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長野県は本州のほぼ真ん中に位置する内陸県です。
旧国名・信濃から「信州」と呼ばれることが多く、観光ガイドなどを含めて広く浸透しています。
県内には同名の長野市が存在するので、長野県全体を表す場合は信州の方がわかりやすいかもしれません。
そんな長野県はとても広い県です。
北海道 を除く都道府県の中で、 岩手県 、 福島県 に次いで3番目の面積を誇り、その規模は南関東1都3県( 東京 ・ 神奈川 ・ 千葉 ・ 埼玉 )の面積の合計にほぼ匹敵します。
これだけ広い県なので、隣接する県は8県( 群馬 ・ 埼玉 ・ 山梨 ・ 静岡 ・ 新潟 ・ 富山 ・ 愛知 ・ 岐阜 )と日本一となっています。
しかし、県内には日本アルプスをはじめ、多くの山岳が存在するため、可住地面積は20%ほどと低くなっています。
市町村の多くが山に囲まれた盆地になっていることから、気候的には内陸性の中央高地気候となっており冬の寒さは厳しいです。
特に北部地域は豪雪地帯となっています。
長野県は都道府県別の平均寿命で、男女とも常に上位(男性2位・女性1位)を占めています。
理由としては、自然が豊かな地理的条件に加えて、高地にあるため運動量が高くなるばかりでなく、血圧の上昇が抑制されるといわれます。
また、県をあげて健康意識向上に努め、「減塩運動」や「野菜摂取」に取り組んできた結果でもあります。
ボランティアなど地域奉仕運動も全国トップであり、美術館や 博物館 の数も全国一です。
「幸せな県ナンバーワン」にも選出された長野県は、人生を長く楽しむための条件が揃っているのです。
長野では1998年(平成10年)に、札幌に次ぎ国内で2番目の冬季オリンピックが開催されました。
海外での知名度も上昇しています。
また、長野新幹線開通によりアクセスも格段に向上しました。
マイカーで訪問する際にも、中央道・上信越自動車道・長野自動車道など高速自動車網も充実しています。
長野県を代表するグルメで、真っ先に挙げられるのが「信州そば」です。
現在の麺線状のそば(そば切り)は、戦国時代頃に、ここ長野県から始まったと言われています。
それ以前は、団子状の「そばがき」や煎餅などに加工して食べられていたようです。
長野県は、昼夜の寒暖差が大きく、水はけのよい山地の畑がそばの栽培に適しており、良質の蕎麦が生産されます。
長野県信州そば協同組合の定義では、長野県内で製造されそば粉を40%以上配合した良質な「ほしそば」を信州そばとして認定しています。
この信州そばは、地域によって特色があり、その種類も膨大な数に及びます。
その中でも代表的なそばをご紹介します。
戸隠神社で有名な長野市戸隠のそばで、岩手県の「わんこそば」、島根県の「出雲そば」と共に「日本三大そば」の一つとされています。
ソバの甘皮を取らずに挽くそば粉を使用するため、そばの色が濃いのが特徴です。
そばの実を最初に挽いた時に出てくる一番粉を使用したそばで、白くて上品な香りが強いのが特徴です。
江戸の蕎麦屋の老舗「更科」が、このそばを提供したことから全国的に広まりました。
安曇野は北アルプスの雪解け水が湧き出した清流が流れる名水の里です。
その名水で打ったそばは絶品であり、長野県民の間でも絶大な人気を誇ります。
安曇野特産のわさびをアクセントに使用していることも魅力のひとつです。
蕎麦つゆに辛味大根の絞り汁と焼き味噌、刻みネギを混ぜているのが特徴で、伊那市高遠に伝わる伝統的なそばです。
このそばは、福島県会津地方特産のそばとしても知られています。
江戸時代初期に高遠城主だった保科正之(徳川秀忠の異母弟)が、会津転封に伴い、高遠のそばを会津の地に広めたとされています。
しばらく途絶えていた本家・高遠そばですが、会津より里帰りし、現在では昔ながらの味を楽しむことができます。
高原リゾートやスキー場のメッカとして有名な長野県ですが、その広大な県土には観光スポットが点在しています。
国立公園に指定されている場所だけでも5か所存在します。
2021年現在、長野県は19市14郡23町35村で構成され、自治体の数は北海道に次いで2番目を誇っており、地域ごとに特色があります。
本記事では、長野県を下記4つのエリアに分けて紹介していきます。
なお、長野県の観光スポット紹介については下記記事でも詳しく取り上げているので、ぜひ参考にしてください。
※合わせて読みたい: 長野県の観光地25選!長野旅行で外せない必見観光地からおすすめグルメまで!
