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富山県には、全国でここでしか見ることができないもの、味わうことができないものがたくさん存在します。
例えば、立山連峰には国内で唯一の氷河があります。
黒部峡谷は、21世紀の現在になっても、未だ誰も到達できない未踏の断崖絶壁が広がっています。
蜃気楼で有名な富山湾は、魚介の宝庫です。
シロエビなどここでしか食べることのできない魚介類もたくさんあります。
県の面積は広い方ではありませんが、バラエティに富んだ魅力的なスポットが多いのが特徴です。
富山県の県民性を表す言葉として「勤倹克己」があります。
勤勉に働き、倹約して、己に克つとの意味で、世帯収入や夫婦の共働き率は全国で最高水準に達しています。
貯蓄率も高く、持ち家率も全国で最高です。
パイオニア精神にも富んであり、日本の近代化に貢献した人を多く輩出しています。
安田財閥(現芙蓉グループ)の創始者・安田善次郎やセメント王・浅野総一郎、読売グループの創始者・正力松太郎は富山県出身です。
富山県の面積は4247.61㎢、全国で33番目の大きさです。
他の北陸地方の県が、34番目( 福井県 )、35番目( 石川県 )と続きます。
北は日本海に面し、ほかの三方を険峻な山脈に囲まれています。
新潟県 、 長野県 、 岐阜県 、 石川県 と県境を接していますが、その県境が難所となっています。
そのため、「越中」と呼ばれた昔から、周囲から隔絶された地域でした。
例えば東の新潟県境は断崖絶壁の難所「親知らず」であり、長野県境には北アルプスが立ちふさがっていて移動が容易ではありませんでした。
また、石川県境には倶利伽羅峠、岐阜県境には飛騨山脈が存在しています。
そのような状況にあって、新潟や長野よりも、少しは交通の便が容易だった石川県と岐阜県・飛騨地方との結びつきが強くなっています。
現在では鉄道網などの発達により、富山県へのアクセスも向上しています。
北陸新幹線の開通により、関東エリアからの富山訪問もぐっと身近になってきました。
現在富山県は、10市(2郡)4町1村の自治体から構成されています。
この自治体数は全国の都道府県で一番少ない計算になります。
富山市が県の中心(県庁所在地)であり、西部の高岡市が続きます。
また、長野県白馬村との県境など、県境未確定地域も存在しています。
富山県の気候は、県内全域が豪雪地帯に指定されており、冬の寒さは厳しいです。
特に立山連峰は世界有数の豪雪地帯で、先述したように国内唯一の氷河が確認されています。
夏は涼しいのかと思えばそうではなく、フェーン現象の影響で高温多湿の蒸し暑い気候となります。
富山湾が育んだ新鮮な海の幸、そしておいしい水。
富山はグルメの宝庫です。
ここでは、富山に行ったら味わいたい絶品グルメを紹介します。
シロエビは日本近海に広く分布していますが、漁が成り立つほど大量に漁獲されるのは富山湾だけです。
富山湾の海底谷・藍瓶に群泳しており、体長は6cm程度です。
水揚げ直後は透明感のあるピンク色をしていることから、「富山県の宝石」とも称されています。
浜に着く頃には文字通り白く変色して、「シロエビ」となります。
刺身としても絶品ですが、寿司ダネやかき揚げにしてもおいしいです。
新鮮なシロエビは富山でしか味わうことができません。
富山を代表する海産物として最も有名です。
しかし、全国の水揚げ量では、富山ではなく 兵庫県 がトップ。
富山県のホタルイカは他の地域よりも1〜2cmほど大きい傾向があり、市場では高く評価されてます。
ホタルイカは深海に生息する小型のイカで、初夏の頃に産卵のため海面近くまで浮上してきます。
触手に発光器が付いていおり、海面を青白い光で彩る光景は幻想的です。
意外なことですが、ホタルイカは「天然記念物」に指定されています。
ホタルイカ自体を天然記念物にすると漁獲できないので、「ホタルイカ群遊海面」の名称になっていますが…
漁期は3〜5月下旬位で、4月頃が一番の旬となります。
ボイルしたホタルイカを酢みそで和えて食べるのが一般的ですが、佃煮や沖漬もおいしいです。
富山を代表する郷土料理といえば「ますのすし」。
駅弁として、また富山観光のお土産品としても有名なグルメです。
ますのすしとは、酢で味付けしたマス(サクラマス)を酢飯で重ねた押し寿司を指します。
食べることのできる寿司店は、富山市内だけでも30店以上あり、店によって特色があります。
色々と食べ比べてみるのも面白いかもしれません。
スープが真っ黒な異色のラーメンで、ご当地B級グルメとしても知られています。
カップ麺として登場したことがあるので、ご存知の方も多いと思います。
スープは濃厚な醤油味で塩辛く、硬めのストレートな太麺が特徴です。
ルーツを辿れば、戦後の復興期に汗をかく肉体労働者向けに提供されていたラーメンで、70年近い歴史があります。
現在富山市内を中心に、多くの店で食べることができます。
富山湾に面した氷見市の名物料理です。
手延べ製法でつくられる細目の麺が特徴で、強いコシとのど越しの良さが特徴です。
稲庭うどん(秋田)、水沢うどん(群馬)、讃岐うどんと並んで、「日本三大うどん」に数えられることがあります。
製法に手間がかかるため、かつて幻のうどんとよばれたことがありますが、今では気軽に食べることができます。
冷たくしても、暖かくしても絶品です。
富山県東部に位置する、このエリア最大の観光スポットは「黒部峡谷」です。
黒部峡谷鉄道は観光用のトロッコ電車で、宇奈月駅から欅平駅までの20.1km間を結んでいます。
車窓から眺める峡谷美は圧巻です。
電車の起点にある宇奈月温泉は、県内最大規模の温泉街~多くの湯治客で賑わいます。
富山湾に面した魚津市は、蜃気楼で有名な街~春先には、その珍しい自然現象に出会えるかもしれません。
秘境・黒部峡谷の玄関口に位置する宇奈月温泉は、富山県内では最大級の温泉街です。
この宇奈月温泉、実は源泉が現地で湧出していない珍しい 温泉 なのです。
それでは、源泉はどこにあるのかというと、宇奈月から黒部川を7km遡った「黒薙温泉」にあります。
黒薙温泉から全長7kmの引湯管を使って、引湯を行っています。
宇奈月温泉のある場所は、もともとは桃の樹林が広がる無人の台地でした。
大正時代になって、黒部の地で電源開発が開始した際に、この宇奈月の地を一大温泉地にしようとする計画が持ち上がりました。
そして、苦難の工事の末、黒薙温泉から温泉を引くことに成功したのです。
宇奈月温泉の名前は、温泉開発の功労者が、この温泉地を京都の宇治や奈良のように名月で有名な地にしたいと願った挙句、宇治の「宇」と奈良の「奈」、そして月から命名したといわれます。
昭和10年には、引湯管の土地所有権をめぐり裁判で争った「宇奈月温泉事件」が起きています。
