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九州には現在7つの県が存在します。
でも、なんで七州ではなく、九州なのでしょうか?
その理由として、かつて九州の地には9つの国が存在していたことに由来します。
具体的には下記の通りです。
熊本と宮崎を除けば、ほとんどの県が現在の県域と合致していません。
鹿児島は2つの国が合併した形ですが、長崎と佐賀は逆に1つの国が2つの県に分裂しています。
この状況は、旧国と現在の県の領域が変わらない 四国 のケースとは異なります。(注:他に島嶼の対馬国、壱岐国も存在しました)
九州の気候は全般的に温暖ですが、鹿児島県に属する奄美諸島は暑く、亜熱帯気候に属します。
奄美諸島のほか、屋久島、種子島、壱岐、対馬、五島列島など多くの島々も「九州」を構成しています。
長崎県は日本で最も島の多い県なので、九州全体としても離島の多い地域です。
また、「九州地方」と表現した場合、沖縄県も九州に含めることがあります。
本記事では、距離的要因ばかりでなく、文化的にも大きく異なる沖縄県は含めないことにします。
沖縄県の観光記事は別途あるので、興味のある方は下記をご覧ください。
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中国大陸や朝鮮半島に近いこともあり、古来から海上交易の盛んな場所でした。
特に博多は、古代より大陸との貿易で栄えていました。
また九州の地は、日本国内で最初に「国家」が誕生した地とも言われます。
『魏志倭人伝』等に記載されているように、古代の九州北部には幾多の「都市国家」が成立しており、かの「邪馬台国」も九州に存在したという説もあります。
佐賀県にある「吉野ケ里遺跡」や、福岡県の志賀島などに当時の繁栄の様子がうかがえます。
初代天皇・神武天皇は、日向・高千穂の地から大和へ向かっているので、ヤマト朝廷は九州発祥の政権と言えるかもしれません。
戦国時代にキリスト教が国内に入ってくると、九州の大名たちは宣教師を保護し、布教を許しました。
自ら洗礼を受けて「キリシタン大名」となる領主も増え、領民たちもこぞって入信するようになりました。
有馬晴信らキリシタン大名は、自らの名代として「天正遣欧使節団」をローマに派遣するなど隆盛を極めます。
しかし、豊臣政権および江戸幕府の禁教政策により、キリシタンは弾圧されることになり、棄教できない領民は「かくれキリシタン」として水面下での信仰を余儀なくされました。
度重なる弾圧と圧政は、やがて大規模な農民一揆「島原の乱」として爆発することになります。
江戸時代になり、鎖国体制が敷かれると、長崎の「出島」が唯一の外国との窓口となりました。
幕末になると オランダ からの舶来の知識を求めて、「長崎遊学」も盛んに行われました。
そして明治維新。
薩摩藩と肥前藩は、維新の原動力となり多くの優秀な人材を輩出しました。
ところが皮肉なことに、佐賀の乱、西南戦争と、新政府を否定する反乱の舞台にもなってしまったのです。
明治の殖産興業政策により、九州北部は炭鉱や造船などの産業が盛んになり、工業地帯として繁栄します。
日清戦争の賠償金で設立された「八幡製鉄所」は、近代日本の製鉄業を支え、今も名前を変えながら現役稼働しています。
九州にはユネスコ世界遺産に登録された対象エリアが、4か所存在します。
全国屈指の大都市・福岡市と大工業地帯・北九州市を抱える福岡県は、九州で最も中核に位置する県です。
商業の街として昔から栄えてきた「博多」と、江戸時代になって城下町として発展した「福岡」の2枚看板を持つ「福岡市」が県庁所在地です。
福岡の名前は、関ケ原合戦ののち筑前領主となった黒田長政が、黒田家発祥の地である兵庫福岡を懐かしんで名付けたと言われています。
福岡城の外堀を利用した「大濠公園」は、福岡市民憩いの場となっています。
中洲や天神といった繁華街でショッピングやグルメも楽しむのも福岡観光の楽しみのひとつです。
歴史的建造物も多く、太宰府天満宮や宗像大社といったパワースポットをはじめ、門司港レトロや八幡製鉄所、三池炭鉱などの産業遺産も豊富にあります。
都市部を離れると豊かな自然が残り、海でも山でも楽しめる、とっておきのスポットがぎっしりです。
なお、福岡県の観光スポットは下記で詳しく取り上げているので、ぜひ参考にしてください。
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福岡を代表するグルメのトップスリーといえば、とんこつラーメン、もつ鍋、辛子明太子が挙げられます。
他にも八女のお茶、柳川のうなぎなどが有名です。
イチゴの高級ブランド・「あまおう」も、福岡県が全国に誇る特産品です。
※合わせて読みたい: 福岡は絶品グルメの宝庫!これだけは食べておきたい福岡のご当地グルメ13選
九州への玄関口・北九州市門司港は、明治から大正時代にかけて国内屈指の国際貿易港として栄えた場所です。
JR門司港駅舎をはじめ、旧税関の建物や九州鉄道の本社建物など現存し、ノスタルジックな雰囲気が漂います。
「門司港レトロ」は、こうした年代物の建造物を中心として、新たにホテルや商業施設を整備したエリアです。
新築した施設も大正レトロ調にアレンジされていて、遥か100年近く昔の大正時代にタイムスリップしたかのような気分になります。
平成7年(1995年)のグランドオープン以来、北九州市の観光スポットとして定着してきています。
門司港レトロの楽しみ方は、古い建物を散策するだけななく、ご当地グルメやショッピング、イベントも満喫できることにあります。
「海峡プラザ」では、焼カレーや瓦そばなど北九州の伝統の味を楽しめます。
バナナのたたき売りは門司港が発祥の地。
休日には威勢の良い口上を聴くことができます。
「門司港レトロ展望室」は31階の高さから、眼下の門司港レトロだけでなく関門海峡の雄大な眺望を楽しめます。
宮本武蔵と佐々木小次郎が戦った「巌流島」もすぐ近く。
対岸の下関までもフェリーで5分ほどです。
住所 : 福岡県北九州市門司区港町
マップ : Googleマップ
アクセス :
電話番号 : 093-321-4151
営業時間 : 施設により異なる
公式サイト : 門司港レトロ
皿倉山(さらくらさん)は北九州市八幡東区にある標高622.2メートルの山です。
この山は市街地近くにあるとは思えないほど自然が豊富な場所であり、鳥のさえずりを聞きながら心地よくハイキングすることができます。
また、この山の南側にある「帆柱森林植物園」の展望台から鑑賞する「河内貯水池」は絶景で、特に紅葉の季節はおすすめです。
皿倉山の一番の見どころとして、夜景の美しさが挙げられます。
山頂の展望台から、北九州市内のほか、遥か下関まで一望できる九州随一の夜景スポットと言われています。
「新日本三大夜景」の名に恥じない大パノラマ。
100万ドルの夜景に感動すること間違いありません。
皿倉山の山頂までは、ケーブルカーとスロープカーが運航しており、移動しながらも絶景を鑑賞することができます。
住所 : 福岡県北九州市八幡東区大字尾倉1481-1
マップ : Googleマップ
アクセス : JR八幡駅より徒歩25分、タクシーで5分
営業時間 : ケーブルカーの運行時間については こちら
料金 :
公式サイト : 皿倉山
福岡市街地から、博多湾と玄界灘に突き出すように大きな砂州があり、対岸の志賀島と結ばれています。
この砂州は「海の中道」と呼ばれ、全長約12km、狭い所で500m、広い所でも2kmしかありません。
海の中道にはクロマツが植えられており、京都の景勝地・天橋立を彷彿させる景勝地となっています。
「国営海の中道海浜公園」は、この「海の中道」に存在する東西6km、総面積300ヘクタールの広大な公園です。
四季を通じて季節の花々を楽しむことができ、春先のネモフィラやチューリップ、秋のコスモスが咲き誇る姿は絶景です。
夏期シーズンには、西日本最大級のレジャープール・サンシャインシティプールが営業され、冬は1万本のキャンドルナイトが開催されます。
他にも自然動物園や大型遊具、水族館「マリンワールド」、ホテルまで併設する一大リゾートエリアです。
海の中道にある快適なドライブコースを進んでいくと、志賀島に到着します。
この志賀島は歴史に有名な国宝・金印が発見された場所。
漢の皇帝によって与えられた「漢委奴国王」の証で知られています。
金印の発見された場所は「金印公園」として整備されています。
海がとても美しい島で、サーフィンや海水浴が楽しめるほか、「潮見台公園展望台」からは玄界灘の眺望を360℃パノラマで楽しめます。
