしまいます。
それもそのはず!全国から集められた、当時最高水準の名工によって造営されている建造物なのです。
平成11年(1999年)には、二荒山神社、輪王寺とともに「日光の社寺」としてユネスコ世界遺産に指定されています。
日光東照宮は、徳川家康をご神体としています。
東照宮は全国各地に分社がありますが、その総本社であり、他の東照宮と区別するため「日光東照宮」と呼ばれています。
家康は元和2年(1616年)に駿府城で死去し、遺骸は最初駿河の久能山(久能山東照宮)に葬られました。
その翌年、分霊して日光に「守護神」として祀られることになったのです。
家康の遺言「遺体は駿河久能山に葬り、霊魂は日光山に神として祀れ。八州の鎮守とならむ」を忠実に守ったのです。
家康は「東照大権現」として神格化され、日本国の安泰を守護する神となりました。
今の荘厳な建築様式は、孫で三代将軍だった徳川家光による大造営によるものです。
日光東照宮のある日光山は、古代から修験道による山岳信仰の聖地であり、男体山や女峯山とともに強い霊気に満ちた山です。
男体山と女峯山のバランスのとれたエネルギーが、より強力なパワーを送りこんでいるのです。
陽明門とその前の鳥居の中心を結ぶ線の真上に、不動の星である北極星(北辰)があります。
そして、その線の真南に江戸(東京)があります。
家康は江戸の守護神として、日光の協力なパワーで幕府を支えようとした強い意思が感じ取れます。
また、東照宮の主要な建物は北斗七星の形に建てられています。
陽明門の前は、陰陽道でいう「四神相応の土地相」のパワーでみなぎっているのです。
東照宮には有名な「眠り猫」や「三猿」をはじめ、全体で5173もの彫刻があります。
この彫刻にすべて意味があり、よりパワーを強固にしているのです。
国宝に指定され、日光東照宮の象徴でもある陽明門は、「日暮御門」とも称されています。
おびただしい数の極彩色の彫刻で覆われ、一日中見ていても飽きないという意味があるようです。
陽明門の名前は、平安京大内裏外郭十二門にあった「陽明門」に由来します。
この門には故事逸話や子供の遊び、聖人賢人など500以上の彫刻がほどこされています。
伝説の彫刻職人・左甚五郎によって作られたといわれる「眠り猫」も日光東照宮の象徴~こちらも国宝に指定されています。
眠り猫の彫刻は、東廻廊に彫られています。
牡丹の花に囲まれ日の光を浴び、うたたねをしている姿は「日光」を表しているといわれます。
他にも寝ているふりをして、いつでも飛びかかれる準備をしているとか、裏側にある雀の彫刻が舞っていても眠っていられる「永遠の平和」を表しているなど・・・いろいろな説があります。
さまざまな角度から「眠り猫」を鑑賞してみるのも楽しいです。
眠り猫と並んで、日光東照宮の有名な動物彫刻といえば、この「三猿」です。
「見ざる聞かざる言わざる」のモチーフは子供たちにも人気で、日光土産の定番になっているほど。
この三猿の彫刻は、神馬をつなぐ厩・神厩舎の長押上に彫られています。
猿が馬を守る動物とされており、全体で三猿を含む8面があります。
猿の動作は、人間の一生を風刺しているといわれています。
なお、日光東照宮については下記記事で詳しく紹介してありますので、ぜひとも参考にしてみてください。
※合わせて読みたい: 徳川家康をまつる日光東照宮の魅力を解説!おすすめのお土産やグルメスポットも紹介
名称 : 日光東照宮
住所 : 栃木県日光市山内2301
マップ: Googleマップ
アクセス :
JR・東武日光駅から東武バスで7分「神橋」下車徒歩8分
日光宇都宮道路・日光ICより2km」
電話番号 : 0288-54-0560
営業時間 :
8:00〜17:00(4月1日〜10月31日)
8:00〜16:00(11月1日〜3月31日)
料金 :
拝観料:高校生以上 1300円 小中学生 450円
※ほかに宝物館入館料、セット割引等の料金設定あり
公式URL : 日光東照宮
日光二荒山神社(にっこうふたらさんじんじゃ)は、創建が奈良時代に遡る由緒ある神社です。
男体山(二荒山)をご神体としていて、弘法大師・空海がこの地を「にこう」とよんだことが「日光」の名前の由来になったともいわれています。
この神社の敷地の広さは、伊勢神宮に次いで2番目の広さを誇ります。
なんと、日光連山や中禅寺湖などの奥日光から日光中心地までもすっぽりカバーしているのです。
境内も下記の3カ所に分かれています。
ややこしいのですが、栃木県内には「二荒山神社」がふたつ存在します。
日光だけでなく宇都宮にもあり、宇都宮の二荒山神社は「ふたあらやまじんじゃ」と呼び名が違うのです。
日光二荒山神社は、奈良時代の神護景雲元年(767年)に下野国の僧・ 勝道上人によって創建されたと言われます。
修験道の修行場として、神仏習合の霊場として古くから栄えてきた神社でした。
現在では宇都宮の二荒山神社とともに「下野国一宮」に位置付けられています。
東照宮、輪王寺とともにユネスコ世界遺産「日光の社寺」の構成要素となっています。
日光二荒山神社は、男体山を中心とした日光三山をご神体としています。
特に縁結びのご利益がある神社として知られています。
名称 : 下野国一之宮 日光二荒山神社