県の北部に位置し、新潟・群馬両県と県境を接する北信には、県庁所在地である長野市があります。
長野市は善光寺の門前町として栄えた場所であり、名刹・善光寺は最大の観光スポットです。
このエリアは県内でも屈指の豪雪地帯であり、志賀高原や斑尾高原などスキー場が多く存在しています。
温泉も多く、野沢温泉や湯田中渋温泉郷も北信にあります。
ニホンザルが温泉に浸かることで有名な「地獄谷温泉」や名湯・渋温泉は、この湯田中渋温泉郷を構成する温泉です。
千曲市にある「あんずの里」は、春先には可憐な花で彩られます。
対象市町村・・・長野市・飯山市・千曲市・須坂市・中野市・上高井郡(小布施町・高山村)・下高井郡(山之内町・木島平村・野沢温泉村)・上水内郡(信濃町・飯縄町・小川村)・下水内郡(栄村)
長野市の起源が、もともと善光寺の門前町から出発したこともあって、「善光寺参り」は長野観光では外せません。
善光寺は、長野市の中心部に位置する名刹です。
飛鳥時代の皇極天皇の御代に建立されたと言われ、1400年以上の歴史をもっています。
寺院は本来、天台宗や日蓮宗など宗派に属するのが通常ですが、この善光寺は無宗派となっています。
日本で宗派の概念が発生する以前に建立されたという古い歴史があり、現在は天台宗と浄土宗が護持運営しているという珍しい形態を採っています。
この寺院の御本尊は「一光三尊阿弥陀如来像」。
インドから百済へ伝わり、欽明天皇13年(552年)に百済から仏教伝来とともに日本に伝わった国内最古といわれる仏像です。
御本尊は現在本堂「瑠璃壇」厨子内に安置されており、絶対秘仏の霊像。
寺の住職ですら見ることができないのです。
その代わり、御本尊の分身である「金銅阿弥陀如来及両脇侍立像(前立本尊)」が七年に一度御開帳され、この時は多くの参拝者で賑わいます。
創建以来、民衆や時の権力者から大いに崇敬されてきた善光寺ですが、一時期この場所を離れたことがあります。
戦国時代に武田信玄が本尊ごと甲斐に移転しました。
これが山梨県甲府市にある「甲斐善光寺」のはじまりです。
善光寺を深く崇敬していた信玄は、上杉謙信との川中島合戦の折り、この周辺が主戦場となって善光寺が焼失してしまうことを防ぎたかったからです。
御本尊は、その後豊臣秀吉によって京都の方広寺の本尊となっていましたが、「信濃に戻りたい」とのお告げがあって、慶長3年(1598年)にようやく信濃に戻りました。
古来から深く信仰されてきた善光寺は、信州だけでなく日本屈指のパワースポットです。
なお、善光寺については下記記事で詳しく紹介しているので、合わせてご覧になってください。
住所 : 長野県長野市元善町491-イ
マップ: Googleマップ
アクセス :
JR長野駅より長野電鉄長野線乗換「善光寺」下車徒歩10分
上信越自動車道・長野ICより約40分
電話番号 : 026-234-3591
定休日 : 無休
営業時間 :
境内は終日参拝可能
別途、本堂内陣6:00〜16:00など(詳細はHPにて)
料金 :境内は無料、他の個所についてはHPで確認してください
公式サイト : 善光寺
※善光寺の観光関連記事: 信州の古刹・善光寺の見どころを徹底解説!門前町のグルメからお土産まで!
長野市鬼無里(きなさ)にある奥裾花渓谷は、落差100mほどの褶曲した泥岩・砂岩の断崖が続く絶景の景勝地で、日本百景にも指定されています。
紅葉の時期には渓谷全体が錦色に染まり、多くの観光客の目を楽しませてくれます。
その奥裾花渓谷の最奥部に位置する湿原が、今回ご紹介する奥裾花自然園です。
渓谷を流れる裾花川の源流域に広がり、「日本の秘境100選」にも選出されています。
樹齢300〜400年のブナやトチの原生林に囲まれた湿原には、約81万本あまりの水芭蕉が群生しており、その数は尾瀬より大きく日本一を誇っています。
この付近は豪雪地帯のため、自然園の開園は例年4月の終わり頃になります。
雪解けとともに可憐な白い花を咲かせる水芭蕉は、5月中旬頃が一番の見頃です。
遊歩道も整備されているので、2時間程度の散策しながら心身ともにリフレッシュできるおすすめスポットです。
住所 : 長野市鬼無里奥裾花
マップ: Googleマップ
アクセス :
JR長野駅から観光センター行きバスで約2時間(季節運行)
上信越自動車道・長野ICより47km 100分
定休日 : 冬期休園(道路閉鎖)
営業時間 : 4月下旬〜10月下旬 8:30〜17:00
料金 :
4月上旬〜5月末:中学生以上410円
6〜10月下旬:中学生以上200円
公式サイト: 奥裾花自然園
気持ち良さそうに温泉に浸る猿の姿は、様々なメディアでご覧になった方も多いと思います。
地獄谷温泉は、ニホンザルが入浴することで知られる、湯田中渋温泉郷にある秘湯です。
その恐ろし気な名前は、100℃近くの源泉を吹き上げる間欠泉が、あたかも地獄を彷彿させることに由来します。
人里から離れた不便な場所にあり、冬場の積雪は1m以上、厳寒期の最低気温はマイナス10℃を下回るところです。
地獄谷野猿公苑は、昭和39年(1964年)に、人間とサルの共存をコンセプトに開園しました。
戦後の林業の発展にともない生息地を失ったサル達が、温泉近くまで下りてきて農作物を荒らすようになりました。
当初駆除対象になったサル達でしたが、初代園長の「餌さえあれば農作物を荒らさない」との信念から、熱心に餌付けを行い、農作物の被害を減らすことに成功しました。
公苑としてサルの餌付けを行っていますが、柵などで仕切っているわけではなく、野生のサルは自由に行き来できる空間となっています。
サルが温泉に入る様子を間近に観察できますが、この行動は厳寒期に暖をとるための行為であり、一年中温泉に浸るわけではありません。
また、野生のサルの観察の場であるため、公苑内に必ずしもサルがいるとは限りません。
温泉に浸るサルの姿は、“snow monkey”として海外でも広く知られています。
米国のニュース雑誌・タイム誌でも紹介されたことがあり、外国人観光客が多く訪れる場所です。
住所 : 長野県下高井郡山ノ内町平穏6845
マップ: Googleマップ
アクセス :
信州中野ICから車で20分(→下車徒歩30分)
長野電鉄長野線湯田中駅からバスで15分(→下車徒歩30分)
電話番号 : 0269-33-4379