住所 : 福岡県福岡市東区大字西戸崎18-25
マップ : Googleマップ
アクセス :
電話番号 : 092-603-1111
休園日 : 年末年始(12月31日・1月1日)、2月の第1月曜日とその翌日
営業時間 :
料金 :
公式サイト : 海の中道海浜公園
住所 : 福岡県福岡市東区志賀島
マップ : Googleマップ
アクセス :
宗像大社は、天照大神と素戔嗚尊の誓約によって誕生したとされる「宗像三女神」を御神体とする神社です。
1つの神社のことではなく、下記三社の総称ですが、そのうち「辺津宮」を宗像大社とよぶことが多いようです。
宗像大社を構成する3つの神社は、それぞれの女神を祀っています。
宗像の位置は中国大陸や朝鮮半島から近く、宗像大社は無事に大陸にたどり着けるように「海上安全」の神として信仰されていました。
今では海上安全だけではなく、道主貴(みちぬしのむち)の尊称どおり、あらゆる道を司る最高神として、自動車交通安全にもご利益があるとされています。
辺津宮の神宝館では、貴重な宝物を約8万点も収蔵しているとされ、そのすべてが国宝に指定されています。
沖津宮のある沖ノ島は、島全体が「ご神体」となっており、今でも女人禁制。
男性も限られた人しか入島できず、必ず禊を行わなくてはなりません。
この島も古代からの貴重な宝物が多数収蔵されていて、「海の正倉院」とも呼ばれています。
沖ノ島を含めた宗像大社は、平成29年(2017年)、「神宿る島」宗像・沖ノ島と関連遺産群として、ユネスコ世界遺産に指定されました。
住所 : 福岡県宗像市田島2331
マップ : Googleマップ
アクセス :
電話番号 : 0940-62-1311
公式サイト : 宗像大社
太宰府市の名前は、7世紀後半に設置された、地方行政機関の名前に由来します。
太宰府は筑前国(福岡県)に置かれ、今の九州全域(壱岐・対馬など島嶼を含む)の外交と防衛を担っていました。
非常に大きな権限を与えられていたことから「遠の朝廷」と呼ばれ、栄華を極めていたのです。
菅原道真(845年-903年)は、平安時代前期に活躍した貴族・政治家で、宇多・醍醐天皇に仕え、右大臣まで昇進した人です。
日本の将来を見据えて、遣唐使を廃止するなどの実績をあげた優秀な人物でしたが、左大臣・藤原時平の讒訴により失脚、太宰府の権帥に左遷されてしまいます。
華やかな都から不本意な形で追われた道真は、太宰府の地で失意のなか死去します。
後日談はあまりにも有名ですが、都で疫病の流行や天変地異が度重なり、道真を陥れた時平が死んだり、皇室にも不幸が続きます。
この事態を「道真の祟り」として恐れ、その霊を鎮めるために「天神さま」として祀ることになったのです。
太宰府天満宮は、菅原道真を御神体として祀る「天満宮」の総本社で、「学問・至誠・厄除けの神様」として知られています。
年間1000万人もの参拝者が訪れる全国でも有数の神社です。
神社の存在する場所は、もともと道真の墓所があったところでした。
葬儀のため道真の遺体を乗せた牛車が、この場所で立ち止まり動かなくなったと伝えられています。
これは道真がこの場所に留まりたいとの遺志ではないかと考えられ、この地に埋葬されたとのことです。
太宰府天満宮の本殿は国の重要文化財に指定されています。
境内には、頭をなでると知恵を授かる「御神牛」や、道真を慕って京都から飛んできたと伝えられる「飛梅」など見どころがたくさんあります。
道真の使いとされる鷽(うそ)のおみくじも楽しいです。
住所 : 福岡県太宰府市宰府4-7-1
マップ : Googleマップ
アクセス :
電話番号 : 092-922-8225
公式サイト : 太宰府天満宮
鎖国時代に外国との窓口だった長崎は、異国情緒溢れる街です。
オランダ坂やグラバー園、出島は、長崎観光の必見スポットとなっています。
また天草・島原には、キリシタン関連の史跡が多く残り、ユネスコ世界遺産登録を目指しています。
長崎はまた原子爆弾が投下され、多くの犠牲者を出した場所。
平和公園は日本人として訪れておきたいものです。
長崎県は国内で最も島の多い県で、多島美の絶景を楽しめます。
九十九を望む「展海峰」の美しさは息を呑むほどです。
壱岐・対馬・五島列島など離島を訪ねてみるのも貴重な体験かもしれません。
他にも国内有数の夜景スポット「稲佐山」や、産業遺産「軍艦島」、テーマパーク「ハウステンボス」など豊富な観光資源に恵まれています。
なお、長崎県の観光スポットは下記で詳しく取り上げているので、ぜひ参考にしてください。
▼長崎の観光関連記事
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チャンポンやトルコライス、カステラにミルクセーキ…外国生まれの食べ物を独自にアレンジした長崎の味です。
また、意外にもそば・うどんも有名で、五島列島のうどんや島原のそうめん、対馬のそばも特産品となっています。
西海で採れる、豊かな海の幸も魅力的です。
「佐世保バーガー」もまた、B級グルメとして人気急上昇中です。
※合わせて読みたい: 長崎のご当地グルメ15選!異国情緒溢れる料理から絶品の海の幸、デザートまで
長崎市を代表する観光スポットとして筆頭に挙げられるのが、このグラバー園ではないでしょうか。
旧グラバー住宅を中心に3つの国指定重要文化財の住宅と、明治中期に建築され、この地に移築復元された6棟の洋風建築物が保存・公開されています。
※国指定重要文化財
(1)旧グラバー住宅
(2)旧リンガー住宅
(3)旧オルト住宅
※移築復元されたもの
(4)旧ウォーカー住宅
(5)旧三菱第2ドックハウス
(6)旧長崎高商表門衛所
(7)旧長崎地方裁判所長官舎
(8)旧スチイル記念学校
(9)旧自由亭
そのうち旧グラバー邸は、ユネスコ世界遺産「明治日本の産業革命遺産 製鉄・製鋼、造船、石炭産業」の構成要素となっています。
江戸時代末期に長崎港が開港すると、多くの欧米人が交易を目的に来日しました。
やがて長崎港を見渡す丘陵地には、日本風の屋根瓦に覆われた洋風建築が立ち並び、長崎外国人居留地が誕生します。
イギリスの商人だったトーマス・ブレーク・グラバーや、その同僚だったフレデリック・リンガーは、日本との貿易で成功した人です。
彼らが住んでいた住宅は、150年以上経った今も当時のまま残っています。
居留地時代の面影を今に伝える石畳や石段を散策しながら、長崎港を一望できる抜群のロケーションで、優雅な歴史的建造物を楽しむことができます。
また、園内にあるハートストーンは「カップルでこの石に手を重ねると幸せになれる」など恋愛に関する伝説を持ち、パワースポットとして人気急上昇中です。
スコットランド出身グラバー(1838年-1911年)は、開港間もない長崎に来日して商社「グラバー商会」を設立しました。
生糸や茶、武器などを取り扱って成功しましたが、次第に日本の近代化にも貢献するようになり、伊藤博文や五代友厚らの海外留学の手助けも行っています。
長崎造船所や高嶋炭鉱の経営、またキリンビールの基礎を作りあげました。
グラバーが長崎に居を構えた「旧グラバー住宅」は、文久3年(1863年)に造られたバンガロー風様式を持つ、日本最古の洋風木造建築物です。
庭園では四季折々の花を楽しめるほか、期間限定で夜間ライトアップが行われて幻想的な雰囲気に包まれます。
イギリス人商人・リンガー(1838-1907)はグラバー商会に勤め、茶の貿易監督官をしていましたが、やがて独立し「ホーム・リンガー商会」を設立しました。
製茶業を手始めに製粉、石油備蓄、発電などの事業に幅広い活動を行っていました。
また、居留地の英字新聞「ナガサキプレス」を刊行したり、捕鯨業やわが国初のトロール漁業を行うなど長崎の殖産興業に貢献しています。
外食チェーン「リンガーハット」は彼の名前に由来しています(ただし、設立には関与していません)。
旧リンガー住宅は、洋風でありながら和の様式を所々に備えています。
数少ない木骨石造構造で、重厚でありながら優美さが漂っているのが特徴です。
住所 : 長崎県長崎市南山手町8番1号
マップ : Googleマップ
アクセス :
電話番号 : 095-822-8223
定休日 : 年中無休
営業時間 :
料金 : 大人 620円、高校生 310円、小・中学生 180円
公式サイト : グラバー園
ユネスコ世界遺産・「明治日本の産業革命遺産 製鉄・製鋼、造船、石炭産業」の対象エリアは全国に跨ります。