住所 :
マップ: Googleマップ
本社:栃木県日光市山内2307
中宮祠:栃木県日光市中宮祠2484
奥宮:栃木県日光市中宮祠二荒山(男体山)
アクセス :
本社:日光駅から徒歩35分 東武バス(世界遺産めぐり)「大猷院二荒山神社前」バス停下車 (下車後徒歩すぐ)
中宮祠:東武バス(湯元温泉行き)で、「二荒山神社前」バス停下車 (下車後徒歩すぐ)
奥宮:中宮祠より登山道
電話番号 : 本社 0288-54-0535 中宮祠 0288-55-0017
営業時間 :
4月〜10月 8:00〜17:00
11月〜3月 8:00〜16:00
料金 : 拝観料200円(本社神苑入園料)
公式URL : 日光二荒山神社
朱塗りのアーチがひときわ美しい神橋(しんきょう)は、ユネスコ世界遺産「日光の社寺」の玄関に位置しています。
この橋を渡ると、文字通り「神域」に達すると伝えられます。
神橋は、日光二荒山神社に属する建造物で、この橋の沿革は遥か奈良時代末期に遡ると言われます。
伝説によると、勝道上人が日光山を開く際に、目の前にある大谷川の急流に行く手を阻まれていました。
上人が神仏に加護を求めると、深砂大王が遣わした赤・青の2匹のヘビが現れ、その背中か山菅が生えて橋になったと伝えられています。
この伝説から別名「山菅の蛇橋」とも呼ばれています。
乳の木という大木を両岸に埋め、その上に橋桁を渡している珍しい構造で、もともとは橋脚を持たない橋であったようです。
朱塗りの橋になったのは、寛永13年(1636年)の日光東照宮の大造替の時からで、現在の橋は明治35年(1902年)に再建されています。
国の重要文化財に指定されており、「日本三大奇橋」のひとつにも数えられています(諸説あり)。
神橋の周辺は、紅葉の絶景スポットとしても知られています。
名称 : 神橋(日光二荒山神社)
住所 : 栃木県日光市上鉢石町
マップ: Googleマップ
アクセス :
JR日光駅・東武日光駅より徒歩20分
または駅前バスにて5分
電話番号 : 0288-54-0535 (日光二荒山神社)
営業時間 :
4月〜9月:8:00〜17:00
10月〜11月中旬: 8:00〜16:00
11月中旬〜3月: 9:00〜16:00
料金 : 300円
もともと「日光山」という言葉は、日光東照宮、日光二荒山神社、輪王寺の総称でした。
江戸時代になって創建された日光東照宮を除けば、奈良時代の勝道上人にルーツがある山岳信仰が源となっています。
明治時代以前は、神道と仏教の基準が曖昧だったため、敢えて分けて扱うこともなかったのです。
明治政府の神仏分離令により、輪王寺は仏教の寺院となり、以降「二社一寺」とよばれるようになりました。
今では「日光山」は輪王寺の山号となっています。
輪王寺は天台宗の門跡寺院(位の高い寺院)で、本堂(三仏堂)・大猷院・慈眼堂などのほか、15の支院を含めた総称です。
境内は、日光東照宮や日光二荒山に隣接した「山内」と奥日光地域と2か所に大別される広大なものです。
天台宗の三本山のひとつに数えられ、かつては日光山全体を管轄に置いていました。
沿革は奈良時代末期に遡り、勝道上人が大谷川の対岸に「四本龍寺」を建てたのがはじまりとされています。
日光三山の本地仏をまつるお堂「三仏堂」は日光山最大の規模を誇る木造建造物で、千手観音(男体山)・阿弥陀如来(女峰山)・馬頭観音(太郎山)三体の仏像を本尊をして祀っています。
毎年4月2日に三仏堂で行われる「強飯式」といわれる古い儀式は、全国でも輪王寺だけに伝わる奇習です。
修験者の姿をした強飯僧が強飯頂戴人に3升ものご飯を強いるという過酷な内容です。
強飯頂戴人になって儀式を受けると、無病息災、家運長久などの運を授かると言われています。
強飯式の祈祷は一般の人でも参加可能で、祈祷料3000円~しゃもじ型のお札と福米が授与されます。
名称 : 天台宗 日光山輪王寺
住所 : 栃木県日光市山内2300
マップ: Googleマップ
アクセス :
JR日光駅・東武日光駅より東武バス
中禅寺温泉または湯元温泉行きで5分
「神橋」下車徒歩5分
電話番号 : 0288-54-0531
営業時間 :
4月〜10月 8:00〜17:00
11月〜3月 8:00〜16:00
料金 :
大人400円、小・中学生200円(三仏堂)
大人900円、小・中学生400円(三仏堂&大猷院)
公式URL : 日光山輪王寺
日光東照宮とともに日光観光の目玉といえば、この華厳の滝が挙げられます。
日光周辺は「日光四十八滝」とよばれるほど 滝 が多い地域です。
霧降の滝、竜頭の滝など有名な滝が存在するなか、華厳の滝のスケールと知名度は抜群です。
和歌山 の「那智の滝」、茨城の「袋田の滝」とともに日本三大名瀑に数えられています。
中禅寺湖からの水が、高さ97mの岸壁を一気に落下する迫力には圧倒されます。
滝から落ちる水の量は平均3tといわれており、多いときは100tになることもあります。
その大自然の力を前に、人間がいかに弱い存在であるか実感させられてしまいます。
華厳の滝の発見者は、勝道上人といわれ、仏教経典のひとつ「華厳経」から名付けられたと言われています。