宇奈月温泉の湯質は、無色透明の弱アルカリ性単純泉で、美肌の湯といわれています。
その湯は日本一透明度が高いことでも知られています。
温度は87.8℃と高めで、よく温まることからリウマチや運動器障害、神経症などによく効くとされています。
湯量も1日3000トンもあり豊富です。
宇奈月温泉の街は、旅館やホテルが立ち並ぶ観光地となっています。
足湯や展望台が複数設置されており、特に宇奈月公園には、この地を訪問された昭和天皇や与謝野鉄幹・晶子夫妻の歌碑が建てられています。
黒部川沿いに遊歩道が整備され、黒部峡谷の渓谷美を楽しみながら心身ともにリフレッシュできますよ。
住所 : 〒938-0282 富山県黒部市宇奈月温泉
マップ : Googleマップ
アクセス :
電話番号 : 0765-62-1021(宇奈月温泉旅館協同組合)
泉質 : 弱アルカリ性
効能 : リウマチ、神経痛、神経症など
公式サイト : 宇奈月温泉
宇奈月温泉から先には、延々と山深い峡谷が広がっています。
21世紀を迎えた今でも、人を寄せ付けない断崖の地が続く「黒部峡谷」こそ日本最大級の秘境といえるでしょう。
黒部峡谷とは、北アルプスの中央の鷲羽山から長さ86km、標高差3,000mを流れ下る黒部川の上中流域に切り立ったV字峡を形成する大峡谷です。
平均斜度は36度と非常に勾配があり、豪雪地帯に位置するため雪解け水の水量が多く、流れが速いことが特徴です。
古来より人間が容易に立ち入ることのできなかった場所であり、現在でも観光地として開放されているのはごく一部のみです。
黒部峡谷の観光地は、一般的には宇奈月温泉駅から欅平を結ぶ「黒部峡谷鉄道」沿線が中心となります。
その他のエリアにも絶景スポット・見どころは存在するのですが、危険な箇所が多く、上級登山者でないと立ち入りが難しいのは実情です。
特に黒部ダムより上流域・「上の廊下」、さらに奥地の「奥の廊下」は登山道すらなく、沢登りで多くの犠牲者を出している場所です。
秘境・黒部渓谷の魅力を気軽に堪能するなら、黒部峡谷鉄道を利用するのがおすすめです。
広大な黒部峡谷の玄関口~本当に一部分だけですが、この峡谷の雄大な自然景観をダイジェストに観光できます。
黒部峡谷鉄道は、温泉地・宇奈月駅を起点とし、終着の欅平駅までの約20kmを80分で繋いでいます。
この鉄道は、本来は土砂や石などを運搬するのに利用されて「トロッコ電車」で、窓が設置されていないのが特徴です。
そのため夏でも涼しいばかりでなく、峡谷の大自然の開放感をたっぷり満喫できるのです。
沿線には、起点の宇奈月温泉をはじめ、「名剣温泉」や「祖母谷温泉」など峡谷の秘湯が豊富にあります。
宇奈月温泉の源泉・黒薙温泉も、黒部峡谷鉄道の沿線にあり、「黒薙」駅が最寄り駅となります。
大自然の中で露天風呂に浸かるのも極上の贅沢です。
また、途中下車して渓谷美の美しい「猿飛峡」や「河原展望台」「人喰い岩」「万年雪展望台」などの観光スポットを散策するもの楽しいです。
終着の欅平も絶景スポット。
この駅の屋上展望台から黒部渓谷の雄大な自然美を鑑賞できます。
黒部川本流にかかる長さ34mの朱塗りの鉄橋「奥鐘橋」は、ぜひとも見ておきたい必見スポットです。
住所 : 富山県黒部市宇奈月町舟見明日音澤
マップ : Googleマップ
アクセス :
定休日 : 黒部峡谷鉄道 12-4月中旬まで運休
電話番号 : 0765-61-1011
営業時間 : 宇奈月始発7:57~終発14:56 ※季節により運行本数に変更あり
料金 : 乗車区間により異なる
公式サイト : 黒部峡谷トロッコ電車
魚津の海は、江戸時代以前から蜃気楼が出没する名所として知られていました。
戦国時代に上杉謙信が魚津で蜃気楼を目撃したとの記録があります。
蜃気楼とは、大気中で光が屈折し虚像が見える自然現象で、5-20m離れた景色が実際とは違った形に見える現象です。
上位蜃気楼(春の蜃気楼)と下位蜃気楼(冬の蜃気楼)の2種類が存在します。
上位蜃気楼は、実際の風景の上側に、伸びたり反転した虚像が出現し、4〜5月に10回程度しか発生しません。
それに対して、下位蜃気楼は実際の風景の下側に反転した虚像が出現することで、冬の間の視界がよければ毎日のように観察できます。
気温や風の流れによって蜃気楼の形も変わり、同じ蜃気楼は二度と見られないともいわれます。
魚津で観察できる蜃気楼は、上位蜃気楼です。
上位蜃気楼は、下が冷たく上が暖かい空気層によって引き起こされます。
通常は地表から高度が上がるにつれて気温は下がりますが、上位蜃気楼が起きる空気層ではこの関係が逆転しています。
なぜ富山湾に空気の逆転現象が怒るのかは諸説あり、はっきりしたことはわかっていません。
というわけで、魚津の蜃気楼は早春から初夏の風物詩となっています。
蜃気楼が発生しやすい条件は、下記の通りです。
魚津市のHPにて、蜃気楼の出現予測が掲載されているので、参考にしてみることをおすすめします。
魚津港に近い海の駅「蜃気楼」周辺が蜃気楼観察の絶好ポイント。
「風の地平線-蜃気楼」のモニュメントが設置され、日没後のライトアップは幻想的です。
新潟県と県境に近い、朝日町宮崎から境にかけての海岸「宮崎・境海岸」は、別名「ヒスイ海岸」の名前で知られています。
なぜヒスイ海岸かというと、この海岸では宝石の一種・ヒスイの原石が打ち上げられるのです。
しかも、拾ったヒスイは持ち帰り可能なんて嬉しい限りです。
宮崎・境海岸は幅200m・東西約4kmにわたる砂利浜です。
夏場は海水浴場として整備され、県内一番の水質の良さを誇ります。
環境省による「快水浴場百選」、「日本の渚百選」にも指定されている美しい海岸です。
北アルプスの雄大な峰をシルエットにした夕景が絶景であり、地元では有名なサンセットビーチとしても知られています。
ヒスイは古代から珍重された宝石で、日本では「勾玉」の材料などに利用されてきました。
国外でも中国の他、中南米のマヤ・アステカ文明でも「ヒスイの仮面」が作られるなど貴重な宝石でした。
緑色のイメージが強いですが、ピンクや白、紫など色彩は様々です。
日本国内の海岸で採取することができるのは、この宮崎・境海岸と隣接する新潟県・糸魚川市の海岸だけです。
ヒスイを見つけるコツとして、波打ち際から海を眺め、海中で白く発光している石を探すことです。
薄い緑色をしており、普通の石よりも少し重みがあります。
ヒスイを見つけることができなくても、この海岸ではガーネットやメノウなども打ちあがります。
海が荒れた日の翌日は、ヒスイをゲットできるチャンスがぐっと高くなるので狙い目です。
また、この海岸沿いを通る国道8号線は、別名「タラ汁街道」とよばれており、朝日町名物の「タラ汁」を提供している店がたくさんあります。
ヒスイを探したあとに、タラ汁で温まってみませんか?