九州5県(福岡・長崎・佐賀・熊本・鹿児島)のほか山口・岩手・静岡と広範囲に及びます。
長崎県からは、旧グラバー住宅、長崎造船所など8か所が指定されていますが、ひときわ異彩を放つのが端島炭鉱、通称「軍艦島」です。
いわゆる廃墟で、どこか心霊スポットのような不気味な雰囲気が漂います。
軍艦島は正式名称は「端島(はしま)」で、長崎港から海上17.5キロの場所にある無人島です。
無人島といっても、かつては炭鉱の島として最盛期(1960年頃)には人口5000人近くまで栄えた島だったのです。
炭鉱開発のために周囲が埋め立てられ、その姿が当時佐世保で建造中であった戦艦「土佐」に似ていたことから、通称「軍艦島」と呼ばれたわけです。
端島炭鉱は海底炭鉱であって、石炭は当時は最大のエネルギー源でありました。
ここで産出される石炭の多くは、福岡の八幡製鉄所の製鉄用に供給され、日本の近代化を支えてきのです。
島の住民のほとんどが炭鉱関係の人たちで、当時の端島の生活は国内の中でも非常に裕福な生活をしていました。
収入も良く、住民の多くは当時珍しかった高層マンションに暮らし、カラーテレビの普及率もほぼ100%(日本平均10%)だったとも言われています。
人口密度も東京特別区の9倍で世界一を誇り、島内には病院、学校、映画館等の娯楽施設など生活に必要なものは全て揃っていたと言われます。
やがて産業構造の変化によって石炭の需要も激減し、昭和49年(1974年)には閉山となり以降無人島となっています。
以後、島内の建物の廃墟化が進んで危険な場所となり、旧島民といえども上陸できない「禁断の島」となってしまいました。
しかし、廃墟ブーム到来によって平成21年(2009年)より整備された見学通路のみ、安全基準が満たされた日に限って上陸が許可されることになりました。
現在1日に10便運行されており、2便ずつ5社が運行しています。
5社それぞれ軍艦島までクルーズ船で立ち寄り、天候が良ければ上陸できるという点で共通しています。
海上から姿をみせる偉容な廃墟の景色はちょっと不気味。
しかし、夕暮れ時に鑑賞すると、そのシルエットは神々しくも美しく感じられます。
住所 : 長崎県長崎市高島町字端島
マップ : Googleマップ
軍艦島ツアー出発地点 : 長崎港(集合場所は各社にお問い合わせください)
アクセス : 長崎港から各社が催行している軍艦島ツアー(要予約)を利用
各船会社のご案内 :
ツアー料金の目安 : 約3,500円~4,500円
公式サイト : 軍艦島
平成30年6月、「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」がユネスコ世界遺産に登録されました。
長崎県と熊本県に跨り、12の資産で構成されています。
キリスト教が禁教になって以来、信仰を守り続けたキリシタン(潜伏キリシタン)の集落が10か所点在しているほか、貴重な文化遺産が2か所含まれています。
ひとつは、島原の乱(1637年)の際に天草四郎ら一揆勢が籠城した「原城跡」、もうひとつが長崎市にある「大浦天主堂」です。
大浦天主堂は、日本の開国で来日した宣教師と潜伏キリシタンが接触(信徒発見)したことにより、「潜伏」の歴史にピリオドを打った場所となりました。
大浦天主堂は長崎港に面した高台にあり、天主堂のほか神学校、伝道師学校、歴代神父が居住した司教館から成り立っています。
長崎開港後の文久3年(1864年)、フランスのフューレ神父の指導によって建設されました。
豊臣秀吉の命により長崎で処刑された「二十六聖人」に捧げられ、彼らの殉教の地である西坂の方向に建てられています。
また、最初期の洋風建造物として貴重な存在であり、昭和8年(1933年)には国宝に指定されました。
住所 : 長崎県長崎市南山手町5-3
マップ : Googleマップ
アクセス :
電話番号 : 095-823-2628
営業時間 : 8:00~18:00(拝観受付・最終入場は17:30まで)
料金 : 大人 1,000円・中高生 400円・小学生 300円
公式サイト : 大浦天主堂
長崎県は日本一島が多い県で、大小合わせて594もの島が存在します。
なかでも五島列島や平戸・九十九島周辺は、「西海国立公園」に指定されて、多島海景観の美しいところです。
九十九島(つくもじま)は、佐世保港から北へ25kmに渡り島々が点在する海域のことで、島の密度は日本一と言われています。
九十九(つくも)とは数がたくさんあるという意味で、99どころか、実際には208もの島が存在しています。
そのうち人が住んでいる島は4つしかなく、ほかの島は無人島です。
緑豊かな多く島影と、紺碧の西海の美しさが抜群の絶景を作り上げています。
九十九島パールシーリゾートは、九十九島の海に隣接した複合型リゾート施設です。
水族館や遊覧船、ショップ&レストランと内容が充実し、九十九島の美しさを眺めながら、丸一日たっぷり楽しむことができます。
九十九島水族館「海きらら」は、九十九島の海を再現した地域密着型の水族館です。
九十九島湾に生息する約120種13000匹の魚が群雄する「大水槽」をはじめ、周辺に住むクラゲやカブトガニの展示コーナーも必見です。
この海域にはイルカも生息し、水族館の目玉・イルカショーも楽しめます。
体験プログラムも充実していますよ。
住所 : 長崎県佐世保市鹿子前町1008
マップ : Googleマップ
アクセス :
電話番号 : 0956-28-4187
定休日 : 年中無休
営業時間 :
料金 : 高校生以上 1,470円、4歳から中学生まで 730円
公式サイト : 海きらら
九十九島動植物園「森きらら」は、九十九島の自然と癒しがテーマの動植物園です。
四季折々の花木に包まれた園内で、ライオンやキリンなど様々な動物と触れ合えます。
住所 : 長崎県佐世保市船越町2172
マップ : Googleマップ
アクセス :
電話番号 : 0956-28-0011
定休日 : 年中無休
料金 : 高校生以上 830円、4歳~中学生まで210円
公式サイト : 森きらら
九十九島の美しい景観を楽しむには、遊覧船で海から鑑賞するのがおすすめです。
約50分のクルージング体験・「パールクイーン」をはじめ、海賊船遊覧船「みらい」、小型の船で島に間近まで接近できる「リラクルーズ」などコースも充実。
無人島上陸体験クルーズも人気となっています。
住所 : 長崎県佐世保市鹿子前町1008
マップ : Googleマップ
アクセス :
電話番号 : 0956-28-4187
公式サイト : 九十九島パールシーリゾート
長崎と最も関係が深い外国といったら、何といってもオランダでしょう。
鎖国時代から唯一お付き合いのあった国ですから。
ハウステンボス(Huis Ten Bosch)は、東京ディズニーランドの1.5倍の敷地面積を持つ日本最大のテーマパークです。
あまりにも広いため、行政上もひとつの町になっています。
ハウステンボスとはオランダのベアトリクス女王が暮らす宮殿の名前で、「森の家」を意味します。
中世オランダの街並みを再現した美しい景観が自慢です。
ハウステンボスは「花の王国」「光の王国」「ゲームの王国」「音楽とショーの王国」「健康と美の王国」「ロボットの王国」の6つのコンセプトで構成されています。
チューリップやバラ、ユリなど年間を通じて季節の花を楽しめるほか、日没後のイルミネーションも日本一と賛美されるほどの美しさです。
一番の目玉であるアトラクションは全部で44種類。
すべて体験するには、待ち時間を除いて24時間かかるという充実ぶりです。
ここでしか遊べないアトラクションもたくさんあり、限られた時間内で、何で遊ぼうか迷ってしまいます。
場内ではコンサートが至る場所で開催され、とても優雅な気分に浸れます。
ロボットホテル「変なホテル」をはじめ、宿泊施設も充実しており、泊りがけも楽しみたい魅力たっぷりのテーマパークです。
住所 : 長崎県佐世保市ハウステンボス町1-1
マップ : Googleマップ
アクセス : JR大村線「ハウステンボス駅」より徒歩すぐ
電話番号 : 0570-064-110
休館日 : 無休
営業時間 : 9:00〜21:00(最終入場・施設営業時間は季節により異なるため公式サイトでご確認ください)
料金 :
公式サイト : ハウステンボス
※合わせて読みたい: 年パスユーザーが選ぶ!ハウステンボスのおすすめアトラクションや目的別モデルコース完全ガイド
九州の秘境・佐賀県には、全国的に知られている観光地はほとんどありません。
観光PRを兼ねて「日本三大◯◯」と謳っている場所が多く存在しますが、実際には初めて名前を聞いた…なんてことが現実です。