周辺には、やはり経典から名付けられた阿含滝、方等滝、般若滝、涅槃滝などの小滝も存在します。
華厳の滝の見学は、駐車場付近にある観瀑台から見下ろす姿も迫力満点ですが、もっと迫力を楽しむのなら滝つぼ近くの観瀑台からの見学がおすすめです。
エレベーターで降りる観瀑台からは、滝つぼを間近に観察することができ、爆音とともに水しぶきが弾ける豪快な姿が見られます。
初夏の新緑やイワツバメの飛ぶ様子、秋の紅葉、冬期の凍結した滝など、四季折々に違った趣で楽しむことができます。
名称 : 華厳の滝
住所 : 栃木県日光市中宮祠
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アクセス : JR・東武日光駅より東武バス中禅寺温泉行き乗車約40分「中禅寺温泉」バス停下車徒歩約5分
電話番号 : 0288-55-0030
営業時間 :
3月〜11月 8:00〜17:00
12月〜2月 9:00〜16:30
※ただし、季節・気象状況により時間変更あり。
料金 :
エレベーター往復
大人550円、小学生330円
奥日光のリゾート地として知られる中禅寺湖は、海抜高度1269mの高地に位置する湖です。
これは広さ4km 2 以上ある湖としては日本一標高が高い湖ということになります。
湖の周囲は約25kmで、国内の湖沼では25番目の面積です。
華厳の滝は、中禅寺湖からの水であることは既に述べた通りです。
中禅寺湖は約2万年前、男体山の噴火による溶岩で、渓谷がせき止められて造られたと言われています。
この湖も、おなじみの勝道上人が発見したといわれ、かつては山岳信仰の修行場でした。
湖岸から約100m離れた場所にある上野島には、勝道上人の遺骨の一部が納められていると伝えられます。
風光明媚で夏でも涼しい気候ゆえ、明治から昭和初期にかけては外国人の避暑地として賑わいました。
この美しさに魅了された在日イギリス人宣教師が別荘を構えたことが発端とされ、その後多くの大使館の別荘が湖畔に建てられるようになりました。
今でもフランスやベルギーの大使館別荘が存在します。
なぜ中禅寺湖?箱根や軽井沢などの避暑地は交通がよく、賑わいすぎて落ち着かない...との理由もあったようです。
中禅寺湖の楽しみ方は、男体山を背景にした美しい湖畔を鑑賞することで、新緑に紅葉と四季折々に違った装いがあり飽きません。
また、遊覧船クルーズ(4月~11月)やマス釣り、レイクサイドキャンプなど、さまざまなレジャーを満喫できます。
名称 : 中禅寺湖
住所 : 栃木県日光市中宮祠
マップ: Googleマップ
アクセス : 日光駅から東武バスで45分
明治中期から昭和初期にかけての中禅寺湖は、各国の大使館をはじめ多くの外国人別荘が建てられ、国際避暑地として発展しました。
イタリア 大使館別荘記念公園は、中禅寺湖畔の豊かな自然や国際避暑地の歴史とのふれあいが楽しめる公園です。
この建物は昭和3年(1928年)、アメリカの著名な建築家で外交官でもあったアントニン・レーモンドの設計により建設されました。
平成9年(1997年)まで歴代イタリア大使が別荘として使用していました。
その後、栃木県が同館を買い取り、修理と復元を行って一般公開しています。
建物は本邸と副邸の2棟から構成されています。
本邸はリビング・テラス・寝室があり、家具・寝具・暖炉・調度品などを展示しています。
一方副邸は、暖炉を持つ居間兼食堂とそれに続く広縁、寝室と台所からなっており、往時の歴史を紹介する「国際避暑地歴史館」として整備されています。
内装と外装は共にスギの皮で装飾され、壁や天井に多様な装飾がなされているのも特徴です。
1階にあるカフェ「Caffe Como」では中禅寺湖を眺めながら、大使気分になって贅沢にコーヒーやクッキーを楽しめるます。
名称 : イタリア大使館別荘記念公園
住所 : 栃木県日光市中宮祠2482
マップ: Googleマップ
アクセス :
車:日光駅周辺から、いろは坂経由約40分。県営歌ガ浜駐車場利用(無料)徒歩15分
バス:JR日光駅・東武日光駅から湯元温泉行または中禅寺温泉行バス乗車約50分。中禅寺温泉バス停下車徒歩40分。
電話番号 : 0288-55-0880 (日光自然博物館)
定休日 :
6月1日~10月31日までは無休
4月・5月及び11月は毎週月曜日が休館(祝日の場合は翌日)
営業時間 :
開園期間:4月1日~11月30日
開館時間(本邸及び歴史館の利用)
4〜6月 9〜11月 9:00〜16:00
7〜8月 9:00〜17:00
料金 : 大人200円、小人100円(4才以上~中学生まで)
登り坂専用の「第2いろは坂」の終着地点にあるのが明智平です。
この明智平はドライブインになっていて、休憩しながら展望を楽しむことができます。
ここから下り線用の「第1いろは坂」や般若の滝などが一望できます。
この明智平からロープウェイに乗って3分で到着するのが、標高1373mの「明智平展望台」です。
この展望台からの眺めは日光一といわれ、男体山や中禅寺湖そして中禅寺湖から流れ落ちる華厳の滝などの大パノラマが一望できます。
また東側には、切り立った断崖の連なる屏風岩や、はるかに続く山並みが見渡せます。