県庁所在地である富山市を中心としたこのエリアは、海に山に観光スポット満載です。
富山市は、越中と呼ばれた時代からの中核都市〜富山城を拠点とした城下町として多くの史跡が残っています。
滑川市は、ホタルイカで有名~春先から初夏にかけての海岸では、青白く幻想的な輝きを鑑賞できます。
「ほたるいかミュージアム」では、ホタルイカについて学べるほか、シーズンには間近に発光の様子が見学可能です。
立山町は北アルプスに抱かれた雄大な山岳美が自慢です。
立山連峰のほか、秘境・黒部峡谷を結ぶ「立山黒部アルペンルート」の絶景美、黒部ダムもこのエリアに属します。
富山市のシンボルである富山城は、市内の中心部に位置しています。
当時の名残を残すものは、堀や石垣などわずかですが、天守閣が復興されていて「富山市郷土博物館」になっています。
また、天守展望台からの富山市内の眺望は抜群~日没から始まるライトアップは、富山城を幻想的に映し出します。
富山城の周辺は「富山城址公園」として整備され、桜の名所として知られるなど市民の憩いの場となっています。
富山城は、かつて神通川(現在の松川)の流れを 城 の防御として利用していました。
その様子が水に浮いているように見えたため、「浮城」や「安住城(あずみじょう)」の異名を持っています。
滝廉太郎の名曲『荒城の月』の着想の元となった城ともいわれています。
富山城は、戦国時代の天文12年(1543年)に当地の豪族・水越勝重によって築城されたと伝えられます。
水越家の主筋である神保氏が居城していましたが、上杉謙信の侵攻や一向一揆との争いなどが続き、城主が不安定な時期が続きました。
天正10年(1582年)織田信長の命により、佐々成政が入城して城の大改修が行われています。
佐々成政は信長の横死後、後継者として台頭した豊臣秀吉と対立して領地を没収され、越中の領主となった前田利長が入城して更に大改修が行われました。
江戸時代の寛永16年(1639年)、前田利次によって、加賀藩の支藩・富山藩が成立します。
以降明治維新を迎えるまで、富山前田氏13代の居城として栄えました。
明治になって廃城となり、棄却・解体されましたが、昭和29年(1954年)、戦災からの復興のシンボルとして天守が再建されました。
この再建された模擬天守は、愛知県にある国宝・犬山城がモデルといわれます。
北アルプスに自生する黒ユリ。
花言葉は「愛」と「呪い」です。
この黒ユリにまつわる伝説が、富山で長く語り継がれています。
織田信長に仕え、猛将として知られた佐々成政は、天正10年(1582年)越中領主として富山城に入城します。
「佐々堤」を造り、長らく常願寺川の洪水に悩まされた住民を救うなど、越中では善政を施したと伝えられます。
織田家中では柴田勝家の配下に属しており、豊臣(羽柴)秀吉を嫌っていたようです。
本能寺の変で織田信長が倒れると、台頭してきた秀吉と対立するよになり、秀吉との一戦に備えて徳川家康に援助を求めます。
この時に行ったのが「さらさら越え」。
なんと成政は富山から家康の居城・浜松まで、厳冬の北アルプスを踏破したのです。
結局は家康の説得に失敗。
秀吉に10万の大軍で富山城を包囲されて降伏、新川郡を除く越中も没収されてしまいます。
成政には小百合姫という寵愛の侍女がいました。
非常に美しく、成政からの愛情を一身に受けていました。
このことが面白くない他の侍女たちは、小百合を除こうと「小百合は別の小姓と密通している」との噂を流したのです。
その噂を信じた成政は嫉妬のあまり怒り狂い、小百合に何の弁解もさせないまま斬殺してしまいます。
小百合は死の間際、「三年のち、立山に黒いユリが咲いた時に佐々家は滅びる事でしょう」と呪いの言葉を残しました。
その後の佐々成政は、天正15年(1587年)九州征伐で手柄をたて、肥後熊本一国の領主となります。
しかし、統治に失敗し、最後は切腹して果てます。
時は小百合の処刑から3年後。
立山は黒ユリが満開だったそうです。
住所 : 富山県富山市本丸1-62
マップ : Googleマップ
アクセス :
定休日 : 年末年始(12/28~1/4)ほか臨時休館あり
電話番号 : 076-432-7911
公開時間 : 9:00~17:00(入館16:30まで)
料金 : 大人210円、高校生以下無料 ※特別展開催中は異なる
公式サイト : 富山城(富山市観光局)
富岩(ふがんうんが)運河環水公園は、富山駅から徒歩10分の距離にある親水都市公園です。
かつて富山の産業発展に大きく貢献した富岩運河を囲むように、約9.7haの広大な敷地が広がります。
緑が多く、水辺の風が爽やかな美しい公園ですが、意外なことに、この場所はもともと舟だまりやゴミ捨て場だった場所です。
「とやま都市MIRAI計画」の一環として整備され、平成9年(1997年)に開園し、大きく生まれ変わりました。
この公園のシンボルは、運河にかかる「天門橋」~展望台が設置されており、晴れた日には遠く立山連峰の眺望が楽しめます。
夜間はライトアップされ、ロマンチックな雰囲気に包まれます。
オールシーズン、昼でも夜でも楽しむことができる富山市民のオアシス的な存在です。
天門橋の展望塔は高さ20.4m~富岩運河を跨ぐように設置されています。
この2つの展望塔を結んでいるのが、「赤い糸電話」です。
長さ58mの糸電話は、「愛の告白スポット」としてカップルに大人気。
夜間はライトアップされてムード満点です。
スターバックスコーヒーなんて珍しくない!?