知名度こそ低いものの、訪れてみると極上の旅が楽しめるのが佐賀観光の魅力。
穴場スポットがたっぷりあります。
有明海の干潟で、ムツゴロウやワラスボを捕まえてみたり、有名な有田焼(伊万里焼)に触れてみるのも楽しいです。
「虹の松原」や「七ツ釜」の絶景、波戸岬、呼子の漁港など佐賀の海を満喫してみましょう。
また「吉野ケ里歴史公園」や名湯・武雄温泉、嬉野温泉も代表的な観光地です。
有田焼は最も有名な焼物のひとつ。
お土産としてはもちろん、「有田ポーセリンパーク」ではオリジナルの陶芸体験をすることができます。
唐津湾に面した漁港・呼子は新鮮なイカの活造りで有名。
この味を求めて全国から観光客が押し寄せます。
有明海の怪魚・ワラツボはここでしか食べられません。
エイリアンのような不気味な姿にもかかわらず、刺身や干物にしたら美味しいです。
※合わせて読みたい: 佐賀のうまかもん大集合!おすすめご当地グルメ11選
九州北部は、日本の歴史のなかでも最先端の文化が栄えた場所。
吉野ヶ里遺跡は、佐賀県吉野ヶ里町と神埼市にまたがる広大な遺跡跡です。
この地域には古く縄文時代から人が居住していた痕跡が認められ、食料も豊富な好環境だったと推定されます。
この吉野ヶ里が最も栄えたのは弥生時代、大規模なムラが形成されることになります。
大陸から稲作文化が導入され、人々は狩猟生活から定住生活へ変遷していったのです。
まさにこの時代、『魏志倭人伝』に登場する倭国、邪馬台国の時代につながります。
吉野ヶ里歴史公園は、平成13年(2001年)に開業された歴史公園です。
この公園の特徴は、国営部分区域と県営部分区域に分かれているということにあります。
広大な公園内では、竪穴式住居や物見櫓、高床式倉庫などが復元展示され、当時の面影を感じることができます。
発掘された土器・甕棺墓や銅鐸などが展示されて間近で観察できるばかりか、実際に手で触れて体験できるものもあります。
何といっても嬉しいのが体験コーナーが豊富なこと。
古代人になったつもりで、勾玉や楽器をつくったり、機織り・農業体験などを楽しめます。
広い芝生の中で遊べる遊具の貸し出しも行っていて、小さな子供連れでもたっぷり楽しめるスポットです。
住所 : 佐賀県神埼郡吉野ヶ里町田手1843
マップ : Googleマップ
アクセス : JR神埼駅から徒歩で20分
電話番号 : 0952-55-9333(代表)
定休日 : 12月31日、1月の第3月曜日とその翌日
営業時間 : 9:00〜17:00 ※6月1日〜8月31日は18:00まで
料金 :
公式サイト : 国営吉野ケ里歴史公園
佐賀の名湯として知られる武雄温泉の歴史は古く、約1200年前の神功皇后が開湯したと言われています。
武雄温泉は、奈良時代の地誌『肥前国風土記』にもその名が記され、豊臣秀吉の朝鮮出兵の際には負傷兵の湯治にも利用されたそうです。
この温泉は多くの著名人にも愛され、佐賀藩主であった鍋島の殿様のほか、伊達政宗や宮本武蔵、シーボルトや吉田松陰も汗を流したとの話があります。
武雄温泉のシンボルは何といっても、ご当地出身の著名な建築家・辰野金吾が設計した格式高い「楼門」でしょう。
この楼門は武雄温泉新館とともに、国の重要文化財に指定されています。
武雄温泉の泉質は弱アルカリ性単純泉であり、保温性に優れて肌にしっとりとすることから、美人の湯と言われています。
効能としては、疲労回復・神経痛・筋肉痛・うちみなどに効果があるそう。
格式高い温泉宿が多いですが、立ち寄り湯を扱っている旅館もあるので、ぜひご利用されることをおすすめします。
また、現在残っている木造の共同浴場は、明治9年に建築された日本最古の歴史を誇ります。
高い天井と広々した浴槽で日頃の疲れを癒してくれます。
住所 : 佐賀県武雄市武雄町大字武雄7425
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アクセス : JR佐世保線武雄温泉駅より徒歩15分
注意点 : 入れ墨、泥酔者、マナー違反者は入湯不可
電話番号 : 0954-23-2001(元湯共同浴場)
営業時間 : 6:30〜24:00
料金 : 大人 450円 小人 220円
虹の松原は、佐賀県唐津湾沿岸に広がる松原のことで、国の特別名勝に指定される景勝地です。
三保の松原(静岡)、気比の松原(福井)とともに日本三大松原に数えられています。
長さは約4.5キロ、幅0.5キロに渡り、約100万本のクロマツが群生しています。
その広さといったら約216ヘクタール。
東京ドーム46個分もあります。
虹の松原は、江戸時代初頭に当時の唐津藩主だった寺沢広高が、暴風・防砂林の目的で植樹させたのがはじまりとされています。
この時代は「二里の松原」と呼ばれていました。
二里の松原が、時代が経つにつれ「虹の松原」になったという説が有力ですが、はっきりはしていません。
虹の松原を眺望するなら、近隣にある鏡山、あるいは唐津城天守がおすすめスポットです。
特に標高284メートルの鏡山の山頂にある「鏡山展望台」からは、松原の緑と玄界灘の青のコントラストが美しい絶景を堪能できます。
住所 : 佐賀県唐津市東唐津
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アクセス :
映画『グランブルー』のモデルになった伝説のダイバー・ジャック・マイヨール(1927年-2001年)。
彼が10歳の時、七ツ釜の海でイルカと戯れたことが、その後の人生を決定付けました。
「七ツ釜」は国の天然記念物に指定されている海蝕洞窟です。
玄界灘の荒波にえぐられた絶壁には、7つの洞窟が釜のように並び、紺碧の海が洞窟の中にまで続いているのです。
その中でも最大の洞窟は、高さが約5メートル、奥行きが110メートルあります。
この七ツ釜を鑑賞するのには、遊覧船に乗って海上から観光するコースがおすすめです。
洞窟を間近に観察できて、その岩石の迫力には圧倒されます。
また、洞窟の上には展望台・遊歩道が設置されており、陸上から鑑賞する七ツ釜も絶景。
荒波が洞窟に砕ける大迫力を観察することができます。
佐賀県の最北端、東松浦半島の突端に位置する唐津市呼子(よぶこ)は、天然の良港に恵まれた漁業が盛んな土地です。
呼子といえば「イカの町」として非常に有名で、町のところどころでイカや、イカに因んだ物品を多く目撃します。
その鮮度抜群のイカを目当てに、全国から観光客が押し寄せる観光スポットでもあるのです。
また、呼子に棲む海の生物を観察できる「半潜水型海中展望船ジーラ」や加部島と呼子本土を結ぶ「呼子大橋」も必見です。
七ツ釜を鑑賞する遊覧船も、この呼子から出航しています。
呼子を訪れたら、ぜひとも味わってみたいのが「イカの活造り」です。
呼子のイカは1年中食べられますが、季節によってイカの種類が異なります。
その中でも一番の王道は、なんといっても「イカの王様・ケンサキイカ」。
透明度抜群で甘みが強いのが特徴です。
このケンサキイカの旬は、5月-11月頃なので、この時期に訪問したいものです。
注文後、生け簀からすくわれたイカは数十秒で、お刺身の状態になります。
まだ生きていてウネウネ動き、吸盤が舌にくっついてくるほどの新鮮さです。
価格は2,000~3,000円位が相場となっています。
呼子に朝早く到着したら、朝市を散策してみましょう。
大正時代から開かれている呼子の朝市は日本三大朝市(他は石川の輪島、岐阜の高山)に数えられます。
呼子港東の朝市通りで、元旦を除く毎日開催されています。
50軒近くの露店が並び、新鮮な魚介類や加工品、野菜などが販売されています。
住所 : 佐賀県唐津市呼子町呼子
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アクセス :
注意点 : 朝市は7:30-12:00開催(元日を除く)
大分といえば、湧出量、源泉数が日本一を誇る「温泉大国」。
別府温泉や湯布院温泉は、全国的に知られています。
特に別府は「地獄めぐり」とよばれる豊富な源泉が楽しめます。
渓谷美が四季を通じて楽しめる「耶馬溪」や臼杵の石仏、宇佐神宮などの見どころも豊富にあります。
なお、大分県の観光スポットは下記で詳しく取り上げているので、ぜひ参考にしてください。
▼大分の観光関連記事
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・ 大分のおすすめホテル15選! エリア別に外せない温泉と美味しいバイキングも一緒にご紹介!