秋の紅葉シーズンは、絵画のような絶景が広がります。
この明智平の名前は、戦国武将・明智光秀に由来しているとの説があります。
徳川家康のブレーンだった僧・天海は、日光東照宮の創建に尽力するなど、日光とも縁の深い人物です。
100歳以上の長寿を保ったとされる怪僧、この天海の前半生ははっきりしていません。
この天海、実は明智光秀だったともいわれているのです。
本能寺の変で織田信長を討った10日後に、天王山で羽柴秀吉と戦って敗死したとされますが、実は生き延びて家康に仕えたようです。
その天海が、この高台に自らの素性を名付けたなんて逸話もありますが、但し真相はわかりません。
名称 : 明智平展望台
住所 : 栃木県日光市細尾深沢
マップ: Googleマップ
アクセス : JR・東武日光駅からバスで40分
定休日 : 3月1日~3月15日 (明智平ロープウェイ/整備のため)
営業時間 : 9:00〜16:00 (明智平ロープウェイ)
料金 : 大人往復730円 小人往復370円(明智平ロープウェイ)
秘境とよばれる奥日光にあって、最も秘境ムードたっぷりな場所が、湯ノ湖・湯滝周辺です。
全体に神秘的な雰囲気が漂います。
湯ノ湖は、三岳の噴火で湯川がせき止められてできた湖です。
周囲は約3km、三方を山で囲まれています。
湯ノ湖の名前のとおり、湖には湖畔の「日光湯元温泉」の湯が流れ込んでいます。
温泉が流れ込んでいるといっても、水が熱いわけではありません。
冬季には全面結氷することもあるようです。
湖岸には散策路があり1時間ほどで一周できます。
湖の周囲には、ノリウツギ、オオカメノキなどの広葉樹、コメツガ、ウラジロモミなどの針葉樹の原生林があり、変化に富んだ手つかずの自然を楽しむことができます。
湯滝は、湯ノ湖の南端の斜面を流れる高さ70m、長さ110mの滝で、華厳滝、竜頭の滝と並んで奥日光三名瀑のひとつに数えられます。
溶岩流の岩肌を勢いよく流れ込む様子は圧巻です。
湯滝の水は湯川となって、戦場ヶ原に流れ込みます。
この滝は滝壺に下りることが可能で、その近くに観爆台があり、迫力ある姿を眺めることができます。
名称 : 湯ノ湖
住所 : 栃木県日光市湯元
マップ: Googleマップ
アクセス : 日光駅からバスで80分
名称 : 湯滝
住所 : 栃木県日光市湯元
マップ: Googleマップ
アクセス : JR・東武日光駅より湯元温泉行きバス乗車約60分 「湯滝入口」下車徒歩5分
日光の観光地としてよく耳にする、まるで古戦場のような名前の戦場ヶ原は、奥日光に位置する広大な湿原です。
標高1390〜1400mの高い場所にあるにもかかわらず平坦な土地が続き、その広さは約400ヘクタールにも及びます。
この湿原には350種類にも及ぶ植物が自生しており、さらに高層湿原、低層湿原、中間湿原に分かれて植生する高山植物の宝庫となっています。
野鳥も豊富に生息するなど、とても豊かな自然が残されています。
湿原をぐるりと囲むように自然研究路(約6.3km)が整備され、2時間ほどで歩ける ハイキング コースが設置されているので、心地よく自然観察を満喫できます。
このハイキングコースには、男体山を背景に広大な湿原を見渡せる展望ポイントが各所に設置されており、変化に富んだ壮大な自然を感じ取れます。
一年を通して楽しめますが、ワタスゲやホザキシモツケが見頃になる6月中旬~8月上旬、草紅葉が美しい9月下旬-10月上旬は、特におすすめのシーズンです。
戦場ヶ原の名前は、中禅寺湖をめぐって、男体山の神と赤城山の神がそれぞれ、大蛇と大ムカデに化けて戦ったという伝説に由来します。
最終的に男体山の神が勝利して、中禅寺湖は男体山のものになりました。
実際には、この湿原は男体山の噴火により発生した湖に土砂や火山の噴出物が積もり、水生植物の遺骸などが重なって成立したものです。
なお、戦場ヶ原のうち174.68ヘクタールの地域が、奥日光の湿原としてラムサール条約登録湿地に指定されています。
名称 : 戦場ヶ原
住所 : 栃木県日光市中宮祠
マップ: Googleマップ
アクセス :
※戦場ヶ原展望台
JR日光駅または東武日光駅より東武バス湯元温泉行き乗車約50分 「三本松」バス停下車徒歩1分
日光には特徴的な滝がたくさんあり、滝巡りするだけでも楽しいものです。
竜頭の滝は、湯ノ湖に端を発し、戦場ヶ原を流れ下ってきた湯川の末流にかかる滝です。
男体山の噴火によってできた溶岩の上を210mに渡り、幅10mほどの階段状の岩場を勢いよく流れる様が豪快です。
滝つぼ近くが大きな岩によって二分され、その様子が竜の頭に似ていることから、「竜頭の滝」の名前がついたといわれています。
華厳滝、湯滝と共に奥日光三名瀑のひとつに数えられています。
滝を見学するには、下流側正面の観瀑台から眺めるのがベストポジションですが、、東側面の散策路から急流状の滝を側面から見るのもおすすめです。
特に5月-6月に赤紫色のトウゴクミツバツツジが咲き誇る時期と、9月下旬の紅葉の時期は必見です。
名称 : 竜頭の滝
住所 : 栃木県日光市中宮祠
マップ: Googleマップ
アクセス : 東武鉄道東武日光駅から東武バス「竜頭の滝」下車徒歩1分
キスゲ平は赤薙山の中腹、標高1300〜1600mにかけて広がる高原です。