いいえ、この公園内にある「富山環水公園店」は世界一美しい店舗として知られています。
なぜ世界一かって?
2008年のスターバックスのストアデザイン賞で最優秀賞を受賞しているのです。
店舗の外観が総ガラス張りで、外の運河の景色は抜群。
特に夜間のライトアップされた公園の眺望はすばらしいです。
桜や紅葉、花火大会や雪景色など四季を通じた眺望を、コーヒーカップ片手に楽しめる空間です。
3月下旬から11月下旬にかけて、富岩運河でクルージングを楽しむことができます。
富岩運河環水公園と富山湾に面した「岩瀨カナル会館」を約1時間で結んでいます。
途中で国の重要文化財に指定されている「中島閘門」など見どころも満載です。
水上から桜や紅葉を鑑賞することができ、心地よい風を受けながら観光を楽しめます。
立山連峰を源流とする称名滝は、知名度こそいまひとつですが、落差日本一を誇る 滝 です。
4段からなる大滝で、その落差は350m!
その水量は多い時で毎秒100トンを超えるともいわれています。
国指定の名勝および天然記念物でもあり、間近に眺めると、その迫力に圧倒されます。
称名滝の名前は、鎌倉時代の名僧・法然が滝の轟から「南無阿弥陀仏」という称名念仏を聞いたとの伝承に由来します。
この滝のユニークなところは、立山連峰の雪解け水が多く流れ込む春先に、幻の滝・ハンノキ滝が出現することです。
ハンノキ滝の落差は500mとされ、称名滝の落差をしのぐ「幻の」日本一落差の滝ということになります。
さらに水量が増した際には、ハンノキ滝の周辺に「ソーメン滝」など小さな滝が出現する、とても珍しい光景に出会うことができます。
残雪の残る春や、緑豊かな夏、紅葉の秋など季節によって様々な雰囲気を楽しめますよ。
住所 : 富山県中新川郡立山町芦峅寺
マップ : Googleマップ
アクセス :
電話番号 : 076-462-1001 (立山町観光協会)
定休日 : 冬期閉鎖
営業時間(道路通行時間) :
料金 : 無料
駐車場 : 247台
駐車料金 : 無料
公式サイト : 立山町
3,000m級の北アルプスを経由し、富山県と長野県を結ぶ「立山黒部アルペンルート」。
豪雪地帯にあるため、冬の期間は閉鎖されます。
このアルペンルートで、春から初夏にかけて見学できるのが雪の大谷です。
雪の大谷がある標高2450mの立山室堂平は、世界でも有数の豪雪地帯です。
その中でも室堂付近にある「大谷」は、吹きだまりになっているため特に積雪が多く、その深さは20mを超えることもあります。
春先になって、アルペンルート開通に向けて除雪作業をする際にできた雪の壁が「雪の大谷」で、約500mの距離です。
高さが最大で20mにも及ぶ雪の壁は迫力満点。
日常生活では決して味わうことができません。
この「立山・雪の大谷ウォーク」は例年4月中旬から6月下旬にかけて開催されます。
会場では、雪の大谷のほか、歩行者専用の「雪の回廊」、雪の迷路、滑り台なども設置され、たっぷりと楽しむことができます。
初夏でも寒いので防寒用具は必携です。
住所 : 富山県中新川郡立山町芦峅寺字ブナ坂外11国有林周辺(天空ロード)
マップ : Googleマップ
アクセス : 富山地方鉄道・立山駅よりケーブルカー、高原バス経由で1時間
営業時間 :
公式サイト : 立山黒部アルペンルート
立山黒部アルペンルートにおける最大の観光スポットが、この黒部ダムです。
ダムの高さは186m。
東京ドームの3倍もあり、日本最大級を誇ります。
昭和38年(1963年)、殉職者171名という創造を絶する難工事の末、7年の歳月をかけて完成しました。
関西電力㈱の管轄下にあり、6月下旬-10月中旬にかけて催されるダイナミックな観光放水は、映像などでご覧になった方も多いと思います。
秘境・黒部峡谷の奥地にありながら、多くの観光客で賑わう場所です。
黒部ダムへのアクセスは、富山県側より長野県側からのほうが良好です。
長野県大町市にある扇沢駅から電気バスで「黒部ダム」駅まで行くのが一番便利な方法です。
所要時間16分で到着します。
黒部ダム展望台は1508mの高さがあり、この場所からダムの全貌をはじめ、立山連峰の雄大や山並みや北アルプスの大パノラマが一望できます。
スリル満点の外階段を経由して「新展望台」へ到着すると、お待ちかねの観光放水を真近で鑑賞することができますよ。
また、標高1,448mの黒部湖を運行する遊覧船「ガルベ」もおすすめです。
日本一高い場所にある遊覧船からは、北アルプスをはじめ黒部の大自然を湖上から満喫できます。
黒部ダムをモチーフにした「黒部ダムカレー」も観光のついでに食べてみたい逸品です。
住所 : 富山県中新川郡立山町芦峅寺字ブナ坂外1
マップ : Googleマップ
アクセス :
電話番号 : 0261-22-0804
定休日 : 12/1~4/15は休業
営業時間 :
公式サイト : 黒部ダム
富山の海の幸の代表格・ホタルイカ~滑川市は富山湾のなかでも最大の水揚げを誇る街として知られています。
そんな街のシンボル・ホタルイカをテーマにした博物館が、「ほたるいかミュージアム」です。
博物館の建物もホタルイカの胴体をモチーフにしており、シーズン中は生きたホタルイカに触れることもできるのです。
ホタルイカは深海に生息している小型のイカです。
日本近海では、富山湾だけに住んでいるわけではなく、日本海全域と一部は太平洋側にも生息しています。
触手の先にはそれぞれ3個の発光器が付いており、体表にも細かい発光器があります。
晩春から初夏までが産卵期で、この時期には海面近くまで上がってきます。
ホタルイカの漁は、この産卵期に行われます。
富山湾の成願寺川の河口左岸から魚津までの約15km、満潮時の沖合1260mまでの海域は、「ホタルイカ群遊海面」の名称で国の特別天然記念物に指定されています。
これは「ホタルイカ」自体を天然記念物にしてしまうと食べることだけでなく、捕獲もできなくなってしまうからとの配慮からです。
ホタルイカの寿命は1年と考えられ、4〜5月の産卵を最後に一生を終えます。
この時期に、大量のホタルイカが岸に打ち上げられる様子が見られ、「ホタルイカの身投げ」とも呼ばれています。
未だ多くの謎に包まれた神秘の生き物です。