豊後水道・佐賀関で採れる「関サバ・関アジ」は、身がしまり、高級ブランドとして有名です。
大分のグルメとして、最近注目を浴びているのが「中津の唐揚げ」~本場の味をぜひ賞味したいものです。
大分でしか収穫されない柑橘・かぼすも特産品として知られています。
※合わせて読みたい: 大分県で絶対に食べたい!おすすめご当地グルメ15選
耶馬渓は中津市を流れる山国川の上・中流域及びその支流域を中心とした渓谷です。
険峻な渓谷美が美しく、「日本三大奇景」「日本新三景」そして「日本遺産」指定されている景勝地となっています。
耶馬渓は非常に広範囲に及び、「本耶馬渓」「深耶馬渓」「裏耶馬渓」「奥耶馬渓」など、エリア毎に見どころが分かれています。
さらに細分すると、耶馬渓の絶景スポットは66か所もあり、「耶馬渓六十六景」として知られています。
古くから有名であり、耶馬渓の名前は江戸時代の文化人・頼山陽によって名付けられたと言われます。
「一目八景(ひとめはっけい)」は、深耶馬渓の中心に位置する景勝地です。
群猿山、鳶ノ巣山、嘯猿山、夫婦岩、雄鹿長尾の峰、烏帽子岩、仙人岩、海望嶺の周囲の8つの岩峰群が「一目で」一望できることから名付けられています。
展望台が設置されており、ここから望む八景の眺望は抜群。
特に紅葉の時期の美しさは格別です。
宇佐神宮はとても由緒ある神社で、豊後国一宮、「八幡様」を祭神として祀っています。
全国に4万社以上ある「八幡宮」の総本社であり、京都の石清水八幡宮、福岡の筥崎宮、鎌倉の鶴岡八幡宮とともに代表的な八幡宮のひとつです。
国東半島の付け根にある御許山(標高647m)山麓に鎮座し、本殿は小椋山山頂の上宮と、山麓にある下宮から成っています。
境内は国の史跡に指定され、本殿3棟は国宝に指定されています。
宇佐神宮の起源は、欽明天皇の御代だった571年に、宇佐の地に応神天皇(八幡様)の示顕がされたことにはじまります。
神亀2年(725年)に現在の地に社殿が造営され、以降皇室とも縁が深い神社として崇敬されてきました。
奈良時代には、絶大な権力を誇った僧・弓削道鏡が「宇佐神宮の神託」により天皇の座を狙おうとした「宇佐八幡宮神託事件」が発生しています。
ほかにも東大寺大仏建立や元寇の際にも重要な役目を果たしています。
宇佐神宮の御祭神は以下3柱で、上宮・下宮の両方で祀られています。
厄除開運・交通安全・家内安全など、あらゆるご利益が期待できるとされています。
この神社の参拝方法は「二拝四拍手」が基本であり、左の一之御殿、中央の二之御殿、右の三之御殿と順にお参りします。
上宮と下宮を両方を参拝するようにします。
住所 : 大分県宇佐市大字南宇佐2859
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アクセス :
電話番号 : 0978-37-0001
公式サイト : 宇佐神宮
九州最大の大河・筑後川の源流域に鳴子川渓谷があります。
原生林に囲まれており、大自然に恵まれた場所です。
その渓谷の真上に、平成18年(2006年)に完成した吊り橋が「九重“夢”大吊橋」です。
標高777mの場所に位置し、長さは390m、水面からの高さは173mと、エジプトのピラミッド(146m)よりも高い!
この高さは「日本一高い」人道専用吊り橋です。
荷重は大人(65kg)が一度に約1800人乗っても大丈夫。
風速65mくらいまで耐えられ、震度7までの地震にも耐えられる設計になっています。
橋を渡るのはスリル満点。
最初は渡り始めるのに勇気がいるかもしれません。
しかし、橋を渡りはじめると、橋の上からは日本の滝百選に選ばれた「震動の滝」の雄滝や雌滝、紅葉で有名な「九酔渓」の絶景が広がっています。
足元の鳴子川渓谷の原生林は、四季折々に変化し大自然の豊かさを実感します。
また、遠くに三俣山や涌蓋山など雄大な「くじゅう連山」が横たわる360度の大パノラマは、まさに「天空の散歩道」の貫禄たっぷりです。
高所恐怖症の人も、一度この絶景を経験すると病みつきになってしまうかもしれません。
住所 : 大分県玖珠郡九重町大字田野1208
マップ : Googleマップ
アクセス :
定休日 : 無休(悪天候などで、入場制限をする場合あり)
電話番号 : 0973-73-3800
営業時間 : 8:30〜17:00 ※7月〜10月は18:00まで
料金 : 中学生以上500円 小学生200円 小学生以下無料
公式サイト : 九重夢大吊り橋
臼杵市のシンボル・臼杵石仏は、正式には「臼杵磨崖仏」と呼ばれています。
磨崖仏とは、自然の岩壁などに造立されているため移動できない石仏を指しています。
その規模と数量、質の高さにおいて群を抜いており、彫刻部門では九州初の国宝に指定されています。
この石仏がいつ頃造営されたのか詳しいことはわかっていません。
地元に伝わる「炭焼き小五郎伝説」によると、長者となった炭焼き小五郎が、亡き娘の菩提を弔うため造営したと言われています。
しかし、この伝説は大和時代のもので、実際に造営されたのは平安末期から鎌倉時代にかけてであろうと推測されます。
石仏群は、存在するエリアによって「ホキ石仏第1群(堂ヶ迫石仏)」「ホキ石仏第2群」「山王山石仏」「古園石仏」に分類されています。
全部で60以上ある石仏の中で、59体が国宝となっています。
周辺には炭焼き小五郎(真名野長者)が発願したとされる「満月寺」や仁王像、化粧の井戸など伝承に伴う見どころスポットが点在しています。
石仏公園のハス畑は、7月〜8月に大輪のハスの花が咲き、石仏見学に彩を与えてくれます。
住所 : 臼杵市大字深田804-1
マップ : Googleマップ
アクセス : JR臼杵駅からバスで20分
電話番号 : 0972-65-3300(臼杵石仏事務所)
営業時間 : 6:00〜19:00 ※10〜3月は18:00まで
料金 : 大人 (高校生以上)550円 小人(小・中学生)270円
公式サイト : 国宝臼杵石仏
大分県で最大級の観光地といったら、やはり別府温泉です。
温泉の数、湧出量ともの日本一を誇る全国屈指の温泉地として知られています。
一口に別府温泉といっても8つの温泉郷を抱え、総数は数百も存在するといわれている巨大温泉地なのです。
この数多くの温泉の中は、温泉そのものが絶景とも言える圧巻の奇観が存在します。
通称「別府の地獄」、国の名勝にも指定されています。
そのうち、代表的なものをいくつかご紹介します。
なお、効率よく地獄を周遊するには「地獄めぐり」バスツアーに参加するのが便利です。
海地獄は最大の面積を誇る地獄です。
温泉の成分である硫酸鉄が溶けこんでいるために、コバルトブルーの色をしています。
しかし、温度は何と98度もあり入湯はできません。
温泉の熱を利用した20キロもあるオオオニバスを栽培しています。
温泉卵と地獄蒸し焼きプリンが名物です。
最古の地獄で、温泉成分に酸化鉄や参加マグネシウムを含んでいるために、赤茶の色をしています。
この「赤い熱泥」は、皮膚病に効く効能があり、軟膏はお土産品として人気です。
ここの間欠泉は別府市の天然記念物、約30メートルほど噴き出す力があります。
その噴き上げる姿は豪快そのもの。
約5分間、間隔40分位で噴き上げを鑑賞できます。
噴気の温度は105度にもなります。
※合わせて読みたい: 別府のおすすめ観光スポット15選!温泉はもちろん、おすすめのグルメスポットやお土産も紹介!
美しい海岸線で有名な日南海岸、奇勝「鬼の洗濯板」が目を引く青島、そしてフェニックス並木。
極上のパラダイスが、ここ宮崎に存在します。
宮崎は神話の里でもあります。
天孫降臨の地として知られ、天岩戸神社や神武天皇を祀る「宮崎神社」などパワースポットもたくさん存在します。
高千穂峡の渓谷美には、神秘的な雰囲気が漂います。
他にも「えびの高原」や生駒高原などで高原リゾートも満喫できます。
※合わせて読みたい: 宮崎の観光地17選!地獄温泉にパワースポットに、、、モアイ?