定休日 : 無休
営業時間 :【4〜10月】8:00〜17:00、【11〜3月】9:00〜16:00
料金 :大人(18歳以上)800円、小人(6歳以上) 400円
公式サイト : 地獄谷野猿公苑
長野県千曲市・森地区にある「あんずの里」は、古くから有名なあんずの名所で、あんずの生産量も日本一を誇ります。
信州において桜の開花よりも早く咲くあんずの花は、春の訪れを感じさせます。
普段あまり目にすることのないあんずの花ですが、淡いピンク色の花が可憐で、桜や梅とは違った趣があります。
あんずの里の絶景を楽しむなら、上平展望台からの眺めることがおすすめです。
あんずの里のほぼ全景を見渡すことができて、「一目10万本」と呼ばれる絶景を堪能できます。
遠くには冠雪した飯綱山を望み、北アルプスの眺望も楽しめます。
この桃源郷は、映画『博士の愛した数式』のロケ地にもなりました。
あんずの里の奥部には、旧家を修復整備した「あんずの里スケッチパーク」があり、昔ながらの里の風景が再現されています。
このスケッチパーク内にある「あんず園」には散策路が整備され、間近に花を鑑賞することができます。
この地にあんずがもたらされたのは江戸・元禄時代に遡ります。
伊予宇和島藩主伊達宗利の息女豊姫が、松代藩主真田幸道にお輿入れの折り、故郷の風情をしのぶためにあんずの種を持参したのが始まりとされます。
その後、松代藩では殖産のため奨励をして今日の姿となったとされます。
あんずの里の見頃時期は4月上旬から中旬にかけてであり、約1週間で満開となります。
満開の時期を迎えると、あんず園はライトアップされて幻想的な雰囲気に包まれます。
住所 : 長野県千曲市森・倉科地区
マップ: Googleマップ
アクセス :
長野自動車道・更埴ICから車で10分
しなの鉄道しなの鉄道線屋代駅からタクシーで10分
長野県の最北部、新潟県津南町と県境を接する栄村には、独特の生活習慣を残す秘境の里が存在します。
中津川を挟んで両県にまたがる地域。
新潟県側8つ、長野県側5つの集落が通称「秋山郷」です。
この地域は東を苗場山、西を鳥甲山と雪深い険しい山々に囲まれて交通・通信の便が悪く、長年外界と離れた生活を保ってきました。
「日本の秘境100選」にも選ばれ、平家の落人伝説が残っています。
昭和のはじめ頃、この集落を訪問した測量隊員が、村人から「源氏はまだ栄えているのか?」と訪ねられたというエピソードがあります。
長年クマ狩りと焼き畑で生計を立ててきたとされ、秋山郷方言と呼ばれる独自の方言が残っています。
冬期は周囲と完全に隔絶され、過去に飢饉で集落が全滅したという悲しい歴史があります。
秋山郷の名前の由来となった「大秋山」という集落が信濃側にあったそうですが、江戸時代の天明3年(1783年)に飢饉で全滅したと記されています。
江戸時代にこの集落を記録した文人・鈴木牧之によって『秋山記行』や『北越雪譜』で紹介されて知られるようになりました。
現在の秋山郷は、後述する「遠山郷」と同じように秘境の集落として観光地化が進みつつあります。
しかし、交通の便が著しく改善されているとはいえず、狭い峠道をくねくね登っていく必要があります。
中津川の渓谷美の美しさや、苗場・鳥甲山の眺望など雄大な自然を満喫でき、特に新緑や紅葉のシーズンは絶景です。
秋山郷には量豊富な温泉が7か所あり、趣の異なる入浴を楽しめますよ。
住所 : 長野県下水内郡栄村
マップ: Googleマップ
アクセス :
上信越自動車道・豊田飯山ICより約40分
JR飯山線・森宮野原駅より津南経由秋山線バス120分
長野県の西部に位置する中信は、北アルプスを抱く北部から宿場町として栄えた南部・木曽まで広大な範囲を占めており、観光資源も豊富です。
このエリアの中心都市で、長野県第2の大都市である松本市は、国宝・松本城をはじめ開智学校、上高地など見どころ満載です。
唱歌・「早春賦」の舞台として有名な安曇野市は、名水の里としてわさび畑が広がり、そばの美味しい場所でもあります。
北部にある大町市、白馬村はスキー場や高原リゾート地として知られ、北アルプスの絶景が楽しめます。
木曽義仲で有名な南部・木曽地域は、雄大な木曽御嶽山や、妻籠宿など中山道の宿場町が保存され、江戸時代の情緒抜群です。
対象市町村・・・松本市・大町市・塩尻市・安曇野市・北安曇郡(池田町・松川村・白馬村・小谷村)・東筑摩郡(麻績村・生坂村・山形村・朝日村・筑北村)・木曽郡(上松町・木曽町・南木曽町・大滝村・大桑村・木祖村)
中信で一番の必見の観光スポットといえば、この松本城が挙げられます。
松本城は戦国時代初期に築城された深志城が前身で、現存する五重六階の天守の中で日本最古の国宝の 城 です。
城壁の黒と白のコントラストがアルプスの山々に映えて、まさに「絵になる」見事な景観をみせてくれます。
国内にある城の中でも、トップクラスの集客力を誇る名城です。
松本城は永正元年(1504年)に信濃国守護だった小笠原貞朝によって築城されたといわれます(諸説あり)。
天文19年(1550年)に武田信玄の侵攻を受けて当時の城主・小笠原長時は逃亡、武田氏の所有になります。
その後、小笠原一族が復帰して、深志城を「松本城」と改名しています。
石川数正が城主だった頃に、天守を始め、城郭・城下町の整備がされました。
江戸時代には「松本藩」の政庁として、堀田氏、松平氏、水野氏、戸田氏など徳川親藩・譜代有力大名の居城となり明治維新を迎えました。
水堀に囲まれた松本城一帯は公園として整備されています。
黒門や月見櫓、深紅の橋など見どころは豊富にあり、散策するには心地よい場所です。
国宝・天守は行列必至スポットですが、内部は古き城の佇まいをそのまま残しています。
晴れた日に天守から望むアルプスの峰は絶景です。
住所 : 長野県松本市丸の内4番1号
マップ: Googleマップ
アクセス :
JR篠ノ井線「松本駅」下車 徒歩約15分
長野自動車道 松本ICから国道158号を松本市街地方面へ向かい約3km(約15分)
電話番号 : 0263-32-2902
定休日 : 年末
営業時間 :8:30〜17:30(入場は16:30まで) ※時期により変動あり
料金 : 大人700円、小中学生300円
公式サイト : 松本城
数ある長野の高原・山岳リゾート地の中でも、金字塔に輝くスポットといえば上高地です。