ホタルイカは一年中観察できる生き物ではありません。
ほたるいかミュージアムは通年営業しておりますが、シーズンオフでは入場料金も異なりきます。
3月下旬から5月下旬までのホタルイカのシーズンを迎えると、館内はホタルイカ一色になります。
「深海不思議の泉」は、滑川沖水深333mより取水される深層水を使用したタッチプールです。
シーズンには、このタッチプールで生きたホタルイカに触れることができます。
また、ホタルイカの発行ショーも見逃せません。
館内にあるレストランでは、旬のホタルイカの味覚をたっぷりと堪能できます。
さらにホタルイカを極めたい人には、「海上観光」がおすすめです。
集合時間が深夜2:30と早いですが、定置網によるホタルイカの漁を観光船から間近に観察できますよ。
住所 : 〒936-0021 富山県滑川市中川原410電話番号:076-476-9300((株)WAVE滑川)
マップ : Googleマップ
アクセス :
電話番号 : 076-476-9300
休業日 : 6月1日~3月19日の火曜日(祝日の場合翌日)、年末年始、1月最終月曜日から3日間
営業時間 : 9:00~17:00(入館は16:30まで)
料金 :
駐車場 : 160台(バス10台)
駐車料金 : 無料
公式サイト : ほたるいかミュージアム
富山県第2の都市・高岡市は、高岡大仏や国宝・瑞龍寺などの文化遺産が豊富に存在します。
このエリアの特徴は、何といっても富山湾を満喫できることにあります。
雨張海岸、新湊大橋や海王丸パークから望む立山連峰の眺望は絶景です。
また、富山湾の海の幸をたっぷりと堪能できる場所~「新湊きっときと市場」では、新鮮なグルメに舌鼓を打てます。
高岡・氷見は国民的漫画家藤子不二雄の出身地でもあります。
街のどこかで、ドラえもんや忍者ハットリくんに出会えるかもしれません。
雨晴海岸(あめはらしかいがん)は、高岡市北部にある景勝地です。
この海岸の最大の見どころは、海岸線から眺められる北アルプス・立山連峰の雄姿でしょう。
晴れて空気の澄んだ日には、富山湾越しに直線距離60kmの立山連峰のシルエットが映えます。
奈良 時代の万葉の歌人・大伴家持はこの風景をこよなく愛し、多くの歌を残しています。
また、雨晴海岸から氷見市の松田江の長浜までは「白砂青松百選」・「日本の渚百選」に選ばれています。
雨晴海岸の名前は、平安時代の文治年間、源義経一行が山伏姿で奥州に逃れる途中で、にわか雨が晴れるのを待ったことに由来します。
雨宿りをするために、弁慶が持ち上げたといわれる大岩は、「義経岩」と呼ばれ、現在岩の上には義経社が建てられています。
海中に「男岩」「女岩」と2つの小さな島があり、特に女岩は、海岸から立山連峰を撮影する際のアクセントになっています。
雨晴海岸は四季を通じて、異なった姿の絶景を楽しむことができます。
特に冬の朝に発生する気嵐(けあらし)は、陸上の冷たい空気が海に流れ込むことで発生する蒸気のことで、湯気だった海上の姿はとても幻想的です。
ちなみに、海上から3,000m級の山を鑑賞できる場所は、世界で3か所しかありません。
この海岸がいかに貴重な存在かがわかります。
住所 : 〒933-0134 富山県高岡市太田
マップ : Googleマップ
アクセス :
電話番号 : 0766-44-6200(雨晴観光協会)
駐車場 : 21台(大型3台)
駐車料金 : 無料
公式サイト : 雨晴海岸
ドラえもんやのび太、しずかちゃんやジャイアンが遊んでいる空地が富山県に存在します。
漫画に登場する土管まで再現されていて、ドラえもんのファンにはたまらない場所です。
高岡市はドラえもんの作者・藤子・F・不二雄さんの出身地です。
高岡おとぎの森公園は、ドラえもんのキャラクターに会える公園として知られています。
高岡おとぎの森公園は、敷地面積約11ヘクタール、東京ドーム2.5倍の広さがある公園です。
第13回全国都市緑化フェアの会場として、平成8年に開園しました。
広々とした芝生の広場や、数々の大型遊具、季節を満喫できる美しい花々や多くの体験施設などが揃っています。
子供だけでなく、大人も楽しめる公園として地元で愛されています。
「おとぎの森館」の展望台からの眺望は抜群です。
住所 : 富山県高岡市佐野1342
マップ : Googleマップ
アクセス :
定休日 : 火曜日(祝日の場合は翌日)、年末年始
電話番号 : 0766-28-6500 (管理事務所)
営業時間
:
公園は終日開放
9:00〜17:00(おとぎの森館・こどもの家)、9:00〜22:00(森のふれあい館)
料金 : 無料
公式サイト : 高岡おとぎの森公園
高岡市街地のほぼ中央に位置する「高岡古城公園」は、高岡城の跡地を明治以来公園として開放したものです。
市街地にありながら、その敷地は約21万㎢と広大で、東京ドームに換算すると約4.5倍にあたります。
3つの水濠に囲まれており、濠が占める割合は総面積の1/3以上。
築城時そのままに残っています。
城址公園でありながら、人工的にあまり手を加えられていない自然公園です。
高岡城の現役時代は、6年程度しかありませんでした。
しかも、江戸時代の初期に廃城になっており、ずっと高岡城跡だったのです。
高岡城は、慶長14年(1614年)に加賀藩初代藩主・前田利長によって築城されました。
利長は加賀藩主を隠居した後、金沢から富山城に移っていましたが、火災により焼失してしまいました。
そこで幕府の許しを得て、当時「関野」と呼ばれていた場所に新たな城を造ることになったのです。
築城にあたっては、元キリシタン大名だった高山右近が縄張りを行ったといわれています。
こうして完成した新城は、「詩経」の一節から「高岡城」と名付けられ、地名も関野から高岡に変わりました。
利長は5年後に死去、幕府の一国一城令により元和元年(1615)廃城となりました。
加賀藩主・前田利常は亡き兄・利長の意向を尊重し、廃城後も城郭の基本構造を残すことを決定したのです。
明治維新を迎え、高岡城跡は民間払い下げの危機に遭遇しましたが、最終的には公園として整備することで決着がつきました。
豊かな水に恵まれた公園内には、野趣味あふれた自然が息づき、サクラ、カエデ、ケヤキ、マツ、ヤブツバキなど、多くの樹木が繁っています。