宮崎と言えばマンゴーがあまりにも有名ですが、柑橘の日向夏など特産の果実も存在します。
メジャーな鶏肉料理となった「チキン南蛮」は宮崎発祥のグルメです。
宮崎は畜産大国で、宮崎牛をはじめお肉が美味しい土地でもあります。
※合わせて読みたい: 宮崎県のおすすめご当地グルメ12選!チキン南蛮に伊勢海老に完熟マンゴーまで
宮崎県南部の海岸一帯は通称「日南海岸」と呼ばれ、美しい海岸線と多くの景勝地に恵まれています。
温暖な気候とフェニックスなど熱帯植物の並木が、南国ムードたっぷりです。
「サンメッセ日南」は、日南海岸に面した広大な公園で、モアイ像があることで有名です。
サンメッセ日南は、京都にある奉仕団体「一燈園」が運営しています。
一燈園はかつてこの場所で牧場を経営していましたが、牧場閉鎖の跡地に、村おこしと「地峡の平和」を願って当園を開園しました。
モアイ像とのつながりは、一燈園と繋がりのある建設会社は、イースター島のモアイ像の修復に関わったことにあります。
この修復作業によって、イースター島はユネスコ世界遺産に指定されることになりました。
イースター島の長老会は、その恩義もあって、この地に世界で初めてモアイの復刻を許可したのです。
復刻された7体のモアイ像には、それぞれ仕事運、健康運、恋愛運、旅行運、結婚運、金運、学力運の願いが込められています。
該当するモアイに触れると願いが叶うと言われています。
サンメッセ日南は、モアイ像だけでなく、ふれあい牧場や遊具のあるちびっこ広場、世界昆虫館レストラン、岩盤浴場などが設置されています。
園内はとても広いので、カートを利用して回るのもおすすめです。
住所 : 宮崎県日南市大字宮浦2650
マップ : Googleマップ
アクセス :
定休日 : 毎月第1.第3水曜日(8月、祝日を除く)
電話番号 : 0987-29-1900
営業時間 : 9:30〜17:00
料金 :
公式サイト : サンメッセ日南
※合わせて読みたい: 【現地取材】宮崎でモアイ像に会える!「サンメッセ日南」の見どころ・アクセス・写真スポットまとめ
縁結びの神社として知られる鵜戸神宮は、絶景を楽しみながら参拝ができる神社です。
日向灘に面した岬に位置し、断崖絶壁に沿うように参道が続いています。
本殿に繋がる参道の柵は鮮やかな朱色で、日向灘の紺碧、ヤシの木の緑と見事なコントラストを描いています。
本殿が海辺の洞窟にあるというのも珍しく、この本殿まで参道の石段を降りていく「下り宮」のかたちをとっています。
参道の風景も神秘的な本殿も、抜群の絶景スポットとして、インスタ映えすること間違いありません。
鵜戸神宮は日本神話の「海幸・山幸」伝説にゆかりの神社です。
海幸から借りた釣り針を探しに海宮へ赴いた山幸は、海神の娘・豊玉姫命と結ばれます。
身重になった豊玉姫命は、本殿のある洞窟で御子を出産。
産まれた御子は主祭神である「日子波限建鵜草葺不合命(ひこなぎさたけうがやふきあえずのみこと)」です。
この日子波限建鵜草葺不合命の子孫が、初代天皇・神武天皇となりました。
参拝が終わった後の運試しに、鵜戸神宮の名物「運玉投げ」があります。
波しぶきに洗われる大小さまざまな岩礁のうち、一番手前にある亀のような岩が「霊石 亀石(かめいし)」と呼ばれています。
この石は、豊玉姫命を海宮から運んできた亀が姿を変えたものだと伝えらています。
亀石の背中にある、およそ60センチ四方の枡形のくぼみめがけて粘土を素焼きにした「運玉」を投げ、入れば願いが叶うと言われています。
※合わせて読みたい: 神秘的な雰囲気が溢れる宮崎県「鵜戸神宮」の見どころを紹介!日向灘の絶景を見ながら運試しをしよう♪
宮崎市の南東部にある青島は、周囲1.5kmの小さな島です。
古くは青島神社の神域である「聖なる島」として、神社の神職しか入島できませんでした。
今では対岸の青島海岸から「弥生橋」にて結ばれ、誰でも入ることができます。
島の景観は特異で、周囲が波状岩の奇岩に囲まれています。
奇岩は「鬼の洗濯板」として知られ、独特の景観は国の天然記念物に指定されています。
また、島の中は宮崎県内でも珍しい亜熱帯植物群落が広がっています。
特にヤシ科の高木「ビロウ」の大群落は珍しく、こちらも国の天然記念物に指定されています。
青島の周囲を囲んでいる波状型の奇岩が、「鬼の洗濯板」です。
昔の洗濯に使用された「洗濯板」そっくりで、しかも鬼が使うみたいに巨大。
正式には「隆起海床と奇形波蝕痕」と言われます。
新第三紀(約1,500-3,000万年前)に海中で出来た水成岩(泥岩と砂岩が重なったもの)が隆起し、長い間の波蝕により出来たものです。
青島から南の巾着島までの約8kmの海岸線に見られます。
干潮時には海岸線に沿って沖合100mまで岩肌が出現し、見事な景観を楽しむことができます。
青島神社は、青島全体が境内です。
日本神話の「海幸・山幸」にゆかりのある神社で、山幸彦(彦火火出見命)、豊玉姫神 、 塩筒大神を主祭神として祀っています。
創建の詳細は不明ですが、きわめて古くから崇敬されてきたようで、平安時代の嵯峨天皇の頃には既に祀られていたようです。
青島神社の元宮から弥生時代の土器や獣骨等が出土しており、この時代から何らかの祭事が行われていたことは確かです。
縁結び・安産・航海安全の神様として親しまれています。
これまでご紹介したように、宮崎は神話の里。
神々が息づいています。
なかでも、天界から地上に神が降り立ったという、最も神聖な伝説が残る場所が高千穂の地です。
いわゆる天孫降臨の地、天照大神の孫・瓊瓊杵尊(ニニギノミコト)が地上に降り立ったとされています。
この地では、今でも神々が宿っていそうな神秘的で神々しい雰囲気が漂います。
周辺には「天の岩戸」があったとされる天岩戸神社があるなど、神話ムードがたっぷりです。
高千穂峡は宮崎県北部・五ヶ瀬川にかかる峡谷です。
阿蘇山の溶岩が浸蝕されて形成された峡谷であり、高いところで100m、平均でも80mの断崖が約7キロに渡って続いています。
整備された遊歩道沿いには、「真名井の滝」など神話にゆかりのあるスポットが多く存在して、その峡谷の美しさには圧倒されます。
また貸ボートもあり、高千穂峡の迫力を見上げるように真近で鑑賞することができるのです。
新緑と紅葉の時期は特に美しい絶景スポットです。
日本の滝100選」に選ばれている名瀑で、高千穂峡のシンボルです。
高さ17mの高さから流れ落ちる様子は絶景そのもの。
伝承によると、 天孫降臨の際にこの地に水がなかったので、 天村雲命(アメノムラクモノミコト)が水種を移した「天真名井」から湧き出る水が、水源の滝と伝えられています。
現実には自然公園内にある「おのころ池」が水源となっています。
夏休み中は22時まで、滝と遊歩道がライトアップされ神秘さを増します。
太古に阿蘇が噴火した際に流れたマグマが冷却され、長い年月をかけて浸食されました。
こうして形成された柱状節理の断崖が「仙人の屏風岩」です。
高い場所で100m近くある断壁は迫力満点で、圧倒されてしまいます。
住所 : 宮崎県西臼杵郡高千穂町三田井御塩井
マップ : Googleマップ
アクセス :
電話番号 : 0982‐73‐1213
営業時間 : 終日可能 ボート営業時間 8:30~17:00(最終受付16:30)
料金 : 無料(貸しボート一隻2,000円)
公式サイト : 高千穂峡
※合わせて読みたい: 自然あふれる神話の里・高千穂のおすすめ観光スポット10選!グルメやお土産、モデルコースもご紹介
都井岬は宮崎県の最南端、日向灘に突き出した半島に位置しています。
雄大な草原が広がり、野生の馬が生息している場所として知られています。
この「御崎馬(みさきうま)」と呼ばれる馬は、日本に存在する8種の在来馬のひとつで、都井岬に100頭程度自生しています。
元々のルーツを辿ると、約320年前の軍馬、高鍋藩秋月家が放牧した馬が野生化したものです。
原始的な馬の系統を引く貴重な存在として、国の天然記念物に指定されています。
都井岬の見どころは他にもあります。
「都井岬灯台」は九州で唯一内部に入ることができる灯台。
天気が良い日には、遠く種子島や屋久島まで眺望できます。
熱帯植物のソテツは都井岬が北限の自生地、3000本ものソテツの姿はトロピカルムード満点です。
南国の心地よい風を感じながら、のんびりと草を食む馬を眺めたり、景色を楽しんだりと極上のバカンスを満喫することができます。
住所 : 宮崎県串間市大字大納
マップ : Googleマップ
アクセス :
料金 : 駒止め門通過料金(維持協力費)…車1台 400円/バイク1台 100円
ゆるキャラの「くまもん」が有名な熊本県は、雄大な自然が魅力の一大観光地です。