標高約1,500mの山岳景勝地で、手付かずの自然が多く残り、大自然の宝庫と呼ばれることから、国の「特別名勝」と「特別天然記念物」に指定されています。
この2つの指定を同時に受けている場所は、ここ上高地と富山の黒部峡谷だけです。
上高地とは、北アルプスの谷間(梓川)にある、大正池から横尾までの前後約10km、幅最大約1kmの堆積平野のことを指します。
気候は亜寒帯湿潤気候であり、非常に寒さが厳しい場所です。
1月の平均気温は氷点下7.7℃で、最低気温は氷点下30℃を下回ることもあります。
真夏の8月でも平均気温は19.7℃とかなり涼しいです。
雄大な穂高連峰の眺望を間近に望みながら、自然散策やトレッキング、本格登山まで楽しみ方は色々。
散策コースは様々ありますが、大正池から河童橋を経由して明神池まで約2時間です。
自然保護の視点からマイカーでの入場が規制されているため、「沢渡駐車場」もしくは「平湯駐車場」に止めてバスかタクシーを使用して訪問することになります。
河童橋は上高地の玄関口にある、シンボル的存在の橋です。
梓川に架かる木製の吊り橋で、眼前に美しい川の流れと穂高連峰や焼岳を望めることができます。
芥川龍之介の小説『河童』にも登場します。
大正池は、大正15年の焼岳の噴火によって形成された池。
鏡面のような美しい水面に、雄大な穂高の姿を映すシーンは、上高地を代表する景観として有名です。
火山噴火の際に立ち枯れた木々が水面に浮かぶ様子はとても幻想的ですよ。
明神池は一之池と二之池、大小2つからなる池で、池畔は穂高神社奥宮が鎮座する神域となっています。
神秘的な静けさが漂い、池中に配された大岩石は、神々しいまでの自然の造形美を誇ります。
住所 : 長野県松本市安曇上高地
マップ: Googleマップ
アクセス :
JR松本駅または松本電鉄・新島々駅で下車、路線バスかタクシー
長野自動車・松本ICより上高地方面、「沢渡駐車場」からシャトルバスかタクシー
名水の里・安曇野市は、北アルプスからの湧水を利用したわさび栽培が盛んなところです。
わさび生産量日本一の長野県にあって、安曇野産のシェアは9割にも及びます。
市内に100か所以上あるわさび畑の中でも、最大規模を誇るわさび園が大王わさび農場です。
農場の面積は南北に1キロ、約15ヘクタール、園内における湧水の流量は一日12万トンにも及びます。
この農場で年間150トンものわさびが生産されています。
今では年間で約120万人が訪れる安曇野随一の観光スポットとなっています。
大王わさび農場は、わさびの栽培だけでなく、わさびをメインにしたテーマパークです。
場内は風情のある水車小屋や遊歩道などが整備されており、散策は自由です。
水車小屋は黒澤明監督の『夢』のロケ地になりました。
アルプス展望台からは、白馬山系など北アルプスの山々の眺望を楽しむことができます。
大王わさび農場の名前である大王は、安曇野の地に伝わる伝説の指導者・魏石鬼八面大王に由来します。
魏石鬼八面大王は怪力無双の巨漢で、大和朝廷に反抗したため坂上田村麻呂に討たれたといわれます。
農場内には、この八面大王の胴体を埋葬したといわれる大王神社が鎮座しています。
「幸いのかけ橋」は、カップルで渡ると幸せになれるのだそう。
わさびの花言葉は「幸せを運ぶ」、デートにぴったりですね。
橋を渡り切ると「大王窟・開運洞」、八面大王が最後に立てこもった場所といわれパワースポットになっています。
「大王さまの見張り台」からは、農場が一望できますよ。
これだけ充実した施設が揃っているのに入場無料とは嬉しい限りです。
また、名物のそばやわさびソフトクリーム、わさび丼などグルメもたっぷり楽しめます。
住所 : 長野県安曇野市穂高3640
マップ: Googleマップ
アクセス :
JR大糸線穂高駅下車 タクシー約10分
長野自動車道 安曇野IC出口より直進 約10分(駐車場無料)
電話番号 : 0263-82-2118
定休日 :無休
営業時間 :【3月〜10月】9:00〜17:20、【11月〜2月】9:00〜16:30
料金 : 無料
公式サイト : 大王わさび農場
雄大な北アルプスを抱く白馬は、スキーヤー憧れの聖地です。
国内最大級のスキー場・八方尾根スキー場は、平成10年(1998年)長野オリンピックのアルペンスキー競技場になりました。
八方尾根は、冬期のスノーリゾートだけではありません。
アルプスの大展望が満喫できるトレッキングコースが整備され、雲上の空中散歩を満喫することができます。
白馬連峰が目の前に広がり、後方には戸隠連山・浅間山、美ヶ原・八ヶ岳連峰を見渡せる景観は眺望抜群です。
神秘の池「八方池」への道のりは、標高831m地点にある「八方アルペンライン」の八方駅からスタートします。
ここから黒菱平(標高1680m)を経由してゴンドラとリフトを乗り継ぎ、八方山荘(第一ケルン・標高1830m)に到着します。
40分ほどの空中散歩は、爽やかな風を感じて快適です。
八方山荘から約3km〜標高2,060mの八方池ま(第3ケルン)まで「八方尾根自然研究路」をトレッキングすることになります。
90分の道のりとなりますが、八方尾根自然研究路は木道が整備され、傾斜がなだらかで歩きやすい道です。
周辺は高山植物の宝庫で、その種類は約340種に及ぶと言われています。
白馬三山(白馬岳・杓子岳・白馬鑓ヶ岳)の3,000m級の山々の眺望が迫力満点です。
八方池は、この道の終点・標高2,060mにある天然の池。
エメラルドグリーンに輝き、湖面に白馬連峰が鏡のように映し出される光景は息を飲むほどの美しさです。
特に紅葉の時期は、絵画のような絶景を鑑賞できます。
歩く道のりは辛いかもしれませんが、訪れる価値は充分にありますよ。
住所 : 長野県北安曇郡白馬村北城
マップ: Googleマップ
アクセス :
長野自動車・安曇野ICより八方駅まで60分
ゴンドラ・リフト・徒歩にて130分
定休日 : 11〜5月中旬
営業時間 :
アルペンライン営業
5月下旬〜10月
木曾路はすべて山の中である島崎藤村の名作『夜明け前』は、この書き出しからはじまります。
この小説の舞台は、旧中山道の馬籠宿です。
中山道は江戸時代に設置されていた五街道のひとつで、江戸・日本橋と京都・三条大橋を69次の宿で結んでいました。