春はソメイヨシノを中心に18種約1800本の桜が咲き誇り、花見スポットとして知られています。
また、公園内には動物園や 博物館 なども設置され、四季を問わす多くの訪問者で賑わいます。
住所 : 富山県高岡市古城1-1
マップ : Googleマップ
アクセス :
電話番号 : 0766-20-1563 (高岡古城公園管理事務所)
料金 : 無料、遊覧船 大人700円、小人200円
壮大な伽藍配置様式が美しい名刹・瑞龍寺は、富山県における唯一の国宝です。
初代加賀藩主・前田利長の菩提寺として、慶長19年(1614年)に当時の加賀藩主で異母弟であった前田利常によって建立されました。
外様大名筆頭であった前田加賀120万石の財力を如実に示す、江戸初期の典型的な建造物です。
利常は、自分に藩主の座を譲ってくれた兄・利長の恩義に報いるため、名工山上善右衛門を棟梁に足掛け20年の歳月をかけて完成させました。
山門、仏殿、法堂が一直線に並び、左右に回廊をめぐらして諸堂を対称的に配置する伽藍配置は中国の径山万寿寺にならったものといわれます。
以来加賀前田家の手厚い保護を受けてきました。
仏殿、法堂、山門の3棟が近世禅宗様建築の代表作として国宝に指定され、総門や禅堂、回廊が重要文化財に指定されています。
春に3日間、夏と冬は2日間、寺院のライトアップと夜間拝観を行っており、幻想的な雰囲気に包まれます。
住所 : 〒933-0863 富山県高岡市関本町35
マップ : Googleマップ
アクセス :
電話番号 : 0766-22-0179
営業時間 : 9:00~16:30 ※12/10~1/31は16:00閉門
料金 : 大人500円、中高生200円、小学生100円
駐車場 : 無料(36台、バス10台)
公式サイト : 瑞龍寺
東京都 世田谷区の「サザエさん通り」や鳥取県境港市の「水木しげるロード」など、漫画の登場人物のモニュメントが飾られた商店街は全国にあります。
富山県氷見市には、「忍者ハットリくん」やその仲間たちに出会うことができる楽しい商店街が存在します。
ここ氷見市は、人気漫画家・藤子不二雄Ⓐさんの生まれ故郷。
コンビを組んでいた藤子・F・不二雄さんが高岡市出身なので、お二人とも富山出身です。
まんがロードは、氷見市比美町から中央町にわたる商店街のことで、正式名称は「潮風通り商店街」です。
この商店街の両側600mに渡り、忍者ハットリくんなどのキャラクターが全部で8種16体が設置されています。
ローカル色たっぷりなのが、藤子不二雄Ⓐさんのオリジナルキャラクター「氷見のサカナ紳士録」。
ここでしか見られないた楽しい魚たちです。
これらのモニュメントにはセンサーが内蔵されており、近付くとセンサーが反応し、楽しいお喋りをしてくれます。
このまんがロードの近くに設置されている「湊川からくり時計」は、忍者ハットリくんが主人公です。
9:00〜17:00の間の定刻になると、カラクリ時計がカタカタと動き始め、テーマ曲とともに橋の中からハットリくんたちが現れてケムマキと忍法対決をします。
藤子不二雄Ⓐワールドは、まだまだ続きます。
「光禅寺」は、約700年以上の歴史をもつ加賀藩前田家ゆかりの曹洞宗の古刹です。
漫画とは無縁のような存在ですが、実はこのお寺は藤子不二雄Ⓐさんの生家なんです。
山門に入ると、忍者ハットリくん、怪物くん、プロゴルファー猿、喪黒福造の石像が出迎えてくれます。
このお寺もまんがロードの近くにありますよ。
ほかにも藤子不二雄Ⓐさんの原画や複製原画などが展示された「氷見市潮風ギャラリー」や「忍者ハットリくん列車」、「怪物くんバス」も運行しています。
氷見市は、藤子不二雄ファン、アニメ好きにはたまらない聖地といえるでしょう。
日本海を望む新湊・射水ベイエリアには、注目の観光スポットが豊富に存在します。
きときと(新鮮な)海の幸に舌鼓を打ち、とびっきり優雅な風景を鑑賞できます。
庄川から富山新港に注ぐ内川の周辺は、「日本のベニス」とも称されています。
個性的な13の橋が架かり、懐かしい古き港町の風情を楽しむことができます。
このエリアは、多くの映画のロケ地にも利用されています。
「川の駅新湊」を拠点として、すべての橋を徒歩で周遊しても20分程度です。
13ある橋の中で、代表的なものをご紹介します。
海王丸パークは、帆船海王丸を中心にした公園です。
ピクニック広場やバードパーク、遊具なども設置されており、射水ベイエリア最大の観光スポットとなっています。
その景色の美しさから「恋人の聖地」にも認定され、デートコースにもぴったりです。
帆船海王丸は、商船学校の練習船として使用された船です。
昭和5年に処女航海に出て以来、60年あまりの歳月で106万海里(地球約50周)を航海した実績があります。
その優雅な姿から「海の貴婦人」の愛称で呼ばれています。
進水当時そのままの船内を見学することができます。
年に10回開催される「総帆展帆」は、貴婦人の名に恥じない格好良さです。
住所 : 〒934-0023 富山県射水市海王町8
マップ : Googleマップ
アクセス :
電話番号 : 0766-82-5181
定休日 :
営業時間 :
非公開日 : 海王丸の船体整備期間は非公開(年2回)
料金 :
公式サイト : 海王丸パーク
富山新港に全長3.6kmで架かる新湊大橋は、日本海最大の斜張橋です。
黒部ダムを除く、富山県内で最も高い建造物となっています。
平成25年に開通したばかりの新しい観光スポットです。
この橋は二重構造になっており、上層は車専用、下層は歩行者用で構成されています。
上層でのドライブの景観は抜群。
潮風を受けながら、眼下の富山湾、遠方に立山連峰の雄姿を眺望することができます。
歩行者専用通路「あいの風プロムナード」は、全天候型通路。
透明アクリル板で覆われ、半間接照明による演出が施されています。
見渡す限りの富山湾や、眼下に広がる射水平野、船が行き交う富山新港など、空中からの美しい眺望は圧巻。
480mを7分で結びます。
夜間はライトアップされ、とても幻想的です。
住所 : 富山県射水市本町
マップ : Googleマップ