この一帯は「霧降高原」とよばれ、牧場やスキー場、キャンプ場などが点在する一大リゾート地となっています。
高山植物の宝庫となっており、3月下旬にはマンサク、4月〜6月にかけてはカタクリやツツジ類など、100種類を超すたくさんの種類の花が楽しめます。
なかでも圧巻なのは、6月中旬から7月中旬にかけて咲く「ニッコウキスゲ」の大群落です。
キスゲ平はニッコウキスゲの群生地として知られており、約26万株の黄色い花が咲き誇ります。
ニッコウキスゲとは山地や高山の草原などに群生する多年草です。
ゼンテイカ(禅庭花)ともよばれ、高さは50cm〜80cmで、ラッパ状で大きさ10cmの濃い黄色の花を3、4個咲かせます。
全国の高原で見られますが、日光に多く自生していたことからニッコウキスゲという名前で呼ばれています。
キスゲ平園地は、標高1345mにある駐車場付近のレストハウスから、標高1582mの「小丸山展望台」まで300m近い高低差があります。
ハイキングコースとして、遊歩道と1445段の階段から成る「天空回廊」が設置されています。
片道40分程度の時間を要しますが、ゆっくり眺望や草花を楽しみながら歩いて園内を散策することができます。
条件が揃えば、雲海に出会えるかもしれません。
名称 : キスゲ平園地(霧降高原)
住所 : 栃木県日光市所野
マップ: Googleマップ
アクセス :
車:日光宇都宮道路日光ICより約30分
電車・バス:東武・JR日光駅より東武バス霧降高原行きバス乗車約30分「霧降高原」バス停下車徒歩約5分(1日12本、冬期運休)
高原リゾートの定番として、牧場で新鮮なソフトクリームを食べることを楽しみにしている人も多いでしょう。
日光にも、絶品のソフトクリームや乳製品を堪能できる観光牧場が存在します。
大笹牧場は、霧降高原の標高1030-1320mに位置する牧場です。
その広さは362ヘクタール(東京ドームの77倍!)と全国的にも屈指の規模を誇ります。
標高が高いために夏でも涼しく、霧降高原から日光の山並みを一望できる抜群のロケーションです。
約300頭もの乳用育成牛を放牧している牧場内には、アスレチック場や動物と一緒に遊べるふれあい施設、レストランなども併設されています。
アイスクリームやバター作りの「体験工房」も設定されているなど、まさに至れり尽くせりで、1日では遊びきれないほど。
電源付きのオートキャンプ場もあり、泊りがけでもたっぷり遊ぶことのできる観光牧場です。
大笹牧場で一番人気のスウィーツは、何といっても「ブラウンスイスソフトクリーム」でしょう。
日本国内ではまだ希少種のブラウンスイス牛は、スイス原産の乳牛です。
乳脂肪4%、無脂固形分9%という高い乳成分からなる濃厚なコクが魅力的で、絞ってから1日以内の新鮮な生乳を100%使用しています。
牧場のソフトクリームは他の牧場でも味わえますが、ブラウンスイスソフトクリームを楽しめるのはここだけです。
ソフトクリームだけでなく、ブラウンスイス牛の牛乳やヨーグルト、チーズケーキも堪能できますよ。
名称 : 日光霧降高原大笹牧場
住所 : 栃木県日光市瀬尾大笹原3405
マップ: Googleマップ
アクセス : JR日光駅または東武日光駅から東武バス大笹牧場行きで45分
電話番号 : 0288-97-1116
定休日 : 12〜3月一部休業あり
営業時間 :
8:45〜16:45(4月~12月)
9:30〜16:15(1月・2月)
9:00〜16:30(3月)
料金 : 無料
公式URL : 日光霧降高原大笹牧場
このエリアの観光地をご紹介するにあたって、鬼怒川温泉を外すわけにはいかないでしょう。
栃木県を代表する温泉地というだけでなく、「東京の奥座敷」のひとつに数えられる関東屈指の名湯です。
最盛期ほどの活気はありませんが、今でも年間200万人以上の観光客が訪れるスポットとなっています。
鬼怒川温泉は、江戸時代中期の宝暦2年(1752年)に発見されたと伝わっています。
当時は鬼怒川の西岸のみに温泉が湧き、「滝温泉」の名前で知られていました。
しかしながら滝温泉は、日光詣の僧侶や大名のみが入ることを許された敷居の高い温泉だったのです。
当時この周辺は日光の寺社領にあたり、庶民が容易に近づける場所ではありませんでした。
明治時代になると、滝温泉は一般に開放されるようになり、やがて鬼怒川の東岸にも新たな温泉が発見されました。
昭和2年(1927年)、この東岸の新温泉(藤原温泉)と西岸の滝温泉が合わさって、鬼怒川温泉とよばれるようになったのです。
現在の鬼怒川温泉は鬼怒川の渓谷を挟んで、東岸(藤原)・西岸(滝)にホテルや旅館が立ち並び温泉街を形成しています。
ほとんどの旅館・ホテルで立ち寄り入浴が可能なほか、鬼怒川公園内に町営の鬼怒川公園岩風呂(大人510円)が存在します。
鬼怒川温泉駅の駅前広場にある無料の足湯施「鬼怒太の湯」は、キャラクター・鬼怒太の像が目印で、旅で疲れた足を癒してくれます。
また平成21年に完成した新名所「鬼怒楯岩大吊橋」は、温泉街と名勝「楯岩」を結ぶ全長140mの歩道専用吊橋です。
高さ約40mの橋上からは、大岩を縫うように流れる鬼怒川の急流や緑豊かな山々を眺めることができます。