そのうち11の宿が木曽地域にあったため、別名・木曽路とも呼ばれています。
現在11か所の宿場跡は、一部が保存されたり再現されたりして、古き江戸時代の情緒を残しています。
中でも馬籠・妻籠宿は、古い街並みが歴史を感じさせる観光スポットして知られています。
馬籠宿は、平成17年(2005年)に長野県から岐阜県中津川市に編入されたので、今回は妻籠宿についてご紹介します。
妻籠宿は中山道42番目の宿場で、馬籠峠を挟んで馬籠宿(43番宿場)と接しています。
宿内は問屋2・本陣1・脇本陣1・旅籠31で構成されていて、418人が住んでいたと言われています(1843年・『中山道宿村大概帳』)。
中世より木曽路から飯田方面へ抜ける宿として利用され、徳川幕府によって中山道の宿場に指定されました。
地域を挙げて景観保全活動に取り組んだことが評価され、昭和51年(1976)年に国の重要伝統的建造物保存地区に選定されています。
妻籠宿は、全国で初めて古い町並みを保存した宿場町ということになります。
全長500mに渡る街並みは、江戸の昔にタイムスリップしたようなノスタルジアを感じさせます。
主な見どころは、妻籠宿本陣跡(島崎藤村の母の実家です)や脇本陣奥谷、江戸時代からの建造物である「熊谷家住宅」や「下嵯峨」などがあります。
夕暮れ時、古い民家の軒下に提灯が灯る頃は、ムードが最高潮に達します。
住所 : 長野県木曽郡南木曽町吾妻
マップ: Googleマップ
アクセス :
中央道・中津川ICから車で30分
長野自動車道・塩尻ICから車で105分
JR中央本線南木曽駅からバスで8分
長野県の東部に位置する東信は、隣接する群馬県と関係が深い地域です。
群馬方面から難所・碓氷峠を超えると軽井沢。
エレガントな高原リゾート地、避暑地として有名な場所です。
このエリアの中心都市である上田市は、戦国時代に真田氏が支配していました。
徳川の大軍を2回も退けた名城・上田城をはじめ、真田一族ゆかりの史跡が豊富に存在し、歴史ファンにはたまらないスポット。
市内の至るところに「六文銭」が掲げられ、当地出身の真田幸村は郷土のヒーローです。
美ヶ原高原、菅平高原など高原リゾート地も多く存在します。
対象市町村・・・上田市・小諸市・佐久市・東御市・北佐久郡(軽井沢町・御代田町・立科町)・南佐久郡(小海町・川上村・南牧村・南相木村・北相木村・佐久穂町)・埴科郡(坂城町)・小県郡(青木村・長和町)
大ヒットしたNHK大河ドラマ『真田丸』の聖地・上田市。
街の至るところで「六文銭」を見かけます。
天才軍略家・真田 昌幸、その次男で「日本一のつわもの」と称された真田信繁(幸村)。
真田一族はこの街の誇りです。
そして、2度までも徳川の大軍を退けた名城・上田城は、上田市の栄光のシンボルになっています。
上田城は天正11年(1583年)、真田昌幸によって築城されました。
千曲川(その分流尼ヶ淵)に望む段丘の崖を利用して築城されており、真田昌幸は2度の上田合戦によって徳川軍の攻撃を撃退しています。
最初の合戦は天正11年(1583年)に発生します。
織田信長の死後、関東・甲信地方で始まった戦乱・天正壬午の乱において、真田昌幸は領地である北信濃・上州沼田を守るべく、有力大名の間を巧みな外交戦術で乗り切ろうとしました。
この当時は徳川家康と同盟を結んでいました。
家康は、敵対する北条氏との和睦の条件として、昌幸に無断で真田領・沼田の割譲を申し出ます。
この家康の突然の裏切りに昌幸は激怒、沼田引き渡しを拒否すると同時に上杉氏に接近して、徳川との縁切りを宣言します。
その後、家康は7000万の軍勢を上田城に差し向けます。
対して真田側面はわずか1500名程度。
しかし、地の利を生かした巧妙な戦術を駆使して、徳川軍を敗ります(第一次上田合戦)。
次の合戦は慶長5年(1600年)関ケ原合戦前夜に発生します。
真田昌幸親子は家康に従って上杉討伐の途上にありました。
道中の下野で石田三成の挙兵を聞き、味方につく要請を受けた昌幸は承諾、長男・信幸を徳川に残して上田に戻ります。
昌幸と次男・信繁は上田城に籠城、中山道経由で関ケ原に向かう徳川秀忠麾下38000の兵を、わずか3000の兵で打ち破ります(第二次上田合戦)。
秀忠の軍を関ケ原の主戦場に間に合わせなくする功績をあげました。
このような実戦経験を持ち、輝かしい戦歴がある城は全国でも例がありません。
上田城に天守があったかどうかは諸説あり、実際のところわかっていないのが実情です。
現在の上田城は、「上田城跡公園」として整備されています。
南櫓・北櫓・東虎口櫓門が復元され、空堀や土塁も残っていて往時の面影を残しています。
敷地内にある市立博物館では、真田家の貴重な遺品などが展示されていて、必見に価値があります。
また、上田城址公園は桜の名所としても全国的に有名です。
住所 : 長野県上田市二の丸
マップ: Googleマップ
アクセス :
上信越自動車道・上田菅平ICから車で15分
JR北陸新幹線上田駅から(→下車徒歩12分)
定休日 : 水曜日・年末年始・祝祭日の翌日
営業時間 : 8:30〜17:00(入場16:30まで)
料金 : 一般300円、高校生以上200円、小中学生100円
美ヶ原高原は長野県のほぼ中央、「八ヶ岳中信高原国定公園」の北東部に位置する高原です。
標高2000m級の山々が連なる高原からは、北アルプスをはじめとする山並みなど360℃のパノラマ眺望を確認できます。
また、自生している高山植物も200種類以上と豊富で、その名前の通り日本一美しい高原と言われています。
美ヶ原高原美術館は、昭和56年(1981年)に「箱根・彫刻の森美術館」の姉妹館として開館されました。
標高約2,000mの牛伏山東側斜面に広がる屋外展示場は、4万坪と広大な面積を誇ります。
屋外展示場には、セザール・バルダッチーニの『親指』やアレクサンダー・リーバーマンの『イリアッド・ジャパン』など350点あまりの現代彫刻が常時展示されています。
大自然のなかで爽快な風を受けながら、間近に彫刻を鑑賞できるのは贅沢なことです。
春から秋にかけては、この屋外展示場全体がレンゲツツジなど高山植物に彩られます。
美術館の一番の高台に建つ「ビーナスの城」は、中世ヨーロッパの城をイメージした展示場で、この屋上からの眺望は抜群です。