アクセス : 万葉線・越の潟駅より徒歩2分
営業時間 :
新湊きときと市場は、新湊漁港で水揚げされた富山湾の新鮮な海の幸を楽しめる場所です。
シロエビやホタルイカ、ぶりなど四季に応じた種類も多彩なおいしい魚がたくさんあります。
食事のほか、お土産コーナーも充実しています。
富山湾のグルメを楽しむなら、絶対おすすめのスポットです。
住所 : 富山県射水市海王町1
マップ : Googleマップ
アクセス :
電話番号 : 0766-84-1233
定休日 : 無休
営業時間 : 9:00〜17:00(時期、店舗により異なる)
公式サイト : きっときと市場
富山県南西部・岐阜県の飛騨地方に隣接するこのエリアには、古き良き日本の原風景が広がっています。
日本国内でも珍しい砺波平野の「散居村」の景観は、ほっとした気分に浸ること間違いないでしょう。
忘れはならないのが世界遺産・五箇山の合掌造り集落。
岐阜・白川郷と比較すれば、知名度や観光客数で遅れをとりますが、相倉、菅沼集落に残る集落は訪れる価値充分です。
なお、富山県の花であるチューリップをテーマとした公園が複数存在しており、色とりどりの美しい花を鑑賞できます。
ユネスコ世界遺産登録以来「日本の秘境」から、海外からも観光客が訪れるメジャーな観光地となった「白川郷・五箇山の合掌造り集落」。
知名度や観光客数では、岐阜の白川郷の方が上を行っていますが、富山県の五箇山は、観光客が少ない分ゆっくりと見学することが可能です。
素朴でこじんまりした雰囲気の中で、日本の原風景を体験できます。
ユネスコ世界遺産・「白川郷・五箇山の合掌造り集落」って名前はよく聞くけど、そもそも合掌造り集落ってどんなものでしょうか?
エリアの特色と、合掌造りの建築様式がなぜ作られたのかをまとめてみます。
国内でも有数の豪雪地帯にあり、かつては周囲から隔絶された集落だった白川郷・五箇山エリア〜白川郷は岐阜県飛騨地方に属し、五箇山は富山県・砺波地方に属しています。
この土地特有の建築様式「合掌造り」で知られ、ユネスコ世界遺産登録(1995年)後は、すっかり有名観光地の仲間入りを果たしました。
白川郷・五箇山集落は、いずれも飛騨・越中地方を流れる庄川の流域に位置し、白川郷は上流域、五箇山は中流域に存在します。
合掌造りという名前は、三角形に組む丸太組みの形が「合掌」しているようにみえることから名付けられたといわれます。
屋根の角度は45〜60度と急な傾きがあり、切妻造りの茅葺屋根が大きな特徴となっています。
この造りは、豪雪地帯における雪下ろしの作業軽減のために考えられた生活の知恵といえます。
合掌造りの集落は、明治時代中期頃に1850世帯と最盛期を迎えていましたが、人口の流失や産業構造の変化などによって激減していきました。
しかしながら白川郷・五箇山集落一帯は、特に豪雪地帯のうえに、周囲との道路整備が遅れたたために奇跡的に残ったといわれます。
このエリアが、当時からいかに「秘境」であったかがわかります。
やがて両エリアで残った集落の保存運動が盛んになり、最終的には「世界遺産」登録によって国際的な保護を受けることになったのです。
ユネスコ世界遺産の指定範囲は、白川郷の「荻町集落」と五箇山の「菅沼集落」「相倉集落」の3か所となっています。
うち白川郷は、約100棟の合掌造り集落が現存しており、宿泊施設や食事処も豊富に存在します。
年間に白川郷を訪れる観光客数はなんと150万人。
村民わずか1500人の村(白川村)なので、人口の1000倍の観光客が訪れる計算になります。
最近は高速道路網の整備などで、アクセスは飛躍的に向上してきました。
五箇山は、富山県南西部・南砺市の旧平村、旧上平村、旧利賀村を合わせた地域のことです。
五箇山の名前は、かつてこの地域が、赤尾谷、上梨谷、下梨谷、小谷、利賀谷の5つの谷から構成されていたことに由来します。
この集落は平安末期、倶利伽羅峠の戦いで木曽義仲の軍に敗れ平家が落ちのびたのが発祥とされていますが、確かなことはわかっていません。
江戸時代には、加賀藩の流刑地として利用されると同時に手厚い保護も受けてきました。
白川郷には及ばないものの、五箇山集落には年間80万近くの観光客が訪れています。
五箇山の合掌造り集落は、「相倉集落」と「菅沼集落」に大別されますが、白川郷と比べるとこじんまりした印象です。
2009年(平成21年)3月には、フランス・ミシュラン社発行の旅行ガイド日本編「ミシュラン・グリーンガイド・ジャポン」にて最高峰の3つ星観光地に選ばれています。
菅沼地区にある「五箇山民俗館」は、ほとんど改造されていない合掌造りの建物で、五箇山の暮らし、先人たちの知恵が活かされた生活用具約200点が展示されています。
また「塩硝の館」では、かつてこの地の一大産業だった塩硝(火薬の一種)の製造工程を知ることができます。
五箇山は日本最古の民謡ともいわれる「こきりこ節」の発祥の地。
「麦や節」「といちんさ」など代々受け継がれている民謡の宝庫でもあります。
五箇山の特産品である「五箇山豆腐」「赤カブ漬け」は是非とも賞味したい一品。
お土産には「五箇山和紙」もおすすめです。
菅沼集落は合掌造り家屋が9棟で、規模が小さくひなびた印象があります。
土蔵や板倉などの伝統的な建物が保存されており、集落を一望できる展望広場があります。
食事処は充実しておりますが、宿泊施設は1軒しかありません。
相倉は合掌造り家屋が23棟現存し、このうち人が住んでいるのが11棟です。
合掌造り家屋のほかに寺院や神社、土蔵などが保存されています。
民宿は7軒ありますが、食事処が1軒しかないのが難点です。
菅沼集落より規模が大きいものの、アクセスが若干不便です。
南砺市にある大牧温泉は、とても珍しい温泉です。
どこが珍しいかって?この温泉は船でしか行くことができないのです。
そうとはいっても離島にあるわけではありません。
ダム建設によって湖底に沈んでしまった、もともとは由緒ある温泉だったのです。
伝承によれば、大牧温泉のはじまりは平安時代末期の1183年(寿永2年)に遡ります。
木曽義仲との倶利伽羅峠の合戦に敗れた平家の落人が、この辺りを徘徊しているうちに、河畔から湯が出ているのを発見したといわれます。
以来この温泉は、村人達の湯治場として素朴な宿を営んでいました。