阿蘇山や天草諸島、フォトジェニックな絶景スポットとして有名になった「鍋ケ滝」、菊池渓谷など見どころが豊富です。
熊本は温泉も豊富に湧き、名湯・黒川温泉をはじめ心地よい温泉がずらり。
加藤清正が築城した熊本城は、県のシンボル。
天下の名城も地震で大きな被害を受けてしまいました。
懸命の復旧作業は2021(令和3)年3月に完了し、同年6月28日から全面リニューアルした内部が一般公開されています。
なお、熊本県の観光スポットについては下記で詳しく取り上げているので、ぜひ参考にしてください。
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熊本ラーメンに「太平燕」、そして馬刺しと、熊本県はグルメの宝庫。
郷土料理として辛子蓮根や、ネギを茹でて巻いた「ひともじぐるぐる」もおすすめの逸品です。
天草の新鮮な海の幸にも舌鼓を打ちたいものです。
※合わせて読みたい: 熊本は美味しい食べ物の宝庫!絶対に食べておきたいおすすめのご当地グルメ12選
熊本城は九州エリアだけでなく、日本を代表する名城です。
名将・加藤清正によって築かれた黒漆喰の大天守は、圧巻の美しさを誇ります。
平成28年(2016年)の熊本地震で、石垣や天守・櫓などに大きな被害を受けましたが、震災復興のシンボルとして注目を浴びています。
加藤清正(1562年-1611年)は、豊臣秀吉子飼いの武将であり、秀吉とは親戚関係にあった人物です。
幼少期より秀吉に仕え、賤ヶ岳の合戦など数々の戦功を挙げ、最終的には肥後52万石の大名となりました。
終生秀吉および後継の豊臣秀頼に対する忠義を忘れなかった人です。
本丸御殿の最深部に存在する「昭君の間」は、豊臣秀頼を招聘するために造営した部屋であり、豊臣家有事の際には、秀頼公を匿って徳川と一戦構える覚悟だったようです。
加藤家のあと、熊本城は細川家が領有して明治維新を迎えますが、明治10年(1877年)の西南戦争に巻き込まれ、天守ほか多くの建造物が焼失してしまいます。
現在の天守は昭和35年(1960年)に再建されたものです。
熊本城の再建天守は外観3層、内部は内部は6階地下1階建てになっており、熊本博物館の分館となっています。
天守展望台から、遠く阿蘇の山並みを見渡すことができます。
住所 : 熊本県熊本市中央区本丸1-1
マップ : Googleマップ
アクセス : 熊本駅から花畑町まで電車で15分、花畑町から徒歩5分
電話番号 : 096-352-5900
営業時間 : 8:30〜18:00 ※12月〜2月は17:00まで
料金 : 高校生以上:800円 小中学生:300円
公式サイト : 熊本城
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阿蘇山の北側に位置する黒川温泉は、熊本を代表するだけでなく、全国でも指折りの人気温泉地です。
2009年版ミシュラン・グリーンガイド・ジャポンでは二つ星で掲載されています。
しかし、黒川温泉はどちらかというとこじんまりとしており、別府温泉のようなインパクトは存在しません。
この温泉がなぜ人気なのがと言えば、第1の理由として街全体に自然の雰囲気があり、とても和風情緒に溢れていることにあります。
温泉旅館が協力して雑木林を植えたり、派手な看板を廃止しています。
第2の理由としては、「街全体が一つの宿 通りは廊下 旅館は客室」のスローガンのもと、入湯手形(1300円)を購入すれば、違う宿の露天風呂をはしご湯できます。
この温泉手形は、小国郷の杉の木で作られており、1枚で3回まで入浴可能です。
黒川温泉の泉質は、温泉街の地層から湧き出る80-90℃の硫黄泉。
切り傷などに優れた効能があります。
24軒の個性的な温泉宿のほか、2軒の共同浴場が存在します。
住所 : 熊本県阿蘇郡南小国町大字満願寺黒川
マップ : Googleマップ
アクセス :
電話番号 : 0967-44-0076(黒川温泉観光旅館協同組合)
熊本県小国町にある鍋ケ滝は、落差が10メートルしかない小規模な滝です。
幅はその倍の20メートルあり、水のカーテンと呼んでも良いほど。
よく晴れた日に木漏れ日に反射する姿はとても優雅で美しいです。
この滝をより絶景たらしめているのは、その裏側から見る風景。
水のカーテンと、周囲の緑の抜群のコントラストは、まさにこの世のものとは思えないほどの美しさがあります。
毎年4月上旬に、夜間裏側からライトアップされるイベントが開催され、普段と違う絶景を堪能することもできます。
マイナスイオンたっぷりの鍋ケ滝の絶景で、身も心もリフレッシュできること間違いなしです。
住所 : 熊本県阿蘇郡小国町黒渕下滴水(鍋ケ滝公園内)
マップ : Googleマップ
アクセス :
定休日 : 年末年始(12月28日-1月3日)
営業時間 :
料金 : 公園入園料 大人300円 小中生150円
公式サイト : 鍋ケ滝
熊本は、「火の国」とも呼ばれます。
その由来にもなった阿蘇山は、熊本のシンボル。
現在も噴火活動を続ける活火山です。
草千里ケ浜は、阿蘇五岳の一つ「烏帽子岳」の北の麓に広がる広大な高原で、阿蘇を代表する観光地となっています。
草原の中央部に雨水が溜まってできた池があり、その周りで放牧された牛や馬がのんびりと草を食む光景は、とてものどかな印象を受けます。
草千里ケ浜の眺望を楽しむのなら、「草千里ケ浜展望所」が一番のおすすめスポットです。
標高1100mの展望台から、草千里ケ浜はもちろんのこと、阿蘇山より西にある火山を一度に見渡すことができます。
3月〜11月は乗馬も体験できるので、馬の上から千里が浜の絶景を鑑賞するにも格別です。
多島美の絶景とキリシタン信仰で知られる天草地方。
そんな天草の魅力をぎっしり凝縮したユニークなテーマパークが「天草パールガーデン&海中水族館シードーナツ」です。
施設は真珠販売店、水族館、レストラン、カフェ、土産店などで構成されています。
パールセンターは、最高品質を誇る天草産パールのアクセサリーが1000アイテム以上取り揃えてあり、お土産やプレゼントに最適の場所です。
ストラップやブレスレット作りなども体験できます。
わくわく海中水族館「シードーナツ」は、日本で2つしかない海に浮かぶ水族館です。
水深3mの館内には世界7大陸のゾーンがあり、それぞれの海に住む魚たちを見ることができます。
イルカとのふれあいコーナーや、トレーナー体験など、楽しいプログラムが充実しています。
最も気軽に体験できる「イルカとハイタッチ」は現在土日のみのプログラム。
可愛いイルカがむなびれでハイタッチしてくれるので、ぜひ参加してみてくださいね。
住所 : 熊本県上天草市松島町 合津6225-8
マップ : Googleマップ
電話番号 : 0969-56-1155
営業時間 : 施設により異なる
料金(水族館) : 大人 1,300円、小中学生 800円、幼児 500円
公式サイト : 天草パールセンター &海中水族館シードーナッツ
九州最南端に位置する鹿児島県のシンボルは、桜島~噴煙を噴き上げる雄大な光景が印象的です。
南国に位置しながらリゾート化されておらず、硬派な土地柄も魅力的。
鹿児島は、幕末期に多くの優秀な人材を輩出し、明治維新に大きく貢献しました。
西郷隆盛、大久保利通…なかでもこの地で非業の最期を遂げた西郷隆盛の人気は絶大です。
鹿児島市内には、偉人達が活躍した史跡が残り、西南戦争終結の地である城山からは桜島を一望できます。
鹿児島も温泉大国。
海岸や渓流、山間に多くの温泉があります。
指宿(いぶすき)温泉は、世界的にも珍しい砂風呂で有名です。
他にも霧島や小京都・知覧、大隅半島にある海の絶景など、魅力的な観光地が盛り沢山。
世界遺産・屋久島や種子島、亜熱帯のリゾート地・奄美大島や与論島など個性豊かな島々にも恵まれています。
歴史散策、温泉、離島滞在など、バラエティに富んだ旅を満喫できるのも鹿児島の魅力です。
なお、鹿児島県の観光スポットは下記で詳しく取り上げているので、ぜひ参考にしてください。
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サツマイモにさつま揚げ…薩摩に因んだ特産品が並びます。
桜島大根もこの地でしか味わえません。
黒豚やキビナゴの刺身など伝統的な薩摩料理を楽しみたいものです。
南部の枕崎はカツオの街、新鮮なカツオを絶品料理で味わえます。
アイスクリーム「しろくま」も鹿児島発祥です。
また、お酒が好きな人なら、焼酎の種類も黒糖焼酎を中心に豊富で味比べを楽しめます。
※合わせて読みたい: 鹿児島のおすすめご当地グルメ11選!鹿児島グルメを満喫しよう♪
鹿児島ときいて真っ先に思い浮かぶのが、ご当地のシンボル・桜島でしょう。