展示場内には、イタリアの大理石の産地・カラーラで制作されたヴィーナス像などが展示されています。
また、子供たちが遊ぶことができる彫刻がある「こども美術館」も設置されていて、家族連れで訪れても充分に楽しめます。
この美ヶ原高原美術館のシンボルといえば、「アモーレの鐘」があります。
美術館に時報を告げる鐘ですが、かつてTV・CMの時報でも使用されたことがあるので、ご記憶の方も多いと思います。
なお、美ヶ原高原美術館は、冬の期間中は経路となる道路が通行止めとなるため閉館します。
4月下旬から11月中旬までの開館期間となります。
住所 : 長野県上田市武石上本入美ヶ原高原
マップ: Googleマップ
アクセス :
中央道・諏訪ICよりビーナスライン経由で90分
長野自動車道・岡谷ICよりビーナスライン経由で60分
電話番号 : 0268-86-2331
定休日 : 冬期休館(11月上旬〜4月下旬)
営業時間 :9:00〜17:00(入場は16:30まで)
料金 :大人1,000円、高校大学生800円、小中学生700円(毎週土曜日は保護者同伴の小中学生無料)
公式サイト : 美ヶ原高原美術館
スキー場には気兼ねなくマイカーで出かけたい…
でも雪道を走る自信がない…
そんな人に絶対おすすめのスキー場が「佐久スキーガーデン・パラダ」です。
ゲレンデが高速道路のPAに直結しているので、怖い雪道を走る必要がありません。
佐久スキーガーデン・パラダは、上信越自動車道・佐久平PAから直結した全国唯一のハイウェイゲレンデです。
パーキングに車を止め、エスカレーターに乗ればゲレンデに到着します。
標高1,155mの平尾山がスキー場で、山頂でパーキング側の「南パラダ」と反対側の「北パラダ」に分かれます。
南パラダに2つ、北パラダに5つのゲレンデがあり、その80%は初・中級者向けのレイアウトに設計されています。
初心者コースは特に充実しており、リフト降車練習用搬器まであるので、スキーデビューする人には安心です。
また、南北ともにキッズランドが設置されており、そり専用ゲレンデ・遊具広場などがあるのでファミリーでも楽しめます。
夏期のグリーンシーズンは、また違った装いの楽しみがあります。
サマーリフトやスーパースライダー、バンジートランポリンのアトラクションに加え、昆虫を中心とした施設が充実しています。
中でも圧巻なのが、高さ14mの巨大な「カブトムシドーム」です。
最大で1000匹近くのカブトムシがこのドームの中を飛び交う姿を観察できます。
その他、夏期限定の施設や遊具があるので、子供たちにとってはパラダイス!
大人でも充分楽しめる魅力のスポットです。
住所 : 長野県佐久市下平尾2681
マップ: Googleマップ
アクセス : 上信越自動車道・佐久平PA/第2PA(ハイウェイオアシス)すぐ
電話番号 : 0267-67-8100
定休日 : 年末年始ほか
営業時間 :
スキーシーズン:12月末〜3月末(詳細は公式サイトにて)8:30〜16:30
グリーンシーズン:4月上旬〜11月下旬(詳細は公式サイトにて)8:00〜18:00
料金 :
スキーシーズン:1日リフト券 大人4,500円、小学生・シニア3,500円ほか
アスレチック・カブトムシドーム無料
公式サイト : 佐久スキーガーデン・パラダ
”小諸なる古城のほとり
雲白く遊子悲しむ 緑なすはこべは萌えず
若草も藉くによしなし しろがねの衾の岡辺 日に溶けて淡雪流る”
島崎藤村の「千曲川旅情の歌」で詠われている古城が小諸城です。
現在、石垣や門など一部しか残っていませんが、小諸城跡は「懐古園」という公園になっています。
小諸城は戦国時代に、武田信玄の軍師として有名な山本勘助によって縄張りが設置されたと伝えられています。
安土桃山時代に豊臣秀吉の家臣であった仙石秀久によって、石垣や大手門を含む城が完成しました。
城下町より低い位置に城を築いた「穴城」と言われる珍しい建築様式で、「日本百名城」にも指定されています。
江戸時代を通じて小諸藩の藩庁が置かれていましたが、明治維新を迎え廃城になりました。
その後、旧小諸藩士族によって歴代藩主を祀る「懐古神社」が本丸跡地に創建され、この公園の名前の由来となっています。
懐古園内には、動物園や遊園地、博物館などの施設が設置されて、市民の憩いの場になっています。
島崎藤村は、小諸に教師として赴任中に冒頭の「千曲川旅情の歌」だけでなく、「千曲川のスケッチ」「破戒」などの名作を執筆しました。
懐古園には「藤村記念館」があり、藤村の小諸時代の作品・資料・遺品を展示しています。
藤村だけでなく、若山牧水、高濱虚子ら詩人・俳人にもゆかりが深く、文学碑が設置されています。
また、桜や紅葉の非常に美しいスポットとして知られています。
住所 : 長野県小諸市丁311
マップ: Googleマップ
アクセス :
JR小諸駅より東西自由通路を渡りすぐ
上信越道小諸ICから県道79号経由3km
電話番号 : 0267-22-0296(小諸市懐古園事務所)
定休日 :
12月〜3月中旬まで毎週水曜日
年末年始(12月29日〜1月3日)
遊園地休園日(12月1日〜3月中旬)
営業時間 :
小諸城址懐古園 9:00-17:00
小諸市動物園 平日9:30-16:30、休日9:00-16:30
小諸市児童遊園地 平日9:30〜16:30、土日祝日9:00〜16:30
料金 :
入園料500円、小中学生200円
藤村記念館、小山敬三美術館、郷土博物館、徴古館、動物園、小諸義塾記念館共通
散策券300円、小中学生100円
園内散策、動物園
公式サイト: こもろ観光局
高級リゾート地として、全国屈指の知名度を誇る軽井沢~憧れの人気観光地です。
天皇・皇后両陛下が、軽井沢のテニスコートで出会われたことでも知られています。
軽井沢町は標高900-1,000mの高原に位置し、豊かな自然と快適な気候が魅力の街です。
旧軽井沢、新軽井沢、南軽井沢、中軽井沢、北軽井沢の5つのエリアに大別され、それぞれに人気の観光スポットが点在しています。
ショッピング、グルメ、美術館巡り、自然散策とバラエティ豊富な楽しみ方があります。
なお、軽井沢については下記記事でも詳しく取り上げているので、合わせてご覧になってください。
※合わせて読みたい: 軽井沢の観光地16選!憧れの避暑地、軽井沢で贅沢旅行!