しかし、昭和5年(1930年)、小牧ダムが完成した際にこの温泉地は湖底に沈んでしまったのです。
この時、一軒の温泉宿がダム湖と切り立つ断崖の間に取り残されてしまいました。
多くの村民に愛された温泉を何とか存続させようと、豊富に湧き出る源泉を湖底から採りこむ事により、温泉は再興されました。
ところが、ダム湖によって交通が遮断され、船でしか行くことのできない秘湯になってしまったのです。
大牧温泉には一軒宿の「大牧温泉観光旅館」しか存在しません。
四季を通じて豊かな自然に囲まれ、とっておきの贅沢な時間を過ごせるかもしれません。
住所 : 富山県南砺市利賀村大牧44
マップ : Googleマップ
アクセス :
電話番号 : 0763-82-0363
営業時間 : チェックイン 15:00/チェックアウト 11:00
予約サイト : 楽天トラベル
トルコ原産のチューリップは、世界で最も愛されている花のひとつです。
今では多くの改良品種があり、色とりどりの美しさに魅了されます。
チューリップは、富山県の県花であると同時に、砺波市の市の花にも指定されています。
砺波市とチューリップのつながりは、「チューリップの父」と称される水野豊造さんがはじまりです。
砺波出身の水野さんは、大正7年にわずか10球の球根から栽培を開始し、高品質なチューリップを生み出すことに成功しました。
やがて有望な特産物として県下全域に広がり、今ではチューリップの球根出荷量日本一の産地として発展しています。
砺波市には、チューリップを楽しめる施設が2か所あります。
毎年春に開催される「となみチューリップフェア」は、約300万本のチューリップが会場内を彩り、多くの観光客で賑わいます。
砺波市の特産で市の花、また富山県の県花でもあるチューリップをテーマとした都市公園です。
春には約7ヘクタールの広大な敷地に、650品種300万本のチューリップが咲く様子は圧巻です。
公園のシンボル・チューリップタワーは高さ21.9m。
このタワーから大花壇など公園内を一望することができます。
トルコ のヤロバ市との姉妹都市提携の記念に造られた「ヤロバの泉」もシンボルのひとつです。
この公園は、となみチューリップフェアのメイン会場となります。
チューリップのシーズンが終わる夏には、色鮮やかな1万本カンナが咲き誇り、「カンナフェスティバル」が開催されます。
公園一帯を約10万球のLEDでライトアップする「KIRAKIRAミッション」は、北陸エリアの人気イルミネーション第1位を誇ります。
住所 : 富山県砺波市花園町1-32
マップ : Googleマップ
アクセス :
定休日 : 年中無休
電話番号 : 0763-33-7716
料金 :
公式サイト : 砺波チューリップ公園
砺波チューリップ公園に隣接する「チューリップ四季彩館」は、一年中チューリップの花が咲く、世界で唯一の施設です。
チューリップ公園がシーズンオフの時も、こちらでチューリップを鑑賞することができます。
この施設は、チューリップの情報発信の拠点として、1996年(平成8年)に建設されています。
チューリップ四季彩館の見どころは、チューリップの芽吹きから開花に至る成長過程を一望できる不思議な花園・「ワンダーガーデン」。
高さ3.7mのタワー型オブジェ「チューリップパレス」は、上から下まで360度、約500本のチューリップの切り花を鑑賞できます。
「パレットガーデン」は、咲き誇るチューリップの花を常時約5000本展示し、万華鏡のように四方へ広がる不思議な空間を演出しています。
ほかにも、チューリップについてのトリビアを学ぶことのできるコーナーなど内容充実の施設です。
住所 : 富山県砺波市中村100番地1
マップ : Googleマップ
アクセス :
電話番号 : 0763-33-7716
定休日 : 不定休
営業時間 : 9:00〜18:00
料金 : 大人・高校生310円、小中学生160円、65歳以上250円、幼児は無料
公式サイト : チューリップ四季彩館
散居村(さんきょそん)とは、広大な耕地の中に民家が散らばって点在する集落形態を指します。
日本国内では、島根の出雲平野や北海道の十勝平野など数か所存在しますが、最大級の散居村集落は、富山・砺波平野にあります。
現在およそ220平方キロメートルに7000戸程度が散在しています。
砺波平野に散居村集落が成立したのは、16世紀末から17世紀にかけてと考えられています。
砺波平野を流れる庄川は江戸時代以前には氾濫が多かったため、この地域に住みついた人々は周囲より高い部分を選んで家屋を建て、周囲を水田としました。
このような住居と水田の配置は農民にとっては便利であったため、江戸時代になって広く普及したようです。
また、砺波平野の散居村の特徴として、家屋の周囲にカイニョと呼ばれる屋敷森が形成されていることです。
これは周囲に民家が存在しないために、冬には家屋が厳しい風雪に直接晒されることを防ぐ目的が生じたからです。
砺波平野の散居村を見学できる場所は下記2か所存在します。
眼下に一望できる散居村は、四季を通じて様々な変化に富み、心が和む絶景が広がります。
宿泊施設・コスモス荘近くに位置する展望台です。
古くから存在する施設で、この展望台から散居村の風景だけでなく、はるか富山湾を望めます。
富山県の「ふるさと眺望点」にも指定されています。
住所 : 富山県砺波市五谷160939-1428
マップ : Googleマップ
アクセス :
料金 : 無料
注意点 : 冬期は閉鎖
新しく完成した展望施設で、ここからも散居村の風景を鑑賞できます。
展望台のように階段を登る必要がないのが嬉しいところです。
多くのカメラマンで賑わう場所でもあります。
富山県は、雄大な自然と絶品グルメに恵まれた一大観光地です。
この県の魅力的な観光スポットは、まだまだたくさんあります。
北陸新幹線の開通でアクセス便利になった富山へ、気軽に旅してみませんか?
お気に入りの場所がきっと見つかるはずです。
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最終更新日 : 2024/02/25
公開日 : 2018/03/27