桜島は北岳(1,117m)・南岳(1,040m)と2つの火山が合わさる複合活火山で、今も噴煙を上げ灰を降らせています。
日常生活に不自由を強いられて、さぞかし市民に迷惑ながられていると思いきや、とっても愛されている山です。
元々は本当に島だったのですが、大正3年(1914年)の噴火により大隅半島と地続きになりました。
桜島大根、桜島小みかんといった特産物も有名であり、現在4600人位の人が住んでいます。
鹿児島市内から桜島に渡るには、「桜島フェリー」が一番便利です。
鹿児島港~桜島港3.4kmの航路を、約15分で結んでいます。
なんと24時間運行であり、日中は10-15分におきに運航され、深夜や早朝も1時間に1往復しています。
錦江湾越しに見る桜島の雄姿は必見です。
運が良ければ、野生のイルカに出会えるかもしれません。
桜島には「湯之平展望所」「有村溶岩展望所」、かつては島だった「烏島展望所」、噴火が間近に見える「黒神ビュースポット」と4つの展望所があります。
桜島の雄大な風景のほか、天気がよければ霧島連山まで拝むことができます。
足湯がある「溶岩なぎさ公園」、巨大な恐竜のオブジェがある「桜島自然恐竜公園」、「赤水展望広場」など個性豊かな公園が設置されています。
赤水展望広場は、鹿児島出身の長渕剛さんがオールナイトコンサートを行った会場跡地に造られた公園で、50トンの桜島溶岩で制作された「叫びの肖像」が見どころです。
「さくらじま白浜温泉センター」など日帰り入浴施設もあるので、桜島温泉で旅の疲れを癒してはいかがでしょうか。
城山は、鹿児島市街地の中心部に位置する標高107mの小高い山です。
樹齢約400年にもなるクスの大木など常緑広葉樹やシダ類、サンゴ樹など約600種余り温帯・亜熱帯の植物が密生しています。
また、数多くの野鳥や昆虫が生息する宝庫となっており、明治23年(1890年)、鹿児島県初の公園に指定されました。
城山の名前は、南北朝時代にこの地を支配した豪族・上山氏の山城があったことに由来します。
この城山を全国的に有名にしたのは、明治10年(1877年)に発生した西南戦争です。
西郷隆盛を担いだ薩摩反乱軍は、熊本など南九州で政府軍と戦火を交えますが、圧倒的な兵力の政府軍に敗れて故郷・鹿児島へ敗走します。
そして、薩摩軍が最後の砦として布陣したのが城山でした。
同年9月24日、城山の洞窟に籠っていた西郷は、桐野利秋ら腹心と最後の突撃を仕掛けます。
被弾した西郷は腹心・別府晋介の介錯で自刃し、国内最後の内戦・西南戦争が終結しました。
城山山頂にある展望所からは、桜島をはじめ錦江湾や鹿児島市街地を一望でき、天気の良い日には遠く霧島や指宿の開聞岳も見ることができます。
鹿児島市内の夜景スポットとしても知られています。
西郷隆盛終焉の地など西南戦争史跡探索のほか、遊歩道での自然散策も楽しめる市民憩いの場でもあります。
「指宿」と書いて「いぶすき」と読みます。
おそらくこの地名を知らなければ、読める人はほとんどないと思われるくらい難解な読み方です。
指宿市は薩摩半島の南端に位置する市で、市内どこでも1m掘ればお湯が湧き出ると言われるほど温泉の宝庫となっています。
湯治以外にも農業や魚の養殖にも利用されているほどなので、いかに湯量が豊富な場所かがわかります。
指宿の温泉は、山間部や海辺にもありますが、何といっても一番有名なのが「砂むし」です。
砂むしとは、頭部以外の全身を砂に埋め、発汗を促す入浴法です。
砂の温度は50-55℃もあり、10分程度で汗が吹きだしてきます。
砂むしに入ると心拍出量が増え、体の深い所の体温が上がってくると言われます。
血液循環を進めることによって老廃物の排出や炎症性・発痛性物質を洗い出し、血液がキレイになります。
砂むしの代表的な温泉地は「摺ヶ浜温泉」であり、指宿駅近くの海岸1kmに渡って存在します。
この辺りでは海水浴を楽しんだ後に、砂むし温泉を楽しめるので、ぜひとも体験してみてはいかがでしょうか。
気軽に砂むし温浴を楽しめる「砂むし会館・砂楽」は特におすすめです。
住所 : 鹿児島県指宿市湯の浜5丁目25番18号
マップ : Googleマップ
アクセス : JR指宿枕崎線指宿駅からバスで5分
定休日 : 年中無休(7月・12月の第2週の火曜日は臨時休館)
電話番号 : 0993-23-3900
営業時間 : 8:30〜20:30(21:00閉館)
料金 : 砂むし入浴料/温泉のみ入浴料 大人(中学生以上):1,100円/620円 子供(小学生以下):600円/310円
公式サイト : 砂むし会館・砂楽
薩摩半島南部に位置する知覧は、「薩摩の小京都」と呼ばれる趣のある街です。
江戸時代の庭園が残る武家屋敷が有名で、鹿児島南部屈指の観光地となっています。
「知覧茶」のブランドで知られる特産の茶は、透き通った若緑色とさわやかな香りが特徴で、最高級の評価を得ています。
知覧を含む南九州市は、市町村単位では日本一の生産量を誇ります。
そんな美しい街・知覧ですが、哀しい歴史もあります。
太平洋戦争末期には、陸軍特攻隊の基地があり、ここから巣立った多くの若者が命を散らしていきました。
知覧は、とても奥行きが深い観光地でもあります。
江戸時代に薩摩藩の外城として発展した知覧の武家集落。
折れ曲がった本馬場通りに沿って連なる石垣と生垣からなる景観にも優れており、「国の重要伝統的建造物群保存地区」に指定されています。
現在に残る武家屋敷は、18世紀中期に造られたと考えられ、琉球王国や中国の影響を受けています。
7つの庭園が公開されており、「薩摩の小京都」にふさわしい情緒あふれる風情を満喫できます。
住所 : 鹿児島県南九州市知覧町郡6198
マップ : Googleマップ
アクセス :
定休日 : 年中無休
電話番号 : 0993-58-7878(知覧武家屋敷庭園保存会)
料金 : 大人530円・小中学生320円
営業時間 : 9:00〜17:00
公式サイト : 知覧武家屋敷庭園
太平洋戦争中、知覧には陸軍飛行学校(大刀洗陸軍飛行学校分校)がありました。
戦局の悪化に伴い、飛行学校は「振武隊」と名づけられて特攻隊として出撃することになったのです。
特に距離的にも近い沖縄戦では多くの若者が出陣し、尊い命を失いました。
知覧特攻平和会館は、知覧の基地から出撃した特攻隊の記憶を、後世に残すべく建設されました。
特攻隊員の写真や遺書などの遺品4500点や遺影1036柱等が展示されています。
ほかにも実際に使用した戦闘機も保存され、平和でいることの有難さを実感します。
一帯は知覧平和公園として整備されています。
住所 : 鹿児島県南九州市知覧町郡17881
マップ : Googleマップ
アクセス : JR指宿枕崎線・平川駅よりバス40分
定休日 : 年中無休(臨時休館あり)
電話番号 : 0993-83-2525
営業時間
: 9:00~17:00
料金 : 大人500円 小人(小中学生)300円
公式サイト : 知覧特攻平和会館
九州への旅の締め括りとして、鹿児島県最南端の地・与論島をご紹介します。
鹿児島県の最南端は、九州で最も南にある場所ということになります。
与論島は奄美群島に属し、その白い砂浜と透明度の高い海は「東洋の真珠」とも言われています。
沖縄本島まで24kmと近いため、沖縄のと鹿児島が融合した独自の文化が息づいています。
もずくや黒糖、トロピカルフルーツなどが特産品で、海の幸も美味しい島です。
与論島のビーチは、どこもエメラルドグリーンの海と白い砂浜に恵まれています。
あえて究極のビーチをあげるなら、「幻のビーチ・百合ケ浜」ということになるでしょう。
大金久海岸の沖合い約1.5kmに、中潮から大潮の干潮時だけに出現する真っ白な砂浜です。
白い砂浜とエメラルドグリーンの海の色は、まさに地球の楽園という表現がぴったりです。
この百合ケ浜には、「年齢の数だけ星砂を拾えば幸せになれる」という伝説があります。
幻のビーチで究極のバカンスを味わってみてください。
住所 : 鹿児島県大島郡与論町 大金久海岸の沖合い約1.5km
マップ : Googleマップ
アクセス :
注意点 : 百合ケ浜の出現スケジュールは、与論島観光案内にて確認
九州各県は、観光にグルメに魅力的なスポットが満載です。
離島も多く、世界遺産・屋久島をはじめ個性的な島もたくさんあります。
そんな九州の観光地を、じっくり巡ってみてはいかがでしょうか。
改めて、九州各県の観光スポットがまとまっている詳細な記事も掲載します。
是非お気に入りの県に出向いてみてくださいね。
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最終更新日 : 2024/01/09
公開日 : 2018/07/22