軽井沢タリアセンは、南軽井沢エリアに位置する「塩沢湖」を中心として、美術館やレストラン・ショップなどが集まった総合リゾート施設です。
敷地面積は約10万平方メートルと広大で、塩沢湖の湖畔にボートなどの遊具施設、イングリッシュローズガーデン、美術館、レストランなどが設置されています。
また、軽井沢の歴史的建造物を移築しており、見学することが可能です。
フランスの画家レイモン・ペイネのリトグラフや原画を展示した「ペイネ美術館」や、堀辰雄や有島武郎の別荘を移設したものなど、貴重な文化遺産も豊富に存在します。
心地良い湖畔の風を受けながら極上のリゾートライフを楽しんでください。
ちなみに、タリアセンとはウェールズ語で「輝ける額」という意味で、ケルト神話の妖精・タリエシンに由来します。
住所 : 長野県北佐久郡軽井沢町大字長倉217
マップ: Googleマップ
アクセス :
軽井沢駅(JR長野新幹線・しなの鉄道)または中軽井沢駅(しなの鉄道)下車、タクシー約10分
上信越自動車道碓氷軽井沢ICより車で約15分
駐車場:180台(普通車500円・バス2,000円)
電話番号 : 0267-46-6161
定休日 :
12月1日〜1月15日は火・水・木曜日 休園(ただし1月2,3,4日は営業)
12月26日〜1月1日(年末始休業)
1月16日〜2月28日まで休園(全休)
営業時間 :9:00〜17:00(12月・1月は10:00〜16:00)
料金 :
入園券:大人800円、小中学生400円
ペイネ美術館(入園料含む):大人1,000円、小中学生500円
ミュージアムセット券(入園料+3館入館券):大人1,600円、小中学生800円
※12月・1月は入園無料
公式サイト : 軽井沢タリアセン
山梨・静岡・愛知・岐阜県と県境を接する南信は、諏訪湖から伊那谷までの天竜川流域一帯を指します。
白樺湖や霧ヶ峰、八ヶ岳、蓼科高原など長野を代表するリゾート地は、このエリアに集中しています。
茅野市は上記に挙げたリゾート地を全て抱く観光地。
諏訪湖も長野を代表する湖で、周辺には伝統ある諏訪大社や上諏訪温泉・下諏訪温泉など観光スポットが豊富です。
飯田市にある遠山郷は、「秘境スポット」として近年注目を浴びつつあります。
日本一星空の美しいまちとして観光に力を入れている阿智村も見逃せません。
対象市町村・・・飯田市・伊那市・岡谷市・駒ケ根市・諏訪市・茅野市・諏訪郡(下諏訪町・富士見町・原村)・上伊那郡(辰野町・箕輪町・飯島町・南箕輪村・中川村・宮田村)・下伊那郡(松川町・高森町・阿南町・阿智村・平谷村・根羽村・下條村・売木村・天竜村・泰阜村・喬木村・豊丘村・大鹿村)
諏訪湖は、数ある長野県の湖の中で最大(面積約13㎢)の広さを誇ります。
南信エリア屈指の観光スポットであり、湖上遊覧や釣り、湖畔の散策などの目的で多くの観光客が訪れます。
「御神渡り」と呼ばれる冬期に全面凍結した湖上に亀裂が発生することがあり、この時に催される神事でも有名です。
映画『君の名は。』のモデルのひとつになったと言われ、聖地としてマニアに人気の場所でした。
『君の名は。』の聖地巡礼についてまとめた記事もありますので、興味のある方は是非ご覧ください。
※合わせて読みたい: 【君の名は。】あらすじやネタバレから舞台となった聖地巡礼地、新海誠監督の関連作品まで解説
諏訪大社は、諏訪湖周辺に下記4つの境内地を持つ神社です。
全国にある諏訪神社の総本社であり、創建の時期ははっきりしませんが、日本最古の神社のひとつと言われています。
祭神は「建御名方神(たけみなかたのかみ)」で、大国主命の御子神です。
日本神話における「大国主命の国譲り」の際に、国譲りに反対して軍神・武甕槌命に相撲の勝負を挑みました。
しかし、敗れて諏訪地方に逃げ、「以後は諏訪から他の土地へ出ないこと」を誓って当地の守護神になったと伝えられます。
信濃国一之宮に指定されている由緒ある神社です。
諏訪大社の特徴は、神社に通常存在する「本殿」という建物がありません。
代りに秋宮は一位の木を春宮は杉の木を御神木とし、上社は御山を御神体として拝しています。
古代の神社には社殿がなかったともいわれているため、諏訪大社はその古くからの姿を残している貴重な存在です。
古くは五穀豊穣・武勇にご利益があり、現在では生活の根源全般にご利益があると言われています。
7年に一度行われる神事「御柱祭」は必見です。
住所 :
マップ: Googleマップ
1. 上社本宮:長野県諏訪市中洲宮山
2. 上社前宮:長野県茅野市宮川2030
3. 下社秋宮:長野県諏訪郡下諏訪町5828
4. 下社春宮:長野県諏訪郡下諏訪町193
アクセス :
1. 上社本宮:JR茅野駅より徒歩45分
2. 上社前宮:JR茅野駅より徒歩30分
3. 下社秋宮:JR下諏訪駅より徒歩10分
4. 下社春宮:JR下諏訪駅より徒歩15分
電話番号 :
1. 上社本宮:0266-52-1919
2. 上社前宮:0266-72-1606
3. 下社秋宮:0266-27-8035
4. 下社春宮:0266-27-8316
公式サイト : 諏訪大社
インスタ映えする絶景スポットとして注目を浴びている「御射鹿池」。
奥蓼科に佇む神秘的な池です。
水面に周辺の山や木々を鏡のように映しこんだ風景は、まるで絵画のよう。
日本画家・東山魁夷の名作『緑響く』のモチーフにもなりました。
四季折々に違った趣があり、いつ訪れても幻想的な雰囲気に圧倒されます。
御射鹿池は天然の池ではなく、昭和8年(1933年)に完成した人工のため池です。
この付近は、古くから諏訪大社の神が狩りをする場所として神聖視されてきた土地であり、御射鹿池の名前も「神に捧げるための鹿を射るという神事」に由来します。
非常に酸性が強い水質なので、魚だけでなく微生物も生息できない環境です。
そのため、水が抜群の透明度を保っているのです。