吊橋の近くにそそり立つ「楯岩」は、戦いのときに使用する楯に似ていることから名づけられ、その高さは70mを越えます。
楯岩の頂上には展望台が整備されており、眼下には鬼怒川の清流と温泉街、遠くに鶏頂山などの美しい山並みが満喫できます。
この吊り橋は、縁結びの橋としても有名になっています。
鬼怒川温泉の泉質は、アルカリ性単純温泉です。
無色透明、無味無臭で肌に優しい温泉です。
火傷の効能があるといわれ、昔から北側の川治温泉とともに「傷は川治、火傷は滝(現在の鬼怒川温泉)」と親しまれてきました。
皮膚病、胃腸の病気などにも効果があり、神経痛・リウマチなどの神経系への効果もあるといわれます。
名称 : 鬼怒川温泉
住所 : 栃木県日光市鬼怒川温泉大原
マップ: Googleマップ
アクセス : 東武鬼怒川温泉駅下車
泉質 :アルカリ性単純温泉
効能:火傷・皮膚病、胃腸疾患・神経痛・リウマチ・病後回復期、疲労回復、健康増進など
龍王峡は、鬼怒川温泉と川治温泉の中間点に位置する峡谷です。
険しい岩盤が露出した荒々しい景観で、あたかも龍がのたうちまわっているような姿に見えるため、「龍王峡」と名付けれました。
巨大な奇岩と清流、いたるところに瀑布が連続する圧巻の光景が、約3kmに渡って続きます。
龍王峡の成り立ちは、今から2200年も昔に遡ります。
海底火山の活動によって噴出した火山岩が、鬼怒川の流れによって侵食され、現在のような景観になったと言われています。
火山の活動によって流れ出て堆積した石の種類によって、下記3つの区画に分類されています。
最も初期に形成された峡谷です。
火山活動により流出た安山岩により、紫色に見えます。
龍王峡駅から一番遠い場所にありますが、川治温泉からはそれほど距離はありません。
主な見どころは、展望台がある「白岩半島」です。
龍王峡の中間点、一番の鑑賞スポットである「むささび橋」は、このエリアに属します。
紫龍峡の地層のうえに、火山灰が堆積してできた緑色凝灰岩が堆積して形成され、両岸を多種多様な奇岩で彩っています。
岩の色が青っぽく見えるのが特徴です。
主な見どころは、柱状節理や兎はね、大観などがあります。
龍王峡の入り口付近にある峡谷です。
青龍峡の地層のうえに、さらに流紋岩が流出して形成されました。
岩の色が白っぽく見えるのが特徴です。
主な見どころは、虹見の滝、竪琴の滝、かめ穴などがあります。
龍王峡駅近くの虹見の滝から自然探究路が整備されており、一番遠い川治温泉露天風呂までの全長6km、およそ3時間の散策となります。
体力や時間に応じて、ハイキングコースを選択してみましょう。
様々な動植物にも出会うことができて、心身ともにリラックスします。
特に「むささび橋」からの眺めは絶景で、一番のハイライトである紅葉のシーズンは絶対おすすめです。
名称 : 龍王峡
住所 : 栃木県日光市藤原1357
マップ: Googleマップ
アクセス :
野岩鉄道会津鬼怒川線龍王峡駅より徒歩すぐ
日光宇都宮道路今市ICより約19km
日光市内にはユネスコ世界遺産指定の建造物がありますが、実は「日光の社寺」以外の世界各地の世界遺産に出会える場所があります。
世界各国の観光スポットが再現され、居ながらにして世界一周旅行が楽しめる場所!そこが東武ワールドスクウェアです。
東武ワールドスクウェアは、45か所の世界遺を含む102点の有名建築物を、25分の1の規模で再現しています。
この102点という数字は、事業主の東武を表す「10(とう)2(ぶ)」に由来します。
展示物は下記6つのゾーンに大別されています。
東武ワールドスクエアは、単なるミニチュアを展示しているわけではありません。
そのミニチュアは、細部にまで非常にこだわっているのです。
例えば、ギリシャのパルテノン神殿は本物の大理石の粉末を使用したり、金閣寺は周りに植えられている約2万本もの木々まで再現しています。
また、園内には14万人分にも及ぶ住民が、7cmの大きさにて「居住」しています。
エジプトゾーンに降る本物の雪など、現地ではありえないシーンが見られるなども、このテーマパークの楽しみのひとつです。
新たに追加された「東京スカイツリー」は何と26mもあって、もはやミニチュアの域を超えた圧倒感があります。
記念撮影スポットも充実しており、インスタ映えすること間違いありません。
名称 : 東武ワールドスクエア
住所 : 栃木県日光市大原209-1
マップ: Googleマップ
アクセス :
東武鉄道鬼怒川線・東武ワールドスクウェア駅すぐ
日光宇都宮有料道路の今市ICより20分
電話番号 : 0288-77-1055(予約センター)
定休日 : 年中無休
営業時間 :
夏期(3/20~11/30)9:00〜17:00
冬期(12/1~3/19)9:30〜16:00
料金 : 大人2800円 小人1400円
公式URL : 東武ワールドスクエア
日本の古き伝統文化を体験できるテーマパークとして、特に来日外国人に大人気のスポットが日光江戸村です。
日光江戸村は、約15万坪の広大な敷地に江戸時代中期(元禄-享保年間)の街並みを忠実に再現しています。
まるで江戸時代にタイムスリップしたような、異次元空間を体験できます。
日光江戸村は、街道・宿場町・商家街・武家屋敷・忍者の里の5つのエリアに分かれています。
江戸の食文化を再現した食事処や、江戸の昔に流行した芝居を鑑賞できるコーナーなど、コンテンツも充実しています。
何といっても一番面白いのが、江戸時代の衣装に変身して街の中を散策できることです。
殿様や侍、姫や大奥などのほか、浪人や行商、かぶき者などの変わりダネもあり、思い思いの恰好に変身することができます。
また体験コーナーも充実していて、侍や岡引、忍者体験や弓道体験などが無料で参加できるとは嬉しい限りです。
少し変わった日光の観光をしてみるのも楽しいかもしれません。
名称 : 江戸ワンダーランド日光江戸村
住所 : 栃木県日光市柄倉470-2
マップ: Googleマップ
アクセス :
東武鉄道・鬼怒川温泉駅より路線バスで15分
日光宇都宮有料道路・今市ICより国道121号線経由15分
電話番号 : 0288-77-1777
定休日 :
水曜日(祝日、GW、夏休み、春休み、年末年始は営業)
12/8~12/21の期間(施設メンテナンスのため)
営業時間 :
3/20〜11/30 9:00〜17:00
12/1〜3/19 9:30〜16:00
料金 :
大人4700円 小人2400円
※ほかに料金設定あり
公式URL : 江戸ワンダーランド日光江戸村
※合わせて読みたい: 日光江戸村を100倍楽しむ見どころ7選!子供連れで遊べる魅力が詰まった観光名所
日本国内には秘境とよばれる場所が少なからず存在します。
有名なところでは、ユネスコ世界遺産にもなった白川郷・五箇山、熊本の五家荘、宮崎の椎葉村、徳島の祖谷などがあります。
これらの秘境に共通する点、それは「平家の落人伝説」が語り継がれていることです。
平安時代末期、源平合戦に敗れた平家の人たちが、落人狩りを避けながら辿りついた秘境の地で、ひっそりと生活していた場所ということになります。
湯西川温泉も例外ではありません。
平清盛の孫・忠房一行が落ちのびた里との伝承があり、今でも源氏の追討を避けるために始められた、単語の節句に鯉のぼりをあげない、鶏を飼育しないなど、独自の風習が残っています。
野岩鉄道・湯西川駅の開通により多少はアクセスしやすくなりましたが、それでも駅から温泉地まで山道を30分程度登っていきます。
以前は鬼怒川温泉の駅から1時間くらい山道を登る交通不便な秘境でした。
湯西川温泉は、壇ノ浦の合戦に敗れ逃れてきた平家落人が、河原に湧き出る温泉を見つけ傷を癒したのがはじまりと伝えられています。
戦国時代の天正年間に発見されたとの説もあり、はっきりはしておりません。
一級河川・利根川水系の湯西川の渓谷沿いに旅館や民家が立ち並んでいます。
この湯西川温泉は、湯量豊かな温泉だけではなく、個性豊かな領土料理を楽しめることも魅力です。
みそべら等を囲炉裏でじっくり焼いて食べる落人料理ほか、野鳥・鹿・熊・山椒魚などの珍味を堪能することができます。
冬の時期に開催される「かまくら祭り」は、河川敷に約1200ものかまくらが作られ、ろうそくの明かりが灯る週末の夜は特に幻想的な風景が広がります。
アルカリ性単純温泉で、無色透明、無味無臭で含まれる成分が少なく刺激が少ないのが特徴です。
神経痛・筋肉痛・関節痛・五十肩・運動麻痺・関節のこわばりなど、多くの効能があると言われます。
「平家の里」は、平家落人の生活様式を後世に残すことを目的として、昭和60年(1985年)に開業しました。
この年は、平家が源平の戦に敗れてからちょうど800年目に当たります。
村内の茅葺き屋根の民家を移築し、民俗村として再現しています。
ここでは、平家の栄枯盛衰の歴史と、湯西川の民芸や生活習慣、食部文化などを学ぶことができます。
平清盛や平敦盛の像のほか、重要文化財の「絵本墨書平家物語」の復刻版などが展示されています。
また山口県下関市にある安徳天皇を祀った「赤間神宮」が、湯西川赤間神宮として分祠されています。
毎年6月に行われる平家大祭は、鎧兜の武者や雅びやかな姫が湯殿山神社から平家の里までの約2kmの道のりを練り歩き、平安絵巻さながらの光景を楽しめます。
名称 : 湯西川温泉
住所 : 栃木県日光市湯西川
マップ: Googleマップ
アクセス :
野岩鉄道会津鬼怒川線・湯西川温泉駅から日光交通ダイヤルバスで30分
日光宇都宮有料道路・今市ICより鬼怒川温泉へ、鬼怒川温泉から黒部西川線経由50分
泉質 :アルカリ性単純温泉
効能 :神経痛・筋肉痛・関節痛など
立ち寄り湯:無料露天風呂「薬研の湯」、共同浴場「薬師の湯」(寄付金200円以上)
名称 : 平家の里
住所 : 栃木県日光市湯西川1042
マップ: Googleマップ
アクセス : 野岩鉄道湯西川温泉駅から東武ダイヤルバスで33分
電話番号 : 0288-98-0126
定休日 : 無休
営業時間 :
8:30〜17:00
9:00〜16:30(9〜11月)
9:00〜16:00(12〜3月)
料金 : 大人510円 小人250円
公式URL : 平家の里
日光市は神奈川県小田原市と姉妹都市盟約を結んでいます。
日光市に編入された旧今市市の頃から続いていますが、この両市がなぜ姉妹都市になったのでしょうか?