最近になって知名度アップしているとはいえ、観光地化されていないのが現状です。
交通の便が良いとはいえず、マイカーかタクシーを利用して訪問するのが一般的な方法となります。
立ち入り禁止区域もあるため、見学には注意が必要です。
住所 : 長野県茅野市豊平奥蓼科
マップ: Googleマップ
アクセス :
諏訪ICから車で45分
JR中央本線茅野駅からタクシーで30分
信州の奥座敷と称され、「信州三大秘境」のひとつにも数えられる遠山郷は、長野県南部・飯田市の山深い谷間に位置しています。
最近の秘境ブームの影響もあって、耳にする機会も増えてきました。
中でも標高800〜1,100mの南アルプスの尾根に位置する「下栗の里」は、日本の原風景を色濃く残す山里です。
オーストリアのチロル地方に似ていることから別名「日本のチロル」と表現される絶景の地としても知られています。
古来より神々が舞い降りる不思議な谷とされた遠山郷は、深い山と渓谷に囲まれて容易には近づけない場所でした。
近年になって道路状況が改善されて、アクセスしやすくはなりましたが、それでも急峻な山道を登っていく必要があります。
現在は秘境としてのステータスを残しながらも、観光業にも力を入れはじめています。
遠山郷最大の見どころ・下栗の里は、最大傾斜38度の急斜面に民家や耕地が点在し、独自の景観を作りあげています。
標高は1000m近い高地に存在するため、集落よりも下に雲海が発生することがあり、雲に浮かんだような景観から「天空の里」とも言われています。
幻想的な風景は、スタジオジブリ作品の「千と千尋の神隠し」の舞台にもなりました。
その下栗の里の全貌を鑑賞するには、「天空の里ビューポイント」展望台から眺めるのがおすすめです。
この展望台は、地元住民の方々の手造りで開設されています。
下栗の里は観光地ではなく、地元住民が農作業など日常生活を営んでいる場所なので、訪問する際には最低限のルールを守らなければなりません。
住所 : 長野県飯田市上村下栗
マップ: Googleマップ
アクセス :
中央道飯田ICから矢筈トンネル経由、車で75分
JR飯田駅から路線バス遠山郷線で60分、上町バス停下車、バス停からタクシーで15分
木曽川の支流・阿寺川は、流域のほぼ全域が深い谷になっています。
谷底と両岸の落差が最大で1000mにも及ぶ急峻な渓谷が形成され、木曽川の本流まで約20kmに渡って続きます。
この渓谷が「阿寺渓谷」と呼ばれ、ダイナミックな自然美を誇る名勝です。
切り立った渓谷美の美しさはもちろんですが、この阿寺渓谷最大の魅力は渓流にあります。
「阿寺ブルー」と表現されるエメラルドグリーンの水流は澄みきっており、息をのむほどの絶景です。
清流沿いには、狸ヶ淵、犬帰りの淵、うなり島などと名付けられた見事な景観が続きます。
上流部には、顔を洗うと色白美人になれるという言い伝えのある「美顔水」が湧き出ています。
流域の山林には、江戸時代から保護されてきた「木曽五木」が植生しており、一部が伊勢神宮の神宮備林に指定されています。
中でもヒノキは、「木曽ヒノキ」と呼ばれる特産で、樹齢300年を超える檜林は「日本三大美林」に数えられます。
遊歩道も整備されており、渓谷美を楽しみながら、マイナスイオンたっぷりの森林浴で心身ともにリフレッシュすることができます。
特にヒノキの新緑の時期や、モミジの紅葉の時期は、渓谷とのコントラストが絶妙でおすすめです。
住所 : 長野県木曽郡大桑村野尻 阿寺国有林内
マップ: Googleマップ
アクセス :
中央道・中津川ICから車で45分
中央道・伊那ICから車で80分(→下車徒歩20分)
JR中央本線野尻駅からタクシーで5分(→下車徒歩20分)
標高が高く、空気が澄んだ場所が多い長野県には、星空が美しいスポットがたくさん存在します。
その中でも、日本一美しい星空がみられる場所として注目を浴びているのが長野県南西部・阿智村です。
平成18年(2006年)にこの地で撮影された星空写真が、環境省主催の「全国星空継続観察」で全国1番になったのです。
以来、日本一の星空を謳い文句に村おこし運動を展開しています。
その名も「スタービレッジ阿智」。
富士見高原ロープウェイ「ヘブンスそのはら」では、全長2,500メートル、高低差600メートル、所要時間約15分のゴンドラによって、標高1,400メートル地点の星空絶景スポットまで行くことができます。
全員が到着すると、照明が一斉に消え無数の星が一気に見えます。
都会に住んでいれば、まず目にすることのできない満天の星空。
ガイドさんの説明もわかりやすく、楽しみながら星の知識を学ぶことができます。
各種イベントも豊富に用意されているので、お気に入りのイベント開催日に訪問するのが楽しいかもしれません。
なお、ヘブンスそのはらは夜間だけではなく、昼間も見どころ満載です。
春は水芭蕉、夏は100万輪の花畑、秋は雲海と紅葉狩り、冬はスキーとシーズンを通して楽しめます。
近くに名湯・昼神温泉もあるため、星空と一緒に日頃の疲れを癒すことができますよ。
住所 : 長野県下伊那郡阿智村智里3731-4
マップ: Googleマップ
アクセス : 中央道飯田山本ICより国道153-256線経由
電話番号 : 0265-44-2311
営業時間 :
ナイトツアー 18:30〜20:30
4月中旬〜10月中旬(除外期間あり・詳細HPにて)
料金 : ゴンドラ料金 大人往復2,300円、小中生1,100円
長野県のおすすめ観光スポットをエリア別にご紹介しました。
長野県はグルメに温泉、アウトドアなど、あなただけのお気に入りのスポットが必ず見つかるはず。
今度の休暇には、長野県をのんびりと旅してみませんか?
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最終更新日 : 2024/03/04
公開日 : 2018/03/09