その縁は江戸時代後期にまで遡り、ひとりの偉人の活躍が取り持っています。
二宮尊徳(1787-1856)は、二宮金次郎の通称で知られる人物です。
薪を背負って読書をする、お馴染みの銅像を思い出す人も多いと思います。
この二宮尊徳が、実際にはどんなことをした人なのか簡単におさらいしておきましょう。
二宮尊徳は 小田原 藩出身の農業指導者・政治家です。
裕福な農家に生まれましたが、幼くして両親を失ったり、土地が川の氾濫で流失してしまうなどの不幸が続き、実家は破たんしてしまいました。
大変な努力のすえ実家を再建し、さらには村の有力者になるまで成功します。
やがて小田原藩家老・服部家の財政立て直しを依頼され、財政を黒字にするまでの功績をあげたことにより、その名声は藩に知れ渡ることになりました。
小田原藩主・大久保忠真からの信頼も篤く、小田原で多くの農業改革・指導を行って大変な功績をあげています。
小田原藩主の分家が下野国(栃木県)にあり、荒廃していた下野の復興を藩主に依頼されたのが、尊徳と日光のつながりの始まりです。
この地でも農業改革を成功させ、さらには天保の大飢饉から多くの領民を救うことに成功します。
晩年は日光神領の再建を命じられ、活躍している途上に病を得て今市で亡くなりました。
葬儀は尊徳が宿舎としていた報徳役所から、葬儀会場の如来寺までの大通りを埋めるほどの盛大なものだったと伝えられます。
二宮尊徳の教えは「報徳思想」とよばれ、豊田佐吉や松下幸之助などにも大きな影響を与えたと言われます。
また、 兵庫県 にある「報徳学園」は、尊徳を教えを教育方針として設立されています。
報徳二宮神社は、生誕の地・小田原にもありますが、こちら終焉の地・日光今市にも鎮座しています。
葬儀会場だった如来寺が、今の報徳二宮神社の境内です。
二宮尊徳のほか、息子で報徳思想を引きづいだ二宮尊行、高弟の富田高慶をご神体としています。
境内には尊徳の遺体も安置され、報徳思想の聖地となっています。
ご利益は、二宮金次郎のイメージから「学業成就」、財政再建をしたことから「商売繁盛」、農民から武士になったことから「立身出世」に効果的とされています。
また、尊徳直筆の草庵などを保存している「宝物館」も併設しています。
名称 : 報徳二宮神社(日光)
住所 : 栃木県日光市今市743
マップ: Googleマップ
アクセス :
東武鉄道・下今市駅より徒歩3分
JR今市駅より徒歩10分
電話番号 : 0288-21-0138
公式URL : 報徳二宮神社
足尾銅山は、400年近い歴史を持つ銅山です。
昭和48年(1973年)に閉山しましたが、その一部が観光用に開放されています。
日本の近代以降の産業を支えてきたと同時に、公害の草分けとされる「鉱毒事件」が発生した場所としても有名です。
日光の観光地としては異色の存在になりますが、今回の観光地紹介の締めくくりとして、その魅力に触れていきましょう。
足尾銅山は戦国時代の天文19年(1550年)に発見されたと伝えられますが、確かなことはわかっていません。
歴史に登場するのは、江戸初期の慶長10年(1610年)に農民によって鉱床が発見されてからのことです。
以来、幕府直轄の銅山として本格採掘が開始され、東照宮や江戸城などの瓦等にも利用されるようになりました。
ピーク時には年間1200トンもの銅を産出し、当時の貨幣・寛永通宝も足尾の銅によって製造されています。
足尾の銅で製造された寛永通宝には、裏側にすべて「足」の文字が刻字されて、「足字銭」と呼ばれました。
その後採掘量が激減、明治の初めごろにはほぼ閉山状態になっていました。
明治10年(1877年)に古河財閥が足尾銅山の経営に着手、新規の鉱脈が発見されたことによって、足尾の銅は再び脚光を浴びることになりました。
そして、20世紀初頭には国内シェア40%を占めるほどの大銅山に成長していったのです。
足尾銅山が日本の近代産業を支える一方で、この銅山が引き起こす環境破壊は徐々に深刻になってきました。
排煙、鉱毒ガス、鉱毒水などの有害物質が周辺環境に著しい影響をもたらし、田畑は枯れ、周囲の山は禿山になりました。
廃村となる村が相次ぎ、住民たちは足尾銅山の責任を要求して立ち上がったのです。
この運動の中心となったのは地元選出の議員・田中正造(1841-1913)です。
住民運動の先頭にたち、国会で鉱毒問題を提起するなど精力的に活動しましたが、政府の反応は鈍いものでした。
明治34年(1901年)、正造は重罪になることを覚悟して、明治天皇の馬車に近づき直訴を試みます。
しかし、この行動は「狂人のよろめき」として処理され、政府は無視しましたが、直訴状の内容は広く知れ渡るようになったのです。
最終的に足尾銅山側が責任を認めたのは、足尾銅山閉山の翌年である昭和49年(1974年)になってからと、まさに100年近い年月を要しました。
現在の足尾銅山は観光施設として再出発しており、1200m以上続く坑道のうち700mが開放されています。
足尾銅山観光は、カラフルなトロッコ電車に乗って通洞抗を入っていところからスタートします。
駅に到着すると、ここからは徒歩での見学となります。
所要時間は、じっくりと見学して2時間程度です。
坑内には江戸時代から昭和までの作業の様子は、リアルな等身大の人形で再現されています。
この人形は押しボタン方式で動くので、臨場感たっぷりです。
坑道を出ると資料館があります。
ここでは足尾銅山の歴史を映像で楽しめたり、寛永通宝の製造工程が模型で楽しめたりと、満足度が高い内容です。
名称 : 足尾銅山
住所 : 栃木県日光市足尾町通洞9-2
マップ: Googleマップ
アクセス :
JR日光駅または東武日光駅から市営バスで53分
わたらせ渓谷鐵道・通洞駅から徒歩で5分
電話番号 : 0288-93-3240 (足尾銅山観光管理事務所)
定休日 : 年中無休
営業時間 : 9:00〜16:30
料金 : 大人820円 小中学生410円
いかがでしたか?
日光は大自然に囲まれ、歴史的建造物も多く残っている「観光の宝庫」です。
平成の大合併により、鬼怒川や足尾エリアも日光の観光地に加わり、ますます面白くなってきています。
日本が世界に誇る観光地・日光は都心から2時間程度と意外と近い場所にあります。
今度の休日には早起きして、日光の魅力にどっぷりと浸ってみませんか?
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最終更新日 : 2024/04/24
公開日 : 2018/05/22